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科学と疑似科学とを判別する

307diamonds8888x:2019/03/09(土) 08:35:32 ID:wvNBLFz2
>>306
 3つの点について発言を分けて書き込みます。
 【まずは本論:基準01と基準02-04との違い】[>>307]
 【もひとつ本論:Kenさんの訊きたいのは?】[>>308]
 【議論形式のこと】[>>309]

【まずは本論:基準01と基準02-04との違い】

 私もうっかりしていて、基準01と基準02-04とには大きな違いがあることに気づきませんでした。ぼーっとしてなければKenさんの提案[>>295]の時点で指摘できたはずなのに、ミスでした。チコちゃん、叱らないでーー。

 基準01[>>56]はどんな理論なら科学的かという基準です。
 基準02-04[>>56,>>59]は、むしろ、理論の検証過程が科学的か否かを判定するための基準です。

 なので、基準02-04の実例を挙げようとすれば、理論そのものを示すのではなくて、理論の検証過程を示すべきなのです。

 むろん理論の中で論理的推論を使っていれば、その推論は基準02-04に合格していなければなりませんが、例えば「世界5分前仮説」や「太陽は毎日東から昇る理論」の中には、別に論理的推論は入っていません。単に、ひとつの御託宣を述べているだけです。


[例1]では理論の検証過程の例を述べてみましょう。あまりわかりやすそうでもないのですが、適当に思いついたもので。

 「ペスト病の原因はP菌である」という理論を考えましょう。これは、
  理論A「P菌に感染すればペスト病になる」
 ということです。もちろん生物の話なので物理学のように確率100%ではありませんが、そこは誤差としましょう。

 そして別の理論も提案されました。
  理論B「沼の瘴気に当たればペスト病になる」

 検証してみると、確かにペスト病の人の多くは沼の瘴気に当っていました。つまり次の理論は検証できたようでした。
  理論C「ペスト病の人は沼の瘴気に当っていた」

 しかし、ここで理論Bが検証できた、とするのは早とちりです。理論Bは理論Cの逆でしかないからです。


 統計の方では、相関があるからといって因果関係があるとは限らない、という戒めが有名ですが、これも似たようなものですね。


[例2]抽象的だけど単純な例で
  理論「クレタ人は嘘つきだ」を検証したい。

 何人かの嘘つきを調べたらみなクレタ人だった。やっぱりクレタ人は嘘つきだ。
 むろん、これは間違い。単に理論の逆が確からしくなったに過ぎません。

 何人かの正直者を調べたら、クレタ人はいなかった。やっぱりクレタ人は嘘つきだ。
 この場合は基準03,04に反してはいません。
 でも何か変? ていうか、クレタ人を調べる方が確かじゃないの?
 というのが、カラスの逆説と呼ばれるパラドックスです。まあ、この逆説はひとまず余談です。
   [ttps://blog.goo.ne.jp/diamonds8888x/e/c0d38611f394a9cc7bc90dfc81201c6f]

 別に基準03,04が間違っているのではありませんが、「何人かの嘘つきを調べた」「何人かの正直者を調べた」では不十分だということですね。


[例3]ゲジゲジさん[>>298]の例をアレンジ
  理論「東から昇らない天体は太陽ではない」を検証したい。

 対偶である「太陽である天体は東から昇る」を検証したら正しかった。ゆえにこの理論は正しい。

 まあ「東から昇らない天体は太陽ではない」と似た形の理論はあまり立てないものだろうと思います。なぜかという考察もおもしろいのですが本論ではないので。

 論理の形式的にはわかるのですが、具体的には戸惑うという理論なので、抽象的な数の話しなのに具体的なミカンの個数しか思い浮かばずに困惑する子供みたいに戸惑う人も多いかも知れないというのが、ひとつの懸念ではあります。


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