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科学と疑似科学とを判別する

146Ken:2018/08/11(土) 00:56:16 ID:Qq9lHkNc
こちらが本題です。

diamonds8888xさんが>>123で「事実A」「理論」「事実B」「事実C」という整理をしてくださったので、これに沿って言いますと、私は、

〜B、CどころかAの事実も観測されないのに理論を立てる

事例が多すぎるのではと問題提議をしています。

ブラックホール内部の話は深入りしませんが、何であれ一度も観測されずこれからも観測の見込みがない事実を語っているのはたしかでしょう。これでは、観測できないのは事実CではなくAではありませんか。

紀元前の仮説は作られた経緯自体が不明な場合も多いのですが、4元素説もデモクリトスの原子論も、どういう観測事実からそんな考えが生じたのか伝わらず、ただそのように空想したとしかみえません。アリスタルコスの地動説の根拠は、太陽の方が地球よりも大きいから中心にあるだろうというものでした。この場合はアリスタルコス自身よりも彼の仮説を検証もせず2千年も教え伝えてきた人々が問題です。たとえば直径10センチの鉄球と20センチの木球を紐でつないで放り上げたら小さい方が回転中心になる、そんな実験は紀元前でもできたはずなのに。

コペルニクスの地動説は、「事実A」として惑星位置の記録があり、そこから惑星が太陽を回るという理論が生じました。この事実からこの理論を生じた理由は、その方が惑星の動きが単純になるからです。しかし問題は、

〜なぜ単純な動きの方が理論として優れているのか

という点にあります。コペルニクスの時代にはそのように考える根拠などなかったはずなのです。

今の私たちが、惑星の動きが単純な地動説が優れていると考えるのは、ガリレオが発見しニュートンが理論化した慣性の法則を知ってるからです。物体は本来、同じ運動を継続しようとするから運動は単純なものになるわけですが、コペルニクスの時代は慣性の法則など知られていませんでした。

法則としては知らなくても日常経験から単純な動きの方が起こり易いと思ったのでしょうか? でも日常に経験するのは単純な運動の方が多いですか? たとえば石を落とせばまっすぐに落ちる単純な動きですが、羽毛を落とせば複雑な動きで舞い落ちます。コマを回すと勢いの強いときは安定した姿勢を保ちますが、弱まると予測のつかない複雑なゆれかたをします。

こう考えると、コペルニクスは

〜観測された惑星の位置という事実Aから、惑星が太陽を回るという理論を立てた

というよりも、

〜事実A不在のまま、物体は単純な動きをするという理論を立てた(もしくは当然視した)

といえるのではありませんか?


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