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漢文翻訳スレッド

227八頭:2009/05/11(月) 20:46:35
山口さん、こんばんは。今日も暑かったですね。いつも私の素朴な疑問にお付き合いくださり、ありがとうございます。

『三国志』鐘会伝の訳、どうも難しいですね。
「掩口」(沈黙する、密かに嘲笑する)以外にも「掩悪」(悪いものを隠す)なども考えられ、悩まされます。

『晋書』向雄伝の問題の箇所ですが、動詞「為」が「資」を目的語にとるとき、「資」の意味は他にも
ありました。例えば、「資」(資金、もとで)の場合です。

以…為〜之資  (「〜」は多く物がくるようです)
…で〜のもとでとする、〜の費用とする、という文があります。
「嚢銭三千,以為車駕之資焉」(『晋書』食貨志)

すると、「資」の意味は一つに絞れませんね。下調べが足りませんでした。^^;
読書不足で、人が〜にくる例を他に知らないのですが、全く有り得ないわけではないと思います。
ただ、仁賢のもとでとなると、仁賢が車駕と同じ物扱いで、どうなのかな〜、
という気もします。役に立つ、という意味なら共通しています。
当時の人の比喩的表現なのでしょうか。それとも、これで普通の表現なのでしょうか。

何 必 使 雄 違 生 背 死 以 立 於 時 。殿 下 讎 枯 骨 而 捐 之 中 野 , 為 將 來 仁 賢 之 資 , 不 亦 惜 乎 。
(『晋書』向雄伝)

(試訳)
なぜ、死者への恩義に背かせ、生者(故吏)の道義からも外れさせてまで、この私を生き長らえさせるのですか。
殿下が、死者の朽ちた骨にまで報復して、荒野にお捨てになることで、仁徳ある賢人を集める元手(資本)になさろうとするのは、
なんと残念なことでしょうか。

そんな残忍なことをすると、天下の仁賢が皆失望して隠遁してしまい、人材が集まってきませんよ、という意味でしょうか。
(向雄はこんな非道が行われるなら、自分は死んだ方がましだ、というぐらいに憤っています)

殆ど直訳で、訳が練れていませんが、全体の文の意味としては「資」(参考となる事実、記録、資料)より、
(もとで、資金)のほうが分かりやすいかもしれません。

何かお気づきの方がいらしたら、ご指摘お願い致します。


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