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時事問題深読みスレPart2

165凡人:2021/04/25(日) 10:16:36 ID:GkhSRDuE0
アメリカの戦前経済とミッドウェー海戦
ー日本の圧倒的物量有利での敗退が教える司令部の頭脳の限界ー
https://eh.net/encyclopedia/the-american-economy-during-world-war-ii/

日本帝国軍の真珠湾奇襲攻撃をされるまでは、当時のアメリカのルーズベルト大統領は何処とも戦争をする意思はなかったと書いた。そこで戦争開始直前(1941)のアメリカの経済状況に興味をもったので、それが分かる記事を探ってみた。見つけた記事によると凡人が想像していたよりも厳しい状況であったようである。当時のアメリカの生活水準は日本とは比較にならないほど高いことはわかっていたが、1929年のアメリカ経済をどん底まで引き下ろし大恐慌の影響がまだ色濃く残っていたようだ。ウォールストリートの株価暴落から始まり、それが世界恐慌に発展。それでも真珠湾奇襲攻撃の頃になると、戦争の準備ができる状態まで経済が復興していたと記事は述べている。日米開戦に無理やり突入させられることによって、米国製造業は一気に今までの市民生活の製品から戦争に必要な兵器その他の製造へと大きな変換を迫られた。またアメリカ軍の兵隊はその大半が真珠湾攻撃の直後に愛国心に燃えての志願兵士。つまり、それまでセールスマンや事務職をしていた市民が兵士に志願し、短期間の訓練で兵士になった若者たちだ。長年の軍事力強化の日本帝国軍の下で、上司の命令を絶対服従する鍛えられた兵隊たちとは段違い。戦争に必要な兵器・銃器製造とそれを操る兵士の必要な訓練や経験。それらが一つになって完全に歯車がかみ合うまでには、それなりに時間がかかることは容易に想像ができる。アメリカ軍にはまったくその時間的余裕がなかった。だからこそ、初期段階では日本帝国海軍に対し、アメリカ軍は守勢に回っていた。そうなるのはまったく当然だ。日本軍が優秀だとかいう記事をよくみかけるが、果たしてそうであろうか?

真珠湾奇襲攻撃後、太平洋で主導権を握り、アメリカ軍の基地があるミッドウェーに殴り込みで攻めてきた帝国日本海軍。日本軍はこれも真珠湾攻撃の奇襲攻撃を真似ていた。相手の不意打ち攻撃だ。ところがそれを迎え打ったアメリカ太平洋艦隊は日本側の動きを察していた。その当時のアメリカ軍のすべての戦力があの先に書いた「航空母艦3(ヨークタウン、ホーネットとエンタープライズ)、支援艦50、搭載機233、ミッドウェー飛行場127、潜水艦8」。それに比べ、ミッドウェー海戦に参加した「日本軍の航空母艦4、戦艦7、支援艦150、搭載機248、潜水艦15」は主力とはいうものの一部である。それでも2対一で戦力的にアメリカ軍を上回っていた。他の一部はアリューシャン列島に振り分けられた。空母2隻、軍艦等。つまりミッドウェー・アリューシャン作戦に総動員した日本帝国海軍の戦闘能力は戦艦11隻、空母6隻、重巡17隻ほか合計350隻。日本帝国海軍の圧倒的物量。将棋でいえば金成りの飛車・角が相手王駒を包囲していた。それでもミッドウェー海戦では日本軍は大敗を喫した。それは数値以上の大きな意味がある。アメリカ軍とくらべると、日本軍の大本営はまったくの盆暗であるということだ。「日本軍はアメリカ軍の物量で負けた」。それはよく聞く言葉であるが、それは日本の敗戦の本当の原因を覆い隠すのに発明された、好都合の言葉であることが分かる。

大平洋戦争とはアメリカ民主主義の「開いた頭脳」が右翼国粋主義・天皇主義・暴力カルト主義の「閉ざされた頭脳」を打ちのめした戦争であった。


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