このような言語は世界中にたくさんあるわけですが、もっとも成功したものに、
パプア・ニューギニアの Tok Pisin があります。
この言葉は、英語がもとになったクレオール語ですが、英語と並んで、パプア・
ニューギニアの公用語となっています。
ですから、パプア・ニューギニアの国会でも Tok Pisin が使われているそうです。
(もっとも書類などは、英語で書かれているそうですが)
さて、ここで本題に入りますが「どうして Tok Pisin は成功したのに、エスペ
ラントはなかなか普及しないのか?」と考えていただきたいと思うわけです。
もちろん、Tok Pisin とエスペラントとでは、条件が大きく異なります。
しかし、Tok Pisin の成功から、いろいろと学ぶことが出来るのではないかと
思うのです。
考えてみれば、エスペラントをやる人の学歴というのは、けっこう高いわけです。
一方、Tok Pisin の話者の平均的な学歴というのは、そんなに高くないでしょう。
パプア・ニューギニアの識字率は、50%くらいだそうです。
(この識字率の「読める」「読めない」の基準がどういったものかは不明ですし、
また地域によっても大きな差があるものと思われますが、統計上はこうなってい
ます)
では、Tok Pisin にあって、エスペラントに無いものとは何かと考えますと、
やはり「毎日使われている」ということと「日常生活のなかで使われている」という
ことなのでは無いでしょうか。
松戸さん
貴重な意見をありがとうございました。
他の欄に目が行っていて今始めて読ませていきました。
私も確か、Esenco kaj estonteco de la lingvo internacia だと思いますが
以前に何回か読んでいます。自信が萎えていた時に読んで勇気を与えられた
本でした。皆様にも是非一度読んでみる事をお勧めいたします。
私の意見は年明け5日以降にまた書かしていただきます。
では、皆様、良いお年を。