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私のビデオ評(第3R)

5闇夜の鮟鱇★:2009/05/12(火) 10:46:19 ID:???0
  ●●●二都物語(57英)☆☆☆+●●●(1/6)

これはチャールズ・ディケンズの高名な小説が原作ですが、
実は、この作品で四度目の映画化になるんだそうです。
先ず、1917年と1927年に作られた二つの無声映画があって、
その後、トーキー映画としては1935年のものが最初のようです。
この三件目だけは、何故か『嵐の三色旗』という名前で、
そして、最後の四つ目が、この映画という分けですね。

物語は、ドーバー海峡に向かう馬車のシーンから始まりますが、
主人公のシドニー・カートンは、銀行家ローリーと乗り合わせます。
その馬車が泥にはまって立ち往生していると、そこへ、
馬に乗った伝令がやって来て、銀行家に伝言を伝えますが、
銀行家は、何やら暗号めいた返事を返します。

実は、銀行家はこれからドーバーで、ある令嬢と待ち合わせていて、
彼女の父親を出迎える為に、一緒にパリへ向かう所なのでした。
他方、主人公は同じドーバーで弁護士ストライバーと落ち合います。
実は、主人公のカートンは彼を手伝う下っ端弁護士なのですが、
人生への興味を失い、酒びたりの生活をしていました。


その頃、もう一台の馬車もドーバーに向かっていました。
こちらには、問題の令嬢ルーシー・マネットとその家政婦プロスに加え、
亡命貴族のチャールズ・ダーネーと、密告屋の男が乗り合わせていました。
因みに、ルーシー役のドロシー・テューティンは桜井幸子似ですね。(^^;)
ダーネーは所用があって、手前の駅で降りてしまいますが、
すると密告屋の男も、こっそり彼の後を追います。

さて、この第二の馬車がドーバーの宿屋に着くと、
先に着いていた主人公は、令嬢に一目惚れしてしまいます。
しかし……令嬢が既にダーネーに好意を寄せていることを知ると、
自堕落な自分の生活と比べて、あきらめざるをえませんでした。
他方、令嬢と落ち合った銀行家は、先ず父親の身の上話として、
父親の使用人ドファルジュから聞かされた話をします。

フランス人のマネット医師はイギリス人の妻をめとっていましたが、
その頃から、銀行家は医師の財産を管理していました。
18年前のある晩、パリへの往診から戻ったマネット医師は、
エブレモンド侯爵の邸宅へ、至急で呼び出されます。
そこには瀕死の娘がいて、彼女はすぐに死んでしまいますが、
馬屋にもう一人、刺し傷を負った弟がいました。


その館の召使であるガベール氏が医師に語った所では、
彼らは侯爵の農奴で、父親と息子一人・娘二人の四人家族でした。
実はこの侯爵というのが残酷な男で、一家の姉の方を手ごめにすると、
それに抵抗した父親は、馬車を引かせて酷使し、殺してしまいました。
それを知った弟は、父親の復讐をする為に駆けつけたのですが、
逆に、侯爵の返り討ちに合い、深手を負ったということでした。

こうした状況を見かねたガベールが医者を呼んだので、
マネット医師が来て介抱した分けですが、その時、
弟は『もう一人いる15才の妹だけは、何とか助けてくれ』
と言い残し、こと切れてしまいます。責任を感じた医師は、
この事件を上層部に告発しようと出かけますが、
彼はそれきり、行方不明になってしまいました。

使用人ドファルジュの話では、侯爵に逆らったマネット医師は、
悪名高いバスチーユの牢獄に閉じ込められてしまったのでした。
そこでドファルジュは、生き残った妹を救い出すと、
自分の妻にして、パリの下町で酒場を開いていましたが、
18年の幽閉の後、マネット医師がようやく釈放されたので、
この度、自宅に引き取ったという話でした。


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