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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

556とはずがたり:2008/11/20(木) 16:20:23

救急医療の危機知られ?都市部で救急患者数が減少
http://www.asahi.com/kansai/tokusetu/kyuukyuu/OSK200807260081.html
2008年7月27日

 近年、増加傾向をたどっていた救急患者が、今年に入って都市部で顕著な減少を見せている。大阪、京都、神戸、堺の各政令指定市で半年間の患者数が昨年同期の5〜6%減。子どもの急患の減少ぶりも目立つ。軽症でも押しかける「コンビニ受診」に歯止めがかかった、との見方がある一方、「医師の負担は減っていない」との指摘も出ている。

 年間4万人近い救急患者が訪れる大阪市内の民間病院。救急部長(56)は「これまで当直をすると必ず徹夜だったが、最近は少し眠れるようになった」。5〜6月に受診した救急患者は計5746人で、昨年より429人少なかった。「救急医療が危機的状況にあることが知られ、コンビニ受診が減った気がする」

 大阪市消防局の救急搬送数は06年まで右肩上がりに増え続けたが、昨年は0.3%の微減と伸びが止まった。さらに、今年1〜6月は昨年同期より6千件余り少ない9万5296件で5.9%の減。広島市消防局も24日現在で4.2%減り、堺市高石市消防組合は6月末で6.2%減っている。

 理由について、京都市消防局は「インフルエンザやノロウイルスが昨年ほど流行しなかった」とするが、堺市高石市消防組合の担当者は「症状が比較的軽い患者の減少が目立つ。タクシー代わりの救急車利用が減ったのではないか」とみる。広島市消防局は「原因を分析し、安易な利用を減らす効果的な取り組みにつなげたい」としている。

 発熱や腹痛などの軽症患者を受け入れる1次救急の医療機関でも患者は減っている。大阪市に7カ所ある急病診療所の4〜6月の受診者は1万9683人で昨年同期比18.7%の減。特に小児患者の減少が著しい。

 日本救急医学会の横田順一朗理事は「長く待たせたり、重症患者の治療を優先したりすると怒り出す軽症患者は依然多く、現場の医師が疲弊する構図は改善されていない。医療体制の改革や救急病院の適正利用への対策が必要なことに変わりはない」と話す。(龍沢正之、向井大輔)

557とはずがたり:2008/11/20(木) 16:23:55

これはやるべきでしょう。
小さな病院保護の為に救急システムを犠牲にするのはもっての他である。
インセンティブ設計がまともに出来ていない。医者も人間,報酬で動くのである。そこの所を変に聖人化しては現場でくたくたの医師は堪ったもんではないでしょう。

大阪府医師会、救急病院への補助金「出来高制」を要望
http://www.asahi.com/kansai/tokusetu/kyuukyuu/OSK200807190139.html
2008年7月20日

 医師不足や経営難で救急の看板を下ろす病院が相次ぐなか、大阪府医師会が救急病院への補助金の一律配分をやめ、救急車の受け入れ数に応じて補助金を出す「出来高制」に変えるよう、府に申し入れていたことがわかった。補助金の傾斜配分は東京都がすでに導入しているが、「小規模病院の切り捨てにつながる」との慎重論もある。(島脇健史、龍沢正之)

 「市中の救急病院の頑張りを認めてほしい」

 年間2万人の急患が来る大阪市内の民間病院の副院長は訴える。夜間は医師2人、看護師2人で患者を診るが、看護師をもう1人増やす金があれば、当直の仕事はずっと楽になる。高度医療ができる設備があるのに、軽症の患者が多い。「出来高制導入で周りの病院がやる気を出せば、うちも本来、対処すべき重症患者をもっと受け入れられる」

 救急医療は病院で不採算部門とされる。急患が多い病院ほど医療スタッフの当直体制を充実させる必要があり、人件費がかさむ。体制を強化できないまま患者が増えると、激務で医師がやめてしまう。

 大阪府内では、北摂・三島医療圏の3市1町を除く市町村が受け入れ実績にかかわらず、同額の補助金を救急病院に出している。金額は七つの医療圏で年74万〜210万円と差があるが、医療圏内は一律だ。府が07年度、重症患者に対応する府内248の2次救急病院を調査したところ、78病院が1日平均10件以上の急患を受け入れていたのに対し、1件未満の「名ばかり救急」が16カ所あり、格差が浮き彫りになった。

 こうしたデータをもとに、府医師会は救急体制のあり方を議論。出来高制の導入が望ましいとして、府にルールづくりを求めた。山本時彦理事は「急患を年3千件受け入れると、3千万円の赤字が出る計算。頑張っている病院の医師の待遇を改善し、崩壊に歯止めをかけたい」と話す。

 一方、府は病院が救急体制を毎日整える負担を軽減するため、曜日ごとに当番病院を決める「輪番制」を導入する方針。担当者は「受け入れが少なくても地域に必要な病院もある。補助金を抑えれば、小規模な病院はやっていけない」と出来高制に消極的だ。

558名無しさん:2008/11/21(金) 21:14:20
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008112101000890.html

ネットで購入の薬で肝障害 女性入院、厚労省調査

 インターネットで買った一般用医薬品(大衆薬)を服用した30代の女性が昨年8月、肝障害を起こして入院していたことが21日、厚生労働省の調査で分かった。

 ネット販売の大衆薬による副作用被害が確認されたのは初めて。前原誠司衆院議員(民主)の質問主意書への答弁書で、同省が明らかにした。

 医薬品のネット販売をめぐっては、厚労省が来年6月の改正薬事法施行に伴い、規制する方針を明らかにしているのに対し、政府の規制改革会議や業者は容認すべきだと主張している。副作用の確認は、今後の議論に影響する可能性もある。

 厚労省によると女性が服用したのは、植物から抽出された「カシュウ」と呼ばれる物質が主成分の滋養強壮薬。女性は肝障害で2−3週間入院し、回復した。

2008/11/21 21:02 【共同通信】

559名無しさん:2008/11/22(土) 23:24:00
救急医手当も引き上げ/三田市民病院
2008年11月22日

 医師不足などに直面している三田市民病院は21日、救急医療にあたる医師の「当直手当」を現行より50・9〜29%引き上げて4万3千〜4万8千円にするなど、6種類の手当の改善・新設を発表した。市議会に提案し、議決されれば一部を除き12月20日から実施する。同病院は「医師を増やすことはすぐにできないので、待遇改善を図ることにした」としている。


 同病院では昨年11月と今年1月に医師・看護師の本俸や手当を引き上げ計1180万円支出しており、今回の措置はこれに続く離職防止策。手当の改善・新設で今年度分は1455万円が必要になり、1年間分に換算すると5350万円になるとしている。


 当直は平日・休日の宿直と休日の昼間勤務(日直)の総称。宿直は午後5時〜翌日午前9時、外科系と内科系、脳外科の医師計3人が看護師3人と勤務する。宿直明けで勤務を続け、計32時間働くことが日常化している。また、同病院は地域に夜間診療所がないなどの事情で休日・夜間に救急患者が集中し、医師らは激務をこなしている。


 改善内容は平日宿直が1万4500円増の4万3千円、休日勤務の日直(午前9時〜午後5時)が1万500円増の4万7千円。また、「当直特別手当」や「時間外救急措置手当」などを新設する。


 当直特別手当は、当直が月4回を超えた場合に超えた回数1回につき4万円を支給する。この手当に限り4月にさかのぼって支払うという。時間外救急措置手当は、休日が4日以上続く場合に医師が救急外来患者を診療すると患者1人につき千円を支給する。また、麻酔医を緊急に呼び出した場合には1回につき2万円を支払う。
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000000811220001

>外科系と内科系、脳外科の医師計3人が看護師3人と勤務する。

救急医療というのは創世記の段階(遠い昔26年前頃)から、「脳神経外科医」若しくは「脳外出身の医師」が、いるのといないのでは
救急医療の質に大きな差が生じるのでした。

(脳外はもちろん外科系に分類されるのですが、この記事では恐らく救急医療における脳外の重要性を考慮して
「外科系と内科系、脳外科」という書き方になったのでしょう)

【以下は単なる余談・回想】
いまから約10年前、民主党の「民主党フォーラム」に私は、片仮名4文字の某HNで、暇なときに医療関係ばかり投稿していました。
そしたら、「民主党フォーラム」の常連投稿者として有名人の女性から頼られてしまって、その方の質問に答える「担当」みたいになっていました(苦笑)。

ある日、民主党フォーラムを覗いたら、私が名指しされて、その女性から呼ばれている書き込みを見て
「???」と思いながら、誘導先に行ってみたら、その方が某国政選挙の比例に立候補するとのことで
そのthread(トピック、会議室)が「みんなで応援」とか常連の投稿者たちが盛り上がっていました。
(中略)
私は「比例の票なら少しは集められる」といった趣旨のことを書いておいたのですが、その選挙について調べたら
泡沫候補扱いされていました。

比例の票少しばかり集めたのですが、あの時代は民主党への投票を呼びかけることは大変でした。
(選挙結果は落選)

あれから約10年、今や民主党に政権交代の可能性が出てきて、世の中変わったものだ、と最近よく思います。

560とはずがたり:2008/11/24(月) 23:30:11
メンフラA
http://www.info.pmda.go.jp/ogo/J0601006949_01_04
医薬品区分 一般用医薬品
薬効分類 鎮痛・鎮痒・収れん・消炎薬(パップ剤を含む)
効能・効果 肩こり、腰痛、筋肉痛、筋肉疲労、関節痛、打撲、捻挫、しもやけ、骨折痛

561千葉9区:2008/11/25(火) 22:19:07
http://www.asahi.com/international/update/1125/TKY200811250345.html
感染者にチップ埋め込み行動監視 インドネシアの州構想
2008年11月25日20時20分
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 【ジャカルタ=矢野英基】エイズウイルス(HIV)感染者が急増しているインドネシアのパプア州で、一部の感染者やエイズ患者の皮膚にマイクロチップを埋め、性行動を監視する条例案が審議されている。新たな感染を防ぐ目的だが、「人権侵害だ」との反発も出ている。

 地元報道などによると、非感染者と性交渉を持とうとする「活動的」な感染者らが対象で、チップから発信される信号を州当局が受信し、行動を監視して新たな感染を防ぐという。他人に感染させた場合、罰則も適用する。早ければ来月の施行を目指しているが、エイズ予防に取り組むNGOは「感染者と患者への最大の人権侵害だ。実効性も疑わしい」と批判している。

562千葉9区:2008/11/26(水) 23:29:15
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008112600105&genre=J1&area=K00
身内だけで送る「直葬」増えてます
費用割安、地縁も希薄で

火葬場で身内だけが送る「直葬」が増加
 祭壇を設けた式場に参列者が集まる従来の告別式を営まず、火葬前に身内だけで送るシンプルな葬式が、京都をはじめ関西で増えている。葬儀関係者の間では「直葬」と呼ばれる。費用を抑えるという経済的な理由だけでなく、究極ともいえる送り方の背景には、高齢化や地縁の希薄化といった社会の現状も垣間見える。

 直葬は、火葬が認められる死後24時間以降に、病院や自宅、1時安置所から出棺し、火葬場で送る。身内だけで、花を手向けたり、僧侶が読経するケースもある。

 民間会社が運営し、関西で葬式を仲介する「葬儀サポートセンター関西」(大阪市)によると、今年1月から10月に扱った226件のうち、直葬は24件で初めて1割を超えた。京都府内に限っても、直葬は1割近くを占めたという。

 従来の葬式の費用は、布施を除いて平均91万円かかるが、直葬は15万−25万円で収まる。こうした費用面で選ぶ人が多いが、最近は「(亡くなった)母は高齢で、兄弟も既に他界した。近所付き合いもなく、呼ぶ人がいない」「『1人娘に迷惑をかけたくない』との遺志を尊重したい」といった声も目立つという。

 国の統計では、昨年の死者は約110万人で半数が80歳以上だった。年齢層別では、80−84歳が約18万8000人で最も多かった。

 全日本葬祭業協同組合連合会長を務める公益社(京都市中京区)の松井昭憲社長は「関東では直葬の割合が2、3割に達し、関西にも波及してきた」と話す。独居や長く高齢者施設にいて身よりのない人の増加、長引く不況、地域コミュニティーや相互扶助の衰退が背景にあるという。

 以前は近所の人が手伝う葬式が当たり前だったが、今、会場は自宅からホールに移り、参列者の輪もぐんと狭まっている。

 松井社長は「葬式は様変わりした。しかし、直葬は行き過ぎではないか。故人は生前、多くの人の世話になったはず。本当に誰も呼ぶ人がいないのか。家族はよくよく考えてほしい」と呼び掛ける。

563名無しさん:2008/11/28(金) 20:22:25
2次救急病院:救急受け入れに地域差 救命手順、身につけた当直医少なく

毎日新聞 2008年11月28日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/science/news/20081128ddm013040144000c.html

 救急入院患者の7割を受け入れる「2次救急病院」の稼働に地域格差があることが10月、札幌市で開かれた日本救急医学会で指摘された。「重いけがなどの診療手順を身につけた救急当直医が少ない」との調査結果も報告された。救急患者が病院から受け入れを断られる例が相次いでいるが、救急医療体制が改めて問われている。【高木昭午】

 ◇「要入院」対象の2次病院 実績ほぼゼロ、高知88%←→沖縄0%
 多くの自治体は、2次救急病院の「輪番制」を採り、その日ごとに救急の当番病院を設けている。

 厚生労働省研究班の近藤久禎(ひさよし)・日本医大武蔵小杉病院救命救急センター助教は、同省が毎年、都道府県を通じて全国の2次病院を調査している「救急医療現況調べ」のデータを利用。調査対象の全国約3200病院について、当番日に受け入れた救急車の台数や入院患者数を分析した。

 それによると、07年には、救急車の受け入れが1日平均1台未満で、救急の実質的な役割を果たしていないとみられた病院は、2次病院全体の57%に達した。緊急入院患者が1日1人未満の病院も約40%を占めた。都道府県別では07年が0〜100%(県名未公表)、公開済みの05年データでは0〜88%の大差があった。

 当番日に1人以上の救急患者を入院させる2次病院が、人口10万人当たりいくつあるかも調べた。都道府県により約0・3病院から約4・3病院まで14倍の差があった。

 近藤助教は「『1台未満』『1人未満』が多いと、一部の2次病院に患者が集中する。また、(命にかかわる患者を扱う)救命救急センターの負担も増す。手いっぱいで患者を受けられない病院が増えると考えられる」と解説。「国や自治体はさらに正確な状況調査をして公表し、各地域での改善につなげるべきだ」と訴えた。

    *

 一方、佐賀大病院の滝健治・救命救急センター長は、今年8〜10月、全国21カ所の2次病院を対象に、外傷や心肺停止、脳卒中などの標準的な診療手順(マニュアル)を学んだ当直の医師と看護師の人数を聞いた。

 その結果、救急医学会などが重いけがの患者への応急処置法として作った「外傷初期診療ガイドライン」(JATEC)を学んだスタッフは、どの病院でも0人だった。

 小児の心肺停止などの救命処置マニュアル「PALS」を学んでいたのは各病院の平均で3人。脳卒中の初期診療マニュアル「ISLS」では同7人、成人の心停止などのマニュアル「ACLS」は同21人にとどまった。

 2次病院に救急専門医は少ない。当直はさまざまな診療科の医師が交代で務める。マニュアルを学んでいないと、自分の診療科以外の病気の患者を「専門外」と断りかねない。

 滝さんは「心肺停止、頭と手足の打撲、意識障害などの患者を断る当直医が多い」と指摘する。「必要なマニュアルの講義をすべて受けてもかかる時間は1週間程度。救急外来のスタッフがみな受講すれば、たらい回しは減るはずだ」と訴える。

 厚労省医政局の三浦公嗣(こうじ)指導課長は「救急患者を多く受けた2次病院に補助金を出せるよう来年度予算で22億円を要求している。国が一律の方針を出すのでなく、各地域が工夫して救急医療を強化できるようにしたい」と話す。

==============

 ◇2次救急病院
 入院が必要な救急患者を診療する病院。他に、軽症患者に対応する医療機関は「初期」(1次)、「重症で命にかかわる患者を治療する病院」は「3次」(救命救急センター)と呼ばれる。厚生労働省研究班の調査では、全国の救急入院患者の約7割を2次病院が受けている。

564名無しさん:2008/11/28(金) 20:37:06
検証 お産救急(上)
2008年11月26日
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000811260001

検証 お産救急(中)
2008年11月27日
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000811270001

検証 お産救急(下)
2008年11月28日
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000811280002

南多摩地域の中核病院、日本医科大多摩永山病院(多摩市永山1丁目)は昨年4月、役割分担で地域連携を強める「母と子のネットワーク」という試みを始めた。地区内の29の病院・診療所と連携し、同大病院を受診した妊婦に問題がなければ診療所で健診を受けてもらう。切迫早産などの緊急時や合併症などの場合は必ず日医大が受け入れる仕組みだ。母子手帳とは別に共通の健診手帳を作り、経過や検査結果など情報も共有する。

 立川市や神奈川県相模原市など近隣地区の病院で産科休止が相次いだ06年ごろ、出産を希望する妊婦が同病院に集中した。診療所に健診を担ってもらえば、病院は高リスクの診察や処置、救急に人手をかけられ、妊婦の待ち時間も短くて済む。


 赤枝医院(多摩市関戸2丁目)は提携診療所の一つだ。「医師の少ない多摩地区のお産を支えたい」と05年、地縁のない土地で開業した赤枝朋嘉院長(37)は「周産期センターでない日医大が、高リスクの妊婦を引き受けるシステムを主宰するのは勇気のいること。コミュニケーションがとりやすくなり、心強い」と話す。


 この制度を導入した昨年度、日医大病院が扱った出産は前年度比200件増の約900件になった。リスクの高いお産も増え、現実には同病院の負担は増えたが、システムを立ち上げた女性診療科・産科部長の中井章人教授(50)は「大学病院は教育施設として難しいケースを引き受け、地域医療を支える役割がある」と話す。「危機を乗り越えるには出産扱いをやめた医師も含め、今いる人が役割分担して協力するしかない」

565とはずがたり:2008/11/29(土) 15:53:35
山北診療所:28歳・望月医師が着任、来月再開 「家庭医を目指す」 /神奈川
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20081129ddlk14040232000c.html
 ◇住民ホッ「安心感大きい」
 昨年4月から医師不在で休診状態が続いていた山北町谷ケ(やが)の町立山北診療所が、来月1日から再開されることになった。全国的な医師不足で再開が危ぶまれていたが、「地域医療振興協会」が指定管理者となり、医師を派遣することが決まった。町健康づくり課は「タイミングよく来てくれる医師が見つかった。幸運でした」と胸をなでおろしている。

 所長として就任するのは千葉大医学部を卒業した望月崇紘(たかひろ)医師(28)。鎌倉市内の中高校生時代、丹沢山や丹沢湖など、山北町にはよく足を運んだという。同協会は、自治医科大の卒業生が中心になって設立された社団法人。「(協会から)こういう診療所があるが、どうかと言われ、なじみのある場所だったので、手を挙げさせてもらった」と望月医師は話す。

 内科のほか、外科や小児科も診療するが「とりあえず何でも診て、解決できることはここで解決したい。“家庭医”と呼ばれるようなプライマリーケア(1次診療)を専門にする医師を目指したい」とも話している。

 同診療所は三保診療所が前身。96年に町が住宅併設で医療器具を備えた施設を建設、医師が独立採算で経営する「公設民営」方式でスタートした。

 しかし、昨年3月に診療所長だった医師が松田町で開業するために辞職。町は東海大病院(伊勢原市)を訪ねて医師の派遣を依頼するなど、後任を探していたが、採算性の面から二の足を踏むなど、再開のめどがなかなか立たなかった。

 健康づくり課は「谷ケから丹沢湖に向かう地域は高齢者も多く、交通の便も悪い。再開を待ち望む声が多かった」と話す。望月医師は診療所2階の住宅に住み、「できる限り、夜間でも対応するほか、将来的には往診も考えたい」と話しており、「夜でも医師が近くにいてくれる安心感は大きい」と話す住民も多いという。【澤晴夫】

毎日新聞 2008年11月29日 地方版

566とはずがたり:2008/11/29(土) 15:56:13

釧路市医師会病院:来年3月末で撤退 譲渡先探す方針 /北海道
11月29日12時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081129-00000019-mailo-hok

 釧路市医師会(西池彰会長)は28日、釧路市医師会病院(同市幣舞町4、浅川全一院長)の経営悪化に伴い、来年3月末で経営から撤退することを決めた。今後は譲渡先を探す方針で、西池会長は「これ以上経営を続けることは累積赤字の拡大につながる。断腸の思いで手放す事を決めた。医師・職員計約180人のリストラを極力抑え、今の病院機能が維持されるよう努力したい」と語った。
 同病院は85年に開院し、許可病床数は126床。地域医療支援病院として、釧路地方の夜間救急診療の中核を担ってきた。しかし、医師不足で勤務医の負担が増大し、07年度からは市内の他の総合病院などが夜間診療シフトの3分の2を肩代わりするようになった。【山田泰雄】

11月29日朝刊
最終更新:11月29日12時1分

567杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2008/12/01(月) 18:28:14
NTVの「報道特捜プロジェクト」で数年にも渡って追及してたんですよね。
  ,,,,,,,,,,,,,,,,
 ミ ・∀・ミつ http://ameblo.jp/amebars/entry-10165104991.html
今頃逮捕なぞ怠慢甚だしいわ! ヽ(`Д´)ノ

旧厚生省OBの美容形成外科医師を逮捕 詐欺容疑
http://www.asahi.com/national/update/1201/TKY200811300196.html
2008年12月1日1時10分

 診療報酬を不正に請求し、現金をだまし取ったとして神奈川県警は30日、横浜市の美容形成外科「菅谷クリニック」(現サニークリニック)を経営する医療法人社団・天道会の理事長で医師の菅谷良男容疑者(58)=横浜市南区六ツ川2丁目=ら3人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。菅谷容疑者は「やっていない」と容疑を否認しているという。菅谷容疑者は87〜89年、旧厚生省で医療指導監査官を務め、医療機関の監査をする立場にあった。
 県警によると、3人は04年10月〜06年8月、30代男性の腕の入れ墨を除去する治療をした際、実際には行っていない手術をしたように装うなどして診療報酬を不正に請求、21回にわたり計約110万円をだまし取った疑いがある。
 神奈川社会保険事務局などは07年2月、クリニックが不正請求を繰り返したとして保険医療機関指定と菅谷容疑者の保険医登録を取り消し、同年12月、菅谷容疑者を詐欺容疑で県警に刑事告発した。

568名無しさん:2008/12/02(火) 09:37:46
>>567 関連

田中氏は東京新聞の取材に「寄付は二〇〇五年の選挙前に受けたが、テレビで不正請求が報道されたため、二、三年前に返金した」と話している。

とのことなので大きな問題とはならないでしょう。

PS:医療法人からの献金は受け取る側も最新の注意を払って欲しいです。


監査官時代に不正知識? 菅谷容疑者 保険請求指導する立場
2008年12月2日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008120202000078.html

 旧菅谷クリニックの診療報酬詐欺事件で、神奈川県警に詐欺容疑で逮捕された、経営母体の医療法人「天道会」理事長の医師菅谷良男容疑者(58)が、民事訴訟などで、旧厚生省で医療指導監査官を務めた経験などを引き合いに出し、不正請求を否定していたことが一日、分かった。

 県警は、菅谷容疑者が監査官時代に不正請求について指導する立場にあったことで、不正請求の手口を熟知していたとみている。

 菅谷容疑者は一九八五年から五年間、旧厚生省に医療技官として勤務。八七年秋から一年半は監査官だった。厚生労働省医療課によると、監査官は保険医療機関などを指導、監督する立場で、保険請求について最も専門性の高い職務という。

 菅谷容疑者は、逮捕容疑となったレーザーで傷あとのひきつれを治す治療について、別の患者などとの民事裁判で「メスによる方法より出血や腫れが少なく、きれいに治る。医療指導監査室も保険請求を認めていた」などと主張していた。

 しかし、県警によると、レーザー治療ではひきつれを治せないのは医学界の一般的な見方だといい、神奈川社会保険事務局は「保険診療は適用されず、不正請求にあたる」として刑事告発した。

 菅谷容疑者は東京新聞の取材にも「技官だったので、何が不正かよく分かっている。不正をするはずがない」などと語っていた。

◆民主・田中慶秋 前議員側に献金
 旧菅谷クリニックの診療報酬詐欺事件で、理事長らが逮捕された医療法人「天道会」から、民主党の田中慶秋前衆院議員が代表だった同党神奈川県第五総支部が百四万円の寄付を受けていたことが一日、分かった。

 田中氏は東京新聞の取材に「寄付は二〇〇五年の選挙前に受けたが、テレビで不正請求が報道されたため、二、三年前に返金した」と話している。

 田中氏によると、交通事故の後遺症の治療のため、七、八年前に旧菅谷クリニック本院で顔の傷あと二カ所の手術を受けた。その後、理事長の菅谷良男容疑者から診療報酬が一カ所分しか認められなかったと聞いたため神奈川県社会保険診療報酬支払基金に電話で「二カ所治療を受けた」と指摘したという。

 田中氏は「支払いについて圧力をかけたわけではない」と話している。田中氏は〇五年まで衆院議員を五期務め、次期衆院選挙にも出馬予定。

569とはずがたり:2008/12/02(火) 11:36:51

未熟児受け入れ7病院拒否 10日後死亡、札幌市
2008.12.2 10:16
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/081202/dst0812021022002-n1.htm

 昨年11月、札幌市北区の30歳代の女性が自宅で早産した未熟児の男児が、7つの病院に救急搬送の受け入れを拒否され、最終的に運び込まれた病院で10日後に死亡していたことが2日、分かった。

 市などによると、女性は昨年11月15日夜、自宅で男児を出産。妊娠27週で体重は1300グラムだった。早産のため119番し、市消防局が救急車で搬送する傍ら、同局指令情報センターが新生児集中治療室(NICU)を備えた病院を中心に受け入れ先を探した。しかし満床などの理由で市立札幌病院など7病院に受け入れを拒否された。

 男児はいったん救急車内で心肺停止状態になったが、市立札幌病院救命救急センターの医師が途中から同乗し応急処置。通報から約1時間半後に手稲区内の病院に運び込まれたが、10日後に死亡したという。

570とはずがたり:2008/12/03(水) 13:17:33

赤字の雄勝中央病院を支援、湯沢市 補正予算に4700万円計上
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20081203g

 湯沢市は地域医療の確保を目的に、医師不足を主因に赤字経営が続く雄勝中央病院(同市山田)への財政支援に乗り出す。不採算部門である救急医療の運営費の助成など関連事業費計約4700万円を、5日開会の市議会12月定例会に提出する08年度一般会計補正予算案に盛り込んだ。財政支援は救急医療支援、夜間急患診療支援、医師研修資金貸与の3本柱。

 救急医療支援は、市内で唯一の2次医療機関である同病院の救急医療の運営に対するもので、助成額は2496万円。同課によると、07年度の同病院の救急医療事業費は2億7948万円で、収入を差し引いた赤字額は1億3607万円に上る。助成額は県が本年度、厚生連病院などを対象に実施している救急医療支援事業に準拠した。

 夜間急患診療支援は、当直医の負担軽減を図るため、湯沢市雄勝郡医師会が今年6月から始めた平日の夜間救急外来支援(会員の開業医派遣)の経費年間相当額(400万円)を助成する。

 医師研修資金貸与は医師の市内定着を図るための制度で、同病院の研修医が対象。研修終了後、同病院で3年以上勤務する意思のある医師に360万円、2年以上勤務する意思のある医師に240万円を一括貸与する。期間が満了すれば、貸付金全額の返還が免除される。定員は各3人で事業費1800万円。
(2008/12/03 11:05 更新)

571とはずがたり:2008/12/03(水) 15:02:52
>>568
慶秋め・・。
むしろこれを機会に候補者さしかえるべきなんちゃいますの。
圧力掛けまがいのこともしてるみたいだしダーティな印象そのまんまですやん。。

572千葉9区:2008/12/03(水) 22:58:02
http://mainichi.jp/life/edu/news/20081202ddm013100143000c.html
2兆円あったら:/上 安心して産みたい
 国民からも自治体からも、とかく評判の良くない「定額給付金」。日本を元気にするのなら、1人1万2000円のバラマキよりも有効な使い道はないのだろうか。例えば2兆円あれば、こんな問題も解決できるはず−−。暮らしの中から考えてみた。

 ◆提案

 ◇医師らの年収保証、空きベッドの確保を
 11月末、東京都港区のヨガスタジオ。体操をしながら出産日を待つ母親たちが不安を口にした。

 「2人目も欲しいけど、病院や産科医が増えてくれないと」。半月後に初めてのお産を控える主婦(27)は、臨月のおなかをさすりながら訴えた。妊娠が分かった時、自宅近くの産婦人科に行ったが、「今年から産科はやめた」と言われた。次に探した病院も「分娩(ぶんべん)は予約がいっぱい」と断られ、三つ目で受け入れてもらった。

 「家に一人きりでいる時、急に何かあっても救急車が来てくれるかどうかわからない。どうしたらいいのでしょう」

    ◇

 今秋、脳内出血を起こした東京都内の妊婦2人が産科救急の「最後のとりで」の病院に相次ぎ受け入れを断られて死亡、重体となった。もはや東京も安全にお産ができる街ではない。地方都市はさらに厳しい状況だ。

 北海道函館市の総合病院「共愛会病院」。福島安義院長(66)はただ一人の産科医として、今年6月から24時間態勢で緊急の呼び出しに備えている。5月まではもう1人産科医がいたが、その医師が産科医不足の道内の別の病院に移ったためだ。

 共愛会病院には陣痛から分娩、出産直後の回復時まで、同じ部屋で過ごせる特別室がある。通常は陣痛室、分娩室、回復室とその都度部屋を移るが、ここでは家庭的な広い個室で家族が立ち会い、助産師の主導で赤ちゃんが自然に生まれてくるのを待つ。評判は広がり、お産の予約は来年6月まで入っている。

 共愛会病院の分娩件数は月10〜15件。リスクの低いお産を扱い、忙しい時は系列の病院から助産師や医師の応援を得てしのいでいる。福島院長は「特別室は市内でうちにしかない。私が働けなくなると、妊婦さんが自分に合ったお産ができなくなる。60代になって24時間態勢で働くのは大変なストレスだが、期待は裏切れない」。携帯電話が鳴れば未明でも車を運転し、病院に駆けつける。

    ◇

 産科医激減で、地域の中核病院での分娩ができなくなってきた。その結果、本来はハイリスクの出産を扱う「総合周産期母子医療センター」がパンク寸前になっている。さらに、総合周産期母子医療センターは極めて重症な母子をともに救急できる施設ばかりではない。早産や未熟児の救急だけで、重度の母体救急に対応できない施設もある。

 妊婦が受け入れられない事態をなくし、安全なお産を実現するためには、どうすればいいのか。国立成育医療センターの久保隆彦産科医長は「2兆円あればその態勢を整備できる」と話す。全国の産科救急システムに医師、看護師、助産師を確保し、ハイリスクのお産を扱う施設に母子1床ずつ空きベッドを設けるのだ。

 具体的にはまず、ハイリスクのお産に対応できる施設を(1)母子救急型(2)新生児救急型(3)母体救急型の3タイプに分ける。中程度のリスクがあるお産には、中核病院でもある地域周産期母子医療センターが対応できるようにする。これら4タイプ計500施設に医師(計約1万人)、看護師(同1万2000人)、助産師(同2000人)を当直させる。

 産科救急には産科医、新生児医、麻酔医、救急医が必要で、既存の母子救急型と新生児救急型に重点配置する。医師には月6回の当直で年収2000万円を保証。看護師、助産師は月8回当直、年収1000万円とする。これで試算すると、人員確保の費用は年間3358億円、空きベッドの確保は年間71億円で、合計3429億円。2兆円あれば5〜6年間続けられる。

 07年の平均初産年齢は29・4歳。晩産化でリスクの高いお産が増えている。久保医長は言う。「産科医不足が根本にあり養成が不可欠だが、年収を保証すればやりたいと思う人が出てくるはずだ。早急に手だてを講じる必要がある」【中村美奈子、山崎友記子】

573千葉9区:2008/12/03(水) 22:58:26
 ◇人づくりに投資、失業者生まぬ仕掛けを
 日本総研調査部長でチーフエコノミストの藤井英彦さんに聞いた−−。

 将来を見据え、何に投資すべきか。1人1万2000円の給付でないことは確かだ。自動車メーカーが派遣従業員らの解雇を進めている。世界同時不況の中、失業者がさらに増える可能性は大きい。

 日本のように資源のない国は人づくりにお金をかけないと、将来はない。失業者が増えれば税収は減り、個人消費も落ち込む。生活保護世帯は増える。その悪循環を断つためにも、良質の雇用を生み出す仕掛けが必要だ。

 デンマークでは94年の労働政策改革後、雇用情勢が画期的に改善した。各企業のニーズとマッチした職業訓練を個別に行うなどの施策を進めた結果、失業率は先進国中ノルウェーに次いで低く、高所得者が増えている。こうした施策に対し、デンマークは対GDP比で1・04%、ドイツも0・5%の税金を使っているが、日本はわずか0・04%。ドイツ並みにするには2・5兆円が必要だ。エネルギーの約9割、食料の6割を海外に依存している状態も危うい。独自のエネルギー政策、自給率アップに本腰を入れる予算も、ぜひ確保してほしい。【小川節子】

 ◇アイデア、ご意見お寄せください
 あなたなら、2兆円を何に使うのがふさわしいと思いますか? アイデアやご意見をお寄せください。欄外のあて先か、メールアドレスあてに、表題を「2兆円」係として住所▽氏名▽年齢▽職業▽掲載連絡用の電話番号を書いてお送りください。

==============

 ■2兆円で何ができる?

分野    できること                                金額

少子化対策 保育所や学童保育の待機児童の解消。プラス妊婦健診の無料化など       1.5兆〜2.4兆円(注1)

医療    後期高齢者医療制度の75歳以上の人の保険料を2年間無料に         2.2兆円(注2)

介護    65歳以上の人の介護保険料を1年間無料に。介護報酬を現行から8%引き上げ 2兆円(注2)

教育    公立小・中学校の耐震化で緊急性の高い1万棟分               1兆円(注3)

税金    消費税を1年間5%から4%に引き下げ                   2.3兆円(注4)

 (注1)厚生労働省などの推計。追加的にかかる費用

 (注2)結城康博・淑徳大准教授による試算

 (注3)文部科学省の試算

 (注4)消費税1%分を2.3兆円として試算

毎日新聞 2008年12月2日 東京朝刊

574名無しさん:2008/12/04(木) 03:54:39
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20081202ddlk20040002000c.html

つむぎ唄:春よ、来い 赤ひげ診療譚/1 父の故郷・栄村の診療所 /長野

 ◇父の故郷・栄村の診療所、80歳・市川先生赴任
 雪で閉ざされた山あいの村にも、芽吹きの季節がやってきた。真っ白い山々から雪解け水がわき出し、カタクリの紫色の花が春の胎動を感じさせる。4月4日。村に一校しかない中学校の門を、ひとりの老人がくぐった。ゆっくりとした足取りながら、しゃんと伸びた背筋はとても80歳には見えない。「花が開いてきたねえ」。桜の木を愛(いと)おしそうに眺め、学校検診へ向かった。市川俊夫医師(80)。無医村になりかけた栄村の診療所に赴任した「赤ひげ先生」は、最初の仕事に取りかかった。

  ◇  ◇  ◇

 県内最北端の寒村。新潟県との県境に位置し、270平方キロの広大な面積を有する、9割が山林原野という自然豊かな土地だ。45(昭和20)年には、観測史上最高の7メートル85の積雪を記録するなど全国有数の豪雪地として知られる。人口2300人余り。高齢化率44・5%は県内で5番目に高い(07年末現在・県調べ)。高齢者にとって、村に一つしかない村営診療所は命綱だ。

 全国的な医師不足は、長野県も例外ではない。81市町村のうち、2村は無医村、13村は医師が1人のみ(06年末現在・厚生労働省調べ)。大病院でも慢性的な医師不足に陥り、産科などの閉鎖が相次ぐ。

 しかし、信州には農村医療の先駆者、故若月俊一氏=県厚生連佐久総合病院名誉総長=が「平等な医療」を掲げ、農村医療に尽力し、全国モデルとなった歴史がある。今も若月氏の理念を慕う若手医師らが集う。

  ◇  ◇  ◇

 市川医師は28(昭和3)年、御代田に生まれた。栄出身で教員だった父の転勤に伴い、少年時代は東信地方を転々とした。

 悲しい思い出がある。6歳のころ、三つ違いの妹を亡くした。盲腸を患い、腹膜炎を併発したのだ。はっきり覚えているのは小さな棺桶(かんおけ)と、おいおいと泣く母親の姿。小諸の病院へ亡きがらを引き取りに行った帰り、父が飯屋でビールを頼んだ。「こんな時に飲むなんて」。母が父を強くなじった。

 「盲腸は今ならすぐに治せる病気だが……。思い出せば残念な気持ちでいっぱい」。医師を志した理由の一つに、この出来事が影響している。

 旧制上田中を4年で、旧制金沢医大へ進んだ。太平洋戦争末期、軍医が大量に必要とされた時代だった。京大生の兄は学徒出陣した。「自分もいずれ軍医になるのだ」。そう思って勉学に励むうちに、終戦を迎えた。

 「中学の先生をやってくれないか」。戦後民主主義花盛りの48年、旧水内村(現栄村)から声が掛かった。人手が足りないという村の頼みに、市川青年は村行きを決めた。医大に籍を残し、旧水内中白鳥(しろとり)分校に代用教員として赴任。父の故郷での暮らしが始まった。

  ◇  ◇  ◇

 小さな農村に着任した老医師と村民との触れ合いを通して、地域の絆(きずな)と、地域医療の今を描く。=つづく

毎日新聞 2008年12月2日 地方版

576とはずがたり:2008/12/10(水) 17:05:08
ビタミンC、Eにがん予防効果はない=米国の研究
(時事通信)
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/jiji-AFP020326.html

【シカゴ9日AFP=時事】米国の最近の2つの研究で、ビタミンCとEががんの予防に効果がないとの結果が出た。これまで、この2つががんを予防するとの研究も出ており、ビタミンC、Eのサプリメントを飲んでいる米国人も多い。≪写真は、店に並べられたビタミンEのサプリメント≫
 米医学協会ジャーナルの1月7日号に掲載される研究によると、50歳以上の1万5000人を対象に8年間にわたって実施された調査で、ビタミンC、Eともにがんの危険性を減ずる明らかな効果はなかった。
 また別の研究では、ビタミンEとセレニウムには、単独で摂取しようと同時に摂取しようと、前立腺がんの予防に効果がみられないことも分かった。この研究は50歳以上の3万5500人以上を対象に、7年間にわたって行われた。
 これまで、ビタミンC、Eやセレニウムにある種のがんを予防する効果があるとの研究結果も発表されていたが、今回の2つの調査を実施した研究者は、これらのサプリメントを摂取すればがんを予防できるとの考えは改めるべき時に来ているようだと指摘している。〔AFP=時事〕

577とはずがたり:2008/12/10(水) 17:39:21
大阪で先ず流行ってましたけど関東の皆さんも気をつけましょう。特に千葉辺り。

インフルエンザ、関東で流行開始
産経新聞2008年12月10日(水)08:05
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/m20081210002.html?fr=rk

 インフルエンザ患者の報告が、千葉県や栃木県などで急増し、関東地方も今シーズンの流行が始まったことが9日、国立感染症研究所の調査で分かった。関西では11月上旬にすでに流行入りが確認されており、来週にも全国的な“流行宣言”が出される見通しとなった。

 感染研によると、11月30日までの1週間の患者数は3911人で、1カ所当たりの報告数は0・83人。前週の0・56人から大幅に増え、流行の目安である「1カ所当たり1人」に肉薄した。

 関東では、栃木(1・71人)と千葉(1・34人)の両県で目安を超えており、今後、東京都や埼玉県などにも流行が広がるとみられる。

 ウイルスのタイプ別では、A香港型(42・1%)が最も多いが、B型(37・9%)やAソ連型(20・0%)も確認され、「どのタイプが主流になるかは現時点では不明」(感染研)という。都道府県別では山梨県(3・55人)が最も多く、島根県(3・42人)、兵庫県(2・26人)、大阪府(2・09人)、福井県(2・06人)と続く。

* インフルエンザ流行レベルマップ (国立感染症研究所 感染症情報センター)
https://hasseidoko.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/new_jmap.html

578千葉9区:2008/12/14(日) 02:37:25
http://mainichi.jp/select/world/news/20081214k0000m030102000c.html
ジンバブエ:コレラ禍深刻…死者775人、感染1万人超
 【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ南部ジンバブエでコレラ禍が深刻化し、国連は9日現在の統計で、8月以降の死者数が775人、感染が疑われるのは1万6141人と発表した。世界保健機関(WHO)は感染者が最大6万人に膨れ上がる危険性も指摘した。

 政府は国際社会に支援を要請したが、3月の大統領選後も与野党対立による政治混乱が続いており、英米仏などはムガベ大統領の失政が原因と非難を強めている。

 ジンバブエではごみや汚水の処理システムが崩壊状態で、給水停止や井戸水が枯れた地域での安全な水の確保が難しい。また公立病院は薬剤不足に加え、給料未払いで医師や看護師が出勤を拒否し、医療施設としての機能が停止している。

 国外へ脱出する国民も増え、周辺国への感染拡大も懸念される。

毎日新聞 2008年12月14日 0時41分

579名無しさん:2008/12/18(木) 00:46:19
医学生の7割が「可」=不足地域の勤務−厚待遇が条件・医師団体

 全国の医学生の7割が、給料が良いなどの条件を満たせば、医師不足地域で働きたいと考えていることが17日、全国医学部長病院長会議と臨床研修協議会の調査で分かった。地方の医師不足解消に取り組む厚生労働省は、「医学生らに不足地域での勤務希望や勤務条件を聞いた調査は恐らく初めて。希望に沿えるよう対策を考えていきたい」としている。

 調査は10月以降、全国80の大学医学部6年生と、若手医師の臨床研修を実施する80病院で勤務する研修医、その指導医ら計1万8500人に対し実施。うち約6割から回答を得た。

 その結果、医師不足地域での勤務について、医学生の71%が「条件が合えば勤務したい」と回答した。一方、卒後5年目までの若手医師は59−67%、指導医は42−48%と、年次が上がるにつれ低くなった。

 医学生が医師不足地域で勤務するための条件(複数回答)は「給与が良い」(65%)が最多。「居住環境が整備されている」(58%)、「子供の教育環境が整備されている」「自分と交代できる医師がいる」(いずれも56%)と続いた。(2008/12/17-22:02)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008121701094

>「給与が良い」(65%)

これは昔と同じ傾向(・・・・って当たり前か・・・・)。20数年前に大学内の書店で「医事新報」を立ち読みして、僻地の給与の高さに学生だった私はビックリしました。
当時は、現在よりも、法外な高給・・・・でした。

重要なことは、

>「自分と交代できる医師がいる」(いずれも56%)

そして、もっと重要なことは、救急車で数時間以内のところに「他にも医師がいる」こと。

20数年前はアウトローのコースを辿った一匹狼の医師が「僻地に勤務」→「勝手に退職」→「他の僻地に勤務」→(以下リピート・・・・)
といった「問題・・・・」があったのですが・・・・今はどうなっているのだろうか???

580名無しさん:2008/12/19(金) 22:32:00
http://www.saga-s.co.jp/view.php?pageId=1036&mode=0&classId=0&blockId=1136789&newsMode=article

医師会館は選挙事務所にしない 武雄市長選で古庄陣営

 出直し武雄市長選に立候補を表明している古庄健介氏(70)の陣営は19日、選挙事務所として予定していた武雄杵島地区医師会館を使用しない方針を明らかにした。同会館は市の委託を受け、休日に救急医療事業を行っており、陣営では「市民に迷惑を掛けることは避けたい」としている。

 会館の使用をめぐっては市が「医療事業に影響する可能性がある」などとして、所有する同医師会に使用を許可しないよう申し入れていた。

 古庄氏を擁立し、同医師会と賃貸契約を結んでいる市民グループの副島義久会長は「別の出入り口を使うなど問題はないと思っていた」としながらも「市民に多少なりとも迷惑を掛ける可能性があるのなら、選挙事務所としての使用は控えたい」と話した。

 市選管に届け出る選挙事務所については「早急に探したい」(副島会長)としている。ただ、同会館はグループの事務所として使用を続ける方針で、21日午前10時から予定している出陣式も、同会館と道路を隔てた所にある医師会所有の駐車場を使う。

12月19日更新

581とはずがたり:2008/12/21(日) 15:07:56

川崎・横浜・東京は医者が溢れてる筈のに何しとんねん・・。
医者がそれでも足りないのか緊急医療の体制がなってないのか。

妊婦搬送に30分以上の割合 政令市最大17倍の差
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/12/20081221t71014.htm

■救急隊現着から出発までが「30分以上」の割合(2007年)
川崎 17.2
横浜 14.5
東京 13.3
千葉 7.0
さいたま 6.7
仙台 5.1
大阪 4.9
福岡 4.1
新潟 3.8
広島 3.6
浜松 3.4
京都 3.2
神戸 2.9
名古屋 2.5
札幌 2.4
堺 2.4
北九州 1.4
静岡 1.0
※単位は%。都内は稲城・東久留米両氏と東部除く。堺は高石市含む。

 全国の政令市で昨年あった妊婦の救急搬送のうち、救急隊が現場に到着してから搬送先に向けて出発するまでに30分以上かかったケースの占める割合が、市によって最大17倍もの差があることが20日、総務省消防庁のまとめで分かった。

 割合が最も低かったのは静岡の1.0%で、最高は川崎の17.2%。新生児集中治療室不足などで受け入れ先が決まるまでに長時間かかってしまうケースが多く、人口が集中する大都市間での差が浮き彫りになった形だ。

 病院に到着するまでには、さらに救急車の移動時間が加わることになり、総務省消防庁は「出発までに30分以上かかっては、患者の生命に危険が増す。自治体によっては受け入れをめぐり、消防と医療機関側のルールが十分にできていない場合があり、改善が必要だ」と指摘している。

 調査は全国17の政令市と東京都全域(島部と稲城、東久留米の両市を除く)を対象に実施。

 30分以上かかった割合の平均は8.0%で、2004年の5.7%に比べて悪化した。

 低かったのは静岡に続き、北九州1.4%、堺(隣接の高石市含む)2.4%、札幌2.5%、名古屋2.9%の順。高かったのは川崎に次いで横浜14.5%、東京13.3%、千葉7.0%、さいたま6.7%だった。

 川崎は04年は6.5%だったが、05年に8.6%、06年に12.5%と年々悪化。横浜も同様の傾向が続いている。一方、名古屋は04年に6.2%だったのが大きく改善した。仙台は5.1%だった。

 3回以上受け入れを断られたケースの割合は、横浜が16.0%で最高、東京10.4%、堺(高石市含む)8.0%の順だった。浜松、名古屋、広島の3市はゼロだった。
2008年12月21日日曜日

582名無しさん:2008/12/22(月) 00:58:33
空港救急医療に尽力 
牧野俊郎さん死去

 成田空港の救急医療に尽力してきた日本医科大学成田国際空港クリニック所長の牧野俊郎さんが17日、肝不全で亡くなった。まだ59歳。テロ対策研究など幅広く活動していただけに、牧野さんを知る人は突然の訃報(ふほう)に言葉を失っていた。

 クリニックは、空港第2旅客ターミナルビルのオープンと同じ1992年12月に開業した。空港で唯一、24時間対応の医療機関。牧野さんは当初から所長を務め、空港従業員のほか、旅客機内の急病人やけがをした旅行客らを診てきた。

 2003年12月には「成田地区NBCテロリズム対策研究会」の代表世話人に就任し、核や化学物質などによるテロに備えた初動対応マニュアルをまとめ、訓練の指揮にも立った。

 クリニックによると、牧野さんは12日まで普段通り診療していたが、14日に体調不良を訴えたため、検査入院。その後、容体が急変した。長年親しくしていた空港会社旅客ターミナル事業本部長の高野徳久さん(58)は「開港30年を迎えた5月に感謝状を贈ったばかり。残念でなりません」と故人を悼んでいた。

(2008年12月21日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20081221-OYT8T00294.htm

583とはずがたり:2008/12/22(月) 01:35:35
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1187487997/20-21

掛川・袋井病院統合協議が終了 基本構想を了承
12/18 08:15
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20081218000000000009.htm

 掛川市立総合病院と袋井市民病院の統合を協議する「掛川市・袋井市新病院建設協議会」の第11回協議会が17日、袋井市総合センターで開かれた。これまでに合意した協議内容をまとめた基本構想を了承し、佐古伊康会長が両市長に報告、約1年間に及んだ協議が終了した。来年1月に協定を締結し、平成24年度内の新病院開院を目指す。
 基本構想では、掛川市下俣・長谷地内を最適地、掛川市高御所・領家地内を適地とし、500床程度の新病院を建設する。経営は両市で今後設立する一部事務組合が行う。

来春から循環器科外来のみに 榛原総合病院
12/17 08:42
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20081217000000000015.htm

 牧之原市の榛原総合病院(茂庭将彦院長)は16日、来年4月から心臓や血管の疾患などの患者に対応する循環器科の診療体制について、外来診療のみに縮小すると発表した。浜松医科大学から派遣されている同科の常勤医師3人全員が来年5月末までに退職し、別の病院に移るため。
 同病院によると、来年4月以降、浜松医科大が新たに派遣する3人の非常勤医師が週3回の外来診療を担当する予定。同病院は循環器系医師が3人いる菊川市立総合病院に応援を求めるなどして、「現在の週5日の外来診療を維持したい」としている。
 榛原総合病院で記者会見した茂庭院長は循環器科について心筋梗塞(こうそく)の患者らに対する心臓カテーテル検査を行うため、3人の医師を確保する必要がある点を指摘。救急患者の受け入れや外科手術の制限に加え、内科系医師が8人から5人に減るため内科診療への影響も懸念し(ていると話した)

584名無しさん:2008/12/23(火) 07:07:27
手術中に輸血ミス、転落事故の重体男性 大阪の府立病院
2008.12.23 01:45

 大阪府守口市で20日発生した転落事故で重体となり、搬送先の府立中河内救命救急センター(東大阪市)で死亡した同府門真市の男性(31)に、病院側が男性の血液型のO型ではなく、A型の血液を誤って輸血していたことが22日、分かった。病院側はミスを認めたうえで「死因に直接の影響はなかった」と説明しているが、守口署は司法解剖し、輸血ミスと死亡の因果関係について慎重に調べている。

 同署や病院によると、男性は20日午前8時45分ごろ、守口市内の勤務先のビル屋上から転落。病院に搬送されたが、大量出血で意識不明となり、その後血圧が低下するなどしたため緊急輸血をすることになった。

 血液型試験の結果、男性はO型だったため、病院が大阪市内の血液センターにO型の血液パックを発注、担当医師らが届いた血液を約3300ミリリットル輸血した。しかし、このうち約150ミリリットルが院内にあった在庫分のA型の血液だったことが判明した。男性は事故から約4時間後の同日正午すぎに死亡した。

 この病院では輸血の際に届いた血液は担当の検査技師が一括管理する。通常は、検査技師が必要な血液をセンターに発注。届いた血液パックを検査技師が確認し、看護師が手術室に届ける。看護師はこの際、血液型があっているかを再度、確認し、使用する前に医師と看護師が3度目のチェックを行う。

 今回のケースは、血液センターから送られた輸血パックの表示や、その際の確認に問題はなかったと病院側は説明している。しかし、どの時点で在庫のA型の血液パックが混ざったかは不明。少なくとも、使用前に血液パックを確認する必要のあった看護師や、輸血を担当した医師らのチェックが不十分だった可能性が高い。

 病院側は男性の死亡後、手術中に輸血ミスがあったことを認めて遺族に謝罪。守口署にも届け出た。

 同病院の村上明彦事務長は「あってはならないミス。(不適合輸血が)直接の死因ではなかったと判断しているが、原因究明と再発防止に向けて院内で定めた輸血マニュアルを見直すなどし、二度とミスを起こさないよう徹底したい」と話している。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081223/crm0812230147002-n1.htm

585とはずがたり:2008/12/24(水) 11:51:25
中学位迄飼ってた我が永遠の愛犬ぐうすけ(紀州犬と柴犬の雑種♂)は基本的に何も考えずに残り物を餌としてあげていてタマネギが犬に猛毒とか知らなかったが平気であったぞ。最後の1週間程は体調悪そうにごろんと寝てて家人皆其れ迄健康だったので最近元気ないねーと呑気に云ってたら呆気なく死んでしまったけど其れ迄タマネギ喰ってなかった筈はないと思うんだけど。最近タマネギ駄目と知ってちょい吃驚。
哺乳類なんて何喰っても同じかと思ってましたが随分違うんですねぇ。チョコもあかんのか。他の哺乳類には平気だけど人間には猛毒ってなんかあるんでしょうか?

人のごちそう、ペットには「毒」 パーティ残り物に注意
http://www.asahi.com/national/update/1223/TKY200812230225.html
2008年12月24日2時32分

 【ワシントン=勝田敏彦】クリスマスパーティーや忘年会のシーズンを迎え、「残った食べ物を不用意にペットにやらないで」と全米動物愛護協会(ASPCA)が呼びかけている。人間にはごちそうでも、ペットには「毒」になることも少なくないという。日本でも参考になりそうだ。

 まず注意すべきことは「残り物をやって、ペットが食べ過ぎにならないように」。食べ過ぎると消化不良になったり、下痢をしたりする。

 また酒類はペットが近づけない場所に置く。菓子も注意が必要で、犬がチョコレートを食べると吐き気を催したり不整脈になったりするし、甘味料のキシリトールも少量をとっただけで低血糖に陥り、最悪の場合は肝不全になる。

 このほか「ペットの毒」としてアボカド、コーヒー、マカダミアナッツ、タマネギ、干しブドウ、ニンニクなどをあげた。花束に入っているユリの花も、猫が食べると腎不全を起こすことがあり、注意が必要だとしている。

 ASPCAの獣医師スティーブン・ハンセン博士は「人間のこの時期の習慣が、ペットには脅威になることがある」と指摘した。

586とはずがたり:2008/12/24(水) 11:58:39
甘い?辛い?いや「カルシウム味」 米で第6の味発見か
http://www.asahi.com/food/news/TKY200808250043.html
2008年8月25日

 【ワシントン=勝田敏彦】米ペンシルベニア州にあるモネル化学感覚センターのチームがカルシウムを味わうための遺伝子をマウスで確かめ、米化学会で発表した。「カルシウム味」が第6の基本味である可能性もあるという。

 遺伝的に系統が異なる40種類のマウスにカルシウムを含む溶液を飲ませたところ、多くが飲むのを嫌うなか、がぶ飲みする系統が見つかった。遺伝子を比較した結果、カルシウムを味わうのに使う二つの遺伝子が特定された。

 人間の舌は、甘み、塩味、酸味、苦み、うまみという五つの基本味を感知する。今回のマウスの遺伝子に似たものは人間にもあることから、研究チームは「カルシウム味」が基本味の一つである可能性もあると考えている。

 研究チームのマイケル・トルドフ博士は「カルシウム味は苦みに酸味が少し加わったようなものだ。適切に表現する言葉はなく、『カルシウムっぽい』としかいいようがない」と話している。

587とはずがたり:2008/12/24(水) 17:45:42
これは・・。
母親,境界性人格障碍ちゃうか

1歳娘の点滴に腐敗水 殺人未遂容疑で母逮捕
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/12/2008122401000358.htm

 京都府警捜査1課と川端署は24日、京都大病院に入院中の1歳10カ月の娘の点滴に、腐敗した水を混ぜて殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で岐阜県関市の無職の女(35)を逮捕した。「病気になれば看病できる。死亡させるためにやったのではない」などと供述しているという。
 府警によると、京大病院は投薬などで子どもをわざと病人に仕立て上げる特異なタイプの児童虐待の可能性があると指摘しており、動機や経緯を慎重に調べている。
 調べでは、女は22日から23日にかけて、京都市左京区の京大病院の集中治療室(ICU)で、入院治療中の5女の点滴回路の管に、腐敗した水を注射器で注入した疑い。
 5女は敗血症で死亡する恐れがあったが、治療を受けて快方に向かっているという。
 5女は12月初旬、岐阜県内の病院から京大病院に転院。敗血症で体調が悪化しており、血液検査で本来は血中に存在しないはずのカンジダ・アルビカンス菌が検出された。
 虐待を疑った病院が府警に相談。治療室の様子をビデオ録画し、女がポケットから何かを取り出す様子や点滴の管を隠す様子を確認、注射器を見つけた。水はスポーツドリンクを混ぜて放置して腐らせていたという。注射器1本も所持していた。
 女の次女、3女、4女は、いずれも4歳になるまでに病死したという。
2008年12月24日水曜日

588とはずがたり:2008/12/24(水) 18:55:27
>>587
こいつ↓のことです>人格障碍
http://ja.wikipedia.org/wiki/代理ミュンヒハウゼン症候群

589とはずがたり:2008/12/25(木) 02:29:33
>>587-589
これにはそう(ミュンヒハウゼンと)書いてあるわ。
3人も殺したと云うが証拠出てきて裁けるんかねぇ。そもそもこういう殺人鬼をちゃんと死刑に出来るのか?

【腐敗水点滴】「これまでにもやった」 五女は入院後に感染症
2008.12.25 00:04
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081225/crm0812250006000-n1.htm

 入院中だった1歳10カ月の五女の点滴に腐敗した液体を混入したとして、殺人未遂容疑で岐阜県関市の無職の女(35)が逮捕された事件で、五女は11月27日に胃腸炎で同県内の病院に入院し、直後から重い感染症を起こしていたことが24日分かった。今月2日に五女を受け入れた転院先の京都大学付属病院(京都市左京区)は「何らかの人為的な混入があり、感染症にかかったのではないか。転院時にはすでに重い症状だった」としている。

 女は京都府警の調べに「これまでにもやった」と供述しているといい、府警は、女が以前から同様の行動を繰り返していた疑いがあるとみて調べている。

 京大病院によると、五女は転院後の検査で通常は血液中に存在しない複数種の細菌が検出され、症状が悪化したため7日から集中治療室(ICU)に入った。

 一方、五女の転院直後から女の行動に不審な点があったため、病院側が11日に府警に連絡。12日以降、ICUのビデオカメラの映像を録画し、注意を払ったところ、22〜23日に、女がカメラに写らない角度で点滴につながる管を隠し、五女を抱きながらポケットから物を取り出す様子を確認。府警が事情を聴いたところ注入を認め、所持品から複数の注射器が見つかった。

 女は、1日2回の面会時間には必ず訪れ、五女を長い時間抱くなど熱心に看病し、離れたくない様子だったという。府警は、女が、子供などをわざと傷つけて看病するような行動がみられる「代理ミュンヒハウゼン症候群」だった可能性があるとして、動機や経緯を慎重に調べている。

590とはずがたり:2008/12/25(木) 06:26:59
8億円の赤字は酷いねぇ・・。
医者不足で赤字と云うけど患者は何処へ行ったのか?病院が足りてるってでは?それとも遠くの病院の受診を余儀なくされているという事?

刈田病院 実質赤字8億4000万円 大幅拡大
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/12/20081225t13043.htm

 公立刈田総合病院(宮城県白石市)の赤字が拡大している問題で、本年度の実質赤字は約8億4000万円に上る見込みであることが24日、明らかになった。来年3月末時点で6億円の資金不足が見込まれ、運営する「白石市外2町組合」は金融機関からの一時借り入れでしのぐ方針。

 同日開かれた組合議会12月定例会で、赤字見込みを反映させた病院事業会計補正予算が原案通り可決された。

 それによると、本年度の病院事業収益は当初予算に比べ15億5600万円少ない39億9800万円、病院事業費用は7億300万円減の54億8800万円。

 収支は約14億9000万円の赤字を計上。減価償却費を除いても約8億4000万円の実質赤字となり、2007年度の1億7700万円を大きく上回るのは確実な情勢だ。

 赤字拡大の最大の原因は医師不足。07年4月に35人いた常勤医師は25人にまで減った。年内中にさらに3人が退職する予定だという。
 議会では来年2月1日付で常勤医師2人、4月にもう2人の採用が内定したことも報告された。

 今年8月に着任した高林俊文院長は「来年度中に30人体制にしたいと考えている」と答弁。組合管理者の風間康静市長も「30人以上いれば経営が成り立つ」との認識を示した。

 病院は来年1月、ベッド数308床のうち60床を休止し、運営の効率化を図る。

 一時借り入れの返済も含めた白石、蔵王、七ケ宿1市2町からの特別繰り出しについて、風間市長は「病院収支は医師数と密接な関係にある。どうしても必要であれば検討したい」と述べるにとどめた。
2008年12月25日木曜日

591とはずがたり:2008/12/27(土) 13:11:07
そんな規制があるんですねぇ
>診療所と同じ敷地内に薬局を開設することは健康保険法に定めた医薬分業に反する」

不便になりましょうけど近所に処方箋薬局ぐらいあるんでしょうかね,秋田市内なら。

秋田市夜間診療所の薬局、3月末閉鎖 赤字かさみ
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20081227g

 秋田市立夜間休日応急診療所(同市千秋久保田町)の薬局として秋田中央薬剤師会が運営する「会営薬局」が、来年3月末をめどに閉店することが26日、分かった。2002年度から市の補助金がカットされた影響で累積赤字が約900万円に上ったためで、同会は「現状では継続は困難」としている。

 会営薬局は、同診療所が同市大町から現在地に移転したのに合わせて、1984年に開設された。診療所と同じ敷地内に薬局を開設することは健康保険法に定めた医薬分業に反するが、県が「原則として同診療所の処方せんを取り扱う」ことを条件に開設を許可。処方せんの取り扱いは、同診療所が開いている平日夜と休日の日中に限られ、年間利用者は延べ6000人前後となっている。

 赤字分は開設当初から同会と市が結んだ協定に基づき、市が全額補助。しかし市の財政難を理由に、2002年から一部補助に変更された。

 このため年間最大で約340万円の赤字が発生。16日に開かれた同会の臨時総会で「慢性的な赤字を会が背負い続けるのは困難」という意見が大勢を占め、閉店を議決した。
(2008/12/27 10:58 更新)

592千葉9区:2008/12/27(土) 13:37:57
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081227-OYT1T00039.htm
ハンセン病「重監房」復元へ…冬は氷点下20度、22人死亡


 群馬県草津町の国立ハンセン病療養所・栗生楽泉園で戦前、刑務所代わりに患者を収監し、現在は土台だけが残る「重監房」が復元される見通しとなった。

 国の来年度予算案に復元に向けた調査費500万円が盛り込まれた。重監房では過酷な環境下で多くの患者が死亡したといい、元患者たちは「人権被害の歴史を象徴する施設。実現に向けた大きな一歩だ」と喜んでいる。

 厚生労働省や元患者などによると、重監房は1938年、全国の療養所の中で唯一、国が同園に建設。全国各地の療養所から触法患者や規則違反の患者が送られ、正式な裁判も行われないまま、懲罰的に収監された。各療養所で「草津送りにするぞ」と、患者への脅し文句に使われたという。

 47年に建物は解体され、残された記録は少ないが、元患者などが実態調査を続けている。鍵のかかる4畳半の個室8室があり、冬にはマイナス20度近くまで冷え込むが、暖房はなかった。1日2回の食事は麦飯と具のないみそ汁程度で、解体までに92人を収容、22人が死亡したとされる。

 10年ほど前に復元の要望活動が始まり、2004年には約10万人分の署名を厚労省に提出。同省疾病対策課は「現地は地盤に問題があるため、園内の別の場所での復元を想定している。どう活用するかなどを詰めていきたい」と話している。



 ◆食事運んだ生き証人「負の財産として生かして」◆

 復元の見通しが立ったことについて、栗生楽泉園の数少ない生き証人の1人で、22歳のころ、重監房に食事を運んだことがあるという鈴木幸次さん(85)は「同じ過ちを繰り返さないよう、早く復元し、負の財産として生かしてほしい」と話した。

 鈴木さんによると、重監房は患者の寮から少し離れた森の中にあり、コンクリートの壁で囲われていた。

 「入っただけで威圧感があり、来てはいけない所に来た気がした」という。

 配食しようとすると、個室の下部にある食器の出し入れ口から、骨と皮ばかりの手が伸びてきた。当時は6人が収監されていたが、翌日、食事が5人分しかなかった。廊下に手を出した人は消えていた。

 鈴木さんは「死んだんだね。人に対する扱いじゃない」と当時を思い出したように怒りをにじませた。

(2008年12月27日03時06分 読売新聞)

593千葉9区:2008/12/27(土) 19:18:27
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001627727.shtml
「にきびがつぶれた」でも救急車 増える不搬送 


 要請に応じて救急車が出動したものの、現場で「緊急性なし」と判断し、搬送しなかったケースが二〇〇七年、神戸市内で千六百八十六件あり、十年前の約三倍に増えたことが分かった。「にきびがつぶれた」「ガラスの破片で指を切った」など明らかに緊急性がなくても、同市消防局は原則、現場へ急行。だがここ数年は安易な要請が全国で課題となっており、同局は「ほかの患者の搬送に影響する可能性もある」と頭を悩ませている。

 〇七年、同市内の出動件数は六万七千二百九十二件。このうち現場へ向かったが既に死亡していたり、引き返したりするなど搬送しなかったケースは約15%に当たる一万二百五十八件だった。

 一万二百五十八件のうち、現場で「緊急性なし」と判断し、救急隊員が要請者を「説得」したケースは千六百八十六件。一九九七年の五百二十八件から大幅に増えた。

 同局によると、これまでにあった緊急性なしの要請は、「にきびがつぶれて出血した」▽「救急車で行けば、病院で診察待ちがないと思った」▽「タクシーを利用する金がなかった」▽「食事が毎日同じで体に悪いので、病院で点滴したかった」-など。救急車で向かうと、入院の準備をして待ち、「足が痛いので病院まで連れて行って」と話す人もいたという。

 同局は、〇六年度に一台、〇七年度に二台、救急車を増やしたが、出動から現場到着までの平均所要時間は五年連続で五・七分。九七年に比べて〇・一分延びている。

 同局は「病気やけがの場合はまず、かかりつけ医に相談するほか、自分で病院に行けるかどうか考えてほしい」と呼び掛けている。

(紺野大樹)

(12/24 14:20)

594千葉9区:2008/12/30(火) 11:07:26
あえてこのスレに。「介護」のセーフティーネットが機能していない。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081230ddm041040078000c.html
傷害:母殴り死なす 17歳長男、容疑で逮捕−−千葉
 28日午後11時半ごろ、千葉市緑区の公立高2年の少年(17)方から、「母親の意識がなく、ぐったりしている」と119番通報があった。救急隊員が駆け付けたところ、自室の布団の上で母親(47)が死亡していた。千葉南署は長男の少年が「拳で母親を殴った」と認めたため29日、傷害容疑で逮捕した。同署は遺体を司法解剖して詳しい死因を調べる。

 調べでは、少年は28日午後5時20分ごろ、自宅の風呂場で母親の顔や頭を素手で殴りけがをさせた疑い。

 少年は両親と祖父母、妹の6人家族。母親には精神科への通院歴があり、少年らが日常生活の世話をしていた。調べに対し、少年は「母親を風呂に入れようとしたが言うことを聞かず、殴ってしまった」と供述しているという。【神足俊輔】

毎日新聞 2008年12月30日 東京朝刊

595とはずがたり:2009/01/03(土) 21:00:06

鉄道スレかも。。

「ドクター新幹線」創設を陳情 熊本市医師会
2009年01月02日
http://kumanichi.com/news/local/main/20090102004.shtml

 二〇一一年春の九州新幹線の全線開業に向け、熊本市医師会(福田稠[しげる]会長)は妊婦や新生児らを含む患者の搬送手段の一つとして、新幹線客車をいつでも利用できる“ドクター新幹線”創設をJR九州(福岡市)に要望していることが分かった。JRも前向きに検討しており、実現すれば全国でも珍しい医療支援体制となる。県間連携が重視されている周産期医療に大きな効果が期待されそうだ。

 医師会とJR側は、▽病気が隔離を必要とする伝染病でないことや医師や看護師らが同乗するなどの引き受け条件▽車内での医療行為の内容など乗車手配の具体的方法▽専用の新幹線利用申込書の作成など、実現に向け協議を進めている。

 患者が搬送される車内スペースは、通常、授乳などさまざまな用途に使われている多目的室を必要に応じて代用する予定。費用は通常運賃を患者が負担する方向で調整している。

 遠隔地への患者搬送をめぐっては近年、ドクターヘリの活用が注目されているが、有視界飛行のため夜間や悪天候時に運航できないなどの課題がある。

 福岡市医師会とともにJR九州の石原進社長に口頭で要望した福田会長は「コスト的にもヘリより安く、長い時間の運用ができる。ぜひ実現してほしい」と話している。JR九州も「JR他社の動向などを含め現在検討中」としている。

 患者を県外に搬送するケースは、NICU(新生児集中治療室)の不足などで、鹿児島など他県に母体や新生児を搬送するケースが起きている。逆に、他県から熊本県内に搬送されるケースや、九州では実施されていない胎児に対する特殊手術は山口や岡山県などに送るケースもある。

 九州の周産期医療に携わる医師からは、救急車の搬送では長時間かかるとして、別の交通手段を模索する声が出ていた。県の調べでは二〇〇七年の県外搬送は六十二件だった。
(田端美華)

596千葉9区:2009/01/05(月) 23:39:03
ここ?
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20090105105.htm
◎「タトゥー取って」急増 病院に駆け込む若者 就職、結婚に不都合、公衆浴場入れず…
 一度入れたタトゥー(入れ墨)を取りたいと訴えて県内の形成外科医院などを訪れる若者が急増している。ファッション感覚で入れる一方で、公衆浴場に入れなかったり、就職や結婚で不都合が生じるケースもあるためで、医療関係者は「入れるのは簡単だが、元に戻すには相当の費用と手間が掛かる。安易に入れるのは避けてほしい」と呼び掛けている。
 医療関係者によると、タトゥーは大きさや施術時間によって価格が変わるものの、数千円から数万円と比較的手ごろで、自分の好みに合わせてデザインを考えることができる。このため、若者の間で人気が高まり、県内でもタトゥーを扱う店が増えている。

 金沢市中心部の形成外科医院では、ここ数年でタトゥー除去のため訪れる人が急増。年間十人以上が相談に訪れ、性別を問わず十―二十代の若者が多いそうだ。

 同医院によると、タトゥー除去の理由は、「今の自分に合わなくなった」などファッションに関するものから、「就職活動に差し支える」「近く結婚するから」といった社会生活での支障までさまざまだ。

 中には、暴力団関係者と同一視されて温泉や遊園地、ゴルフ場などへの入場を断られるケースもあるという。同医院の男性院長は「社会通念上、なかなか社会には受け入れられにくい」と指摘する。

 また、タトゥーの除去はレーザー治療と切除術があり、施術費用は数十万円―数百万円と高額。費用が払えないといって就職や結婚ができずに悩む人も多いという。男性院長は「人生設計に狂いが生じることもありうるので、入れる前によく考えた方がいい」と注意を促している。

597名無しさん:2009/01/06(火) 20:33:34
A(動脈)とV(静脈)の間違えならまだしも・・・・注入食を静脈。。。。。

静脈に注入食、患者死亡…大阪
准看護師が点滴ミス
 大阪府茨木市の友紘会総合病院(林豊行院長、292床)で、同府箕面市内の男性患者(87)がチューブで胃に直接入れる液体状の注入食を誤って静脈に入れられ、副作用で死亡していたことが5日、わかった。

 担当の女性准看護師(45)が「忙しくて間違ったことに気付かなかった」とミスを認めており、茨木署は業務上過失致死容疑で捜査している。

 発表によると、准看護師は2日午後4時頃、注入食の袋(250ミリ・リットル)から出ているチューブを、点滴チューブの途中に付けてあった薬剤投与のための接続器具に誤って挿入したという。約30分後、別の女性准看護師がミスに気付き、主治医の斉藤裕之副院長(51)が救命治療したが、約1時間半後に死亡した。

 病院側は同日、遺族に説明し、同署に通報。司法解剖で5日、死因は誤投与による副作用と判明した。

(2009年1月6日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090106-OYT8T00243.htm

598とはずがたり:2009/01/07(水) 15:29:09

蜜柑バカスカ喰っても恐らく駄目なんですよね(;´Д`)

ミカン成分で脱メタボ
京のメーカーと京大など発見
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008122200093&genre=G1&area=K00

 ミカンに含まれる色素成分「β―クリプトキサンチン」に、脂肪細胞の肥大化を抑える作用があることを、医用分析装置メーカーのアークレイ(京都市中京区)と京都大大学院、農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県)が発見した。メタボリック(内臓脂肪)症候群などの予防用として、同成分を高濃度に含んだ飲料の開発が進んでいる。

 ■脂肪細胞、肥大を抑制

 同成分はミカンのオレンジ色の色素で、ミカン1個当たり実と皮に各1−1・5ミリグラム含まれる。体重40グラムのマウスに毎日4ミリグラムを4週間続けて与えたところ、通常のマウスと比べて、小さな脂肪細胞(最小100マイクロ平方メートル)は2倍あったが、大きな脂肪細胞(最大700マイクロ平方メートル)は確認できなかった。

 このことから、脂肪酸が細胞内に入るのを抑えて脂肪細胞の肥大化を防ぎ、脂肪酸の燃焼も促す作用があると分析。血糖値や血中インスリン量を下げることも分かった。続いてヒトでの効果を確かめる臨床実験を進めている。

 アークレイは、みかんジュースの製造過程で出る沈殿物をペースト状にして、同成分の濃度を高めた食品素材を開発。これをもとに食品メーカーが飲料の商品化を進めている。
 アークレイなどは5月、同成分がコレステロール値を下げる効果があるとの実験結果を発表している。

599名無しさん:2009/01/07(水) 20:44:07
県立須坂病院:産婦人科に2医師採用 /長野

 産科医不足のために昨年4月から分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止していた県立須坂病院の産婦人科に医師2人が採用された。南郷周児(46)、前和幸(36)の両氏で、県病院事業局の勝山努局長から辞令が5日交付された。

 2人は昨年11月から非常勤医師として同病院で勤務を始めたが、1日付で正式採用となった。

 南郷医師は「最近、産婦人科はいろいろ言われリスクを伴うが、互いに納得できるような産婦人科をやっていきたい」、前医師は「自分の持てる力を発揮し、元気にお産をして帰ってもらえるように地域の役に立ちたい」と抱負を述べた。

 同院は医師3人となり、お産の取り扱いを3月15日から再開する。4月からは医師が1人増え、4人体制になる予定。【福田智沙】

毎日新聞 2009年1月7日 地方版
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20090107ddlk20040022000c.html

600千葉9区:2009/01/07(水) 20:48:49
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200901070015.html
19歳女性が鳥インフルエンザで死亡 北京
(CNN) 世界保健機関(WHO)は7日、中国北部でアヒルを処理した女性が鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染し、北京市内の病院で死亡したと発表した。


新華社通信によると、女性は12月19日、北京市近郊の河北省廊坊市の市場でアヒル9羽を購入。解体、洗浄して親族や友人に配ったという。同月27日に入院し、5日朝に死亡した。毒性の強いH5N1型ウイルスへの感染が同地域で報告されたのは初めてとされる。


北京市衛生当局は女性が接触した116人を追跡したが、ほかに発症者は確認されなかった。当局は女性の自宅を消毒、封鎖し、5日に北京市内で対策会議を開いた。


新華社通信によれば、廊坊市当局は感染源の特定を急いでいるが、市場では現在もアヒルが売られているという。

601名無しさん:2009/01/07(水) 21:25:26
>>599にコメント付け忘れ

この程度の人事でも医師の名前が出る(!!!)ほど医療(崩壊)危機なんだな、と。


【医学界人事余話】
私が生まれていない頃の大昔の話ですが、京大医の助教授が金大(きんだい)医(国立金沢大学医学部)の教授に決まったときに
金沢では「京大から栄転」と大きく報じたそうな。

その昔話を読みながら某大都会の学生だった(当時)私は、こういう「誇りをもった土地(金沢)」って、とてもいいなー、と思いました。

602とはずがたり:2009/01/08(木) 00:07:42
>>601
地域の期待の大きさなんでしょうね〜>名前が出る

へぇ,そんなことが!>京大から栄転
金沢は良い街ですよね。京都同様古都で,京都も中華思想があって,東大助教授から京大教授へ栄転等とやりそうな雰囲気があるだけに二重に面白いです。
それにしても金大(きんだい)とちゃんと地元の流儀で呼ばれてる辺り,金沢の方ですかね?!
予備校時代に石川県の羽咋出身の友人に呼び方教わって以来「きんだい」は自分にとって近畿大ではなく金沢大でしたんでちょっとその呼び方見て嬉しかったっすw

603名無しさん:2009/01/08(木) 02:01:00
>>602

親戚が石川県にたくさんいる(ただし、みんな血のつながりのない親戚)関係で、 私が幼い頃から
「金大附属中学に来て(<入試大変なのに)、金沢でのんびり(大学)受験に備えたら」とか何度か勧められたのですが
何から何まで大都会志向の私は金大附属の受験を拒否しました。
そんなこともあって「金大(きんだい)」という呼称は幼い頃に自然と覚えてしまいました。

小学生から高校にいたるまで、金沢と能登半島に遊びに行った滞在日数はゆうに100日間を超え、
それ以降は石川県に遊びに一度も行っていないのですが、

歳月は流れ、流れに流れ・・・・1996年

1996(平成8年)の総選挙のときに「石川3区の保無(自民系無)の候補はどんな人?」とか親戚の人に質問し、
矢田県議(父)&矢田県議(子)(だったかな?)について親戚の人たちから説明してもらったこともあります。

もう長いこと石川県には行っていませんが、20数年後に住む予定です。
私は現在40代半ば、余生は石川県で過ごそうと思っています。
(長〜い東京暮らしに完全に飽きてしまいました)
幼い頃に「能登半島から海を眺めて富山の港が海のはるか先に見えた感動」は未だに記憶に鮮明に
残っていて、能登に魅力を感じているのですが、「選挙マニア」としては、住むなら金沢かな、と。
石川2区にも興味はあるのですが、石川2区内には親戚がいないので、選択肢は石川1区か3区。

石川県に親戚がいる関係で、石川県の某自民党代議士の「○○(<代議士名)東京後援会」の
案内みたいな色々なものが、何度も郵送されてきたときは
「非自民系」の私(ちなみに中道と中道右派の中間辺りが私のスタンス=真ん中より少しだけ保守系)は頭を抱えましたが(対処に困ったのですが)
最近は全く来なくなったので、某代議士今期で引退かな、と想像しています。

604とはずがたり:2009/01/08(木) 02:21:22
一線を退いたら東京から石川へと云う人生設計でしょうか。30代半ばと云うより寧ろ後半になってしまった私は数年後の設計も未だ出来てませんねー。
なるほど,能登半島の富山湾側からは富山港が望めるんですねぇ。自分は反対側の能登金剛やあの辺が好きで2,3回行きましたよ。逆側はあんまり云った事がなかったけどいつかは行ってみたいですね。
あの辺はどうにもこうにも自民が強くて困りものですけど(;´Д`)能登島に二つも橋が架かってたりして恩恵は受けてる様ですね。
引退間際というと漢字一文字の彼辺りっすかねー(笑)流石に引退でしょうね。

605名無しさん:2009/01/09(金) 00:51:03
ドクターヘリ2機目の運航開始式
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20090107-OYT8T00952.htm

 木更津市桜井の君津中央病院で7日、県内2機目となるドクターヘリの運航開始式が行われ、病院関係者ら約100人が参加した。19日にも本格的に運航が始まる。

 医師と看護師を乗せて救急現場に急行するドクターヘリは、一刻を争う患者の救命に役立つ。県内1機目は、2001年から印旛村の日本医科大千葉北総病院に配備されており、約7年間で3810件(3701人)の搬送実績があった。ただ、地理的条件などから、そのうち7割は県北部に集中。今回、県南部に位置する君津中央病院に配備されたことで、県全域から救急病院への搬送が15分圏内になるほか、東京湾を越え、東京都や川崎市、横浜市などのエリアもカバーできる。

 開始式で堂本知事は「千葉を救急医療日本一の県にしたい」とあいさつ。県ドクターヘリ運営協議会長で日本医科大千葉北総病院の田中宣威(のりたけ)院長は「県南部に配備されたことで、救命率は確実に上がる」と話していた。

(2009年1月8日 読売新聞)

606名無しさん:2009/01/09(金) 00:56:15
君津中央病院 ドクターヘリ配備 知事ら記念式典 救命率向上へ期待
2009年1月8日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20090108/CK2009010802000123.html

 木更津市の君津中央病院に県内二機目のドクターヘリが配備され、同病院で七日、記念式典が開かれた。堂本暁子知事らが出席し、県南部の救急医療体制向上に期待を寄せた。十九日から運航する。

 県内では日本医科大千葉北総病院(印旛村)が二〇〇一年十月にドクターヘリを導入。全国平均を上回る稼働実績を挙げており、県の単独事業として二機目の配備を決めた。運営費は年間一億七千万円。新たなヘリが県南部をカバーし、県全域が出動要請から現場到着まで十五−二十分の圏内に収まる。

 堂本知事は「財政難の中、関係者の努力で二機目が実現した」とあいさつ。鈴木紀彰院長は「全職員が一丸となって努力し、住民の役に立ちたい」と意気込みを語った。

 県医療整備課によると、ドクターヘリは全国十六道府県に計十八機配備されている。複数のヘリを抱えるのは本県と静岡県だけで、自治体病院に配備されるのは珍しいという。県ドクターヘリ運営協議会長を務める北総病院の田中宣威院長は「二機が協力して救命率を上げたい。千葉が全国のモデルになれれば」と期待していた。

 ヘリは十一日午前十時から一般向けの見学会、十三−十六日に離着陸シミュレーション訓練を実施する。 (岡村淳司)

607とはずがたり:2009/01/09(金) 11:51:51
ほんとでしょうかねぇ。あんま携帯使わないようにしてるけど恐いねぇ。

携帯電話の脳腫瘍リスクを調べる史上最大の調査、中間報告は最悪
http://digitallife.jp.msn.com/article/article.aspx/genreid=120/articleid=377245/

この調査でイスラエル人研究者たちが発見したのは、携帯電話を使う人は使わない人より脳腫瘍ができる確率が50%も高いことだとか。(ギズモード・ジャパン)

Interphoneが携帯電話ががんの原因になるかどうかを調べる史上最大規模の研究を進めています。13カ国の患者から6400もの腫瘍の症例を集めて検証中のもので、2009年初頭には最終結果が出るんですが、その中間報告が、なんとも最悪な結果なのです。

この調査でイスラエル人研究者たちが発見したのは、携帯電話を使う人は使わない人より脳腫瘍ができる確率が50%も高いこと。

Interphoneが英国、デンマーク、ノルウェイ、スウェーデン、フィンランドと行った共同調査でも、携帯利用10年を超える人は腫瘍ができるリスクが40%高いことが分かってます(利用10年未満の人にリスクは認められなかった)。

今年9月に議会小委員会の聴聞会で携帯電話のリスクについて話したアルバニー大学健康衛生環境研究所デビッド・カーペンター(David Carpenter)所長のように、このInterphoneの調査結果については「携帯電話の安全性の決定打」と見る専門家もいます。

過去数年の間に出た調査結果は他にもあるんですが、母数が足りないんだとか。それと、脳腫瘍は大概のケースでは10年置かないと発症してこないものなのに、利用開始から数年後の影響を見る調査が大多数なので、統計としては使いものにならないんだそうです。

Interphoneでは短期と長期の利用の両方の影響を調べてるところがポイント。ただし、「普通」の利用を「週1回の通話」と定義してるので、いくらなんでも少ない…。もっと頻繁に使う人の影響を過小評価してるかも、という懸念は残りますね。

「たばこの喫煙が死因になることが分かった時より、これは怖いニュース」と、PopSciブログは紹介してますけど、確かに今は園児からシニアまで携帯はみんな使ってますから影響はずっと大きそう。僕は滅多にiPhoneで電話しないのでラッキーなのかな…。

携帯ががんの原因と分かったら、みなさんならどうします?

[Pop Sci]
matt buchanan(訳:satomi)

608名無しさん:2009/01/09(金) 17:34:21
携帯電話 脳腫瘍 の検索結果 約 302,000 件中 1 - 10 件目
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E6%90%BA%E5%B8%AF%E9%9B%BB%E8%A9%B1+%E8%84%B3%E8%85%AB%E7%98%8D&lr=&aq=0&oq=%E6%90%BA%E5%B8%AF%E9%9B%BB%E8%A9%B1%E3%80%80%E8%84%B3

609千葉9区:2009/01/09(金) 22:20:31
>>605
木更津市内なのに君津中央とな
さすが千葉

610名無しさん:2009/01/11(日) 01:13:10
>>600
森田高参院議員が鳥インフルエンザについてコメントしていました。

養鶏問題に関する欧州出張報告
http://moritatakashi.sblo.jp/archives/20081211-1.html
この人は、いい政治家になりそうだなー。


森田議員のプロフィールを見ると、卒後、臨床医として「正規のコース」を歩んで(修行して)いるので(しかも貴重な外科系、泌尿器科)
医師不足なんだし、医師のままでいて欲しかった、と思ったりすることもありますw

611名無しさん:2009/01/11(日) 02:46:48
被爆者医療に尽力
2009年01月10日
◆旧長崎医大病院看護長 久松シソノさん死去
▼永井博士の精神継承
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000000901100002

 原爆投下直後に看護婦として故・永井隆博士と共に救護に奔走し、戦後も長く被爆者医療に尽くした久松シソノさん(84)が亡くなった。昨年末まで元気な姿を見せていただけに、関係者に驚きと悲しみが広がった。

 博士の孫で、永井隆記念館長の徳三郎さん(42)は30代で館長に就いた際、久松さんに「私たちが支えていきますから」と励まされたのが印象に残っているという。

 徳三郎さんは「永井隆と一緒に活動をされ、聖人ではない、ユーモラスな人間としての永井隆を知る貴重な人だった。長い間、永井隆の精神を伝えて下さり、感謝の思いでいっぱい。もっと学ばせていただきたかった」と悼んだ。

 永井博士の功績を伝える「長崎如己の会」によると、久松さんは昨年12月28日、長崎市上野町の永井隆記念館を訪れ、「来年も頑張ろうね」と会員らに呼びかけたばかりだった。会員の徳永伊都子さんは「とても元気だったので、信じられない。こまやかな心遣いを忘れず、永井博士の『如己愛人』を誰よりも実践していた」と話した。

 同館職員の永井美佐子さんは「非常に気丈な人だったが、周りの人への感謝の気持ちを絶やさない人でもあった」。

 久松さんは24年、旧三重町(現・長崎市)生まれ。41年に看護婦になった。3年後に長崎医科大(現・長崎大)付属病院の看護長となり、永井博士の部署に配属された。45年8月9日、同病院で被爆。博士と共に訪問看護活動に当たった。51年には博士の最期をみとった。

 長崎市の田上富久市長は「永井博士の遺志を引き継いで、平和や人を愛する気持ちを人々に伝えてくれた。久松さんの思いを、私たちが引き継いでいきたい」と話した。

612とはずがたり:2009/01/11(日) 04:29:26
さっきも黒烏龍茶のんだり体重気にしてる俺だけぇが4時半近いぉ(;´Д`)
コーヒーもガバガバのんどるし・・

良質な睡眠はダイエットにも! 「午前0時まで就寝」がカギ
http://mainichi.jp/select/wadai/everyone/news/20081113mog00m100052000c.html?link_id=RAH03

 寝ている間イコール休息しているだけ、と思っている人は多いはず。実は、体の中ではホルモンが忙しく働き、体を修復しているのだ。深い睡眠は体のメンテナンス、浅い睡眠は心のメンテナンスをしており、良質な睡眠を取れば寝ているだけでもダイエットになるのだという。不眠治療などを手がける遠藤拓郎・スリープクリニック調布院長に、快眠のコツなどを聞いた。

 遠藤院長によると、寝ている間には成長ホルモンが分泌されている。昼間に紫外線を浴びても、良質な睡眠をとっていれば壊れた細胞が元に戻るが、成長ホルモンが出なければ壊れたままだ。

 ストレスホルモンと言われるコルチゾールも寝ている間に出る。体内に蓄積された脂肪を燃やすので、寝ているだけでダイエットになるが、夜遅く食事をすると、燃やす予定のエネルギーが脂肪に変わってしまうという。メタボを気にしているなら、やっぱり夜食は厳禁だ。

 「不眠」に悩む人は多いが、遠藤院長によると、一番の原因は「年をとったこと」で、「寝すぎ」の場合もあるという。人間が眠れる時間は年齢によって違い、70歳になると6時間程度しか眠れないはずのに、寝床にいる時間はだいたい8時間で2時間多い。横になっている時間が長すぎて、寝付けなかったり、途中で目が覚めることになるという。

 でも、6時間くらい寝ても、眠った気がしない時がある。遠藤院長によると、深い「ノンレム睡眠」は寝てから3時間の間、浅い「ノンレム睡眠」は夜中の3時〜6時に多く出る。夜中の3時に寝た場合、深い睡眠と浅い睡眠が競合関係になって、両方とも不完全になるという。「同じように6時間寝ていても、寝る時間によって睡眠の質は変わるんです」。

 さらに、「ストレス」「不規則な生活」「嗜好(しこう)品の過剰摂取」の三つが、不眠を助長するとも。遠藤院長は「若い人はどこでも眠れるが、中年を過ぎると、意識して生活しなければ良質な睡眠は取れない」と指摘する。ネットやコンビニがあっても睡眠習慣は変えない。リラックスできても、タバコやアルコールはほどほどにする知恵がいるわけだ。寝る前の1杯、今夜から控えた方がいいかもしれない。【岡礼子】

613とはずがたり:2009/01/11(日) 04:30:47
>>610
なるほど〜,解説感謝。
医師不足対策に是非専門家としての手腕を与党として発揮して欲しいですね。

614とはずがたり:2009/01/11(日) 04:40:53

恐いですなぁ。

ヒアルロン酸:しわ取り自己注射「ダメ」後遺症残る例も
http://mainichi.jp/select/science/news/20090111k0000m040063000c.html?link_id=TT001

 インターネットで購入したヒアルロン酸を、自分で顔などに注射する行為が広がっている。10日、東京都内で開かれた日本美容外科学会で、日本医科大の百束比古(ひゃくそくひこ)教授(形成外科)らが自己注射による後遺症例を報告し、「素人は絶対にやめるべきだ」と呼び掛けた。

 ヒアルロン酸は関節や真皮に含まれ、化粧品の保湿成分として使われる。美容クリニックなどでは、しわの下に注射して目立たなくさせる美容法が提供されている。効果を持続させるには約半年ごとの注射が必要だ。

 神奈川県内の女性(36)は04年春ごろ、美容クリニックでこの注射を受け、口の両脇のしわに注入して約8万円払った。その後、費用がかさむため、ネットの掲示板で話題になっていた自己注射に興味を持った。

 クリニックで使用していたものと同じメーカーのヒアルロン酸を、香港の輸入代行業者を通して1個約2万円で2個購入。備え付けの注射器を使い、掲示板の体験談などを基に07年12月、自分のほおや目の下に注射した。

 「失敗しても半年で元に戻る」と考えていたが、2、3カ月後、注射した部分の一部が膨らみ、しこりになった。クリニックでヒアルロン酸を分解する注射を打ったがしこりはなくならず、その後、皮下にひきつれが起きる「異物肉芽腫症」と診断された。完全に元に戻すことは難しく、女性は「すごく後悔している」と話す。

 香港の業者は「日本からは月に100件ほど注文があり、ほとんどは個人だと思う。医師の処方せんに基づいて使うという前提で販売しているので、自己注射に関する質問には、医師に相談するよう勧めている」と話す。

 注射に使うヒアルロン酸を輸入する際には薬事法の規制を受ける。しかし、厚生労働省によると、個人が少量を自分で利用する場合は所定の手続きを経ずに入手できるという。

 百束教授は「ネットでは自己注射の利点ばかりが強調されるが、後遺症に加え、注射によるショック死の可能性もある。水面下にはたくさんの事故例があるのではないか」と警鐘を鳴らす。【斎藤広子】

615とはずがたり:2009/01/11(日) 04:58:37
>>608
まともな調査/記事か疑問であったので>>607ではsageたんですが,日本での公式見解は影響なしって事で決着してるみたいですね。
親機・子機の間の電波も気になってるので少々過敏気味ですかね,俺。。

平成15年10月10日
総務省
長期にわたる携帯電話の使用が脳腫瘍の発生に
及ぼす影響は認められないことを確認
−生体電磁環境研究推進委員会の研究結果−
http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/031010_1.html

616とはずがたり:2009/01/12(月) 03:30:58

独バイエルも特許出願
人のiPS細胞、京大と別手法も
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009010400078&genre=G1&area=Z10

 京都大の山中伸弥教授が開発した新型万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」をめぐり、ドイツ医薬品大手バイエルが、人の細胞からの作製に複数の方法で成功したとして2007年6月に日本で特許を出願していたことが分かった。特許庁が4日までに出願内容を公開した。

 山中教授が人での作製成功を発表した同年11月より早い時期の出願で、同教授とは違う作製法も含まれている。別の特許として認められれば権利関係が複雑化し、国が進める再生医療研究に影響が出る可能性もある。

 特許庁によるとバイエルは、人の細胞に計4種類の遺伝子を組み込む山中教授と同じ作製法に加え、「がん遺伝子以外の3種類の遺伝子を入れる」「3種類の遺伝子と薬剤を入れる」などの方法でもできたとして、作製したiPS細胞そのものを特許出願した。
 基にした細胞も、新生児の皮膚やへその緒に含まれる臍帯血など多種の細胞を指定。高い効率でiPS細胞が作製できたとしている。(共同通信)

617とはずがたり:2009/01/13(火) 12:27:31
すげえなぁ・・心臓から利尿・血管拡張ホルモンに胃から成長ホルモン。

次代のノーベル賞候補  常識覆す“ハンター”
2009.1.2 08:00
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090102/acd0901020801000-n1.htm

グレリンの胃及び脳における産出・分泌と多彩な生理作用
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/medical/acd0901020801000-p1.jpg

 「若さのもと」とも言われる成長ホルモンの分泌を促進する魔法のような物質がある。国立循環器病センター研究所(大阪府吹田市)の寒川賢治所長(60)が発見したホルモン「グレリン」だ。食欲の増進や心機能の改善などさまざまな機能を持つホルモンで、心不全や拒食症、がんの治療にも効果があるという。将来的には老化を抑える治療薬の開発にも期待されており、まさに21世紀に夢の薬を生み出す物質といえる。日本人で初めて米科学誌が選ぶ注目科学者の第1位にも選ばれた彼は、間違いなく将来のノーベル賞候補だ。(信藤敦子)

脳内ホルモン探索

 体の中では、まだ解明されていない機構や今の科学では説明できない現象が数多く起こっている。寒川所長は未知の生体システムを解明しようと、脳だけでも約40種類、心臓などほかの臓器を含めると50種類以上の新しい物質を発見してきた。世界的にもまれにみる相次ぐ成果に、研究者仲間からは“ホルモンハンター”の異名をもつ。

 ハンターの歴史は苦難の連続だった。助手、助教授時代を過ごした宮崎医科大での研究テーマは、脳内にある未知のホルモン探索。「まだ脳のことが何も分かっていないころでやりがいがあった」。しかし、苦労して数十種類の新しいホルモンを見つけても未解明の部分が多く、脳にどんな作用を及ぼしているかが分からなかった。

 転機は昭和59年。心臓から利尿や血管拡張の作用を持つホルモン「ANP」を発見したのだ。「まさか、筋肉でできた臓器からホルモンが分泌されるとは想像もしなかった」と当時を振り返る。この発見で、心臓が単なる血液を運ぶポンプではなく内分泌器官であることが分かり、これまでの常識を覆したのだ。

 寒川所長の名を揺るぎないものにした「グレリン」を探索するきっかけは、平成8年、アメリカの製薬会社の研究チームが発表した論文だった。内容は「成長ホルモンの分泌を調整する新たな受容体の発見」。論文執筆者として40人が名を連ねていたが、物量作戦のアメリカでも受容体に結合する物質までにはたどり着いていなかった。

新ターゲット探し

 成長ホルモンを促進させるものがあれば、老化を食い止めることができる−。世界で熾烈(しれつ)な競争が進む中、寒川所長らも早速物質の探索を始めた。ターゲットは脳だ。多くの脊椎(せきつい)動物は脳下垂体からホルモンを出し、脂肪の分解やタンパク質の合成など重要な働きを調節している。そのため、成長ホルモンも脳からの分泌であると信じられていたのだ。

 しかし研究を始めて2年が過ぎても、物質は見つからなかった。寒川所長は、ないと思われていた心臓からANPを見つけ出した教訓から、「脳にあるというのは医学上の迷信かもしれない。これだけ調べ尽くしたのだ」と確信し、新しいターゲットを探した。

 ラットの心臓や肺、胃などをすりつぶして得た物質が、成長ホルモンの分泌を促す働きを持っているかどうか一つ一つ調べあげ、その結果、11年3月、誰も想像していなかった胃から、探していた物質を見つけた。

「グレリン」を発見

 世界との競争に勝ったことで、研究所は沸いた。だが寒川所長は「物質の構造が特定できるまで慎重にいこう」と研究員らに指示。その後、人間の胃の中にほぼ同じ構造を持つ物質があることも突き止め、成長ホルモンから由来する「グレリン」と名付けた。

618とはずがたり:2009/01/13(火) 12:27:54
>>617-618
 発見から約半年後、論文を米科学誌「サイエンス」に発表すると、先に受容体を特定していた米国の研究者からメールが届いた。「Congratulation!」。競争を戦ったライバルからの祝福メールだった。

 寒川所長は14年に、グレリンの発見で日本人で初めて米科学誌が選ぶ注目科学者の第1位に選ばれた。2位にはゲノム研究者と宇宙科学の世界的な研究者が並んでいた。「当時の科学誌には、1位はあまり知らない科学者だと書かれてあった」と苦笑する。

 グレリンの応用範囲は幅広い。衰弱状態の患者の心機能回復や食欲増進などのほか、急性心筋梗塞(こうそく)の患者の死亡率を下げたり、糖尿病に効くことも分かってきた。現在、有効な治療薬のない拒食症の治療薬としても臨床段階にあり、体内にあるホルモンなので、副作用も少ないという。

 一昨年、所長に就任してからは研究に割ける時間が少なくなったが、「既に競争渦にあるような物質は遅かれ早かれ発見される。それなら私は、誰も研究対象にしないものを選びたい」。

 寒川所長が所長室に掲げている格言がある。30年前、大学院生時代に偶然松山で買った古本の見返しに書かれていたキュリー夫人の言葉だ。

 「実験室に於ける偉大なる科学者の生活というものは、多くの人の想像している様な、なまやさしい牧歌的なものではありません。それは物に対する、周囲に対する、特に自己に対する執拗(しつよう)な闘争であります」


小林誠氏「疑問は考え続けるのがよい」

 理科離れや教育のありかたについては、昨年ノーベル賞を受賞した小林誠さん(64)や益川敏英さん(68)も、公の場などでそれぞれの持論を述べている。

 「難しい物理の本を読み、わいてくるいろんな疑問をずっと考え続けるのが楽しかった」。小林さんは昨年11月、地元の茨城県つくば市で行った講演で、自身の高校時代を振り返り、「疑問にぶつかっても分からないとあきらめず、考え続けるのがよい」とアドバイスした。

 その言葉通り、中高校生向けの講演だったにもかかわらず、ノーベル賞を受賞した理論である「CP対称性の破れ」を説明する“硬派”な内容。講演後、記者に「ちょっと難しかったかもしれないが、物理の考え方を真っ正面から話した」と満足げだった。

 理科離れについても約380席が満席になったことに触れ、「これだけ興味を持っているので、学校も地域もマスコミもそれを伸ばしていく必要がある」。

益川敏英氏「ロマンを持つことが重要」

 益川さんも受賞後の記者会見で「科学にロマンを持つことが非常に重要。若い人たちが科学にあこがれを持つよう社会の環境づくりが必要」と若者へエールを送り、10月に塩谷立文部科学相を訪問した際には「マークシートを使った現在の試験は改めた方がよい」と話し、「人間は好奇心がいっぱい。それにこたえる教育システムが必要だ」と注文をつけている。


【プロフィル】寒川賢治

 かんがわ・けんじ 昭和23年8月、徳島県生まれ。愛媛大文理学部(現理学部)で有機化学を専攻。51年、大阪大学大学院理学研究科博士課程を修了し、理学博士に。専門は生化学。平成2年、宮崎医科大助教授、5年、国立循環器病センター研究所生化学部長、13年から5年間、京大病院探索医療センターで「グレリン創薬プロジェクト」のリーダーを務めた。14年、「世界で最も注目された研究者ランキング」で日本人初の1位に選ばれたほか、18年には国際肥満学会で基礎部門最高賞のヴェルトハイマー賞を受賞。ほかに岡本国際賞、武田医学賞、上原賞、日本学士院賞など。

619名無しさん:2009/01/14(水) 05:28:13
【須坂病院】南郷、前医師を採用〜産婦人科は4人常勤に
2009-01-10 07:00 am by 須坂新聞

県立須坂病院(斉藤博院長)に昨年11月から非常勤で勤務する産婦人科医師2人が1月1日付で常勤採用され、5日、県庁で辞令が交付された。南郷周児医師(46)と前和幸医師(36)(写真)は6日、取材に対し抱負を語った。5日、仕事始めの式で斉藤院長は「対話を忘れず、介護・福祉と連携を密に一人ひとりを大事にする医療を」と職員に訓示した。今年の標語はパートナーシップ。病院機能評価の更新や地方独立行政法人への移行準備が予定される。
 南郷医師(左)は東京出身。慶応大学医学部を昭和62年卒業。旧豊科日赤に4カ月赴任し栃木や都内に勤務した。「スタッフが好意的で仕事がしやすい環境。普通にお産ができる施設と医師が必要とされるこの地域の期待に応えたい」。徒歩7分の市内在住。
 前医師(右)は大阪府豊中市出身。東京大学医学部を平成10年卒業。長野県立こども病院に1年赴任し、静岡や都内、東大医局に勤務した。「よりよい医療を提供しようと同じ方向を向く姿勢が見える。受けられるべき医療を力の範囲内で提供したい。住民として地域に溶け込みたい」。徒歩5分の市内在住。
 病院からは東京へのアクセスがよく、景観や自然環境、温泉、そば、スキーの信州の魅力に加え、迎える職場の環境や、院長、副院長、県の姿勢が好印象を与えたようだ。
 産科は3月15日からお産を再開する。担当医師は内藤威副院長と、信大病院で研修中の永井友子医師が4月に戻ると新年度は4人体制となる。
 同院は5日現在、医師37人、看護師208人、医療技術者42人、事務13人の合計300人。定数は310人で医師2人、看護師8人の減。なお臨床研修医は6人。

http://www.suzaka.ne.jp/news/index.php?subaction=showfull&id=1231538401&archive=&start_from=&ucat=4

620名無しさん:2009/01/14(水) 05:33:04
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20090107ddlk20040022000c.html

県立須坂病院:産婦人科に2医師採用 /長野

 産科医不足のために昨年4月から分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止していた県立須坂病院の産婦人科に医師2人が採用された。南郷周児(46)、前和幸(36)の両氏で、県病院事業局の勝山努局長から辞令が5日交付された。

 2人は昨年11月から非常勤医師として同病院で勤務を始めたが、1日付で正式採用となった。

 南郷医師は「最近、産婦人科はいろいろ言われリスクを伴うが、互いに納得できるような産婦人科をやっていきたい」、前医師は「自分の持てる力を発揮し、元気にお産をして帰ってもらえるように地域の役に立ちたい」と抱負を述べた。

 同院は医師3人となり、お産の取り扱いを3月15日から再開する。4月からは医師が1人増え、4人体制になる予定。【福田智沙】

毎日新聞 2009年1月7日 地方版

621とはずがたり:2009/01/14(水) 08:27:48

こう云うのはどうやってバレるのでしょうかねぇ。。

容疑者の病院長、完全黙秘 診療報酬不正受給
01/14 08:14
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20090114000000000008.htm

 東伊豆町奈良本の療養型病床併設病院「静和病院」が看護・医療体制を虚偽申請し、診療報酬を不正受給したとされる事件で、詐欺容疑で13日逮捕された院長の容疑者(69)=理事長、大阪市生まれ=が下田署と県警生活環境課の調べに対し、「おれは何も話をしない」などと述べ、完全に黙秘していることが分かった。一方、同署などは吉田容疑者が虚偽の勤務表などの申請書類を直接確認して詐欺行為を繰り返していたとみて、厳しく追及する。
 同署などによると、容疑者は逮捕直後の供述内容を記す書面の署名にも応じず、沈黙を続けているという。容疑者は昨年の任意の事情聴取の際には「おれは知らない。部下が勝手にやった」などと述べ、病院をめぐる一連の事件への関与を否定していた。
 同署などはこれまでの調べで、容疑者が患者と看護師の人数比率で金額が増減する診療報酬(入院基本料)制度を悪用するため、看護師の人数を水増しした偽の勤務表を自ら確認、指示して、作成していたとみて捜査。同署などは同病院の不正受給が容疑事実となった2006年4月以降も少なくとも2年間は続き、合計数億円に達するとみて調べを進めている。
 容疑者は同病院事務長の被告(74)=詐欺罪で起訴=ら2人と共謀、看護体制を虚偽申請した算定届出書を静岡社会保険事務局(現厚生労働省東海北陸厚生局静岡事務所)に提出し、診療報酬の審査支払機関から06年6月、同年4月分の入院基本料約1200万円をだまし取った疑いが持たれている。

622名無しさん:2009/01/16(金) 21:26:27
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/20127.html

「医師は応召義務を果たしていない」、ネットで物議

 「医師は応召義務を果たしていない」「医師は被害者意識を捨てよ」―。昨年12月、NPO法人(特定非営利活動法人)「日本医療政策機構」のホームページに掲載された信友浩一氏(九大教授)の緊急提言がインターネット上の掲示板や医師ブログなどで物議を醸している。信友氏の「医師は、医療業務を独占していながら、応召義務を果たしていない。これが医療のもっとも本質的な問題だ」との主張に対し、ネットの掲示板には、「医療政策を提言する立場の人間が精神論を語ることに絶望する」などの書き込みが殺到している。(新井裕充)

 2004年に設立された「日本医療政策機構」の代表理事は、政策研究大学院大教授で内閣特別顧問を務める黒川清氏。副代表理事は近藤正晃ジェームス氏(東大先端科学技術研究センター特任准教授)で、両者は厚生労働省の会議に参加するなど、国とのかかわりが深い。
 同機構の設立趣旨は、「諸外国において質の高い医療政策を生み出している医療シンクタンクの理念を日本にも導入」すること。ホームページを通じて医療に関する情報を発信しており、昨年10月から「緊急提言」の掲載を開始した。

 連載8回目を迎えた今回の提言は、「医師は被害者意識を捨てよ」というタイトルのインタビュー記事。発言者の信友氏は、九大大学院医学研究院で「医療システム学分野」の教授を務めている。
 「医療政策課題にまつわる5つのキーワード」として信友氏は、▽医師は応召義務を果たしていない▽「いまあるもの」で何とかするのが医療だ▽医師は被害者意識を捨てよ▽数値と事実で議論を▽医師も弁護士型の専門家集団にすべき▽「医療理念法」(の制定)を―の5つを挙げている。

 このうち、「医師は応召義務を果たしていない」の中で信友氏は、次のように述べている。
 「医療問題にまつわるひとつ目のキーワードは、医師の応召義務。医師は、医療業務を独占している。独占しているのだから、必ず義務も出てくる。それが、応召義務。たとえば電力会社は、すべての国民に電力を供給しなければならない。その代わりに、地域の電力供給を独占できる権限が付与されている。つまり権利と義務を、同時に持っているのだ。へき地だから電気を供給しない、儲からないから送らないというとはできないのである。医師は、医療業務を独占していながら、応召義務を果たしていない。これが医療のもっとも本質的な問題だ。東京や奈良のたらい回し事件もそう。自分の施設が満床だったら断るということが、習慣化されてしまっているから起きる。『施設完結型医療』を前提にしているなら、応召義務も果たしてもらわなければ理にかなわない」

 その上で、「『いまあるもの』で何とかするのが医療だ。医師が不足していようが多かろうが、今いる人員でどうにかする。それが医療の大原則である」と主張。「満床だから」との理由で受け入れを断ることに対しては、「なぜ、許されるのか。そんな習慣をつけたのは誰か。医師たる者が、業務を独占しながら、応召義務を果たさない。いつ、医師の神経は麻痺したのだろうか」と苦言を呈している。
 「少なくても、私たちの世代、団塊の世代までは、そんなことはなかったと記憶している」とした上で、「たぶん我々の10歳年下からの世代から、そういう習慣ができ上がっていった。そんな気がしている」と述べている。

 この発言に対して、ネット上の掲示板やブログなどで、医師と思われる人が激しく反論。「なぜ医療が崩壊したのかが全く分かっていない。日本医療政策機構も、こんな提言を採用したら機構の信用が失墜する」「医療政策を提言する立場の人間が精神論を語ることに絶望する」などの書き込みが殺到している。ネット上の掲示板などでは、年末から年始にかけ、医師と思われる書き込みや、患者サイドからの書き込みで議論が白熱した。

623名無しさん:2009/01/16(金) 21:28:09
■「ネットで暴走する医師たち」が拍車?
 加熱する医療側と患者側との議論に拍車をかけているのは、今回の緊急提言だけではない。昨年12月に出版された「ネットで暴走する医師たち」(鳥集徹著、WAVE出版)では、医療事故が法廷で争われた奈良県立大淀病院事件、杏林大学割り箸事件、福島県立大野病院事件などについて、医師と思われる人がネット上の掲示板などで遺族らを「誹謗中傷している」と激しく批判している。さらに同書では、「ネット公論の危険性」を指摘し、医師らが匿名で書き込むことを非難している。

 書籍のオンライン通販サイト「Amazon」では、同書に対するコメントが1月16日現在で209件寄せられており、その多くが同書に批判的な内容になっている。最も高い評価を受けているコメントは、次の通り。
 「筆者はわざわざ本を出版して、ネットを見ていない人たちにまで悪評を広めてしまうのだろう。医師側と患者側の争いを煽っているようにしか思えない。それに、これらのことを批判するのであれば、マスコミ・患者側の医療者側に対する誹謗中傷、さらには多少飛躍かもしれないが、医師たちの不満の原因である医療現場の疲弊・医師の過労死、大学病院の薄給などについても、同列に述べていくべきではないのか。このような記述では一部の医師たちも反発するだけではないのか」

 同書の「あとがき」によると、中央社会保険医療協議会で委員を務めている勝村久司氏(連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員)が、著者に「誹謗中傷の本書かへん?」と電話で依頼したという。
 勝村氏は、陣痛促進剤の事故で長女を亡くした京都府の高校教師で、患者や遺族の立場から幅広く活動している。公的な立場にあるだけに、「遺族への誹謗中傷」に対して反論するよりもむしろ、医師と患者との信頼関係を回復する方向に目を向けることはできないものか。


「日本医療政策機構」のホームページに掲載された信友浩一氏(九大教授)の緊急提言
【緊急提言】第8回「医師は被害者意識を捨てよ」
http://hpij.exblog.jp/10052772/

624とはずがたり:2009/01/17(土) 20:40:52
BMAL1…夜喰うと太る理由。
http://www.google.com/search?hl=ja&client=opera&rls=ja&hs=Zh9&q=BMAL1&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=

625とはずがたり:2009/01/20(火) 12:47:49
面白い研究ですねぇ〜。オンナの方が本能の趨く侭ですなw

女性は空腹を抑えにくい? 米チームが脳解析
2009.1.20 09:03
http://www.sanspo.com/shakai/news/090120/sha0901200903008-n1.htm

 女性は男性に比べて空腹感を抑える能力が低いとの研究結果を、米ブルックヘブン国立研究所などのチームが19日、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 研究チームは「女性に食べ過ぎる傾向が強いという過去の研究と矛盾がなく、女性のダイエットが成功しにくいことの根拠になるかもしれない」としている。

 実験に参加したのは20〜40代の男女計23人。空腹状態でサンドイッチやピザなど、それぞれの好物を見たりにおいを確かめたりしてもらい、その直後に陽電子放射断層撮影装置(PET)で脳の状態を調べると、男女とも通常より脳は活性化していた。

 しかし、食べ物を無視したり別のことを考えたりして空腹感を抑えるよう求めると、男性は女性と比べて感情の働きなどに関係する「扁桃(へんとう)体」などの領域の活動が大幅に低下。実際に感じる空腹感も、男性の方が少なくなっていた。

626とはずがたり:2009/01/20(火) 19:53:25
歯科医師なんてのは増えすぎてワーキングプア化してるなんて話しも聞きますが,こんなに余ってるとか云う医師もそうなるおそれがあるのでしょうか。
どうもこの国,資源配分が可怪しい。。この記事そのものは増やすのを反対する余りどうも理由がいい加減な気がしますが。

【断 久坂部羊】医師増員への批判
2008.7.1 03:31
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080701/acd0807010333001-n1.htm

 医師不足解決の方策として、厚生労働省は、「医療確保ビジョン」で医師の増員を発表した。

 医学部の定員を増やすとどうなるか。それで優秀な人材が集まるわけではなく、単に裾野が広がるだけだ。つまりは全体として、医師のレベルが下がる。それはひいては医療ミスの危険を高め、無駄な医療費を増大させる。

 現在の医師不足は、主に病院と地方で起きている。勤務が厳しく、収入の少ない病院や地方を離れ、立地条件のよいところで開業する医師が多いのが原因だ。

 医師の増員でこの問題が解決するのか。増員すれば開業医が増え、すでに患者の取り合いが起こっている現況に、ますます拍車がかかるばかりだ。やがて失業する開業医があふれるだろう。そんな医師が病院にもどっても、よい医療をできるわけがない。

 病院離れ・地方離れを防ぐには、そこで頑張る医師をもっと手厚く遇すべきである。

 今、病院でマンパワーが不足しているのは事実だ。しかし、今の病院乱立の状況で、すべての病院が万一に備えたりすれば、“寝るだけ当直”の医師に高い当直料を支払うことになり、無駄な医療費がますます増大する。

 こんな状況になったのも、すべては医師の自由を認めすぎたせいだ。科の選択の自由、開業の自由、病院開設の自由。それを放置して、医師の数だけ増やしても、無駄な医療が増えるばかりである。

 足りないから増やす。そんな小手先の方法で改善するほど、日本の医療危機は生やさしくない。 (医師・作家)

627とはずがたり:2009/01/20(火) 20:04:35
歯医者もワーキングプア? 「月給25万」から「夜逃げ」まで
2007/7/22
http://www.j-cast.com/2007/07/22009512.html

歯医者は儲かる――そんなイメージはもう捨てた方がいいのかもしれない。歯科医の「100人中5人は所得ゼロ」、5人に1人は月間所得25万円でワーキングプア寸前、という分析もある。さらには、「夜逃げ」した歯医者もいるというから驚きだ。「格差社会」が、一般的に高所得が望めるとされてきた歯科医の世界にも到来した。
コンビニよりも歯医者のほうが多い

今やコンビニより歯医者を見つけるほうが簡単だ

背景には歯科診療所の過剰がある。厚生労働省によれば、医療診療所の数は6万7,441件(2006年調べ)。全国に4万店舗あるといわれるコンビニエンスストアの数をはるかに上回っている。さらに、人口10万人あたりの歯科医師数は全国平均72.6人(04年調べ)で、東京都にいたっては119.9人に上る。1975年に37.5人、98年に67.7人、今はそれからさらに増加し続けている。10万人あたりのコンビニ店舗数が33店舗前後(02年経産省、04年帝国書院調べ)であることを考えれば、その「多過ぎさ」が分かる。もはや、「コンビニよりも歯医者が多い」とは歯科医師からすれば「常識」だ。

こうした過剰な歯科医師の数が、歯科医師に「格差」をもたらし始めている。

厚労省が公表している「医療経済実態調査」(中央社会保険医療協議会調べ)によると、05年6月時点での個人歯科診療所の差額収支(医業収入から費用を引いた実質的な収入)は月当たり約135万円。個人歯科診療所の歯科医師数は平均1.2人。単純計算で月給100万円ほどになるが、これに歯科衛生士・事務職員などを加えれば、個人歯科診療所の構成員は4.2人が全国平均。歯科医の収入は100万から大きく遠のく。

さらに、経済誌「月刊東洋経済」(07年4月28日・5月5日合併)は、この「医療経済実態調査」に『歯科医療白書』(03年、日本歯科医師会)の分析を加え、「5人に1人の月間所得は25万円程度」「100人中5人は所得ゼロ」であることを明らかにしている。つまり、20人に一人は「ワーキングプア」、5人に1人はそれに近い状態というわけだ。

98年には厚労省の「歯科医師の需給に関する検討会報告書」で歯科医師の「供給過剰」について議論されたこともあったが、「未熟な開業医が多く排出される」という懸念に基づくもので、歯科医師の収入の「格差」についてはクローズアップされることはなかった。J-CASTニュースは厚労省に「収入の格差」について問い合わせたが、「それ(格差)についての特別な調査を行っていないため、(実態は)分からない」との返答が返ってきた。
他のことができないから、転職ができない

激戦区東京都、なかでも歯科診療所が500近くある大田区の歯科医師・藤澤宗徳さんは、「患者が減少していない」珍しいケースだ。しかし、歯科医師界も「今はシビアになっている」と語る。
「先生によって違うでしょうが、今は厳しいでしょうね。厳しいと、日曜も開業したり、11時までやるところもある。これだと、生活がメチャクチャになりますよね。1日何百人の患者さんが来る先生もいますが、1日10人以下しか来ないところもある。歯医者は他のことができないから、転職することができないんですよ。(診療所を)閉めちゃって夜逃げしてしまったという、『悲惨な話』もありました」

私大の歯学部を卒業するのには6年間で3,000万円以上の学費が必要とされる。しかも、歯科医師は開業するほかに歯科医師として食べていく道は限られている。さらに、開業にはテナントも必要で、相当な資金がかかる。莫大な投資をした末、「夜逃げ」となれば、結構「悲惨な話」だ。

628とはずがたり:2009/01/20(火) 20:08:57
淡々と事実を述べるべきなのが事典の本来ですが,この項目はアツいなぁ。
アツ過ぎて削除されかねないので転載しておこう。

歯科医師過剰問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E9%81%8E%E5%89%B0%E5%95%8F%E9%A1%8C

概要

日本において、医科におけるあらゆる診療科全ての医師を養成する医学部の1年間あたりの卒業者数が7,500?8,000人であるのに対し、歯学部単独で1年間あたりの卒業生が2,700?3,000人であることからも歯科医師の供給の多さが明らかである。それに対し、主に少子化による人口減少や、予防教育などにより齲蝕になりやすい子供の数が減ったうえに、欧米諸国のように定期検診などで通うことが少ないため歯科医院への受診が減った。この結果、全国的に歯科医院の過当競争状態となり、経営が悪化する医院が増えている。現在、全国統計でコンビニエンスストア店舗数より歯科医院数が多く、日曜診療や深夜診療を行う歯科医院が増えている。

厚労省の2005年医療経済実態調査などによれば、歯科開業医(1医院の平均歯科医師数は1.4人)の儲けを表す収支差額の平均値は1カ月当たり 120万円程度。これを歯科医1人当たりの平均年収に直すと800万円になるが、高額所得者はごくひと握りで、5人に1人は年収300万円以下となっていて、これが歯科医師のワーキングプアとして話題となっている。

政府は今後、歯科医の適正数などの調査を実施したうえで、抑制策の詳細をつめる。具体的には、歯大や歯学部の統合・再編を促して入学定員を早期に1割削減するほか、国家試験の合格基準を引き上げて合格者を絞り込む(2009年には新基準での試験実施を目指す)としている。

歯科医師は人口10万人に対して50人が妥当とされている。これは歯科医師が保険診療を主体とした上で高収入が得られる条件を前提にしているという考えもあるが、後述する歯科医院側の事情などとも総合して考えていく必要がある。

歯科医師は免許を取得し医院を開設しても、経営能力がなければ収入を得るどころか、黒字経営すら出来ないのが一般的である。歯科医師過剰問題は、このような事情を無視し、歯科医師会のような同業者団体が歯科ギルドを作り出し、既得権益に拘泥している事例として批判されている。一般的に民主国家では、多数決の原則で医療政策・制度が決められていく傾向があるため、数の上で極めて少数派である歯科関係者が自身の生活・権利を主張するために政治献金を通じた根回しに頼ることがあった。しかし、政治献金等がもたらす受益効果(保険点数の適正化や個別指導・監査逃れなど)にはその性格上、不透明・不確実・アンフェアな面もあるため、日本歯科医師会会員の中にもそういった手法を疑問視する声がある。

経緯

う蝕(虫歯)が社会問題となりはじめ、歯科医療の充実が叫ばれつつあった1960年頃、日本には歯科医師養成大学が東京歯科大学、日本歯科大学、日本大学、大阪歯科大学、九州歯科大学、東京医科歯科大学、大阪大学の7校しかなく、国は歯学部の新設を推進した。そして1965年までにまず愛知学院大学、神奈川歯科大学、広島大学、東北大学、新潟大学、岩手医科大学の6校に歯学部が設置された。その後1980年代前半にかけて歯学部が16校に新設・増設され現在に至る。 2007年現在で、国立大学法人11校、公立大学法人1校、私立大学17校となっている。

詳細は歯学部#歯科医師養成課程を持つ大学http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%AF%E5%AD%A6%E9%83%A8#.E6.AD.AF.E7.A7.91.E5.8C.BB.E5.B8.AB.E9.A4.8A.E6.88.90.E8.AA.B2.E7.A8.8B.E3.82.92.E6.8C.81.E3.81.A4.E5.A4.A7.E5.AD.A6を参照

629とはずがたり:2009/01/20(火) 20:09:20

以前より歯科医師過剰問題の1つの要因として、歯学部新設・増設後に歯科受療率が横ばいから低下したのにもかかわらず、現存の歯学部歯学科の入学定員を減少させていないことが指摘されている。

この問題に拍車をかけたと考えられているのが、私立大学を始めとした歯学部と定員数の増加である。もちろん私立大学の中には、日本の歯科医療の基礎を築いた人材を多く輩出した大学があることは否定できず、その貢献は大きなものと言える。しかし、恒久的な定員数の増加は社会的要請にかなったものではない。国(厚生労働省)および日本歯科医師会は、私立大学に対して幾度かの定員減を要請しているが、実際の定員減はほとんど行なわれていない。

定員の合計は国公立が約500人(12大学)、私立が約2,500人(17大学)であり、私立の定員減が求められるのは自然なことであるが、私立大学側からは、むしろ1970年頃から国の意向で創設・拡充した国公立大学の歯学部を統廃合すべきだという意見があがっている。

大学関係者の中には、学問の自由などを根拠に定員の削減等に反対する者もいるが、歯学部ついては、公共性の高い専門職の養成機関でもあることから、定員・補助金・統廃合などに関して、相応の国策的な制約を受けることはやむをえないものと言える。

国としては歯学部の定員の削減を更に図ると共に、歯科医師国家試験の難易度を上げ、歯科医師免許交付率を下げることで歯科医師の過剰を抑制しようと考えている。事実、この施策を講じ始めた2004年度(第97回)の歯科医師国家試験は、合格率74.2%と史上2番目の低率となり、私立大学では特に大きく低下し、中には受験者の半数近くが不合格となる大学(松本歯科大学)もあった。内訳としては、国立大学 590名(合格率 87.4%)、公立大学 76名 (82.6%)、私立大学 1,529名(68%)。しかし、毎年輩出される歯科医師数(第101回合格者は2269名)と適正とされる歯科医師数(1200名としている)とが大きくかけ離れているため、結果的にそれを放置した形となった厚生労働省に対する批判は多い。

しかし歯科医療行為の特性上(視力、手先の器用さ、瞬時に診断を下す頭脳、体力などが必要)、新しく国家試験に合格する者の人数を抑制するだけでなく、年配歯科医師の診療現場からの現役引退(歯科医師定年制)を促進する必要があると考えている歯科医療関係者も少なくない。

現状

歯科医師過剰により歯科医院数が増えることと歯科受療率の低下で、歯科医院収入は低下している。過当競争・予防知識の周知・再発率の低下・少子化による人口減少・格差社会による低所得者層の増大・先行き不安感などから、家計費における優先順位の低い傾向のある歯科医療費は、ますます減少傾向にあり歯科医院収入の低下は深刻な問題である。

歯科業界においても、一部の医院からワーキングプア的な状況が生まれつつあり、経費節減のため診療時間外に技工作業等を行うことによる労働の長時間化も認められる。また歯科衛生士などに違法な診療をさせて人件費を節約するケースもある(例えば、歯科衛生士によるSRPの処置・請求は、切開などの観血的な処置と同様に、現状では法的に認められていない)。歯科の場合は、育成・開業費用等に多大な先行投資が必要なため、その点では一般社会におけるワーキングプアよりも状況は深刻と言える。

また、現在の治療ありきの保険点数制度も経営を圧迫していると指摘されている。う蝕(むし歯)や歯周病が生活習慣病の一つであるといっても過言でないことから、歯科において重要なのは治療よりも予防である。そして生活習慣病である以上、生活習慣の改善つまり正しい食習慣とブラッシング(指導)習慣、フッ素・キシリトール入りガムの使用などによって概ね予防が可能であることも事実である(外部リンクのフィンランドの歯科事情等参照)。

630とはずがたり:2009/01/20(火) 20:09:51

ところが一般的に、緊急性や即時に命にかかわる可能性の低い歯科の予防的(原則として生活習慣の改善に向けての暫定的な)通院を、日常生活において低い優先順位と位置づけて(軽視して)しまう人々は多い。国民のQ.O.Lの向上と口腔衛生への意識向上、そして歯科医院の健全経営のためにも予防関連の診療行為をもっと評価し点数を配分するべきであると考えられている。

なお、生活習慣病に対する合理的な評価方式は、疾患の発生率・再発率の低下に比例して、点数(医療機関の収入)が増加するような一種の定額方式(人頭払い制など)であると考えられている。しかし、定額制では、真に必要な診療まで控えられる可能性も否定できないため、日本の歯科保険制度においては出来高を基本としつつ、各種の指導・管理料等により定額制への移行を試みている段階にあるとみられる。ただし全般的に極めて低い点数であるため、その効果を疑問視する声もある。

前述した歯科受療率の低下は、歯科医師をはじめとした歯科医療関係者がう蝕(むし歯)の治療に尽力した結果といっても過言ではない。しかし、う蝕予防や歯周病予防・治療にも積極的に取り組み、口腔衛生についての国民の理解を得る努力をもっと早期にはじめていれば、歯科受療率の低下はもう少し抑えられたであろうという意見もある(受診率低下の一部は、予防知識の普及・生活習慣の改善・歯科医療関係者の予防に向けての努力によってもたらされたものでもあるのだが)もちろんある程度のレベルまでは、歯科医療関係者の努力に比例して、真に治療・生活習慣の改善が必要な患者の受診率の低下を抑えられたかもしれない。しかし、歯や口腔に対して、どの程度の関心や費用を割くか(割けるか)というのは、国民性・価値観・経済力などにも左右される面があり、民意の集大成・結果である低医療費政策の現状から見る限り、ある程度の限界があると言わざるをえない。

また、歯科医院の経営を圧迫している他の要因として、30年前と比較して物価が倍以上に上がっているにも関わらず、その頃より保険点数が下がっている点である。結果として歯科医院の診療報酬が相対的に落ちていると考えられている。

■患者から見た歯科医師過剰問題(保険制度の問題)

患者(消費者)の見地から考えると、歯科医師過剰問題が話題に上がることによって、自身が罹る歯科医師を見極めることになり、また歯科医師業界においても競争原理が働くことになり、個別的にみれば医院同士の切磋琢磨も促されるように考えられるため、一見それほど悪いことにないように見える。しかし、現状のような極めて過剰な状態では、一歯科医院の収益状況が悪化すると、コスト削減のために「衛生面など安全管理の不徹底」、「過剰診療」、「過剰請求」、「人件費を抑えるための助手等による違法診療」などが起こる可能性が増大する。

保険制度は、元は鉱山労働などの危険な事業に就く労働者の組合から始まり、貧しい国民が一人でも多く医者にかかれるように当初は極めて低料金であった。その後、国民皆保険になり、医科の方は命に関わることと、医師会自身の努力があって概ね診療行為に見合う点数が与えられてきたが、歯科の方は(短期的・直接的には)命に関わる事は少なく、国も手が回らなかったということもあり、また歯科医師会も保険点数を診療行為に見合うものにするような地道な努力をしないで自費などで補うという形をとってきた(自費にかかわるトラブルは、比較的多い)。しかし歯科医師過剰のなかにあって、かつてのような薄利多売的な経営方針が破綻し、自費収入が減少している事情から、料金の適正化を望む歯科医師側の強い声もある。

一方、社会保険庁には総点数・平均点の高い歯科医院を指導の対象とする選定基準があることから、保険医が保険診療・請求を手控える傾向にあり、必然的に格差社会における低所得者層などにそのしわ寄せがくることとなる。また指導内容・基準が統一されていないためか、それが技官に徹底されていないためか、指導内容に地域差等も認められ、技官の恣意性や不公正な指導を許すこととなっている。

631とはずがたり:2009/01/20(火) 20:10:04

また社会保険庁の医師や歯科医に対する恫喝的な指導・監査により、これまでの地域貢献を否定されたり、不合理な自主返還を迫られたりするなど不利益処分を受ける可能性が指摘されており、参議院厚生労働委員会でも舛添厚労大臣が、そういうことがあってはいけない。指導は懇切丁寧にやる。監督官だけじゃなく第三者・学識経験者などがついて暴言を吐くようなことは許さないシステムになっているはずだ。しかしそれが機能していないということは大変ゆゆしいことであり(今後このようなことが起きないように)きちんと指導していきたいなどと答弁している。

しかし、単なる口約束ではなく、より公正で信頼される医療制度を目指すためにも、立会人制度、指導・監査現場のビデオ撮影、必要に応じて司法当局へのビデオ等の提出義務、義務違反者への制裁など抜本的な指導・監査制度の改善が望まれている。なお立会人については、現在でも歯科医師会推薦の立会人が2人以上いるものの、技官との力関係などから、通常は技官側の立場をとらざるをえず、本来の立会人としての働きができないといったジレンマも聞かれる。 こういった状況の下、厚生労働省の田中智也医療指導監査室長補佐は、全国保険医団体連合会の要請に対し「国民の権利を守る弁護士の同席はやむをえない」「録音も拒否しない」と述べ、指導時における弁護士帯同・録音についても認めた(2007年11月)

また個別指導や監査については、地方ほど行政や歯科医師会に批判的な者や歯科医師会非会員が標的にされ恣意的に行われると考える歯科医が多い傾向があることから、主に個別指導や監査逃れのために、数百万といった高額な入会金を払って歯科医師会に入る者もおり(歯科医師会を通じて行政にパイプをつくるため) これを裏付けるかのように、都心から地方の地域にいくにしたがって、歯科医師会への入会率が高くなる傾向が認められる。行政の指導・監査についての情報開示(歯科医師会員・非会員の個別指導・監査率など)が不十分なこともこの傾向に拍車をかけている。一方で歯科医師会への入会率・組織率の低下は、圧力団体の弱体化・歯科医師全体にとって不利益となる可能性もあることからデリケートな問題でもある。

行政側は、責任問題が波及することを恐れるあまり自らは非を認めにくいということは、しばしば指摘されている。こういった様々な事情から、恫喝指導などによる被害者の大半は泣き寝入りすることとなり、結果的に抜本的な指導・監査制度の改善がなされることなく、同様の被害が周期的に繰り返されるという反省から、被害者を中心とした訴訟を起こすことなどでこれら様々な事情を踏まえた上での客観的な立場に立った真相究明や公正な判断を仰ぐことも必要とされている。

また指導医療官への贈収賄事件も起こっており、国民の医療への信頼を裏切ったことから、厚生労働省の辻事務次官は記者会見で「本当に遺憾で、事実なら情けないの一語に尽きる。捜査に全面協力し、厳正な処分を行いたい」と述べ、「──医療機関の監査に携わる全ての職員に綱紀を遵守し、監査を厳正に行うよう指示した」との厳しい姿勢を示している。特に疑惑のある技官等に対しては重点的に、指導時の記録などを開示請求し、例えば技官等と関係の深い病院・医院とそうでないところを比較検証することで審査情報等の漏洩疑惑を含めて公正な返戻・指導等が行われているか否かを監視する一助となる。厳しく返戻・指導などを行っていると評判の技官等が、一方で自らと関係の深い病院・医院では甘い審査等を行うことで結果的に医療費が無駄に使われていること(背任罪)も否定できないことから、徹底的な監視・疑惑解明・再発防止・制度改善が必要である。

特に指導・監査の公正を図るため、1指導医療官が当事者の親族であるときは、近接地などの医療官が代わりに行う。2指導医療官について不公正な事由がある場合に、当事者からの申立てによってその医療官を担当から外す。3、1や2の原因があると考える場合に、指導・監査に関与することを自分から避けることができる。といった制度改善は急務である。

皆保険制度のもとでのこのようなしくみは、WHO(世界保健機関)が世界で最も高い総合評価(質の高さ・費用の安さ・利用しやすさなど)を与えた一因であるとする説もある。ただし、あまりに実態からかけ離れた点数・要件設定は、歯科医側の過剰請求・不正請求に対する罪の意識を失わせ、大義名分を与えるような心理効果をもたらすため、その料金抑制効果を疑問視する声もある(さじ加減が難しいところであろう)。またこれらの事情は、どの程度の不正請求に対して、どの程度の違法性が問えるかという法的な問題にも影響してくる。一方で社会保険庁等には、主として料金抑制のためのノルマが課せられており、ノルマ偏重主義の弊害が危惧されている。

632とはずがたり:2009/01/20(火) 20:10:20

いっそのこと基本的な診療領域で適正な料金設定をした上で、なお予算が足りない領域は完全な自費診療とすることによって、自由市場と競合しない(自費・民間領域を圧迫しない)公的保険診療と民間自由診療の完全分離型(必要に応じて民間保険の活用)を採用することが、一般的な先進国に近い(実態に合った)料金体系が実現しやすく、患者・歯科医師双方の信頼関係を妨げる料金に対する誤解・あいまいさを解消する早道と言える。しかしそうすることによって現在の皆保険制度の利点が失われてしまう可能性も高いことから慎重な検討が必要であろう。

一般に歯科医師は、この歯科医師過剰問題に対し歯科医師会などを通じ「歯科医師過剰による治療の劣悪化」をとなえる。これは自身の競争激化、所得減少を恐れた詭弁に過ぎないという患者側の意見もあるが、様々な事情を総合して慎重に考える必要がある。

■歯科医師から見た歯科医師過剰問題

歯科医師の場合、大学(6年制)・研修期間等により生涯労働(収入を得られる)期間が他の職業と比べ短くなる傾向があること、歯科診療の性格上(細かい作業・姿勢などによる目・肩・腰にかかる負担や切削器具による粉塵問題など)中年期以降の仕事量が落ち込む傾向にあること、開業医の場合は、経営者としてのリスク・開業資金(一般的には数千万円必要)なども負うことから、一定の期間の所得水準がやや高くなる傾向がある。

また歯科医師は一般的に、一握りの経営能力に長けた(営利追求型の)歯科医や資産家の派手な暮らしぶりにより、歯科医全体が儲かるという誤ったイメージが伝わっていることから、不当な批判を受けている。

歯科医は儲かるというイメージに反し全体的な実情は一ヶ月あたりの医院の収支差額(いわゆる儲け)の平均値は、120〜130万円程度(一医院あたりの平均歯科医師数は約1.4人)である。一般的には3000〜5000万円の開業資金(全体の約80%を占める私立大学出身者では、加えて3000〜5600万円の学費など)が、トータルとしておよそ3000万円〜1億円前後の金額(平均養成期間としては8年前後)が、必要な経費として先行投資されていることになる。現状では回収すら困難であり、その上退職金や老後の年金まで準備するには、更に厳しい状況であると言わざるをえない。また数の上で大多数を占める私立大学出身者の台所事情が、平均的な医院運営に大きく影響している。

さらに具体的に記述すると、開業後に新規に歯科医師会に加入する歯科個人開業医の平均年収が700万円台(2007年)であるのに対し、私立歯科大学入学から研修医期間終了までの費用は3000~5000万円かかり、開業時に多額の事業資金(テナント開業で最低3000万円)がかかる。つまり1人の新規高校卒業者が臨床研修を終えて1人のテナント開業歯科医師になるまで最低6000万〜8000万円かかる。開業してからも全国のコンビニ数の1.4倍も存在する既存歯科医院との競争が待っている(今や開業後1年の時点での保険診療点数が月間20〜25万点で妥当(採算ライン)というのは、歯科関係者の間では常識化している(特に大都市部))。このような事情に関わらず、いまだに歯科開業医が増加しつづけるのは、歯学部が29もあって歯科医師が過剰供給されてきたことが最大の原因であることは明らかである。

この状況に対し入学定員の8割を占める私立大学側では非常に深刻になっている歯科医師過剰問題に対する説明を受験生向けガイダンスにおいて一切行なわず、さらに一部の私立大学では「学生副学長制度」まで創設して「楽しく有意義で充実したキャンパスライフを実現するためにぜひ当校へ入学を!」という様式での説明を行なっている。私立大学側が最も恐れているのは定員割れによる経営状況の悪化であり、現に複数校併願(←私立のみ可能)であっても入試での有効志願倍率が平均的に2倍を切りつつある現状では、一部私立大学で現実に起こってしまった2008年春の入学者数定員割れ現象が自分の学校に波及しないかと戦々恐々の状態である。したがって私立大学としては歯科医師過剰問題に対し深刻と認識しないで高額の学納費を支払う能力のある学生をいかに確保するかに非常に腐心している状況である。

633とはずがたり:2009/01/20(火) 20:10:36

現状の歯科医師数を維持するには毎年1200人の国家試験新規合格者数で足りるもの(厚生労働省資料)が現実には2269人(2008年)もの合格者数となっている。歯科医師国家試験の難易度が近年急上昇していても、まだこの数字である。歯科医師過剰問題の根本対策は歯科大学の入学者の8割を占める私立歯科大学の入学者定員を削減することである。日本歯科医師会は15年以上も前に野村総合研究所に調査を依頼し得られた情報から歯科医師過剰状態の確実な到来を認識していたにも関わらず平成18年まで関係機関と効果的な施策を打ち出すことなく私立歯科大学の入学者定員削減に対し消極的な対応をし先送りしてきた。これは日本歯科医師会役員が代々私立歯科大学出身者で固められていることが母校である私立歯科大学の定員削減といった歯科医師過剰問題の本質的な解決方法を先送りした根本原因である。このような厳しい状況にも関わらず日本歯科医師会の政治団体である日本歯科医師連盟の推す一部の参議院議員は「国立大学歯学部の歯科医師養成の廃止(即ち私立歯科大学入学者定員の温存)」といった、本来は開業歯科医師利益代弁者のはずが、まるで私立歯科大学の利益代弁者に徹するような行動を取っている。これでは歯科医師数の削減どころか今後も歯科医師数の増加を日本歯科医師会が政策として押し進めていると受け取られても仕方がない。ここが約6割を占める国公立系が主導している医科と約8割を占める私立系が主導している歯科との決定的な違いであり、歯科に内在する限界と言える。

開業歯科医師という資格を多数年大学に在籍しないと取得できない他の資格と比較してみると、かなり異常な資格となっていることがわかる。資格獲得後に平均的に期待できる年収の10倍もの資金を事前に費やさないと獲得できない資格ということができる。それも先行投入する大きな金額に対し新卒でさえ現状では4分の1の受験者が国家試験で不合格となり、今後も国家試験の難易度が上昇すると厚生労働省からアナウンスされているという、即ち投入する金額が高いからといって確実に開業歯科医師になれる保証もないという、なるまでにかなりリスキーな資格となっている。

日本歯科医師会(全歯科医の約70%が加入)や全国保険医団体連合会(全歯科医の約60%が加入)、日本歯科医師連盟(全歯科医師の約60%が加入)には、そういった歯科医師の労働条件の維持・改善や社会的地位の向上などを目ざしている側面もあり、また患者の立場にも立って双方の利害調整・理想的な医療のあり方を模索している。(日本歯科医師会の場合、数百万円といった高額な入会金が必要なため、近年の歯科医院の減収傾向に伴い入会率が下降傾向にあるといった見方もある。)

■地方の歯科医師不足問題(無歯科医地区問題)と歯科医師偏在

このような、供給過剰が問題として浮かび上がる中、地方では深刻な歯科医師不足に悩まされている。厚生労働省の「平成16年度無医地区等調査・無歯科医師地区等調査の概況」によると、おおむね半径4kmの区域内に50人以上が居住している地区であって、かつ容易に歯科医療機関を利用することができない地区(無歯科医地区)は、46都道府県中40府県に1046箇所存在しており、無歯科医師地区の人口は全国で29万5千人である。たとえば、北海道に継いで無歯科医地区の多い広島県では、過半数の市町村に無歯科医地区がある(広島県中山間地域医療情報ネットワーク資料より)。さらに、全国的にみて無歯科医地区および人口は、医師のいない無医地区787箇所、無医地区人口16万5千人よりかなり多い。医師は不足、歯科医師は過剰といわれている中、この逆転現象は「偏在」が歯科医師過剰問題のもう一つのキーワードであることを強く示唆している。これら無歯科医地区では、自治体が診療所や助成金を用意して懸命の誘致を行っているケースもあるが、都市部に偏在した歯科医師を確保するのは依然困難な状況にある。 また、地方では長期的に見れば投下した学費や開業費用などを回収する見込みが立たないこともあり進出が難しく、リスクがあっても都市部で開業せざるをえない事情もある。 かつて薬局や銭湯が競合と偏在を避けるために配置基準(距離基準)が設けられていたように、都市部に歯科医師が偏在すれば、地域的な供給過剰や過当競争が発生するのは必然であり、過剰問題と偏在問題については緊密な関係が認められるため、総合的な解決策が望まれる。

634とはずがたり:2009/01/20(火) 20:11:12
■世界的な水準から見た日本の歯科医療の現状

患者側の要望・医師側の要望については、双方理想を言えばきりがない面もあるのでまずは、唯一客観的かつ国際的な基準から考えていく必要がある。WHO(世界保健機関)によれば日本の医療は、世界で最も高い総合評価(質の高さ・費用の安さ・利用しやすさなど)を得ている(これは、歯科を含めた総合的な医療制度に対する評価である。)この基本的な要因は、民間資本を利用して医師養成から開院までを行い(歯科医の約7割が私立大学・大半が民間の歯科医院)公的な料金・要件設定(公的保険診療による収入が全体の約9割を占める)で料金等を統制・抑制している点にあると考えられている。しかし歯科医師過剰状態が続けば、歯科医療の評価を維持することも困難になることが予想され、ひいては日本の医療の総合評価に影響が出る可能性もある。

一般の業種では競争原理が働けば、顧客にとってサービスなどの対価を低く抑えることができると考えられるが、日本の医療保険制度下においては、保険診療の占める割合が多く(歯科では、約9割)、価格は保険点数により定められており、このような保護市場では競争原理は機能しにくい。まして歯科医師過剰において一歯科医院あたりの患者数が減少すれば、収入を確保するために、過剰診療や過剰請求などを行おうとする低モラルな歯科医師が増加することが予想され、患者側のメリットとなる予防、早期治療、再発防止などによる医療負担軽減効果は殆ど期待できない。

歯科の場合は、
* 小規模な個人開業医が多数を占めるため診療・研鑽・経営等の負担が過重になる傾向があること
* 予防・早期治療・再発防止などに重点を置くほど利益が上がらなくなり経営を圧迫するという出来高制の矛盾が指摘されていること
* 経営優先の重圧感がもたらす悪影響(患者に分かりにくい範囲での治療の劣悪化など)も軽視できないこと
* 消費者である患者からの医療の質に対する評価が、必ずしも容易とは言えない(安かろう悪かろうといった判断がしづらい)こと

などから、供給過剰であるほど低廉な費用で良い治療に直結するとは、容易にならないところに歯科医師過剰問題の深刻さがある。

また、医師と違う点は、大幅な過剰状態であり、現在開業後3年目に約30%の新規歯科医院が経営的危機、閉鎖の憂き目にあっているという厳しい現実があり、既存医院の過当競争(正常以下の利潤しか得られない(窓口負担の値引き等)も認められる。

札幌では、自己負担「無料」をうたい文句に患者を集めたり、新患を15人程度増やした患者に「報酬」を支払ったりする医院が問題となっており、これらは事実上の薄利多売的な営利活動とみなされることから、医療法に抵触する恐れもある。厚生労働省北海道厚生局は、患者が自己負担分を支払うことを定めた健康保険法に違反すると判断し、歯科医院に対し文書で改善を指導する方針を明らかにした。改善指導に応じない場合には、保険医の指定が取り消される可能性もある。

635とはずがたり:2009/01/20(火) 20:11:38
>>628-635
■今後の対策

これから先、日本は急速な少子化などから人口減少社会に突入し、歯科受療率も下降の一途を辿っていることも考慮すると、日本歯科医師会・全国保険医団体連合会・厚生労働省における政治的解決を含む対策をとることにより、現在の保険制度を実態に沿って、例えば以下のように改善していく努力を続けていくことが大切であろう。

1. 国民に保険制度の現状を理解してもらう。
2. 患者や歯科医が、互いの要望や理想を押し付けあうだけでなく、草の根・市民レベルで互いの事情を理解し合い、現実的な歯科医療政策に反映させていく場も必要であると考えられる。
3. 国公私立大学を問わない入学定員の削減(募集人員の停止・統廃合を含む)
4. 大学教育等における時代に求められる歯科医師の育成及び国家試験における厳格な選別及び歯科医師免許の更新制による定期的な選別。
5. 必要・合理的な範囲内での医院適正配置規制、健全な医院経営の推進により適正・良質な歯科医師数を維持し、国民の保健上の弊害(コスト削減のための消毒の不徹底・過剰診療など)を防止し過剰請求も抑制する。加えて医師のように幅広い活躍が期待できないために医師以上にシビアな需給予想・対策が重要となる。
6. 限度を超えた低料金の適正化により患者がコスト意識をしっかりもてるようにして、より低額な早期治療・予防へと意識転換し(将来の)無駄な受診を控え、医療費抑制につなげるという考え方のある一方で、自己負担金については、元来財政上の必要からという側面と必要以上に医者にかかることを防ぐという側面があり、ただでさえ心理的なハードルの高い傾向のある歯科などの診療科については、その効果を検証した上で、自己負担金を減額(無料も含む)するべきであるという考え方もある。

また8020(80歳で20本以上の自分の歯を持つ)達成者と非達成者でかかる医療費を調査した結果、達成者に比べ非達成者が診療報酬点数で20% 以上高かったというデータもあり、歯科医療費(全体の約9%)の微増(手厚くすること)が、全体の医療費を引き下げるテコのような働きをすることを示唆している。

また保険医協会では、窓口負担ゼロ運動を行いつつある。 つまり、日頃から病気や怪我に備えて、保険料・税金などを払っているのであればヨーロッパ諸国やカナダ、オーストラリアなどと同様、受診時の患者負担は原則無料にすべきという考え方である。日本の医療費水準は経済規模に比べて極めて低く、OECD(経済協力開発機構)30か国で22位に過ぎないことから医療の進歩と高齢化に応じた経済力に見合う医療費を確保することが不可欠である。受診を我慢して病気が重症化する方が、結果的に医療費は高くつくことになることから早期受診・早期治療こそ、医療費を抑える効果的な方法と言える。必要最小限の定期健診は、義務化(罰則なし)するとさらに効果的となる。こういった政策が実現すれば、医療の充実化と受診を活発化することで歯科医師過剰問題をも一挙に解決する可能性を持っている。

なお、より適正かつ合理的な診療要件・料金設定については例えば、厚生労働省内にある公務員向けの歯科診療所などを活用し学術団体の指導医の資格を持つ者、歯科医師会、保険医協会などの団体から派遣された者がその妥当性をチェックしつつ診療内容ごとの平均的な所要時間・カルテ記載時間・診療水準・経費などに基づいてより実態に即した診療要件・点数を設定するといった方法が提案されている。

また、現時点では実現可能性は薄いが、この問題を解決する手立てとして歯科医の医療の範囲を広げる事が検討されている。医科の診療科である「麻酔科」、「放射線科」、「精神科」などである。医師不足と歯科医師過剰の両方を解決する画期的な方法ではあるが、医師会その他からの大きな反発や、技能をどのように育成するのかなど数多くの問題をはらんでおり早急な実現は難しい。しかし、人的資源の有効活用という観点から歯科医師に対する十分な研修強化と医科における麻酔医のような法定の歯科麻酔医制度設立等が望まれる。

636とはずがたり:2009/01/24(土) 18:52:23

すげぇなぁ。我ら哺乳類皆兄弟♪

見つめ合いでホルモン上昇 人と犬、きずな強める
01/24 09:43
http://www.shizushin.com/news/environment/science/2009012401000015.htm

 愛犬に見つめられると、相手への信頼感やきずなを強める働きのあるホルモン「オキシトシン」が飼い主の体内で増加することを、麻布大と自治医大の研究グループが24日までに確認した。
 オキシトシンは、哺乳(ほにゅう)類の母子関係や夫婦のきずな形成に関係しているとされるが、異種間での作用が確かめられたのは初めて。「見つめる」という行為がオキシトシン増加を招くことについて永沢美保・麻布大助教(比較認知科学)は「『目は口ほどに物を言う』と言われるが、人間と犬の間でも視線が重要なのだろう」と話している。
 研究グループは、55組の飼い犬と飼い主で実験。室内で1組ずつ、30分間触れ合ってもらい、実験前後の飼い主の尿に含まれるオキシトシンの濃度を測定した。
 すると、事前アンケートで犬との関係が「良好」と判断された飼い主13人では実験後に濃度が大きく上昇したが、「普通」の42人では変化が無かった。良好群の実験後の濃度は、普通群の約1・5倍と高かった。
 良好群の実験を撮影した映像を分析すると、犬が「遊ぼうよ」と飼い主を見つめたのをきっかけに交流した回数が多いほど、実験後の濃度が高くなっていた。
 一方、犬に顔を見せないよう飼い主が壁を向いたまま触れ合う実験では、55組すべてで濃度変化は表れなかった。

637とはずがたり:2009/01/25(日) 15:02:19
省益ばかり考えて国民を蔑ろにする厚労省取り分け旧厚生省は早く保険適用を認めんかいヽ(`Д´)ノ
俺も時々胃が痛む事があるしピロリ菌の検査したいと思っている。
学会が新指針を出すくらいなんから科学的に確実にそうだと認められたんですよねぇ?

「ピロリ菌いれば全員除菌を」学会が新指針
http://www.asahi.com/science/update/0123/TKY200901230405.html
2009年1月23日21時11分

 胃がん予防のため、胃の粘膜に細菌ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)がいる人は全員、薬で除菌することを勧める――。こんな新指針を日本ヘリコバクター学会が23日、発表した。公的医療保険では除菌治療を受けられる病気が限られているため、同学会は保険適用の拡大を厚生労働省に要望していた。

 新指針では、ピロリ菌が胃粘膜にいる状態を「ヘリコバクター・ピロリ感染症」と位置づけ。除菌は胃潰瘍(かいよう)の治療や胃がん予防に役立つなど、「強い科学的根拠があり、強く勧められる」とした。

 除菌の効果については、浅香正博・北海道大教授(消化器内科)らが昨年、国内患者を対象とした臨床研究をもとに「除菌すれば胃がんの発生が3分の1になる」と英医学誌で発表。これを受け同学会で指針改定を検討していた。

 現在、除菌が保険適用されるのは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の患者。00年に同学会が科学的根拠があるとする指針を公表したのを受け、適用対象になった経緯がある。

 日本では約5千万人がピロリ菌の感染者といわれる。除菌には通常、抗菌剤など3種類の薬を1週間のむ。(編集委員・浅井文和)

638とはずがたり:2009/01/25(日) 15:11:02
>>622
>「医師は応召義務を果たしていない」「医師は被害者意識を捨てよ」
酷いですねぇ。人権軽視で惨めな敗北をした皇軍(旧日本軍)同様の精神論,道徳論で医者をこき使おうとしている様ですな。

>「医療問題にまつわるひとつ目のキーワードは、医師の応召義務。医師は、医療業務を独占している。独占しているのだから、必ず義務も出てくる。それが、応召義務。たとえば電力会社は、すべての国民に電力を供給しなければならない。その代わりに、地域の電力供給を独占できる権限が付与されている。つまり権利と義務を、同時に持っているのだ。へき地だから電気を供給しない、儲からないから送らないというとはできないのである。医師は、医療業務を独占していながら、応召義務を果たしていない。これが医療のもっとも本質的な問題だ。東京や奈良のたらい回し事件もそう。自分の施設が満床だったら断るということが、習慣化されてしまっているから起きる。『施設完結型医療』を前提にしているなら、応召義務も果たしてもらわなければ理にかなわない」
これは確かにその通りの指摘だと思うんですけど,ぬくぬくとして安楽椅子にふんぞり返っている医者ってどの程度いるんでしょうかねぇ。医療法人の理事長とか?皆既に忙しく働いて手一杯なイメージではありますが。

>>623
>医師と思われる人がネット上の掲示板などで遺族らを「誹謗中傷している」と激しく批判している
これが本当なら忙しすぎて医師も病んでるのでしょうかねぇ。

639千葉9区:2009/01/27(火) 23:34:39
http://www.asahi.com/business/update/0126/TKY200901260275.html
米製薬大手ファイザー、同業大手ワイスを6兆円買収
2009年1月27日0時41分

 【ニューヨーク=丸石伸一】米製薬最大手のファイザーは26日、同業大手の米ワイスを総額約680億ドル(約6兆円)で買収することで合意した、と発表した。規模拡大で経営基盤を強化し、激化する新薬開発などの競争で優位に立つ狙いとみられる。

 買収は株式交換などを組み合わせて行われ、少なくとも年内に手続きを終える予定。両社が合併すると、医薬品の市場シェアは米国内で約12%、欧州で約10%、日本を除くアジアは約7%、日本では6%になる。

 ファイザーは高度な医薬品が主力だが、ワイスは小児用ワクチンなどに強みを持ち、互いを補完しあえるという。さらに規模拡大によって、南米や中東、中国など新興諸国での事業拡大を見込む。業界では、新薬開発などで国際的な競争が激しくなっているのに加え、安価な医薬品の比率も高まっているため、規模と業容をともに拡大して生き残りを目指す狙いとみられる。

 米メディアによると、両社の合併は製薬業界では過去10年ほどで最大規模。ほかの業種を含めても、サブプライム危機が深刻化した07年夏以降で成立した買収では最大とみられ、金融市場の混乱で急速にしぼんだ企業の合併や買収では久々の大型案件になる。

640とはずがたり:2009/01/28(水) 07:56:59

こんな事があったんですねぇ。

京都・島根ジフテリア予防接種禍事件
http://ameblo.jp/kara-an/entry-10120541635.html

641とはずがたり:2009/01/28(水) 08:00:08

nつ子ちゃんにはあんま驚かないけど世界2例目という方に驚いた。流石にn=8ぐらいになると難しいのか。

米で8つ子の赤ちゃん誕生 全員生存で世界2例目か
01/27 14:03
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/international/2009012701000195.htm
 【ロサンゼルス26日共同】米メディアによると、ロサンゼルス郊外の病院で26日、男児6人、女児2人の8つ子の赤ちゃんが誕生した。AP通信は、8人の赤ちゃんが生存したまま生まれたのは、1998年に米南部テキサス州で例があり、世界で2例目と報じた。
 18人の医師による帝王切開で、順調に出産。8人の体重は約680グラムから1470グラム。病院の医師は地元メディアに「8人とも健康状態は良く、元気に泣いている」と語ったが、今後2、3日間は注意が必要と述べた。
 98年12月に米テキサス州で女児6人、男児2人の8つ子が誕生した際には、約1週間後に女児1人が死亡した。APによると、残りの7人は成長して昨年に10歳の誕生日を迎えた。

642とはずがたり:2009/01/28(水) 16:14:09

黒部で出産「市民病院」のみ 民間医院が分娩入院停止へ
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20090128/18978.html
2009年01月28日 07:13

 黒部市荻生にある産科婦人科医院が二月いっぱいで分娩(ぶんべん)入院の受け入れを打ち切ることにした。加齢とともに院長の負担が重くなってきたのが大きな理由で、市内で出産できる医療機関は黒部市民病院だけになる。

 分娩入院の受け入れを打ち切るのは「オークレディスクリニック」=金井浩明院長(58)。ログハウス風の外観で親しまれている同クリニックは平成八年に開業、ピーク時には年間約三百五十人の出産を担った。少子化が進んだ現在も約二百人の分娩を扱っている。近隣自治体で出産可能な医療機関が減少していることもあって、新川地区全域から妊婦が訪れているという。

 しかし、医師は金井院長一人しかおらず、還暦を目前にして、肉体的、精神的負担が重くなり、引き続き二十四時間態勢の産科を維持していくのは難しいと判断。三月以降は分娩入院を受け付けないことにした。ただし、黒部市民病院と連携して、妊婦健診などの産科外来診療は継続するとしている。

 医師らの人材不足や少子化を背景に、出産は総合病院への集約化が進んでいる。同クリニックの分娩入院の打ち切りで、魚津市以東で出産できる民間医療機関は入善町の一医院だけになる。市内で唯一、出産可能な医療施設となる黒部市民病院は「これまで以上に医療スタッフの負担は重くなるだろうが、クリニック側と十分に調整し、妊婦のスムーズな受け入れを図りたい」としている。

643とはずがたり:2009/01/28(水) 16:15:09

此は酷い
>茨城県では、県北部や中部の医療機関が次々とがん診療をやめたため、100キロ以上離れた南部の筑波大に通う患者もいるという。

女性がん診療ピンチに 学会調査 医師不足浮き彫り
http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009012801000005.html

 大学病院など一部の大規模病院で、子宮がんと卵巣がんの患者の受診が急増し、地域によってはお産に加え、女性のがん診療もピンチになっていることが、日本産科婦人科学会の緊急調査で28日までに分かった。

 学会は、産婦人科医師の不足でお産とともに婦人科診療を取りやめる医療機関が増えた結果、これらのがんの患者が大病院に集中したとみて、さらに詳しく実態を調べる方針。

 患者集中の影響で、手術の待機期間が長くなったり、長距離通院を強いられたりするなど、患者側の不利益も明らかになっているという。

 調査は、同学会などに年間の子宮がん、卵巣がんの患者数を登録している約270病院について、2004年と07年の患者数を比較。うち20病院はこの3年で患者数が1・25倍以上になっていた。

 増加が最も著しかったのは三重大の2・26倍。それに千葉県がんセンター(2・02倍)や東京医科大(1・95倍)、大阪大(1・71倍)などが続く。

 病院調査とは別に、学会が地方部会に、大病院への患者集中について尋ねたところ、宮城、茨城、群馬、三重、熊本、鹿児島の6県が「患者が手術を待つ期間が長くなるなど厳しい状況」などと回答。茨城県では、県北部や中部の医療機関が次々とがん診療をやめたため、100キロ以上離れた南部の筑波大に通う患者もいるという。

 調査した吉川裕之筑波大教授は「患者の集中度合いが限界に近い県もある。患者が増えた詳しい原因や実態をさらに詳しく調べ、解決策を探りたい」と話している。

644とはずがたり:2009/01/28(水) 17:12:01
癌治療の均霑化か〜。
均霑なんて単語初めて見たぞ・・

【霑】(無・苑) テン うるお-う うるお-す  用例:均霑 (生物が等しく雨水の恵みに潤うように)各人が平等に利益を得ること

がん専門医を集中育成 山形大医学部5カ年計画
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/01/20090128t55031.htm

 山形大医学部は27日、本年度から5カ年計画で、「東北がんEBM(科学的根拠に基づいた医療)人材育成・普及推進事業」を実施すると発表した。がん診療のリーダー育成やインターネット講義を行い、がん患者が居住地に関係なく、適切な治療を受けることができるようにするがん治療の均てん化(平準化)を目指す。

 国は2006年に施行した「がん対策基本法」で、がん治療の均てん化の方針を打ち出したが、東北6県では、がん診療拠点病院に指定されている39の病院で、抗がん剤治療の専門医が計11人しかいないなど、環境整備が遅れている。そこで文部科学省の補助を受け、対策に乗り出した。

 具体的には(1)抗がん剤と放射線治療の専門医育成(2)医師、看護師、薬剤師、技師ら医療関係者を対象にしたがんに関するインターネット講義―の二つの事業を展開する。

 専門医育成では、受講生が大学の教員として働きながら、研修も受けられる。学会や研修会への参加も費用面で支援する。研修期間は抗がん剤専門医が2年、放射線専門医が5年。昨年8月から既に7人が研修を受けており、新年度は計12人を受け入れる計画だ。

 インターネット講義は、登録した東北の医療関係者に対し、リアルタイムで講義を配信し、各地域の診療レベルの底上げを図る。受講者と講師の間で質疑応答が可能。講義後は、視聴者が好きな時間に見られるオンデマンドで随時視聴が可能になる。登録料は無料。

 嘉山孝正医学部長は「ほかの大学にはない試み。現場で働いている医師や看護師に対し、高度な教育を施すことができる」と語った。
2009年01月28日水曜日

645とはずがたり:2009/01/28(水) 20:27:36

自然出産に新たな場 入院施設持つ助産所開設
2009年01月28日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20090128001.shtml

 県内では初めての入院施設を備えた有床助産所「斐[あや]助産院」が熊本市広木町に開設され、一月中旬、新しい命が生まれた。運営する助産師の小野田由紀さん(41)は「自然出産を望む女性や、学ぶ意欲のある助産師の力になりたい」と話しており、産科医不足が叫ばれる中、新たなお産の場として注目が集まりそうだ。

 斐助産院は自宅に隣接しており、昨年十二月中旬、熊本市保健所が開設を許可。分娩[ぶんべん]室と、入院施設である産褥[さんじょく]室(一床)がある。お産の際は非常勤の助産師がサポートする。

 有床助産所には緊急対応に備えて嘱託医療機関の確保が条件となっており、同助産院は熊本市民病院(同市湖東)と契約している。

 小野田さんは、熊本赤十字病院勤務を経て、一九九九年に妊婦宅に出向いて乳房ケアなどを行う開業助産師として独立。四十八件の自宅出産も手掛けた。

 自宅や助産所でのお産の特徴は、自然出産と妊婦が望む姿勢で産むフリースタイル出産。陣痛促進剤や会陰切開などの医療処置はしない。ただ、妊婦の状態によっては病院に搬送することもある。

 このため、受け入れる妊婦も正常な経過をたどり、助産師が正常分娩が可能と診断した人などの条件がある。小野田さんは「自然に出産するには健康な体をつくることが大切。どういうお産をしたいのかを聞いた上で、病院や助産所を選ぶことを勧めています」と話している。

 県内の助産師は約三百三十人(二〇〇六年末現在)。うち助産所を開業したり、勤務しているのは約三十人。これまでは入院施設がない無床助産所しかなかった。(田端美華)

もっと知りたい ニュースの「言葉」
助産師(2006年8月26日)保健師助産師看護師法は「助産または妊婦、じょく婦もしくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子」と規定。医師以外の看護師などが助産師業務を行うことは禁じられている。助産師になるには、看護師国家試験合格者か看護教育課程修了者が、さらに助産師養成所を卒業するなどし、国家試験に合格しなければならない。厚生労働省の検討会によると、2003年に助産師として働いていた人は2万6千人で看護師に比べ圧倒的に少ない。

646千葉9区:2009/01/29(木) 22:57:54
>>268>>271>>315
http://www.asahi.com/national/update/0129/TKY200901290329.html
リレンザなど「異常行動の恐れ」 厚労省が注意喚起
2009年1月29日22時11分

 インフルエンザ治療薬のリレンザ(一般名ザナミビル)とシンメトレルなど(同アマンタジン)について、厚生労働省は29日、小児や未成年者が服用した場合に異常行動を起こす恐れがあるとして、メーカーに対し、医療機関への注意喚起を徹底するよう指示した。

 同省は07年12月にも同様の通知を出したが、今季は治療薬タミフル(同オセルタミビル)に耐性を持つウイルスの流行が報告され、リレンザなどの処方が増える可能性があるとして、改めて注意を促す。服用後2日間は保護者が見守ることを呼びかけるよう求めている。

 異常行動の報告は昨年3月末までにタミフルで313人、リレンザ57人、シンメトレルなど10人。タミフルは07年3月から10代の患者への処方が制限されている。リレンザをめぐっては、処方された長野県の男子高校生が集合住宅の駐車場で死亡しているのが今年1月27日に見つかり、転落したとみられているが、服用の有無は不明という。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20090125-OYT8T00143.htm
タミフル耐性ウイルス確認
医療現場「薬効いている」
 今冬県内で流行しているインフルエンザウイルスの大半が、治療薬「タミフル」が効かない可能性があることが県の検査で分かったが、医療現場からは「それでもタミフルは効いている」と、疑問の声が上がっている。

 県疾病対策課は、今冬、県内で流行しているインフルエンザウイルスの約3分の2が「Aソ連型」と推測。採取した同型のウイルス25人分について検査したところ、すべてタミフルへの耐性があった。

 しかし、1日に10〜20人のインフルエンザ患者にタミフルを処方しているという小児科医の石川広己・県医師会理事によると、大半の患者で高熱や痛みが緩和しているという。県立佐原病院(香取市)も「タミフルを処方した患者から『効かない』と苦情が来た例はない」と首をひねる。

 タミフルは発熱後48時間以内に処方すると効果が高いとされ、石川理事は「効かない患者がいるのは、2日以上経過してから服用したためでは」と指摘する。

 タミフルに耐性のあるウイルスの流行に警鐘を鳴らす厚生労働省結核感染症課は「ウイルスの耐性が、タミフルの効果すべてを打ち消すものではないかもしれない」と説明。今後、医療現場で検証を進める方針だ。

 同課は「タミフルが効かなければ別の治療薬、リレンザに切り替える方法もある」という。

(2009年1月25日 読売新聞)

http://www.asahi.com/national/update/0116/TKY200901160277.html
タミフル効かないインフルエンザ、厚労省が研究班設置へ
2009年1月16日20時0分

 厚生労働省は16日、インフルエンザで治療薬タミフルの効かない耐性ウイルスが今季、調べた11都道府県すべてで見つかったと発表した。集まったAソ連型の検体35株のうち、34株(97%)が耐性だった。昨季は同じAソ連型の1713株を調べ、9県の44株(3%)で耐性ウイルスが見つかっていたが、今季までに急増した恐れがある。

 今季、耐性ウイルスが確認されたのは北海道、宮城、千葉、東京、静岡、三重、滋賀、大阪、兵庫、広島、山口。

 今のところ、今季の流行の主体はA香港型で、ほぼ半数。昨年流行の中心だったAソ連型は患者全体の3割ほどとされる。A香港型とB型では耐性ウイルスは確認されておらず、タミフルは効くとみられる。また吸入タイプの治療薬リレンザには耐性ウイルスの報告はない。

 Aソ連型の耐性ウイルスは欧米などでも問題になっている。厚労省は、11都道府県以外でも耐性が広がっていないか今後も監視。専門家からなる研究班を設置し、治療への影響や海外の対応も調べて治療のあり方などを検討する。

647とはずがたり:2009/01/30(金) 03:15:09
インフルエンザ治療薬「リレンザ」を処方の高2男子が転落死 
2009.1.29 23:30
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090129/bdy0901292331006-n1.htm

 厚生労働省は29日、インフルエンザにかかり、治療薬「リレンザ」を処方された長野県松本市の高校2年の男子(17)が27日、自宅ベランダから転落して死亡したことを明らかにした。処方されたリレンザを服用したかどうかは不明。

 厚労省は、別の治療薬タミフルが効かないウイルスが全国に広がり、今後リレンザが処方されることが増えるとみられるとして、服用開始から最低2日間は小児、未成年の患者から目を離さないことなど事故防止の注意喚起を徹底するよう、製造販売元のグラクソ・スミスクライン(東京)に指示した。同社が27日、転落死について厚労省に報告していた。

 飛び降りなどの異常行動とインフルエンザ治療薬との因果関係は明らかになっていないが、治療薬を服用していない患者でも異常行動を起こすことがある。

インフルエンザ、昨年のピーク上回る 「Aソ連型」50%超
2009.1.27 12:12
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090127/bdy0901271213000-n1.htm

 今冬のインフルエンザの感染患者が全国で増加し、18日までの1週間に確認された医療機関1カ所あたりの患者数が20・84人となり、昨シーズンのピークである17・62人を上回ったことが27日、国立感染症研究所の調査で分かった。

 また、治療薬タミフルの効かない耐性株が高率で見つかっている「Aソ連型」が急速に広がっており、12月以降に検出されたウイルスでは53・2%を占めていることも判明。感染研は「このまま定着するか、注意深く見ていく必要がある」としている。

 感染研によると、今シーズンの流行規模はまだ不明だが、ピークは例年並みの今月下旬から2月上旬になるとみられる。昨シーズンの患者数は最近10年で2番目に少なかった。

 12月以降に検出されたウイルスのタイプ別では、Aソ連型が、これまで最も多かったA香港型(36・2%)を上回った。B型は10・6%見つかっている。感染研は「Aソ連型が増えた理由は不明で、Aソ連型とA香港型が混合流行するとみられる」としている。

 昨年12月初旬に流行入りしたインフルエンザは、今年に入って沖縄や九州、四国など全国各地に広がっているという。

648小説吉田学校読者:2009/01/30(金) 06:57:34
>>646-647
インフルエンザは、栄養と衛生と静養を取れば、重症以外は治るのではないかという思いがする。

東京都がインフルエンザの流行警報発令
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090129-00000564-san-soci

 東京都は29日、インフルエンザの流行をめぐる発令を注意報から警報へと切り替えた。19日〜26日の患者報告数が流行警報基準に達したためで、発令は平成11年以降の過去10シーズンで最も早いものとなった。
 また、検査したインフルエンザウイルス97件のうち、タミフルの耐性を持つAソ連型が53件で過半数を占めた。都では感染拡大対策として引き続き、手洗いうがいの励行や、室内の適度な加湿や喚起などの促進を呼びかけている。

649名無しさん:2009/01/30(金) 14:10:51
>>638
>ぬくぬくとして安楽椅子にふんぞり返っている医者ってどの程度いるんでしょうかねぇ。医療法人の理事長とか?


さすがに、どの程度いるのかまではサッパリ分かりませんが、理事長にも色々ありまして、
テレビドラマなどで描かれるタイプの理事長はぬくぬくとした生活を送っているものと。(*)

「おっ!この理事長職は美味しそう!」と思うのは私立医大の理事長&理事。

主任教授退職

理事

理事長

いま、某私立医大のHPを眺めてみたら、その医大の理事長は、
なんと循環器内科の英才・名医(『その大学で内部からも外部からも一番評価が高い第一内科』助教授⇒主任教授)として
有名だった先生でした。

こんな先生たち(元主任教授=退官後:名誉教授)たちが、理事長や理事ならば
ぬくぬくした生活でも許せますw

他方、許せない理事長・理事は・・・・前述(*)

-------------------------------------------------------------

医師会は未だ自民支持のほうが全国的には相当多いですが、webで動き(自民支持、自民・民主双方支持、自主投票、民主支持)が
一切報道されていない医師会の中には、
自民、民主どちらが勝ってもいいように、こっそり二股かけている医師会もあります。
「これは・・・・狡猾な・・・」と見るべきですが、自民下野・民主党政権誕生の可能性が高まっていることを開業医の先生方も自覚しているようです。

650とはずがたり:2009/01/30(金) 16:45:07
佐原・小見川統合視野に再編協議
県立病院改革素案
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20090128-OYT8T01189.htm
 県は28日、県立病院改革プランの素案を明らかにした。県立佐原病院(香取市)

と、香取市、東庄町が運営する国保小見川総合病院(同)の統合も視野に入れた再編ネットワーク化を協議する方針が盛り込まれた。

 この日、千葉市内で開かれた県立病院改革プラン検討会(座長=河村博江・国立病院機構副理事長)の会合で報告された。改革プランは、県立7病院の赤字経営の改善が目的で、年度内をめどに総務省に提出する。

 素案によると、7病院全体の経営改善では、医薬品などの共同購入による費用削減や患者の未収金回収の徹底などにより、2007年度の赤字額約9億5000万円から、11年度には約2億8000万円の黒字を目指すとした。

 病院別では、地域医療を担う県立東金病院と県立佐原病院は11年度までに赤字経営から脱却するのは困難と判断した。このうち、県立東金病院は13年度をめどに廃止し、東金市と九十九里町が運営を目指す地域医療センターに医療機能を引き継ぐ見通し。

 一方、高度医療を提供する県がんセンター、県救急医療センター、県精神科医療センター、県こども病院は、06、07年度に黒字を出しており、現状維持の方針。県循環器病センターは赤字経営だが、5年後をめどに起債の償還が一部終わることから現状維持とした。
(2009年1月29日 読売新聞)

651とはずがたり:2009/01/30(金) 16:53:50
>>649
確かにそういう名医先生が理事長とかになってそのお立場で見識を活かされるのになんら問題は無いですよね。
その「テレビドラマなどで描かれるタイプの理事長」(笑)ってのがどの程度いるのかってことですよねぇ。
病院経営も創意工夫があっていいので仁医ばかりではなく経営上手が居ても良いとも思うんですけど,そういう工夫もせず漫然とやってるのにぬくぬく出来る余地があるのか?
またそんな大病院のトップでなくとも町の開業医さんもどの程度忙しくてどの程度儲けているのか?
その辺の事情が外野にはよく判らない実態があるような。

652名無しさん:2009/01/30(金) 18:34:58
>>649
書き間違えていました。
第一内科ではなく第二内科の主任教授(専門、神経内科、そこの大学卒)が
現在その大学の理事長でした。
穏やかな、物静かな、口数の少ない感じの教授(当時)。同じく秀才・英才タイプの名医。

>>649の脱字等の訂正

>「おっ!この理事長職は美味しそう!」

「おっ!この理事長職は美味しそう!なれるものなら、なってみたい」


>>651
>町の開業医さんもどの程度忙しくてどの程度儲けているのか?

適当に設定して忙しさを比較。

産婦人科医2名(院長・副院長)なおかつバイトの医者ゼロ名、
(すなわち医師2名)だと、「非」人間的な生活(休みが皆無)ほぼ決定。①

その点、医学生から人気の精神科は身体の負担的には余裕あり。しかし、
精神科医一人だけで開業してしまうと・・・精神科とて同じ運命。②

眼科医一人だけの眼科③ 皮膚科医一人だけの皮膚科④

忙しさの比較、①>>>②≒③>④ (すなわち2名いても地獄なのが産婦人科)

>どの程度儲けているのか?

昭和時代と比べれば、どの診療科も確実に儲からなくなっています(栄枯盛衰)。しか〜し、精神科だけは・・・儲かっているかも???

653千葉9区:2009/01/31(土) 12:52:37
トリアージに関しての難しい問題ですよね。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20090131/CK2009013102000083.html
119番受信時トリアージ 『生命の危険性なし』が一転 搬送後に重篤
2009年1月31日

 横浜市安全管理局は三十日、救急出動要請を識別する「一一九番受信時トリアージ」システムで、「生命の危険性がない」と判断した患者の容体が急変する「アンダートリアージ」が昨年十二月に発生した、と発表した。

 同局によると、昨年十二月二十一日に中区内の駅で、四十代の女性が食物アレルギーで気分が悪くなり、事情を聴いた駅員が一一九番した。通報時に駅員から女性の症状について聞き取った同局は、「生命の危険性がない」という「C」レベルと判断。しかし、女性は搬送中に具合が悪くなり、病院で「重篤」と診断された。ただ、女性は治療を受けて快方に向かい、翌日退院した。

 同局司令課は「通報時に本人から症状をより詳しく聞いていれば、正確に識別できたかもしれない。今後、必要に応じてプログラム修正などをしていきたい」としている。 (中山高志)

655とはずがたり:2009/02/01(日) 15:41:07
>>652
解説有り難うございますm(_ _)m
眼科は時間的な拘束が緩いと訊いたことがありますね。
精神科は心療内科とかに掛かる人が増えてる傾向で忙しいのではないかと思いますがなんか利益率が良かったりするんでしょうか?

産科は二人だと非人間的生活決定っすか。。
3人4人でやると運営が巧く行かないんでしょうか?それとも分け前が減って収益が上がらないんでしょうか?

確実に儲からなくなって来ているのは診療報酬が上がってないからでしょうか?
昔よりなにか新しいコストが掛かる様になって来ているのでしょうか?

医者の世界は,例えば,某役所ではカネが無くてポールペン等も事務員が持ち出しで仕事しているのに対して,医者はMRが幾らでも持ってくるので窓口とかにご自由にどうぞ位の勢いで転がっていてるとか,学会のバイトの時給が医学関係のものだけ段違いに良かったりとか,なんでこんなにカネが余っているのであろうかねって印象なんですけど。
これは昔の印象で,最近じゃあそういうカネ余りも少なくなっているのでしょうか?


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