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バサラ日記（その２９）
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今から３００年ほど前、清（中国）の在野に 蒲松齢(ほしょうれい)と言う学者がいて
ペンネームで執筆活動をしていた。彼は自分の家に通行人を引き込んで
哲学問答をし、色々な珍しい話。不思議な話を書き留めて本にまとめた。
アラビアンナイトに勝るとも劣らない物語と評価されているという。
ただ、生前、彼は科挙（採用試験）に落ち続け、どこにも仕官出来なかったと言う。
私が やっているのは これだ。
私も在野の学者で、バサラと言うペンネームで執筆活動をしている。
ネットで行き交う人をプロファイリングしたり、三宮の歓楽街を歩く人を
自分の部屋に引き入れ、哲学問答をして、執筆活動の種にしている。
生前は評価されていないが、評価は後世に委ねたいと考えている。
私が どう判断しようが、私の勝手なのだよ。口を出すな。
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