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レス代行依頼スレッド

1白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/08(水) 14:49:35
規制などで書き込めない時に必要があれば使ってください。

2夜水魚:2012/02/25(土) 17:16:25
>>1
乙ですぜ。
それがどうも、2ちゃんねるで規制してるらしく、試してみても書き込めやせん。
ついては、後でここにレス投下しますんで、本スレのほうに代行で投下お願いしやす。

3夜水魚:2012/02/26(日) 02:11:14
レス投下、よろしく頼んます!
第2弾もありやすのでよろしこ!

>>88
−この役人、喋りは軽妙だが存在感には重みがあるな。
夜水魚はつい、相手をまじまじと眺めてしまった。
(…ぎくっ。忍びや間謀だと?この街で働いてみないかだって?)
「いや、あっしは不器用なもんで…」
(ばれちゃあいけねえ!ばれちゃあ!俺は仕方ないにしても、村のみんなが忍びだとばれちまっては…)
「えっ?儲かる?いやぁ、魅力的なんですが、あっしにはちっとドジな側面も
ありやしてね…」
(考えてみれば、村ごとこの街のお抱えになんてもし言われても、他国で作戦中の奴等もいるだろうしな)
(それは例えば、この街の敵対勢力かも知れねぇ。今更だが桃里の名前をばらしたのは軽率だったな)
「ありがとうごぜえます。考査受けですね?覚えておきやす」
(だけど俺は拷問されたかなかったんだよ!!!!)
「この街の素晴らしさはもっと周囲に宣伝すべきだと思いやすよ!民も流れて来るでやしょう」
「…そうでやすよね、今繁栄してるんだから、そんな悠久の昔の事なんて持ち出さなくとも」
(…それに下手に辛抱して「あの村には何かが?」なんて勘ぐられるのもまずいしよ)
つらつらと考えながら、相手の目を凝視したり、話に応え頷いたりと自然な仕草を心がける夜水魚だ。
(分かるよな、きっと村のみんなも分かってくれる…駄目だ、怒った顔しか思い浮かばねぇ!!)

そこでハッとした諸葛休民に「釈放が決まったわけじゃあないんだった」…と大笑いされ、がくっと肩の力が抜けた。
(このおっさん…天然なのか、それとも演技か?)
夜水魚は諸葛休民をそれとなく観察しながら、桃里村村長との関わりを思い出していた。
戦争孤児で泣いてうずくまっていた彼を、村長は拾ってくれたのだ。
(恩を仇で返す事になっちまったらどうしたものか…)
「いやぁ、ありがとうごぜえやす。昭慶も凛々も生まれた餓鬼も喜ぶでやしょう」
言い終えたとほぼ同時に、扉が開かれ桃里村村長が入って来た。

4夜水魚:2012/02/26(日) 02:36:00
ちっと遅れやしたが第2弾です。これも本スレに投下願いやす。

>>88
「入らせて頂きますよ」
どうぞ、こちらへと諸葛休民に勧められた村長が「どうも」と頭を下げつつ、己が席に向かう。
その時、夜水魚と目が合うとのどかな様子でにっこりと笑った。
(この馬鹿者め)
(スミマセン)
ほんの一瞬で互いの感情を読み取ると、村長は用意された椅子に腰掛けた。
諸葛休民を真正面に見据える。
「いやいや、こちらこそ初めまして。桃里村の村長である空朱鷺と申します。お気遣い有難うごぜえますだ」
「はい、事情は聞いております。全く、このバガダレめが!」
「もし出会ったのが凶賊だったら、今頃身ぐるみ剥がされて川に浮かんでたかも知れんのだぞ!
この、間抜けなスットコドッコイ!!」
「…そんな訳でして、この阿呆は白ですだ。村長たるわしが請け合いますだ」

5白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/26(日) 22:17:07
代行のご依頼確認しました。
パソコンが使える環境になったら(あと1時間くらい)すぐ代行します。
あと少しお待ちくださいね。

6白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/26(日) 22:59:16
夜水魚さん、ネタありがとうございます。
嬉しく読ませていただきました。
今、代行投下しました。

7夜水魚:2012/02/27(月) 00:41:22
>>6
嬉しく読んでくれて、こちらもめちゃ嬉しいですぜ、旦那。
規制がこの先も続くようなら、引き続きここにレス投下しますぜ。
よってこれからも頼んます!

8白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/27(月) 21:31:59
>>125-126
洞庭湖は黙して語らない。一人の少女の生き死になどには無関心に、静かに水面を揺らしている。
どうして、と一瞬憤ってみる。すぐに我に返る。洞庭湖の反応を自分は理解できてしまう。残念だが。
自分の預かり知らぬことに、関わり合いになりたくない。関わり合いになって、自分の世界を邪魔されたくない。
そういう気持ちを、自分は確かに持っている。
他人のために進んで身を投げ出す。「君子」だとか「仁者」だとか呼ばれるための資質だが、
「君子」「仁者」と呼ばれる以前に、助けられる命を助けようとするのは「人として当たり前」の心だといわれる。
そういう心を持っている人は、人から慕われるし、手を差し伸べてもらえる。
逆に自分の世界にばかり閉じこもって、人を顧みない人は、誰からも見放されて孤立する。
朕は、なぜ少女を探し出したいと思ったのだろう?
それが君主としての「正しいあり方」だからか。
「仁君」の名前が欲しいからか。
体面を気にしているのか。

「少女を、見捨てることもできる……」

洞庭湖の水面が、優しくそう言った気がした。
『湖の神に問う勿れ。善しと悪しとを言わぬから』
誰かがそんなことを言っていた。人の社会に生きる者は、人に交わって人の規範を身に付けるべきである……。

「本当は独りでいるのが性に合っていて、 誰にも邪魔されない世界が好きな霜葉の君。
貴方はそういう人じゃないですか。 皇帝になっても見失わないでくださいよ。
変にみんなの期待に応えようとしないでください。」

こんな時に、姚朝欽の言葉も脳裏をよぎる。少女を捜すのは、諸葛休民がやっている。
休民に任せておくこともできる。休民が失望する表情を思い浮かべるのは簡単だが、それが何だというのだろう……?
家へ戻れば、茶葉と茶器が待っている。少女の生き死になどに関わらず、一人、精神と香りの世界に浸ることもできる……。


ふと顔を上げる。一瞬だが、確かに、湖を隔てて向こうに少年の姿を見た気がした。
まだ何も知らなかった頃の、自分の姿だ。立派な大人にはなれなかった……。
─そう思った瞬間、朕は走り出していた。目を覚ませ! 今まで、やっていたことは、老荘を盾に取って
うじうじとつまらない堕落をしかけていただけだぞ!
自分を叱咤しながら舟を漕ぐ。
洞庭湖が囁いた。

「どうして子供を助けたい? 今のお前はさっきと違うね」

それは、多分、上手く答えられない。誰かを助けるのに理由がいるか?

「その子を助けたいとして、世の中には掃いて捨てるほど人がいるんだぞ?
それを全部助けたり顧みたいしないなら、お前のそれは偽善じゃないのか?」

そうかもしれない。ただ、そんな問答を楽しいと思うようじゃ、くだらない心しか持てないとわかっているんでね。

「ここからすぐそこだよ。早く行ってやりなよ。今ならまだ間に合うかもしれないよ。」

その言葉に背中を押され、舟を漕いだ。そして間に合った。

「可哀相に…… そんならおじさんが一緒に捜してやろうか」 「…あなた誰?」

一人の男と、一人の少女。
朕はその場に駆けつけ、男に言った。この子を捜していたんだ。引き取ってもいいね。

9Knight:2012/02/27(月) 21:56:02
>8
代行……で、良いのかな? 誤爆じゃないですよね?
それでは行って来ますね

10Knight:2012/02/27(月) 21:58:12
投下致しました

11白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/27(月) 22:06:11
代行本当にありがとうございます!
ディオン規制なので、いつ解けるかわからないんですよね。
今日、あといくつかレスを落とすので、
本当に大丈夫なときでいいので、それもお願いしてもいいですか?

12Knight:2012/02/27(月) 22:11:19
はい、良いですよ
どうぞ、御遠慮なく

13白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/27(月) 22:35:49
ありがとうございます。
まずは、これを。

14白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/27(月) 22:36:17
>>132-133
──諸葛休民
「空朱鷺殿。─空翔ける朱い鷺とは、カッコいい名前ですね。」
(「この阿呆は白ですだ。村長たるわしが請け合いますだ」との言葉を聞くと、にっこりと笑って髭をしごきながら)
「わかりました。いや安心しました。無事に釈放できて。」
「彼、なかなか良い若者じゃないですか。おしゃべりしていて気に入りましたよ。」
「それを『黒』として処罰するのは、本意じゃありませんからね。」
「まあまあ、こういうこともあるということで、次回からは気を付けてください」
「それでは!」

(片手を上げ、去り際に夜水魚の肩をポンと叩き、砂金を置いて退室する諸葛休民。
飄々とした様子だが、厳めしい武官達は非常な敬意を込めた礼で休民を見送った)

─州府の外
「やあ、村長さん。夜水魚君。奇遇ですね。また会いましたね。」
(明らかに二人を待っていた諸葛休民、二人と並んで歩く)
「どうも一度起こされると、中々寝付けなくなってしまって。ついでですからそこまで見送りますよ。」
「さっきと違って今の私は非番ですから、『州刺史』ではなく『ただの』諸葛休民だと思ってください。」

「…それでですね、そこの飯店の干鍋鶏のうまいことといったら……」
「……やっぱり、旅をするなら自分の好きなように歩いてみたいですね。歓待されるとかは嫌いです。
は〜〜、一度好きに旅とかしてみたいですねえ」
「え? いやあ、まだまだ出来そうにありません。今は、やりがいのある仕事があって手放したくないですから」
(取りとめのない話をしながら、州城の門まで送り)

「それでは、帰り道には気をつけて。」

15Knight:2012/02/27(月) 22:51:35
行って来ます

16Knight:2012/02/27(月) 22:52:49
完了です

17白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/27(月) 23:00:11
ありがとうございます!
次のネタは明日になりそうです。

18白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/28(火) 02:23:35
──君山 政事堂
中統朝創始後、初の「政事堂(※最高会議)」が開かれた。
とはいっても、朕の家の庭で話し合うだけだから、これまでと特に変わらない。
違う点があるとすれば、顔ぶれが増えたことくらいだ。
湖南観察使やその下の各州刺史は、宮殿のない施政にまだ戸惑っているようだ。
朕は、今日は紫の色糸で織った東晋風の衣服を着ていた。これから、興味のある服には色々手を出すつもりだ。
全員が席に着き、朕がお茶を淹れると、いつものように諸葛休民が話を切り出す。
(仲間内での彼のあだ名「諸葛丞相」はすぐに定着しそうだ。)

「陛下のご復位の後、湖南はさしたる混乱もなくまとまったといえます。」
(全員がうんうんと頷いた)
「今日、決めてしまいたいのは、我々が今後どういった方針を取るかです。」
「軍備を拡張し、短期間での広陵攻略を目的とするか、或いは内政を充実させ万全の準備を整えた上で事にあたるか」
「皆さんの意見を、聞きたいと思います。」

「私は、」
(最初に口を開いたのは、郎州刺史・黄加陳だ。)
「短期決戦は愚の骨頂であると考えます。敵を賞賛するわけではないが、偽帝・白如月の手腕は評判に違わず確かといえる。」
「薛珠、王藍雪、李畢嵐といった広陵の首脳もまた、よく政治を執っている。」
「容易に舐めてかかれる相手ではない。」

皆が硬骨漢・黄加陳の言葉に、心配そうに朕の方を見た。朕が気を悪くするのではないかと思ったのだ。

加陳は正しい。如月の政治の才は朕のはるか先を行く。
薛珠は人望厚く、皇后薛氏の父親でもあり、宮中の人心をよく集められる。
人格はアレでも王藍雪の辣腕は確かだし、李畢嵐は大宦官として影の力を一手に握っている……。
(朕が肯定したことで、皆は安心して黄加陳の話に注意を戻した)

「腐っても二百六十年の政権をそのまま引き継いだ敵方と、勢力を立ち上げたばかりの我ら。戦えば結果は見えています。」
「卵をもって石に打ち付けるような真似はせず、まずは内側を固めることです。」
「この間、岳州で少女の誘拐事件がありましたな。」
「岳州だけではなく、官吏や富豪の頽廃と汚職はどこにでもひそんでおるものです。それを取り締まる必要があるのが一つ。」
「また、経済の問題もありますぞ。何をするにも金は必要だ。」
「安定した収入を得るための方策を考えなければなりません。」

こくっ…
(朕がそこでお茶に口を付けると、それを何気なく見ていた湖南観察使が膝を叩いた。)

「茶だ! 産業の育成というなら、茶にかわるものはない!」
「茶は全国で需要があり、北方の契丹なども栄養源として求めるものですぞ。」
「湖南は古くから茶の名産地で、茶業の技術や名声も確立している。」
「ゆえにその技術を利用して湖南中で茶を増産し、名声を利用して輸出するのです!」
「これに加えて木綿や絹など換金性の高い産業も拡大し、その交易も成功させれば、湖南には巨万の富が集積しますぞ!」

お茶か。いいな。それなら流通網の整理もしなくちゃね。道路や橋の整備を怠ってはならないし、
宿駅や茶を売るための商店も設置するんだ。みんな、お茶を飲みたかったら朕から買うしかないんだ。
普段軍閥だとか言って偉そうにしていても、自由にお茶を飲めないなんて可哀想な奴らだ!
あと、輸出のための高級茶だけじゃなく、庶民が気軽に買えるような安いお茶も大量に作ってほしいな。
貧乏な暮らしの人にも湖南のお茶を飲ませてあげたい。生まれのせいでこんな美味しい飲み物を飲めないなんて、可哀想だ。

「武陵の茶とて、中国の茶に劣りませんぞ」
(周囲を圧する声で、果雄王翠絶が言う。)
「呉の茶業立国に、果雄も便乗させてもらうと致そうか。」

19白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/28(火) 02:58:19
(湖南観察使の提案と皆の賛同を聞き、黄加陳は頷いた)
「茶、木綿、絹の増産と輸出で経済発展させる。それでよろしいですな。
交易は富を生むのみならず、諸侯や軍閥との友好関係ももたらしてくれましょうぞ。
その上で初めて広陵を攻めるのが、最上の策にござる。」

「広陵との短期決戦は反対。それは私も同意見です。」
(今まで黙っていたチン州刺史が発言する)
「しかし軍備拡張とて軽視はできません。諸侯は我々の隣で不気味な沈黙を守る南詔をお忘れか?」
「あの国はもともと雲南の小国でしかなかったのが、今や南西の脅威です。」
「もしかの国が我々に矛先を向けたら……」
「確かに、南詔がどこから攻めてこようが急峻な山岳や起伏の激しい土地に阻まれるのは確かです。」
「しかしそれだけで敵は防げません。真っ先に戦地になるのはわがチン州ですぞ。」
「チン州としては、いつ攻められても万全の用意をしておきたい。」

「我々の軍備は脆弱だ。」
(湖南観察使が言う。)
「翠大王、貴方と蚩尤の子達を侮辱するつもりはない!」
(ぎらりと睨み、反感を態度に表した翠絶を、湖南観察使は慌てて宥めた)
「我々の軍は、各州の州軍、翠大王の果雄軍、私の子飼いである鎮軍、そして各地の長征健児(※あらすじの>>4)」
「その寄せ集めなのです。統一された指揮系統もないし、果雄軍などは言葉も通じない。」
「全軍の数は15万と多くとも、バラバラに戦うしかないのでは、統率のとれた敵と戦えば確実に終わりだ。」

「軍制改革は、一朝一夕にできるものではない。」
(内政拡充派の黄加陳も、この時ばかりは軍制改革のことを考えていた)
「が、やらなければならないことだとは思う。」
「改革の達成までは、南詔とは友好関係を築かねばならない。」
「それには先ほどの交易政策を活用すべきだし、外交も上手く進めなくては。」

それまで意見を黙って聞いていた諸葛休民が、まとめに入ったのはこのときだった。

「大体、意見は出揃いましたな。」
「まとめると、我々がすべきことは以下の事項です。」

①官僚の綱紀粛正
②茶、木綿、絹の増産と輸出、流通網の整備
③南詔への使節の派遣
④指揮系統の統一を目的とした軍制改革

「どれも早急に行うべきことですし、可能な限り並行して行わなければいけませんね。」
「ただ、(ネタ書き的な意味で)優先順位を設けるとしたら、どうすべきでしょうか。」
「それは、ここで話し合っても答えはでないと思います。」
「陛下、どうしますかな。」

そうだな……
広く意見を募ってみたらどうだろう。
我々の話し合いでは出ない意見が出るかもしれない。

「陛下らしいですね。では、このことを各州の役所や民衆にも通達し、意見を募ります。
意見が出たら、陛下にお伝えします。」

ああ、頼むよ。それでは、散会。

※ということで、【このレスの真下のレス】でネタ書きの順番を決めたいと思います。
①→②→③→④のように書いてください。
無効レス(優先順位の書かれたレス以外のレス)の場合は、その下の書き込みを適用します。

20白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/28(火) 02:58:54
以上、>>18-19の2レスをお願いします。

21Knight:2012/02/28(火) 19:25:13
それでは行って来ます

22Knight:2012/02/28(火) 19:31:56
行ってまいりました
代理は夕方から夜にかけてになりそうですが、基本的には毎日確認しております

23白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/28(火) 20:03:27
>>21-22
助かります。代行投下していただけるからこそ、規制時でもストレスなくネタを書けます。

後半のネタの最後の部分は、初めてこういうことをやってみました。
ROMの人に、参加という形を取らずともスレと関わってほしいと思いまして。
気が向いたら「早い者勝ち」ですので、書いてみてくださいw

24白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/28(火) 22:01:47
もしかして、>>141で書いてくださいましたか?
今読んで感動しました。
テンポ良く、ユーモアもあり、下役人達のしたり顔や喧騒がありありと浮かんで。
「祭祁など傾国の怠業!」には不意を打たれましたねw
見慣れてる言い回しなだけに笑ってしまいました。

名無しさんなんてもったいない。
名前をつけてぜひ参加していただきたいくらいです。
三顧でも三百顧でもしたいです。

25白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/28(火) 22:37:24
すみません。
「スレ外部で自分の演じた役を公言してはいけない」
自分で決めたルールでしたね。
嬉しさのあまり。
多分、簡潔に順位だけが書かれると思っていました。
それが、素晴らしいネタだったので、やっぱり、嬉しかったです。

26Knight:2012/02/28(火) 22:46:34
役はともあれ、参加に関しては……すでに参加している所が他にありまして
代行だけなら楽なものですが、掛け持ちをするには厳しい状態です
なので、今は草葉の陰から呉国の様子を、そっと覗かせてもらいますね

お誘いありがとうございます

27白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/28(火) 23:45:09
三戦の議論スレでお話した方ですね。
そうかもとは思いましたが、書いてくださって嬉しくて。
こちらこそ、丁寧に対応してくださってありがとうございます。
これからもよろしくお願い致します。

28白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/29(水) 01:04:19
>>141
──君山 政事堂
通達から間もなく各地から続々と届く上申書。
政事堂の面々の、吟味する表情も真剣だ。
額に汗を浮かべ、黙々と手分けして山を片付けていく。政治に疎く、口を出しても皆の邪魔にしかならない朕には、
書類の立てる音はいつまでたっても終わらず、作業は永遠に続くのではないかとさえ思われた。

沈黙を破り、諸葛休民が念を押す。
「いいですか、文体が立派だとか、字が綺麗だとか、そういうことはここでは何の意味もありません。」
「中身が策として筋の通ったものを選んでください。」

「元よりわかっておりますぞ。ここにはそのような愚にもつかん選定をする者はおりません。」
「それに、自分の部下だからといって贔屓するのも以ての外ですな。」
「おお、あ奴らめ。こんな馬鹿げた策をよくも人の目に晒せたものだ。」
渋い顔をしながら、黄加陳は郎州の諸役所からの上申書の余白に
朱筆で辛辣な評価を書き込み、「返書」の山に置き続けた。


【下愚は移らず。】
(馬鹿につける薬はない、とはお前のことだ!)

【無知蠢鈍の極。】
(なんという無知で間抜け!)

【禽獣だも若かず。】
(禽獣でも お前よりましだ!)

【良心喪尽、無知の小人。】
(良心をすりへらして 恥を恥じともせぬ小人め!)

【不学無術、躁妄舛謬。】
(無学で 無能で 欲深で 見当違いだ!)

【汝が輩、不忠不誠の凡夫俗子。】
(お前のような輩を、不忠不誠のムダ飯喰らいというのだ!)

【大欺大偽、大巧大詐。】
(大山師の 大嘘つきの 誤魔化しやの 詐欺師め!)

【木石の如く無知、洵(まこと)に人類に非ず。】
(木石のように無感覚で 人間とも思えない奴だ!)

【恩に負き理に背く老姦巨猾。国家の法紀を敗壊するの人。】
(恩を知らず義を知らず化け損なった狸め。国家の法規を台なしにするのは 手前等の仕業だ!)

29白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/29(水) 01:05:56
黄加陳の悪罵は、こんこんとして尽きることを知らない。
「内心に己を管仲、蕭何に伍して」いた郎州の下役人が、見慣れた端正な筆跡になる評価を見たら何と思うだろう。

「これは……黄刺史は随分と手厳しいことですな。貴公の場合、自分の部下だからとむしろ厳しく見すぎておられるのでは?」
チン州刺史が言うと、黄加陳は首を振る。

「そのようなことはない。よければ読んでみられるがよい。」
押しやられた書簡に目を通すと、チン州刺史は「ああ、これは……」とばつの悪そうな表情だ。

「朱筆で済むなら、黄刺史は厳しくなどない。」
(翠絶が重々しく口を開く。)
「果雄で、給金を無駄に吸い取っておるような官吏がいれば、私が許さん。」
(それからというもの、皆は背筋に寒いものを感じながら、またもくもくと作業に戻った。)

「中々『これ』という策は見当たらぬものですな。……むむ、これ(>>141)は妙案だと思う。」
「丞相、貴公の部下からの上申書ですぞ。」
(湖南観察使の言葉に、諸葛休民が顔を上げ、書簡を受け取って目を通す)

「なるほど。私からみても、これは筋が通っています。」
「これを書いた奴らはよく知っていますが、やればできるじゃないかと見直しました。」

「丞相は部下に優しい。黄刺史とは対照的ですな。」
(レイ州刺史の言葉に、全員がどっと笑った。)

彼ら、まだ業務中だよね。朕は暇だから、ちょっと行って褒章してくるよ。

─岳州、役所
ちょっと邪魔するよ。この間は上申書をご苦労だったね。
政事堂で協議して、ここからの建策を採択することになったから。
ああ、これはちょっとした差し入れ。正式の褒章は後日になるけどね。(「君山銀針(皇帝専用の新芽茶)」を一箱渡し)
ええと、君たちの名前は。そうか、覚えておくよ。本当にご苦労さま。それじゃあね。


※というわけで、今回は>>141の順番にネタを書いていきます。
こういうROMさん参加型の企画は、今後も入れていきたいと思います。

30白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/29(水) 01:06:59
よろしくお願いします。

31白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/29(水) 16:39:04
──茶業立国①
早朝、朕は「君山銀針(ジュンシャンインジェン)」の畑に立った。この場所の様子を、どう言い表せばいいだろう?
茶畑というと、普通はのどかで、脇を子供たちが走り回っているような光景が浮かぶものかもしれない。
けれども、ここは、まるで結界の内の禁域のようだ。
周囲の全てから切り離され、歴代の中華皇帝のためだけに存在してきた茶畑。
その雰囲気は、皇帝の畑という人界の権威だけでは形容しがたい、言い知れぬものを持っていた。
むしろ、その言い知れぬ「何か」があるからこそ、ここの茶が至尊の人のために選ばれたのかもしれない。
一歩立ち入ると、清香を持った風が襟を吹く。
まるでそれは、目に見えない「誰か」の着物の裾が当たったようだった。
しばらく、朕はその「誰か」と二人で茶畑を歩き回った。
朕が歩けば、彼も付いて回る。

「汝であったか、“白牡丹”。」

心の内に声が聞こえた。

「話をしやすいように、人の形(ナリ)を取ってやるよ」

再び、清香の風が立つ。と、朕はそこに一人の人の姿を見た。
若い男だ。肌は透き通るように白く、全身から柔らかな光を放っている。
糸のような目をめぐらせば媚態が生じ、細長い指や、しなやかな身体を悠然と動かせば、そのたびにふくいくたる香が立つ。
黄色の衣を着ている。この衣は身体の動きに合わせて異なった輝きを放ち、波立ち、
絹よりも柔らかい材質でできていることがわかった。
佇まいは優美で、一緒にいるだけで心が軽くなる。
彼こそは、茶の神にして、ありとあらゆる茶の上に君臨する帝であった。

「“白牡丹”。多くの者が、汝の“諱”を春花より取ったものだと思っておる。しかしそれは誤りだ。」
「孤(わたくし)の名を、“銀針”という。“銀針”とは生命の芽吹きにして、神秘なるもの、茶に神性を与うるもの。」
「“銀針”は俗質と混じって“白毫”と為り、“白毫”はさらに俗化して“白牡丹”と為る。」
「汝の“諱”はその呼び名と同じである。」

茶神よ、と朕は言う。天の下で、茶を愛する者のため、“天子・臣白牡丹”はあなたに希う。
東は羅霄山脈、西は武陵山、南はヨウ山、北は洞庭湖に至るまで、湖南の地に茶の恵みを与えて欲しい。

「しかとそうか、白牡丹よ。」
「地上に孤の眷属が増えるはうれしきこと。」
「孤は人が好きだぞ、白牡丹。神の中にも人を嫌うもの、厭う者は多いが、孤は昔から人と関わってきた。」
「人の世も、人の心も、とてもおもしろい。湖南の人の心はとくにおもしろい。」
「汝ら人類が、これまで以上に我らを大切にするなら、恵みを与えてつかわそう。」
「しかしな、我ら茶は気難しいぞ?」
「我らの肌に合った気候条件のこの湖南でさえ、いい加減な栽培をしていればまずくなる。」
「そうさのう、高い山で生きたいわ。」
「寒い夜と風、それは我らにとって愛しき苦行、それを乗り越えて後、我らは体内に深みと地味を養う。」

茶神よ、よければ臣が眠る夜まで待ってくれ。肉体を置いて、あなたとともに湖南の各地を飛び翔けよう。
あなたの気に入った場所に、茶の居所を作らせよう。

「約束ぞ、白牡丹。違えるでないぞ。ああ、楽しみじゃなあ。どんな山に出会えることか。」

また、いま一つ願いがある。茶神よ。あなたの気に入った高山で生まれた茶は、確かに味もよく、多くの人に愛されるだろう。
だが、とうてい全ての人の口に生き渡るだけの量は作れない。
非常な高値が付けられ、生まれの貧しい者は喫むことができない。
朕は誰もが茶を飲める世の中を作りたい。どうか、広い低地にも、等しく恵みを与えてほしい。

「承知した。では今夜、汝の夢を訪ねようぞ。」

茶神はひときわ柔らかな光を放って消えた。その瞬間、畑一面に格別の香気が吹きわたった。

32白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/29(水) 16:54:01
君山、夜。床に入って眠りに就く。しばらくすると、ことり、と静かな音がした。
窓の隙間から、かぐわしい香気が入ってくる。
暗闇に横たわって目を閉じているのに、室内の様子がはっきりとわかるのは、これが夢の内だからだろう。

「約束通り来てやったぞ、白牡丹。さあ、ゆくとしようぞ。」

扉の外から茶神の声がする。起き上がって外へ出ると、外の景色は新緑の春だった。
夜だというのに、草木や、花の色が明るく浮かび上がり、清香の風が吹きわたっている。

「さあ、飛び翔けようぞ、白牡丹」

黄の衣をひるがえし、先に立って飛ぶ茶神に続いて、朕も風に身をゆだねた。
眼下に静かに眠る洞庭の水と、岳州の街並み、緑の山々、網のように張り巡らされた川が見えた。
姚朝欽の差し金で飛んだときより、はるか低いところを飛んでいた。
隣には、機嫌よく鼻歌を歌う茶神がいた。いま、朕は孤独ではなかった。

「白牡丹。大地に根を張り、体内に養分をたくわえ、春の花、夏の日差し、秋の月、冬の風の中で、我らは夢見るのよ。」
「ふくいくたる香り、清らかな風、喜びに満ちた茶と成れるのを。」
「ある者は緑に、ある者は黄に、ある者は白に、ある者は青に、ある者は紅に、ある者は黒に、またある者は花と戯れて。」
「育ち、摘まれ、人の手に委ねられ、水と戯れるまで、我らは夢を見続ける。」
「汝は、その夢を、喜ばしいものにしてくれるか?」

約束しよう。永代にわたり、湖南の茶が人を愛し、人に愛され続けられるようにすることを。

それから二人はしばらく無言で飛んだ。
茶神は注意深く地上を見下ろし、ここはだめだ、ここはいまいちだとぶつぶつ言っている。
いくら飛んでも疲れは出ないから、好きなだけ選んでくれたらいいんだが。

「おお、ここはよい!」

指差した先に、一山があった。涼やかで、きれいな気が立ち上ってくる。
「ここの場所を覚えておけよ。」
言われるまでもなく、位置と地名を確認する。
それから空が白むまで飛びまわって、他にもいくつかの場所を見つくろった。

「ああ、楽しかった……。」
心底、幸福そうな声を聞きながら、朕は床の中で目を覚ました。

─政事堂
輸出用の高級茶の産地は、ここと、ここと、ここと……
ここで生産する。測量やら色々なことは、各刺史でやってくれ。
湖南地勢図を指して指示すると、政事堂の面々は「確かに彼処の条件は、製茶に合っておりますな」と賛同する。
それから、もろもろの計画が練られ、高山で、また平地で、茶の生産が行われることになる。
始まったばかりの計画が身を結ぶのには、まだまだ時間がかかるだろう。
しかし、きっとうまくいく、と朕は確信していた。

33Knight:2012/02/29(水) 18:08:39
行って参ります

34Knight:2012/02/29(水) 18:15:00
完了致しました
明日以降、寒暖の差が激しくなりそうですが、体調にはお気を付けを

35白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/02/29(水) 22:22:53
ありがとうございます。
お忙しい時期だと思いますが、>>34さんも体調にはお気をつけください。

36白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/03/01(木) 01:18:41
ROMの方に聞きたいことがありまして。
もしよければご意見いただきたいと思います。
中々参加者に恵まれない理由は、「コンセプトが不明確」だと思われているからでは? と不安になってしまいました。
具体的には、ほのぼのなのか殺伐なのか、ファンタジーなのか歴史なのかわからなくて
どう参加したらいいかわからなくなっていませんか?

そうだとしたら、私が迷走してるということですから申し訳ないのですが
一応(上の言葉を借りるなら)「殺伐」「歴史」なんですよ。
白牡丹を主人公にしながらその軸を崩さず進めるために出しているのが配下達でして。

もしどう参加していいかわからず躊躇しているのなら、ぜひ群雄や廷臣で政争や戦争をしてほしいと思います。
私個人は、自分が書きたいことを何でも詰め込んで書いているところがあるので、
それでもし混乱させていたらすみません。

また、「どうしたら参加しやすいか」よかったらご意見を出してくださると助かります。
活かせることなら活かします。
今後のネタも先々まで考えてあり、放置は絶対にしませんが、
参加者が少なく辛くなる気持ちは、ネタ書きを頑張れば頑張るほど募ります。

37白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/03/01(木) 01:22:18
ネタではありませんが、上のも代行お願いします。
三戦の議論スレでは励まされましたが、現実問題、常駐参加者が増えるか
増えるための手だてが見つからない限り、本当に気持ちが塞ぎます。

38Knight:2012/03/01(木) 17:38:33
>>37
代行しました。

39白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/03/01(木) 18:08:12
ありがとうございます。
この際なので、ちょっと意見交換しようと思います。
手早く打てる内容は携帯から打っちゃいます。

40白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/03/01(木) 22:22:48
──驕兵の乱
創業を語る上で、この乱を無視することはできないだろう。
この乱こそ、中統朝の最初の大きな試練、そして指揮系統の統一された国軍が実力を示した晴れ舞台だった。

軍の指揮系統の統一。これが政事堂の議題に上った時、その実現を最も切望したのは誰だったのか。
皇帝白牡丹か、それとも諸葛休民か。
意外にも、その答えは版図の大部分を有する湖南観察使だった。

当時、湖南観察使領には以下のような軍事力が存在した。
①包括する五州の州軍
②節度使に直属する藩鎮主力部隊、牙軍(長征健児=あらすじの>>4

②の牙軍は、当初こそ藩鎮の手足となって闘う精鋭であり、本来、藩鎮の権力を象徴するものであった。
しかし、軍功の見返りに手厚い給料をもらい、軍団内部で通婚を重ね、軍職を世襲するようになった彼らは
次第に増長するようになる。
「藩鎮の統帥」ではなく、「優遇してくれた藩鎮の統帥」にのみ、忠誠を誓うようになったのだ。

さんざん贅沢に慣れ、軍団内部に味方を多く持ち、
統帥の首すらすげかえるまでに増長した牙軍の兵士たちは「驕兵」と呼ばれ、
湖南観察使もまた、その扱いに頭を悩ませていた。

軍制改革によって、この厄介な身中の蟲を駆除することができれば……。
湖南観察使の頭にはそんな考えがあった。
政事堂にあって、この改革に強硬に反対すると思われたのが彼であり、
彼の賛成は白牡丹を内心驚かせたが、諸葛休民に言わせれば、「わかっていたこと」だとか。
ともあれ、こうして次のような改革が行われることになる。

①軍権の中央への集中
これは、段階的に行われた。まずは外形的に、次第に実質的に。

・皇帝直属の「枢密院」を設置し、軍の最高権を集約
→皇帝は「天下兵馬大元帥」を兼任。軍の最高統帥者に
→各州刺史は「将軍」を兼任
→「州軍」という枠を撤廃。各将軍(刺史)に直属する「方面軍」扱いに
→各「方面軍」には、各州出身者を均等に配属
→「呉王朝の軍」への所属意識の高揚を目指す
→合同訓練

②指揮・指示の統一
・指示は全て湖南語に(諸少数民族の部隊に対しても)。旗や動作などと合わせて繰り返し訓練し、身体に覚えさせる
・指揮時の旗、采配、動作などは全体で統一

③士官学校の設置
・教官には引退した武官を登用。優れた指揮官を生みだすとともに、引退した武官が不満を持って反乱することを防ぐ
・軍事教育とともに、高潔な精神教育も実施

④徴兵制
・兵士は等しく農民から徴兵
・勲功者は出自に関わらず褒章し昇格させる

こうした改革は、一つには強力な軍を生みだすために、そして別の裏の目的を持って行われた。
そして「裏の目的」もまた、果たされつつあった……。

41Knight:2012/03/01(木) 22:38:18
行ってきます

42Knight:2012/03/01(木) 22:40:23
完了です

43白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/03/01(木) 22:41:37
ありがとうございます。
また、先ほどは意見を出してくださって、ありがとうございました。
告知というのは、やはりリスクが心配で。
気を悪くしないでいただけたら、嬉しいです。

44白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/03/03(土) 02:03:51
>>182-184
──酒場
史浩を迎えたのは、喧騒ではなく静寂だった。
がらんとした店の中央の卓に、数名の男が座っていた。

「やあ、今日はこの店は貸し切りだ。それでもよかったら入って混ざりなさいよ。
どうしたんだ、何を呆けた顔をしているんだ。」

「無理を言われるな。彼はまだ、自らの置かれた状況に戸惑っているのだ。
なぜ、満員であるべき酒場がこんなにも空いているのか……。」

「そして、どうして我々が古馴染みのように声を掛けてくるのかもな。」

「とにかくお座りになられよ。漢中からお出でになった史浩殿。
状況の整理は座って酒を飲みながらの方が捗るかもしれんぞ?」

「はっは! 名を呼ばれてますます恐々としておるわ!」

─そのぐらいにしておこう。

(胡服を着た、ひときわ若い男が言う。男は史浩の瞳をまじまじと除き、名を名乗った。)

白牡丹だ。ここに着たのは、上の意向で朕のことを探りに来たから……そうではないのかい?
朕が本物かどうかは、漢中に戻って教祖に面相を伝えればわかるはずさ。教祖に物忘れの癖がなければだが。
そう、朕は生きている。そして、まだ呉の皇帝だ。
それがわかって、君はどうするのだ?

(白牡丹は、そこまで言って史浩に杯を差し出した)

……あれから、色々なことがあった。こうして勢力を取り戻すのも、並大抵のことじゃなかった。
だから、外側がこちらを注視する前に、こちらが外側を注視する必要があったんだ。
特に、如月と仲良くできそうもない君たち教団の様子はよく見ていた。
…最近、信徒の数が増えなかったかい。

「教団の幹部が江を下ったのは、無視できない情報だ。しかもこの湖南を目指しているとすれば。」

「だが君が目論み通り、岳陽楼に一番近い目立つ酒場を選んでくれてよかったぞ。
さもなくば我々は間抜けにもこうして延々と来もしない決定的瞬間を待ち続けねばならなかった。」

さあ、どうするんだ。
せっかくなら、弾かれた者同士仲良くしようじゃないか。

45白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/03/03(土) 02:05:25
よろしくお願いします。

46白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/03/03(土) 02:17:49
代行ありがとうございます。

47白牡丹 ◆Enju.swKJU:2012/03/04(日) 01:31:37
ディオン規制、解けたようです。
数日間、代行していただきありがとうございました!
経験上、数日後に再発動なんてことになるかもしれませんが
もしそうなったらまた宜しくお願いします。


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