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中国・四国 地方議会・首長,政治・選挙スレ

2929 チバQ :2017/03/14(火) 13:26:33
http://www.sankei.com/region/news/170314/rgn1703140008-n1.html
2017.3.14 07:04更新


下関市長に前田氏初当選 課せられた政治的「ノーサイド」


 「安倍派VS林派」の構図が、改めて浮き彫りになった選挙だった。

 事前の見立て通り、安倍晋三首相の秘書を7年半務めた前田晋太郎氏と、3選を目指した現職の中尾友昭氏による事実上の一騎打ちとなった。

 下関は中選挙区時代、首相の父・晋太郎元外相と、林芳正元農水相の父、義郎元蔵相がしのぎを削った。その名残で、今も保守層は安倍派と林派に色分けされる。

 現在、首相は衆院、林氏は参院とすみ分け、国政では互いに選挙協力する。だが、地方選では、この「色分け」が顔を出す。

 過去2回の選挙をみると、林氏に近い地方議員や企業の支援を受けた中尾氏が、安倍派の候補を破ってきた。

 今回の前田氏の勝因について、安倍後援会幹部はこう解説する。

 「首相の本気度が全く違った。前回までは、安倍後援会に中尾氏を支援するメンバーもおり、全面戦争という感じではなかった。今回は本気だった」

 実際、安倍首相は1月の新春の集いで、前田氏支持を明確に打ち出した。折に触れ、後援会メンバーに支援を頼んだ。夫人の昭恵さんも、たびたび前田氏の応援に駆けつけた。

 党総裁の本気ぶりに、自民党下関支部は、前田氏推薦を決めた。これで林氏本人が、中尾氏を表立って支援することはできなくなった。

 首相の支援に、前田氏も「安倍直系」を前面に出す。選挙期間中、腕に黒い時計をはめていた。後援会メンバーが首相から贈られた時計を、貸してもらったという。

 前田氏は「お守り代わりに、ずっと身につけていた。今回の勝利は、首相が支えてくれたものだと思う」と語った。

 ◆「許せない」

 安倍首相の後押しに、中尾陣営は猛反発した。

 「市政に権力の介入を許してはならない。相手は坊ちゃんで素人です。『そこのけそこのけ安倍派が通る』でいいのか」(塩満久雄県議)。中尾氏を支援する地元議員らは、個人演説会などで、こう繰り返した。

 安岡克昌市議は「保守系が2人いれば(党は)推薦しないのに、勝手に決められた。下関支部長は許せない。選挙が終わったらとことん文句を言ってやる」と憤った。

 落選が決まった後、マイクを持った中尾氏は「相手のすごい圧力、攻撃があった」と悔しさをにじませた。支援者からは「安倍(首相)はでたらめだ」といった声も出た。

 安倍派、林派の対立の激しさに巻き込まれまいと、公明党は「自主投票」を打ち出し、前田、中尾両陣営に配慮した。

 保守層を二分した戦いは、首相の「本気度」で勝敗が決した。

 とはいえ票差は3350票と接戦だった。負けた中尾支持者や林派には、不満が積もる。

 山口県最大の都市とはいえ、下関市は地盤沈下が著しい。

 平成27年の国勢調査で、下関市の人口減少率は4・4%と過去最大になった。少子高齢化は全国を上回るペースで進む。政治対立をしている余裕はない。

 選挙前、安倍首相は林氏に「終わったらノーサイドでいこう」と声をかけたという。

 前田氏は市長として、政治的に「ノーサイド」を実現し、下関振興を進めなければならない。前田氏は「政治を動かし、下関の閉塞感を打破する。結果を出すことで、対立を乗り越え、私に振り向いてもらいたい」と語った。(大森貴弘)


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