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重工業・造船・航空機スレッド
168
:
荷主研究者
:2009/11/14(土) 15:37:24
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200911140068a.nwc
2009/11/14 Fuji Sankei Business i.
コベルコ、ハイブリッド建機投入 燃費低減4割 新興国開拓
コベルコ建機が来年1月に発売するハイブリッド油圧ショベル「SK80H−2」と、同社の小谷重遠社長=13日、千葉県市川市
神戸製鋼所グループの建機大手、コベルコ建機は13日、負荷が軽い作業時に余るエンジン出力などを蓄電し、再利用する8トン級のハイブリッド油圧ショベル「SK80H−2」を2010年1月に発売すると正式に発表した。
現行の7トン級に比べ、40%以上の燃費低減を実現し、CO2排出量の大幅削減にも寄与するほか、都心部での使用を想定し、低騒音化を図った。
価格は現行機の約2.5倍の2530万円に設定した。当面は、年間10台の販売を目指すが、小谷重遠社長は「年1000台程度量産化できれば、価格は現行機の1.5倍程度に下げられる」と説明した。
同社のハイブリッドシステムは、負荷の低い作業時にエンジンの余剰エネルギーを蓄え、負荷が高い作業時のエンジン動作を補助することで、エンジンにかかる負荷の平準化を実現した。現行機よりも、パワーの小さい小型エンジンでも、現行機並みの力を発揮できるほか、旋回や減速時のエネルギーを再利用する仕組みを加えたことで、大幅な燃費向上を実現した。
技術的には、20トン、30トン級への応用も可能だが、蓄電池の技術開発動向などを見極めた上で、製品化する考えだ。同社は、1999年に研究開発を始め、今回の商品化にこぎつけた。
◇
【予報図】
■割高感 コストダウン課題
コマツや日立建機などに次いで、コベルコ建機も発売に踏み切ったことで、環境負荷低減につながるハイブリッド建機の販売競争が過熱しそうだ。
コベルコがもっともアピールするのは、旋回時のエネルギー回収だけでなく、エンジンの小型化など複数の工夫によって、業界最高クラスの40%以上の燃費改善を実現した点だ。
もっとも、価格は、現行機の2.5倍と高価で、ランニングコストの低減分を考慮しても、かなり割高と言わざるを得ないのが現状だ。他社が発売しているハイブリッド機も現時点では高価で、建機各社は普及に向けて、エコカー減税のような助成金制度の要請を政府に働きかけているが、早期の予算化は難しい状況にある。
ただ、「人件費より燃料代が高くつく中国などでは、ランニングコストの削減メリットが高く評価されるはず」(小谷社長)というように、特に新興国を中心とした海外で多くの需要が見込まれ、量産効果による本体価格のコストダウンが課題だ。(那須慎一)
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