したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

最新刊として「アポロンのコンステレーション」を公開しました

5藤原:2019/11/09(土) 19:28:41
なぜ、突然この記事を第一巻として公開した理由は、台湾で第七章が中文版の本の中に収録されたためであり、本当は英文版で出た後で二歩で出すつもりだった。
そんなことをアマゾンで出した本の内容紹介に書いたので、その部分を続きとして貼り付ける。
私が日本のメディアに登場したのは、1971年の『文芸春秋』6月号に、「石油は日本のアキレス腱」と題して記事を書き、石油危機の襲来を予告したが、この原稿を活字にしたのは西永編集次長だった。だから、恩人の彼とは訪日する度に会ったのに、彼は『文学界』の編集長になってしまった。ある日に書いた小説の話をしたら彼が関心を示し、忙しいのに40年前に西永達夫編集長が、一年がかりで読んでくれてこんな読後感を述べた。「これは日本版の”坊ちゃん”の長編だが、『戦争と平和』のように理屈が多く、日本には読者がいないよ。それに文体が古臭くて、これを編集できる人が日本にいない」と言われ、その言葉を励ましだと誤解してた私は、漱石の愛読者として同じ江戸っ子として、「坊ちゃん」に対して親近感を抱き、「アポロンの聖火台」を書き続けた。
 一巻目の最後は映画の「カサブランカ」の話と重なっているが、西永さんに続いて読んでくれた、新潮社の伊藤貴和子さんから、「最終章のテーマは良いが仕上げが下手ね。女心が分からないのは男のエゴで、身勝手だから本にしてもダメよ。もう少し世の中を勉強して書き直せば読むが、このままだと誰も相手にしません」と言われた。この批評はショッキングであり、知識だけで智慧のない若書きは経験不足で、もっと修業した後で取り組めば、八十を過ぎて『ファウスト』を仕上げたゲーテのように、「山頂の憩い」を楽しめるかもしれないと考えて、下手な細工はしないでお蔵入りを決定した。
その時から二十年ほど過ぎて、アメリカ映画の「Good Will Hunting」や「Beautiful Mind」見た私は、小説の序幕に相当する第一巻が、学園ストリーの仲間に入ると思い当たり、Palmspringsの映画祭で知り合った監督に話したら、英語であらすじを書けば脚本家を紹介すると言うので、原稿用紙に書いた記事をワードに転換し、苦手な英文化と文体の洗練化を試みた。第一巻のワード化が終わった段階で台湾の友人で、息子が出版社を持ちこれまで拙著を何冊も出した人に、中文化しないかと相談して数年が過ぎ、「藤原さんの本は翻訳者泣かせだ」と言われ続けた。
ところが、第一巻の第七章が中文化されて、『幹勁健康学』という単行本に収録され、日本料理や味覚についての記述が、読者に好評だと言う連絡が届いた。英訳は八割方が終わった程度で、私は英語が大の苦手だから、中文版の方が先に出来上るかもしれないが、母国語で本にするには文章の練度で物足りないと思うけれど、「日本の読者より外国の読者優先するとは、貴方を見損なった」と言い兼ねない読者のために、取り敢えず改定可能な電子版で公開して見た。
フランス語版が出たら舞台だけに、ベストセラーになると分かっているが、故人になったあの二人の名編集者が口を揃えて、40年も昔に「日本向きでない」と言った作品だし、日本の政治家の質の低下からして、あんな連中を選んだり放置している精神風土には、この本が異端視されても仕方がないだろう。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板