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怖い話Part2

162『道標(中)』 ◆iF1EyBLnoU:2013/06/11(火) 18:20:36 ID:LBhz3as60
 ドアをノックする。 「どうぞ。」 若い女性の声。
ドアを開けると手前にイスが2つ、テーブル、奥にイスがもう1つ。
奥のイスの向こうは水色のカーテンで仕切られている。その向こうで人の気配。
「最初に相談の内容を見ます。座って待ってて下さい。」
姫と並んでイスに座る。安っぽいアルミのパイプイス。
テーブルの上には小さな籐のカゴ、中には沢山のカードとボールペンが一本。
姫がカードを一枚取り、左手の人差し指を唇にあてたまま俺の前に置いた。
若い女性の写真、電話番号、メールアドレス。 筆記体の太文字。 『Norotan』 これは。
あの時、少女が俺の胸ポケットに押し込んだカードだ。
なら、カーテンの向こうにいる占い師というのは。


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