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私のビデオ評(第3R)

7闇夜の鮟鱇★:2009/05/12(火) 10:53:33 ID:???0
  ●●●二都物語(57英)☆☆☆+●●●(3/6)

ところが実は、そのバスチーユの牢獄を探索したドファルジュが、
マネット医師が獄中で書いたという古い告発状を発見していました。
皮肉にも、その告発状が提出されて読み上げられる結果、
娘婿を救おうとしたマネット医師の努力は水泡に帰すのでした。

そこで主人公は、帰国する馬車に令嬢と父親を乗せる手筈を整えると、
自分は酒に酔った振りをして、処刑間近のダーネーを牢獄に訪ねます。
主人公は、すきをみてダーネーに麻酔薬を嗅がせ、眠らせると、
自分と着物を交換してから、看守を呼びます。

こうして主人公は、麻酔薬でグッタリしたダーネーを、
酔った自分と看守に思い込ませ、自分と入れ代わりに、
牢獄の外に送り出すのに成功します。
そして翌日、刑場に引き出された主人公は、
ガベールの娘と共に、断頭台の露と消えるのでした。


この映画の幕切れを飾る断頭台のシーンは中々衝撃的なんですが……
でも、恋敵の為に命を捨てる男というのも、今一つ現実味がないですね。
そもそも、まだまだ年若い主人公がどうして、
そこまで世をはかなんでいるのかも、余り説得力がありません。
まあ、彼の自己犠牲は惚れた女の為だった分けですから、
女性観客の涙を絞るには、十分のストーリーなんでしょうけどね。

結局、横暴な貴族と革命の騒動がこの物語の背景をなす分けですが、
フランスの貴族というのは、本当にここまでひどかったんでしょうかね。
まあ、これはあくまでイギリス人から見たフランス革命ですから、
その点は少し割り引いて考える必要があるかもしれません。
それから『仏革命は、ユダヤ謀略が引き起こした』という説がありますが、
確かにそうとでも考えないと、理解しにくい点はありますね。

例えば『押し寄せた暴徒に発砲を命じた親衛隊長を、
部下の一人が後ろから撃ち殺してしまう』という所にしても、
そうした謀略抜きには理解し難いように思いました。
前に『仮面の男』で触れたカトリックのイエズス会などが、
ユダヤ謀略の手先として絡んでいる可能性は十分ありますね。
  http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/3729/1162001315/145-146
他方では、人民裁判というものの恐ろしさも十分に見せつけますが、
裁判員制度を考える上では、これも見逃せない視点でしょうね。


因みに、イギリスでのダーネーのスパイ裁判では、
主人公が彼とそっくりであることを弁護に利用しますが……
私から見ると、この二人は余り似ていませんね。
まあ、誰が誰に似ているという話は私も良くしますけど、
結局『誰と誰が似ているか』という判断は、
個々人の主観が大きく関わっているようですね。

つまり、その人が顔のどんなパターン認識に従って、
様々な人間の顔を区別しているかが問題なわけですね。
ですから、ある人にはそっくりに見える二つの顔も、
別の人が見ると全然似てない、ということが良くありますよね。

似たようなことで言うと『世の中には同じ顔をした人間が三人いる』
なんていう俗説がありますけど、そっくりショーなどを見る限り、
それが全く根拠のない嘘であることは、一目瞭然ですよね。
だって、あれだけ努力して日本中からそっくりさんを探し出しても、
瓜二つと言えるほど似ている人は、先ずいない分けですからね。
無論、一卵性の双子や三つ子の場合は、また話が別でしょうけどね。


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