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のぞいてびっくり江戸絵画

1Studio KODAI:2014/05/07(水) 18:47:08
たまたま友人の一人がチケットをくれたので、行ってみました「サントリー美術館」。
 乃木坂駅3番出口から徒歩3分。東京ミッドタウン3Fにあるのですね。
 この展覧会、ポスターの絵が「寄せ絵」というやつで、ちょっと不気味です。ぜんぜん期待できない感じなので、誰か一緒に行かないかと誘っても、軒並み断られました。
 しかし実際行ってみると、意外に良かったです。まず江戸時代の「洋画家」こと司馬江漢の絵が沢山見られて良かった。展示品としては地味ですが、自分が絵を描く身としては、遠近図法を駆使したパノラマ絵の数々、たいへん興味深いものでした。
 江戸時代に描かれた博物図鑑の類も面白かった。魚や花など、身近にあってよく見られるものでも、それぞれの特徴をよく捉えてデフォルメっぽい絵にしてあるものもあれば、図鑑らしく精緻に描かれているものもありました。
 しかし、手放しで「ヨカッタ素晴らしかった」とばかりも言っていられない部分もありまして――
 気味悪いものその1:昆虫の拡大図。たまたま昆虫の絵が展示されていたのですが、江戸時代には日本にも顕微鏡が輸入され、日本製の顕微鏡さえもあったようです。ちょっと、それはさすがに「びっくり」でした。
 気味の悪いものその2:ポスターにもなった変な絵シリーズ。江戸時代には「だまし絵」的なものが流行ったようです。「指定の場所に筒状の鏡を置いて見るとマトモな絵が現れるのだが、鏡なしで絵だけ見ると奇妙にゆがんだ絵」というのが、わりと幾つも描かれていたようです。
 ともあれ、江戸時代に描かれたのは浮世絵だけでなく――知的好奇心が刺激されるような、ウィットに富んだ変な絵も沢山描かれたのだ、という主張に満ちた展示でした。
 2014年5月11日まで。会期残りわずかですが、興味のある方、御用で近くに行かれる方は、もし良かったらご覧あれと言いたい。


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