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【軍事関連文書資料集積所】

1AFV◆AFV1af.sHY★:2004/11/20(土) 20:14
・当スレは軍事系AAの作成において直接間接に役立てる為に、
2ch軍板に散在する各種の資料、即ち軍事学(戦略・戦術・兵器・軍事技術)、
政治学(国際、国内政治)、その他一般の軍事・戦争に関係する事象の
有益にして簡潔な文章を集積するスレである。
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 1.内容が正確で、信用できるものであること。
 2.すくなくとも軍事若しくは政治に関係する文章であること。
 3.断片的な会話ではなくある程度纏められた文章であること。
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2名無しさん:2004/11/20(土) 20:16
 戦争の原則八ヶ条byリデル・ハート
1.目的を手段に適合させよ。
 (自己の能力以上を求めない)
2.常に目的を銘記せよ。
 (目標・手段は複数でも目的は一つ)
3.最小予期路線を選べ。
 (敵が出てこない、抵抗が少ない場所を攻撃)
4.最小抵抗線に乗ぜよ。
 (目標・手段に適合した最小抵抗線を利用)
5.予備目標への切り替えを許す作戦線をとれ。
 (敵をジレンマに追い込む)
6.計画及び配備が状況に適合するよう、それらの柔軟性を確保せよ。
 (計画の最初の結果から次の段階への速やかな移行を可能にする)
7.対手が油断していないうちは−対手が我が攻撃を撃退し又は回避できる
 態勢にあるうちは、我が兵力を打撃に投入するな。
 (対手が極度に劣勢である場合以外、それは効果的にはなりえない)
8.一旦失敗した後、それと同一の線・形式に沿う攻撃を再開するな。
 (たとえ我が兵力を増強しても彼も同じことをしているだろう)

 リデル・ハート「戦略論」より。括弧内は転載者による要約。

3名無しさん:2004/11/20(土) 20:20
◎陸軍関係
○一般共通
HA:方面軍、A:軍、C:軍団、D:師団、B:旅団、MBs:独立混成旅団、R:聯隊、b又はBn:大隊、c又はCo:中隊、pt:小隊
○ 歩兵関係
i:歩兵(歩兵聯隊)、iB:歩兵旅団、iA:歩兵砲隊、RiA:歩兵の聯隊砲、biA:大隊砲隊
○ 騎兵関係
K:騎兵、SO:捜索隊(捜索聯隊)、KD:騎兵師団、KK:騎兵集団、KB:騎兵旅団
○ 戦車関係
TK:戦車隊(戦車聯隊)、TKD:戦車師団、TP:機械化部隊、LTK:軽戦車、MTK:中戦車、STK:重戦車
○ 砲兵関係
A:野砲兵(野砲兵聯隊)、KA:騎砲兵、BA:山砲兵(山砲兵聯隊)、SA:野戦重砲兵(野戦重砲兵聯隊)、K:可農砲、H:榴弾砲、M:迫撃砲
○工兵関係
P:工兵(工兵聯隊)、BG:野戦作井隊(井戸掘り専門部隊のこと)
○航空・防空関係
FA:航空軍、FD:飛行師団、FC:飛行集団、O:偵察機、C:戦闘機、B:爆撃機、AA:高射砲隊、AQ:照空隊、HMG:高射機関銃、HMA:高射機関砲
○輜重兵・補給・衛生関係
T:輜重兵(輜重兵聯隊)、S:師団衛生隊、FL:野戦病院、PD:師団病馬廠(動物病院のこと)

◎海軍関係
○海上部隊
GF:聯合艦隊、KbF:機動艦隊、AF:航空艦隊、S:戦隊、Sf:航空戦隊、Sd:水雷戦隊、Sz:特攻戦隊
○陸上部隊
Seg:設営隊、lg:特別陸戦隊
○艦艇
B:戦艦、BC:巡洋艦、CA:重巡洋艦、CL:軽巡洋艦、A:航空母艦、d:駆逐艦、t:水雷艇、s:潜水艦、aC:特設巡洋艦、aA:特設航空母艦

 引用元:戦術・戦略研究スレにて紹介されていた以下のページ
(tp://okweb.jp/kotaeru.php3?q=962333)

4名無しさん:2004/11/20(土) 20:21
497 名前:名無し整備兵[sage] 投稿日:04/09/21(火) 23:06:10 ID:???
>攻撃の時期

基本的に下記のようになるのは、皆さんの常識の範疇内でしょう。

明るい=観測可能=火力・航空優勢に勝る方が有利
暗い=観測困難=火力・航空優勢に劣る方にも勝ち目あり

したがって、概ね次のような特性があります。

黎明攻撃=暗い→明るい=当初浸透、じ後強襲
昼間攻撃=明るい=十分な観測が可能につき、当初から強襲
薄暮攻撃=明るい→暗い=強襲に始まり、警戒に終わる
夜間攻撃=暗い=浸透により、限定目標奪取

498 名前:名無し整備兵[sage] 投稿日:04/09/21(火) 23:20:02 ID:???
上記の特性により、それぞれの時期の有利・不利は以下の通り。

黎明攻撃:奇襲を追求できるが、火力の発揮は攻撃開始と同時、またはその
      後となるため、準備射撃による支援は限定される。
昼間攻撃:当初から火力・航空戦力を十二分に発揮できるが、奇襲効果は
      薄い。
薄暮攻撃:攻撃行動を隠蔽でき、敵の火力による反撃を限定できるが、攻撃の
      戦果拡張に制限を受け、また敵の浸透による逆襲に留意しなければ
      ならない。
夜間攻撃:敵の火力・航空戦力による損害を軽減でき、奇襲効果が高いが、
      部隊の協同連携が困難で、また戦果拡張に制限がある。
      ただし照明弾の多用によりこの特性を帳消しにし、昼間と同様の火力を
      伴った強襲を実施して敵の意表を突く場合がある。

499 名前:名無し整備兵[sage] 投稿日:04/09/22(水) 00:13:38 ID:???
以上により、浸透がが得意な日本軍が黎明攻撃を多用した理由も、自ずから
明らかになります。

あまり多用しすぎて敵に読まれてしまうようになってしまいましたが。
このように、「○○だから××の時期に攻撃」という一般的特性に拘らず、
柔軟に考える姿勢が必要です。

むしろ「この攻撃には**の時期が最も向いていないが、だからこそその
特性を帳消しにする何らかの方策を・・・」と考え、しかも実行できる能力が
あれば、極めて有利です。(夜間に曳光弾・照明弾を多用し、日本軍の
夜襲を無効にした米軍のように・・・まあ、他の国にはなかなか真似できない
戦法ですが)

 引用元:戦術・戦略研究スレ

5名無しさん:2004/11/20(土) 20:24
586 名前:名無しの愉しみ[sage] 投稿日:04/10/04(月) 21:20:06 ID:???
じゃぁ私も少々突っ込んで攻撃開始日時を…
陸軍大学での講義に使われていた弾薬集積及び運搬日数の計算式など

A=T−(2D/3+1)

T時=夜間の時間
3km=1時間の行軍距離(この場合は日本軍なので3kmになってる)
Dkm=運搬するを要する時間
+1時=集積所での積荷、出発における時間

として計算してますね。概ね日本軍では準備に夜間行軍3日間くらいかけてます。
無論これは概算ですけど。サラな状態から攻撃開始まで準備した場合
3日間くらい準備期間を見た方がよいと予想してます。

 引用元:戦術・戦略研究スレ

6名無しさん:2004/11/21(日) 00:16
625 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:30:25 ID:???
1989年ミリタリーレビュー 6月号
攻撃の失敗と援護の欠陥
攻撃における集中と速度の不足

攻撃は敵推定陣地に対する強力な準備砲撃で開始された。
青機械化任務部隊(2個戦車戦闘団、2個機械化戦闘団およびM901中隊)は
旅団攻撃の初期突破を果たすべく時刻丁度に出撃線を越えた。

後続の機甲任務部隊は機械化任務部隊を超越して戦果を拡張し
敵自動車化小銃大隊(MRB(-))を覆滅する準備を終えていた。
にもかかわらず旅団攻撃は各個撃破されてしまった。
機械化任務部隊は敵防御をわずかでも突破する前に敵戦車7両
により撃滅された。機甲任務部隊は別の経路に転じなければ
ならなかった。そして、自動車化小銃大隊の残余に撃破された。
各大隊の攻撃の時間差があったので敵車両は再配置することが
できた。赤障害には遭遇せず、赤砲兵による青損害は最低限度
だあった。つまり、集中の原則に反したことで逐次攻撃に
つながり撃破されたのである。

 赤指揮官が主導権を得たのは青部隊が決定的な時点に
戦闘力で防御側を圧倒することに失敗したためである。
準備陣地から防御側は多数の青車両を撃破し、青が対応する
暇を与えたがため後続の青部隊を撃破するため戦車と機械化歩兵
を再配置することすらできた。躊躇い勝ちな、或いは逐次の
投入で赤部隊を陣地に拘束し火力と衝撃で圧倒することに
失敗したため対応する時間が得られたのである。

7名無しさん:2004/11/21(日) 00:16
626 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:31:03 ID:???
 防御側の当初の戦闘外哨−戦車3両−が一度に2,3両ずつの集団で
来る青の先導2個中隊戦闘団を撃破。濃い煙と青砲撃により
戦車3両はようやく後退。青機械化任務部隊は遅々とした
逐次攻撃を続け赤部隊の前衛中隊の戦車6両に撃滅された。
 以下の議論は以上のような敗北の原因を分析していく。
残念なことに青攻撃の敗退は仮想敵対抗演習場でも陸軍
戦闘訓練仮想システムといったコンピューターシミュレーション
でもごく日常的におきている。ランド研究所の最近の研究では
仮想敵対抗演習場での青攻撃52回中成功したのはわずか13回のみ。
 ランドの研究では成功を青部隊が任務地形目標にある程度の
戦闘力を保ったまま位置することとして判断している。

 任務、敵、地形、部隊、可能時間の要素はいかなる戦闘作戦
においても慎重に考慮しなくてはならないことは周知のことである。
どんな戦技でもあらゆる状況でうまくいくわけではない。
本記事で論じる集中と速度の要素はあらゆる型の地形に適用できる。
とはいえ、任務、敵、地形、部隊、可能時間の他の要素によっては
他の戦術策が必然となることもある。明らかであるのは、任務、敵、
地形、部隊、可能時間により必然でないにも関わらず過度に援護に
依存するのが今日の陸軍においてあまりにも日常的な慣例となって
いることである。過度に援護に依存することが戦力の逐次投入と
攻撃の失敗に繋がることが大変に多い。

 遅々とした逐次攻撃を構想する指揮官などいない。部隊の壊滅を
前提として立てられる計画などない。にもかかわらず敵防御に対し
集中と速度を用いることができないため成功できないのである。

8名無しさん:2004/11/21(日) 00:17
627 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:32:11 ID:???
 攻撃における速度と集中

 自部隊の移動の速度と組織だった統一性が決定的な要素である。
                 エルウィンロンメル

旅団階梯以下においては速度と集中は攻勢作戦の決定的要素である。
現代の戦場の状況は戦術防御側に大きく有利である。対戦車誘導弾と
戦車の直射により、第2次世界大戦の500mから2500m超へと戦闘は延伸
した。直射戦闘は攻撃側の接敵行軍のより早いところで始まり、
損害はさらに増加し、攻撃側の集中と攻撃速度を減じる。こうして
攻撃側は実際の敵陣地の前面で壊滅することがしばしばである。

 集中とは一般に決定的な所と時に決定的な戦闘力を集中する
ことであるとされる。旅団階梯以下においては、同じ場所に
ある期間において敵直射兵器を圧倒するに足る直射兵器を集中
することと言い換えられる。例えば、任務部隊指揮官は敵の3〜4両
小隊に自部隊を集中させて、敵防御を深く突破することを追求する。


628 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:33:28 ID:???
 速度が全てである。敵に再編成する時間を与えてはならない
                     ロンメル

米陸軍野外教範100-5作戦を引用すると、「速度は成功に不可欠である
奇襲をもたらし、敵との戦力差を保ち、攻撃部隊の保全に資し、
防御側が効果的な対抗手段をとるのを妨げる」また、「速度は
集中の不足を補い、攻撃が目的を達するのに必要な衝撃力を与える」
ともある。速度はまた、部隊や隊形の機敏性の反映でもある。
ある一点をどれだけの速さで部隊が通過できるか。どれだけ素早く
隊形が別の軸へと移動できるか。敵が反応できるよりも早く部隊の
戦闘力を展開できないのであれば、攻撃は遅々としすぎている。

 また、攻勢作戦では集中と速度の間には重要な相互依存がある。
交戦地域をあまりにも遅々として進む集中隊形は余計に直射兵器の
再配置を許してしまい、一層砲撃をひきつけ、敵が主防御の前面に
予備を反攻に投じる時間を与えてしまう。距離的にも時間的にも
あまりに離れすぎた部隊が拙速で攻撃した場合、各個撃破される
ことになる。つまり、各部隊は別個に交戦地域に入ることになるから
である。集中と速度をともに用いることができる部隊のみが
戦力を保ちつつ成功を収めることができる。

9名無しさん:2004/11/21(日) 00:17
629 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:34:42 ID:???
米国とソヴィエトの攻勢構想の比較

ソヴィエトの攻勢構想における技術は米国教義の援護と支援攻撃とは
著しい対照をなしている。ソヴィエト攻勢の目標は主導権を作戦を
通して保ちつつ、敵防御を突破するに足る速度と集中を作り、維持する
ことにある。被害を低減したちどころに防御部隊を打ち破るため
圧倒的な戦力比率が作り出される。例えば、1945年8月の満州作戦に
おいては、ロシア第5軍は攻撃第1梯団に39個小銃大隊を配した。
突破戦区では作戦密度は1.1kmあたり1個師団、1kmあたり砲迫250門、
1kmあたり戦車および自走砲30両に達した。目標となる防御部隊が
撃破しえない集中が小さい地域に緊密に詰め込まれた。防御側の
直射兵器の制圧は主として大量の砲撃、近接航空支援、ヘリにより
行われる。戦車とBMP(ソヴィエトの装甲人員輸送車)は停止、休止無し
に直接目標に突撃する。戦車は指定目標に小隊または中隊で集中射撃する。
下車歩兵が目標を掃討し敵車両を撃破する役割を果たすのが最近の傾向で
あり、さらに攻撃の速度と集中を向上することに一役買っている。

 このような形の攻撃は、仮想敵演習場の対抗部隊連隊がまねており、
しばしば成功を収めている。対抗部隊は対応できない速度である一点で
防御側を圧倒するのである。

10名無しさん:2004/11/21(日) 00:18
630 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:35:54 ID:???
援護という慣習

米陸軍ではとりわけ大隊階梯以下において援護の使用を強調した攻撃理論
に重点を置いている。1970年代に援護が編み出されたのは、攻撃側の隊形
の脆弱性を低減しつつ防者に戦闘力を向けるという試みからだった。
直ちに広まった理解では、「俺が動いている間掩護してくれ、そうすれば
お前が動いている間俺が掩護する」ということだった。理論上では、
静止して援護している部隊の集中射撃が、移動している友軍と交戦して
いる敵直射兵器を撃破することになる。そして、ある時点で突撃段階へと
いたり、敵部隊の撃滅を完遂することになる。

 初期の「戦闘方法についての教範」が予想していた状況から戦場は
発展し続けている。戦場での対戦車誘導弾の数は著しく増大した。
各々のBMPと歩兵分隊がいまや車両撃破能力を持つ。直射兵器の正確性
と生残性も目覚しく向上した。ソヴィエトの障害能力は向上したが
我が工兵能力は比較するに変化が無い。1970年代には守備する1個自動車化
小銃中隊が攻撃してくる大隊任務部隊を撃滅できると考えるのは夢想で
あった。今や仮想敵演習場では日常の出来事である。

631 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:36:58 ID:???
 今日部隊が行っている援護はもともとの理論での援護と大変異なる。
シュリーフェン計画の実行と同様、攻撃部隊は援護部隊を増やすために
削られ続ける。大隊、中隊、そして小隊までもが攻撃中に援護部隊を
指定する。時には、わずか1、2両が実際に突撃しているだけで他の車両は
援護していることさえある。こうして、逐次攻撃となり、集中は損なわれ、
攻撃の速度は致命的なまでに低下する。防御側が戦闘を掌握し、自由に
再配置し増援することができるようになる。

 攻撃中に、援護部隊は応急防御を確立することになる。難点は
敵はこの時点でおそらくは準備陣地にいることである。さらに
援護部隊は通常、敵砲兵の射程内にいるから車体隠蔽戦闘陣地
にいる敵直射兵器と間接火力の全力の双方に対して脆弱である。
 結果として損害をこうむり、さらに編成が乱れ、逐次攻撃となる。

 一般的に敵の状況が不明で地形が敵に有利なときほど、援護部隊
により戦力が回される。これは攻撃側の危険性を最低限にするため
の保守的な方法である。不幸なことには、とるべき行動は逆である。
攻撃により集中し、より少数の援護車両をより慎重に配置すべきである。

 援護を増やして危険性を最小限度にするうちに、攻撃の主要な要素
である集中と速度をも低下させてしまう。攻撃とは常に多大な危険性を
はらんだ作戦であるという事実は変わらない。指揮官は、大部の部隊の
援護に依存して戦力を浪費するか、敵を打倒するために速度と集中
に重点をおいてより大なる危険性を受け入れるかを決断しなくては
ならない。

11名無しさん:2004/11/21(日) 00:19
632 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:38:06 ID:???
 攻撃の失敗の解剖

赤1個自動車化小銃中隊を撃破する任務部隊の通常の計画は以下のような
流れである。

敵推定陣地に対する準備砲撃

任務部隊の攻撃軸に沿いの敵部隊撃破と障害突破を目的とする下車歩兵中隊攻撃

出撃線からボックス、ダイヤモンド隊形等で任務部隊前進

目標から2500m〜2000mで大隊援護部隊として指定を受けた中隊/中隊戦闘団が
援護

任務部隊残余は効果ある直射火力を受けるまで隊形のまま、受けたのちは
敵を破壊するため躍進で突撃

この計画は実行可能で集中と速度の原則に適っている。では実際に
どのように実効され、どうして逐次攻撃となり、速度と集中が失われている
のかを見てみよう。

633 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:39:54 ID:???
集合地域から目標まで4000mまで

大隊指揮官は明確に、緊密で機敏な隊形を求めている。
残念ながら攻撃のこの段階に以降の失敗の原因がある。
計画では通常車両間距離は100mである。中隊戦闘団間の
距離は150m〜200mが望ましい。が、この基準を守れる
部隊はわずかである。塵埃、混乱、煙、操縦手の技量の差
などでゆっくりと、徐々に隊形は間延びしていく。
ドーザー付き戦車は不整地では速度が出ないためさらに
間隔を広げる。戦闘団間の間隔も500m〜1000mに広がる。
 目標から4000mでは任務部隊は長さ3km、幅1500m〜
2000mに広がってしまっている。もはや機敏な隊形とは
いえない。指揮官の命令と、実際に部隊全体が指定された
点に到達するまでの遅延も著しいものになっている。
部隊は即応性、方向、統制、戦闘衝撃を失ってしまった。

12名無しさん:2004/11/21(日) 00:19
634 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:40:37 ID:???
 4000mから3000m

敵集中砲撃が任務部隊に打撃を与える。各車両はハッチ
を閉じたので部隊の統制はさらに分解する。車長は
前方、側方、後方の車両が見えなくなる。車両の中には
速度をあげたり、落としたりして他車を視界に入れようと
するものもでてくる。中隊戦闘団内、中隊戦闘団同士の
間隔はさらに不規則となり、隊形は間延びし続ける。
小隊長と中隊長はなおも指揮をとり続ける。が、統制を
失ってしまっている。視察ブロックを通して自身では
自部隊を見ることができない。
 
 任務部隊は特定の時間枠内で指定された一点に
集中戦闘隊形を注ぐことはできなくなっている。そして
敵部隊を攻撃せよとの命令は、長い時間枠に散らばった
装甲車両の小集団が到着することになってしまっている。

 部隊は、M163、戦車橋、戦闘工兵車両、
工兵小隊などの戦闘支援車両の統制が困難なことにも
苦しめられる。戦闘支援は任務毎に任務編成されるので
任務部隊隊形内の同位置を移動することは通常なく、
大抵統制上の問題を増やすことになる。

635 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:42:20 ID:???
 3000mから2000m

先導部隊の突撃を支援するため、戦車重編成戦闘団
か戦車中隊が目標から2500m〜2000mで援護陣地を確立する。
戦闘団の隊形は組織が崩れてしまって広がっているから、
陣地に入るまでに5分〜7分掛かる。その間、先導中隊
戦闘団は移動し続け、援護部隊が火力支援の準備を整える
より前に敵直射を受けることになる。援護部隊はまた、
煙や塵埃により悩まされる。さらに、車体掩蔽している
敵からの直射および間接射撃に対して地形を防護に使うため
個々の戦車が再配置するので援護を始めるまでの間に
また時間が過ぎていく。援護部隊の戦果には恐らく酷く失望
させられることになる。2000m超の射撃訓練を多くこなす
部隊はほとんどないので、援護部隊は車体掩蔽陣地にいる
敵車両を撃破することができない。任務部隊の戦闘力の
大きな部分はわずかな戦果のために後ろに残されることになる。

13名無しさん:2004/11/21(日) 00:20
636 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:43:08 ID:???
 2000mから1500m
このころになると先導戦闘団が直射により損害を被り始める。
任務部隊の援護部隊は効果有る支援を与えるだけの態勢になく、
先導戦闘団は1個小隊を援護部隊として置き、攻撃を継続する。
これは濃密な敵射撃に対する通常の対応である。付け加えると、
我々は各階梯の指揮官に不明確な状況においては援護をおくよう
訓練している。とはいえ、このときはまさに集中と衝撃力が
敵を圧倒するために結集されねばならぬときであり、逐次的に
援護をおくことで集中を損なうべきときではない。

 損害が増すにつれて、攻撃速度は低下し続けていく。
先導中隊戦闘団の遅い運動に邪魔されて2番目の戦闘団は停止
する。この時点では、任務部隊中、実際に動いている車両は
6、7両のみとなっている。他は援護しているか停止位置にある。

637 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:43:40 ID:???
 1500mから800m

任務部隊は敵防御の直射が最も威力有る地域に今や入っている。
目標上の下車歩兵は敵車両を妨害、撃破することである程度の
支援となる。けれども、攻撃速度が遅々としているため、
敵は再配置し、局所反撃をすることができる。こうして、
歩兵部隊は戦闘不能に追い込まれてしまう。敵の砲撃が
任務部隊に集中し、装甲人員輸送車とM901に効力ある損害を
与える。

 先導戦闘団はいまや直射により大損害を受けつつある。
中隊指揮官は自部隊の大半を援護とし躍進を短縮する。
かれは、ラビットドリルと呼ばれることもある、
1、2両が前進し他が援護する方法を実行する。任務部隊
階梯では、援護部隊は前進して射撃を継続する。戦闘団の
他は停止して、先導戦闘団の進展があったときに移動。

 敵(車体掩蔽している)は一度に1、2両のみに集中
するのみでよく、先導中隊戦闘団は大損害を受ける。
車長が前進するのに安全な道を探すので、各躍進毎に
さらに時間が掛かるようになる。敵損害は1500m以下で
出始める、射程が縮まるに従い青部隊の射撃は向上する。

 任務部隊はこの時点で戦力を集中させず逐次的に攻撃を
遂行。攻撃は先導躍進部隊の速度にまで低下する。
隊形は統制を効かせるには出だしから広がりすぎている。
間隔をやっと詰め終えるのは、敵の直射が最も威力ある地域
内であり、そこで停止してしまう。任務部隊のエネルギーは
猛烈で積極的な攻撃から遅々とした消極的なにじり寄りへと
変わってしまう。敵と交戦している車両はごく少数であり、
衝撃力は失われてしまった。

14名無しさん:2004/11/21(日) 00:20
638 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:44:40 ID:???
 800m

この時点で先導戦闘団は戦闘不能となっている。任務部隊
指揮官は残余部隊で突撃できるまで接近できたと考えている。
次の戦闘団の突撃を援護部隊が支援することになる。戦闘団は
いまや目標に向かい迅速に突進を開始する。しかし、青車両の
密度は20両を超えず、敵直射兵器の残余により容易に撃滅
されてしまう。任務部隊指揮官はかくて援護部隊を突撃に投じる。
 またもや、最後の1000mから800mを突撃する車両の密度は低く、
敵残存車両により撃破されてしまう。あるいは煙や砲撃により
突撃車両のうちには目標に到達するものもあるだろう。が、
任務部隊の歩兵車両は目標に向かってにじり寄るうちに赤砲兵
により撃滅されてしまっている。歩兵の支援無しで目標を戦車で
掃討して、残存青部隊の全ては完全に撃滅されてしまう。
再度の青任務部隊攻撃は目標を達成できずに終息する。

639 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:46:14 ID:???
攻撃失敗の原因は多々あるが、

隊形が広がりすぎて迅速に機動することができないこと

各階梯で数知れぬ援護により戦闘力が浪費されたこと

突撃段階で集中に欠け、敵が少数の目標に集中できること

攻撃速度が遅いので青任務部隊軸が早期に判明し、
敵部隊を再配置し、敵砲兵、近接航空支援、ヘリが集中でき、
敵反撃部隊を早期に投入できること

15名無しさん:2004/11/21(日) 00:21
640 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:46:48 ID:???
 攻撃が成功するための技術

 緊密で機敏な隊形

 戦力を集中して
高速で可能な限りの短時間のうちに用いるために
任務部隊は集合地域の時点から緊密に統制されねばならない。
車両間隔20m、部隊間隔50mが効果的な隊形である。
全車両とも前方、側方、後続部隊を見られるため、任務指向
防御状況第4段階やハッチ閉鎖状態でも部隊は統制できる。
運動の開始から目標への到達まで、速度は中隊及び大隊無線網
で告げられる。加速は一定で徐々に行われる。この方法により
間隔は最小に保たれ、非常に機動性ある機敏な隊形となる。
隊形は目標に到達するまで変更されない。この技術を訓練する
ことで大隊任務部隊隊形は長さ600m以下で幅200mとなる。

641 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:48:47 ID:???
 前方分遣隊

 任務部隊偵察小隊は任務部隊の運動に不可欠な情報を得るため任務部隊指揮官に
より直接運用される。偵察小隊は前方戦闘部隊として用いられてはならない。偵察
小隊は作戦点と地上航法点を確立し側方早期警戒と敵障害と部隊の解明のため、早め
に出発すべきである。また、指揮官の指示する報告必要事項についても情報をもたら
す。とはいえ、状況を打開し、場合によっては任務部隊の前進が継続できるよう障害
を除去できる戦闘部隊が任務部隊に先立つ必要はある。機械化戦闘団はこれと同様の
前衛任務を成功裡に遂行できる。機械化戦闘団は本隊の通過を容易ならしめるため前
方を運動する。高速度と緊密な隊形がこの部隊には不可欠となる。直射援護と同様の
効果は集中砲撃と煙幕によっても得られる。ある程度減耗した場合、戦闘団の残余戦
車は射撃陣地を確立して本隊の突撃を支援する。残余歩兵は降車して目標上の敵車両
の撃破につとめる。この部隊は開豁地形では通常本隊の2km先を先行する。

 もう一つうまくいった方法は1個戦車小隊にM901数両を編合して先導
部隊とすることである。部隊によってはこれを本部および本部中隊長
かS3(作戦および訓練将校)が指揮して、指揮統制と技量を確保する。
この部隊は上記の機械化戦闘団より速度は遅い。目標に接近する
にあたってはできるかぎり戦力を後ろに置くようにしつつ戦車とM901で
躍進する。この部隊は本隊よりも通常30分先発する。指揮官の兵に対する
比率の高さと車両数が少ないことにより大変に機敏な隊形である。
その主要任務は本隊の突撃段階において支援を行うことである。
 側方部隊としてこの小部隊を用いるのもよい。任務部隊の側面を
動き、突撃段階には必要に応じて援護部隊となる。さらに効果が
あるのは目標地域に増援しつつある、或いは任務部隊に反攻しつつ
ある敵部隊を運動中に撃破して敵の再配置に乗じることである。
規模と統制のおかげで任務部隊には不可能な地域を抜けて機動
することができる。

16名無しさん:2004/11/21(日) 00:21
642 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:49:36 ID:???
 援護
 任務、敵、地形、自部隊、時間の要素によっては援護は集中砲撃、
近接航空支援、煙幕で遂行できる。TOWは徒歩、ヘリにより投入
、或いは車両により浸透して予期せぬ地域から支援を与えることが
できる。TOWを防御背後深くに航空投入して再配置中の敵部隊や
陣地にこもる防御部隊を背後から撃破するのも成功している手である。
既に述べたように前衛部隊、1個機械化戦闘団であれ、それよりは
小型である戦車小隊とM901班であれ、必要に応じて突撃段階に
援護を与えることができる。もちろん、任務部隊が目標から2500m
以内に達したら、撃破されぬためには速度と集中が必要である。
砲撃と107mm迫の煙幕がこの運動を支援する。任務部隊は高速に
運動するので、最後の3000mの間、敵陣地を制圧するに十分な
砲撃が得られる。任務部隊指揮官は援護する戦闘車両の指定と
配置には留意しなくてはならない。戦闘団指揮官の援護部隊を
配置しようとする性向を制限することで各階梯で自らを掩護する
自然な傾向を抑制し、戦闘力が浪費されることを防ぐ。
不明確な状況での保守的傾向はこのようにして容易く克服さあれる。
言い換えれば、任務部隊指揮官が援護部隊の指定と配置を統制
するのである。おそらくは戦車班やTOW班ごとに組ませて。

 
(フォートレーベンワースでのエアランドバトルの将来2004研究草稿に
よると攻撃側は防御側から1kmで攻撃側優位の地帯に入ると結論されている。
1kmのところで防御側の撃破率は1対1をわずかに超えて有利である。
明らかに、この地帯に到達し目標と抜けるまでの集中と速度が大である
ほど、自軍の損害は生じ難くなる。)

643 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:50:41 ID:???
 砲線

突撃段階は目標から2000mであり、任務、敵、地形、自部隊、時間に
よっては反攻に対処したり、再配置する部隊を撃破するための
静止直射兵器は少数でよいこともある。伝統的にこの任務を
遂行する最小の部隊は小隊とされている。けれども、小隊は
集中を犠牲にして支払う値段としては大きすぎることは実証
済みである。うまくいった手では個々にキラー担当戦車か、
技量の高い戦車班を指名するというのがある。キラー戦車は
折り紙付きのベテランで部隊内で一番の射術の専門家である。
作戦中に各車で17両から20両を撃破する。指名戦車班も同様に
高度な技量の戦車乗りである。各中隊はキラー戦車1両か
戦車班1個を指名しておく。計画や対応訓練の一環として
指名された車両は集中隊形から離れて特定の任務を遂行する。
例えば、大隊は右翼戦闘団に敵反攻部隊の勢いを削ぐため
1個班で砲線を敷くよう命じることがあろう。こうすれば損害を
限定しつつ集中と速度を保つことができる。

17名無しさん:2004/11/21(日) 00:21
644 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:51:59 ID:???
 降車歩兵攻撃

任務、敵、地形、自部隊、時間により降車歩兵攻撃が
求められる場合、最もうまくいく手は歩兵に敵を撃破
するため目標に突撃させることであり、任務部隊が
到達するまで目標を保持させることではない。
あたう限りの敵を撃破したら、中隊は目標から撤退し
敵残余は砲撃で釘付けにするか撃破させる。砲撃は
必要に応じて任務部隊が500m以内に接近するまで
目標を叩く。ついで任務部隊の突撃の支援を受けて
歩兵が残存敵陣地に突撃する。

645 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:52:47 ID:???
 指揮統制

 最も通暁し最も才能があり戦闘にあたって狡知に長けた
任務部隊指揮官は実際に戦場にいなくてはならないことは
明白である。任務部隊指揮官の指揮統制を増大させる手に
大隊副長を戦場に置くというのがある。戦闘中は
大隊戦術作戦センターは主として、旅団に対する情報回路、
敵の行動を判断する分析手段、間接射撃、近接航空支援、
ヘリを戦闘に統合する場となる。これらの任務は全て
作戦参謀、航空参謀、情報参謀、戦場情報統制センター、
火力支援担当が適切に訓練されていれば遂行できる。
戦術作戦センターは通常時の上級作戦参謀将校が戦闘長
(battle captain)として統制する。大隊長、大隊副長、
作戦参謀が装甲車両で戦場にいることで、任務部隊の
戦術能力、機敏性、技量は劇的に向上する。実際、
技量の高い指揮官、例えば本部及び本部中隊指揮官が
戦場に加わることは大いに有利である。主攻、つまり
実際の戦場には最大の才能が常に注がれるべきである。
場合によっては、戦車中隊副長が中隊のM113兵員輸送車
に位置して指揮統制を高め、戦車中隊長の仕事を軽減
することもある。機動性があり、戦闘団指揮官をより
介助し、M113歩兵中隊の戦友と同等の生残性がある。

18名無しさん:2004/11/21(日) 00:22
646 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:53:23 ID:???

 これらの手はすべて実地で成功した。仮想敵演習場で
多数統合レーザー交戦装置を用いた大隊級の部隊対抗
作戦で試されている。実際のところ、これらの手を
用いた任務部隊は防御側に有利の2対1、3対1の戦力比率
でも防御を突破することができた。


647 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 03:54:17 ID:???
 任務、敵、地形、自部隊、時間の状況によっては
集中と速度の概念を取り入れたときにのみ攻勢作戦が
成功することもある。遅々とした逐次攻撃は失敗
する事が決まっているかせいぜいピュロスの勝利となる
だけである。成功する攻撃とは

迅速かつ統制のきいた運用ができる緊密で機敏な隊形を
用いること

不適切な援護技術により速度を鈍らせず常に機動すること

各個交戦により部隊の集中を浪費しないこと

突撃段階では敵直射兵器を破壊するか、機能を低下させるため
砲撃を集中すること

敵に乗じられる間隙をおかず部隊を連続的に投入できるように
すること

攻撃側部隊の撃破が有利となるよう目標にあたう限り迅速に
到達すること

 集中と速度を攻撃において維持し、過度に、そして不経済な
援護に依存しすぎる傾向を回避する部隊が今日の戦場において
より大なる戦果を得るのである。

19名無しさん:2004/11/21(日) 00:23
648 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/10/27(水) 10:09:56 ID:???
#以上です。結局、大隊の隊形内で前衛を援護できる位置にM901がつくと
隊形を転換するにも、隊形を維持するのにも都合が悪い。かといって側方で
警戒させるにも単独では出会い頭の交戦に弱く増強しないといけないし、
仮にさせたとしても速度が遅いので本隊から離れ気味になる可能性もある
ということだと思います。
 機敏性という言葉が良く出てきましたが、これは隊形を転換したり、
別の攻撃経路に隊形全体が移動する能力のことを指している模様です。
元の言葉はagilityなのでRPGのキャラパラメーターでは良く見かける
言葉ですが。

 以上引用元:SBCTについて その3

20名無しさん:2004/11/24(水) 23:19
228 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:03/09/07(日) 11:21 ID:???
しかし陸自の戦術の思考過程

1 状況の特質と任務分析
2 地域見積
3 情報見積
4 人事・部外連絡協力・兵站見積
5 作戦見積
6 運用計画作成
7 命令作成
8 命令下達

何とかならんかなー 非常にめんどくせー


229 名前:名無し三等兵[age] 投稿日:03/09/07(日) 21:33 ID:???
思考過程自体は空も海も同じでつ


 引用元:陸上船考察スレッド「戦略」「作戦」「戦術」

21名無しさん:2004/11/24(水) 23:19
190 名前:防衛陣地の構築[sage] 投稿日:03/08/19(火) 12:32 ID:???
防御側は、最前線に歩哨・外哨を立て、その内側に前衛部隊、前衛陣地
主防御陣地、予備陣地、収容陣地を作る
側防陣地は主陣地の防護に作る。
場合によっては偽陣地を作り、敵を欺瞞し、また地雷原と鉄条網で敵斥候の浸透を防ぎ
陣地を掩蔽する。


191 名前:防衛陣地の構築[sage] 投稿日:03/08/19(火) 12:33 ID:???
威力偵察部隊は、警戒部隊に防護されて位置が秘匿された
敵の主防御陣地や偽陣地を暴露し、防御陣地の境界や隙間を知るための
手段であり、警戒部隊や前衛陣地を突破して主陣地を暴露するための
戦力を与えられている。

22名無しさん:2004/11/24(水) 23:19
192 名前:威力偵察の任務[sage] 投稿日:03/08/19(火) 12:34 ID:???
そのため、威力偵察部隊は戦闘力を持った機動力の高い
諸兵科連合部隊であることが求められる
警戒陣地で撃退されては無意味だし、主陣地前面で撃滅されても任務を達成出来ないからだ。


193 名前:威力偵察の目的[sage] 投稿日:03/08/19(火) 12:35 ID:???
部隊の規模、企図、装備、配置、士気、陣地の程度
有形無形の戦闘力から、敵指揮官の企図まで多数にわたる。

もちろん防御側もそれは承知で、欺騙合戦が行われる事も多い
しかし、威力偵察部隊の攻撃はそれらを実力で引きずり出すことが目的である。


194 名前:威力偵察の効果[sage] 投稿日:03/08/19(火) 12:36 ID:???
航空偵察で入念に偽装された敵陣地を暴露するのは難しい。

威力偵察は、敵陣地の情報を手に入れるとともに
我が主力の攻撃準備を援護し、攻撃準備とともに行う場合が多い
時間の節約になるからである。

敵防御部隊も、威力偵察部隊あいてに主力をもって陣前逆襲を行うことは無い
それができるならはじめから陣地防御しない
攻撃側は、陣地の規模や面積から敵の部隊規模をある程度推察出来る
敵の反撃によっても、火点を暴露させることが出来る。


195 名前:威力偵察の終了[sage] 投稿日:03/08/19(火) 12:37 ID:???
威力偵察部隊が、敵の弱点を暴露したならば
主力は逐次に部隊を投入してでも、速やかに戦闘を開始する場合がある。

しかし、通常は威力偵察部隊を投入して敵情を解明し
強力な援護部隊を投入して、主力の攻撃準備を援護させ
援護部隊により敵を拘束してから、敵陣地を攻撃する。

防御部隊は当然威力偵察部隊を前衛で排除しようとするし
前衛ではあしらえない敵援護部隊を、主戦闘陣地に誘致し
拘束し、火力で撃破に勤める。

23名無しさん:2004/11/24(水) 23:20
196 名前:主力の攻撃[sage] 投稿日:03/08/19(火) 12:37 ID:???
主力部隊が攻撃する場合は、援護部隊の援護の下
攻撃発起位置を主力が占領し、主力が地歩を固めた上で
援護部隊は後退するか、もしくは主力が超越攻撃を行う

攻撃の結節は、砲兵が援護する。

前衛は、4単位部隊であればその1つ程度が適度かな
前衛部隊規模は、敵戦力・地積・我の戦力からはじき出される。

>なります。また、旅団、師団など編制のそれぞれの段階で偵察部隊を持っていることが
>あり、これらの協同も良くつかめません。

逐次戦闘加入方式で、戦闘団を組むならば
固有の偵察部隊は固有に使用されるだろう
しかし、より大きな単位で統一戦闘加入を行うならば
編制は組み直され、指揮官の指揮しやすいように編成されるのが一般的と
思われる。


197 名前:主力RCT[sage] 投稿日:03/08/19(火) 12:39 ID:???
例えば陸自の普通科連隊だが、小銃中隊と迫撃砲中隊、対戦車中隊などで
編制されている。(細部は注意あつかいらしい)
戦時には、施設(工兵)や衛生などが配属されるし
戦闘団編成を取ったならば、D/S(直接支援)特科大隊や
戦車中隊なども配属される。

師団規模で陣地攻撃を行う場合、第1線連隊には
戦車、各種砲、工兵、通信などが配属されるし
師団の特科連隊や独立大隊はそれを可能なように編制されている。
場合によっては、方面から攻撃ヘリや輸送ヘリ、重砲やMLRS
などの支援も受ける。

諸兵科連合したから、部隊が細切れになるかと言えばそうではない
攻撃前進や追撃は、行進縦隊と違ってそれほどの距離を移動するわけではないし
予備隊も準備し、戦果拡張や追撃に備えるのが一般的である。

24名無しさん:2004/11/24(水) 23:22
198 名前:RCTの指揮系統[sage] 投稿日:03/08/19(火) 12:39 ID:???
普通科連隊戦闘団を組む場合
普通科連隊長が戦闘団長となり、師団などの上級部隊から
各種部隊を受け取ります。
師団長は、とくに指示されない限り師団内の部隊を動かす権利があります。

戦闘団長は、師団長の構想を受け
その任務に適合するように、部隊を組み替えます。

指揮の基本は、上級指揮官は下級指揮官に任務を与え
下級指揮官は自己の部隊を任務に従って自分の裁量で動かします。
師団長「師団の前進を援護するため、A戦闘団は○○高地を確保せよ」
このような任務を受けたら、戦闘団長は
団長「増強1中隊は、戦闘団主力の援護を行い、2、3中隊は攻撃発起位置の占領を
行え」
のように、より細部の指揮を行います。
中隊長は、さらに小隊長に任務を付与し、小隊長は(以下略
続きます。


199 名前:RCTの指揮系統[sage] 投稿日:03/08/19(火) 12:40 ID:???
通常、任務における部隊の裁量は、部隊長に与えられるが
時には上級部隊長が指示する場合もある。

攻撃においては、第一線部隊長が攻撃方向や迂回・突破などを決定するが
上級部隊長が攻撃軸の決定を行う場合もある。


200 名前:トルエン大尉[sage] 投稿日:03/08/19(火) 12:41 ID:???
以上主要部分のコピペでした。
頭では分かっていても、文章になると再度実感できる。


 以上引用元:陸上船考察スレッド「戦略」「作戦」「戦術」

25名無しさん:2004/12/08(水) 00:26
668 名前:名無し三等兵[] 投稿日:04/12/05(日) 01:11:23 ID:uWRBKdvg
ところで塹壕を制圧するのは、

①優位な奇襲地点の確保と兵力の重点配置。
②天気と奇襲
③突破点を拡大
④全正面で敵を拘束
⑤前線にかまわず後方に浸透し司令部・兵站基地・砲兵陣地を蹂躙
⑥敵の予備隊の足止め
⑦突破点をすばやく繋げ敵をすばやく掃討
⑧再編成と兵站部分の整理
⑨①に戻る


 引用元:【戦車】第一次世界大戦Part2【毒ガス】

26名無しさん:2004/12/08(水) 00:27
643 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/11/24(水) 23:53:02 ID:???
>>640
小編成の突撃部隊は敵との直接交戦を避け、弱いところを狙ってそこから侵入しどんどん前線後方に入り込む。
突撃部隊の開けた穴に後続部隊が突入し敵前線を分断しながら後方に回り込む。
突撃部隊は可能ならば敵の前線司令部まで到達し、これを攻撃することで前線との連絡を絶つ。
このようにして敵前線を包囲・孤立状態に追い込み降伏させる。

645 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/11/25(木) 01:12:54 ID:???
>644
頑強に抵抗する「点」は無視して後続の部隊にまかせて、突撃部隊は
敵の連絡壕や予備壕等々後方へ実施部隊の判断でどんどん「浸透」し
て逝くからあんまり問題無い(弾数は増えるけど一発は小さくなるん
じゃないかな?ゲベール98からMPに変わると)。
641でも触れられてるが、そういう戦術だから「浸透戦術」というワケ
でして。ボードシミュレーションゲーマーだと判り良いんだが、大戦
力&大火力を一点に集めてDEをねらうのでなく斉頭面でまんべんな
く圧力をかける事で相手の柔らかいところに「浸透」しZOCで挟ん
でDRでステップロスや退却不能によるDEを狙う戦術ですな。なん
でそうするかと言えば一点に集めてソコだけ突破しても戦闘後前進の
ルールが無いから(部隊の機動力が徒歩の上当該地形は攻勢準備射撃
で荒れ果てるので)。

646 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/11/25(木) 01:39:03 ID:???
>>644
この戦術自体は、現代に至る歩兵の基本戦術でもあるのよ。
今は、歩く代わりに歩兵戦闘車に乗って、戦車の直衛をつけるんだけど。


 引用元:【戦車】第一次世界大戦Part2【毒ガス】

27名無しさん:2004/12/14(火) 22:21
730 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/12/13(月) 21:20:04 ID:???
あまり真剣に考えずに蛮勇を振るってくださいな。
導き出す過程とか楽しんでください。

うーん…
参考までに。テキストの注意書きです。
(じつは教官が解答として求めている内容だったりする)

(戦綱323−1)
決戦を企図する河川防御の要訣は、
敵の半渡に乗じ攻勢に転ずるところにあり。

(戦綱325)
敵の渡河実施に方りては最も敏活なる行動に依り、
未だ確固たる地歩を占め得ざるに乗じ決然攻撃を実行し
敵を河川の障碍に圧迫してこれを殲滅するを要す。

多くの場合、敵の主渡河方面判定の困難と相俟って攻勢決行を躊躇し
ついに時期を失し失敗に陥り易きは古来幾多の戦例の実証するところなり。
渡河工程の判断及び渡河開始の時間、我の展開時間等を考慮し、
理想的攻撃方面を求めんとして其の時期を失する事無きに注意するこを肝要とす。

そんな問題です。

 引用元:戦術・戦略研究スレ

28名無しさん:2004/12/20(月) 00:36
755 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/12/18(土) 19:19:24 ID:???
>>752
日本の銃剣術は、古来の槍術の型を取り入れているんだけど、
日本式槍術は刺突だけではなく斬撃も行うから、そこら辺の影響が強いのでは?
あと、>>751氏が書いているように、ナイフとして使えなくなるのを嫌ったとか。

ちなみに、日本でも、騎兵用の折りたたみ式銃剣は、スパイク型。

756 名前:名無し三等兵[] 投稿日:04/12/18(土) 23:43:13 ID:gescvqSo
銃剣は
棒式
剣式
ナイフ式の3種類に分けられます。

フランスで17世紀に生まれたのは棒式で、次にプロイセンで
剣式が使われ始め、第1次大戦後からナイフ式になります。
棒式は断面が丸から三角形やひし形で刃があるものもあります。
用途は騎兵用で、針千本の槍ぶすまを作ることと、馬に乗っている兵を
落とすのが主目的で、歩兵にはすばやく急所を刺してえぐり抜くので
棒式が主流でした。
剣式は棒式より用途が広く、また後装式が普及して弾込時に手を痛める
心配がなくなったので棒式は衰退しました。
ナイフ式は第1次大戦ごろから普及しますが、理由は白兵戦が激減し、
また狭い塹壕内での接近戦では長い剣式は邪魔になるということで
長さが短く、万能ナイフになる銃剣が採用され今はほとんどナイフ式です。

 引用元:【戦車】第一次世界大戦Part2【毒ガス】

29名無しさん:2004/12/20(月) 00:40
221 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/08/25(水) 19:16 ID:???
>>218
> いずれにせよ、国際法とは関わりのない話題だと思います。

ご返答有り難うございます。

つまり、国際法と関係がないということは、交戦資格者の敵兵殺傷行為は、
刑法上の違法性阻却(刑法上に定めのある正当行為など)に該当するわけではなく
交戦権として認められたものであり、そもそも国内法が適用されない
ということになるのでしょうか?

(ageてばっかりでsage忘れてました)
226 名前:218[sage] 投稿日:04/08/25(水) 23:26 ID:???
>>221

あなたが何を言っているか全く理解できないのですが、当方の主張は以下の通りです。

1. 国際法において、武力紛争時に交戦者資格を持つものが敵対勢力に属する戦闘員を殺傷すること自体を
禁じる明文もしくは慣習上の規定は存在しない。ただし、害敵手段及び戦闘から除外される者については、
明文で規定が行われている。

2. 従って、国際法上の規定を守って戦闘を行う限り、国際法の範囲で戦闘員が自らの害敵行為について責任を
問われることはない。つまり、規定が守られている限りは、害敵行為それ自体は国際法の掣肘を受けない。

3. 国際法の問題ではないのだから、害敵行為、すなわち殺人・傷害は国内法の適用を受けることになるが、
日本の場合刑法第35条で、法令による行為は罰しないとされており、自衛隊の場合、自衛隊法の第七章で
その「法令による行為」は具体的な内容を与えられている。

よその国のことは良く知りませんが、同様の規定が行われているはずです。

227 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/08/26(木) 00:14 ID:???
>>224
> >>221
> 218の前半を読んでどうやったらそんな解釈になる?
> 国内刑法の問題だから国際法の問題ではないってことなのに

誤読でしたか。
私の疑問の要点は、国際法と国内法の関係ということになるのでしょうかね。
よく分かってないんですけどね。

つまり、少なくとも第二次世界大戦までは、戦争犯罪というものは国内法で裁かれたのですね。
(戦争犯罪について)
#しかし、これらの行為者を捕えた側は、自国の軍事刑法や普通刑法に従い彼らを
#厳刑に処すことが国際法上認められている。戦時犯罪は、後述のようにそれを行っ
#た個人を捕えた交戦国が戦時(武力紛争)中に裁判にかけ処罰するもので、敵対
#行為終了後にはもはや処罰しえないものとみなされていた。これらの点に戦時犯
#罪の性格があらわれている。すなわち、戦時犯罪は、一般にそれを犯した者と捕
#えた国(当局)との関係で意味をもち(国家法益の侵害)、したがって戦時中に
#しかも自国の刑法に基づいて処罰しうるにすぎないものである。
藤田久一『新版 国際人道法』p197

ここだけを読むと、国内法上の関係のみにおいては、敵兵の殺傷行為は
刑法上の違法性を阻却されているから合法なのだと言えるように思われます。
戦時国際法違反も国内法に基づいて処罰されることから、
国内法の枠組みの中で合法だということではないかと判断されるからです。
しかしこの解釈だと、戦時国際法は各国国内法に敵兵の殺傷を合法化する
刑法上の殺傷行為の犯罪規定に関する違法性を阻却する法律上の義務を生じます。
法解釈ではそうなってしまうわけです。

構成要件に該当する限り違法性が阻却されないと違法となってしまいます。
一方、適用外であるとするならば、そもそも違法ではありません。

法解釈上はどうなっているのか、そこのところがはっきりしないのですね。

30名無しさん:2004/12/20(月) 00:40
229 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/08/26(木) 00:31 ID:???
>>226
> 3. 国際法の問題ではないのだから、害敵行為、すなわち殺人・傷害は国内法の適用を受けることになるが、
> 日本の場合刑法第35条で、法令による行為は罰しないとされており、自衛隊の場合、自衛隊法の第七章で
> その「法令による行為」は具体的な内容を与えられている。

つまり、私が問題としているのはつまるところ法理論上の話となるのでしょうか。

要するにこういう事です。

刑法上、犯罪の構成要件に該当すると、違法性が阻却されないと、違法である、
とされています。責任性もありますがこれは関係ないので無視します。
敵兵の殺傷行為も犯罪の構成要件に該当します。法理論上ではこの場合、
刑法上の犯罪となってしまいます。これが一応基本です。

自衛隊の武力行使は、自衛隊法における法第八十八条の武力行使規定により、
仰るように正当行為であり、違法性は阻却されると説明されます。

ところが、自衛隊は交戦権を認められたものではありません。周知の通り、
この交戦権には敵兵の殺傷行為の権利も含まれます。自衛権の場合これは微妙です。
そもそもこの微妙なところが憲法第九条を巡る問題でもあるわけで、
交戦権を否認しているのに、武力行使が可能というのは分かりづらいわけです。

穿った見方をすれば、交戦権を否認しているので、刑法の構成要件に該当してしまうため、
自衛隊法で法令行為として合法化した、と思えなくもありません。

> よその国のことは良く知りませんが、同様の規定が行われているはずです。

まさにそこが問題なのではないかとも思えます。よその国はどうなっているのでしょうかねぇ・・・

230 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/08/26(木) 00:35 ID:???
つまり、

法理論上、軍隊の武力行使(敵兵の殺傷など)が合法なのは、

(A)国際法上で権利を認められており、国内法の適用外であるから、刑法はそもそも
適用されない。(のだから刑法上の規定における違法性阻却ということもない)
(B)国内法上で違法性が阻却されるから合法である。

どっちなんだろう、と。あるいは他にあるのかも知れませんが。

231 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/08/26(木) 05:05 ID:???
>>222
政府見解だと
憲法9条2項の戦力保持、交戦権は「前項の目的を達するため」以外は容認する余地があるって解釈じゃなかったか

31名無しさん:2004/12/20(月) 00:41
234 名前:226[sage] 投稿日:04/08/26(木) 11:46 ID:???
>>227-230氏と同様の論旨の展開している文章をぐぐって見付けたので、やっと理解できた。

つまり、「交戦権」が日本国家の権利として認められないのであれば、どんな形態であれ武力紛争に
参加すること自体が問題であり、違法である。従ってその中で行われる行為の違法性は棄却されない。

ってことなのかな。

とすると、今度は交戦権の解釈になって、やっぱり国内法の問題のような気がするな。

235 名前:217[sage] 投稿日:04/08/26(木) 13:26 ID:???
↑コテハンにしました
>>231
> 政府見解だと
> 憲法9条2項の戦力保持、交戦権は「前項の目的を達するため」以外は容認する余地があるって解釈じゃなかったか

政府見解のわかりやすい資料はここにありました。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kenpou.nsf/html/kenpou/shukenshi033.pdf/$File/shukenshi033.pdf

#「交戦権」の意味について、政府は、「交戦国としての権利」との立場から、
#次のような見解を述べている(政府答弁書昭55.12.5)。
# 憲法第条第2 項の『交戦権』とは、戦いを交える権利という意味ではなく、交戦国が国際
#法上有する種々の権利の総称を意味するもので、このような意味の交戦権が同項によって
#否認されていると解している。
# 他方、我が国は、自衛権の行使に当たっては、我が国を防衛するため必要最小限度の
#武力を行使することが当然に認められているのであって、その行使は、交戦権の行使とは
#別物である。

自衛隊による「相手国兵力の殺傷等」は自衛権に基づくものであって、交戦権の行使ではない
のだそうです。

捕虜にしてもらえるのかどうかの議論も、防衛法案制定時の国会議論にもあったようです。
(国会のHPで戦後の議事録は全部検索出来ますが、何処にあるのかまでは分かりません)
国の答弁は確か、不正規兵でも捕虜にしてもらえるんだから問題ないだろう、みたいな答弁
だったと思います。しかし、ハーグ規則で認められる交戦者って交戦権を認められる者
なわけでして、その交戦権を否認しているのだからわけが分かりません。

そもそも憲法制定時には自衛隊だって持てないという解釈だったのですけどね。

236 名前:217[sage] 投稿日:04/08/26(木) 13:46 ID:???
>>233
すみません、分かりづらいようで。私自身もっと整理してから質問した方が良かったのかも
知れませんね。

> >刑法上、犯罪の構成要件に該当すると、違法性が阻却されないと、違法である、
> だからね、刑法第35条がまさにその違法性阻却事由になってるでしょ。

ええ、日本の自衛隊の場合はそうですね。正当行為のうちの法令行為になる、と。
私の問題としているのは、普通言う軍隊(陸戦規則ではっきり認められる交戦者)もそうか?
ということになるかと思います。

>>234
> >>227-230氏と同様の論旨の展開している文章をぐぐって見付けたので、やっと理解できた。
って何処でしょう?もしよろしければご教示下さい。

> つまり、「交戦権」が日本国家の権利として認められないのであれば、どんな形態であれ武力紛争に
> 参加すること自体が問題であり、違法である。従ってその中で行われる行為の違法性は棄却されない。
> ってことなのかな。

私は自衛隊を問題にしているのではありませんが、自衛隊が法的に非常にややこしいというのは
長年の議論の経緯等ありますから言うまでもないと思います。

> とすると、今度は交戦権の解釈になって、やっぱり国内法の問題のような気がするな。

ええ、自衛隊の場合は日本国国内法上の問題として、日本国自身はその殺傷行為等については
憲法解釈を別にすると、違法性を阻却されるとして問題はないように思います。

しかし軍隊とすると違うのではないか、そもそも国内法は適用されないのではないか、
とも思えるわけです。法理論上の問題として、交戦者の殺傷行為などは交戦権として
国際法上で認められているのであって、軍隊というのは一般に国内法の規制を受けない、
のではないか、ということです。

32名無しさん:2004/12/20(月) 00:42
237 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/08/26(木) 15:31 ID:???
>235
ハーグでいう「交戦者ノ資格」、つまり
1.部下ノ為二責任ヲ負フ者其ノ頭二在ルコト
2.遠方ヨリ認議シ得ヘキ固著ノ特殊徽章ヲ有スルコト
3.公然兵器ヲ携帯スルコト
4.其ノ動作ニ付戦争ノ法規習慣ヲ遵守スルコト
がみたされているかどうか、つまり捕虜を受け入れる側の部隊が
その場で確認できる事項が大切であって、その場では確認できない事項、
例えば捕虜の側の国の国内法なんて知ったこっちゃねえと思うのだが。
確かに捕虜は、所持していた兵器などを除いては国内法の下に置かれると
定められているが、それは捕まえられた後にも捕虜の権利を保護するための
決まり(ハーグ)であって、捕虜の側の選択肢を狭めることを目的に
(ハーグで)定めているわけではないと思われるのだがどうよ。
話に出たが、捕虜には民兵だっているわけだし、いちいち敵の側の事情なんか
確認していられねぇ。

だから国内法で交戦権を認めるか否かというのとは全く別の問題かと思ったのだが。

法に疎い者の戯言ですた

238 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/08/26(木) 15:42 ID:???
237追記。捕虜は敵国の国内法に従う、か

239 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/08/26(木) 15:43 ID:???
じゃない、文が無茶だ無視してくれ

240 名前:217[sage] 投稿日:04/08/26(木) 16:12 ID:???
相変わらず自分で言っていることもよく分からないんですけども、この場を借りて
考察してみたいと思います。

戦時に交戦法規(国際法)で交戦者資格を認められた交戦者が、軍事上の理由から
敵兵を殺傷することは合法です(これが大前提です)。国際法上合法なんですね。
これを「違法性を阻却されている」として合法と見なす見解があります。
国際法上合法ということは違法性を阻却されているんだと。

ところが、国際法上合法なのに国内法で違法とされる場合があります。戦時国際法では
戦時叛逆と間諜は国際法上合法と説明されますが、国内法上は違法です。特に間諜は
陸戦規則で奇計として合法とはっきり認められている(ハーグ24条)一方で、
裁判により処罰して良いと解釈される他のない条文があります(ハーグ30条)。

ということは、必ずしも国際法上合法と言うことが違法性阻却事由になるということ
ではないことになります。すると、間諜(行為)と交戦資格者の(合法な敵対行為の)
法的な意味での違いは何かと言うことになりますが、交戦者資格があるかないかと
言うことになります。交戦者資格があれば違法性を阻却され、ない場合には違法性を
阻却されない、と。

しかしこの解釈には疑問の余地があります。例えば軍事上の理由もないのに不必要な
殺傷を交戦資格者が行うとこれは違法ですが、これは国際法違反(戦時犯罪)であると
言われることはあっても、刑法の殺人・傷害罪であるといわれることはないと思います。
(※微妙なケースはなくもないかも知れませんけど)例えば捕虜殺傷ならそう言われるわけです。

だとすると、やはり戦時に交戦法規(国際法)で交戦者資格を認められた交戦者が、
軍事上の理由から敵兵を殺傷することが合法なのは、法理論上は違法性を阻却されるからではなく、
そもそも国内法の適用外だから(外交官特権みたいなもの?)のように思えるのです。

こうした説明をした学者なりの説明は未だ知らないのですけど・・・・

33名無しさん:2004/12/20(月) 00:42
242 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/08/26(木) 16:39 ID:???
>>240
>だとすると、やはり戦時に交戦法規(国際法)で交戦者資格を認められた交戦者が、
>軍事上の理由から敵兵を殺傷することが合法なのは、法理論上は違法性を阻却されるからではなく、
>そもそも国内法の適用外だから(外交官特権みたいなもの?)のように思えるのです。
あなたのは
「アメリカの法では合法だが日本の法では違法である」というような事例について
「そのとき誰が法の行使者か」という状況を無視して
「どっちの法が適用されるのか?」
を気にしているように見えますが


243 名前:217[sage] 投稿日:04/08/27(金) 00:42 ID:???
>>241
申し訳ありませんが、仰ることの意味が良く理解出来ません。

陸戦規則で認められた交戦資格者の殺傷行為は、これは国際法上、
交戦権の行使として認められており、合法です。
戦争状態になれば、自国内は元より相手国内であろうと、
合法です。

自衛隊の場合にややこしいのは、日本が憲法で交戦権を否認している
という一点につきます。そもそも軍とは各国が独自に定めるものです。
(軍以外の民衆軍・義勇兵等は除く)つまり、自衛隊は日本が独自に
交戦権を否認した上での兵力としているので、国際法上も交戦権の行使を
認められたものとしての軍ではないわけです。ですから、政府答弁においても、
不正規軍の扱いを受ける(不正規軍も捕虜扱いされるであろう)というような
答弁があるわけです。

もちろんこれは、ある意味「危険側」に振った解釈です。
実際にどうなるのかはよく分かりません。ただ、自衛権を行使することが
そのまま交戦権の行使(の合法性)を意味するというのが普通の解釈のようで、
自衛隊というのが実に奇妙な解釈を要求される存在であることは間違いないようです。

ところで私は自衛隊を問題にしているのではありません。やむを得ず
自衛隊について調べた上で論じているに過ぎません。

34名無しさん:2004/12/20(月) 00:43
245 名前:218[sage] 投稿日:04/08/28(土) 10:14 ID:???
>>240
>ところが、国際法上合法なのに国内法で違法とされる場合があります。戦時国際法では
>戦時叛逆と間諜は国際法上合法と説明されますが、国内法上は違法です。特に間諜は
>陸戦規則で奇計として合法とはっきり認められている(ハーグ24条)一方で、
>裁判により処罰して良いと解釈される他のない条文があります(ハーグ30条)。

間諜の定義は第二九条です。またこの条文は間諜を合法と認めたものではありません。条文を
読めば分かるように、

>交戦者ノ作戦地帯内ニ於テ、対手交戦者ニ通報スルノ意思ヲ以テ、隠密ニ又ハ虚偽ノ口実ノ下ニ
>行動シテ、情報ヲ蒐集シ又ハ蒐集セムトスル者

のみが、間諜とみなされハーグ陸戦規則の保護を受けない立場におかれるということを言っている
のです。その後段もきちんと読みましょう。

第二四条は交戦者資格を持っているものが行う行為に対する規定なので、間諜を持ち出すのは
そもそも筋違いです。

また、第三〇条はそう読んではダメです。この条文は、前条で間諜としてハーグ陸戦規則の保護を
受けないものにも一定の保護、すなわち間諜を逮捕した国家の国内法によって裁判されることが
なければ処罰を与えられることはない、つまり裁判を経ずに即決で処罰を受けることがないことを
規定したものですから、国際法では合法でも国内法では非合法という例には当てはまりません。

また、ハーグ陸戦規則には戦時反逆を合法と認めている条文はないと思います。

ということで、論の前提の部分に難があるように思います。

あと、議論が拡散している気がしますんで、もう少し立論の際に論点を整理してそこに集中した方が
いいように思います。

246 名前:217[sage] 投稿日:04/08/28(土) 13:46 ID:???
>>245
> 間諜の定義は第二九条です。またこの条文は間諜を合法と認めたものではありません。条文を
> 読めば分かるように、

いいえ違います。

#戦争中敵軍の動静及び敵の意思を知ることは、交戦上極めて有利であることはいふを
#俟たない。この目的のために間諜を用ひ、或ひは敵兵または敵の一般人民及び中立人
#を利用することは合法と認められてゐる。ハーグ陸戦法規第二四條は、この点に関す
#る慣習法を成文化したものである。同條は「奇計並ビニ敵情及ビ地形探知ノ為ニ必要
#ナル手段ノ行使ハ適法ト認ム」と規定してゐる。即ち、国際法は間諜行為或ひは戦時
#叛逆行為を利用することは合法と認めてゐるのであるが、・・(後略)
前原雄一,『戦争法』,ダイヤモンド社,1943,p171

> 第二四条は交戦者資格を持っているものが行う行為に対する規定なので、間諜を持ち出すのは
> そもそも筋違いです。

上の引用のように間諜を合法とする根拠は「戦争中敵軍の動静及び敵の意思を知ること」
であり、これは間諜の目的そのものです。交戦者資格云々は関係ありません。その目的のために
軍人であろうと民間人であろうと間諜に使用するのは国際法上合法だということです。

247 名前:217[sage] 投稿日:04/08/28(土) 13:48 ID:???
> また、第三〇条はそう読んではダメです。この条文は、前条で間諜としてハーグ陸戦規則の保護を
> 受けないものにも一定の保護、すなわち間諜を逮捕した国家の国内法によって裁判されることが
> なければ処罰を与えられることはない、つまり裁判を経ずに即決で処罰を受けることがないことを
> 規定したものですから、国際法では合法でも国内法では非合法という例には当てはまりません。

実際に間諜は国際法で合法であり、国内法で非合法となるわけで、また、三〇条は明確に処罰すること
を認めているのですから「例に当てはまらない」という指摘は当たりません。

> また、ハーグ陸戦規則には戦時反逆を合法と認めている条文はないと思います。

慣習法です。国際法の文献ではいくらでも戦時叛逆が国際法上合法であると記述しているものを
見つけることが出来ます。(上記引用例など)

> あと、議論が拡散している気がしますんで、もう少し立論の際に論点を整理してそこに集中した方が
> いいように思います。

それはそのとおりかも知れませんが、それがなかなか。。。すみません。

35名無しさん:2004/12/20(月) 00:44
269 名前:某ねデ研 ◆dZZeRoGg8M [sage] 投稿日:04/11/03(水) 01:09:55 ID:???
>268
りょうかーい

アフリカ関係のどこかのスレでも書かれていましたが、傭兵の禁止について少々。

 あるサイトでは「傭兵は、ジュネーブ条約第47条で正式に禁止されている。」
と書いてありますが、ジュネーヴ諸条約第一追加議定書の第47条には
傭兵は捕虜として扱われない旨書かれている(拷問OK)のであって、
これが直接に傭兵を禁じているわけではありません。
 ちなみに仏外人部隊は議定書における傭兵の定義には当てはまりません。
傭兵は議定書に示されるすべての条件を満たしている者をいいます。

ジュネーヴ諸条約第一追加議定書
ttp://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/treaty159_11.html

a)武力紛争において戦うために現地または国外で特別に採用されていること。
b)実際に敵対行為に直接参加していること。
c)主として私的な利益を得たいとの願望により敵対行為に参加し、
並びに紛争当事者により又は紛争当事者の名において、
当該紛争当事者の軍隊において類似の階級に属し及び類似の任務を有する戦闘員に
対して約束され又は支払われる額を相当上回る物質的な報酬を実際に約束されていること。
d)紛争当事者の国民でなく、また、紛争当事者が支配している地域の居住者でないこと。
e)紛争当事者の軍隊の構成員でないこと。
f)紛争当事者でない国が自国の軍隊の構成員として公の任務で派遣した者でないこと。

現代、傭兵の禁止の根拠とされているものは
傭兵の募集、使用、資金供与及び訓練を禁止する条約
http://www.ndl.go.jp/horei_jp/Treaties/un/human_rights/human_rights17.htm
ですが、米国などは批准しておりません(最近のはちょっとわかりませんが)し、
第一未発効です。


270 名前:某ねデ研 ◆dZZeRoGg8M [sage] 投稿日:04/11/03(水) 01:23:41 ID:???
ただ、傭兵を止めることで平和等幸福を希求しようという
発想自体は早くからあるものです。
過去、国連安保理においても傭兵募集をやめる旨の決議がなされたこともあります。




271 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:04/11/03(水) 04:09:58 ID:???
根本的なことはさておき、基本的なことから突っ込んでやろう
(拷問OK)って何だよ。

武力紛争時に捕虜の資格を有さない傭兵には拷問という手段をもって
待遇してもいいということだよな。
拷問禁止条約もお前の有斐閣の条約集で2条2項を声に出して読んでから
出直して来い

拷問禁止が慣習法ですらないと言うのならそれはそれでいいけど。

272 名前:名無し三等兵[] 投稿日:04/11/03(水) 16:01:57 ID:5UcZ2cvf
兵士としての保護はないけど、人間として最低限の扱いはしてもらえる。
ということか?

273 名前:某ねデ研 ◆dZZeRoGg8M [sage] 投稿日:04/11/03(水) 20:53:38 ID:???
>271
流石にこのスレでは洒落にならんかった。スマソ。

一応URLはっときますね。

拷問禁止条約 発効は87年。正式名称と本文は↓の通り

拷問及び他の残虐な、非人道的な又は品位を傷つける取扱い又は刑罰に関する条約
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/gomon/zenbun.html

締約国は138ヶ国。以下の通り
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/gomon/ichiran.html


なお、これは戦時だけの話題ではなく、平時における刑務所での処遇なども含む。
むしろそっちがメイン。加えて、法自体が新しいこともあり、各国内での処遇のみならず
別の国に人を引き渡す際、拷問のおそれがある国には送らないよう明記しているのも特徴。
昔の条約はこういう所まで書いたものはなかったかと。

36名無しさん:2004/12/20(月) 00:45
 以上引用元:戦時国際法研究(2ch軍板スレ)

37名無しさん:2005/01/09(日) 00:43
392 名前:355[sage] 投稿日:04/03/04(木) 03:03 ID:???
>>388

ビルマの防衛強化を戦略目的とする場合、その手段は数案あると思うが、チンドウィン河西岸に
軍を推進して攻勢作戦を実施する場合、その正面にいる英第4軍団に対する処置が問題になってくる。
防衛線の推進(地域の獲得)のみを主作戦目的とする場合は、敵を撃退又は駆逐すれば足りるのであって
比較的実行容易とは思われるが、有力な敵とその策源地を直接前面に控えることになり、
長期的に安定した防衛線を構築出来るかどうか。また、至って防衛線維持のために多大な戦力を
拘束されることにならないか。
あくまで英第4軍団の撃滅又は撃破を追及しようとするのならば、その作戦目標や規模、作戦方針、
指導要領等は根本的に変わってくる。

393 名前:355[sage] 投稿日:04/03/06(土) 14:36 ID:???
>>390
そこでは英軍の空中補給作戦が不当に過小評価されているように感じられる。

>空中補給などというのは下の下の策であり、それを前提に作戦を計画できるものではありません。

第2次アキャブ作戦におけるシンゼイワの円筒陣地などは、最初から被包囲下での空中補給を
前提にした円陣防御を計画していたと思われる。この方面のインド第15軍団長クリスチソン中将は、
日本軍第55師団の包囲作戦開始以前に、万一、日本軍の攻勢を受けても第一線各部隊は
後退することなく現戦線を保持するよう厳命するとともに、その戦力を維持するため
空中補給を実施する旨、予め約束を与えていた。
この円筒陣地戦術は「白兵主体での迂回包囲という機動戦に頼り、火力戦闘・兵站活動を軽視している」
という日本軍伝統の戦術的欠陥を看破した上で、それに対処する為考案されたものであろう。

この戦いは英軍の空中補給作戦と円筒陣地戦術の実験的戦闘であって、この成功で自信を得た英軍は
直後のインパール作戦において一層大規模な空中補給作戦を敢行し、これをもって「日本軍に包囲される」
という当初犯した過失を克服挽回して決定的勝利を得る要因にした、と見る。

38名無しさん:2005/01/09(日) 00:44
394 名前:355[sage] 投稿日:04/03/06(土) 14:52 ID:???
>問題にしているのは「なぜ英軍は日本軍に包囲を許したか」です。

シンゲルにおいてインド第17師団は退路を遮断されて完全包囲されているが、これはマニプール河西岸を
隠密に北上した第33師団左突進隊の情報確認が遅れたことによるものだった。
日本軍の侵攻前に、英第4軍団長スクーンズ中将はインド第17師団をインパールへ後退させ、
同地で軍団予備とする計画だった。この点を考えればインド第17師団が日本軍に包囲されたことは
英軍側の明らかな過失であって、しかも3299高地の師団軍需品集積所まで一時的に日本軍に
占領されたことを見ても、この包囲機動が完全にインド第17師団の意表を突いたものであったことが伺われる。
マレー・ビルマ攻略戦当時の英軍ならばこの時点で壊乱するか降伏していたのではないかと思われる。
しかし、この時の英軍は以前シンゼイワで実験した被包囲下での空中補給への成算を得ており、包囲されても
指揮統帥が錯乱することなく部下諸隊への統制も維持出来ており、空中補給によって戦力を維持しつつ
全周防御しながら包囲圏を移動させてシンゲルへ向かって突囲行動を取り、インパールから適時来着した
インド第37旅団の解囲行動とも連携して見事に包囲圏突破に成功している。
被包囲下では指揮官の沈着冷静、断固たる決心と部下部隊の精錬とそれに対する強力な統制とが
必要であり、これを可能にした主要因が英軍の空中補給作戦能力ではなかったか。

戦場においては過誤過失は日常茶飯のことだが、真に重要な事はこれがどれだけ少なかったか、
また、当初の過失に対してそれを克服し戦勢を挽回するために何をしたか、を考えることだと思われる。
当初の過失のみをあげつらい、対応策を過小評価して敵の無能を説く、というのは如何なものか。


395 名前:355[sage] 投稿日:04/03/06(土) 15:05 ID:???
「奇襲」は「敵の意表を突く」ことと「敵に対応する暇を与えない」ことが成功の要件となる。
当初敵の意表を突くことができても、これが敵の対応可能範囲内のものであれば、それは「奇襲の失敗」
を意味するのであって、しかも敵の対応能力を過小評価し、敵の対応策を全く予期していなかった、
敵の対応策を打破する戦力を付与していなかった、というのであれば、それは全面的に我の過失となる。

インパール戦では英軍の犯した過失の方が小さく、しかもそれを克服挽回する能力を備えていたのであり、
日本軍の犯した過失の方が遥かに致命的で決定的だったと言えるのではないか。

一般に包囲成功の要件としては、奇襲、相対的運動力の優越、正面からの敵の拘束が必要であり、
包囲を確実にする要件として優勢な戦力、各部隊の連携ある行動等が重要であり、
戦力を伴わない態勢だけの形式的包囲に陥ることは戦理上、深く戒められている。

39名無しさん:2005/01/09(日) 00:46
396 名前:355[sage] 投稿日:04/03/07(日) 16:56 ID:???
インパール作戦というのは日本軍の劣勢戦力による「平面包囲戦術」という日露戦争から続く
旧態依然たる戦術思想と、英軍の空中補給による「立体戦術」という新しい戦術思想が
衝突した戦いともいえるもので、それは日本軍の戦術思想の敗北であったともいえる。

現在では、包囲の際には敵の空中補給、空輸による包囲圏からの脱出を阻止する為に「立体包囲」を、
また、通信連絡による外部からの解囲行動との連携を阻止する為に「電波包囲」の必要性も強調されている。


404 名前:355[sage] 投稿日:04/03/13(土) 01:12 ID:???
インパール作戦計画成功のための前提条件は>>356において政治委員氏指摘の通り、「奇襲」の成功にあった。
「奇襲」によって敵の指揮統帥を錯乱させ、部隊の統制を困難にし、敵の戦意を喪失させ、敵の戦力発揮を
不可能な状態にした上で各個撃破することにより英第4軍団を殲滅し、作戦目標インパールを占領する。
敵が大部隊の進出を予想しないような峻険な地形を踏破することによって「敵の意表を突く」ために、
日本軍は火力装備を定数の半分以下に削減し、地形上兵站の追随困難、という問題に対しても
あくまで「奇襲」の迅速性に恃み、自隊携行弾薬・糧食の使用範囲内での短期決勝を可能と踏んだので、
これをあえて意としなかったわけである。敵が有力な対応策をとる実力・戦意を有する、
ましてやインパールへの日本軍の誘致導入を企図し、戦略的後退を行うなどとは予想もしていなかった。
敵の企図や行動に拘泥することなく、あくまで我の「主動的、積極的」行動によって作戦目的を
達成しようとする日本軍の用兵思想が端的に現れた欠陥作戦計画といえる。

牟田口軍司令官はメイミョウ兵棋演習後、こう訓示している。
「英印軍は中国軍より弱い。果敢な包囲、迂回を行えば必ず退却する。
補給を重視し、補給についてとやかく心配することは誤りである。
マレー作戦の経験に徴しても、果敢な突進こそ戦勝の捷路である。」

40名無しさん:2005/01/09(日) 00:47
405 名前:355[sage] 投稿日:04/03/13(土) 01:12 ID:???
英軍の「意表を突いた」のは後退予定のインド第17師団がシンゲルで完全包囲されたことと、
コヒマには兵站の関係上、多くとも4個大隊の兵力を指向するであろう、との当初見積に反して
コヒマ攻略に日本軍が1個師団という大兵力を投入してきたことだった。
しかし、ここでスクーンズが慌てなかったのは、英軍がこれら不測の事態に対応できる
作戦指導の柔軟性と実力、旺盛な戦意とを持っていたからである。
まず被包囲下のインド第17師団に対しては空中補給によって戦力を維持させ、インパールにあった
第23師団のインド第37、49旅団をすぐさま解囲に向かわせた。
コヒマでは当初日本軍に対して極めて劣勢な兵力であったにも関わらず頑強な抵抗を行い、
ディマプールからの英第33軍団の緊急増援部隊来着まで三叉路高地を死守し、コヒマ完全占領を阻止した。
サンジャックにおける第50落下傘旅団の1週間の持久は、インパール北部の防衛体制確立のための
貴重な時間の余裕を与え、宮崎突進隊を牽制拘束することによってコヒマ防衛にも間接的に貢献した。
英軍はこれら不測の事態に対しては旺盛な戦意と指揮統帥の柔軟性とを発揮してよくこれに対処し、
あくまで当初の作戦計画は達成可能、と的確に状況判断して、これに基づく一貫した作戦指導を行った。

>>391において俄将軍氏指摘の通り、英軍の戦意・実力をあなどり、相対戦力を過小評価する錯誤から
この作戦案が策定され、認可され、実行されたといえる。


406 名前:355[sage] 投稿日:04/03/13(土) 01:14 ID:???
旧軍教範においてあれだけ「機動戦による敵野戦軍の包囲殲滅」を高唱しながら、実際にはこれに
成功した事例が殆んど無かったというのは興味深い。
殲滅戦というのは一般に生起するのは殆んど稀で、我がこれを自主的に企図しようとも敵の出方による
ものであり、敵の積極的な攻勢意志、攻勢衝力を逆用することが殲滅戦成立の条件となってくる。
支那戦場や南方攻略作戦での敵は、一般に素質劣等で戦意に乏しく、我がその側背に迂回包囲機動を行えば
敵は退路遮断を恐れて壊乱退却するのを常としたので、主要な戦闘は殆んど追撃戦形態で進行した。

「敵主力が被包囲下においても頑強に抵抗を継続した」などという戦例は、日本軍では要塞戦を除き、
恐らくそれまで殆んど経験しなかったはずで、野戦において被包囲に陥った敵や退却する敵などは
従来の経験から「指揮組織が壊滅し、戦意喪失した烏合の衆」と考え、シンゼイワの花谷師団長、
インパール戦での牟田口軍司令官などが完全包囲成功、敵退却の報に接した時点で「勝った!」と
誤認するのも無理もない。

サンジャック、シンゲルの敵は戦意喪失し、壊乱して逃げ散ったのではなく、
あくまで「インパールに日本軍を誘致導入して補給を途絶させ撃滅する」という当初の作戦計画
に基づいた組織的後退行動をとったのであり、それは実際に対戦して大損害を被っていた日本軍の
第一線将兵は正確に認識していたはずである。
こういった第一線の実情や部隊の認識を的確に把握し、戦況に即した適切な命令を下達するためには、
早くから第一線に近く軍司令部が進出するか、軍幕僚が師団に常駐するべきであったのだが、
ウィンゲート兵団の第15軍背後への降下によって軍司令部はその対処に忙殺されていたために
これをなし得ず、軍司令部と隷下部隊間の精神的乖離を惹起し、命令の尊厳を破壊することになった。
これは爾後の作戦指導にあたって致命的な問題となってくる。

41名無しさん:2005/01/09(日) 00:50
407 名前:355[sage] 投稿日:04/03/13(土) 01:14 ID:???
戦闘指導にあたっては、我が部隊の現況を把握するとともに、あらゆる手段を尽くして
敵情、特に敵の対応行動を明らかにし、これらに基づいて爾後の指導にあたるべきである。
また指揮官は、当初の計画を積極的かつ強力に実現することに努めるべきではあるが、
予期しない状況に遭遇した場合や計画の実現が困難になった場合等は、必要に応じて
当初の計画を修正し、柔軟に対処することが必要となってくる。(野外令)

英軍がインド第17師団の突囲・解囲に尽力し、サンジャック、コヒマにおいて日本軍に対し劣勢でも
頑強な遅滞行動をとった事実を見れば、マレー・ビルマ攻略戦のような素質劣等、戦意薄弱な敵ではなく、
完全に敵の戦力発揮を許し、「敵に対応する暇を与えている」のだから、「奇襲」成功の要件は
成立しておらず、この時点で作戦成功の前提条件は既に崩壊していたのではなかろうか。

こういった点を考慮すれば、インド第17師団の解囲を許した時点で、第33師団長柳田元三中将が
真の勇気をもって命をかける覚悟で行ったといわれる牟田口軍司令官への
「インパール平地への突進を中止し、現在占領しある地域を確保して防衛態勢を強化するべき」
意見具申は、トンザン、シンゲルでの戦闘の実情と将来の予測される戦況とを正確に認識し、
「インパール作戦成功の公算なし」という極めて的確な状況判断に基づいてなされたものであり、
これは第15軍の壊滅と、それに引き続く全ビルマ防衛態勢の崩壊を食い止める
最期の機会であったのではないかと思われる。

42名無しさん:2005/01/09(日) 00:59
以上、「陸上戦考察スレッド「戦略」「作戦」「戦術」」より抜粋

43名無しさん:2005/01/15(土) 00:28
576 名前:ミリ屋哲 ◆4EZIX.r92I 投稿日:2004/04/30(金) 00:59 ID:???
要するに迂回と包囲は何が違うのか、その特性を明らかにする必要が
あるって事だろ。それをせずにこれは迂回だ、いや包囲だと言いあっても
しょうがなかろう。


戦術入門等をひもとくと、前者は「防御側が選定した戦場を放棄せざる
を得ないような地点に戦場を選定するような攻撃機動」であるのに対し、
後者は「防御側の選定した戦場において、その後方連絡線を遮断する
ような攻撃機動」としているが、漏れもそn考えに賛成。
この前提に立った上でなら「敵第一線部隊の直協砲兵火力の射程外
において行動すること」って意見にある程度の理があると思うぞ。

638 名前:ミリ屋哲 ◆4EZIX.r92I 投稿日:2004/04/30(金) 12:35 ID:???
>609
この場合、機動の方式という言葉は厳密に言うと「攻撃機動の方式」になる訳だが、
攻撃の究極の目的は何かをまず頭に入れる必要がある。

攻撃は「敵を戦場に捕捉してこれを撃滅すること」が主眼になるが、突破はそれ自体で
これを達成するような性質は有していない訳だ。
つまり、突破によって得られる「敵の組織的抵抗に穴をあける」効果を、包囲や迂回に
つなげて「敵を戦場に捕捉する」ことが必要になってくる訳だな。


整理すると、包囲や迂回はそれ自体が攻撃の目的を達成しうる機動の方式だが、
突破はそれ自体だけでは達成し得ない、その部分に特性が表れていると言って
いいだろう。


以上、「陸上戦考察スレッド「戦略」「作戦」「戦術」」において雑談スレより転載のもの。

44名無しさん:2005/05/21(土) 22:33:26
669 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2005/04/30(土) 07:58:22 ID:???
ベストオブうさんくさそうなオサーン
ttp://www.stavatti.com/bios/Chris%20Beskar%20Bio.pdf

それはともかく、暇になったのでFAQ(何故国防企業にFAQが)でも訳してみる。超訳で。

1)これほんとに飛ぶのかよ

 もちろん。邪神様は飛べます。邪神様スポーツモデルも飛ぶよ。すげえ飛ぶ。歳月をかけた物理法則
に則ったすてきでちゃんとした科学的デザインが飛ばねえわけないだろ。ちゃんと計算されてる、角度とか。

 邪神様シリーズも、ビッグバイパーも飛行機屋と物理屋によるビッとした工業実験を使って設計したから
間違いない。計算流体力学も有限要素解析も使ってるし。

それに数百時間も風洞実験して最終調整したから何千万時間もかけてプロトタイプ作って飛ばさなくても
OK。
【寝言は寝て言え】

2)邪神様何がすごいのよ
 可変後退翼と可変ベクタースラストとパワーバイワイヤと、カナードと主翼と尾翼が1機についてること。それから
すごい戦闘機にはすごい機能をうまく融合させることが大事だから邪神様には全周視界バブルキャノピーとダブル
スロテッドファウラースラップと今んとこ最高の改良されたM61A2をつけたことかな。

 邪神様は他のMRFなんか目じゃない物凄い能力と楽チンメンテナンスです。それにリーズナブルだし空軍を強化
したい国には間違いなく売れるっしょ。
【妄想激しすぎないか】

45名無しさん:2005/05/21(土) 22:34:51
684 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2005/05/02(月) 00:37:40 ID:???
超訳第2弾。ベスカーの野望はいや増すばかりということを痛感させられます。

3) “すたヴぁっち”って名前何よ

 オレオレ、高性能戦闘機、軽飛行機の天才設計者、クリストファーベスカーが自分で考えて名づけた。
スポーティーでエキゾチックで、おされな飛行機シリーズによくあってると思わん?。そう、まるで高級車代表の
フェラーリやランボルギーニみたいに。
 ちなみにハーゲンダッツとかコダックみたいに意味や家柄とか関係ないよ。
【そうか?本当にそう思うか?】

4) 勝手に国防企業作るのってどう考えても犯罪だろ

ちげえよ。ステーツでは合法に決まってんじゃん。うちは国防省防衛取引管理室に毎年兵器製造活動を登録してるもん。
軍用機、艦船、50口径以上の火器を含む合衆国武器リストの主契約者と製造者の登録もしてる。火器や大砲やミサイルとか
造るためにうちはアメリカ財務省アルコール・タバコ・武器局の承認ももらう。

 今は飛行機だけだけど、いずれ全部の兵装システム(邪神専用バルカンとか)が官給品扱いになると思うね。スタヴァッチは
これから工場を手に入れてATFから航空機用兵装システムのライセンスも貰う。今ってロッキード・マーチンとかボーイングとか
ゼネラル・ダイナミックスとかアライアント・テックシステムズとか山ほど主契約者がいるじゃん、あれってすげぇ尊敬されてて、
普通の国防装備の生産しててアメリカの生活をとっても前進させているかっこいい仲間にうちとはいい友達になれるしもう
色々と組み始めてるんだよね。
【つまり全部未来の話をしてるわけですね】

685 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2005/05/02(月) 00:39:34 ID:???
5) おめぇのところの邪神様輸出できるの?

 もち。ビジネスプラン案ではもうNATO諸国とオーストラリアへの国防省防衛取引管理室の事前認可もらったもん。ODTCってのは
直接商業売却や有償軍事援助を含めた全部の武器輸出を監視してるの。すげえだろ。あ、付け加えるとうちが軍事装備を海外に
売るときもライセンス貰うんだけどね。うちが貰ったステーツとNATO同盟国への売買承認はなんというかそれにすごく近い感じ。
友好的な同盟国のために武器をつくるときはスタヴァッチはNATOとイスラエルとか、台湾とか、日本とか、フィリピンみたいな承認
された同盟国にしか売りません。国際武器流通規定にうちは常に従うよ。マジで。

 つまりうちはODTCの、全ての取引はステーツの最大の利益になるよう輸出承認を保証する限りでしか潜在的な敵国には売らない。
うちは潜在的な敵国に航空機を売ることはやだし、下品クリントンと違ってシナに武器システムも技術を絶対売らない。うちはボーイングとか
ロッキード・マーチンと同じ法律およびガイドラインで仕事します。これは他のスタヴァッチ航空宇宙製品ま同じ。
【いきなりやけに真面目になるのな】


以上、【全能】F-26 STALMA総合スレ その1【MRF】より転載

47名無しさん:2010/08/22(日) 19:51:16


48yuri:2011/08/31(水) 08:40:27
>>楽に稼げるアルバイトの件。情報載せておきます(*・ω・)☆ ttp://tinyurl.k2i.me/GoeA


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