したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1500件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

【news+】ニュース速報スレ【全般】★9

258名無し長右衛門:2011/02/16(水) 00:30:08
無縁社会は社会的排除が横行する貧困社会 - 自己責任でなく社会的包摂が必要
国家公務員一般労働組合提供:すくらむ

2011年02月15日12時29分
27ツイート 14コメント 41total . 「無縁社会」という言葉は、「2010年新語・流行語大賞」のトップテンに入り、NHK「無縁社会」制作チームが表彰されています。「流行語」にまで浸透させたことには一定敬意を表したいと思うのですが、厳密に考えると、今の日本社会を「無縁社会」と言って批判してしまうと、昔のような「有縁社会」に戻ればいいと主張しているかのような誤解は招きやすいでしょう。

 実際、上武大教授の池田信夫さんは、ブログで「『無縁社会』キャンペーンの恥ずかしさ」 と題して、NHKに対し、「日本は本来『有縁社会』で、その縁が失われるのは嘆かわしいという湿っぽいノスタルジアだ」、「『無縁社会を解消』して古きよき有縁社会をいかに取り戻すかというノスタルジア」、「個人主義にもとづく市民社会は快適ではないが、日本が自由経済システムをとった以上、後戻りは不可能である。政府の役割は縁を作り出すことではなく、個人の自立を支援する最低保障だ。未練がましい無縁社会キャンペーンは有害無益である」と切り捨てています。こうした、「無縁社会」という言葉だけをとらえての批判はいろいろ出てくるでしょう。

 私自身、これまでブログで3度取り上げてきたのは、「無縁社会」というネーミングはともかくとして、日本社会の貧困問題の実態を一定リアルに告発していると思ったからです。(※過去エントリー参照→①NHKスペシャル「無縁社会 -無縁死3万2千人の衝撃」 -壊れる家族・地域・仕事 、②NHK「無縁社会」の衝撃 - 若者を無縁社会の悪循環に追い込む自己責任社会 、③NHK無縁社会 - 人はつながりの中に自分の存在や役割を感じられて初めて生きていける )

 湯浅誠さんが、自著『反貧困 -「すべり台社会」からの脱出』(岩波新書)の中で、貧困状態に陥る背景には「5重の排除」――①教育課程からの排除、②企業福祉からの排除、③家族福祉からの排除、④公的福祉からの排除、⑤自分自身からの排除――があると指摘しているように、これまでNHKが取り上げてきた「無縁社会」の実態というのはまさに現代日本社会の貧困の実態に他ならなかったのだと思います。

 「無縁社会」が「貧困社会」のことだとすると、何も「古きよき有縁社会をいかに取り戻すかというノスタルジア」にとらわれているわけではなくて、NHKの「無縁社会キャンペーン」というのは実質は「反貧困キャンペーン」だという見方も一定できなくはないと私は思っています。(※もっとも「反貧困キャンペーン」だとしても、池田信夫さんは同様に「有害無益である」と批判するでしょうが)

 そんなこんなで、2月12日に放送された「日本の、これから×無縁社会 - 働く世代の孤立を防げ」です。これは、前日の11日に放送された「NHKスペシャル無縁社会 - 新たな“つながり”を求めて」を受けた形でのスタジオ生討論です。

 ひとことで言って、ゲストコメンテーターのミスキャストと司会進行のまずさで、番組内容は低調だったと思います。せっかく、NPO北九州ホームレス支援機構理事長の奥田知志さんはじめ、NPOほっとポット代表理事の藤田孝典さんなど生活困窮者の支援団体の方々が多く参加されていたのに、そうした方を討論の中心にしようとする姿勢がなかったことが大きな失敗だったと思います。そもそも、番組のタイトルは、「働く世代の孤立を防げ」だったのですから、そのための「新たな“つながり”を求めて」、支援団体の方々の経験などにもとづき、具体的で建設的な討論ができたと思うのです。

 ところが、またぞろ「自己責任論」の話に引き戻されてしまった。なかでも、人材プロデュース会社ザ・アール社長の奥谷禮子さんのキャラクターは相変わらず強烈で、それが生討論の場ということもあり、全体の討論の流れによくない影響も与えてしまったと思います。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板