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論点整理スレ

39 ミケ :2006/05/01(月) 22:33:43 ID:KO.P9.dA
さて、ミケの都合で返信に時間がかかってしまったわけですが、
当初それを逆手にとって、よう さんにこれまでの復習をしてもらおうかなと思っていたんですよ。
というのも、既に>>9で (よう さん用語でいうところの) 帰納法で
「生物が共通祖先を持つ」という結論を導いてしまっているわけですから、
あとはそれを生物学に疎いヒトにもわかりやすいように解説するだけなんですね。
その周辺読み返してもらっておくだけでも助けにはなるだろうとね。

だけど、第一掲示板で祭り状態になってそれどころではなかったようですね。

まあいいです。本題。
まず遺伝子とは何かをお教えしましょう。
遺伝子とは一つの機能をもったDNA配列の単位のことを言います。
基本的に、(タンパクをコードする)遺伝子のATGCといった配列は、まずRNA分子として転写されます。
そのあとそのRNAがタンパクに翻訳され、そのタンパクは酵素になるなりからだの構成成分になるなりするわけです。
さて、ここでお分かりのように、一つの遺伝子は限られた役割しか持ちません。
例えば、鎌形赤血球に登場するβグロビン遺伝子はヘモグロビンを構成するタンパクのうちの一つを作る遺伝子であって、それ以上でも以下でもありません。
これは肌の色とは基本的に関係ないってことです。

で、鎌形赤血球貧血症型βグロビン遺伝子は、マラリアに対して抵抗性を持ちます(その仕組みはここでは省略)。
しかしながら、これは同時に貧血を引き起こす。
少し考えれば分かるように、
マラリアの深刻な地域では鎌形赤血球型βグロビン遺伝子を持つヒトの割合が増えます(観察事実としても増えてる)。
逆に通常地域では鎌形赤血球型遺伝子を持つヒトは減り、正常型βグロビン遺伝子をもつヒトが増えます。
なぜか?それはマラリアが深刻な地域では耐性をもたない方が死にやすく、
そうでない地域では貧血を持たない方が生き残りやすいから。

このように、変異がその個体の残す子供の数の期待値に差を生じさせるならば、、、(観察事実を基にした仮定)
有利な変異を持つ個体の割合が増えていく、と予想されるわけ。ここまではOK?


さてここで、遺伝子についてもう一度。
ABO式血液型はAA型、AO型、BB型、BO型、AB型、OO型とあるのは知ってますよね?
二つの“座席”を、A・B・Oという三つの遺伝子のいずれかが埋めることにより、いくつかの性質のうちいずれか一つ(A型・B型・AB型・O型)が発現する。
こういう関係を、一つの『遺伝子座』上にある対立遺伝子と呼びます。
ここでいう鎌形赤血球型βグロビン遺伝子と正常型βグロビン遺伝子とは一つの遺伝子座上にある対立遺伝子なわけですね。

このような『遺伝子座』はいくつあるか?ヒトの場合およそ二万から三万くらいと言われています。
このような遺伝子座のいくつも(というかほとんど全て)が、変異、すなわち複数の対立遺伝子を内包しています。

交流のない二つの地域AとBを考えて見ましょう。
1.最初、AとBの人々は皆同じく正常型βグロビン遺伝子をもっています。
2.仮に、地域Aでマラリアが深刻になって鎌形赤血球型βグロビンが広がって、全部の個体が鎌形赤血球型βグロビン遺伝子を持つようになった(そうでないものは死んでしまった)とします。
3.マラリアがない方の地域Bでは、みんな正常型βグロビンです。
この時点で、一つの遺伝子について異なっています。

でね、こういう、環境が異なると有利不利が発生したり逆転したりする遺伝子ってのはたくさんあって。
1.-3.のステップが別々の遺伝子座においておこる。

いくつもの遺伝子座において異なるようになってしまったら、そりゃもう別のイキモノだよね。
これで、生物が変化しうるっていう
>>7
の解説終わり。

共通祖先であるという結論を導く>>9はこの発展形。というわけでつづく。




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