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和ものあれこれ

1紋章官:2009/10/02(金) 22:01:56
芸術の秋、読書の秋すなわち散財の秋(交通費と入場料だけでもばかになりません)
さて10月6日から国立博物館で皇室の名宝展(前期は絵画、後期は正倉院宝物など)という一大
イベントがありますが、その前に目をひくのは早稲田大学会津八一記念博物館ではじまった
「サムライの美」展。会期は10月18日まで。これは甲冑師明珍宗恭氏寄贈の資料と研究家
山上博士の研究資料などの資料展。問題は18日を除き、休日、日曜休みな事。しかも18日
日曜日は東京美術倶楽部での東美アートファア秋(和物中心、茶器や陶磁器が多い)にバッティング。
さてどちらへ行きましょうか?
同じ東京美術倶楽部では11月1日から3日まで年に一度の全国の有力刀剣商が集まる
大刀剣市も開催されます。刀だけでなく、鍔など小道具、甲冑なども展示ー販売されます。
外人さんも多いし、昨年は女性もちょこちょこと掛けました。歴女という言葉をしらなかった
もので、刀剣商の人たちと不思議がっていたのですがね。ちなみに東美アートフェアは入場料
1000円、大刀剣市は2000円ですが3日分の券と販売品カタログ付き(昔は1回だけですが
コーヒー券もついていました)しかし刀剣市は神田古本祭りと重なるのが困りものです。

2紋章官:2009/10/23(金) 22:28:11
和ものあれこれ。東美アートフェア見物に行きました。やはり茶道具中心。ただし掛け軸に仕立て直された古写経が並んでおり、平安期の金銀混合彩字経や鎌倉時代のものを生で見れるのはいいものでした。また「サムライの美」展では復元鎧2領、雛形1領、それに本物から外した紐や金具、そして模写図など、小さな展示会ながら面白いものでした。画家が描くのと異なる甲冑師として作り手の目での描き方は興味深いものでした。
さて金沢文庫で「伊達政宗とみちのく文華」展が始まりました。会期は12月6日まで
ゲームで人気の高い伊達政宗なので混みそうです。友人からチケットを何枚かもらえそうです。もらったところで出かける予定です
また来週の東京美術倶楽部での「大刀剣市」での特別展示は「上杉家ゆかりの名刀展」となっています。販売目録をみると虎徹や村正、長光などが売りにでるようです。ガラス越ではなく、生で本物を見れる機会です。頼めば持たせてくれることもあります(度胸がいりますよ。なにしろ値段が値段。ただし景気に影響されてます)話の種にいかが?

3紋章官:2009/10/30(金) 22:19:03
和ものあれこれ。皇室の名宝展を見てきました。まずは前期ということで絵画工芸。
行列覚悟ながら、あっさり入場。この場合、最初が大型屏風などでうまく人が流れやすいかげともいえます。
しかし足を踏み入れた最初の部屋。真正面奥に唐獅子図屏風。瞬間絶句します距離があってもの巨大さと力強さ。正直これほどの大きさとはしらなかったので、力強い瞳に射すくめられます。2匹の獅子が踏み鳴らす足音が聞こえてきそうな感じです。対で描かれた跳ねるような軽やかな獅子の伸びやかなスタイルも見事なのですが、やはり2匹の獅子の迫力はそれを圧倒。個人的にはコレクションの目貫の二匹獅子との影響を考えてしまいます。この獅子図。作者は狩野永徳で桃山時代。私の所有の二匹獅子図目貫も桃山期の金工後藤家に属する作品。この二匹獅子図は後藤家では掟物の一つで室町時代東山文化で登場した初代後藤祐乗以来、代々作っているため造形的には先行。それに後藤家と狩野家は縁組しており、江戸時代には有名な狩野探幽に養子を送り出しているほど縁が深い。何か双方で影響しあわないほうがおかしな位。さて話はそれましたが、同じ部屋には海北友松の浜千鳥図屏風。これは穏やかな優雅な作品。金箔地に飛ぶ浜千鳥が優しい世界を広げています。そして次の部屋が若冲の動物彩画すべてがならぶ部屋。まさに精緻で極彩色の極致。一緒に展示された鳳凰図もあり、どれも目を見張るばかり。さてこの動物彩画は相国寺から明治天皇に献上されたのですが、この明治天皇、かなりの数寄者。献納される宝物にセンスを磨いて、さらに欲しがる。ある掛け軸。元は横浜の原三渓の所有。それを欲しがった元勲井上馨が売れと迫るが売らない。そのうち原の商売が傾き抵抗できなくなり、遂に貸す(永久に)ことで井上馨の手に渡る。するとそれに目をつけていた明治天皇が井上に宮中に持ってきて見せろと言う。井上は天皇の内心を知っているので、理由をつけて引きの伸ばしを図るが、やがて断る口実を失い、ついに宮中へ。かくて掛け軸は明治天皇に献上される。さてこれを見ていた皇后は井上に代わりといって別な絵画を下賜した、という逸話、また明治から昭和初期に極小細工を製作した小林れき斎は、明治天皇がこのような美術工芸を愛好、宮内庁経由やそれ以外で注文があったとの話を残しています。こうなれば皇室に名品が揃うのに拍車がかかるもの。さてそんな明治天皇にかかわる逸話は正倉院収納の名香「蘭奢侍」を切り取った事。皇室の名宝展後期は正倉院御物。これまた楽しみです。来年のNHKスペシャルドラマは「大仏開眼」だし、今度の文化の日にTBSが唐招提寺大修理10年の記録の総集編を放送。これも見ないと。刀剣市に神田の古本祭。重なりすぎます。ところで「国銅」という小説を知っていますか?大仏鋳造に動員された長門出身の人々の物語。荘重な静かな重みのある作品です。主人公が出会う様々な人々、行基の弟子で長門で野に暮らす僧と都で地位を得た兄弟弟子の対照的な姿、多くの庶民たちの素朴な心情。深く読み込んではいませんが、不思議な印象を残す作品です。それでは。

4紋章官:2009/11/13(金) 21:33:10
昨日、天皇陛下在位20周年記念(大嘗祭の日)で皇室の名宝展後期がはじまりました。正倉院御物と絵巻。こんどは並びそうです。正倉院御物が東京へ来たのは何年ぶりでしょうか?小学生の時行きましたが、確か入場まで三時間並びました。さて華麗な皇室の名宝の影で田町にある三田図書館併設の港区立郷土館では戦災で失われた増上寺にあった徳川の霊廟展を行っています。コンパクトな展示会ですがなかなか面白かったです。なにしろ日光東照宮がいくつも並んでいたような壮麗な霊廟群を紹介する展示会です。(10年前に神田の古書店で戦前の調査研究書をみつけ、まずは本選びと、一回りしてきたら売れていた!たった30分で!いい本も見つけたときが買い時!)また金沢文庫での「伊達政宗とみちのく文華」展。こちらは今度行ってきますが、歴女ブームですので妙な混雑がしていないか心配です。なお、現在、群馬県高崎市の群馬県立歴史博物館で「上州のよろいかぶと」展が開催されています。ご興味のあるかたはどうぞ。展示一覧を見たところ、なかなかいいものが多そうです。やや遠いですが、新宿湘南ラインの高崎直通にのれば通常料金で2時間ですので新幹線を節約してもいいかもしれません。また京都国立博物館で「日蓮と法華の名宝」展が行われていますが、神奈川県立歴史博物館でも「日蓮展」が行われています。両方はむりでも片方を行きたいですが。芸術の秋。まだまだ続きそうです

5紋章官:2009/11/28(土) 02:20:29
秋から冬は和菓子が楽し。美術館に行ったついでに周囲で和菓子店を探し食べるのも楽しみのうち。先週、金沢文庫で「伊達政宗とみちのく文華」展と上野の「皇室の名宝」展第2部。正倉院御物と絵巻、書蹟展。聖徳太子像や家屋紋鏡など教科書に出てくる品々、御物も目も綾な紅牙撥屡尺や阮咸。千年前の優れた工芸。それに春日権現絵巻、蒙古襲来絵詞。いや見がいがりました。蒙古襲来絵詞では最近の研究で、江戸時代の書き足し部分と判明した「てつはう」の前にかかれる3人の蒙古兵。実物をみると確かに書き足しとされた3人は周囲に比べ、色合いが濃い。なるほどと納得します。
ちなみに国立博物館は平成館1階ロビーに鶴屋吉信がお店をだしています。お茶と軽くつぶばらか、饅頭をつまむもよし、法隆寺館へいけば、お洒落な喫茶店(いつも込んでいるだなこれが)もあるし一息つくにはちょううどいい。
さて今、有楽町出光美術館では「ユートピアー描かれし夢と楽園」展が行われています。
こちらは絵画での楽園のイメージの歴史といえる展示会。行ってみるといいですよ。
なによりここは、皇居一望の展望は他の美術館にない贅沢さ。考えてみれば、その展望自体が楽園の屏風ともいえます。

6紋章官:2009/12/02(水) 22:18:44
師走突入!冬コミケに当選された皆さんはいよいよ追い込み修羅場月間開始かと思います。さて有楽町チャンスセンターで行列して宝くじを購入。
そのまま出光美術館の「ユートピア」展を見てきました。絵画中心、随分とすいており、じっくり見学できました。桃山時代の鮮やかな屏風、佐竹本36歌仙絵巻の1軸「柿本人麻呂」など逸品ぞろい、個人的には寿老人や福禄寿の、どことなくユーモラスな軸が好みで、一番だったのは仙崖の百歳百翁図。
見ていると自然と楽しくなってくるもので、他の名品はかえって肩がこる感じ対し、元気な百歳の老人の百人の騒ぎに何やら浮かれたくなる気分にさせてくれる楽しい作品でした。阿弥陀来迎図の隣にあつた大筆が夢みた涅槃図もユーモアに満ちてましたが、こちらは仙崖の百歳百人で都合一万歳でまだ足りぬと書き付けられているのは読んだ瞬間、思わず噴出しそうになりました。
そのあとはのんびり、休憩室から皇居一望の展望を座ってゆったり。無料のお茶をすすりながら見ていました。話の種に、一度いかがですか?

7紋章官:2009/12/11(金) 21:19:40
コミケの原稿進んでいますか?サークル落選となりましたが、知り合いのサークルさんで店番ついでに冊子を置かせてもらえることになりました。
12・29.のジャンル「アクセサリー」東地区セ14「肥後守ゆび斬り亭」さんです。新刊は「フランク王国史略1」「正倉院御物史話」。それとジャンル歴史でも日本史の知り合いの方の当選がわかり頼み込み中。店番って楽しいので。おかげで急に本作りにいそしんでいます。ペースがあがり目指せ新刊追加2冊!
さて展示会、12月15日から東京国立博物館で土偶展が始まります。名高い遮光器土偶
ハート型土偶など名品そろい。年の瀬は行っている暇がないので1月2日に初詣ついでに行こうかと考えてます。新年なので獅子舞をやっていたりするんですよ。知ってます?一昨年の近衛家展は1月2日に行きました。華やいでいていですね。それに続いて東京都美術館ではボルゲーゼ美術館展が1月16日から始まります。ラファエロの一角獣を抱く貴婦人がきますので楽しみです。一昨々年のジョットの聖母子とボッティチェリの美しきシモネッタ、翌年のレオナルドの受胎告知(結局2回見にいった)から1年おいての巨匠の作品。楽しみです。

8紋章官:2010/01/02(土) 20:30:18
正月2日、いかがお過ごしですか?
さて今朝NHKで放送された京都南禅寺界隈の別荘群の番組、見た方いますか?
明治後期から昭和初期にかけて富と時間と手間を惜しげもなくかけて整えられた別荘、
邸宅群。中でも一番時間をかけて紹介された碧雲荘。
この野村徳七(号 得庵)が富を注ぎ込んだ大邸宅は建築 北村捨次郎、庭園 小川治兵衛と名匠を使って広大な敷地にまさに思うがままに最高の作品を出現させています。
詳細を知りたい方は数奇屋邸宅集成ー毎日新聞社刊(全三巻の豪華大型本。もしくは再編集した全4巻の普及版があります)を参照ください。明日は美の壷の着物、そして日韓の美術の番組が午前中ありますので、ビデオをセットしておかないと。それではまた。

9紋章官:2010/01/10(日) 18:41:22
「土偶展」
本日、国立博物館の土偶展を見てきました。展示点数では小規模ですが、内容は超一級。
国宝、縄文のビーナス、中空土偶、合掌土偶の3点そろい踏み。遮光器土偶、ハート型土偶、仮面土偶、板状十字土偶など重文級も並び、古代の造形のセンスと力強さを感じさせます。これは大英博物館での海外展の凱旋展示会ですが、英国では「THE POWER OF DOGU」と土偶の力と題されただけに、まさに縄文の躍動を感じさせるものでした。
個人的には山梨県出土の立像土偶に現代的なスマートなデザイン感覚を強く受けました。
さてその帰りがけ丸の内でもらったチラシに次のPRがありました。
「大甲冑展」−1月12日〜17日丸ビル1F マルキューブ
戦国武将29名のレプリカ甲冑を展示とのことです。レプリカとはいえ、これだけまとまって甲冑を見れるのはそうそうありません。たまに通ると思わぬ拾い物があるものです。レプリカを見てから八重洲口の甲冑店で本物を眺めてくればちょうどいいです。ついでにそのまま、三菱1号館を見る手もあります。明治に建てられたレンガ作りの建物、かつて丸の内が1丁目倫敦と渾名された高度成長期以前、レンガの建物が並んでいた時代の紹介展をやっています。それではまた

10StudioKODAI:2010/01/11(月) 19:32:12
甲冑といえば、今月、2010年1月ですが、NHK第二放送日曜午後八時からの「カルチャーラジオ」の時間には、「武将たちの美意識」と題して甲冑のお話が4回シリーズで放送されています。講師は長谷川 孝徳氏。この方、以前は石川県立歴史博物館に勤めていらした方で、現在は北陸大学教授をしているらしい。
1回目はもう終わりましたが、けっこう面白いです。興味のある方は是非お聞きあれ。

ちなみに、石川県立美術館の隣に、石川県立歴史博物館があります。いずれも兼六園からは道路を隔ててすぐ隣。そして、いつももったいないと思うのは、兼六園に来る観光客は多くとも、その端っこの「成巽閣」に入る人は少ないことです。成巽閣…それは前田の殿様が庭を楽しむために建てた豪華な休憩所。前田家ゆかりの品々が展示してあって、すごく面白いのです。
金沢市を訪れる機会のある方は、事前に地図をチェックして是非ご来訪あれ。
兼六園は広いので、ざっと一周するだけで30分かかるうえに、出口を間違えると地元民でないかぎり道がわからず、けっこう辛い目に遭うと思います。

11紋章官:2010/01/15(金) 23:24:40
ラジオ情報、ありがとうございます。その時間、TBSラジオのらんまん寄席を聴くか苦しいところですが、ラジオ2台並べて録音してみます!成巽閣は行きました!風雅な建物でしたね。私が友人連と良好に行った時は混んでおり、あと雛道具の本を買ってきました。兼六園はご心配どおりに見事に迷い(!)人気の少ない裏手に出て、金沢の名前の由来の湧き水のある神社の所に出たのだったのかなんだか。それで石垣沿いに歩き回りようやく、20世紀美術館のところへ出てきました。さすが城下町!迷うわ(笑)
さて本日「甲冑」展を見てきました。徳川家康、石田三成など有名武将の復元甲冑の展示会。主催は復元甲冑販売の丸武産業。そのため商品展示会として値段がついています。
30領から復元甲冑が並ぶのは壮観。販売用に子供用、甲、グッズ、「なんでも鑑定団」で島田伸助が着て出た甲冑など芸能人の身につけたものが並ぶだけでなく、試着もできました。男女とわず次々、試着していましたよ。やはりブームなのかにぎわっていましたし、女性も多かった。何枚写真を撮っているか、という人も。さてまだ先ですが次の展示会をご案内
「細川家の至宝」展ー永青文庫コレクション。いわずとしれた細川家伝来の美術品展。
4月20日から国立博物館で行われ、会期中展示品の一部入れ替えがあるそうです。それでその前半だけの展示品に細川忠興着用の甲冑が出るようです。今日も復元品がありましたので、本物も楽しみです。それでは

12紋章官:2010/01/30(土) 20:41:52
今日は東京都美術館のボルゲーゼ美術館展を見てきました。
ラファエロの「一角獣を抱く婦人」、カラバッジョの「洗礼者ヨハネ」の2大目玉作品をじっくり、ボッティチェリと弟子達に帰属の「聖母子」もよかったですが、個人的には最後のほうでみた「物乞い」に印象を強く受けました。さてそれで歩いて上野から浜松町まで散歩(どれだけ歩くんじゃい!ーというか、途中の刀屋やらチケットショップに立ち寄るのでいちいち電車にのるのは無理)すると日本橋丸善にてミニ展示会
「奈良絵本の宇宙」日本橋丸善ギャラリー 入場無料
桃山時代から江戸中期で姿を消す奈良絵本の展示会。神田の古典古籍専門店でないと、案外奈良絵本の良品は見れないものです。それが50点あまり、草創期から終焉までの品が見られます。2月2日まで、明日は午後2時から慶応大学の先生によるギャラリートークがあるそうです。三井美術館では柴田是真展もやっているし、見ものは多い(でもまた三越で和菓子を・・・節分にちなんだ厄払い饅頭、これがかわいい鬼の顔で、それに柚子のお菓子のいいのがあって・・・五月のコミティアの申し込み費用が残せるだろうか?)

13紋章官:2010/02/06(土) 02:25:01
今日は仕事帰りに渋谷の東急Bunkamuraミュージアムの「愛のヴィクトリアン・ジュエリー」展を見てきました。この手の展示会は当然女性が99%。なにも「愛」なんてつけなくても。映画「ヴィクトリア女王」の関連イベントとしても。「愛」は直江兼続の甲前立ちで十分でしょうに。ヴィクトリアンエイジであれば、古くはシャーロック・ホームズ、昨今では「エマ」「黒執事」の時代でけっこうなじみがあるはずなのですがジュエリーの他、当時のレース編みや家具、食器に結婚衣装も展示され文化展示として参考になりますよ。さて和ものあれこれのはずが洋物続き。次は以下の展示会ご案内
「国宝・曜変天目と付藻茄子ー茶道具名品展」2月6日〜3月22日静嘉堂文庫美術館
こちらは三菱創業家岩崎家のコレクションの茶道具名品展示会。明治期に大名家から流出、購入した茶道具の展示会ですが、目玉の付藻茄子は本能寺の変、大坂城落城を経て今に伝わる名器。副題に「伝わる奇跡」とはまさにその通りと言う品。歴史を感じるのにいいかもしれません。古いものはみなそうなのですが、ことにこれはそう言のにふさわしいことは確かかもしれません。週刊モーニングでは古田織部を主人公とする「へうげもの」が長期連載に続き、来週のNHK歴史ヒストリアも古田織部を同じねたで取り上げるので、何か茶道具が盛り上がってきているのでしょうか?刀装具愛好家としては茶道具ばかり取り上げられるのは不公平に感じるところです。でもおかげで和菓子も盛りあがれば嬉しい。三月のひな祭りにむけて楽しみが増える(散財する〜)

14紋章官:2010/02/27(土) 18:31:45
雨の中、本日は上野の国立博物館での「長谷川等伯」展を見てきました。開始早々の土曜日で雨、ということで入場は簡単。中は最初の能登時代は全体に軸装の小さな作品が多いので並びましたが、後半は障壁画、屏風絵と大型作品となるので動きはよかったです。
やはり年代別で見てみると、地方の絵師から京都に上がることでどれほど変わるのかと眼を見張ります。それに教科書や画像資料で紹介される伝「武田信玄」像「名和長年」像も等伯の作品だったのですね。有名な松林図屏風、もし蝋燭の明かりで見ることができたら、また違う風情を感じれそうです。しかし大型作品は余り接近してみるものではないかと思います。諺に「木を見て森を見ず」ともいいます。離れて全体像で楽しみたいのですが、人垣で困難なのは残念。個人的には山水図が好みでしたが。
さて上野公園では佐賀の陶器市をやってました。そこで売っていた佐賀のお菓子を買い込んで、三越の地下で雛祭りにあわせたお菓子もつい・・ではまた

15名無しさん:2010/03/12(金) 23:23:47
せんだって地元の博物館で以下の展示会を見てきました。
「郡と役所」−横浜市立歴史博物館
横浜市北部は古代から中世への移行期にあたる郡役所(長者原遺跡)、初期豪農の屋敷(神隠丸山遺跡)など律令制での統治から武士への移行期にかかわる貴重な遺跡が検出されている地域。それに因み、郡役所遺跡を巡る展示会。小さいですがなかなか面白かったです。連携で府中市の郷土の森資料館で「国府ができるまで」展は行き損ねました。
さて続きましては
「雑兵物語の世界」展ー3月20日から埼玉県大宮博物館
忍城を舞台にした「のぼうの城」が映画化されるのにちなんで開催とのこと。水戸コミが済んだら足を延ばして行こうかと思っています。東武野田線大宮公園駅徒歩5分とのこと。昨年、高崎市立歴史博物館の「上州の甲冑展」は行き損ねたので、早めに。何しろ遅くなると、コミティアの準備の時間がなくなるので。

16紋章官:2010/04/05(月) 00:45:59
桜が満開となりましあが、お花見に行かれた方はいますか?さて本日、埼玉県立歴史と民俗の博物館(これが正式名称でした・・・すみません)まで出かけ、「雑兵物語の世界」展を見てきました。一言、行かなければ損です。戦国武将の所用の甲冑は有名どころであれば、学研や小学館の本を当たるとあっさり写真資料は手に入る。変わり兜も紹介される品は大体同じ。より名品を探すと日本の名兜みたいな専門書にはしることになりますが、足軽雑兵ものとなると、あれ?と良い資料を探すのに手間取る。ところがそんな足軽胴がピラミッド状の展示台に100領も並ぶ。質量共にこれ以上は望めない内容。手前に新発見の上杉景勝所用甲冑が展示されていたのですが、印象から消し飛びました!足軽胴の紋様、図様の実例で匹敵する専門書はありません!漫画「センゴク」の仙石家中の「無」文字印の胴、また意図した並びなのか、「大一大万大吉」と書かれた石田三成か山内一豊家中の胴と小早川秀秋家中の「違い鎌」紋の胴が並んでいる。これが個人コレクションなのですから、尊敬するばかり。骨董市や甲冑専門店に行くと、比較的足軽胴は目にする事は多い(案外お値段もお手軽)。しかしそれも玉石混交で幕末期の乱造品も多い。ところが時代が上がり、しっかりした胴が揃っているのは眼を見張るばかり。展示台がピラミッド状になっており、保存の都合で証明が暗いのは仕方ないですが、暗さもあって上の方が観察しにくいのは難。さて来週には収集された方のギャラリートークがあるとの事。しまった、一週間早かったか・・・てなわけで、戦国時代好きな方、行かれてはどうですか?入場料600円、図録600円。安いわ。ついでに常設展示の甲冑や板碑も楽しめました。季節展示の鍔も良いものが多かったです。案外、城の資料館や専門以外の博物館の展示品の鍔は物足りない事が多いのです。こういうのを見てしまうと収集の方向を甲冑か兜に替えたくなりますが、置き場所がないのであきらめてます。それでは。

17紋章官:2010/04/23(金) 23:56:37
久々に書き込みです。
「東京国際コインコンベンション」
5月1日から5月3日まで例年恒例のコイン展示即売会。地下鉄半蔵門線水天宮駅下車、そのまま地上に上がった箱崎のロイヤルパークホテルで開催。昨年の企画店展示は大判。豪華でしたね〜今年は坂本竜馬の時代貨幣。他にもディーラーブースで様々なコインや古銭を見るのは楽しみです。入場無料、但し会場内のコーヒーは少し高いかな?味はいいですが。地下のパン販売の方はお手ごろなんですけど
「細川家の名宝」展
今週から始まりました。会場は上野の国立博物館。明日見に行く予定です。細川忠興の甲冑や茶道具、絵画などいろいろ出てきます。他にどんなものが見られるやら。
まずはこんなところで

18紋章官:2010/05/15(土) 03:21:18
細川家の名宝展、いかれましたか?一言、さすがは細川家といわんばかりの品々が並んでいます。最初は南北朝期に始まる甲冑の数々。鎌倉鉢と言われる鎌倉期前後の兜や色縅鎧は見る機会が少ないので、こういう機会でもないと見れません。個人的には小札重ねの鎧、胴丸が好みです。兜も実は目を引く変わり兜より、手堅い兜の方が好みで、それは飾りが無い分、実用の無駄を省いた美というか、飾りが無い分、良し悪しがはっきり出る。いささか脱線しましたが、甲冑の後、古文書類で織田信長の自筆書状や明智光秀の書状がそろうのは、この家ならでは。他の絵画や工芸品も見事なものですが、鍔も見ものです。重要文化財、重要美術品に指定された名品中の名品と名高い鍔が6枚も揃う。ほれぼれします。それに展示もうまく両面を見れます。それではまた

19StudioKODAI:2010/05/26(水) 16:42:53
 やっと観て参りました「細川家の至宝−珠玉の永青文庫」。
 平日の午前中だというのに、しかも天気も雨もようだというのに、かなり大勢の人が入っていました。
 展示品の多くが、強い光を嫌うものであるせいか、会場全体が薄暗く、照明がかなり落としてありました。人間が大勢いるので、最初の部屋は何も見えない状態でした。しかし、甲冑は素晴らしかった。まさに着用する芸術品です。現代同じものを一領あつらえたらいったい幾らぐらいするでしょう。(マンション一軒買えるよね多分。)鞍の螺鈿細工も見事なものでした。凄い蒔絵の芸術品なのに、実際に乗馬の際に使用していたのでしょう、ぼろぼろに傷んでいました。能装束は、そもそも美しいものと相場が決まっているのでそれほど感動しませんが、それにしても黒地に総刺繍の衣装は凄かった。衣装の細かい模様全部が刺繍で花畑。壮絶の一言に尽きます。「細川家」の至宝というだけあって、信長の書状や茶道具や刀剣などといった和ものに限らず、細密画の絵付けがされたペルシアの陶器や中国の植木鉢、唐三彩に景徳鎮、ルノワールの油絵やグプタ朝の仏像までありました。どれをとっても、まさに博物館級の品ばかり。
 和ものですが、私が感動したのは、白隠慧鶴の書画が見られたことです。江戸中期の高僧、白隠禅師の書は、日本国内の博物館で、たまに一点めぐり会えるかどうかという貴重なものだと思っていましたが、なんと細川家は、白隠ばかり十点以上並べられるほど所有していたのですね。しかも、定番の達磨図も円を描いた図もある中に、観音像の、かわゆいものまでありました。何がかわゆいって、観音様が! 筆遣いといい、表情といい、可愛いんですこれが。九州の名僧、仙突義梵禅師の画もありました。農村の風景らしき画は、「和む」というより「清々しい」という形容のほうが当たっています。――そうか、仙突ってこういう絵を描く人だったのね。
 そういうわけで、私的には、白隠の絵を沢山見られたのと、仙突の絵を初めて見られたので、超満足でした。いえ、菱田春草の、秋の林に落ち葉が散り敷いてる屏風絵なんかも、すごくすごーく良かったのだけど。
 イヤホンガイドのお声は、ご当主細川護熙もと首相だそうで。私は聞いていませんが、イヤホンを返却している人の感想を漏れ聞いたかぎりでは、分りやすくて面白かったようです。
 東京国立博物館平成館(JR上野駅歩10分)にて、会期は2010年6月6日まで。

20紋章官:2010/06/06(日) 01:28:35
さて偶然なのか、能楽についての展示会が2つ開催されます。
「能面の心・装束の華」−根津美術館ー東京都港区青山
「能の雅・狂言の妙」−サントリー美術館ー東京都港区六本木
能楽も薪能や黒川能など根強い人気がありますが、戦前までは茶の湯と共に資産家の嗜みのうち。そのため自分で舞ったり、能面などを集め、贔屓の能役者に貸し出すなどを行ったすです。さて根津美術館のものは、そんな戦前の資産家コレクションの一例。
またサントリー美術館のものは国立能楽堂のコレクションを展示、室町から江戸時代の大名、寺社などに所蔵された品々を目にすることができます。華麗で幽玄な世界にいざなう鼓が鳴る。それでは


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