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福祉と市民

1管理人:2004/01/23(金) 02:26
社会福祉研究における「市民」の位置づけは少々難しい問題をはらんでいます。
概念的にはイデオロギー性が高く、制度や行政の範囲・性格を決める際に規範的
価値を付与する側面があります。一方で、実存的存在でもあり、彼らは具体的な
要求もすれば行政当局を監視するアクターでもあります。
T.H.マーシャルに依拠すれば、19世紀からの市民概念は、「自由に契約する市民」、
「政治的市民」、「社会的市民」の順で成立したとされていますが(Marshall,1965)、
社会的市民の段階で福祉国家と市民は財政的な限界にぶつかることとなります。
また、時代状況の変移とともに、市民のあり方とそれを取り巻く環境は変化していま
す。これまでの歴史を振り返ると、「市民」概念の発展は権利を付与する方向で進ん
でおり、その意味で、その発展は福祉国家の権利基盤の形成と密接に結びついている
ように思われます。したがって、この理念と具体を兼ね備えた「市民」概念について
考察することは、われわれをとりまく社会福祉のあり様と深く結びつく性質にあるも
のと考えられます。以上から、「市民」について考えることを通して、未来の福祉の
あり方について、このスレッドで議論していただければと思います。

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