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講義と演習「代数系入門」

178Мечислав(☆12) ◆QRDTxrDxh6:2007/06/15(金) 04:01:56
例13 a∈R,b∈Rとする.
複素数α:=a+ibに対し,その絶対値を
          |α|:=√(a^2+b^2)
で定義する.
T:={α∈C;|α|=1}は乗法に関して可換群をなす.
証明 a_1∈R,a_2∈R,b_1∈R,b_2∈R,α_1=a_1+ib_1∈ T,α_2=a_2+ib_2∈ Tとすると,
          |α_1α_2|
          =|(a_1a_2-b_1b_2)+i(a_1b_2+b_1a_2)|
          =√((a_1a_2-b_1b_2)^2+(a_1b_2+b_1a_2)^2)
          =√(a_1^2a_2^2+b_1^2b_2^2+a_1^2b_2^2+b_1^2a_2^2)
          =√(a_1^2(a_2^2+b_2^2)+b_1^2(a_2^2+b_2^2))
          =√((a_1^2+b_1^2)(a_2^2+b_2^2))
          =1
となるので乗法はTにおける算法である.
Tの乗法はCの乗法であるので結合律を満たす.即ちTはG1を満たす.
|1|=|1+i0|=√(1^2+0^2)=1より1∈Tであるので,1はTの単位元である.即ちTはG2を満たす.
α_1=a_1+ib_1∈ Tに対して,
1/α_1=a_1-ib_1∈T.TはG3を満たす.
また,Tの乗法はCの乗法であるのでTの任意の2元は可換である.■


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