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私のビデオ評(第3R)

10闇夜の鮟鱇★:2009/05/12(火) 11:04:49 ID:???0
  ●●●二都物語(57英)☆☆☆+●●●(6/6)

似たようなことで言うと、宿屋の窓の構造にしてもそうですね。
あのう、大名旅行で高級ホテルに泊まるような場合、
例えば、オテル・ニッコー・ド・パリみたいな大ホテルなら、
そこの窓の開閉は多分、世界共通仕様だろうと思います。

というか高層ビルの場合、窓は開かなかったですかね。(^^;)
それに比べ、貧乏旅行で小さな安ホテルを探して泊まる場合、
こうした旧来の文化に触れることは、不可避のように思います。
パリの安ホテルでは、その窓の開閉方式は大体決まっています。

小さめの窓に観音開きの二枚の扉が付いていて、左扉の先が円く削られ、
右扉の先はそれを包むように、U字型にへこんでいる分けですね。
ですから窓を閉める時は、先ず右扉で左扉を噛み込むように閉じ、
その後で、右扉の先端の中ほどにある楕円形の取っ手を右に回すと、
扉の上下に棒が突き出し、窓枠の穴にはまって固定されるようになっています。


この構造も慣れるまでは少し面食らいますが、
実を言うと、ちょっとパリから離れると、
そこではまた、扉の閉め方が変わって来るんですよね。
ですから、これまた機械音痴は大変だろうと思いました。

まあ、これはフランスに限りませんが、ヨーロッパでは、
何かちょっとした民族的な境界を越える度に、
やり方がガラガラ変わるという感じなんですね。
そこへいくと米国の場合は、移動に金と時間がかかる割に、
『どこに行っても、コカコーラとフライドチキン』という感じで、
余り変わり栄えがしませんから、放浪のしがいは少ないですね。

で、これは私自身がそうだったんですけど、日本人の多くは大体、
『ある目的をなし遂げる為には、正しい方法がただ一つだけあって、
それは絶対に変えてはいけないものだ』と思い込む傾向が強いですね。
例えば、茶道の各流派とか、行儀作法の小笠原流なんかにしても、
各流派に特有の手順を、徹底的にたたき込まれますよね。


楽器やスポーツの習い事にしても、最初は先生について、
キチンとした基礎を手順通りに学ぶのが普通だろうと思います。
でも……私がパリで学んだ最大の教訓というのは、
『ある目的をなし遂げる為の正しい方法は、一つというより、
むしろ、無数にあるんじゃないか』ということでした。

ただ、その場合でも『新しい方法を一つ見つける為には、
一人の天才を必要とする』とは言えるかもしれませんが……
何か、目から鱗が落ちたような気がしたのは事実です。
その意味で、創造的な人生を送ろうと考える人は、
余りそうした固定観念には捕らわれない方が良いでしょうね。

例えば、健康法で紹介した虫歯の予防法にしても、
そこで書いた内容は、世間一般に言われる方法とは随分違いますよね。
でも、虫歯の予防法にしたところで『こうしなければいけない』
という方法がひとつしかない、ということは全然なくて、
むしろ、無限に多様な方法があり得るんじゃないかと思います。


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