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論点整理スレ

5 ミケ :2006/04/14(金) 00:31:52 ID:KO.P9.dA
どうやら、よう さんは、>>4が帰納法に則った経過ではないと感じた模様。
とりあえず解説しなければなりますまい。

まず、◎18世紀になると、、、 の部分。
それまで(◎17世紀以前 のところを参照のこと)
*『生物は変化しない』
*『すべての生物種は単一の単純→複雑というライン上に並べることができる』
と考えられていたが、
生物を色々調べていくと、どうやらそのラインにはうまく乗らない事例があることが分かってきた。

当時どんな議論があったのかは知らないが、現在で言えば例えば、
スカンク(哺乳類)のニオイ袋とミイデラゴミムシの“噴射器官とどちらが複雑であるだろうか、とか
原核生物のスクリュー式鞭毛モーターと真核生物のオール式鞭毛とどちらが高等だろうか、とか
下等なはずのタコの眼は、ニンゲンのものよりも優れていたり(盲点の有無)、とか
そういう単に単純/複雑あるいは高等/下等で括れないという
『個 別 の 経 験 的 事 実』
の積み重ねから、
《生物は単一の下等→高等というライン上には乗らない》と言う結論が導かれたのです。これ帰納法。
しかしそうはいっても、というかその代わりに、

同じ特徴で括れるグループがいることが分かってきた。
例えば背骨を持つものと持たないもの。
その中でさらに「〜なもの」のように括ることができた。
こういう『個 別 の 経 験 的 事 実』
の積み重ねから、
《生物の類似関係は入れ子状構造をとる》という結論が導かれました。これ帰納法。


さてさて、お次は前回は軽く済ませた《生物は変化する》が帰納法であることの解説ですよ〜。
ラマルクやダーウィンは、同じ種あるいは近縁種の生物でも場所によって少しずつ姿が違うという
『経験的事実』
を積み重ねていったわけです。
さらに、ダーウィンについては、
隣り合う島のフィンチはよく似ていること、また新しくできた島にいる種は、近くにある新しい島より古い方の島にいる種とよく似ている
という『経験的事実-2』を見出しました。
ダーウィンは《生物の姿は変化しうる》のではないかと
まず“疑い”を抱きました。
そして、実際にイヌの品種やウシの品種を調べて、
それらの多様な品種の原種が実はより少ないという証拠を固めていきます。いわゆる『経験的事実3』
さらには自分でもハトの飼育を行い、多くの姿のハトを生み出しました。『経験的事実4』
あとは植物についても掛け合わせ実験とかいろいろ。
それから化石。これも強力な『経験的事実』なんだけど、長くなるのでまた今度。


これらの『個 別 の 経 験 的 事 実』
を総合して、彼ら、特にダーウィンは
《生物は変化しうる、種は不変ではない》という結論を導き出しました。これ、これでもかっていうくらい帰納法。

さて、でまあ現在に至るわけですが、
現在に至るまでに別の『経験的事実』がいくつも追加されているのは周知の通り。
例えば
生物の性質の遺伝を担うのは主にDNAであること
遺伝子はダーウィンが考えたような混合システムではなくデジタル方式で伝わること
中間段階と目されるような化石がいくつも見つかったこと(創造科学支持者が槍玉に挙げるようなのは大体。キリンとか、中途半端な翼?のイキモノとか)
『種』という概念がきわめて曖昧なものであることを示すような生物が現在においても多く見つかっていること(輪状種、隠蔽種などで検索してみよう)
分子進化の中立説

実はこれら『個 別 の 経 験 的 事 実』によって、
進化論の姿というのは意外とあなたが思うよりも変化してきています。
中立説とか、細胞内共生説とか、中立説がらみで淘汰に正の淘汰・負の淘汰があることとか。
いらない器官がなぜなくなるのかの説明もちょっと変わってきてるみたい。
個別事例をきちんとフィードバックして仮説を修正するなんていう科学では当たり前の行為は、
進化論においても当たり前に行われてきているわけです。

よう さんが知らないだけでね。




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