ローマ教皇フランシスコは、
「神は自然の法則に従って進化するように生物を創造した」と述べました。
つまり、カトリックの見解としては生物は「自然の法則に従って進化する」わけです。
教皇フランシスコはこう述べました。
“When we read about creation in Genesis,
we run the risk of imagining God was a magician, with a magic wand able to do everything.
But that is not so,”
教皇フランシスコの見解としては、直接何か手をくだすような存在ではない
(そして進化論には神の手は必要ない)ということですね。
アメリカにおいては
進化論を科学教育から排除しようという運動が(科学者以外の人たちの政治活動という形で)ありましたが
裁判において、「創造科学」は宗教であり、科学の時間に教えるのは違憲と判断されました
(1987年、Edwards v. Aguillard[エドワーズ対アギラード裁判])。
上記判決に対応して「創造科学」を「インテリジェントデザイン」に言い換えただけの「インテリジェントデザイン」もまた、
結局は理科の時間に教えるにふさわしくないと判断されました
(2005年、Kitzmiller v. Dover Area School District[キッツミラー対ドーバー地域学区裁判])。
アメリカにおいて先進国の中でも顕著に低かった進化を受け入れる割合も半数を超えたというニュースも記憶に新しいです
(論文:Public Understanding of Science. 31(2): 223-238. DOI: 10.1177/09636625211035919)。