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Tohazugatali Tourist Bureau
1162
:
名無しさん
:2011/08/21(日) 10:40:54
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000001108200002
笑顔満開「列車の宿」 旧高千穂線
2011年08月20日
ゆったりした4人部屋にはソファやテーブル、2段ベッドなどがある=日之影町七折
廃線となった高千穂鉄道(TR)の車両を利用した日之影町の「TR列車の宿」が、開業から1年あまりが過ぎ、好調だ。当初見込んでいた大人の鉄道ファンよりも家族連れに人気があるという「誤算」もあったが、夏休み中は満室で断らざるをえない日も出ている。
「次は日南です。お客さま、きっぷを拝見します」。日南市から家族4人で泊まりに来た水尾祈星(き・せい)君(6)は、列車の宿でおばの美紀恵さん(46)らを相手に車掌ごっこを楽しんだ。
臨場感は抜群だ。車窓や釣り棚はそのままで、4人部屋には運転席や運賃箱も付いている。運転席に座った祈星君は運転用のレバーを握って「楽しいっちゃ」と笑った。
列車の宿はTRが廃線となった翌年の2010年4月、日之影町が約4300万円をかけてオープンさせた。6両あった車両のうち、「せいうん号」と「かりぼし号」を無償で譲ってもらって改造。部屋は1人用から4人用まで6室あり、定員は計14人で、料金は4人部屋で1万円とかなり安めだ。食事や入浴はレストランと温泉施設になっている隣の「日之影温泉駅」を別料金で使ってもらう。
開業から1年間の宿泊客は約1500人。週末や、夏、秋の行楽シーズンは、4人部屋を中心に満室が続いた。「もう1、2両、譲ってもらえばよかったという声も出ました」と佐藤貢・副町長は残念がる。
人気の理由は、何といっても本物の車両で寝泊まりできることだ。仙台市の自営業、後藤格(ただし)さん(42)は鉄道雑誌で知って訪れた。JRや私鉄などにすべて乗る「全線完乗」を果たしている後藤さんは「列車をうまく改造していて、居住性もいい。ずっと維持してほしいですね」とほめる。
町では当初、利用者の多くが後藤さんのような鉄道ファンだろうと見込んでいた。しかし、ふたをあけてみると、アニメ「きかんしゃトーマス」を見て育った小学生以下の男の子がいる家族連れが多いという。「チェックアウトの時間になっても、『帰りたくない』と運転席から離れない子もいます」と管理を委託されている佐藤道俊さん(55)。
過疎に悩む町は、豊かな自然を生かした森林セラピーなどの観光振興に力を入れる。交通の便の悪さなどはあるが、佐藤さんは「運転士の帽子をかぶっての記念撮影などサービスを増やし、町に人を呼び込みたい」と意欲をみせる。
問い合わせは「ひのかげ列車の宿有限責任事業組合」(0982・87・2600)へ。(大畠正吾)
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