したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1500件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

【news+】ニュース速報スレ【全般】★9

211名無し長右衛門:2011/02/09(水) 08:45:21
【会社の対策】
 パワハラかどうかの境界線があいまいなこともあり、セクハラ以上に会社としてのパワハラ対策には難しさが伴うように思います。
 具体的な対策としては、まずは社内研修などを通じて、特に上司にあたる人たちに正しい知識を持ってもらうことが大切です。その際には単にパワハラをしないように注意しようと呼びかけるだけでなく、例えば、どうすればパワハラにならずに効果的に「部下を育てるための激励・指導」を行えるかということを具体的に考えてみるとよいと思います。
 また、実際に問題が起きたような場合に、社員が相談できる「窓口」を適切に準備しておくことも大切です。セクハラでもそうですが、加害者が被害者の直接の上司ということが十分に考えられるので、そのライン以外に相談相手がいるというのは、問題を早期に発見・解決する上で非常に意義があります。

 さらに、問題の申出があった場合には、事実確認等の調査を慎重に行うことが必要です。「加害者」と言われた人に対しても、安易に決めつけて責め立てる態度は慎まなければなりません。パワハラに該当するかどうかの判断自体難しいことですし、「加害者」と言われる人、「被害者」と訴えている人の人間関係、あるいはその周囲の人たちとの人間関係にも影響する非常にセンシティブな問題です。ときには積極的に外部の専門家などに相談しながら進めることも必要でしょう。
 そして、パワハラは問題を突き止めただけでは解決になりません。被害者のダメージを回復し、さらには職場環境を良好にする(良好な状態に戻す)ところまでできて、ようやく解決と言えます。
 なかなか大変なことですが、パワハラ対策というのは決して後ろ向きなことばかりではなく、見方を変えれば、良い職場環境を作る、良い上司と部下の関係を作るといったことであり、むしろ生産性の向上にもつながり得るものです。また、パワハラをする社員、パワハラが横行する職場の社員というのは、えてして顧客や取引先に対しても不適切な態度を取りがちです。こうした観点からも、パワハラのない職場作りは会社にとって大切なことと言えるでしょう。

氏名:石井邦尚

生年:1972年生

弁護士登録年・弁護士会:
1999年弁護士登録、第二東京弁護士会所属

学歴:
1997年東京大学法学部卒業、2003年コロンビア大学ロースクールLL.M.コース修了

得意分野等:
米国留学から帰国後に「挑戦する人(企業)の身近なパートナー」となるべくリーバマン法律事務所を設立、IT関連事業の法務を中心とした企業法務、新設企業・新規事業支援、知的財産などを主に取り扱う。留学経験を活かし、国際的な視点も重視しながら、ビジネスで日々発生する新しい法律問題に積極的に取り組んでいる。

所属事務所:
リーバマン法律事務所 http://www.rbmlaw.jp/
http://j-net21.smrj.go.jp/well/law/column/8.html




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板