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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

755千葉9区:2009/04/21(火) 21:20:25
http://www.asahi.com/health/news/TKY200904140338.html
臓器移植法、改正3案の再編模索 年齢制限の緩和が焦点
2009年4月15日6時30分

 臓器移植法の改正を巡り、14日、東京都内で移植推進派の患者団体などが開いた集会で、与野党幹部から臓器提供を増やす方向の改正に前向きな発言が相次いだ。自民、民主両党は13日の国対委員長会談で今国会で議論を進めることに合意しており、採決に向け、衆院厚生労働委の理事らの間で三つの改正案の再編を探る動きが進む。

 集会には自民党の細田博之幹事長や民主党の菅直人代表代行、公明党の北側一雄幹事長ら約30人の国会議員が参加した。また、自民党は21日に同党国会議員を対象にした勉強会を開くと発表した。

 衆院厚労委の小委員会で参考人質疑や論点整理をし、委員会の審議に移る見通しだ。

 改正案のうちA案は本人の書面による意思表示の義務づけをやめ、子どものケースを含めて家族の同意で提供できるようにする。B案は年齢制限を現在の15歳以上から12歳以上に引き下げ、C案は年齢制限を変えずに脳死の定義を厳格化するなど開きがある。

 渡航移植を規制する世界保健機関(WHO)の決議を5月に控え、子どもが国内で移植を受けられるよう年齢制限を緩和するかどうかが焦点の一つになりそうだ。そこで3案の再編の動きが出ている。

 1カ月前、衆院厚労委の理事はC案提出者の一人に「A案とC案を一緒にした立派な修正案を作ってくれないか」と働きかけた。細田博之自民党幹事長も14日、「できるだけ最大公約数的な案を作ることが大事だ」と述べた。

 ただ、A案には、親の虐待を受けて脳死になった子から親の同意で提供される懸念などから反対が根強い。検証機関の設置や脳死判定基準の明確化など移植の客観性や透明性を高めようとする規定があるC案との妥協点を探ろうにも、提案者らの溝は深く、修正を打診された議員は明確な答えを避けた。

 B案を提案した斉藤環境相も14日の閣議後会見で「脳死を人の死とすることについてまだ社会が受容する段階にない。子どもの臓器提供について全面的に進めるには問題が残っている」と指摘した。理事らは修正を採決の前提にしたい考えだが、調整は難航しそうだ。(南彰)

756千葉9区:2009/04/21(火) 21:20:58
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009042000744
臓器移植法で新案作成に着手=年齢撤廃、脳死厳格化が柱−自・民
 衆院厚生労働委員会の自民、民主両党の筆頭理事が新たな臓器移植法改正案の策定を進めていることが20日、分かった。子供への移植に道を開くため、臓器提供できる年齢制限を撤廃する一方、脳死段階での移植に慎重な議員にも配慮して脳死の定義を厳格化することが柱。与野党の有志議員がそれぞれ提出した3つの改正案を折衷した内容で、今国会での改正に向け、各党議員の支持を広げる狙いがある。
 現行法は、脳死段階で臓器提供できるのは15歳以上で、本人の文書による意思表示と家族の同意が必要と規定。これに対し、自民、公明両党の有志は、臓器提供者の年齢制限をなくし生前に拒否していなければ家族の承諾で提供できるA案と、年齢制限を12歳以上に引き下げるB案を、民主、社民両党の有志は、脳死をより厳格に定義したC案をそれぞれ提出している。自民、民主、公明の各党は、採決では「議員個人の死生観にかかわる問題」のため党議拘束しない方針だが、現状ではどの案も否決される可能性がある。
 新改正案の作成に当たっているのは、自民党の鴨下一郎、民主党の藤村修の両氏で、A案を軸にしつつ、脳死判定の基準や第3者によるチェック体制の厳格化などを盛り込む考えだ。ただA案を支持する議員からは「かえって移植の機会が奪われる」との意見があるほか、医師出身の自民党議員は「子供の脳死判定は難しい」としており、調整は難航する可能性がある。(2009/04/20-19:14)

757千葉9区:2009/04/21(火) 21:21:38
http://mainichi.jp/select/science/news/20090421dde001010002000c.html
臓器移植法改正案:緩和か厳格化か、「脳死」議論再び 衆院小委で参考人質疑
 議員立法で国会に提出されている三つの臓器移植法改正案について審査する衆院厚生労働委員会の小委員会が21日、開かれた。専門家ら6人が参考人として意見を述べ、質疑に応じた。現在認められていない14歳以下の子どもの心臓移植など脳死移植の増加を求める一方、脳死判定の難しさを指摘する意見や自己決定の尊重を求める立場からの反論が出された。

 参考人は意見陳述順に▽日本医科大病院の横田裕行副院長▽日本弁護士連合会人権擁護委員会の光石忠敬(ただひろ)特別委嘱委員▽国立小児医療研究センターの雨宮浩名誉センター長▽大阪医大の田中英高准教授(小児科学)▽海外で心臓移植を受けた青山茂利さん▽日本宗教連盟の斎藤謙次幹事。それぞれ約15分ずつ意見を述べ、各党の代表者からの質問に答えた。

 改正案は(1)脳死を一律に人の死とし家族の同意があれば年齢を問わず臓器提供を容認(A案)(2)提供年齢を現在の15歳以上から12歳以上へ引き下げ(B案)(3)脳死の定義を厳格化(C案)の3案。

 雨宮氏はA案を支持する立場から「(内閣府調査では)6割を超える人が家族の同意で提供していいと考えている。家族の同意だけで臓器を提供できるのがグローバルスタンダード。国際事情で(海外での)小児の提供は極めて困難になる」と述べた。

 一方、光石氏は「A案は多くのレシピエント(臓器を受ける患者)の利益のために少数のドナー(臓器提供者)の犠牲はやむを得ないという考え方に基づいている。日弁連はC案を支持する」と反論した。

 田中氏は、脳死判定後も脳波が戻った長期脳死の例を紹介。「判定には限界があることを知ってもらった上で改正議論を進めてほしい」と訴えた。また、「虐待による小児の脳死例が見逃される」と懸念を表明した。斎藤氏は「宗教や文化などを踏まえ総合的に検討すべきだ」と批判した。【関東晋慈、田所柳子】(質疑詳報は22日朝刊に掲載します)

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 ■ことば

 ◇脳死
 脳の全機能が失われ、二度と回復しない状態。臓器移植法は臓器提供をする場合に限り、脳死を「人の死」とする。法的脳死判定基準(対象6歳以上)は、(1)深い昏睡(こんすい)(2)瞳孔が開いたまま(3)脳幹反射の消失(4)平坦(へいたん)脳波(5)自発呼吸の消失−−の5項目について、6時間以上の間隔で2回判定することを求める。6歳未満は旧厚生省研究班が2回の判定間隔を24時間以上とする基準をまとめている。一方、脳死判定後も1カ月以上心臓が停止しない患者もみられ、判定の難しさを指摘する声が出ている。

758とはずがたり:2009/04/22(水) 01:03:37
専門病棟に機能集中 リハビリ体制充実へ 御前崎総合病院 2009/03/30
http://www.shizuokaonline.com/otonaha/health/20090330000000000030.htm

 御前崎市立御前崎総合病院(同市池新田)に新たに整備された回復期リハビリテーション病棟(全38床)の開棟式が29日、同病院で行われた。4月15日から受け入れを始める。
 病院機能の明確化や地域リハビリ体制の充実を目的に、東館4階の一般病棟を昨年12月から改修してきた。脳血管疾患や大たい骨骨折などでリハビリが必要な患者を専門的に受け入れ、日常生活への復帰を支援する。
 病棟内にはさまざまな訓練ができるデイルームや食堂、談話室、車いす対応のトイレ、浴室などを配置した。医師や理学療法士、作業療法士、看護師らが対応する。
 式には市や病院の関係者が出席し、テープカットで開棟を祝った。石原茂雄市長は「市の医療、福祉にとって大きな施設となる。今後の運営も積極的にサポートしたい」と期待を込め、大橋弘幸病院長は「景色も素晴らしく、患者さんがリハビリを頑張れる環境だと思う」とあいさつした。
 4月10日と11日は市民対象の内覧会も予定している。時間は両日とも午前10時から午後2時。問い合わせは同病院地域連携室〈電0537(86)8852〉へ。

759とはずがたり:2009/04/22(水) 13:02:10
こども病院NICU新患制限 院長が経緯説明 
04/22 08:02
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20090422000000000012.htm

 静岡市内の主要11病院の院長、事務長が集まる公的病院協議会が21日、同市葵区の県立総合病院で開かれた。県立こども病院(同区)の吉田隆実院長が、新生児集中治療室(NICU)が新規患者の制限に至った経緯を説明した。
 吉田院長は「心配、ご迷惑を掛け、おわび申し上げる」と述べ、NICUを担当する新生児未熟児科の常勤医が2人に減員する事態に陥ったことを報告した。院内から医師3人を新たにNICUに配置して5人体制としたものの、当面の受け入れは静岡市内の患者にとどめる方針を説明。「何とか1000グラム以上の子供は他の病院で診るようお願いしたい」などと他病院の理解と協力を求めた。
 今回の対応については「あくまで暫定的」とし、NICUの完全再開に向けて「2カ月の間に医師を確保したい」と述べた。

760とはずがたり:2009/04/23(木) 10:54:59
賀川慎一郎さん:県警・法医係長、長大の医学博士号取得 /長崎
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1112072544/1639

 県警科学捜査研究所の法医係長、賀川慎一郎さん(39)が、マウスを使った動物実験で新たな受傷時期の推定法を見つけ、長崎大で医学博士号を取得した。砂川俊哉・県警本部長は21日、功労をたたえる「本部長賞」を授けた。同研究所で博士号を取得したのは賀川さんで5人目。

〔長崎版〕
毎日新聞 2009年4月22日 地方版

761小説吉田学校読者:2009/04/26(日) 10:48:03
私の好きなメキシコが・・そして、WHO「ま、とりあえず様子を見ましょう」といったところでしょうか。大事(風評被害含む)に発展しなければいいんですが・・

食品会社は情報収集、空港は水際予防 豚インフル対応
http://www.asahi.com/health/news/TKY200904250170.html

 メキシコの豚インフルエンザ問題で、国内でも25日、関係者らが水際での予防や情報の収集に奔走した。
 成田空港では同日夕方、メキシコ市発の日本航空機が着くと、到着ゲート付近に体温を測るサーモグラフィーの装置を置き、乗客全員を調べた。メキシコから帰省した会社員の男性(50)は「豚インフルエンザの発生は全然知らなかった」。日本に着く1時間前に客室乗務員から説明があったといい、「こんな大変なことになっているとは思いもしなかった」と話した。
 メキシコ産豚肉を扱う商社や食品メーカーでは、社員が休日出勤して対応を急いだ。ある食品商社の担当者は「情報が少なく、全体像がつかめない」といらだつ。
 豚肉は、メキシコの対日輸出農産物の最大品目で、日本で消費される豚肉の約3%がメキシコ産だ。今回の問題は伸びていた消費に水を差しかねず、別の食品商社は「肉の品質は安全でも、風評被害が起きないか心配だ」と話した。

豚インフル、WHO緊急委「何も決定しなかった」
http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY200904250220.html

 ジュネーブの世界保健機関(WHO)本部で開かれていた豚インフルエンザ問題に関する専門家らによる緊急委員会は25日夜(日本時間26日未明)、終了した。
 WHOの報道官は、「協議内容については数時間後にウェブサイト上に公表するが、委員会はきょうは何も決定しなかった」と述べた。事前に取りざたされていた、新型インフルエンザの6段階の警告レベルを、現在のフェーズ3から4へ引き上げるとの決定は現段階では見送ったものとみられる。26日は緊急委員会を開く予定はないが、「感染状況に変化があれば随時、発表する」とした。

762小説吉田学校読者:2009/04/26(日) 10:57:03
内房地区はJFE→君津→亀田とどこを取っても大丈夫。その知恵と経験を成東や銚子に分けて欲しい。

医師増え経営好転 安房地域医療センター
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000904240004

 経営が行き詰まった、館山市の安房医師会病院が、安房地域医療センター(上村公平院長)として再出発してから1年となった。移譲を受けた社会福祉法人太陽会(亀田信介理事長)のもと、医療スタッフが増え、経営も好転しつつある。(福島五夫)
 同センター側の説明によると、移譲の際に15人だった常勤医は現在24人。非常勤医10人を合わせると、移譲時の倍以上。さらに来月以降、常勤医が3人増える。常勤医が最大でも21人だった安房医師会病院と比較すると、充実ぶりは著しい。
 特に目覚ましいのは小児科だ。月曜日から土曜日まで医師3人が常駐し、そのうちの3日間は午後0時まで診察する。患者数は08年度、3349人となり、前年度の5倍近くになった。中でも3歳未満の伸びが目立つ。
 診療科は現在、移譲前より2科少ない10科だが、今年度から腎臓内科の常勤専門医による診察を開始するなど、16科体制を早急に目指す。
 体制の拡充を可能にしたのは、医療法人鉄蕉会・亀田メディカルセンター(亀田隆明代表、鴨川市東町)との協力関係だ。同センターの要の亀田総合病院は医師約400人を擁し、院長の亀田信介氏は安房地域医療センターの経営主体である社会福祉法人太陽会の理事長も兼ねる。亀田総合病院から、医療スタッフの出向など全面的な支援を受けている。
 鉄蕉会傘下の亀田ファミリークリニック館山(岡田唯男院長、館山市正木)とも緊密な連携関係を保っている。
 安房医師会病院では、04年度から赤字が膨らみ、06年度は単年度で3億円近い赤字を計上した。千葉大医学部からの医師派遣が途絶え、看護師や准看護師が次々に辞めてしまい、医業収入が大幅に減ったためだ。
 経営の行き詰まった状況は銚子市立総合病院も同じだったが、安房医師会は、夕張市立総合病院など公立病院の再生で実績のある東日本税理士法人グループの長隆代表(公認会計士)を中心とする経営改革委員会を立ち上げ、その強力なリーダーシップのもとで、経営移譲を実現させた。社会福祉法人太陽会は、優先交渉権者に指名されてからわずか3カ月足らずの昨年4月1日、安房地域医療センターとして診療開始にこぎ着けた。
 銚子市立総合病院は、行政との調整に手間取って意思決定が遅れたうえに、議会や組合の厚い壁に阻まれて明確な方針が打ち出せなかった。その間、将来に不安を感じた医療スタッフがくしの歯が欠けるように離散してしまった。
 亀田理事長は「安房医師会病院のスタッフたちが地域医療を守ることの大切さを理解して残ってくれたことが、病院の再生につながった」と話した。

763とはずがたり:2009/04/26(日) 14:57:05
>>762
>内房地区はJFE→君津→亀田と
君津の医療は何か先進的というか特色在る感じなんでしょうか?
ドクターへりも配備されてる君津中央病院があるからっすかね?

>>609
木更津も旧君津郡内だからでしょうねー。

764千葉9区:2009/04/26(日) 21:01:59
>>761
http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY200904260088.html
NZの高校生10人、インフルエンザ陽性 メキシコ帰り
2009年4月26日18時12分
 メキシコへの旅行から戻ったニュージーランドの高校生10人が、A型のインフルエンザ検査に陽性反応を示した、と同国のライオール保健相が26日、明らかにした。

 AP通信によると、オークランドの高校生13人と教員1人がインフルエンザに似た症状がみられたため、検査を行った。メキシコで死者が出ている豚インフルエンザに感染したのかどうかは不明で、世界保健機関(WHO)に検体を送って詳細に検査する。

 一行は25人で、25日に米ロサンゼルス経由でメキシコから帰国した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200904260247.html
メキシコツアー取りやめも 国内の旅行会社 '09/4/26

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 豚インフルエンザ問題を受け国内の旅行会社は二十六日までに、メキシコへのパックツアー取りやめなどの対応に乗り出した。観光庁は日本旅行業協会に対し、ツアー客に現地の最新情報を周知するよう求めている。

 最大手のJTBは同日、メキシコ行きのツアーを当分の間取りやめると発表した。同社は「豚インフルエンザ問題をめぐる現地の状況が不透明なため」としている。五月六日までの大型連休中にメキシコ滞在を含むツアーに申し込んでいた客は約百人。同社広報室は「お客さまの安全を最優先したい。すでに入っていたキャンセルについてもキャンセル料金は取らない」としている。

 阪急交通社(大阪市)も、五月二日出発のメキシコツアーの取りやめを決めた。六泊八日で、メキシコ市やカンクンを回る予定だったという。

 近畿日本ツーリストは予定通り実施する。「外務省から危険情報が出ているわけではないので、現段階では中止は検討していない。しかし、不安を持つお客さんに配慮する」とし、渡航先にメキシコを含まないツアーへの変更について無料で応じる方針。

http://mainichi.jp/area/chiba/news/20090426ddlk12040125000c.html
豚インフルエンザ:出国ラッシュを直撃 空の玄関口、驚きと動揺 /千葉
 ◇県担当者、情報収集に追われ
 大型連休で出国ラッシュが始まった25日、空の玄関口に「豚インフルエンザで死者続出」のニュースが不安の影を落とした。県の感染症の担当者は休日返上で医療機関への連絡や情報収集に追われた。搭乗ゲートは帰国者の体調チェックに当たる成田空港検疫所員らで緊張感が漂い、乗客たちは心配そうな表情を浮かべた。【駒木智一、斎川瞳】

 県は、新型インフルエンザ対策を担当する健康危機対策室と感染症対策室の職員8人全員を急きょ県庁に招集。患者発生と相談窓口設置を知らせる厚生労働省からの情報を、成田赤十字病院(成田市)と空港内のクリニック、県医師会などに連絡したり、厚労省や関係機関から情報を集める作業に当たった。

 藤崎則夫・感染症対策室長は「今のところ、メキシコ方面から到着した旅客に異常はないという連絡を受けている。今後も関係機関や県内の保健所と連携し、情報収集に努めたい」と話した。

 この日夕方、メキシコ市在住で一時帰国した会社員の男性(50)は「現地でまったく情報が得られず、今朝早くメキシコの会社の運転手から聞いた。現地の学校が全部休みになったと聞いて驚いた」という。「成田到着の1時間前に機内で客室乗務員から『特別な検疫がある』との説明を受けた。乗客に特に混乱はなかった。正直、今も実感はない」と、報道陣の数に驚きながらも、冷静な表情で話した。

 一方、川崎市の会社員、団野直子さん(39)は、午後2時55分の便でメキシコに向かうため成田空港に来て、初めてニュースを知ったという。「航空会社に尋ねてもよく分からないと言っている。とても不安です。豚インフルエンザというのは初耳だし、どれだけ危険なものか分からない。本当に大丈夫なのかしら」と動揺を隠せない様子だった。

 また、メキシコ国内の世界遺産ツアーに参加する女性は「博物館が見たくて参加したのに、閉鎖されるかもしれないと聞き、ショックです」と肩を落としていた。

765千葉9区:2009/04/26(日) 21:16:35
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090426k0000m040106000c.html
豚インフル:政府、タミフル不足分輸送…メキシコ邦人向け

 米国とメキシコで集団感染が起きた豚インフルエンザについて政府は25日、省庁間の情報共有化を図るため、課長級職員による会議を緊急開催。厚生労働、外務両省が現状を報告し、全省庁の間で質疑や意見交換を行った。

 外務省は、在メキシコ日本大使館が備蓄する「タミフル」が2370人分だと報告。同国に在留する邦人数(08年秋)は約6600人で、その半数が、豚インフルエンザの感染者が集中するメキシコ市に在留しているとみられる。約1000人分が不足する計算で、同省は日本や米国・在マイアミ総領事館から1000〜2000人分を輸送しておぎなう方針を説明した。厚労省は、旅行者への注意喚起や検疫所での対応などの取り組みを説明した。

 会議では、日本だけが突出した行動を取るのではなく、世界保健機関(WHO)の判断に沿った対応を行う▽政府の新型インフルエンザ対策行動計画の各項目について、省庁ごとに何ができるかを検討する−−などを確認しあった。

 25日深夜に行われたWHOの会議結果をみたうえで、政府は26日朝、関係省庁の局長級会議を開催。水際での対処方針などを具体的に協議する予定だ。【鈴木直】

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090426k0000m040093000c.html
豚インフル:「深刻な事態」…WHOが緊急委

豚インフルエンザと疑われる患者の発生地と死者数(一部) 【ジュネーブ澤田克己】メキシコと米国で人への豚インフルエンザ感染が起きている問題で、世界保健機関(WHO)は25日夕(日本時間同日深夜)から、世界各国の専門家を電話回線で結んだ緊急委員会を開催した。WHOのハートル報道官は毎日新聞に、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)に備える警戒レベルを現在の「フェーズ3」から引き上げることも検討されると語った。

 ◇「警戒レベル」検討
 フェーズ3は6段階に分かれた警戒レベルのうち下から3番目で、新型ウイルスによる人から人への感染が「ないか、非常にまれ」という状態。フェーズ4は、「小さな集団で発生」という段階で、パンデミックにつながる可能性が高くなる。

 ハートル報道官は「フェーズ判定とは別途に、今回の流行が国際的な公衆衛生への脅威だと宣言するかどうかが検討される」と語った。「フェーズ4」判定は国際的な反響が大きいため、フェーズを据え置いたまま「脅威宣言」をする可能性も検討される模様だ。

 WHOのマーガレット・チャン事務局長は同日、緊急委の開催前に会見し、「これは深刻な事態であり、注意深く監視されねばならない問題だ」と警戒感を表明した。「感染の広がりなど疫学的観点からの全体像がまだよく分かっていない」と前置きしながら、原因となっているウイルスについて「パンデミックを引き起こす潜在的な力を持っているが、(実際に)起こすかどうかは言えない」と話した。

 一方、メキシコなどへの渡航制限などについては「勧告を出すには時期尚早」との見解を示した。「証拠を検討するのに何日か必要かもしれない」とも述べ、当面は監視体制の強化に主眼を置く可能性があることを示唆した。

 WHOは(1)動物インフルエンザの人への感染(2)感染の地域的広がり(3)通常のインフルエンザとの患者の年齢層の違い−−の3点を特に懸念する材料として挙げている。ロイター通信によると、メキシコでの死者のほとんどは25〜45歳だった。

 通常のインフルエンザは、幼児や老人がかかりやすく、症状も重くなりがち。だが、WHOが06年に出した報告によると、新型ウイルスに変異する可能性が指摘されている強毒性の鳥インフルエンザH5N1型の場合、年代別の死亡率は10〜30代が非常に高い一方で、50歳以上は非常に低いなど、通常と違う特徴があった。

 WHOによると、メキシコと米国の患者から検出されたウイルスはH1N1型の一種だが、これまで人や豚のインフルエンザとして検出されたことがない未知のタイプ。一部の薬には耐性を持っているが、インフルエンザ治療薬「タミフル」は効果があるという。

766千葉9区:2009/04/26(日) 21:19:14
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090426-OYT1T00618.htm
豚インフルショック、各国政府を走らす…感染防止に躍起
 メキシコや米国で豚インフルエンザの感染が広がったことを受け、各国政府は検疫態勢の強化や国民に対する情報提供の徹底など、感染拡大の阻止に向けた対策を急いでいる。

 タス通信によると、ロシア政府は26日、国内の空港でメキシコと北米から到着する乗客に対し、感染の可能性の有無をチェックする「特別監視」を同日から実施すると発表した。政府はメキシコへの渡航を控えるよう呼びかけているが、検疫・衛生当局の幹部は「すでにウイルスが上陸した可能性も排除できない」と警戒を強めている。

 英国の健康保護局(HPA)はホームページで、メキシコなどを最近訪れた人がインフルエンザに似た症状を示した場合、他人との接触を制限し、保健専門家のアドバイスを受けるよう呼びかけている。

 中国政府は26日までに、感染防止対策の検討に着手した。今年初めに鳥インフルエンザウイルスの感染や死亡が相次いだだけに、新たなウイルスの流入に神経をとがらせている。新華社電によると、衛生省や農業省、検疫部門などの関係当局が専門家を集め、ウイルスの分析や感染状況の研究、検疫対策の検討に入った。

 世界保健機関(WHO)や米国、メキシコ政府との連携も強化し、最新情勢の把握に努める方針だ。

 シンガポール保健省も、国内のすべての医師と医療機関に豚インフルエンザの情報を提供し、疑わしい症例に注意するよう求めた。(モスクワ 緒方賢一、ロンドン 中谷和義、北京 佐伯聡士、シンガポール 伊藤彰浩)

(2009年4月26日20時46分 読売新聞)


http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2009042601000578_Detail.html
豚インフル、過去との共通点 

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 豚インフルエンザの拡大が続いている。世界保健機関(WHO)は、実質的に新型インフルエンザ発生宣言となる国際的な警戒水準の引き上げを当面見送ったが「引き上げは時間の問題」とみる専門家もいる。背景には、過去に世界的大流行を引き起こした新型インフルエンザとの気になる共通点があるようだ。

 ▽青年層直撃か

 今回の豚インフルエンザに関し専門家が懸念を強めているのは、メキシコでの死者のほとんどが、通常は体力がある20−40代の青年層に集中しているとされる点だ。通常のインフルエンザで死亡率が高いのは、免疫力が弱い高齢者や幼児。

 世界で4000万人以上が死亡した1918年出現の「スペイン風邪」でも、20−40代の死者が多かったとのデータがあり、似通っている。新型ウイルスに免疫が過剰に反応した結果ではないかとの見方もあるが、詳しい原因は不明なままだ。

 ▽季節外れの流行

 通常のインフルエンザ流行期とは違う時期に感染が広がった点も、過去の新型と共通する。今回メキシコで豚インフル感染が急増したのは4月だが、これは2月ごろまでの通常の流行期より遅い。米国で最初の患者が出た3月下旬も、地元で通常のインフルエンザ流行が収まった後だった。今度どこまで広がるのかに注目が集まる。

 ▽症状の違いは謎

 今回の豚インフルエンザをめぐり大きな謎とされているのが、メキシコと米国の患者の症状の差だ。メキシコは感染が疑われる患者が1300人以上、死者も80人を超えるのに、米国は患者が10人余りで全員が回復している。両国で採取されたウイルスの遺伝子はほぼ同じなので、それ以外の要因があるらしい。

 「過去の新型インフルエンザでは、死亡率はその国の経済状況や医療水準を反映していた」と指摘するのは、けいゆう病院の菅谷憲夫小児科部長。スペイン風邪の死者は英国では人口の0・3%だったが例えばインドでは4%。

 米国とメキシコの差について米メディアでは、別の病原体との複合感染やメキシコ市の大気汚染による呼吸器疾患の広がり、栄養不良などが関係している可能性があるとの見方も出ている。

(初版:4月26日20時1分)

767千葉9区:2009/04/26(日) 21:20:55
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090426ddm007040114000c.html
豚インフルエンザ:公表は1週間後 メキシコ政府の対応混乱
 豚インフルエンザとみられる感染で68人の死者が出たメキシコや、遺伝子構造が同じウイルスでの感染者が出た米国では、どう感染が発覚し、行政はどう対応したのか。メキシコのコルドバ保健相は24日、今月16日には警戒態勢に入っていたことを明らかにした。しかし、政府が国民に発表したのはウイルスの型がほぼ確定した23日になってからで、どの時点で国民に公表すべきかという問題を浮き上がらせた。

 メキシコ市でのインフルエンザ流行が報じられたのは22日。国民は「季節はずれの流行」と考えていた。政府が、豚インフルエンザ発生を緊急発表したのは23日午後11時ごろ。翌朝まで知らない国民も少なくなかった。

 24日会見した保健相によると、最初の症例が見つかったのは今月13日。同16日には疫学的警戒を始めた。23日午後4時ごろにウイルスがほぼ判明した。

 警戒感が一気に広がった24日。カルデロン大統領とメキシコ市のエブラルド市長は同日の予定を急きょ変更し、対策に当たった。

 24日午前、メキシコ市当局は予防接種のためワクチンをかき集めていた。ところが、同日午後、コルドバ保健相は会見で「ウイルスは新型で有効なワクチンはない」とし、接種はしないことに方針転換。インフルエンザ治療薬タミフル、リレンザで対処するとした。

 政府が23日夜に発表した対策の第1弾は、メキシコ市・州の学校の24〜27日の休校。だが、保健相は、24日午後には「新たな指示を出すまで授業の再開はしない」と期限設定しない方針を明らかにした。地元メディアに対し保健相は、警戒態勢が10日ほど続く可能性を指摘し、休校が長引く可能性を示唆した。

 政府はインフルエンザ感染予防として、あいさつで握手やキスはしない▽食べ物や食器を他人と共有しない▽マスクをする▽人込みを避ける−−ことを呼び掛けた。メキシコ国際空港では、チェックイン時に問診票を乗客に書かせ、感染の疑いのある乗客の搭乗を防ぐ措置をとっている。陸軍は市民にマスクを配った。

 このほか、メキシコ市の公的行事なども取りやめになり、同市・州の博物館や図書館なども閉鎖になった。

 メキシコ市在留の邦人は約3000人。同市の日本人学校も24日から休校になった。

 保健相は23日夜の緊急発表で「現在のところコントロール可能」とし、24日の会見では「パンデミック(大流行)ではない」と強調した。【メキシコ市・庭田学】

 ◇米も同時期に感染 加州2郡、メキシコと隣接
 米疾病対策センター(CDC)によると、せきや発熱、嘔吐(おうと)などの症状が出たカリフォルニア州サンディエゴ郡の少年(10)が、4月14日、今回の一連の感染で初めて豚インフルエンザと断定された。少年は3月30日に発症していた。

 続いて4月17日に感染が判明したのは隣接するインペリアル郡の少女(9)。3月28日に発症し、40度の高熱を出していた。

 その後の調べで4月24日に新たに6人の感染が確認された。内訳は、カリフォルニア州サンディエゴ郡の父(54)と娘(16)=9日に治療開始▽同郡の子供▽インペリアル郡の女性(41)=12日に発症▽テキサス州グアダループ郡の16歳の少年2人=10日以降発症。

 インペリアル郡の女性は自己免疫疾患があり、熱、頭痛、下痢、嘔吐と筋肉痛を訴え15日から1週間入院した。米国の感染者8人のうち入院したのはこの女性だけで、現在は8人全員が回復した。

 感染者の出たカリフォルニア州の2郡はメキシコと国境を接しており、テキサス州の郡も中南米系移民が3割を超える。豚と接触した患者はいない。患者同士が接触したケースは一部で、感染経路は今のところ不明だ。

 米政府は、メキシコへの旅行規制はしていない。【ロサンゼルス吉富裕倫】

768千葉9区:2009/04/26(日) 21:21:59
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090425/amr0904252010017-n1.htm
【豚インフル】警戒レベルが「3」から「4」に上がると… (1/2ページ)
2009.4.25 20:05

 世界保健機関(WHO)が、メキシコでの豚インフルエンザ拡大を「人から人へと集団感染する新型ウイルス」と判断した場合、国際レベルの警戒態勢が現在のフェーズ(段階)「3」から、「4」に引き上げられる可能性が高い。

 「3」は、新たなウイルスによる人への感染は限定され、人から人への感染による拡大がみられない状況。「4」は、拡大は限定されているものの、小規模な集団での人から人への感染がみられる段階を指す。

 「4」になると、ウイルスを限られた発生地域に封じ込めることや、拡散を遅らせる策がとられる。

 政府では「行動計画」と「ガイドライン」によって新型インフルエンザが発生した際の政府の方針を規定。「4」段階の行動については、海外発生期(4A)と国内発生早期(4B)に分けて定めている。

 それによると、「4」になった時点で、全閣僚からなる「新型インフルエンザ対策本部」を設置。各国との情報交換や、専門家の現地派遣が検討される。

 また、日本国内へウイルスが持ち込まれるのを防ぐため、検疫の強化が図られる。具体的には、発生地域からの入国者に対して質問票や診察が行われ、感染が疑われる人がいた場合には近くの医療施設などにとどまるように指示される。行動を共にしていた人にも外出自粛を呼びかける場合もある。

 発生地域からの国際線運行の自粛も要請し、在留邦人への注意喚起もされる。

 国内で発生した場合には、住民に対し可能な限り外出を控えるよう要請するほか、発生地域での映画館、遊園地の営業の自粛勧告、不要不急の大規模集会の開催、全国規模で学校の休校措置がとられるなど、社会活動が制限される。

 感染患者や感染疑いのある人は、ウイルス拡散を防ぐ設備を持つ病院で診断や治療が行われることになっている。

 ウイルスが強い感染力を持っていた場合、次の「5」(感染拡大期)、「6」(パンデミック期)へと数週間で一気に進む可能性もある。

769千葉9区:2009/04/26(日) 21:30:16
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090426/asi0904262105002-n1.htm
【豚インフル】警戒強める東南アジア
2009.4.26 21:03
 【シンガポール=宮野弘之】東南アジアや大洋州各国では今のところ、豚インフルエンザの可能性がある感染例はニュージーランド以外で報告されていない。東南アジア各国はかつて新型肺炎(SARS)の脅威にさらされ、今も鳥インフルエンザウイルスによる死者が続いているだけに、想定外の豚インフルという脅威に警戒を強めている。

 域内で最も養豚が盛んなベトナムでは、疾病情報システムを立ち上げ、世界保健機関(WHO)からの情報と併せて、疑いのある症例を調べるとしている。ベトナムに次いで、豚の飼育が多いフィリピン農務省は、米国、メキシコからの豚肉が流入しないよう監視を強めるとともに、家畜の豚へのワクチン注射の徹底を指示した。

 マレーシアでは、メキシコから他国を経由し入国する人がいることも想定、空港や港などすべての入国管理事務所で警戒を強化した。シンガポールも、カリフォルニア、テキサス、カンザスの米3州からの帰国者はインフルエンザの症状があった場合、診察を受けるように呼びかけている。

http://sankei.jp.msn.com/world/china/090426/chn0904262102001-n1.htm
【豚インフル】中国 1億9000万人感染の予測も?
2009.4.26 21:01
 【北京=矢板明夫】中国国営新華社通信によると、中国の国家品質監督検査検疫総局は25日、全国の空港や港に対し、入国者を対象とする検疫体制の強化を求める通達を出した。衛生省や農業省なども専門家らを集め、豚インフルエンザウイルスの分析や今後の対応について協議を始めた。

 2003年以降、新型肺炎(SARS)が流行し、300人超の死者を出した経験をもつ中国は、感染症に対する関心が高い。広東省の「広州日報」(電子版)は専門家の予測として、「インフルエンザが大流行するようなことになれば、中国で最多1億9000万人が感染する可能性がある」と紹介している。

 豚肉を扱う中華料理も多いだけに、インターネットでは豚インフルのニュースにアクセスが集中。SARSが流行した際、中国政府は当初、感染情報を隠蔽(いんぺい)していた経緯もあり、「本当は中国にも感染者がいるのでは」といった書き込みもみられた。

770千葉9区:2009/04/26(日) 21:31:10
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090426/amr0904262011012-n1.htm
【豚インフル】米国 見えない脅威 忍び寄る不安 水際での防止は極めて困難 (1/3ページ)
2009.4.26 20:09
 【ニューヨーク=松尾理也】米国にじわりと、豚インフルエンザ感染拡大の不安がしのび寄り始めた。現在のところ、死者が81人に上っている隣国メキシコと違い、死者はゼロ。だが感染者、あるいは感染が疑われる患者が出た州はニューヨーク、カンザスなどにも広がり、当局は「多正面作戦」を強いられている。

 ニューヨーク市クイーンズ区の高校では25日、200人以上の生徒が風邪の症状を訴え、検査したところ少なくとも8人について、豚インフルへの感染が濃厚との結果が出た。生徒の一部は、春休みの際にメキシコへ旅行した可能性があるという。市当局は検査用採取物を米疾病対策センター(CDC)に送付しており、最終結果は26日にも判明する。

 ニューヨーク州のパターソン知事はこの日、感染症対策だけなく、一般の災害対策の専門家を含む特別対策チームを発足させるとともに、タミフルなどインフルエンザ治療薬のさらなる確保に乗り出した。

 米国では現在まで、豚インフルによる死者は出ていない。症状もほとんどが軽症だ。

 しかし、AP通信は「なぜ米国で死者が出ていないのか、科学的に納得できる説明はない」と警告する。米・メキシコ国境を行き来する数は1日当たり、60万人にも上る。単に国境を接するという以上に両国の結びつきは深く、水際での食い止めは、実際には極めて困難だ。

 一方、そのメキシコでは政府の対応の遅れを批判する声が高まっている。3月中にはすでに、インフルエンザの患者数が不自然なまでに急激な上昇を示していたにもかかわらず、政府が正式に豚インフルエンザ発生を発表したのは今月23日にまでずれこんだからだ。

 AP通信によると、3月末から4月初めにかけ、メキシコでのインフルエンザ患者数が、それまでの3倍に急増。だが、メキシコ当局は「冬場のインフルエンザ流行が、何らかの理由でぶり返したのだろう」と考えた。同国内の検査施設では、新型ウイルスであると確認できなかったためだという。

 メキシコでの感染者はすでに政府から発表されただけでも1300人以上に達する。世界保健機関(WHO)は指針で、新型感染症の拡大を防ぐためには、発生初期に迅速に患者を隔離する一方、接触の可能性がある周囲に薬剤を集中投与すべきだとしているが、メキシコはもはやこの種の措置が可能な規模を超えてしまっているとの声が強い。

 こうした隣人を抱えつつ、米国がパンデミック(世界的大流行)の危機にどう対処するか。その対応は、日本にも重要な示唆を与えそうだ。

771千葉9区:2009/04/27(月) 20:10:27
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090427-OYT1T00686.htm?from=main2
メキシコからの到着便、乗客・乗員全員を検疫
 豚インフルエンザの水際対策を強化するため、厚生労働省は27日、メキシコから国内に到着する航空便に対し、機内で乗員・乗客全員への検疫を行うことを決めた。

 メキシコから国内への航空便は、メキシコ市から北部のティフアナ経由で成田に到着するアエロメヒコ便と、やはりメキシコ市からカナダ・バンクーバー経由で成田に到着する日本航空便で、水曜日と土曜日に週計4便が到着する。

 既に25日の便から、到着ゲート前などでサーモグラフィーを使った体温測定を行っているが、同省は、さらに入念なチェックが必要と判断、29日早朝の到着便からの機内検疫実施を決めた。

 到着後、医師や看護師らが機内に入り、携帯型のサーモグラフィーで全員の体温を測定。体温が高い人には検疫所で詳細な診断を行う。

 また、機内では日本の領空内に入った段階で、名前や住所、連絡先、体調などに関する質問票に記入してもらう。

(2009年4月27日15時05分 読売新聞)

http://www.asahi.com/special/09015/TKY200904260137.html
国内空港の「水際対策」、任意検疫に限界も 豚インフル
2009年4月27日3時26分

 豚インフルエンザの感染が広がり、国内の空港で感染者の入国を食い止める「水際対策」が焦点になっている。厚生労働省は前日に続き26日も検疫の強化を打ち出したが、協力するかどうかは現時点では基本的に本人に任されていて、乗客が審査をすり抜けるケースもある。厚労省は審査への協力を呼びかけている。

 「旅行中に発熱やせきなどの症状があった人は申し出て下さい」

 メキシコ発バンクーバー(カナダ)経由の航空機が成田空港に到着した25日夕、到着ゲートから出てきた乗客に成田空港検疫所の検疫官が声をあげた。別の場所では、2人の検疫官が、発熱の疑いがある乗客がいないか、航空機から降りてすぐの到着ゲートに特別に設置した発熱測定装置の画面に目をこらした。

 乗客が降り始めて約10分後、画面に映し出された外国人女性の顔が赤く表示された。検疫官が何度も画面から目をはずして女性を確認、近くにいた医師が英語で「熱があるかどうか測らせてください」と呼びかけると、女性はいったん立ち止まったが、医師が体温を測るために離れた場所へ誘導しようとすると、顔をしかめ、「大丈夫です」と立ち去ってしまった。

 関西空港では検疫所のゲート前に「メキシコ・米国から入国される方へ」と題したポスターを掲示し、インフルエンザのような症状がある場合は相談するよう求め、日本語と英語の自動音声でも呼びかけている。関西空港検疫所によると、26日までに米国便で入国した人の中で、メキシコから来たと申告した人はおらず、発熱測定装置で高熱を感知した例もない。

 成田空港検疫所の藤井充所長は「任意で協力してもらっている段階では、嫌がる人に強制はできない。特に外国人の場合はコミュニケーションの問題もあり、英語以外の言語を話す人への協力要請はさらに難しくなる」と話す。

 検疫法は新型インフルエンザを含む「検疫感染症」を対象に、診察や検査ができるとし、拒めば罰則もあるが、現段階では適用されない。

 厚労省の担当者は「現段階で発生国からの帰国者全員を強制的に検査することは難しい」と限界を認め、「何らかの症状がある人は申し出て欲しい」と呼びかけている。(北林晃治、千葉正義)

772千葉9区:2009/04/27(月) 21:25:38
http://www.asahi.com/special/09015/TKY200904270118.html
豚インフル「フェーズ4」にらみ準備加速 空港や自治体
2009年4月27日11時48分

 メキシコや米国での豚インフルエンザ集団感染はカナダにも広がった。感染警告レベルが人から人への感染が増加する「フェーズ4」に引き上げられるかどうか注視される中、27日、政府の水際対策強化などに伴い省庁や自治体、企業は準備に追われた。

 国土交通省はフェーズ4になれば、成田などの関係空港に対し、メキシコなどからの便の駐機場所を定め、旅客の流れもほかと切り離すことを求める方針だ。状況によっては航空・船舶各社に旅客運航の自粛を要請したり、旅行各社に企画旅行を取りやめるよう求めたりする。同省幹部は「いつフェーズ4に入ってもおかしくない状況だと思って準備する」。

 成田空港では27日朝から、厚生労働省成田空港検疫所が米国やメキシコからの到着客に、日本国内での連絡先の聞き取りを始めた。日本人は住所や電話番号、外国人は入国後10日間の滞在先などが内容で、関係自治体が健康状態を確認する。メキシコからの直行便がある29日から、便の到着後に機内で検疫をすることも決定。乗客が降りる前に検疫官が機内で健康状態を観察し、質問票を渡して連絡先などを書いてもらう。

 フェーズ4になると、政府は企業に海外駐在員らの帰国を要請する。感染のおそれがある人が帰国すれば、検疫所や一時的にとどまってもらう宿泊所で混乱が起きるおそれがある。その際に備えて警察庁も、成田などの国際空港を管轄する都道府県警に警戒・警備に当たる要員を増やすように指示した。

 農林水産省も、都道府県の家畜保健衛生所による農場での豚インフルエンザウイルスの検査強化の検討を始めた。

 厚労省の電話相談(03・3501・9031)には25、26日に計1150人から相談が寄せられた。27日朝からは回線を増設したが、午前9時の開始と同時に一斉に電話が鳴り始めた。

 自治体も市民からの問い合わせへの応対に追われている。埼玉県の電話相談には「子どもが修学旅行でアメリカに行く。どうしたらいいか」といった保護者からの問い合わせも寄せられているという。さいたま市は学校内での感染を防ぐため、手洗いやうがいの徹底を求めるほか、登校前の児童・生徒の発熱のチェックを保護者に呼びかける方針だ。

 メキシコに進出する企業でも出張見合わせなどの動きが広がっている。

 米国との国境に近いティフアナ市にテレビ工場を持つ日立製作所は、メキシコへの出張は原則禁止とした。現在出張中の社員や、数十人いる駐在員の家族は帰国させる。

773千葉9区:2009/04/27(月) 21:26:28
http://www.asahi.com/special/09015/TKY200904270154.html
松屋、豚テキ定食の販売中止 メキシコ産豚肉使用
2009年4月27日12時39分
 牛丼チェーンの松屋フーズは27日、メキシコ産の豚肉をステーキ状に焼いた「豚テキ定食」(税込み680円)の販売を一時中止することを明らかにした。「豚肉は安全と聞いているが、自社の検査結果が出るまで見合わせる」(広報担当)という。同日午後から全国720店の店頭に告知文書を出し、順次、メニューから外す。

774とはずがたり:2009/04/29(水) 14:05:35
違うウイルス?栄養不足で?死者はメキシコだけ、深まる謎
新型インフル
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090429-OYT1T00105.htm

 メキシコを中心に新型インフルエンザが世界各地に広がる中、同国だけでなぜ犠牲者が増えるのか、専門家の間で謎が深まっている。


 同国の死者数(28日午後10時半現在)は152人に上る一方、同国以外では犠牲者が出ていない。疑い例を含む感染者数(同)は1995人で、豪州の88人、ニュージーランドの54人に比べて突出する。計算上の死亡率は7・6%に達する。

 AP通信などは〈1〉ウイルスの種類が違う〈2〉栄養不足〈3〉水不足〈4〉大気汚染〈5〉医療体制の不備――を「考えられる理由」として挙げるが、すべて憶測にすぎない。

 「感染者は報告よりもずっと多いのではないか。軽症の場合、医療機関を受診しない人も多い」と、東北大の押谷仁教授(ウイルス学)は指摘する。感染者数が10倍なら致死率は10分の1に下がる。メキシコ以外の感染者のほとんどが、同国の訪問者なのも、同国内の感染の広がりを裏付ける。

 メキシコでの死者の多くが、通常健康な20〜40歳代の一方、米国では幅広い年代の感染者が報告されているのも謎を深める。

 誰も免疫を持たない新型インフルエンザは、抵抗力が強い若者ほど、免疫が過剰反応して逆に犠牲になりやすいという意見もあるが、国立国際医療センターの工藤宏一郎・国際疾病センター長は「強毒性と弱毒性の複数のウイルスがあって、メキシコ以外では、弱毒タイプだけが流行しているのかもしれない」とみる。

 米疾病対策センター(CDC)の専門家は、犠牲者の一部は持病が原因の可能性もあると指摘する。

 ともあれ、現地の詳しい状況が分からない中で、議論しても、結論は出ない。

 CDCのリチャード・ベッサー所長代行は、28日の記者会見で「評価は時期尚早。メキシコは米国より深刻に見えるが、全体の一部を見ているに過ぎない。楽観できない」と、今後、米国などでも深刻な症例が増えるとの見方を示した。
(2009年4月29日01時02分 読売新聞)

775とはずがたり:2009/04/29(水) 14:34:26
感染惑星だ

インドネシア豚から鳥インフル、体内で変化「新型」の恐れ
新型インフル
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090429-OYT1T00073.htm

 インドネシアの豚が高い確率で、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)を持っていることが、神戸大感染症センターの調査でわかった。


 H5N1型は、アジアを中心に鳥から人への感染例が相次ぎ、250人以上が死亡しているウイルス。豚の体内で変化し、人から人へ感染する能力を獲得すると、今回の豚インフルエンザを上回る大きな被害を人類に及ぼす危険がある。

 同大は、インドネシアの4州で402頭の豚を調査。1割を超える52頭の豚からH5N1型を検出した。

 豚は、鳥と人のウイルスにも感染するのが特徴。世界保健機関(WHO)は、H5N1型が豚の体内で変化するパターンを、人から人へ大流行する新型インフルエンザ出現の有力な筋書きとして警戒している。

 実際に、52頭の豚から検出されたH5N1型ウイルスを詳しく調べると、人への感染力を一部獲得したタイプが1株見つかった。

 理化学研究所感染症研究ネットワーク支援センターの永井美之センター長は「驚くべき結果だ。新型インフルエンザが感染力を獲得する過程を見ているのかもしれない。注視する必要がある」と指摘している。
(2009年4月29日03時05分 読売新聞)

776千葉9区:2009/05/05(火) 10:06:25
http://mainichi.jp/select/world/news/20090503ddm007040088000c.html
新型インフルエンザ:香港封鎖ホテル、日本人8人滞在
 【台北・大谷麻由美】香港の日本総領事館によると、新型インフルエンザ感染者が宿泊していたとして封鎖された香港のホテルに、日本人観光客8人が滞在していることが2日までに分かった。総領事館は8人全員と連絡を取り、健康状態に異常がないことを確認した。8人は香港衛生当局の指示で予防のためタミフルを服用しているという。

 このホテルは1日にメキシコ人男性(25)の感染が確認された後、封鎖された。封鎖は7日間続き、宿泊客と従業員の計約300人は外に出られない。総領事館は8人と連絡を取りながら、安全を確認する方針。

777千葉9区:2009/05/05(火) 10:06:48
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090503k0000m040065000c.html
新型インフル:成田でタイ便160人検疫漏れ 到着便集中
 厚生労働省は2日、成田空港に到着したタイ・バンコク発全日空916便(タイ航空6002便共同運航便)の乗客150人と乗員10人が、発熱を感知するサーモグラフィー検査などの検疫なしに入国したと発表した。検疫官が別の便の対応に追われ、検疫ブースから離れていたため。到着前に発熱などを訴えていた人はなく、同省は「新型インフルエンザの発症者が検疫をすり抜けた可能性は極めて低いが、国民に不安を与えかねず申し訳ない」と話している。

 厚労省によると、タイ便は午前8時20分、第1ターミナルの第5サテライトに到着。5人の検疫官が乗客・乗員から健康状態の質問票を回収し、サーモグラフィー検査をすることになっていた。

 しかし、5人の検疫官は数百メートル離れた第3サテライトの検疫も担当。タイ便到着前に第3サテライトへ6機の到着便が集中し、全員で作業にあたった。タイ便到着後に検疫官が戻った時には、残っていたのは乗客1人で、この乗客以外からは質問票を回収できなかった。

 厚労省は今後、個別に連絡を取って健康状態を確認するが、乗客に同省コールセンター(03・3501・9031)に連絡するよう呼びかけている。【奥山智己】

778千葉9区:2009/05/05(火) 10:07:23
http://mainichi.jp/select/photo/news/20090503k0000m040089000c.html
新型インフル:検疫官が足りない 息切らし空港内を移動
 大型連休の後半が始まり、国際空港の検疫所は新型インフルエンザの水際阻止へ向け、例年以上に大忙しだ。国立医療機関や防衛省の応援も受け、成田空港は2日現在で検疫官を通常の87人から2倍以上の199人に増強、関西空港は46人を71人に、中部空港も20人を38人に増やしたが、それでも人手が足りない。到着便の検疫開始遅れが相次ぐ中、2日には検疫ブースが一時的に空になり、乗客を素通りさせてしまうトラブルも起きた。

 成田空港の機内検疫の対象は、カナダ、米国、メキシコからの到着便で1日約35便。午後1〜6時ごろに集中している。青や黄色の防護衣にマスクを着けた検疫官たちは数人のグループを組み、空港内を走り回る。

 空港内は出入国管理のため通路や搭乗ゲートへの立ち入り経路が複雑。特に不慣れな応援の検疫官は右往左往だ。警備員らに案内してもらい、息を切らして機内に駆け込むことも少なくない。革靴からスニーカーに履きかえた人も多い。

 1日午後のある到着便。乗客は機内に足止めされ1時間半以上、検疫を待った。航空会社職員は「10時間以上のフライト後、さらに待たせるのはひどいとお客様が怒っている」と、検疫官の到着を待ちわびていた。

 対象便数が多いため、連絡の行き違いで、検疫を終えた機内に別のグループが入るハプニングも。ある便に検疫官4人が駆け付けると、既に検疫が終わり乗客は降りた後。検疫官は「どこに行けばいいんですか」と、汗みずくで携帯電話で連絡を取っていた。

 成田空港には4〜6日だけで12万8500人が帰国予定。空港検疫所の広報担当者は「1人当たりの仕事量が膨大で、体調を崩す職員も続出している」と話した。【駒木智一、黒川晋史】

779千葉9区:2009/05/05(火) 10:08:30
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090505-OYT8T00212.htm
新型インフルの感染拡大、途上国に不安
「微熱」検疫素通り、医師不足も深刻

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)は、北米や欧州など先進国を中心に感染者が1000人を突破し、ウイルスが今後、今のところ感染例が少ない南アジアやアフリカに伝わるのは避けられないと見られる。

 世界保健機関(WHO)は、防疫や医療体制が不備な途上国で感染が広がり、手に負えなくなる事態を最も懸念している。(ジャカルタ 林英彰、ヨハネスブルク 中西賢司、ジュネーブ 大内佐紀)

 4日午後1時。ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港に香港発の航空機が到着した。検疫官が機内に駆け込み、消毒液を噴霧。「新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)や鳥インフルエンザで学んだお陰で、新型インフルへの対応はうまくいっている」と、検疫官のウマイロさん(49)。入国ゲート前では体温検知器が作動し、乗客から問診票が回収されていた。

 だが、別の検疫官は「検知器は38度以上ないと反応しない。微熱の患者は素通りだ」と肩をすくめた。体調の異変を訴えた人を足止めする「隔離室」は、カーテンで仕切っただけで、医師の到着も医療器具の手配も間に合わず、ベッドと机が置いてあるだけだった。

 人口約2億4000万人のインドネシアが備蓄する抗インフル薬タミフルはわずか370万人分。「使用期限が切れたものがあり、本当はもっと少ない」(国の鳥インフルエンザ委員会)。

 防疫に対する市民の関心も、鳥インフルエンザで100人以上の死者を出している国と思えないほど希薄だ。大手たばこメーカーの福利厚生担当者は本紙に、「まだ従業員に対策を指示する必要はない」と語った。

 アフリカでは、ナイジェリアとケニア、ウガンダなどで、空港での検疫が実施されている。だが、ガーナやガボンなど、特にサハラ砂漠以南の国々では、医師の数や監視体制に限界があり、マラリアなど既存の感染症対策すら追いつかないのが現状。経済危機で医療が破綻(はたん)したジンバブエでは2008年にコレラが大発生し、4000人以上が死亡した。エイズウイルス(HIV)感染者も多く、これらの疾病で免疫力が落ちた人に新型インフルが感染したときの被害が心配されている。新型インフルは、罹患(りかん)者が多い結核などと判別できず、発見が遅れる可能性も指摘されている。



 「現時点で情報がないことは、感染が始まっていないという何の保証にもならない」。WHO当局者は神経をとがらせる。

 たとえば新型インフルエンザ発生地とみられるメキシコ政府は、「奇妙な感染症の広がり」について、WHOに報告するかなり前から察知していた疑いが浮上している。メキシコとWHOとの間で迅速な情報伝達が機能しなかったことを示しており、そのほかの国でも伝達すべき感染情報がWHOに伝わっていないこともありうる。

 途上国で、貧困に窮する人たちは、体調が悪くても医者へ行く余裕がない。行きたくても近くに医療機関がない。

 WHOは途上国対策の第1弾として、最貧国を中心とする72か国に、タミフル240万人分の配布を始めた。WHO当局者の一人は「焼け石に水とならなければいいと祈るばかり」と深いため息をついた。

780千葉9区:2009/05/05(火) 10:08:44
「鳥」と混合なら強毒型にも
 新型インフルエンザがアジアを中心とする「強毒型」鳥インフルエンザの流行地に上陸すると、人に広まりやすく、重症な肺炎を起こすウイルスが新たに生まれる懸念がある。

 WHOの集計によると、鳥インフルエンザによる死者数が多いのは、インドネシア(115人)、ベトナム(55人)、中国(25人)。こうした国の農村部では、庭先で鶏と豚を一緒に飼っている農家が珍しくない。

 大槻公一・京都産業大鳥インフルエンザ研究センター長はあくまで可能性と前置きしつつ、「新型ウイルスが東南アジアで広がれば、その遺伝子が豚の体内で鳥インフルエンザの遺伝子と混じり合い、新しいウイルスが誕生する恐れがある」と指摘する。このウイルスは人―人感染する新型インフルと、重症な肺炎を起こしやすい鳥インフルの両方の性質を兼ね備える可能性がある。新型インフルの豚への感染はカナダで、鳥インフルの豚への感染は中国で、確認されている。

 日本は鳥インフルエンザ発生時、東南アジア諸国に備蓄用としてインフルエンザ治療薬タミフルを供給した実績がある。大槻センター長は「途上国での新型拡大を防ぐことが最大の予防策。タミフルの供給援助を強化するなど、日本の役割は大きい」と話している。(科学部 宮崎敦)

◇ ◇
 

「水際」対策、中国は徹底
 「北京15人、異常なし」、「上海68人、異常なし」……中国で今、4月30日にメキシコ航空便で上海に着いた百数十人の状況が連日報じられている。メキシコ人乗客の感染が1日確認されるや、同乗客が全員隔離され、健康状態を監視されているのだ。

 2003年に初動対応の失敗からSARSまん延を防げず、本土で300人以上の死者を出した中国。新型インフルエンザ感染の疑いがある者の早期発見、早期隔離は徹底している。

 水際作戦は、胡錦濤国家主席自ら「検疫を特に厳格にせよ」と、陣頭指揮している。

 だが、SARS拡大の元凶になった「情報隠し」への不安は残る。当局内の情報伝達に詳しい北京の大学関係者は、「中国では、問題が発生すると、地方の権力者が責任を問われやすく、情報隠し、偽の報告はよくあることだ」と語る。厳格な水際作戦の陰で、感染を隠す地方が現れる可能性がある。(北京 杉山祐之)

(2009年5月5日 読売新聞)

781千葉9区:2009/05/05(火) 10:09:23
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009050402000106.html
空港 あすから帰国ラッシュ 検疫人員 成田3倍に
2009年5月4日 朝刊

 新型インフルエンザの水際対策で、メキシコや米国、カナダからの到着便などの検疫体制を強化している厚生労働省は、大型連休を海外で過ごした人たちが帰国するピークとなる五、六の両日に応援をさらに増強、五つの空港で通常の二・二倍にあたる四百二十人体制で警戒する。成田空港では通常の三倍近い二百六十人、中部国際空港でも二倍の四十人となる。 

 検疫体制が取られているのは、成田、中部のほか、関西国際、福岡、羽田。

 成田空港での機内検疫の対象は一日当たり最多で三十八便。対象乗客はピーク時で一日一万人を超える。午後一−四時台に集中する。到着先は第一ターミナルと第二ターミナルの各ゲートに分散。ゲートとゲートの間を医師らが全力で走ったり、防衛省などからの応援組の検疫官が慣れない空港で右往左往したりする姿も見られる。

 検疫官は到着後の機内で乗客一人一人に「健康状態質問票」を配布、検疫ブースで回収し、サーモグラフィー検査で発熱の有無を監視。体調不良の乗客には問診やインフルエンザの簡易検査をする。一便に数時間かかる場合があり、航空会社の職員が検疫官に「早くしてもらえないか」と詰め寄ったり、「いつまでかかるのか」といらだつ乗客も。

 日本航空と全日空は時間短縮のため質問票を飛行中の機内で乗客に配り、成田空港到着までに記入してもらう方法に改めた。

 二日には、到着便が集中した時間帯に、検疫官が別の便の対応に追われて担当ブースから離れたため、バンコクからの到着便の乗員乗客百六十人がサーモグラフィー検査などの検疫なしに入国する事態も発生した。

 検疫官不足の中で激務に従事してきた関係者は応援にひと息つく。とはいえ「発生国の増加で機内検疫の対象国がこれ以上広がったら、とても対応できない」と不安も口にし疲れた表情をみせた。

◆横田基地の乳児 Aソ連型と判明
 新型インフルエンザ感染の疑いがあるとして米軍横田基地(東京都福生市など)内で隔離されていた米国籍の生後四カ月の乳児は国立感染症研究所での遺伝子検査の結果、新型インフルエンザではなく、Aソ連型だった。

 厚労省などが三日、明らかにした。乳児は熱が下がり、回復しているという。

 同じ飛行機で基地に着いたとして米軍が隔離していた乳児の母、乗客十三人は健康に問題がなく、隔離が解除された。

 横浜市ではこの日、米国帰りの四十代の日本人女性が新型インフルエンザに感染している疑いがあるとして詳細な検査を実施、A香港型と判明した。

782千葉9区:2009/05/05(火) 10:18:49
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090504-OYT1T00692.htm
新型インフル感染者、全世界で1200人超に
新型インフル

 【リオデジャネイロ=小寺以作】新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染者数は4日、メキシコで新たに221人が確認されたことなどで全世界の合計が1243人に達し、一気に1000人を大きく超えた。

 感染が確認された国・地域では、新たにエルサルバドル、ポルトガルが加わり、21か国・地域となった。メキシコでの死者数も7人増え26人となった。感染疑いも含め、新型インフルエンザはなお拡大を続けている。

 国・地域別の感染者は、メキシコで727人、米国で286人、カナダで101人に上っている。

 ただ、世界保健機関(WHO)は、感染者数の増加は警戒水準の引き上げに直結しないとの見解を示している。ハートル報道官は3日夕の記者会見で、警戒水準を現行の「フェーズ5」から「6」に上げる場合の判断基準は、アメリカ以外の大陸で、人から人への持続的な感染が確認されるかどうかだと指摘した。

 潘基文(パンギムン)・国連事務総長は4日、「状況が変わらない限り、WHOには警戒水準を6に上げる計画はない」と述べた。

 関係各国の当局者も、事態の悪化に歯止めがかかりつつあるとの認識を示し始めた。

 AFP通信によると、メキシコのカルデロン大統領は3日のテレビ番組で、「メキシコでの感染拡大のペースを落とすことに成功した」と述べた。同国では、今月1日から5日間、行政機関の大半を閉鎖し、緊急性のない民間企業の活動も休止させる異例の感染防止策をとってきたが、コルドバ保健相は、6日から通常に戻す意向を示した。

 ロイター通信によると、米疾病対策センター(CDC)幹部も3日、新型インフルエンザが季節性インフルエンザより危険とは言えず、「明るい兆しが出てきた」との見解を示した。

(2009年5月5日01時13分 読売新聞)

783千葉9区:2009/05/05(火) 10:22:53
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090504-OYT1T00118.htm
豚全頭処分のエジプト…業者が治安部隊と衝突、投石で抵抗
新型インフル
 【カイロ=福島利之】新型インフルエンザの感染予防策として、政府が飼育されている豚の全頭処分を決めたエジプトで3日、処分に反発する養豚業者と治安部隊が衝突し、国営テレビによると、12人が負傷した。


 養豚業者が密集する首都カイロ西部マンシーヤ・ナセル地区では、政府の役人が豚を無理やり処分場に運ぼうとしたところ、業者が石を投げて抵抗。治安部隊がゴム弾を発砲した。

 同国は豚肉を食べないイスラム教徒がほとんどだが、同地区は豚を飼育しているキリスト教一派のコプト教徒が住むスラム。ナハル・サミールさん(30)は「豚なしでどうやって生計を立てればいいのか。徹底的に戦う」とまくし立てた。

(2009年5月4日00時56分 読売新聞)

784千葉9区:2009/05/05(火) 10:23:58
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090502-OYT1T00937.htm
インフル厳戒でメキシコ混乱、刑務所面会禁止で投石騒ぎも
新型インフル
 【リオデジャネイロ=小寺以作】新型インフルエンザの激震地メキシコでは、政府の厳しい感染防止策に国民が反発。


 周辺国でも、国民や当局者が過剰反応を示すなど混乱が広がっている。

 メキシコ市内の刑務所では、感染拡大防止を理由に収容者の面会を禁じていたが、1日、安否を心配した家族約200人が刑務所前に押しかけ、面会禁止に抗議。警官隊に投石するなどの騒ぎとなった。結局、当局が事前の健康診断を条件に家族の面会を認め、騒動は収拾した。

 米メリーランド州の国際空港では29日、メキシコの観光地カンクンから到着した飛行機の乗客2人が、熱と吐き気を訴えた。救急隊が駆け付け、2人を隔離して検査をしたところ、単なる深酒と判明した。

 サッカー界では、対戦相手の感染の不安に付け込んだ悪質なプレーも。メキシコの人気チーム「チバス」のDFエクトル・レイノソ選手は29日にチリで行われた同国チームとの対戦中、相手FWの激しい当たりを封じようと、せきをしたり、手鼻をかむ振りをしたりして、新型インフルエンザ感染を連想させる「シミュレーション」を行った。その後、「私は健康には何の問題もない。申し訳なかった」と謝罪したが、チームは同選手を懲戒処分にする予定。

(2009年5月2日22時45分 読売新聞)


http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090502-OYT1T00965.htm
韓国は混乱なし、マスク姿もほとんど見られず
新型インフル
 【ソウル=前田泰広】韓国では2日、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の患者が確認されたものの、市民生活には大きな混乱は起きていない。


 人の多い場所でもマスクを着けた人は皆無といっていい状況だ。ただ、ホテル業界では、日本人を中心とした観光客減少の懸念が高まっている。

 保健福祉家族省の疾病管理本部によると、修道女(51)の感染が確認された。一方、バス運転手(57)から検出されたA型ウイルスが季節性の既存インフルエンザだったことも判明。同本部幹部は「不特定多数に新型インフルエンザ感染が拡大する懸念はひとまず払拭(ふっしょく)された」との見方を示した。

 ソウル市内は普段の休日と変わらないにぎわいを見せるが、大型連休に入った日本からの客をあてこんでいたホテルにはキャンセルの連絡が届いているという。

 また、新型インフルエンザ感染の不安をあおる携帯メールを送りつけるなどして、金をだまし取ろうとする新手の詐欺が起きた。同省によると、詐欺の手口は、感染の疑いのある患者と接触した可能性があるなどとして、携帯への電話やメールでインフルエンザ薬タミフルの購入や予防接種を勧誘するもの。メールの返信や音声案内に従って番号を押すことを求めるもので、同省は注意を呼びかけた。

(2009年5月2日23時00分 読売新聞)

785千葉9区:2009/05/05(火) 10:34:13
http://www.asahi.com/international/update/0505/JJT200905040003.html
中国がメキシコにチャーター便 200人帰国させる予定
2009年5月5日1時46分
 新華社電によると、新型インフルエンザ感染が拡大しているメキシコに滞在中の中国人観光客らを帰国させるため、中国南方航空のチャーター便が4日夜、中国広東省の広州空港を出発し、メキシコに向かった。中国衛生省の防疫専門官や医師も乗り組んだ。メキシコ市とティフアナで中国人の観光客計120人と居住者80人を乗せ、6日朝、上海浦東空港に戻る予定。

 中国政府は、メキシコから上海経由で香港を訪れたメキシコ人男性の新型インフルエンザ感染が確認されたことを受け、メキシコ発上海行きのアエロメヒコ航空機の受け入れを停止。それに伴い、足止めを食った中国人の帰国用にチャーター便を運航させるとしていたが、出発が遅れていた。(時事)

786千葉9区:2009/05/05(火) 10:47:43
http://kyushu.yomiuri.co.jp/keizai/detail/20090502-OYS1T00263.htm
北九州空港―福岡市、スター社がタクシー無料送迎
 羽田―北九州間の定期便を運航しているスターフライヤー(北九州市)は11日から、北九州空港と福岡市(博多・天神地区)の間でタクシーをチャーターした無料送迎サービスを始める。利用できるのは羽田発の深夜便と北九州発の早朝便の乗客で、福岡都市圏の顧客を取り込むのが狙いだ。

 北九州空港と福岡市の間では現在、第一交通産業(北九州市)が9人乗りのジャンボタクシーを運行(片道4500円)している。これをスター社が借り切り、無料送迎に活用する。

 スター社は福岡空港の運用時間(午前7時〜午後10時)外に深夜早朝便を運航しているが、福岡市からの利用は低調だった。チャーターに伴い同社に費用負担が発生するが、「1日10人が福岡から北九州経由に乗り換えてくれれば採算は取れる」としている。

 対象便は▽羽田発午後9時35分(北九州着午後11時15分)▽同午後11時15分(同午前0時55分)▽北九州発午前5時30分(羽田着午前6時55分)の3便。利用には事前予約(050・2015・6969)が必要。

(2009年5月2日 読売新聞)

787千葉9区:2009/05/06(水) 10:35:18
>>755-757
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2009050502000094.html
スコープ  臓器移植法改正ヤマ場 『脳死』論議が再燃
2009年5月5日 紙面から

 十五歳未満からの臓器提供の是非をめぐり活発化する臓器移植法改正論議。衆院厚生労働委員会の小委員会は、四月二十八日にこれまでの議論を中間報告として提出したが、専門家の間でも年齢制限撤廃に賛否が分かれている。脳死は果たして人の死か。論点を整理してみた。 (金杉貴雄)

 議論の焦点は十五歳未満の子供に対する脳死判定が可能かどうかだ。大阪医科大小児科学教室の田中英高准教授は四月二十一日の参考人質疑で「小児科医は今の脳死判定基準に不安を持っている」と指摘した。

 子供の脳は回復力が強く、脳死の診断後、一カ月以上生存した例もある。田中氏は三百三日目に自発呼吸が再開した十一歳男子の例を挙げ、「脳死になっても何年も生き続ける子がいる」と強調した。

 これに対し、日本医科大学大学院の横田裕行教授は参考人質疑で「脳死後の長期間生存例は、法に基づく脳死判定基準を満たしていない場合が多い」と発言。日本救急医学会は「医学的に脳死は人の死である」との見解で、横田氏もこの立場から臓器提供拡大への期待感を示した。

 もう一つの論点は、十五歳未満からの臓器提供の際、本人の意思表示がない場合でも、提供を可能にすることの是非だ。国会提出・提出予定の四改正案のうち、年齢制限を撤廃する二改正案はいずれも、本人が拒否の意思表示をしていない限り、家族の同意などで提供を認める内容だ。

 現行法が十五歳未満の提供を禁じたのは、民法で遺言できる年齢が十五歳以上と規定されているため。改正案では十五歳未満の子供に生前の意思表示は難しいため、本人の同意要件を外している。

 しかし、日本弁護士連合会人権擁護委員会の光石忠敬特別委嘱委員は「子供や病気で意思決定できない人は、(提供)拒否の意思表示はできない」と指摘。本人同意を外すのは「人間の尊厳を冒す」(光石氏)という。

 もともと現行法は、本人同意があり、臓器提供する場合に限って「脳死を人の死」と位置付けた。これも一九九七年の法制定時、一律に「脳死を人の死」とした当初案を慎重論に配慮して修正した経緯がある。

 日本では、脳死で臓器提供をしない場合、現在も「三兆候(呼吸と心臓停止、瞳孔散大)」が死の基準。現行法は脳死を人の死とする場合、生前の「本人意思」を前提条件とした。今回の改正には、あらためて一律に「脳死を人の死」とするか否かの問題もある。

 立法府は人の死をどう扱うのか。六八年の和田心臓移植事件以来、論議を繰り返してきた臓器移植問題は、大型連休明けから国会でヤマ場を迎える。

788千葉9区:2009/05/06(水) 10:39:37
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090505/bdy0905052243016-n1.htm
【新型インフル】新型ウイルス、正体が徐々に判明 (1/2ページ)
2009.5.5 22:43

 人類にとって未知のウイルスである新型インフルエンザウイルス。米国疾病予防管理センター(CDC)による4月24日の感染発表以降、ウイルスの正体が徐々に判明しつつある。

 

弱毒性ウイルス

 一番の安堵(あんど)情報は、ウイルスが弱毒性である可能性が高いことだ。世界保健機関(WHO)の緊急委員会にも参加した国立感染症研究所の田代真人氏は、「弱毒性の可能性が高い」と繰り返し情報を発信している。

 メキシコでの致死率が高いものの、他国では深刻な症状となった例は少ない。メキシコでも、進行中の調査でインフルエンザ以外の死因が判明した例があるなど、死亡件数は絞り込まれている。

 今回発生したウイルスは、豚由来のH1N1型と呼ばれるタイプ。一般にH1型のウイルスは弱毒性とされる。H1型ではウイルスの構造から、体内への侵入が呼吸器や消化管にとどまるからだ。強毒性のウイルス(H5型、H7型)だと、全身の細胞に入りこんで重症化する。新型への変容が懸念されている鳥インフルエンザは強毒性のH5型で致死率も高い。
第2波の懸念

 弱毒性とはいえ、懸念すべき点も多い。ウイルスが変容を繰り返し、毒性を増す可能性もあるからだ。

 1918(大正7)年から世界中で4000万人とも言われる犠牲者を出したスペイン風邪(H1N1)は、流行中にウイルスが変容したことが、被害を大きくした原因と指摘されている。

 しかし、田代氏はWHOでの議論などから「病原性が若干強くなる可能性はあるが、鳥インフルエンザのように強毒型になる可能性はない」と断言しており、安心材料となりそうだ。

 CDCによるウイルスの解析でも、今回のウイルスがスペイン風邪ウイルスが保有していた病原性に関する遺伝子は持っていないことが判明。スペイン風邪より病原性が弱い可能性を示している。

 

ルーツは10年前

 毒性と感染拡大は全く別。新型インフルエンザは例年の季節性インフルエンザ並みの強い感染力を持っているとみられている。CDCなどは「第1波の押さえ込みに成功したとしても、今冬、あるいはそれ以前に、第2波となる流行が発生する可能性もある」と警告している。

 また、米コロンビア大などの研究チームでは、ウイルスが「北米の豚」「アジアの豚」「欧州の豚」など少なくとも4種類のウイルスが混合して生まれたとの解析結果をまとめた。「北米の豚」のウイルスには鳥と人に由来するウイルスの遺伝子も交じっていた。

 チームは過去の検出状況から、1998(平成10)年ごろまでには北米の豚の体内で、豚、鳥、人のウイルスが混合したのではないかとみている。ウイルスの解析は、今後の治療などに役立つものと期待されている。

789千葉9区:2009/05/06(水) 10:41:06
>メキシコ便に限るとか、優先順位を付けるべきだ
これしかないでしょうねえ・・・
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090505/bdy0905052234015-n1.htm
【新型インフル】追跡調査追いつかず 感染国からの入国多く (1/2ページ)
2009.5.5 22:33

このニュースのトピックス:新型インフルエンザ
 新型インフルエンザ対策で、メキシコ、米国、カナダからの飛行機で帰国・来日した人に行われるはずの入国後の健康観察が、計画通りに行われない事態になっている。検疫所や保健所の態勢が、膨大な対象者の数に対応できないことが最大の理由。さらに、帰国・来日者が申告する、日本国内での連絡先が正確に行われていないという問題も指摘されている。

 厚生労働省は、ウイルス侵入を防ぐ「水際対策」として、メキシコ、米国、カナダの3国からの航空便の帰国者全員に4月28日から「機内検疫」を実施。「健康状態質問票」に、体調や日本国内での住所、電話番号を記入させている。

 入国後に症状が表れた場合の早期フォローや、同便搭乗者の感染が判明した場合に連絡をとることを目的にした措置だ。検疫法に基づいた行為で、記入拒否や虚偽申告には罰則もある。

 検疫所では、回収した質問票を住所地ごとにリスト化して、都道府県を通じて各保健所に送付。保健所が、それぞれに10日間ほど電話を入れて、健康状態を把握する。

 ところが、厚労省検疫所業務管理室によると、「到着便が集中する成田空港で、リストを作成する作業がはかどらない。各都道府県へのデータ送付が、翌々日になるなどしている」。成田空港では入力担当の職員を当初人数の4倍近い66人態勢までに増強。24時間体制での処理を始めたが、帰国ラッシュ時の5日と6日には対象の3カ国から毎日1万人以上の入国があり、綱渡り状態だ。
 リストを受け取った都道府県の側でも、今度はリストを保健所単位に仕分けし、個別に連日電話を入れるという膨大な作業が待っている。東京都の感染症対策課では「保健所が毎日、対象者に電話確認を入れるのは今の人員では現実的に無理」と断言する。

 また東京都では「連絡先の記入がないケースもある。来日外国人の場合、ホテルに滞在する人も多いほか言葉の問題もある」と指摘。「メキシコ便に限るとか、優先順位を付けるべきだ」とする。

 「ヒヤリ」とする場面も起きている。東京都三鷹市の女性が3日午後に「感染の疑い」(後に陰性と判明)とされたケース。女性は4月28日に帰国しており健康観察の対象だった。しかし、3日に自主的に病院に行くまで、連絡は取れていなかった。

 厚労省では「都道府県にどのような問題が出ているかを聞き、改善できるところはすぐに直したい」と話している。

790千葉9区:2009/05/06(水) 10:47:31
>>781
これで来たんですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9
パトリオット・エクスプレス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: ナビゲーション, 検索
パトリオット・エクスプレス(Patriot Express)は、アメリカ軍のチャーター便。


概要 [編集]
アメリカ合衆国本土から、世界各国のアメリカ軍基地および周辺の飛行場を結ぶチャーター便。軍用とはいえ軍人、軍属および家族などの移動用のため民間機を借り上げて運用される。乗客はマイレージサービス対象外。


日本に飛来するパトリオット・エクスプレス [編集]
アメリカ本土から横田基地、厚木基地などに、ボーイング747型機などが飛来する。

791千葉9区:2009/05/06(水) 10:50:31
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009050602000086.html
【関連】GWヤマ場 背水 新型インフル検疫 意外にスムーズ マスク、日本人だけ 説明ほしかった
2009年5月6日 朝刊

 新型インフルエンザの世界的な流行が続く中、各地の空港は五日、大型連休を海外で過ごした人たちの帰国ラッシュを迎えた。乗客らは、慣れない機内検疫にも「思ったほど時間がかからなかった」などとおおむね冷静。ただ、感染が疑われる人と同じ便に乗り合わせ、機内で長時間待たされた乗客からは「状況を教えてほしかった」と不満の声も上がった。 

 ■成 田
 成田空港では、検疫人員を通常の三倍程度に増やしたことで、懸念されていた大きな混乱は見られなかった。

 機内検疫の開始当初は、到着から検疫官が来るまで一時間以上かかる便が相次いだが、検疫所の職員は、増員の効果に加え「だいぶ作業に慣れてきた」と指摘する。国内航空会社によると「逆に検疫官が到着機を待ったり乗客を早めに出してもらったり、全体的にスムーズだった」という。

 米ロサンゼルス旅行から帰った熊本市の男性会社員(24)は、約五十分間の機内検疫を終え、「少し驚いたけど、思ったほど時間がかからなかった。これぐらいなら仕方ない」と淡々と話していた。

 ■中 部
 中部国際空港でも多くの観光客が次々に帰国した。夕刻に着いた米国便では、機内検疫で感染の疑いがある乗客一人が見つかり、同便の他の乗客から、情報の少なさに対するいら立ちや不安の声が聞かれた。

 ケンタッキー州在住の男性会社員(53)は「十三時間のフライトの後に一時間半も説明もなく、ひたすら座って待たされた。自分の身にかかわるので状況を教えてほしかった」と不満を述べた。

 一方、ほかの感染国などからの帰国便の乗客らは口々に「現地では警戒心が思ったより薄かった」と指摘。韓国を友人と旅行した愛知県の女性会社員(30)は「ホテルでうがいと手洗いはしたけど外では誰もマスクなんかしてなかったから、すぐに外しちゃった」と拍子抜けした様子だった。

 ■関 空
 関西空港では、午後三時すぎに米サンフランシスコ発のユナイテッド航空などの共同運航便には防護服を着た検疫官が入り、約一時間かけて機内検疫を実施。京都市の十歳未満の女児が簡易検査の結果、A型ウイルス陽性に。関西空港検疫所には職員があわただしく出入りし、情報収集や国との連絡に追われた。

 同便で帰国した神戸市東灘区の会社員福井英夫さん(46)は「到着後、防護服姿の検疫官が十人ぐらい入ってきてびっくり。もう少し説明があればよかったのに」と疲れた様子。

 姉と帰国した京都市南区の会社員段敦子さん(35)は「日本では新型インフルエンザが騒ぎになっているけど、米国ではマスクをしているのは日本人ぐらい。特に心配してない」と冷静に話した。

792千葉9区:2009/05/06(水) 11:40:08
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090506-OYT1T00064.htm
新型インフル、WHOが警戒度「6」検討

 【ジュネーブ=大内佐紀】世界保健機関(WHO)は5日、早ければ同日中に新型インフルエンザに関する警戒水準を現行の「フェーズ5」から世界的大流行(パンデミック)を意味する最高の「6」に上げる方向で内部調整に入った。

 WHO当局者が明らかにした。

 フェーズ6への引き上げ条件は、二つ以上の大陸で人から人への持続的な感染が確認されること。メキシコと米国を含むアメリカ大陸で持続的感染が見られているほか、スペインや英国などの欧州大陸でも二次感染が確認されており、WHOでは欧州での感染状況を注視していた。

 ただ、WHOでは、「『フェーズ』は感染地域の地理的な広がりだけを判定基準とし、症状の重さとは関係ない」として、冷静な対応を求めてきた。「6」を宣言したとしても、渡航禁止、国境閉鎖など社会・経済的影響の大きい措置は引き続き取らないよう各国政府に求める方向だ。

 WHOは、インフルエンザウイルスの活動に適するとされる冬を迎える南半球での感染拡大に神経をとがらせている。すでに南米の一部で感染が報告されており、まだ報告のないアフリカ諸国などは医療体制が不備な所が多いからだ。WHOは27日夜にフェーズを「3」から「4」に上げ、その2日後の29日には、「4」から「5」へ引き上げた。

(2009年5月6日03時04分 読売新聞)

793千葉9区:2009/05/06(水) 11:45:05
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090505_03.htm
【ドキュメント・新型インフル】始動50分 政府「宣言」
厚労相、ニュースに合わせ会見
 世界保健機関(WHO)が警戒レベルを「フェーズ4」に引き上げる――という速報がテレビから流れたのは28日午前5時過ぎ。東京・霞が関にある厚生労働省新型インフルエンザ対策推進室のスタッフが一斉に立ち上がった。

 約50分後の午前5時50分、新型インフルエンザの発生を宣言する厚労大臣声明が発表された。舛添厚労相は、午前7時のNHKニュース時刻にぴたりと合わせたようにして始めた記者会見をこう締めくくった。「この危機に打ち勝つべく、全力を挙げてまいりたい」

 公邸で秘書官から電話で情報を受けた麻生首相は、午前7時45分に国会内に移動、内閣危機管理監を呼び、「新型インフルエンザ対策本部」の設置と早期開催を指示した。首相自身が本部長を務める対策本部が設置されたのは同8時。午後0時37分に始まった初会合でウイルスの国内侵入阻止対策などの基本方針を決定した。

 阪神大震災などでは対応の遅れが指摘された。政権の危機管理能力が問われるだけに、首相は27日夜、WHOの会議が前倒しで招集された段階から警戒レベル引き上げの可能性が高いと見て、河村官房長官と念入りに対応を確認していた。

 新型インフルエンザ発生宣言を受け、厚労省はメキシコ、米国、カナダから国内空港に到着する全航空機を対象に機内検疫に着手した。米国アトランタ発のデルタ航空便が午後1時過ぎ、成田空港に到着すると、空港検疫所の検疫官7人が慌ただしく機内に乗り込んだ。

 防護服に手袋、ゴーグルにマスク……。“完全防備”の7人は、検疫法に基づく検疫作業であることを宣言。体温を検知するサーモグラフィーを乗客たちの顔に当てる一方、質問票を手渡して海外での行動を確認した。検疫が終了した乗客が機外に出ると、一人ひとりにマスクが手渡された。

 成田、関空などの国際空港でこの日、作業にあたった検疫官は約160人。計36便の到着便が機内検疫の対象となった。

 デルタ航空便でアルゼンチンから帰国した埼玉県の男性会社員(44)は「乗客は全員、冷静に対応していた」と話した。

(2009年4月29日 読売新聞)

794千葉9区:2009/05/06(水) 11:45:49
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090505_04.htm
【ドキュメント・新型インフル】「日本のネット情報頼り」
 「フェーズ3から4へ」。世界保健機関(WHO)の警戒レベル引き上げから一夜明けた28日(日本時間29日)のメキシコ市。市の中心部にある観光名所・革命記念塔に近い商店街は、シャッターを下ろしたままの店が目立ち、名物のタコスや雑貨などを扱う露店もほとんど姿を消した。

 中心街に足を運んだ日本人向けホテルの管理人・竹葉光彦さん(39)は「久しぶりに外出して変わりように驚いた」と言う。

 警戒レベルの引き上げ、死者数の増加……。事態の悪化を物語る情報は次々ともたらされる。その一方で、どこで、どれぐらい患者が出ているのかといったきめ細かい発表が、首都・メキシコ市でもなかなか流れないことに対する市民のいらだちが募り始めている。

 やはり日本人専用ホテルに勤務する斎藤具視さん(33)は「こちらの発表情報は『インフルエンザは治ります』といった楽観的な内容ばかり。心配なので日本のネット情報に頼っています」と心細げに話した。

 韓国の保健福祉家族省の記者会見場。29日午前10時30分、疾病管理本部の全柄律(チョンビョンユル)伝染病対応センター長は準備してきた資料を手に、感染の疑いがある患者が新たに5人確認されたと発表した。

 公共放送のKBSは正午と夕方、このニュースをトップで伝えたが、ソウルの繁華街には、いつもと同じように多くの買い物客が繰り出していた。そのうちの一人、崔英姫(チェヨンヒ)さん(55)は「韓国で死者は出ていない。マスクをするほど危険な状況ではない」と話した。

 「予想通り、感染者は増えている」。28日午後1時半(日本時間29日午前2時半)から始まった記者会見で、米ニューヨーク市のブルームバーグ市長は沈痛な面持ちで語り始めた。

 市内で最初に集団感染が確認されたセント・フランシス高校はこの日、感染が確認された生徒が一気に増え、同日午後3時(同午前4時)休校措置を週末まで延長すると職員や生徒、保護者にホームページで通知した。

 「ほとんどの患者の症状は軽く、回復中である。典型的なインフルエンザと変わりない」。市長は冷静な対応を市民に呼びかけたが、その約17時間後、米国内での初の死者発生をロイター通信が世界に配信した。メキシコから来ていた1歳11か月の幼児だった。

 地球規模の被害の拡大がさらに現実味を増している。

(2009年4月30日 読売新聞)

795千葉9区:2009/05/06(水) 11:47:56
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090505_05.htm
【ドキュメント・新型インフル】厚労省、鳴りやまぬ電話
 世界保健機関(WHO)の警戒レベルが「フェーズ5」になった30日朝の東京・霞が関。新型インフルエンザの発症が確認された直後に開設された厚生労働省の電話相談窓口で、医系技官の大坪寛子さんは、鳴りやまない電話の対応に追われていた。

 「疑わしい患者が来た場合、どう診断すればいいのか」「どの薬が効くのか」。開業医や看護師らからの具体的な質問が一気に増えた。

 専門的な内容が多いだけに、1件の相談時間は長引き、大坪さんたちにかかる負担が増す。その一方で、国内感染が徐々に現実味を帯びてきている。

 血液内科医として10年以上の現場経験のある大坪さんは「早期発見には現場からの情報が欠かせない。協力して頑張りたい」と言って口元を引き締めた。

 「ウイルスの診断法の確立やワクチン開発が現在の最大のテーマです」。午後2時、東京・新宿の国立感染症研究所で開かれた記者会見で、宮村達男所長は、そう切り出した。

 国内での発症に備えて当面重要となるのが、正確で迅速に行える診断法の確立。その際、欠かせないのが、国境を越えて広がりつつある新型インフルエンザウイルスの遺伝子だ。

 海外機関との窓口を担当する岡部信彦・感染症情報センター長は「一両日中にも米国からウイルスの遺伝子が届き、完全な診断ができるようになる」と語った。

 千葉県の成田空港に近い成田赤十字病院。国内に3か所しかない国指定の「特定感染症指定医療機関」として、24時間体制で感染症患者の対応に当たり、成田空港で新型インフルエンザの疑いがある患者が出た場合の受け入れ先となる。

 ロサンゼルスから到着した便に搭乗していた乗客から、A型インフルエンザに感染している疑いのある女性乗客(25)が見つかったのは午後3時半。感染症対策担当医師らによる対策会議が始まって間もなくだった。午後8時過ぎに同病院に搬送された女性は、そのまま隔離病室に収容された。

 その約5時間半後の1日午前1時30分過ぎに舛添厚労相が記者会見。成田空港の女性とは別に、カナダから帰国した神奈川県内の10代後半の男性が新型インフルエンザの感染の疑いがあると発表した。

(2009年5月1日 読売新聞)

796千葉9区:2009/05/06(水) 11:48:33
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090505_06.htm
【ドキュメント・新型インフル】体温記録票、先生に提出
 新型インフルエンザの疑い例の浮上から一夜明けた1日。さいたま市浦和区の高砂小学校5年3組の教室に「おはようございます」の元気な声が響いた。

 1時限目が始まる直前の午前8時半。朝のあいさつが終わると、子供たちは、自宅で測ってきた体温を書き込んだ「体温記録票」をランドセルから取り出し、担任の清水佳奈子教諭(32)に次々と提出した。

 検温を忘れた子は、先生から体温計を手渡されてその場でチェック。38人全員から記録票を回収し終えた清水教諭は「熱が出ている子がいないようで、安心しました」と、ホッとした表情を浮かべた。

 毎朝、体温を測ることで、保護者に我が子の体調管理に関心を持ってもらうのが最大の狙い。メキシコなど3か国で新型インフルエンザが発生したと舛添厚生労働相が宣言した先月28日、市内の市立小中学校、高校での実施が決まり、この日から約10万人の市内の児童・生徒が取り組んだ。

 体温記録の提出の様子を見て回った木村栄二校長は「全員が大丈夫でしたが、連休明け以降は、さらに気を配らなくてはいけない」と口元を引き締めていた。

 新型インフルエンザの疑いが持たれていた横浜市の17歳の高校生は、季節性のA型インフルエンザと判明したものの、国内感染の危険は高まりこそすれ、なくなったわけではない。

 感染が疑われた生徒が通う横浜市内の高校が、発症から症状が沈静化するまでの期間を考慮して、授業再開を11日からとする措置を決めたのが午後4時。午後5時半には、国立感染症研究所の検査の結果、新型インフルエンザへの感染の疑いが晴れたが、安全を期するため、その措置は継続することとした。地区大会などへの運動部の不参加も、そのまま続ける。

 校長は「今後、生徒や保護者から苦情が来るかもしれないが、安全を願う気持ちを分かってもらうしかない」と苦渋の表情で語った。

 きょう2日からは、ほとんどの学校で5連休が始まる。午後7時5分過ぎ、文部科学省は、児童・生徒に発症の疑いがある場合は、速やかに保健所に相談することなどを全国の教育委員会に文書で通知した。

(2009年5月2日 読売新聞)

797千葉9区:2009/05/06(水) 11:49:14
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090505_07.htm
【ドキュメント・新型インフル】マスク工場フル稼働
 ウイルス対策用マスクを製造している「モチガセ」(鳥取市用瀬町用瀬)の本社工場では、2日午前7時から、社員10人が作業に追われた。大型連休は、カレンダー通りの休みになるはずだったが、この1週間で計900万枚を受注、連休返上で生産を続けている。

 特に、世界保健機関(WHO)の警戒レベルが「フェーズ5」に上がった4月30日以降に、注文が急増。製造責任者の中田幸広さん(53)は「肉体的には厳しいが、今やらないといけないという気持ちでみんな頑張っている」と力を込める。

 中には、インフルエンザとの戦いが数か月以上の長期戦になるとみて、備蓄用として320万枚を追加注文してきた大企業もあった。フル生産しても今受けた注文の納期は7月ごろになる見通しで、若林一夫社長(58)は「長期化すればさらなる不足も考えられる。メーカーとして社会的責任を果たすためにも、何とか供給能力を高めたい」と焦りを隠せない。

 一方、大勢の買い物客でにぎわった東京都内の大型スーパーでは2日、マスクの一部商品が完売し、インフルエンザへの関心の高さをうかがわせた。

 ただ、買い物に来ていた東京都足立区、会社役員茂木昇さん(71)は、「新型インフルエンザは弱毒性のようだし、今のところは外出を控えるつもりもない」と、冷静な受け止めだった。新宿区の映画館「新宿バルト9」でも、1日から公開になったばかりの映画「仮面ライダー」の新作は満席だった。

 経済の落ち込みで減産している大手メーカーは、三菱ふそうトラック・バスの16連休など、長い休みに入っている。しかし、企業の間では、感染拡大に備えた警戒感は強い。

 企業のリスク管理を手がける、三井住友海上グループのインターリスク総研では2日、幹部研究員が出勤した。同社にはこれまで、顧客企業から「どのような対応をしたらいいのか」「休業すべきか」などの問い合わせが、数十件寄せられている。本田茂樹研究開発部長は「国内感染者が出れば、企業は工場の休止など、一段の対応を求められる可能性がある。企業は迅速で的確な行動が求められる」と緊張感をにじませた。

(2009年5月3日 読売新聞)

798千葉9区:2009/05/06(水) 11:50:09
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090505_08.htm
【ドキュメント・新型インフル】疲労おし「水際で止める」
 米・サンフランシスコから到着した便の機内検疫が終わりに近づくと、自分の持ち分の作業を終えた検疫官が、同僚を機内に残し、隣に駐機しているシカゴ便を目指して走り始めた。

 3日午後2時15分の成田空港第1ターミナル。125人を乗せたシカゴ便の到着から12分が過ぎていた。「一刻も早く」の思いが検疫官たちをせき立てる。

 医師1人、看護師1人を含む数人が機内検疫の際の検疫官チームの基本型。防護服は軽いとはいえ、走ると長いすそが足にまとわりつく。発熱をチェックするサーモグラフィーの重さは2キロ近い。乗客に「早くしろ」とか「おれは関係ない」と言われることもある。

 「みんな疲れている。ただ、水際で止めるには、空港での検疫が最も大切なんです」と、成田空港検疫所の藤間正昭課長補佐は話す。

 厚生労働省によると、成田の検疫官は約90人。機内検疫が始まった先月28日以降、横浜や東京の各検疫所や防衛省からも応援をもらったが、機内検疫の対象となるアメリカ、カナダ、メキシコからの便は1日35便から38便。国境を越えて広がる脅威を水際で食い止めるため、1日2交代、引き継ぎ時間なども含めると、1日の業務が16時間に及ぶこともある。

 サーモグラフィーで全員の発熱をチェックし、健康状態の確認のための質問票を回収する。体調不良を訴える乗客には、検温し、鼻腔(びくう)の粘膜を採取する簡易検査も行う。

 1日未明、国立感染症研究所の検査で最終的にはA香港型と判明した25歳の女性も、この機内でのチェックの網が捕捉した。

 この日、シカゴ便の機内検疫は40分で終わった。この便でアメリカ出張から戻った兵庫県芦屋市の会社員、金子京玄さん(37)は大阪行きの便への乗り継ぎが約3時間後に迫っていた。金子さんが言う。「意外に早く終わった。不満を言う乗客もいなかった」

 成田空港からの入国者は1日平均約3万7000人。大型連休後半の帰国ラッシュはきょう4日から始まり、ピークの6日には、約4万6000人が入国する。5、6の両日に、厚労省は新たに医系技官らを応援派遣し、通常の3倍の260人体制で水際の守りを固める。

 「検疫は第1の防波堤。今できることをやるしかない」。50代のベテラン検疫官が言い切った。

(2009年5月4日 読売新聞)

799千葉9区:2009/05/06(水) 11:50:54
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090505_09.htm
【ドキュメント・新型インフル】TVに会議専門家も奔走
 4日午後1時半、東京・赤坂でテレビ番組の収録を終えたばかりの元国立感染症研究所研究員、岡田晴恵さんの携帯電話が鳴った。別の放送局からの出演依頼だ。新型インフルエンザ発生を政府が宣言した4月28日以来、1日2〜3か所のはしご出演も珍しくない。

 感染症の知識を、分かりやすく伝える専門家としてメディアに人気がある。新型インフルエンザに関する著書も約20冊、執筆依頼も次々舞い込む。収録の合間には美容室へ。戻れば控室でパソコンに向かう。

 「今回はたまたま弱毒性でしたが、鳥由来の強毒性インフルエンザが出現する可能性は、全く減っていません。その対策も忘れてはいけない」。口調が熱を帯びる。

 世界保健機関(WHO)感染症アドバイザーを2005年まで務めていた、押谷仁・東北大教授(ウイルス学)も、4月末に予定していたフィリピンへの出張をキャンセル。そのまま騒動に巻き込まれた。都内のホテルに泊まりながら、NHKなど放送局の報道番組に出ずっぱり。「テレビ出演は苦手です。でも、みなさんに正確な情報をきちんと伝えなければ……」

 その間、WHOの電話会議などもこなし、今月3日、1週間ぶりに仙台市の自宅に戻って寝た。

 東京・国立感染症研究所。岡部信彦・感染症情報センター長は、4日午後2時から同研究所で開かれた報道向け説明会に出席した。「新型ウイルスの検出キットも発送を終え、来週には全国の自治体の衛生研究所で短時間診断ができるようになります」と説明した。

 喜田宏・北海道大教授は、同日夕、北大構内(札幌市)の研究室に入った。

 WHO、国際獣疫事務局(OIE)、国連食糧農業機関(FAO)が主催する国際電話会議が4日午後11時から開かれ、これに参加を求められたためだ。「現状では、A香港型、Aソ連型、B型に続いて、第4の季節性インフルエンザに仲間入りしそう。大きな被害につながる恐れは低いが、それぞれのウイルスの動きを冷静に見守る必要があります」と語る。

 札幌市もようやく桜が開花、この日も20度を超える陽気となった。連日の取材対応などの間にたまった手紙や原稿の処理をしながら、喜田さんは研究室で一人、深夜の電話を待った。

(2009年5月5日 読売新聞)

800千葉9区:2009/05/06(水) 11:51:39
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090506-OYT8T00237.htm?from=nwla
新型インフル「沈静化」、普通の生活を模索
米「即休校」方針見直しも メキシコは企業・学校再開へ

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)感染者は世界中で増え続ける一方、発生地とされるメキシコで「沈静化」に向かっているとの観測がある。米国では感染拡大阻止を優先するあまり経済や社会活動を抑制する措置を見直す動きがある。

 厳戒態勢が功を奏し、重症化が抑えられていることから、防疫対策と対策による影響のバランスを考える余裕が出てきた。(リオデジャネイロ 小寺以作、ワシントン 山田哲朗)

 ■株価が上昇

 「正常生活に戻る道筋が見えてきた」

 メキシコのカルデロン大統領は4日、テレビ演説で新型インフルエンザを克服しつつあるとの自信を見せた。コルドバ保健相が「国内の感染は峠を越えた」と述べており、市民の間に安堵(あんど)の空気が流れている。

 政府は、5日間にわたった官公庁、企業や商店の業務停止措置を6日から段階的に解除する計画。7日には高校と大学、11日には幼稚園と小中学校の授業も再開させる。メキシコ市内の道路には4日、車の往来が戻り始めた。メキシコ証券取引所で平均株価は同日、5%上昇した。

 だが、メキシコで感染が確認された患者は5日、800人を超し、警戒を緩められる状況ではない。感染予防のため、劇場や映画館で、観客は1席おきの着席を義務づけられ、サッカーのスタジアムでは、観客同士が2メートル以上あけて座らなくてはならない。保健相は「ネクタイに、くしゃみで飛散したウイルスが付着する」として、当面、ネクタイを着用しないよう国民に呼びかけた。

 カルデロン大統領は、また、「ウイルスの基本的な特徴が分かってきた」と強調した。病気の正体が謎だった4月中旬までは、発症初期に適切な処置が取れず、重症者や死者が続出したが、新型インフルエンザと判明した4月下旬以後、抗インフル薬タミフル投与などで、症状の悪化がうまく抑えられているとの認識を示したものだ。

 ■感染36州に


 米国では4日、感染者が確認された州が36州に広がった。全米で500以上の学校が休校となり、33万人の生徒が休んだ。米政府が感染者が確認された学校に14日間の休校措置を求めているからだ。世界保健機関(WHO)は当初、新型インフルの潜伏期間を季節性インフルより長い6〜8日と推定、休校措置もそれに応じて長い。WHOは5日、潜伏期間の見解を季節性並みの5〜7日と改めた。

 一方、感染者が集中したニューヨーク市の私立聖フランシス高校は4日、授業を再開した。米疾病対策センター(CDC)のリチャード・ベッサー所長代行は4日、感染者が出たら「即座に休校」という方針を見直す考えを示した。病状が「季節性インフルと同程度」と比較的軽い上、「学校で患者が出たときには、すでにウイルスが地域に広まっている」ことから、学校だけ閉鎖しても意味がないとの判断からだ。ベッサー所長代行は4日、「メキシコでウイルスの活動が低下してきているのは勇気づけられる兆候だ」と述べた。メキシコ同様、米国でも抗ウイルス薬が効いていることが、厳戒態勢の緩和に向けた機運に結びついている。

 ■下痢が高率

 WHOのケイジ・フクダ事務局長補代理は4日の記者会見で、徐々にわかってきた新型インフルエンザの特徴を説明した。感染者が下痢を起こす率が40〜50%と高い。一方、死亡が確認された26人の中にはタミフルを投与されながら亡くなった人もいるが、「タミフルは、通常、発症から48時間以内に投与しないと効果を発揮しないが、感染者が投与されたのは5日目や6日目。タミフルが効かないとはいえない」と指摘した。

(2009年5月6日 読売新聞)

801千葉9区:2009/05/06(水) 11:52:25
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090506-OYT8T00242.htm?from=nwla
米・メキシコ国境最前線、「客、ほとんどゼロ」
マスク姿は100人に1人

 【サンディエゴ=飯田達人】米カリフォルニア州サンディエゴ市南端のサンイシドロ検問所。米国からメキシコ側にはチェックなしで行けるが、メキシコ側のティフアナから米国に入るには、厳重なチェックがある。4日も検問を終えた人が次々と米国側に入ってきたが、マスク姿は100人に1人ぐらいしか見かけなかった。

 週1回、米国側に買い物に来るというホセ・レイエスさん(76)は、「十数人いる検問所の係官は誰もマスクをしていなかった。普段と全く変わらない対応だった」と語る。また、マスク姿で勤務先のサンディエゴの病院に向かうジェフ・モコスキーさん(43)も「病気かどうかも聞かれず、いつものように30分ほどで通過できた」と話す。

 約3100キロ・メートルある米国とメキシコとの国境には、計34の検問所があり、年間延べ2億人以上が米国側に入る。サンイシドロだけで同3300万人が流入するが、国境閉鎖については、すでに新型インフルエンザの感染者が米国で広がっていることもあり、政府高官は「現実的でない」と口をそろえる。

 ただ、メキシコ側へ赴く米国人の数は激減している。ティフアナの経済は、安い薬や食料品を買いに来る米国人に大きく依存しているが、市内でレストランを経営するジョージ・バレさん(25)は「この1週間、客はほとんどゼロだ」と嘆く。小学校教諭のアレックス・マルティネスさん(30)は、「目抜き通りの土産物店などもほとんどが閉まったまま。病気への感染よりも、経済の行く末の方が心配だ」と語った。

 サンディエゴ側の国境近くも経済的な影響と無縁ではない。雑貨店に勤めるテレサ・マルティネスさん(41)は「先週末は5枚セットで1ドルのマスクが1日50セットも売れたが、店全体の売り上げは通常の半分に落ちている。早く正常に戻ってほしい」と険しい表情で語った。

(2009年5月6日 読売新聞)

802千葉9区:2009/05/06(水) 11:53:31
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/090506_2.htm?from=nwlb
中部空港「陽性」に緊張 同乗18人 構内施設缶詰め
現地は緊迫感なし 帰国者拍子抜け

 帰国ラッシュのピークとなった中部国際空港(愛知県常滑市)には5日、国際便計43便の乗客約8700人が続々と到着した。厳戒態勢が続く空港では、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)対策でマスク姿で降り立つ人が目立つ一方、現地の緊迫感がなく、「旅行中はマスクを着けなかった」と話す旅行者もいた。

 感染者が出た香港から帰国した名古屋市港区、会社員山本陽介さん(25)は、「現地でマスクをしている人は少なかったが、人込みではマスクを着けるようにしていた」。ハワイから家族4人で帰国した同市東区の会社員筒井康弘さん(43)は「4日分のマスクはもちろん、除菌ティッシュやタミフルも持って行った。マウイ島で子どもがマスクをしたら現地の人にけげんな顔をされたが、用心に越したことはないのでマスクをしていた」と話した。

 その一方で、スペイン、英国を回った愛知県刈谷市の女性会社員(25)は、「心配で行きの空港や機内ではずっとマスクをしていたが、実際にマスクをしている人は少なく、帰りは面倒になりマスクをはずした」と拍子抜けした様子。ヘルシンキ経由でチェコなど東欧3か国を旅行した名古屋市名東区、会社員島岡実さん(62)夫妻は、「持参したマスクは一度も着用しなかった。帰国途上のヘルシンキで日本人ツアー客の約20人が全員マスク姿だったのは異様だった」と話した。


(2009年5月6日 読売新聞)

803千葉9区:2009/05/06(水) 11:54:41
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090506-OYT8T00247.htm?from=nwlb
新型インフルの機内検疫、地方でも実施へ
秋田、新潟、広島、韓国便など独自で
 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)への水際警戒が続く中、国際線を抱える地方空港で独自に「機内検疫」に乗り出す動きが出ている。

 新潟、秋田、広島各空港では、韓国、香港などからの便が到着すると、機内でサーモグラフィーを使った体温測定を実施。地方空港での機内検疫は政府の行動計画に盛り込まれていないが、検疫の確実性を高める狙いだ。

 新潟空港(新潟市東区)に5日午後7時50分に到着した韓国・仁川(インチョン)空港からの便は、乗客180人余とほぼ満席。機内にはマスクを着けた新潟検疫所員4人が乗り込み、ゆっくりと通路を進みながら、1人がサーモグラフィーで乗客の体温をチェック。別の所員が渡航先などを尋ねる質問票を回収した。乗客は冷静に待機し、到着から約20分で検疫は終わったという。

 厚生労働省は、メキシコ、米本土、カナダからの到着便に限り、成田、関西、中部の各空港で、機内検疫を行っている。

 しかし、対象ではない新潟空港でも、4月28日夜の韓国便から機内検疫を始めた。新潟検疫所によると、検疫法に基づいて所長権限で決め、グアム便など国際線全便が対象。機内で渡航先などを尋ねる質問票を回収するとともに、37度以上の熱がある乗客がいないかどうかを確認する。新潟検疫所は「質問票回収と体温測定を効率よくでき、乗客に対応しやすい。乗客側と検疫側の双方に最良な方法と判断した」という。

 秋田空港(秋田市)でも4日から、韓国便(週3便)の全乗員・乗客を対象に、機内検疫を始めた。仙台検疫所秋田空港出張所によると、4日は、所員3人が到着便の101人に実施した。急きょ決めたため、運航する大韓航空に連絡できず、着陸後、タラップが下りてから通達した。荷物を持って降りる準備をしていた乗客もいたが、職員が「もう一度同じ座席に座ってください」と呼びかけた。担当者は「機内で症状を発見できればすぐに特定でき、半径2メートル以内に座っている『濃厚接触者』の手当てもできる」と利点を強調する。

 韓国や中国などとの定期便がある広島空港(広島県三原市)でも、4月30日から、国際線全便で機内検疫を実施している。韓国や香港などからのチャーター便を含め、大型連休中で到着便が最も集中した5日夕には、検疫官を1人増やし、7人態勢で臨んだ。

 一方で、地方空港の多くは機内検疫までは行わず、空港ビルの検疫ブースに設置したサーモグラフィーで体温チェックを行っている。厚労省の対策推進本部は「地方空港は国際便も少なく、帰国者が他便の乗客と接触する機会は多くないため、機内検疫は必要ない」と説明。また、同省検疫所業務管理室は「3か国からの便以外への機内検疫を行っているという報告は受けていない。ただ、検疫所長の判断で行うことはありうる」としている。

(2009年5月6日 読売新聞)

804千葉9区:2009/05/06(水) 15:07:57
http://www.asahi.com/special/09015/TKY200905050127.html
新型インフル巡る論争、中国とメキシコが手打ち
2009年5月5日23時37分

 【北京=坂尻顕吾】メキシコ人男性の新型インフルエンザ感染が香港で確認されたのに伴い、中国側が同乗のメキシコ人らを隔離したことにメキシコ側が反発し、両国の論争に発展していた問題は、相手国に滞在する自国民を双方がチャーター機で「救出」することで、ひとまず手打ちとなった。

 中国政府は、感染が確認された男性と同じ航空便で中国入りした乗客らを隔離し、7日間の観察措置とした。これに対し、メキシコのエスピノサ外相が「感染の兆候がないのに隔離しており、差別的措置だ」と反発。中国側は「メキシコ人だけを隔離しているわけではない」(馬朝旭・外務省報道局長)などと反論していた。

 その後、双方がチャーター機を派遣し、相手国にいる自国民を連れて帰ることで合意が成立した。

 中国外務省によると、メキシコからのチャーター機は5日に上海に到着。同日中に北京、広州、香港に寄り、6日にメキシコへ帰国する。メキシコ政府は「約70人のメキシコ人が隔離されている」と主張しており、全員を搭乗させる方向だ。中国側のチャーター機も4日に中国を出発しており、5日にメキシコ市とティフアナ市をめぐり、約200人の中国人を乗せて6日に上海に到着する予定だ。

805千葉9区:2009/05/07(木) 21:13:00
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090507/mds0905071356001-n1.htm
アフガン唯一の豚、新型インフルの影響で室内隔離
2009.5.7 13:53

カブール動物園が飼育する豚は現在、新型インフルエンザを懸念する来園者の目に触れない室内に隔離されている。写真は2002年12月に同動物園で(ロイター) アフガニスタンの首都カブールの動物園が飼育する豚が、来園者の目に触れない室内に隔離されている。世界中で広がる新型インフルエンザへの感染を来園者が恐れているための措置という。

 同国では、宗教上の理由で豚肉や豚製品の販売が法律で禁止されており、この動物園で飼われているのが国内唯一の豚とみられる。

 カブール動物園の責任者は、ロイターの取材に対し「われわれは新型インフルエンザを理由に部屋を用意し、豚は現在検疫を受けている。人々がインフルエンザ感染を恐れており、それに対応した」と語った。

 アフガニスタン国内には養豚場はなく、カブールとメキシコを結ぶ空の直行便もない。動物園の責任者は「それは分かっているが、多くの人は十分な知識を持っていない。来園者はおりの中の豚を見ると、自分も病気になるかもしれないと心配になる」としている。(ロイター)

806千葉9区:2009/05/07(木) 21:18:53
>>805
>>783でエジプトが全頭処分決めたことに比べたら許容範囲内の対応でしょう。
カブールに豚が居るだけでも驚きに値する

807とはずがたり:2009/05/08(金) 01:18:48
医者って診療拒否出来るんでしたっけ?

過剰な診察拒否見直しを=新型インフルで通知−厚労省 (時事通信)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_hospital__20090507_4/story/090506jijiX988/

 厚生労働省は6日、海外渡航歴のない発熱患者が医療機関から診察を拒否されるケースが相次いでいることを受け、発熱患者の受診に関する「基本的な考え方」をまとめ、都道府県に連絡した。新型インフルエンザの世界的な拡大を受けた医療機関側の過剰な診察拒否の見直しを求めている。

 連絡では、医療機関側が発熱患者に対し、「発熱相談センター」への電話相談を勧めるケースとして(1)新型インフルまん延国への渡航歴がある(2)新型インフル患者との接触歴がある−場合を挙げた。また、同センターが新型インフル専門の「発熱外来」に行く必要がないと判断すれば、「感染予防に必要な指導を行った上で、当該医療機関が診察すること」としている。 

[時事通信社]

[ 2009年5月6日20時32分 ]

808とはずがたり:2009/05/08(金) 14:40:18

こんなんで首になったり出世に響いたりするような会社では会社の方が可怪しいのでは。

新型インフル思わぬ余波…出社及ばずGW延長!?
2009.5.7 23:14
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090507/trd0905072316016-n1.htm

社員らの体温を検知するため、通用口に赤外線サーモグラフィーが設置された=東京都港区のNEC本社 最長で12日間に及んだ今年のゴールデンウイーク(GW)。海外でゆったり過ごし、英気を養って7日から出勤しようとしたところ、会社から「出社に及ばず」と通告される人が続出している。拡大を続ける新型インフルエンザの感染への懸念が理由だ。「さらにGWが伸びた」と喜ぶ人、「このまま解雇か」と心配する人など反応はさまざま。過剰反応なのか。万が一の蔓延(まんえん)を防ぐための適正な措置なのか。予期せぬ事態に波紋が広がっている。

 「帰国後3日間は出社に及ばず」

 大手電機メーカーに勤める東京都内の40代の男性管理職は、6日まで家族で韓国旅行中、会社からこんな連絡を受け取った。旅行先でも日々、チェックしていたメールで連絡があったという。男性は自宅から会社の会議にインターネットで参加しており、出勤扱いになっているものの「おれの出世は終わった」とまで落ち込んだという。

 関西の国立大学の特任教授(63)も韓国へ旅行。海外渡航の届け出をしていたところ、9日間の「出校停止」通告を受けた。講師を務める大阪府内の私立大に問い合わせたが「そんなに大げさなことはしません」と言われ、対応の違いに驚いたという。


 富士通(東京)は5日、4月27日以降にメキシコから帰国した社員は10日間、メキシコ以外の海外から帰国した社員は3日間、それぞれ自宅待機するよう指示した。GW前に海外旅行を届け出た社員は約380人。メキシコ行きは数人おり、実際に出勤していない人もいるが、現在のところ発熱やせきなどの症状を訴えている社員はいない。

 同社広報IR室は「富士通の社員が感染源となって、世間に広めるようなことがあってはならないと考えた措置」と話す。

 三井物産(同)は4月28日に新型インフルエンザの警戒水準がフェーズ4に引き上げられたのを受け、メキシコ出張から帰国した社員を10日間、自宅待機にすることを決めた。その時点で対象が数人いたという。

 インターリスク総研(東京)のまとめによると、4月末時点でメキシコへの出張禁止の措置を取った企業は全国で20社。メキシコだけでなく米国出張も禁じた企業は2社あり、海外出張を全面禁止した企業も7社あった。


 同総研の篠原雅道・主任研究員は「企業は感染予防と事業継続という相反する目標を追わねばならず、出社禁止もやむをえない。ただ昨今の雇用情勢で出社に及ばずといわれれば『このまま解雇か』と心配するのも無理はない。バランスが難しい」と指摘する。

 厚生労働省の難波吉雄・新型インフルエンザ対策推進室長は「訪れていた地域、期間など、それぞれ事例によって企業がリスクを判断していることで、国として企業にやるべきだとも過剰反応だとも言えない」としている。

809千葉9区:2009/05/08(金) 22:37:27
機内検疫を客室乗務員がやるとかじゃダメなのかな?
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090509k0000m040128000c.html
新型インフル:機内検疫「もう限界」…対象便増の可能性
 新型インフルエンザ感染確認国が増え、世界保健機関(WHO)が警戒レベルを「フェーズ6」に引き上げる可能性もある中、厚生労働省は検疫態勢の維持に苦慮している。手間のかかる機内検疫の対象は現在、メキシコ、米国本土、カナダからの便だけだが、対象国が増えれば業務増につながる。これ以上の検疫官増員も難しく、現場からは「限界に近い」との声も出ている。

 「今の人繰りで精いっぱい。先のことまで考える余裕はない」。成田空港検疫所の検疫官は、疲れ切った表情で語る。28日から始まった機内検疫の対象は週260便以上。3カ国からの便が到着する成田、関西、中部の3空港では大型連休中、検疫官を通常の計153人から最大計378人に増やした。

 だが、WHOが欧州などでの流行拡大を認定し、機内検疫の対象便が増えた場合、人員確保は難しい。防衛医大などから最大62人の医官らを派遣してきた浜田靖一防衛相は8日の会見で「ぎりぎりのところでやっている。出せるかと言われれば厳しい」と答えた。

 一方、国立感染症研究所の岡部信彦・感染症情報センター長は8日の会見で「患者が急激に増えれば医療の質が落ちてくる」と指摘し、病院の医師を検疫の応援に回すより、医療体制整備に振り向けるべきだとの考えを示した。

 厚労省によると、感染者が3カ国に次いで多いのはスペイン、英国、ドイツ。スペイン直行便はないが、英国は週35便、ドイツは週38便ある。さらに3人の感染者が確認された韓国は週500便以上に達する。新型インフルエンザ与党プロジェクトチーム座長の川崎二郎元厚労相は「東南アジアや韓国にウイルスが入ると、対応が非常に厳しい」と話す。【清水健二、駒木智一、江口一】

810千葉9区:2009/05/08(金) 22:41:00
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20090507-OYT8T01021.htm
新型インフル 健康観察本格化 追われる保健所
対象者 備後で71人さらに増加も
 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)感染者が世界的に増え続ける中、備後地方の保健所でも、メキシコ、米国本土、カナダの3か国から4月28日以降に入国した人を対象に、その後の体調を確認する「健康観察」の作業が本格化。6日現在、観察対象者は備後全体で71人に上り、担当者が連絡を取るのに追われている。海外旅行者が集中した大型連休が明け、対象者が更に増える事が予想されるため、今後の対応を不安視する保健所も出ている。

 健康観察は、3か国に滞在した帰国者に各保健所が連絡を取り、ウイルスの潜伏期間と想定される10日間、発熱の有無などを確認する措置。機内検疫時に健康状態や連絡先などを記した質問票を基に電話を掛けている。備後地方の観察対象者のほとんどが成田空港や関西空港からの帰国者で、3か国との直行便がない広島空港(三原市本郷町)経由の対象者は数人という。

 福山市内では対象者が43人おり、市保健所(福山市三吉町南)の「新型インフルエンザ発熱相談センター」に常駐する保健師2人が毎日、電話で体調をチェック。これまで目立った異状はないが、保健予防課は「今後、帰国者がどれくらい増えるか想像出来ない。混乱が起こらないよう対処したい」と気を引き締めている。

 尾道、三原、世羅の3市町を管轄する県東部保健所(尾道市古浜町)には6日までに23人の対象者リストが届いたが、電話がつながらない人が1人おり、対応に苦慮している。6日には、欧州から帰国した発熱患者が保健所に連絡しないまま、発熱外来のある尾道市立市民病院を直接訪れたケースがあり、「感染拡大の危険がある」として職員が同病院に急行するなど緊張が走った。結局、患者はインフルエンザではなかったが、同保健所は「病院に行く前に電話で相談してほしい」と呼び掛けている。

 担当者は「これから、どのくらい観察者が増えるか分からず、対応出来るかとても心配」としている。

 府中市と神石高原町を管轄する県東部保健所福山支所(福山市三吉町)の観察対象者は5人で、特に混乱などはないという。

 広島空港では、厚生労働省広島空港検疫所支所が、機内検疫で配布する質問票の回収を確実にするため、6日から機内検疫を受けた事を証明する用紙を帰国者らに配布、入国審査時にその用紙を提示しないと入管を通過出来ないようにした。

 7日も検疫官を通常より2、3人増やした5人態勢で警戒を続けており、木田中(のり)・同支所長は「大型連休中はこれまでにない緊張の連続だった。まだまだ油断は出来ず、引き続きしっかりと検疫業務に当たりたい」と話した。

(2009年5月8日 読売新聞)

811千葉9区:2009/05/08(金) 22:54:33
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009050801000538.html
乗り継ぎ便、150人搭乗できず 成田、検疫の影響
 新型インフルエンザへの警戒が続く成田空港で、機内検疫に時間がかかるため乗り継ぎ便に間に合わず、これまでに少なくとも150人が搭乗できなかったことが8日、分かった。航空各社は別便やホテルを用意するなど対応に追われている。

 機内検疫はメキシコや北米からの直行便を対象に、4月28日からスタート。1便につき検疫官3−8人が乗り込み、乗客の体温をサーモグラフィーで調べたり、質問票を渡して健康状態を申告させる。通常1時間ほどかかり、ジャンボ機のように乗客が多いと最高4、5時間かかる。

 全日本空輸によると、機内検疫を受けている乗客を待つため、これまでに沖縄、福岡、伊丹、広島に向かう国内線や、中国、シンガポール、ベトナム、タイに向かう国際線への乗り継ぎ便の出発を15−30分遅らせたが、それでも100人以上が予定の便に搭乗できなかった。このため、他社便への振り替えや払い戻しに応じたという。

 日本航空でもこれまでに約30の乗り継ぎ便に計約50人が間に合わず、宿泊用のホテルを用意したほか、予約の変更や払い戻しをした。

2009/05/08 16:27 【共同通信

812千葉9区:2009/05/09(土) 00:02:33
>>776
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090508-OYT1T01037.htm
香港のホテル、隔離解除で邦人含む350人ようやく解放
新型インフル
 【香港支局】香港当局は8日、新型インフルエンザ感染者のメキシコ人が滞在していた香港島・湾仔(ワンチャイ)のホテルと、郊外の保養施設での隔離措置を解除した。


 日本人8人を含む宿泊客ら計約350人が7日ぶりに解放された。隔離中の検査では感染は確認されなかった。

 宿泊客らは当局の用意したバスなどで空港や別のホテルに移動した。上海経由で香港に入った感染者のメキシコ人は隔離を継続する。

(2009年5月8日22時48分 読売新聞)

813千葉9区:2009/05/09(土) 00:04:14
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090506_02.htm
【ドキュメント・新型インフル】輸入禁止、隔離 広がる波紋
 「我が国が、豚の輸出で不当な扱いを受けないよう必要な措置を講じた」。4日午後(日本時間5日)のメキシコ市。新型インフルエンザ対策のため、風通しがいい屋外に設けられた記者会見場で、メキシコ政府のマテオス経済相は厳しい表情で切り出した。

 中国など約20か国がメキシコを含む感染国からの豚肉の輸入を禁止したことへの不満が言葉の端々ににじむ。メキシコの豚肉生産量は年間約120万トン。輸出はこのうち5%に過ぎないが、ここで輸入禁止を許せば、メキシコ製品に対する偏見を助長する恐れがある。 この日の措置は、世界貿易機関(WTO)に輸入禁止の是非を問う文書を送りつけるというもので、経済相は会見で世界保健機関(WHO)の見解を改めて引用した。「豚肉を食べてもウイルスには感染しない」

 アジアで初めて確認された感染者のメキシコ人男性(25)が宿泊していた香港の繁華街・湾仔のホテルでは5日、日本人8人を含む宿泊客と従業員ら約300人が隔離生活開始から5日目の朝を迎えた。

 入り口付近には、地元メディアが張り付き、運悪くホテルに居合わせたため「缶詰め生活」を強いられることになった人たちの姿を窓越しに追う。

 8人の日本人は、健康状態に異常はなく、日本の新聞の衛星版や雑誌の差し入れを受け、それぞれの部屋でテレビを見るなどして過ごしているという。

 香港は2003年、新型肺炎(SARS)の大流行を許し、死者約300人を出しただけに、曽蔭権行政長官は「ウイルス拡散を防ぐため厳格な措置を取らざるを得ない」と理解を求めるが、宿泊客の我慢も少しずつ限界に近づいている。

 香港政府は8日夜に予定する隔離解除後、宿泊客を香港ディズニーランドに招待する計画を打ち出しているが、英国人宿泊客はこの日午前、香港のテレビ局に「解除されたら、すぐにイギリスに帰る」と語った。

 中国中央テレビは5日午後3時(日本時間同4時)前、広州空港を4日深夜に飛び立った中国南方航空機がメキシコ市に到着したと速報した。

 メキシコから上海への直行便受け入れを中国政府が停止したことで、足止めされていた中国人旅客約100人を帰国させるチャーター機で、到着後のインタビューに対し、王世山機長は次のように述べた。「機内には防護服や消毒液、マスクなどを完備。専門家の感染防止訓練も受けた」

 北京在住の女性会社員(35)は「中国の対応が『過剰反応』という批判もあるらしいが、SARSもあったので仕方ない」と語った。

(2009年5月6日 読売新聞)

814千葉9区:2009/05/09(土) 00:04:54
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/fe_090508_01.htm?from=nwla
【ドキュメント・新型インフル】大型連休も連日出勤


 大型連休明けの7日、東京・江戸川区の江戸川保健所には、海外旅行を終えて成田空港経由で帰国した区民ら117人分のリストが、都からメールで届いた。保健所では、このリストに基づいて、帰国後の体調を確認する電話をかけ、郵便などでも状態を尋ねる。「残業で対応です」。保健予防課の大地まさ代課長の言葉に緊張感がにじむ。

 同保健所には6日までに計190人分のリストが届いたが、電話で連絡を取ることが出来たのは8割程度。中には、リストに書き込まれた携帯電話が着信拒否になるケースもある。

 しかも、機内検疫などに人手を割かれた成田空港では、リスト送付に手間取り、この日届いたメールは、2日前の5日の帰国者分だ。8日には、連休最終日の6日に成田に帰国した人のリストが大量に届くとみられている。4人態勢を15人にまで増強したが、ほぼ連日出勤の大地課長は「代休はありません」。

 新型インフルエンザを巡る過剰反応は、連休明けも収まりを見せない。東京・新宿の都庁21階にある発熱相談センターには、この日も朝から「診察を申し込んだら、渡航歴がないのに、センターを紹介された」といった相談が相次いだ。

 大型連休後半の今月2日から、7日正午までに寄せられた相談は212件。その大半が病院の当直職員の誤解に基づく行き違いとみられるが、収まらない過剰反応に、都は午後2時から開いた23区の担当部長会議で、医療機関に対する指導を徹底するように求めた。

 山形県米沢市の県置賜保健所ではこの日午後、感染例が報告されて以降、業務の際に職員が身に着けることになる防護服の点検作業が行われた。

 感染の広がりが懸念された時に備え、同保健所が検討しているのがファストフードのチェーン店にならった「ドライブスルー方式」。感染が疑われる発熱患者が車に乗ったまま、簡易検査が受けられる仕組みで、今年3月には訓練も行った。

 連休明けのこの日、成田など3か所の国際空港のほか、新潟空港や秋田空港でも機内検疫が行われ、水際での阻止作戦が続いた。山形県内では、感染の疑いがもたれる事例はまだ出ていないが、置賜保健所地域保健予防課の川崎正則課長がつぶやいた。「全国どこで発生してもおかしくない」(今後は随時掲載します)

(2009年5月8日 読売新聞)

816千葉9区:2009/05/10(日) 14:17:54
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090509-OYT1T00112.htm
米の感染者、1639人に急増…メキシコ抜き最多
新型インフル
 【ワシントン=山田哲朗】米疾病対策センター(CDC)は8日、米国の新型インフルエンザ感染者が43州で1639人に達したと発表した。


 7日時点の41州896人から急増、1364人のメキシコを抜いて最多となった。世界の感染者は26か国・地域で計3421人となった。

 CDCのリチャード・ベッサー所長代行は記者会見で、感染者が米国で急増傾向にあることについて「各州で検査態勢が整い、本格的な検査が始まったことが大きな原因だ」と説明。また「同時に新たな感染が全土で出ているのも確かで、今後は感染者数や重症患者がさらに拡大する」との見通しを明らかにしていた。当面は、検査数が増えるにつれ、感染者数も増加するとみられる。

(2009年5月9日01時03分 読売新聞)

817千葉9区:2009/05/10(日) 14:24:54
http://www.asahi.com/special/09015/TKY200905100037.html
部屋に缶詰「パソコンほしい」 ホテルでの「停留生活」
2009年5月10日10時0分
 新型の豚インフルエンザの感染者は10日朝、4人に増えた。機内で、感染が確定した大阪府の高校生らの近くの座席にいた人たちは、成田空港近くの病院やホテルで不安な一夜を過ごした。

 飛行機内で感染した人の近くの座席にいたなどして千葉県成田市のホテルで最大10日間とどまるよう求められた49人の内訳は、大阪府寝屋川市内の府立高3校の生徒28人と教員5人、その他の乗客14人、乗員2人。その後、7人が体調不良を訴えて病院に運ばれた。

 ホテルで留め置かれた人たちは、いったい、どのように過ごしているのか。

 府立高3校のうちの1校の校長によると、生徒らは1人1部屋を割り当てられ、自由に室外に出ることができず、家族も含め外部との面会もできない。室外の洗濯機は使えるが、マスクをつけることが条件という。医師が毎日、各部屋を巡回する。

 ホテルに足止めされた引率教員は、内線電話で生徒の部屋に電話をかけ、様子を聞いているという。

 生徒からは「1人でいる時間が長いのでつらい」「テレビを見るくらいしかすることがない」といった声や、時間をもてあまし、「パソコンがほしい」という声もあるという。

 また、生徒たちのスーツケースが最終到着地の関西空港に運ばれてしまい、9日夕にホテルに届くまで、「着替えがない」「携帯電話が充電できない」などの苦情が多く出ていたという。

 この高校は9日、ホテルにいる生徒に、「帰ってから補習もするので学業面は安心するように」という文章を添えて、課題のプリントを宅配便で送った。

■費用は国が負担、ゴミは自分で分別

 厚生労働省によると、足止めされた49人は検疫法に基づく「停留」の対象者で、潜伏期間にあたる最大10日間はホテルなどで経過観察される。部屋代や食事の費用は国が負担する。

 停留者向けに同省が作ったパンフレットによると、毎朝1回、医師や看護師らが部屋を訪れ、夕方は電話で、熱やせきなどの症状がないか確認。体温は自分で1日3回測り記録する。期間中は基本的に部屋で1人で過ごす。症状がなければ、部屋のある階の廊下は散歩できるが、「他人には極力2メートル以内に近づかない」。洗濯は自室で「備え付けの洗剤をご使用ください」。リネンは原則、交換されない。ゴミは自分で分別し、部屋の扉わきのいすの上に置くよう求めている。

818千葉9区:2009/05/10(日) 14:25:13
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090510-OYT8T00264.htm
成田のホテルでの「停留」…「やることがない」
食事テーブル3メートル間隔 部屋出たらマスク
 新型インフルエンザに感染した高校生の近くに座っていた米国人男性(52)が9日、携帯電話とメールで読売新聞社の取材に応じ、「停留」の様子を伝えた。

 18日までの10日間、食事の時以外は部屋から出ることは原則禁止で、男性は「仕方ないが、やることがなくて困っている」と話した。

 成田空港内の宿泊施設の男性の部屋を検疫官が訪ねてきたのは9日午前7時前。「近くの乗客の感染が確認された」と説明を受け、午前10時半頃、4フロアを貸し切られた、空港近くのホテルに移動した。厚生労働省の職員から「食事の時以外は部屋を出ないように」「どうしても部屋を出る際は、マスクをつけて、何も手を触れないこと」など細かく指示された。

 従業員の入室も制限され、ルームサービスは一切ない。洗濯は室内の洗面所で行い、使用済みタオルはビニール袋に入れて廊下に出し、回収するという。

 9日の昼食は会議室のような広い部屋で、カレーライスを食べた。感染を防ぐため、丸テーブルが約3メートル間隔で15ほど置かれ、男性は1人で座った。夕食はビーフステーキだった。

 朝、昼、夕に義務づけられた体温測定。夕方に部屋を訪れた医師からは、「大丈夫」と言われた。男性は「不幸な状況だが、感染を広げないためにはしょうがない。事態が深刻なので、適切な処置だと思う」とあきらめた口ぶりだった。

 

高校生「授業遅れが心配」
 一方、同じホテルには、感染した3人と同じ高校の生徒と引率教諭の計33人もいる。生徒の間からは、授業の遅れなどを心配する声も出ているという。

 保護者や学校関係者らによると、生徒らは個室に1人ずつ宿泊。食事の時でも、ほかの人と2メートル以内に近づくことは禁じられる。引率教諭が生徒と話す時も内線電話を使用。携帯電話やメールで保護者らと連絡を取り合う生徒もおり、「1人で過ごす時間が長くてつらい」「予防のためにタミフルを服用するか聞かれたが、副作用が心配」などの声も。近く予定されていた中間テストや授業の遅れを気にする生徒も多く、学校側は「帰ってから補習をするので心配しないように」と連絡したという。

 女子生徒と電話で話したという母親(45)は「娘は『早く迎えに来てほしい』と言っていた。(こうなる前に)なぜ早く帰国させなかったのか、学校の対応に疑問を感じる」。友人がホテルにいるという女子生徒(18)は「『大丈夫?』とメールしたら、『寂しい』という内容の返信があった。また連絡してあげたい」と気遣った。

 厚労省によると、貸し切られたホテルの4フロアには、ほかの宿泊客や外部の人が立ち入れないようにされた。10日間たっても発症しなければ、解放される。期間中に許可なく施設外に出ようとしたり、質問に答えなかったりした場合、検疫法に基づき、罰則(6月以下の懲役または50万円以下の罰金)が科されることもある。

(2009年5月10日 読売新聞)

819千葉9区:2009/05/10(日) 14:26:17
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&rel=j7&k=2009050900352
走る検疫官、拡大防ぐ=同行者追い、3人目発見−新型インフル
 成田空港で新型インフルエンザ感染が確認された大阪府内の高校の生徒ら3人のうち、飛行機から降りた後に発症が判明した生徒は、簡易検査で陽性だった2人に同行者がいるとの情報を得た検疫官が、空港内を追い掛けて確認につなげていたことが9日、分かった。
 生徒は乗り継ぎの国内線に向かう途中で、検疫官の判断が感染の拡大を防いだ形だ。
 厚生労働省によると、この生徒は機内検疫のサーモグラフィー(体表面温度測定装置)で異常は見つからなかった。
 帰国当時は発熱はなく、事前に配られた質問票には、せきの症状を記入していたが、「検査対象となる状態ではなかった」(同省幹部)という。
 機内検疫では、教師と別の生徒について簡易検査を実施。A型の陽性反応が出たため周囲の乗客に一時待機を求めたが、離れた座席にいた生徒は飛行機から降りるのを許された。
 その後、陽性の2人から離れて座っていた同行者がいるとの情報を検疫官が入手。飛行機を出て生徒らを追い掛け、簡易検査でA型陽性反応を確認、新型感染の疑いを把握したという。(2009/05/09-20:17)

820千葉9区:2009/05/10(日) 14:26:57
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009050900409
客室乗務員にマスク着用指示=全日空、北米線で−日航も多めに準備
 カナダから帰国した高校生らの新型インフルエンザ感染が確認されたことを受け、全日空は9日、北米地域から日本に到着する同社便の客室乗務員全員と、到着空港で入国手続きを手伝う係員らに、マスクを着用するよう指示した。
 10日以降日本に到着する米本土からの便が対象になる。
 一方、日本航空はメキシコ線で既に客室乗務員のマスク着用を義務付けており、北米線についても、各便にマスクを通常より多く準備。その場の状況に応じ客室乗務員が着用したり、せきなどの症状がある乗客に配布するよう指示している。(2009/05/09-22:58)

821千葉9区:2009/05/10(日) 14:28:39
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090509-OYT1T01120.htm
大阪府教委あわただしく対応…新型インフル・ドキュメント
 9日午前5時55分、職員10人が徹夜で待機を続けてきた大阪府教委保健体育課の電話が鳴った。

 「厚生労働省が間もなく検査結果を発表するらしい」。別の庁舎にある地域保健感染症課からだった。その直後の午前6時すぎ、緊急ニュースのテロップがNHKテレビで流れた。「カナダから帰国の3人の新型インフルエンザ感染を確認」

 待機していた職員たちは府教委幹部に電話で連絡を取り、テレビや厚労省から電話で断片的に入る情報をメモし続けた。「生徒は発熱なし、教員は発熱」「ただ、重症ではない」……。

 「機内検疫で、自分と生徒の2人が引っかかりました」。カナダに生徒たちを送り出していた寝屋川市の府立高校の教頭に、成田空港に着いた男性教諭から、そんな連絡が入ってから約12時間。府庁別館6階の保健体育課は騒然となった。

 午前6時15分、厚労省から正式な連絡が入ると、保護者や報道への対応のために職員2人を学校に派遣し、1人が成田に向かった。

 午前10時すぎ、発症していない生徒28人が一時収容された成田空港近くの宿泊施設の支配人が、詰めかけた記者団に語った。「元気にしています。本当は疲れているのではないかと思うのですが……」

 10日間の停留のため、収容先の施設からバスで近くのホテルに向かったのは午前10時半頃。到着後、生徒たちは足早に裏口からホテル内に駆け込み、客室のカーテンも下ろされた。

 成田に着いた職員から午後、府教委に連絡が入った。「生徒たちの荷物が関西空港まで行ってしまった。こちらの宿泊施設に戻す手続きをしてほしい」

 カナダ・オンタリオ州。日本で3人の感染が確認されたというニュースが8日(日本時間9日)届くと、「カナダ滞在中に感染したのかどうかを調査中」。同州保健省報道官のアンドリュー・モリソン氏は戸惑い気味に語った。

 今回の交流事業でパイプ役を務めた寝屋川市国際交流協会に午後、生徒たちが滞在した同州オークビル市在住の日本人女性からメールが届いた。「感染を知り、驚いています。早期の回復を祈っています」

 文部科学省の相談窓口には、新たな対応があるのかどうか――などの問い合わせが学校関係者から相次いだ。午後6時すぎ、窓口を閉じた担当者が言った。「このまま、水際で食い止めてくれればいいのですが」

(2009年5月9日23時50分 読売新聞)

822千葉9区:2009/05/10(日) 14:30:06
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090509-OYO1T00582.htm?from=main1
マスク着けず、学校「対応は適切」…国内初新型インフル
 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)について、世界保健機関(WHO)がメキシコでの大規模感染を明らかにしてから半月、日本国内で初めて感染者が確認された。カナダでの国際交流を終えて8日夕に帰国した大阪府内の府立高校生2人と引率教諭。府教委や高校は「残念なことになった」と繰り返したが、感染が拡大する現地でマスクを着用せずに観光地を巡るなど、学校側の判断に疑問を残した。厚生労働省は9日早朝から、同じ航空機に乗っていた人の追跡調査を急ぎ、健康への注意を呼びかけた。

 生徒2人と教諭の感染が確認された寝屋川市内の府立高校では午前9時半、校長が正門前で記者会見し、「残念な結果だが、学校の対応は適切だった」と繰り返した。

 同高はカナダでの感染拡大を受け、4月28日、交流事業に参加した他の2校と今後の対応を協議。「現地のコーディネーターが『周辺に感染者がいないので問題ない』と言っている」などの説明があったため、健康管理の徹底を確認し、同30日、メールで引率教諭に健康チェック用のシートを送付したという。

 現地では、シートに基づいて発熱やせきの有無など10項目を毎日確認したが、トロントで大リーグの試合を観戦した5日の夜、生徒の一人が発熱。翌朝、ホームステイ先のホストファミリーの紹介で病院で受診し、抗生物質を処方された。インフルエンザの検査はなく、教諭が「新型インフルエンザではないですね」と尋ねたところ、医師は「それはない。風邪です」と答えたという。

 発熱した生徒は6日のお別れパーティーに出席し、成田空港で感染が確認された。病院に同行した教諭も同日夜に発熱し、同空港で感染が判明した。

 校長によると、4日に引率教諭に対し、生徒にマスクを着用させるように指示したが、9日に教諭に再確認したところ、「現地でマスクをしている人がおらず、集団でつけていると奇異の目で見られると思って着用させなかった」と説明を受けたという。

 不特定多数が集まる大リーグ観戦やナイアガラの滝観光などを中止しなかったことについては「引率教師やコーディネーターと頻繁に連絡を取り、問題ないと判断した」と釈明した。

 午前8時50分から体育館で臨時の全校集会が開かれ、校長は「生徒の症状は重くないので安心してほしい。学校での感染はなく通常通り授業を行う」と話した。

(2009年5月9日 読売新聞)

823千葉9区:2009/05/11(月) 21:52:45
http://mainichi.jp/select/world/asia/news/20090512k0000m040022000c.html
新型インフル:日本人15人を隔離、感染確認で中国
 【北京・浦松丈二】北京の日本大使館によると、中国で初めて新型インフルエンザ感染が確認された男性(30)と同じ成田発北京行きのノースウエスト航空29便に乗っていた日本人15人は11日までに医学観察のためホテルなどに隔離された。

 15人が隔離された場所は北京11人▽西安(陝西省)3人▽武漢(湖北省)1人。同便の日本人乗客は24人で2人は帰国したが、まだ7人と連絡が取れていないという。


http://mainichi.jp/select/world/america/news/20090511k0000e040058000c.html
新型インフル:中国本土で初の感染確認…世界で4703人
 【北京・浦松丈二】新華社電によると、中国衛生省は11日、留学先の米国から四川省成都市に一時帰国した男性(30)が新型インフルエンザに感染していたことを確認したと発表した。中国での感染確認は初めて。世界の感染者数は31カ国・地域で計4703人となった。

 男性は7日に米セントルイスを出発、成田空港を経由し、ノースウエスト航空29便で9日未明に北京に到着。国内線の四川航空機に乗り継ぎ、同日午後に成都に着いた。男性は新型インフルエンザの検査で弱い陽性反応が出たため、疑い例とされていた。新華社電によると、成都市当局は、成都まで男性と同じ便に搭乗していた乗客150人のうち、130人の所在を確認し、健康状態を調べている。


http://mainichi.jp/select/world/news/20090512k0000m030058000c.html
新型インフル:111人が日本入国…中国人感染者と同乗
 厚生労働省は11日、中国国内で初めて新型インフルエンザ感染が確認された中国人男性が搭乗し、米ミネアポリスから8日に成田空港に着いたノースウエスト航空19便の乗客乗員412人のうち、111人が日本に入国したと発表した。全員が既に健康観察の対象になっているが、感染者と座席の近い「濃厚接触者」10人には、保健所を通じて学校や職場を休むなどの外出自粛を強く要請する。

 厚労省によると、入国したのは日本人89人と外国人22人で、機内検疫時に記した質問票で申告された自宅や滞在先は23都道府県にまたがる。感染者が座っていた席の半径2メートル以内にいた10人の所在地は▽東京都5人(うち外国人4人)▽千葉県3人(同1人)▽青森県1人(同1人)▽京都府1人。

 感染が確認された男性は、成田到着の際の機内検疫では異常が見つからず、乗り継ぎで中国に入ってから発症した。こうしたケースの濃厚接触者の扱いは政府の行動計画では明記されていないが、厚労省は「当面は、停留対象だと後から分かった入国者と同じ対応を取る」としている。【内橋寿明】

824千葉9区:2009/05/11(月) 21:55:59
>>783
http://www.asahi.com/special/09015/TKY200905090229.html
全頭処分、養豚担う少数派コプト教徒反発 エジプト
2009年5月11日5時4分
 【カイロ=田井中雅人】エジプト政府が新型の豚インフルエンザ対策として、国内で飼育されている約35万頭の豚の全頭処分に着手したことに対し、養豚業を手がけてきたキリスト教系のコプト教徒が強く反発している。豚を「不浄の動物」とみなす多数派のイスラム教徒との、宗教上のあつれきも高まっている。

 カイロ中心部から車で東に15分のマンシェイト・ナセル地区。養豚業のジョージ・サイードさん(25)は「子供のころからこの仕事をしているが、インフルエンザどころか健康体そのものだ。生活の糧である豚がなぜ殺されなくてはならないのか」と憤る。

 エジプトで養豚は、ごみのリサイクルと裏腹だ。市街地で集めるごみを分別し、残飯のみ豚に与えて飼育。豚は食肉工場に、分別した残りのごみはリサイクル業者に出荷する。人口の1割と言われるコプト教徒のうち約3万5千人が、この地区でごみ処理と養豚で生計を立てており、1日にトラック2千台分のごみが運び込まれ、約6万頭の豚が飼育されているという。

 3日には、豚の処分のためこの地区を訪れた保健当局者や機動隊に対し、住民数百人が投石して抗議。機動隊も催涙弾などで応戦し、12人が負傷する騒ぎになった。

 エジプトでは、まだ新型インフルエンザの感染は確認されていないが、政府は「予防措置」として先月末に豚の全頭処分に着手。保健当局によると、9日までに約1万1千頭を処分した。

 政府は業者に対し、豚1頭あたり100エジプトポンド(約1800円)程度の補償の可能性も示しているが、サイードさんは「補償は一時しのぎにすぎない。我々がいなければ政府の方も困るはずだ。カイロの街は、ごみの山に埋もれてしまうだろう」と反発する。

 コプト教徒が多く暮らすカイロ北部ショブラ地区の豚肉専門店。店員アイード・ブトロスさん(50)は「風評被害で客が半減した。豚肉を食べないイスラム教徒の政治家らがインフルエンザという口実を得て、すべての豚を処分しようとしているのだ」。

 一方、カイロ在住のイスラム教徒で退役軍人のムハンマド・ラシドさん(60)は「エジプトはイスラム国家。そもそも豚を飼うべきではない」と政府の全頭処分を支持する。

 世界保健機関(WHO)は新型インフルについて「豚肉が感染源になることはない」と明言しており、冷静な対応を求めている。国連食糧農業機関(FAO)幹部も「豚を処分する理由がない。(エジプト政府の対応は)全くの誤りだ」と批判している。

825千葉9区:2009/05/11(月) 22:18:15
http://www.asahi.com/international/update/0511/TKY200905110040.html
握手やキス控える米国人も 新型インフルで日常変化
2009年5月11日12時12分
 【ワシントン=桜井林太郎】7〜8人に1人が、他人との握手をやめたり、友人や親類とのキスや抱擁を控えたりしている――。新型の豚インフルエンザに感染するのを防ぐために、米国人が日常生活でこんな対応をとり始めたことがハーバード大学が実施した世論調査でわかった。

 調査は5月5〜6日に、18歳以上の1013人を対象に電話で実施。新型インフルエンザ発生で、日常生活で自分自身や家族がどんな対応(複数回答)をとっているか尋ねた。

 その結果、「手洗いや手用の消毒剤をより頻繁に使うようにしている」が67%で最も多く、「自分や家族が病気になったら家でゆっくりする」(55%)、「航空機の旅行を避ける」(27%)、「スポーツ行事や公共交通など人が多く集まる場所を避ける」(25%)などが続いた。「他人と握手をするのをやめた」が14%、「友人や親類とのキスや抱擁を控えている」も12%にのぼった。

 調査を指揮したロバート・ブレンドン教授(医療政策)は「新型インフルエンザの発生は多くの米国人の生活を変えている」と話している。死者が集中する隣国のメキシコ政府が、身体接触を避けるように呼びかけた報道の影響もありそうだ。

826千葉9区:2009/05/11(月) 22:24:37
>>820
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090511-OYT1T00950.htm
客室乗務員のマスク着用、日航が米・カナダ・ブラジル発便も
新型インフル
 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染が世界的に拡大していることを受けて、日本航空は11日から、これまでのメキシコ発の便に加えて米国、カナダ、ブラジル発の便でも、客室乗務員に機内でマスクの着用を義務づけることを決めた。全日空は9日から、米国発の便の客室乗務員にマスク着用を義務づけている。


 また、日本航空では先月末から、国際線の機内に積んでいるマスクの数を順次増やしていたが、今後はブラジル発の各便で800枚、メキシコ、米国、カナダ発の各便でそれぞれ400枚に増やすことも決めた。

(2009年5月11日21時57分 読売新聞)

827千葉9区:2009/05/11(月) 22:25:23
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090511-OYT1T00578.htm
海外修学旅行見送り…インフル影響もろ、国内切り替え続々
 世界中に感染が広がっている新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の影響で、海外への修学旅行や語学研修を延期する学校が相次ぎ、旅行会社が渡航先などとのやり取りに頭を痛めている。


 文部科学省は、今月14日をめどに中止や延期の実態をまとめるよう都道府県教委を通じて照会しているが、延期を決めた学校は今月1日時点の15校から大きく増える見通し。海外での研修をあきらめ、国内に切り替える動きなども出ている。

 大手旅行会社「近畿日本ツーリスト」(東京都千代田区)には、カナダへの修学旅行を計画していた複数の学校から、旅行の延期や行き先の変更の問い合わせが寄せられている。中でも問題なのはキャンセル料。同社の担当者は「航空会社によってキャンセルチャージがかかったり、宿泊先に預かり金(デポジット)を支払ったりしているケースもある。それぞれ事情が異なり、学校側にキャンセル料を求めるかどうかは難しい問題」と頭を抱える。

 岐阜県各務原市の県立各務原(かかみはら)高校では、今月11日から18日まで2年生の約40人が予定していたカナダ・ブリティッシュコロンビア州での語学研修を取りやめた。

 同県内の公立高で唯一の英語科に通う生徒たちにとって、この研修は修学旅行も兼ねる。大屋進校長は先月末、世界保健機関(WHO)の警戒レベルが「フェーズ5」に引き上げられた段階で中止を決断し、今月1日の保護者会で報告した。

 一部の生徒や保護者からカナダ以外への海外渡航を希望する声があったが、大屋校長は「たとえ延期しても終息しているかわからない。迷っていて、結局、どこへも行けなかったということは避けたかった」と話す。代わりに同校が検討しているのが、福島県天栄村にある宿泊滞在型施設「ブリティッシュヒルズ」での研修。英国庭園風の雰囲気の中で、英語を母国語とする約30人の外国人から英語を学ぶことができる。同施設によると、旅行会社からは、同様の問い合わせが5、6件来ているという。

 一方、文部科学省には、大阪・寝屋川市内の府立高校のカナダ研修で、生徒の感染が確認されて以降、「海外への修学旅行を実施していいのか」「中止する際の基準は何か」といった問い合わせが相次いでおり、同省の担当者は「自粛に傾く学校は今後さらに増えるだろう」と話している。

(2009年5月11日15時00分 読売新聞)

828千葉9区:2009/05/12(火) 20:50:14
http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY200905120228.html
中国 空港で厳密な水際対策
2009年5月12日15時30分

 北京出入国検験検疫局の崔宝祥副局長は11日、中国では4月25日以降、機内パトロールや通関での体温測定、荷物の消毒、健康申告カードの記入などさまざまな対策を講じて、新型インフルエンザ(H1N1型)を食い止める厳密な防御線を敷いていると発表した。

 崔副局長によると、検疫スタッフは中央政府の手配要請に基づき、入国者の体温測定や医学観察、健康申告カードの記入を強化するとともに、機内の消毒や乗客の手荷物検査も強化し、税関では一連の水際対策が講じられている。

 同局は4月25日以降、世界保健機関(WHO)が新型インフルエンザの確認されたと発表した国の航空便に対し指定の駐機管理を行ってきた。現在指定のボーディングブリッジ数は15から26に増加。新型インフルエンザの確認された国の航空便が北京首都空港に到着した際には、通常指定のボーディングブリッジに駐機する。飛行中に症状が確認された場合は、離れた場所への駐機が指示される。

 崔副局長はさらに、同局では4月25日以降、飛行機を降りてから空港の通路に入る際の赤外線体温測定の回数を増やしたと強調。検査機の音が鳴ると、検疫官は素早く再検査を行い、37度以上の熱がある乗客は病院に搬送され検査を受ける。今のところ体温測定は738人が担当、うち54人が病院搬送にあたる。

 このほか、検疫官は乗客の手荷物を消毒し、機内で乗客が使用した廃棄物は回収し、無害化処理を施す。

 4月25日から5月10日零時までに、中国では航空機1866便と入国者30万人余りに対する検査が行われた。これまでに新型インフルエンザが確認された17の国と地域から直行便763便、乗客12万人余りが北京入りしている。

829千葉9区:2009/05/12(火) 20:52:50
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090512-OYO1T00852.htm?from=main2
新型インフル感染の高校生、母とガラス越しの面会
 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染が確認され、成田空港近くの病院に入院している大阪府立高校の男子生徒3人のうち1人の生徒の母親が12日午前、病院を訪れた。生徒が通う高校の教頭、大阪府教育委員会の担当者ら3人も同行した。

 府教委などによると、病院では、担当医が母親らにこれまでの経過や生徒の容体などを説明。その後、生徒と母親はガラス越しに数十分間、面会した。母親は防護服に身を包み、生徒はカナダのホームステイ先などで撮った写真を見せながら笑顔で話し、元気な様子だったという。

生徒らの足止め短縮も…厚労相が検討
 舛添厚生労働相は12日の閣議後の記者会見で、新型インフルエンザに感染した大阪府立高校の生徒らの「濃厚接触者」として成田空港近くのホテルに停留(留め置き)されている乗客ら48人に関して「専門家の医者に診てもらっており、状況をよく観察し、柔軟に考えたい」とし、停留期間を当初の10日間から短縮することを検討していると明かした。

(2009年5月12日 読売新聞)

830千葉9区:2009/05/12(火) 21:00:54
http://mainichi.jp/photo/news/20090510k0000m040111000c.html
新型インフル:個室に10日間「停留」会話は内線・携帯で

新型インフルエンザに感染した男性3人が運ばれた成田赤十字病院の救急入り口前に立つ警備員=千葉県成田市で2009年5月9日午前8時29分、尾籠章裕撮影 国内初の新型インフルエンザ感染者が9日、確認された。感染者に同行した高校生や近くに座っていた乗客ら49人は、10日間の停留措置の対象になる。成田空港近くのビジネスホテルで、与えられた一室にいることを求められ、行動を厳しく規制される生活。厚生労働省が対象者に配っているパンフレットは「停留は、あなただけではなく、大切な家族の方、会社の同僚、友人等を守るために行われます」と協力を呼び掛けるが、史上初めて実施される宿泊施設での停留とは−−。【日野行介、小林慎、奥山智己】

 厚労省によると、停留者は原則ホテルなど施設の個室内で生活することになる。1日1回、医師や看護師が健康状態を確認し、必要に応じてタミフルなど抗インフルエンザ薬を投与する。1日3回検温するなど健康状態の記録を提出。食事は▽午前7〜8時▽正午〜午後1時▽午後6〜7時と定められ、原則自分の個室で食べることになっている。

 49人のうち感染者と一緒に行動した生徒・教諭は33人。学校関係者や保護者らによると、生徒らは全員が9階の個室を与えられ、他の部屋やフロアに行かないよう指示されている。洗濯室などに出かける際は、マスクの着用を義務付けられているという。

 生徒と教諭の連絡はホテルの内線電話を使い、生徒同士は携帯電話でやり取りしている。荷物が既に最終到着地の関西国際空港に送られているため「着替えがほしい」「携帯電話の充電器がない」という要望があり、荷物だけ成田に送り返すことになった。

 生徒からは「テレビを見るしか、やることがない」などの不満も聞かれ、ホテル側はパソコンの貸し出しも検討している。5月下旬の中間試験への影響を心配する声も多く、学校側は教科別のプリントをホテルに送るなどして対応するという。

 勝手に外出することは許されない。パンフレットはこうクギを刺す。「許可無く施設外に出ようとしたり、スタッフの質問に答えなかった、または、虚偽の返答を行った者は検疫法に基づき処罰されることがありますのでご注意ください」

 厚労省によると、滞在費や食費などの生活費は国が負担する。しかし、仕事を休んだ場合の休業補償など、停留による損失の補償はされないという。

 10日の停留期間が満了すると、ようやく解放される。入国手続きを行い、晴れて「帰国」となるという。

831とはずがたり:2009/05/13(水) 13:57:38
「地方のがん対策伝える」 荒生さん国有識者会議委員に
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/05/20090513t55012.htm

 山形県酒田市健康課に勤務する荒生佳代さん(41)が厚生労働省の有識者会議「がん対策推進協議会」の委員に、東北からただ1人選任された。がん検診の受診率向上に取り組んだ実績が認められた。荒生さんは「地方の実情を進言し、自分自身も勉強したい」と意欲を見せている。

 協議会は全国の医師や行政担当者、NPO関係者ら20人で構成し、任期は2年。年3回の会議で、国のがん対策推進基本計画に対して意見を述べる。

 荒生さんは酒田市出身。山形市内の看護学校を卒業後、栃木県内の病院で2年間、看護師として勤務。生活習慣病予防への関心から酒田市職員を目指し、1992年に採用された。現在は成人保健係の主任を務める。

 山形県は胃がんを中心にがんの死亡率が高く、とりわけ庄内地方は高い。一方で、酒田市は胃がん、大腸がん検診の受診率が低かった。「40―50代の働き盛りの受診率の伸び悩みが特に課題だった」(荒生さん)という。

 成人保健係では2006年から、市の広報だけに頼っていた呼び掛けをやめ、検診申込書の全戸配布を開始。医師を招いた講演会を頻繁に開くなど、啓発を徹底した。その結果、20%弱だった胃がん、大腸がん検診の受診率は県平均並みの30―40%に上がった。

 荒生さんは昨年5月、国立保健医療科学院(埼玉県和光市)で取り組みを報告し、今回の選任につながった。

 昨年12月には父親を肺がんで亡くした。5年間の闘病を支えた家族としても、がんをどうにかしたいと思い、背中を押された。「最初は、わたしなんか場違いだろうかと悩んだが、父のこともあり、引き受ける決心をした」と振り返る。

 荒生さんは「協議会では酒田市の事業や地方の実情を報告するだけでなく、緩和ケアなどについてほかの委員から吸収し、県全体のがん対策につなげられればと思う」と話している。

2009年05月13日水曜日

832千葉9区:2009/05/13(水) 21:46:31
http://www.asahi.com/national/update/0513/TKY200905130149.html
新型インフル高校生の座席移動は誤認 5人を不要に監視
2009年5月13日13時7分
 厚生労働省は13日、新型の豚インフルエンザ感染が確認された大阪府の高校生らが乗っていたノースウエスト航空機の乗客で、日本国内に入国した人のうち、感染者と濃厚な接触があった可能性があった人を5人減らし、7人にすると発表した。患者の生徒1人への確認が足りず、座席を移っていなかったのに移ったと判断していた。

 厚労省は当初、生徒が二つの座席を書類に書いていたため、両座席の周囲を濃厚接触の対象とした。その後、患者本人らへの確認を徹底せず、11日に大阪府教育委員会から連絡を受けて初めて、生徒が一つの座席にいたことを知った。12日午後、主治医を通じて改めて生徒側に確認した。

 対象から外れるのは京都市に滞在している米国人4人と茨城県の日本人1人。綿密な健康監視が必要とされ、米国人は9日以降、観光もできずホテル内にとどまっていた。

 厚労省は5人に対し、「日常生活上の制約を課すことになってしまい、申し訳なかった」とし、連絡をとって謝罪した。

 患者の生徒は、機外に出てから体調不良を訴えたため、周囲の乗客12人が足止めされずに入国した。空港近くに停留されている48人と同様の感染の恐れがあるとみて、厚労省は各地の保健所に綿密な監視を求めていた。

833千葉9区:2009/05/13(水) 21:52:55
B級ニュースかな・・・
http://www.asahi.com/international/update/0513/TKY200905130205.html
豚の鳴きまね「不謹慎」 チェコの人気キャスター解雇
2009年5月13日15時22分

 【ウィーン=玉川透】チェコのテレビの人気ニュースキャスターが、豚の鳴きまねをした映像を個人のブログで流し、テレビ局から解雇された。豚インフルエンザが世界的大流行(パンデミック)になろうかという時に「悪ふざけにもほどがある」とテレビ局側はカンカンだ。今月4日に地元メディアなどが報じた。

 解雇されたのは、大手テレビ局ノバで高視聴率を誇る夜のニュース番組のキャスター、イルシ・ドラバヤ氏。問題となった映像は、同氏が番組スタッフ5人と自分の仕事ぶりをブログで紹介するために撮影。その中で全員がしかめっ面でブーブーと鼻を鳴らし、豚の鳴きまねをする場面が繰り返し出てくるという。

 映像が仕事中にスタジオで撮影され、ブログだけでなく、テレビ局のインターネットサイトからも閲覧できることから、テレビ局が厳しい対応に踏み切ったという。

 現在、同国では豚インフルの感染は確認されていない。

834とはずがたり:2009/05/13(水) 21:54:37
マスコミスレが適当かもわかりませんねw
それにしても豚インフルを意識しての豚のものまねなんですかね?今一意味が解らないけど。

835とはずがたり:2009/05/14(木) 13:20:13
我が職場にも北米からの帰国者は10日間の出禁の掲示が貼り出されてます。。

明日はわが身!?耐えられない「停留」の苦痛と気になる補償 (ゲンダイネット)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_super_influenza__20090514_38/story/14gendainet05019570/

 アナタならどうするか――。新型インフルエンザ上陸に伴い実施された「停留」措置のことである。感染拡大の防止策とはいえ、感染者と偶然、一緒にいただけで10日間もカンヅメされるなんて、想像するだけで恐ろしい。「停留」されると一体、どんな状態になるのか。

●法的根拠

「停留」は、新型インフルエンザの感染者等に対する強制措置などを盛り込んだ昨年4月成立の改正検疫法に基づく。

 感染者と接触者らを最長10日間、医療施設やホテルなどに滞在させて健康状態を監視。違反すれば懲役1年以下または罰金100万円以下の罰則だ。

●行動制限

 停留者は1人1部屋の個室が原則だ。施設には医師らが24時間態勢で常駐し、毎日、検温する。本人同意で抗インフルエンザ薬が予防投与されることもある。自室で過ごすのが原則で、施設外への“脱走”は罰則対象だ。

 従業員の入室も制限され、シーツ交換などのサービスは一切ナシ。洗濯は自分で室内の洗面所で行い、使ったタオルはビニール袋に入れて廊下に出し、回収する。

 食事も個室で取るのが原則だが、成田の場合は大部屋が確保できたため、濃厚接触の目安とされる「半径2メートル以上」を離した間隔で机を置いて対応。午前7時、正午、午後6時から各1時間程度で、「朝食はパンとソーセージ、昼食はカレー、夕食はステーキだった日もあった」(地元記者)。

 カップラーメンや、たばこなどの嗜好品をフラフラ買いに行くのもダメ。常駐する厚労省職員が、家族などからの「差し入れ品」と同様、各部屋に届ける仕組みだ。

 飲酒については「特段の決まりがなく、各停留施設の対応に任せている」(新型インフルエンザ対策本部)。ただし、抗インフルエンザ薬を服用している場合は「薬との併用は避けた方がいい」(同)としており、事実上の禁酒を求められる。

●諸費用

 停留にかかる宿泊料や食費は全額、公費負担だが、嗜好品や電話代は自己負担だ。一方、休業などに伴う“逸失利益”を補償する公的救済制度はない。どの程度有効かは不明だが、サラリーマンにとっては「各検疫所長名で発行される『停留決定書』が会社に提出する証明書になる」(対策本部)。

●特殊事情

 日本と同様、香港のホテルに足止めされた韓国人ビジネスマンは「40億ドル(約3960億円)の契約がパーになった」とカンカンだった。社の命運を左右するような商談、家族の大病、結婚式や葬式への出席……。特殊事情で外出が認められるケースがあるのかといえば、答えはノーだ。

「公衆衛生の安全を確保するための法的措置であり、いかなる理由も外出は認められません」(対策本部)

 停留されたら、個室でおとなしくDVDでも見ているしかない……。

(日刊ゲンダイ2009年5月11日掲載)

[ 2009年5月14日10時00分 ]

836とはずがたり:2009/05/14(木) 16:43:17

お酒に弱いのに飲酒・喫煙…食道がんリスク190倍に (読売新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_cancer__20090514_3/story/20090514_yol_oyt1t00612/

 顔がすぐに赤くなるお酒に弱い体質の人が飲酒と喫煙をすると、食道がんになるリスクが、飲酒も喫煙もしない人に比べ、最大190倍も高くなることが、東京大学の中村祐輔教授と松田浩一助教の研究でわかった。

 同じ体質の人でも、飲酒・喫煙をしないと、リスクは7倍程度に下がった。体質を理解して生活習慣に気を配ることで、予防したり、早期発見したりできると期待される。

 研究チームは、食道がんの患者1070人と健常者2832人で、約55万か所の遺伝情報の違いを比較。発がん性が指摘されているアセトアルデヒドをアルコールから作る酵素と、アセトアルデヒドを分解する酵素の二つが、食道がんのリスクに関連していることを突き止めた。

 アセトアルデヒドはお酒で気分が悪くなる原因物質で、たばこの煙にも含まれる。顔が赤くなるのは、アセトアルデヒドの分解能力が弱いためで、日本人の4割がこのタイプ。アセトアルデヒドを作る働きが弱いと、気分が悪くなる前に、ついつい余分に飲んでアセトアルデヒドが増える。

 飲酒・喫煙の影響についても調べたところ、お酒に弱く二つの酵素の働きが弱い人が、1日缶ビール1本以上の飲酒と喫煙をすると、相乗効果が働き、お酒に強く飲酒・喫煙をしない人に比べ、食道がんのリスクが190倍も高くなっていた。

[ 2009年5月14日14時42分 ]

837千葉9区:2009/05/14(木) 21:58:39
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090514-OYT1T00016.htm
「濃厚接触者」カナダ人旅行者、成田から出国
 新型インフルエンザに感染した大阪府立高校生らと同じ飛行機に乗り合わせ、「濃厚接触者」に相当するカナダ人旅行者が13日、滞在先の神奈川県横須賀市を離れ、成田空港から出国したことが同日夜、わかった。


 このカナダ人旅行者は、8日に来日した際、航空機内で新型インフルエンザ感染者となった高校生の近くに座っていたが、機内では高校生に症状が見られなかったため、検疫をそのまま通り抜けて横須賀市に移動。その後、濃厚接触者に相当することが判明した。本来、濃厚接触者には停留措置がとられるが、一度、検疫をすり抜けた人には検疫法が及ばないため、横須賀市保健所では外出自粛などの要請はしたものの、強制的な措置はとれなかったという。

 同保健所によると、厚生労働省からのメールで濃厚接触者が市内にいると知らされたのは10日夜。すぐ職員が滞在先の知人宅に電話を入れたが不在だった。11日朝、医師である保健所長らが知人宅を訪れて状況を説明し、インフルエンザ治療薬タミフルを3日分渡し、服用させた。

 保健所では11、12日の両日は2回ずつ電話で健康確認を行ったが、日中の行動は把握できていなかった。カナダ人は当初の予定通りの13日に出国したが、厚労省によると、搭乗予定の航空会社には連絡していないという。

 保健所は「濃厚接触者であっても、厚労省のマニュアルでは『協力を求める』ことしかできず、外出禁止を命令する法律はない」としている。厚労省は「出国はやむを得ない。情報は出国先には伝える」としている。

(2009年5月14日12時35分 読売新聞)

838千葉9区:2009/05/16(土) 02:11:54
日曜の朝刊は↓の記事になるか、民主党代表戦か
http://www.asahi.com/special/09015/TKY200905150332.html
戸の高校生、国内初の人・人感染か 新型インフル
2009年5月16日1時41分
 神戸市の10代後半の高校生の男性が、神戸市環境保健研究所が実施した遺伝子検査で新型の豚インフルエンザに陽性反応を示していたことが15日、わかった。神戸市はさらに詳しく調べるとともに、高校生から採取した検体を東京の国立感染症研究所にも送って、感染の有無の確認を急いでいる。16日午後にも結果が出る。確認されれば、検疫を除く国内で初めての発生例となる。

 16日午前1時過ぎから記者会見した神戸市によると、男性は同市内にある高校の3年生。学校は12日から休み、自宅で療養している。家族には健康状態に問題のある人はいないという。

 厚生労働省によると、高校生は海外への渡航歴はないといい、確認されれば、新型ウイルスが高校生の周囲ですでにかなり広まっており、人から人に感染を広げている可能性も出てくる。高校生の行動が焦点になる。

 しかし、これまで入国前の検疫で感染が確認された4人の遺伝子検査では、同じ検査材料を使って、通常の季節性インフルエンザにも反応していたが、今回はそうした反応がない。別の理由で陽性反応が出ている可能性もあるため、改めて遺伝子検査で詳しく調べるという。

 同省などによると、高校生は11日に悪寒を訴え、12日に発熱があり、医師の診察を受けてインフルエンザの簡易検査でA型の陽性反応が出た。さらに、同日、神戸市環境保健研究所に検体が送られ、15日にウイルスの遺伝子を調べるPCR検査をしたところ、新型インフルエンザウイルスの遺伝子に反応する検査結果が出たという。

 感染が確認されれば、政府は対策本部の幹事会を招集。行動計画に基づき、水際での食い止め重視から、地域での感染拡大防止を主眼にした新たな段階に移るかを検討することになる。

 国の新型インフルエンザ行動計画は段階に応じてとるべき対策を整理している。国内で患者が確認されれば、これまでの「第1段階(海外発生期)」から、「第2段階(国内発生早期)」に上がる。

 第2段階は、国内で感染の広がりをできるかぎり抑えることが最大の目的となる。

 都道府県は、必要に応じ、学校に臨時休校を勧める。ガイドラインでは、休校が始まるのは、原則として都道府県で1例目の患者が出た場合とされている。ただし、生活圏や通学の状況などを踏まえ、市区町村単位で判断することもありうる。

 企業なども、新型インフルの症状がみられる従業員は出勤停止をすすめるとともに、不要不急の事業は縮小するよう求められる。一方、社会機能を維持するため、必要とされる企業活動については、出勤する職員を減らす態勢をとりつつ、可能な限り継続できる態勢も整える必要がある。公共交通機関も利用者にマスクを着用してもらうなどする。

 ただ、こうした計画は、強毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1)が新型になったときのことを想定している。今回の新型インフルエンザのウイルスはいまのところ弱毒で、メキシコ以外では軽症が多いとされる。「計画は現状に合わせ、柔軟に変更していく必要がある」という声も専門家のなかにはある。

839千葉9区:2009/05/16(土) 02:17:42
美談にされてもなあ・・・
人数少ないからどうにかなったけど・・・
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090515/bdy0905152350020-n1.htm
【新型インフル】「みんながいたから頑張れた」 停留解除…喜びと安堵の高校生 (1/2ページ)
2009.5.15 23:48
 待ち望んだ自由、家族との再会−。15日、国内初の新型インフルエンザ感染で、7日間の停留措置が解かれた「濃厚接触者」の47人。ホテルでの不便な生活を強いられてきた高校生らは仲間とハイタッチして“解放”を喜び、夫婦は抱き合って涙した。生徒らの高校がある大阪府寝屋川市などには、誤解に基づく誹謗(ひぼう)や中傷が殺到したが、厚生労働省などは「地元でも温かく迎えてほしい」と訴えている。

 この日午後9時、大阪空港から高校生らを乗せたバスが寝屋川市の学校に着くと、校舎内にいた迎えの親たちが、待ちきれずスリッパのまま息子や娘に駆け寄った。カナダへの短期留学に旅立って約3週間。元気な姿でふるさとに戻った生徒らは大声で「先生」と叫び、周囲から「お帰り」と声が掛かった。

 引率責任者の女性教諭は同日夜、記者会見し、「生徒は思ったより元気だった。10日間はきついと思っていたのでほっとした」。生徒らの感染を知ったときは「疲れて風邪をひいたと思っていた。まさか新型とは思わなかった」とし、「これから生徒は日常生活に戻る。できるだけ静かに、温かく見守ってほしい」と話した。

 「やっと家族や友達に会える」。午後5時前、成田空港近くのホテル10階の食堂。ホテル前で取材に応じた大阪府教育委員会の担当者によると、生徒らは停留解除が伝えられると一斉にマスクを外し、体で喜びを表現し合った。「みんなと一緒だったから頑張れた。1人だったらしんどかったと思う」と漏らす生徒も。

 空路で大阪に向かうため成田空港行きのバスに乗り込んだ生徒らは、報道陣に向かってピースサインをするなど晴れ晴れとした様子だった。

 バスの到着を空港で待っていた家族も安堵の表情。米国人の夫、マーク・ユーバートさん(53)を出迎えた赤坂晋美(ふみ)さん(49)は涙ながらに再会を喜んだ。晋美さんは、停留期間中に差し入れたバラの花束を手に現れたユーバートさんとしっかり抱き合い、何度も見つめ合った。

 「(停留期間中に)お寿司を差し入れたのですが、醤油を入れ忘れてしまったので、今晩はおいしいお寿司を食べに行きます」。晋美さんはそう語った。

840千葉9区:2009/05/16(土) 02:19:37
>>755-757>>787
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090516k0000m010142000c.html
臓器移植法改正:4案提出で採決方法が難題に
 臓器移植法改正を巡り、提出された4法案を今国会でどう採決するかという新たな難問が浮上している。与野党とも採決自体は容認する意見が大勢だが、議員個人の死生観にかかわる問題だけに、事前の法案の絞り込みは難しい状況。このままでは4案とも過半数の賛成を得られず、廃案になる可能性があるためだ。

 自民党の村田吉隆国対筆頭副委員長は15日、国対の会合で採決方法の検討状況を中間報告した。ただ、今のところ妙案はなく、その後の記者会見では「もう少し具体的な例を考えながら検討する」と述べるにとどめた。

 最もオーソドックスなのはA〜D案を個別に採決し、成案を得る方法。脳死を人の死とみなすA案と、現行法同様、本人が生前に意思表示している場合に限って脳死を人の死とするB〜D案は根本的に違うため、修正協議が難しいことを想定したものだ。

 しかし、この場合は採決の順番が問題になる。最初の法案が否決され、その法案の支持者が別の法案の賛成に回れば、後で採決される法案ほど有利になりかねない。順番を(1)くじ引きする(2)国会提出順とする(3)現行法との内容の差で決める−−などの案が検討されたが、いずれも決め手を欠いている。

 D案を起草した鴨下一郎前環境相は、1回目の投票で過半数を得た案がなければ、上位2案で決選投票する方法を提起した。しかし、憲法56条第2項の規定に抵触する疑いがあり、村田氏は消極的だ。【木下訓明】


http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090509k0000m010103000c.html
臓器提供:「14歳以下も可能に」…自・民有志が第4案
 国会にA〜Cの3案が提出されている臓器移植法の改正をめぐり、自民、民主両党の有志議員は8日、家族の同意があれば、脳死した14歳以下の子どもでも臓器提供を可能とする第4のD案を公表した。来週中に両党内の手続きを終え、15日にも議員立法で国会に提出する。ただ、4法案とも過半数の賛成を得られず、廃案になる可能性もある。

 D案は現行法同様、本人が生前に臓器提供の意思表示をしていた場合のみ、脳死でも人の死とする内容。臓器摘出については、現在禁じている14歳以下でも、生前に本人が拒否せず、家族が書面で同意すれば認める。その際、▽医療行為が適切だったか▽虐待を受けた疑いがあるかどうか−−について確認することを求めている。

 確認をするのは、摘出をする医療機関に設置する倫理委員会のような、第三者機関を想定している。【鈴木直】

841千葉9区:2009/05/16(土) 12:02:36
ついに国内感染者が出ましたね。
どうも危機感のある人とない人の落差が激しいように感じます。
http://www.asahi.com/national/update/0516/TKY200905160009.html
新型インフル陽性反応3人に 同じ高校の17人体調不良
2009年5月16日10時54分

 神戸市は16日、市内の同じ県立高校に通う生徒3人が同市環境保健研究所による遺伝子検査で新型の豚インフルエンザに陽性反応を示したと発表した。神戸市は高校生3人の検体を国立感染症研究所(東京)に送っており、同研究所が詳しく調べる。一部の結果は16日午後にも判明する見通し。3人とも海外渡航歴はなく、国内で人から人へ感染が広がっている疑いが強くなった。感染が確認されれば、空港の検疫を除き、国内初の感染例になる。

 この高校ではほかにも17人が体調不良を訴えており、校内で感染が広がっていないか、神戸市が調べている。神戸市教育委員会は一部の市立幼稚園や小中学校、高校で7日間の休校を決めた。

 新型インフルエンザの陽性反応が出たのは、市内の同じ高校に通う3年生男子(17)、2年生の男子(16)、2年生の女子(16)。

 最初に発覚した3年生男子生徒は11日に悪寒を訴え、12日に登校したが37.4度の発熱があったことから早退し、市内の診療所を受診した。そこで、簡易検査でインフルエンザと判明。15日に同市環境保健研究所がウイルスの遺伝子を調べるPCR検査をしたところ、新型インフルエンザの陽性反応が出た。

 男子生徒は治療薬のリレンザの処方を受け自宅療養していたが、16日、感染の広がりを抑えるために市内の指定病院に入院した。現在の容体は安定しているという。

 2人目の2年生男子は15日に発熱し、市内の別の診療所を受診し、簡易検査でインフルエンザと判明。夕方には39.7度の熱が出て、リレンザで治療している。16日未明に市内の指定病院に入院し、同日朝、遺伝子検査で新型インフルエンザの陽性反応が出た。

 2年生女子は12日に発熱。3年生男子と同じ診療所を受診、簡易検査をしたところインフルエンザと判明し、16日未明に市内の指定病院に入院した。16日朝の遺伝子検査で、新型インフルエンザの陽性反応が出た。現在は熱も下がり、ほぼ回復しているという。


 神戸市は家族などから、3人の行動や接触者らの調査を始めた。いずれも海外渡航歴はなく、家族などには発熱症状などはみられないという。

 3人とは別に、体の不調を訴えている17人の一部は、薬で治療を受けている。

 3人の感染が確認されれば、政府の対策本部は行動計画に基づいて、水際での食い止め重視から、地域での感染拡大防止を主眼にした新たな段階に移るかを検討する。

 国の新型インフルエンザ行動計画は段階に応じてとるべき対策を整理している。国内で患者が確認されれば、これまでの「第1段階(海外発生期)」から、「第2段階(国内発生早期)」に上がる。

842千葉9区:2009/05/16(土) 14:08:43
http://mainichi.jp/select/today/news/20090516k0000e040033000c.html
新型インフル:予想の範囲超え、緊張走る 神戸・感染確定
2009年5月16日 11時47分 更新:5月16日 13時10分


「神戸まつり」の開催中止が決まり、屋台を撤去する人たち=神戸市中央区の東遊園地で2009年5月16日午前10時5分、竹内紀臣撮影 海外渡航歴のない高校生が新型インフルエンザに感染していたことがわかった神戸市は、周辺の公立校を1週間全面休校させるほか、イベントの中止などを決めた。生徒の通う高校では「どこから感染したのか」と戸惑いと不安が広がった。対応に追われる市対策本部には「考えられるだけの手を打ちたい」と緊張が走った。

 ◇高校
 感染が確認された男子生徒(17)が通う県立神戸高校では、校長(57)が16日未明に2回、正面玄関で取材に応じ、「打たなければならない手は打っていたが、予想の範囲を超えていた」と苦渋の表情を見せた。他に同校の2年生男女1人ずつにも感染の疑いがあることが判明し、「学校として把握していなかった。3人に最近の渡航歴はなく、どこから感染したのか」と戸惑いを隠せなかった。

 校長によると、今月に入ってインフルエンザの症状を見せる生徒が出始めた。感染した生徒は11日午前、倦怠(けんたい)感などを訴えて早退し、翌12日も発熱が確認されたため午前中に帰宅させた。15日までに、この3人を含む計12人が医療機関でインフルエンザの診断を受けたという。

 同校ではインフルエンザの症状を訴える生徒が相次いだことから、13日から1時間目の始業前に体調管理や事前の予防を目的とした「健康観察」を実施。発熱やせき、倦怠感などがあれば生徒が自己申告し、保健室で早退などを指示していた。県や神戸市にも状況を報告したという。

 生徒の保護者には16日午前5時から教職員が電話で連絡を取り、外出を控えることや部活動や対外試合の取りやめなどを指示。午後1時からは全教職員を集め、職員会議を開いて今後の対応を検討する。【近藤諭、吉川雄策】

 ◇神戸市
 「まったくの想定外」。神戸市は16日未明、午前1時過ぎと午前4時に相次いで市役所内で記者会見を開いた。桜井誠一・市保健福祉局長は渡航歴のない高校生に感染の疑いが出たことに驚きを隠さなかった。

 午前1時すぎの会見では、男子生徒について「神戸市在住の10代後半男性で、渡航歴はない」などと説明。検体は12日に到着し、15日に検査した結果、新型インフルエンザが否定できない可能性があり、厚生労働省に連絡したという。「15日時点でせきがあり、体温は36度台」と話した。

 午前4時からの会見で、市は、同じ高校で他に2人の生徒も感染の疑いがあることも明らかにした。記者から「どれくらいの生徒と接触しているのか」「生徒の通学路は把握しているか」などと矢継ぎ早に質問が飛んだ。桜井局長らは「感染の疑いは強い」としながらも、感染ルートなどについては「現在、関係者から聞き取り中」「わからない」などと、歯切れの悪い答えを繰り返した。

 感染が確定した男子生徒は海外に行った経験はない。桜井局長はその点について「予想できなかった。いつの間にか国内に入り込んでいたのかもしれない」と顔をこわばらせ、「感染はさらに広がっているかもしれない」と懸念した。そして「今回の事例を精査して、症状が出ればすぐに発熱外来を訪れてもらうしかない」と強調した。【米山淳、高山梓】

843千葉9区:2009/05/16(土) 14:09:01
 ◇イベント中止
  17日の神戸まつりパレードに出場する予定だった「神戸サンバチーム」のパーカッションリーダー、西内俊介さん(34)=神戸市灘区=は、「神戸サンバチームが結成40周年を迎え、メンバーも一生懸命練習していた。中止を伝えると落ち込んでいた」と話している。同チームの浅倉夕紀子さん(26)=同市須磨区=は「神戸まつりは、1年で最も楽しみにしている日。15日に新しい衣装をメンバーに配り、今年もがんばろうと声をかけあった。状況を考えれば仕方ないが、中止ではなく延期なども考えてほしい」と話していた。【大金紗知子】

 ◇男子生徒らの行動
8日 神戸市内の県立高校3年の男子生徒Aが所属するバレーボール部でインフルエンザがはやり、1人が休む

9日 同部で2人が休む

11日 生徒Aが悪寒を訴える

12日 登校後に37.4度の発熱。簡易検査でA型インフルエンザと判明し、学校を休んで治療開始。主治医が保健所に連絡

15日 同校2年の生徒Bが37.4度の発熱。学校を早退しA型と判明。夕方39.7度の発熱、治療開始。生徒Aはせきがあるがほぼ回復。神戸市環境保健研究所の検査で新型の結果。午後11時ごろに厚生労働省に連絡

16日 未明に生徒3人が入院。生徒Bも同研究所の検査で新型感染の結果。検体を国立感染症研究所に運び最終確認の検査

844千葉9区:2009/05/16(土) 14:12:21
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090516-OYT1T00199.htm?from=main2
神戸市混乱、部活禁止・イベント中止・1000人外出自粛
 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染が水際の検疫以外で初めて確認された16日、関係者は未明から対応に追われた。

 感染が確認された高校生の通う神戸市内の県立高校では体調不良を訴える同級生がほかにも出ており、市内では学校の休校やイベントの中止も決まった。市幹部は「想定外の事態」と表情を曇らせるが、厚生労働省幹部は「海外で感染者が増え続ける中、日本だけ水際で止められるわけはない。大事なのは感染を拡大させないこと」と冷静に受け止めた。 「(通常の)季節性インフルエンザに近い症状。タミフルなどの治療薬も有効なので、冷静に対応してください」

 神戸市の矢田立郎市長は16日午前8時50分からの記者会見で緊急メッセージを読み上げた。市民の不安をあおらないよう注意を払いながら、手洗いやうがいの励行、マスク着用、不要不急の外出自粛などを求めた。

 渡航歴のない市内の高校生に感染の疑いが浮上したと神戸市が発表したのは同日午前1時10分頃。市幹部は「(海外渡航者の診察窓口となる)発熱外来から患者が出るのが通常と考えており、予想外」と話した。

 市では、この高校生の通う県立高校に近い同市東灘、灘、中央区にある学校の休校や、16、17日に開催予定だった神戸まつりのメーンパレードなどを中止することを決定した。一方、市の「発熱相談センター」には、16日朝から「自分も渡航歴はないが熱がある」「医療機関で診てもらえるのか」などの相談が殺到。市では、電話回線を3回線から9回線に増やして対応した。

 厚労省の担当者も「初の感染者は発生国から帰国して健康観察の対象になっている人から見つかると思っていた」と驚く。だが、「濃厚接触者の中に健康観察の対象者がいる可能性もある。今は、全力で調査に集中したい」と話した。

 感染が確定した生徒らが通う県立高校は16日未明から校長ら幹部が集まり、対応を検討。16、17日の部活動の禁止を決め、全校生徒約1000人には外出を自粛するよう連絡を始めた。

 同校によると、感染の確認された生徒が所属するバレーボール部の部員を中心に今月8日以降、発熱やせきなどの症状が出始め、インフルエンザの症状を訴える生徒も17人いるという。大型連休中、海外旅行をした生徒は数人いたが、その中には体調不良を訴える者はいなかった。

 校長は「今週初めから欠席者が多かったが、まさか新型の可能性があるとは」と驚いた様子で話した。

 一方、「神戸まつり」のイベントが中止となった神戸市中央区の東遊園地では、前日までに設営していた飲食店など約70の出店を業者が次々と撤去。たこ焼き店を片づけていた店主の鹿野辰也さん(45)は「新型インフルエンザの影響の大きさを身をもって感じた。予報が雨だったので食材をあまり仕入れていなかったのが唯一の救い」と言い聞かせるように話した。

(2009年5月16日13時06分 読売新聞)

845千葉9区:2009/05/16(土) 14:14:32
>今後は、この国に生まれたがゆえに助けられない子供たちが出る可能性
産経らしくない論調ですね。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090514/trd0905141340008-n1.htm
【風・「脳死」を再び考える】分かれる意見 着地点は (1/2ページ)
2009.5.14 13:38
 今国会で、臓器移植法の改正に向けた動きが本格化しつつある。法施行から12年を経て初の本格審議だが、具体的な改正の中身をめぐって議論が噴出し、現状で提出されている3法案だけでも、合意形成に手探り状態が続いている。これまでに行われた脳死移植は81例で平均年7例程度と決して多くない。この現状をどうすべきなのか。自分や家族が脳死移植を必要とするかもしれないし、臓器提供について判断を迫られる機会に遭遇する可能性もある。決して他人ごとでない問題について、この機会に考えてみたい。

 焦点の1つは、子供の脳死移植だ。平成9年に成立した臓器移植法では、本人の書面による意思表示が臓器提供の条件で、民法上意思表示が有効でないとされる15歳未満の子供の臓器提供は認められていない。ところが、特に心臓に難病を抱え移植が必要な子供の場合、体のサイズにあった臓器でなければならず、事実上、国内で移植の道はない。そんな子供たちはこれまで海外での移植を求めた。

 だが、海外でも臓器不足は深刻で、昨年5月、国際移植学会が「自国民の移植ニーズに足る臓器を自国または周辺諸国の協力を得て確保するよう努力すべきだ」というイスタンブール宣言をまとめた。世界保健機関(WHO)も同様の新指針を採択する方針で、今後、渡航移植は受け入れ先がなくなる可能性が高い。つまり、今後は、この国に生まれたがゆえに助けられない子供たちが出る可能性もあるということだ。

 こうした現状を脳死心臓移植の第1例にかかわった大阪大病院移植医療部の福嶌教偉医師は「外国の子供から臓器提供を受けるケースを認めながら、日本人の子供は、同じ状況でありながら、臓器提供を一律に認めないというのは矛盾している」と話す。この一方で、子供の臓器提供には専門家のなかからも異論が出ている。小児科医で大阪医科大の田中英高医師は「小児の脳神経細胞は抵抗力があり代償機能が強くまだ未知な部分が多い。小児の脳死診断には限界がある」と根本的な部分に疑問を呈しており、小児の臓器移植についてだけでも専門家のなかでも議論が分かれている。

 子供の移植のほかにも、現行法では生前に臓器提供の意志を示し脳死判定を受け脳死と確定した人の場合のみ脳死が「死」とされるが、改正案の一つは脳死を一律に「人の死」であると規定するものもあり、これも議論を呼んでいる。

 それぞれの改正案の中身は今後詳しく見ていくとして、根本は、10年以上前に現行法が審議された際に、私たちに投げかけられた問いに再び直面しているともいえる。その問いを再び繰り返してみたい。

 自分が、家族が、「臓器移植をしなければ命が助からない」といわれたら、あなたはどうしますか?

 もし、身近な人が「脳死」と診断されたら、あなたならどうしますか?

 突然の病や事故でいつ、誰が脳死状態になるか、移植が必要となるかわからない。患者や医師など立場は問わず、幅広くご意見を募りたいと思います。(信)

     ◇

Eメール Kaze@sankei−net.co.jp FAX 06−6633−1940 郵送 〒556−8661(住所不要)産経新聞社会部「風」 お便りには、ご自身の電話番号、年齢を明記してください

846千葉9区:2009/05/16(土) 14:18:35
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090516/dst0905161323002-n1.htm
【新型インフル】関電「電力供給に努める」 スーパー「営業続けたい」
2009.5.16 13:21
 神戸市で16日、国内初の新型インフルエンザ発生が確認されたのを受けて、関西の大手企業や店舗に多数の人が集まるスーパーやコンビニエンスストア各社は、対策本部の緊急会合を開催するなどして情報収集や対応策を協議した。

 関西電力は、感染の拡大で多数の欠勤者が出る事態を想定して電力供給を維持するための人員配置を研究しており、「電力の安定供給に支障がないよう努めたい」(広報室)と強調。社員の多くが兵庫県内に居住するパナソニックは「現時点では新たな対策は取っていない」(広報担当者)。

 スーパー各社は、発生が確認された地域周辺の店舗を割り出し、該当店舗では営業時間短縮や従業員のマスク着用、顧客の入店時の体調確認などの緊急措置を実施する見通し。ある大手スーパー幹部は「小売店はライフラインであり、感染は防ぎつつ、営業活動を何とか続けたい」としている。

847千葉9区:2009/05/17(日) 00:41:34
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090516/bdy0905162346041-n1.htm
【新型インフル】神戸の高校生8人が確定 疑いは100人規模 厚労省 (1/3ページ)
2009.5.16 23:45

このニュースのトピックス:新型インフルエンザ

 神戸市内の西神戸医療センターに張り出された、新型インフルエンザ対応のため救急外来の休止を知らせる張り紙=16日午後、神戸市 厚生労働省と神戸市は16日、神戸市内の同じ高校に通う生徒3人、別の高校に通う5人の計8人が新型インフルエンザに感染していることが確定したと発表した。また、大阪府からも女子高校生1人が、感染の疑いがあると報告がある。厚労省によると感染が疑われる例は、兵庫と大阪を中心に100人規模に拡大する可能性もある。国内で一気に感染拡大している可能性が出てきた。

 検疫通過した後の、国内で感染が確認されるのは初めて。政府の対策本部専門家諮問委員会は同日、「地域での感染がすでに広がっている可能性を否定できない」との見解を示し、政府府は警戒態勢を「海外発生期」から「国内発生早期」に引き上げた。個人や企業活動に影響がでる可能性がある。

 最初に感染が確認された3人は、いずれも県立神戸高校に通う、3年の男子と、同校2年の男女。5人の感染が確認された県立兵庫高校は、神戸高校と部活の交流試合をしていた。

 厚労省によると、神戸高校の3人は、11日から15日かけて次々と発症。2年生の男子生徒が39・7度の熱があるが、他の2人は落ち着いている。8人はいずれも感染症法に基づいた入院をしている。

 兵庫県や神戸市によると、神戸高校では最近、発熱での欠席者が続出。同校と部活で交流試合をした県内複数の高校生10数人も発熱を訴えている。感染が大規模に広がっている可能性があり、県では全県立学校で生徒の健康調査をする。

 県や市では8人の最近の行動の追跡調査を開始、厚労省も専門の担当者を現地に派遣した。濃厚接触者には7日間の外出自粛を要請。また、神戸市内東部の学校施設99校の22日まで休校を決定。私立校や隣接市の学校にも休校要請する。

 緊急会見を開いた舛添要一厚労相は、「正確な情報に基づいて行動することが最も重要。冷静な対応をお願いする」と呼びかけた。

848千葉9区:2009/05/17(日) 00:48:27
http://www.asahi.com/politics/update/0516/TKY200905160210.html
集会や催し、一律の自粛要請せず 新型インフル政府対策
2009年5月16日22時28分

 政府は16日の新型インフルエンザ対策本部の幹事会で、患者が発生した地域を対象に、込み合った場所でのマスク着用の呼びかけや学校・保育施設への休校要請などの対策を決めた。18日には、本部長の麻生首相をはじめ全閣僚が出席する対策本部を開く。

 政府の行動計画は、強毒性の新型インフルを想定し、都道府県単位での一律の臨時休校の要請などを定めている。しかし、今回のウイルスは病原性が低いため、休校要請は原則、市区町村かその一部を単位とし、必要に応じて都道府県全域に拡大するとした。

 大学に対しては、ただちに休校は求めず、感染機会を減らす工夫を求める。休校の期間は、1週間ごとに検討するとした。

 集会やスポーツ大会についても、一律の自粛要請は行わず、主催者に開催の必要性を再検討するよう促すとともに、感染を防ぐ工夫を求めることにとどめた。

 幹事会後、専門家諮問委員会の尾身茂委員長(自治医科大教授)は「地域での感染が始まったと考えている。すでに広がっている可能性も否定できない」との見方を示した。

 同委員会は、糖尿病などの基礎疾患がある人が重篤化しやすいとして、現段階では軽症・重症を問わず措置入院をさせるが、感染拡大が進めば軽症者は自宅療養にするなど、病院での治療は重症例のみに集中すべきだと提言した。

http://www.asahi.com/national/update/0516/TKY200905160156.html
時差通学・通勤の要請も 政府「第2段階」に引き上げ
2009年5月16日15時40分
 政府は16日、新型の豚インフルエンザの国内感染を受けて、新型インフルエンザ対策本部幹事会を開き、国内対策を「第1段階(海外発生期)」から「第2段階(国内発生早期)」に切り替えた。

 幹事会は首相官邸で、河村官房長官、舛添厚生労働相が出席して開かれた。

 政府は当面講じる措置として、発生した患者が学校・保育施設などに通う児童・生徒の場合、市区町村の一部または全域、場合によっては都道府県全域の学校・保育施設などの臨時休業を要請する。

 集会やスポーツ大会などは一律に自粛要請はしないが、主催者に開催の必要性を改めて検討し、感染機会を減らすための工夫を考えるよう要請する。事業者や学校に対しては、時差通勤や時差通学、自転車通勤・通学を認めるなど、感染機会を減らす工夫の検討を求める。

849千葉9区:2009/05/17(日) 00:49:40
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090516/bdy0905162329039-n1.htm
【新型インフル】足取り把握できるのか プライバシー保護が課題 (1/2ページ)
2009.5.16 23:28
 新型インフルエンザの国内発生という事態を受け、国や神戸市は患者がどのように感染したのか、誰に接触したかなど、感染拡大を阻止するための「積極的疫学調査」を進めている。政府の新型インフルエンザ対策本部の専門家諮問委員会は16日、「すでに地域感染が始まった」と指摘。感染経路をどこまで追いかけるかなど、限られた時間と人的資源の中で厳しい選択を迫られることになる。

 ■調査の範囲

 国立感染症研究所や厚生労働省は疫学調査の専門官らを十数人規模で神戸市に派遣、地元の保健所と協力して患者の行動把握などを行っている。

 国の調査実施要綱などによると、「疫学調査員」が、患者が発症(発熱)した1日前からの行動について把握することになっている。患者と接触して感染の恐れが高い「濃厚接触者」をリストアップして、症状を確認するとともに発症から8日間、外出しないよう要請、抗インフルエンザ薬の予防服用を求めることになる。接触者が何人と接したかなども聞き取り、症状がある場合、医療施設への入院措置がとられることになる。

 現時点では、患者の家族やクラスメート、部活動を一緒にした人は濃厚接触者としてリストアップされる可能性が高い。

 ■感染力は?

 感染力について専門家諮問委員会は「通常のインフルエンザと同じか、それ以上」としている。このため、岡部信彦・感染研感染症情報センター長は「電車やバスなどに短時間乗り合わせたりすれ違ったりした人まで接触者としてリストアップする必要はないのではないか」という見解を示した。

 感染者が増えていくと、これまでのように「濃厚接触者」を追うことが物理的に不可能になってくる。感染者が疑い例も含め4700人以上出ている米国では日本のような積極的疫学調査を行っていないという。

 ■学校名報道

 感染者が出た神戸市の高校名について、厚労省はこれまでの感染例と同様、明らかにしていない。「特定の場所に(感染が)起きているため(公開の)必要はない」という考えだ。野球場のように不特定多数の人が集まる場所に感染者がいた場合、国も施設名を公表する可能性がある。

 産経新聞を含め、多くのメディアが学校名を明らかにして報道している。「海外渡航」と感染経路をたどる手がかりがなくなり、感染が追えなくなっていることや風評被害が広がることを避けるという判断だ。

 ただ、東京慈恵会医科大の浦島充佳准教授は「新型インフルエンザは致死率が高いわけではない。一部の患者で重症化するが、季節性のインフルエンザを超えるほどではなく学校名を報道する必要はないのではないか」と指摘する。

 感染者が出た大阪府の学校には誹謗(ひぼう)中傷が相次いだ。感染の封じ込めとプライバシーをどう守るかという大きな問題が残されている。(杉浦美香)

850千葉9区:2009/05/17(日) 00:50:34
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090516/bdy0905162340040-n1.htm
【新型インフル】なぜ、高校生ばかりが感染するのか (1/2ページ)
2009.5.16 23:39
 「若者」、それも「高校生」への感染が、また明らかになった。

 16日に国内で初めて新型インフルエンザの市中感染が確認されたのは、神戸市の高校に通う生徒。成田空港での水際対策で確認された感染も、高校生3人と教諭1人だった。

 新型インフルエンザウイルスの特徴の一つが「若者への感染例の多さ」だ。米疾病対策センター(CDC)が感染者642人を調べた調査では、調査対象の60%が18歳以下だった。CDCでは「類似のウイルスに感染したことなどで、高齢者は若者にない免疫を持っているのではないか」と指摘している。

 また、国立感染症研究所感染症情報センターの岡部信彦氏は「もう少し分析が必要」とした上で、「医学的に感染しやすい体質を持っているというよりは、その年代の行動パターンを重視すべき」と指摘。大人数で長時間の集団生活をしており、行動も活発であることが関係しているとみる。

 政府の専門家諮問委員会の尾身茂委員長は、季節性インフルエンザでも死亡例があると指摘。「若い人が重篤化するケースがでることへの対処が、最大の課題の一つ」としている。

851千葉9区:2009/05/17(日) 00:57:20
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090516-OYT1T00718.htm
マスクで接客、手洗い励行…関西中心に企業が対策強化
 海外渡航歴のない神戸市内の高校生が、新型インフルエンザに感染していることが確認され、関西地域を中心に、企業も感染拡大を防ぐための対策を本格化させている。

 接客を行う流通業などで、社員にマスク着用を求める動きが広がった。

 兵庫県と大阪府で店舗を展開する関西スーパーマーケットは、神戸市内の4店舗で17日から全従業員がマスクを着けることを決めた。「店を通じて感染を広めないようにしたい」と説明している。ライフコーポレーションも16日、神戸市内の4店舗で全従業員にマスクの着用と出入店時の手洗いを義務付けた。

 コンビニエンスストアのセブン―イレブンは16日、兵庫県内にある360店向けに約2万枚のマスクを送付。神戸市内の95店舗では店員に着用させる。スーパーのイトーヨーカドーも、関西地域にある11店舗の食品売り場で、従業員にマスク着用を義務づけた。

 大阪ガスは、兵庫県内で勤務する営業社員らが顧客と接触する場合には、マスクの着用を義務づけることにした。

 イベントにも一部で影響が出た。大丸を傘下に持つJ・フロントリテイリングは16日、大丸神戸店(神戸市中央区)の玄関前で予定していた鹿児島物産・観光展の関連イベントを急きょ取りやめた。

 メーカーも対策を強化し始めた。

 神戸製鋼所は関西地域に勤務する約7000人の社員に、16日から出退社時にマスク着用を義務づける通達を出した。NECは週明けの18日にメールなどで社員に対し、毎朝本人と家族の検温をするなど、体調管理を徹底するよう指示する方針を決めた。

 一方、百貨店やテーマパークなどは、ほとんどが従業員にマスク着用を求めず、通常通り営業を行う。顧客の不安をあおらないためという。

 大丸神戸店は17日以降も通常通り営業する。高島屋大阪店(大阪市中央区)も通常通り営業し、「化粧室のせっけんが切れないよう点検する」という。大型テーマパークのユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市此花区)も、うがいや手洗いの励行など従業員の健康管理を徹底したうえで、通常通りの営業を続ける。

(2009年5月16日21時14分 読売新聞)

852千葉9区:2009/05/17(日) 01:00:41
なんか書き方が「政府は水際対策さえすれば大丈夫と思ってた」的な書き方してません?
誰も水際対策が100%有効な施策だとは思っていないでしょう。
時間稼ぎが出来れば十分で、実際時間稼ぎできたわけだし。。。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090516-OYT1T00683.htm
水際対策の「壁」破られる、検疫やはり限界も
 神戸市内の高校生が新型インフルエンザに感染していることが確認され、他国と比べても厳しい水際対策は「壁」が破られた格好だ。

 空港での機内検疫など、新型ウイルスが国内に侵入するのを食い止める手法には、やはり限界があった。

 新型ウイルスは、感染してから2〜7日の潜伏期があり、発症の1日前から他人に感染する力があるとされる。発症しても症状が軽いケースも多く、各地で検疫を通り抜けた人から感染が広がっている可能性がある。

 神戸と同様に、生徒の感染が確認された米ニューヨーク市の高校では、家族を含め1000人以上がインフルエンザの症状を訴えた。学校のような人が集まる場所では感染拡大は速い。外岡立人・元小樽市保健所長は「日本でもすでに数百人以上が感染している可能性がある」と指摘する。

 国内初感染で、事態は新たな局面に入った。政府の専門家諮問委員会委員長を務める尾身茂・自治医大教授も「検疫態勢は徐々に縮小し、普段の規模に戻すべきだ」と主張する。

 今後は、検疫部門に割いていた医療関係者を各地に再配置し、感染の疑いのある患者が受診する「発熱外来」の設置など、大流行に備えることが急務だ。感染拡大の長期化も覚悟しなければならない。

 新型ウイルスは、感染しても軽症で済む「弱毒性」とされている。いたずらに恐れる必要はないが、人込みを避けたり手洗いを励行したりするなど、一人一人の予防策が大切だ。(科学部 米山粛彦)

(2009年5月16日20時34分 読売新聞)

853千葉9区:2009/05/17(日) 01:02:28
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090516-OYT1T00895.htm
米は重症者の治療に重点、欧は薬の積極投与で増大鈍化
 【ワシントン=山田哲朗、ロンドン=大内佐紀】新型インフルエンザ感染者が全土に広がる米国では、軽症者の遺伝子検査が省かれるなど、重症者の検査と治療に重点が移っている。


 米疾病対策センター(CDC)の公式発表では、米国で感染が確認されたり濃厚とされた人の数は4700人台だが、CDCのダニエル・ジャーニガン博士は15日、感染者の実数は「10万人以上」との推計を示した。把握されていない軽症者が多数いると見られるからだ。CDCが14日から、感染「確認」数を単独でなく、「濃厚」数とひとくくりに発表しているのも、ウイルスの遺伝子検査が省略され、最終確認されない軽症者が増えたためだ。

 一方、重症者のウイルスは詳細に分析される。慢性疾患がある人などに加え、抵抗力が強い若い世代にも重症者が目立つ理由が「謎」で、CDCは世界保健機関(WHO)と協力し、重症者のウイルスに、毒性を強める未知の変異がないか徹底究明している。

 英国やスペインでは、人から人への感染が一時、急速に拡大する様相を示したが、ここ何日間は感染者の増大が鈍化している。欧州各国では、感染者と接触機会がある人にタミフルなど抗インフルエンザ薬を積極投与する対応が取られており、この「予防投与」が奏功している模様だ。

 英国では感染者が出た南部デボン州などの6校で休校措置が取られたが、感染者がいない学校を休校にした例はない。

(2009年5月16日23時18分 読売新聞)

854千葉9区:2009/05/17(日) 01:52:29
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090516-OYO1T00523.htm?from=main1
新型インフル、感染拡大防止を徹底…経路わからず困惑
 海外渡航歴のない神戸市内の県立高校生の新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)感染が確定した16日、厚生労働省や市は対応に追われた。同日未明から早朝にかけ、市や兵庫県、学校関係者が相次いで記者会見。この生徒や感染が疑われる2人の計3人が通う高校がある神戸市東部、芦屋市の市立学校・園が休校となり、神戸市は「神戸まつり」の大半の中止を決定した。感染の経路がわからないことに不安を抱く市民らもいたが、神戸市は「症状は季節性インフルエンザと変わらない」と市民に冷静に受け止めるよう呼びかけた。

 ◆学校

 新型インフルエンザの感染が確定した生徒が通う県立高校の校長は詰めかけた報道陣に対し、困惑した表情で「この生徒に海外渡航歴はなく、どういうことが原因でなったのかわからない」と何度も首をひねった。

 校長が「検査中の生徒に新型インフルエンザの疑いがある」と連絡を受けたのは16日午前0時過ぎ。間もなく、駆けつけた教職員らと対策会議を開き、生徒たちに外出を控えるよう指導し、部活動も取りやめることを決めた。

 ◆行政

 神戸市は16日未明から、断続的に緊急の記者会見を開いた。最初の会見は16日午前1時10分頃から。桜井誠一・保健福祉局長ら幹部5人が出席。桜井局長は「発熱外来から出るのが通常と考えており、今回は想定外だった」と話したが、記者からの質問の多くには、「まだ確認できていない」などと繰り返した。

 午前4時からの2回目の会見では、桜井局長らは「家族、学校関係者らとの接触、感染経路を調べる。教室の近くの席に座っている生徒らも聞き取りをしたい」と話した。

 矢田立郎市長もこの日午前8時50分からの会見で、「タミフルなどの治療薬が有効なので、冷静に対応してください」などという内容の緊急メッセージを読み上げた。

 ◆医療機関

 感染が確定した高校生らが入院している神戸市中央区の市立医療センター中央市民病院。16日午前は外来診療がなく、見舞いに訪れる市民らの姿があった。入院中の女性患者(75)は「ニュースで感染者がいることを知った。入院患者の間でうわさになっているが、病院からは何も説明がない。孫が見舞いに来ると言っていたが、来てもらってもいいのか」と戸惑っていた。

 市が指定する発熱外来は同病院(10床)しかないため、市は病院駐車場にテントを張って30床を追加する。さらに、市などが運営する病院でも患者を受け入れ、医師会にも協力を求める。

 同市中央区の民間病院は、職員がマスクを着用し、来院者にも配布。発熱を訴える患者が来院した場合は別室で問診しているが、担当者は「子どもや妊婦など抵抗力の弱い患者も多く、最大限の防止策を取りたい」と話す。渡航歴のない生徒が感染しており、同市東灘区の病院の事務長は「現状では渡航歴のない人が来れば拒めない。慎重に対応するしかない」。

 感染確認を受け、同市医師会や兵庫県医師会は午後に緊急会議を開き、感染拡大に備えた対応を話し合う。神戸市に隣接する同県芦屋市医師会の担当者は「渡航歴の有無にかかわらず、発熱などの症状がある患者には保健所に連絡するよう求めるが、患者の大半は発熱を訴えるため、窓口でトラブルが起きないか心配だ」と話していた。

 ◆街の声

 「神戸まつり」(15〜17日)は16日に予定されていたイベントのうち、東灘、灘、中央区の3区分は中止となった。17日に神戸・三宮で行うメーンイベントのパレードも取りやめる。

 同市中央区の東遊園地では、前日までに設営していた飲食店など約70の出店を業者が次々と撤去した。

 たこ焼き店を片づけていた店主の鹿野辰也さん(45)は「新型インフルエンザの影響の大きさを身をもって感じた。予報が雨だったので、食材をあまり仕入れていなかったのが唯一の救い」と自分に言い聞かせるように話した。

 神戸市中央区の中華街「南京町」を訪れた奈良市芝辻町、天理大3年中東香さん(20)は「空港の検疫をすり抜けたのでしょうか。早く、原因や感染経路を特定してほしい」と硬い表情で話した。

(2009年5月16日 読売新聞)


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