したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

4853とはずがたり:2017/03/31(金) 22:10:29
<群馬大>医学部病院で診療報酬の不正・不当な請求
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20170401k0000m040065000c.html
19:28毎日新聞

 群馬大医学部付属病院(前橋市)は31日、厚生労働省の監査で、2010年4月?15年3月に342件、計約8000万円分の診療報酬の不正・不当な請求が見つかったと発表した。厚労省は29日付で病院と医師1人を戒告、医師2人に注意の行政処分を出した。

 病院によると、見つかったのは▽肝臓の腹腔(ふくくう)鏡手術で保険適用外の手術の診療報酬を不正請求▽カルテに記載がない治療で不当請求??など。病院側は「いずれも故意ではなく過失。認識の違いがあった」としている。記者会見した田村遵一院長は、再発防止策として「正しい保険制度への理解と啓蒙(けいもう)に努めたい」と話した。

 同病院では、同一の男性医師の肝臓手術を受けた患者が相次いで死亡。保険適用外の手術が含まれていたことを受け、厚労省が健康保険法に基づき監査していた。【鈴木敦子】

4854とはずがたり:2017/04/04(火) 15:27:40

2017/4/2 18:36
がんの外科治療、先進的に 神戸大新病院が開院
https://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201704/0010059887.shtml

 神戸大学医学部(神戸市中央区)は2日、ポートアイランド(同)の神戸医療産業都市で、がんを中心に先進的な外科治療をする病院「国際がん医療・研究センター」を開院した。診療は17日からで、近隣に集積する病院や研究機関、企業と連携し、医療用ロボットの開発なども進める。

 新病院は同学部二つ目の付属病院。入院ベッド数は120床で、外科、内科、食道・胃腸外科、肝臓・胆のう・膵臓(すいぞう)外科、呼吸器外科などの12診療科を置く。8階建てで、五つの手術室や集中治療室などがある。センター長には同大医学部の味木徹夫教授(53)=国際がん医療・研究推進学=が就任した。

 診療は当面、同大病院から紹介を受けた患者が対象だが、今後、直接の外来診療も検討する。同学部臨床研究推進センター分室も設置。医療産業都市にある企業「メディカロイド」が2019年度の発売を目指す国産初の手術支援ロボットの開発も進める。

 この日は開院式があり、兵庫県や神戸市の関係者や県内の病院長ら約150人が出席。同大の的崎尚(たかし)・医学部長(60)は「先進的な診療とともに、理化学研究所や医療機関と連携し、研究を推進していきたい」とあいさつした。(山路 進)

4855とはずがたり:2017/04/05(水) 22:01:56
今日,床屋へ行って気付いたが飛蚊症が出てるな。。

昔よりハッキリ見える…orz

それはともかくどうしても「かぶんしょう」って云いたくなるw

4856とはずがたり:2017/04/08(土) 09:53:59
ヤクルトのめってゆー宣伝か??

2015年8月13日 17:58
ワースト3を独占!九州人の「腸年齢」はなぜこんなに老けているのか?
http://www.asagei.com/excerpt/41394

 今年の4月、ヤクルトが、西日本エリアを中心に、県別の「腸年齢ランキング」を算出した結果、なんとワースト3までを九州の県が占めるという驚きの結果が出た。

 調査方法は、20〜40代の男女のうち九州/中国・四国/東京在住者それぞれ360名ずつ、計1080名にインターネットを通じて調査。国立研究開発法人・理化学研究所の辨野義己先生監修のもと、食生活の趣向や喫煙・運動などの生活習慣、さらには排便の様子(色、臭い、頻度)など、計23項目について回答を求め、その結果によっておおまかな「腸年齢」を測るというものだ。

 その結果、およそ7割の人が「腸年齢が実年齢より高い」という結果に。また、すでに「腸の老化が進行」している人も18.7%と少なくない人数がおり、「腸はもはや老人」という人は、4.2%もいることがわかった。

 そんななか、今回の調査で最も注目を集めたのが「腸年齢ランキング」ワースト3に、長崎(36.4%)、鹿児島(30.3%)、宮崎(29.4%)の、九州3県がランクインした点だ。

 その背景には「揚げ物など油っこい食べ物を好む」という項目に、長崎県では平均よりも15%以上高い45.5%の人が該当すると回答したり、「飲酒の頻度」「腸の健康への意識」に関する項目では、宮崎県の飲酒頻度の高さ/腸や健康への意識の低さが明らかになるなど、他県にくらべて暴飲暴食の傾向が強く、健康意識の低い県民性が少なからず影響していることが浮き彫りとなった。

 一方で、腸年齢が実年齢より若い「腸年齢ベスト3」は、1位が島根県、続いて山口県、熊本県という結果に。山口県と熊本県に至っては、「見た目が若いと言われる」という設問にも該当者が多く、上位にランクインしているのが興味深い。

 では、いったい「腸年齢ベスト3」と「腸年齢ワースト3」との間には、どのような生活・食習慣の差があるのだろうか。そこで改めて調査結果を見てみると、ある決定的な違いがあることに気がついた。

 それは、腸年齢が若い人ほど、日々行っている「腸ケア」として「乳酸菌飲料やヨーグルトを摂っている」と回答している点だ。

 実際、ヤクルトといった乳酸菌飲料を毎日飲んでいる理由で多いのは、「味がおいしいから、好きだから」(42%)に次いで「腸内環境を整えるため」(39.6%)という人が多く、健康意識の高い人ほど、こうした腸ケアを習慣化していることがわかる。

 いまや腸は「第二の脳」といわれるほど、気分や感情、免疫系、さらには長期的な健康に関する化学的作用にも影響を与えていると認識され、腸内環境を整える「腸トレ」などという言葉も生まれるほど、昨今注目を集めている器官だ。

 働き盛りのお父さんも頭皮の年齢ばかり気にせず、これからは腸年齢に気をつけて、カラダの内側から若さを取り戻してもらいたい。

4857とはずがたり:2017/04/08(土) 17:42:06
>>749

整骨院施術、虚偽申請5年で1千回? 池田市議が指示か
http://www.asahi.com/articles/ASJB736DTJB7PTIL006.html?ref=goonews
2016年10月7日14時14分

 整骨院をめぐる療養費の不正受給事件で、詐欺容疑で逮捕された大阪府池田市議の羽田(はだ)達也容疑者(37)=池田市=が運営していた府内六つの整骨院の院長や従業員らが、5年間にわたり互いの整骨院を連日行き来し、施術を受けたとする申請書類が提出されていたことが、捜査関係者への取材で分かった。申請は約30人分で約1千回にのぼるという。府警は、大半が羽田容疑者らの指示による虚偽申請とみて捜査している。

整骨院で70万円詐取容疑、大阪・池田市議を逮捕
 捜査関係者によると、羽田容疑者らは運営する整骨院の院長に、「当たり前にやっていることだ」などと言い従業員やその家族の健康保険証を集めるよう指示。これらを6カ所の整骨院長に振り分け、ほぼ毎日施術を受けたように療養費支給申請書に記入させ、全国健康保険協会に提出して療養費を請求させていたとみられるという。申請書は1人につき毎月1回提出することになっている。院長も連日別の整骨院で施術を受けたことになっていた。

 2011〜15年の5年間で計約30人分の健康保険証が悪用され、計約1千回、虚偽申請された可能性がある。従業員らの証言などから、府警は大半が虚偽の施術による不正請求だったとみている。

 府警は7日、自らが施術を受けたように装って療養費約70万円をだまし取った詐欺容疑で羽田容疑者を大阪地検に送検した。

4858とはずがたり:2017/04/09(日) 00:53:42

肺にまさかの「造血」機能、米研究者が発見
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/03/post-7256.php
2017年3月28日(火)12時00分
高森郁哉

肺は空気を呼吸することにより、吸気内の酸素を血液中に取り込み、また血液中の二酸化炭素を呼気を通じて体外に排出する機能が一般に知られている。だがそれ以外に、哺乳類の肺には「血を作る」機能もあることが、米国の研究者らによって明らかになった。

科学の常識を覆す発見
カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究チームが研究成果を発表し、学術誌「ネイチャー」に論文が掲載された。

科学の世界では数十年来、骨髄がほぼすべての血液成分を作っているという前提に立っていた。だが研究チームは、マウスを使った実験で、肺が1時間あたり1000万個以上の血小板を生産していることを発見。この数は、マウスの全血液に含まれる血小板の過半数に相当するという。血小板は、血管が損傷して血液が流れ出る時に血栓を作り、止血する役割を担う。

厳密には、従来の研究で、骨髄の中で血小板を生成する「巨核球」と呼ばれる細胞が、肺の中でも見つかっており、少量の血小板が肺の中で作られると推測されてきた。しかし今回の発見で、肺の中の巨核球は、体内の血小板の大部分を作る存在として見直されることになる。

4859とはずがたり:2017/04/09(日) 13:30:07
幹細胞死滅でも復活=大腸がんで発見―慶大
時事通信社 2017年4月8日 15時46分 (2017年4月8日 23時57分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170408/Jiji_20170408X160.html

 大腸がんで転移や再発の原因となる幹細胞だけを死滅させても、幹細胞が生み出した寿命の短い細胞が先祖返りして復活すると、慶応大医学部の佐藤俊朗准教授らが8日までに発表した。
 近年、幹細胞を標的とする新薬の開発が進んでいるが、完全に治すには既存の治療薬と組み合わせる必要があるという。論文は英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。
 大腸は正常な状態でも、幹細胞と寿命の短い細胞がある。幹細胞は自らも増殖を続けながら短寿命の細胞を生み出すが、短寿命の細胞は増殖できない。2種類の細胞ではそれぞれ特有の遺伝子が働いている。
 佐藤准教授らは、患者から採取した大腸がん細胞を立体的に培養し、幹細胞に特有の「LGR5」遺伝子が働くと緑色の蛍光で識別できるようにした上で、マウスに移植した。
 特殊な薬剤で幹細胞だけを死滅させると、がん組織の増大が止まったが、薬剤投与をやめると幹細胞が再び出現し、増大し始めた。観察の結果、幹細胞が生み出した短寿命の細胞が先祖返りし、幹細胞に戻ったことが原因と分かったという。

4860とはずがたり:2017/04/09(日) 18:39:50
人獣共通感染症「オウム病」妊婦で日本初の死亡例
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-lif1704090032.html
16:09産経新聞

 オウムやインコなど鳥のふんを介して感染する「オウム病」に感染した妊婦が死亡していたことが9日までの厚生労働省への取材で分かった。オウム病は高齢者などで数年に一度、死亡例が報告されるが、妊婦の死亡例は初めてとみられる。厚労省は日本医師会を通じて、産婦人科医らに情報提供した。

 オウム病は人と動物が感染する人獣共通感染症の一つ。「クラミジア・シッタシ」という細菌に感染した鳥のふんなどを吸い込むことで人に感染する。鳥が感染しても症状が出ないことが多く、気がつかないうちに感染する恐れがある。1?2週間の潜伏期間の後、急な発熱や頭痛、せきなど風邪やインフルエンザに似た症状が出て、気管支炎や肺炎を発症。重症化して死亡することもある。厚労省によると、毎年数十人ほどの感染報告があるという。

 今回感染が確認された女性は、妊娠24週に発熱のため入院。意識障害などがみられ、その後死亡した。妊婦の感染症を研究する研究班が女性の死後、体内からオウム病の原因となる細菌を検出し、厚労省に報告した。

 海外ではオウム病による高齢者や妊婦の死亡例が報告されているが、国内ではこれまで報告はなかった。厚労省は「妊娠中は抵抗力が弱くなる。胎児に影響を与える場合もあるので、ペットなど動物との密接な接触は控えてほしい」と呼びかけている。

4861とはずがたり:2017/04/10(月) 23:29:16
レーシック 激減 ピーク時45万件→6年後5万件 集団感染や眼鏡人気影響?
http://www.nishinippon.co.jp/feature/attention/article/277746
2016年09月26日 17時53分

 視力を矯正するレーシック手術の件数が、ピークだった2008年の45万件から14年には5万件にまで激減したとの推計を、慶応大医学部眼科学教室の根岸一乃准教授がまとめた。米国や韓国など海外では広く普及し、国内のスポーツ選手らが手術を受けたことで日本でも一気に広まったが、患者の角膜炎集団感染などが影響したとみられる。

 レーシックはレーザーで角膜を削って屈折を矯正し視力を回復させる手術で、15分ほどで終わる。根岸准教授によると、有効性・安全性を支持する研究論文は7千本以上あり、手術をした患者の95・4%が結果に満足したというデータもある。

 根岸准教授が日本眼科医会の発表資料としてまとめた推計によると、レーシック手術の症例数は00年の2万件から徐々に増え、08年は45万件に達した。だが、09年は29万件と減少に転じ、12年は20万件、14年には5万件まで減ったとみられる。福岡市のあるクリニックも、手術数はピークの09年に比べ、15年は5分の1程度になったという。

 原因の一つとみられるのが、09年に東京都内の眼科病院で発覚した集団感染事件だ。十分な滅菌処理をしていない医療器具を使ってレーシック手術をしたため、患者が相次いで角膜炎などを発症。元院長は業務上過失傷害罪で禁錮2年の実刑判決を受けた。

 消費者庁が13年、レーシック経験者600人(20〜60歳代、複数回答)を調査した結果、「光がギラギラしてにじむ」(16・5%)「ドライアイが半年以上続く」(13・8%)などの不具合があったと発表したことも、減少に拍車を掛けたとみられる。

 保険適用がなく、片目で十数万から30万円ほどかかる高い手術費に加え、眼鏡ブームや、コンタクトレンズの性能が格段に良くなったことも減少の一因とみる関係者もいる。さらに、福岡大医学部眼科学教室の内尾英一主任教授は「親から授かった体を傷つけるのに抵抗があるという日本人的な感覚も影響しているのでは」と分析する。

 レーシック手術を行う岡眼科クリニック(福岡県飯塚市)の岡義隆院長は「日本眼科学会などが示すガイドラインに沿って適切に施術し、術後もしっかりケアすれば本当に安全な手術だ」と話している。

この記事は2016年09月26日付で、内容は当時のものです。

4863とはずがたり:2017/04/25(火) 22:32:33

ロタウイルス、患者数3年ぶりの高水準
TBS News i 2017年4月25日 16時49分 (2017年4月25日 18時20分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170425/Tbs_news_89441.html

 乳幼児を中心に急性の胃腸炎を引き起こす「ロタウイルス」の感染が広がっていて、最新の1週間の患者数は3年ぶりの高い水準となっています。
 ロタウイルスによる急性の胃腸炎は乳幼児がかかりやすい病気で、下痢や嘔吐、腹痛などを伴い、症状がひどくなると入院が必要になることもあります。

 国立感染症研究所によりますと、今月16日までの1週間に、全国の医療機関から報告された患者の数は1医療機関あたり0.79人で、0.8人を記録した2014年以来の高い水準となっています。1医療機関あたりの患者の数は2月はじめからおよそ10倍に増加していて、都道府県別で多いのは群馬県、香川県、兵庫県の順でした。

 厚生労働省は、手洗いなどの予防を呼びかけています。(25日13:08)

4865とはずがたり:2017/05/06(土) 23:03:44
まじでやめよう耳掃除。米医学会が声を枯らして警告
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170504-00010003-giz-prod
ギズモード・ジャパン 5/4(木) 20:10配信

まじでやめよう耳掃除。米医学会が声を枯らして警告
まじでやめよう耳掃除。米医学会が声を枯らして警告
「肘より小さいものを耳に入れるな」と英語の諺にもあるように、欧米で耳掃除は「やってはいけない禁断の快楽」です。やるときは「ママに怒られる〜」とヒヤヒヤしながら喜んでいたりします。

それでもついついやってしまうのが耳掃除なわけですけれど、そんな罪人のためにアメリカ耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が耳ケアの新ガイドラインを発表し、ゴルァア! 何度言ったらわかる! 耳掃除やり過ぎると「耳垢栓塞」になるってばよ!と再度注意を呼びかけました。

なんでも耳垢(earwax、cerumen)には耳垢なりに、耳の中を適度に湿らせ、チリやホコリが中に入るのをブロックし雑菌の繁殖を防ぐ大事な役目があるので、そんなにゴミ扱いしてとらんでもええわ!ということらしいですよ? しかも新しい皮膚細胞が生成されると古いほうから順繰りに出ていく自浄作用もあるのだと、新論文にはあります。余計なことして自浄のサイクルを断つと耳垢がたまって、詰まったり耳が遠くなる症状が出るらしく、そうした症状に悩まされている人は子どもの約10%、成人の約5%にのぼり、高齢者や発達障害を抱える人の間で高くなることがわかりました。....

4866とはずがたり:2017/05/09(火) 11:54:15

がん治療で退院後の「外来リハビリ」…保険適用されず、取り組み遅れる
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170505-00050000-yomidr-sctch
読売新聞(ヨミドクター) 5/5(金) 19:55配信

 がん患者は、痛みやだるさ、治療の後遺症など様々な体の不調に襲われる。それを和らげ、生活の質を上げる効果が期待されるのが、がん治療に伴うリハビリテーションだ。だが、退院後のリハビリを支える「外来リハビリ」の取り組みは遅れている。(石塚人生)

■がん拠点病院の4分の1程度で…

 大けがや脳卒中の後、理学療法士ら専門職の指導で適切なリハビリを続けると、体の機能を元の状態に近づけることができる。がんの治療で体に大きなダメージを受ける場合も、同様にリハビリが欠かせない。

 例えば食道がんで胸を切り開く手術を受けると、食べ物がのみ込みにくくなり、体重も大幅に減りやすい。肺活量は、退院直後には手術前の6割程度まで落ちてしまう。肺機能が低下すると肺炎になりやすい。

 そこで治療前後のリハビリが重要になる。手術後の肺活量の落ち込みを少なくし、肺炎を防ぐには、たんの上手な吐き出し方の訓練や、息を深く吸う訓練ができる器具「インセンティブ・スパイロメトリー」を手術の1〜2週間前から続けることが望ましい。手術直後は、適度な歩行や軽い筋力トレーニングで体力を取り戻し、スムーズにのみ込みができるよう言語聴覚士らのリハビリを受ける。

 がんで入院中のリハビリは、2010年に保険適用された。今では、地域でがん診療の中心的な役割を果たす全国約400のがん診療連携拠点病院の8割で、行われるようになった。

 だが、退院後は患者の自主的なリハビリに任せられている。入院期間が短くなり、リハビリで体の機能を十分に取り戻す前に退院することも多い。退院後は専門職に教わったリハビリを自分で続けるしかないが、長続きしない人も多い。

 そこで退院後の通院の際、自宅でのリハビリの効果を確かめ、不十分なら再びリハビリを追加・指導する病院が増え始めた。これが「外来がんリハビリ」だが、がん拠点病院の4分の1程度しか行っていない。外来リハビリには保険が適用されず、各病院が独自に実践しているのが現状だ。

■プログラム開発

 昨年度から、効果的な外来がんリハビリのプログラムについて、全国63人の医師で作る日本医療研究開発機構の研究班が開発に取り組んでいる。現在、リハビリの必要性が高い乳がん、呼吸器がんなど4種類のがんを対象としている。今年度中に外来での試験導入が始まる予定だ。

 研究班代表を務める慶応大学リハビリテーション医学准教授の辻哲也さん(51)は「医療の進歩で、がんが転移しても、治療を受けながら元気に暮らす人も増えている。自宅に戻った後のリハビリはより重要になる」と話す。

 外来でのがんリハビリは、自宅で患者自身が行う筋力トレーニング、ウォーキングなどの実施状況を医師が確かめ、足りない部分を専門職が補う形で進められる。患者が定期的な経過観察や検査で外来を受診する際、そのチェックを受けることが基本になる。

 自宅でのリハビリの状況を医師や専門職に評価してもらうことは、リハビリを続ける動機付けにもなる。辻さんは「保険適用になれば外来リハビリはもっと広まる」と期待している。

4867とはずがたり:2017/05/14(日) 23:36:34
自民党のクソが開業医が儲かる様な構造でばらまきやってるから特に地方の地域拠点の綜合病院にしわ寄せが来ると思ってたけど都心部の大病院もやばいとなるとちょっと深刻だ。
>我が国の医療費は厚労省が全国一律に決めている。我が国では、田舎で治療をうけても、東京で治療を受けても、医療費は同じなのだ。勿論、土地代や人件費などのコストは全く違う。医療費を下げ続ければ、首都圏の病院から破綻する。
>首都圏の総合病院は生き残りに懸命だ。そのためには、コストを下げなければならない。弱い立場になるのは若手医師だ。サービス残業が常態化しているところが珍しくない。また、彼らの給与は安い。都内の大学病院に勤務する30代の外科医は「給与の手取りは20万円くらいです」という。

>首都圏では医師の絶対数が足りないからだ。人口10万人あたりの医師数は230人にすぎない。四国は278人、九州北部は287人だ。実に2割以上の差がある。…東京だけは医師が多いが、他の3県は南米や中東並みの数字だ。
地方から首都圏へ医者を集めないとあかんのか!?
早稲田の所沢に医学部造らせれば良いね。

名門「聖路加国際病院」が経営危機に陥るわけ
病院は東京から崩壊する:前編
http://president.jp/articles/-/21994
政治・社会 2017.5.10
上 昌広
医療ガバナンス研究所 理事長 上 昌広
PRESIDENT Online

日本屈指の名門病院「聖路加国際病院」が経営危機に陥っている。その背景には医療制度の構造的な問題がある。医療崩壊は防げるのか――。

「聖路加国際病院」でボーナス遅配
病院は東京から崩壊する――。

東京一極集中、地方の衰退が叫ばれる昨今、このように言われて、俄には信じられない方が多いだろう。東京には多くの病院があり、厚生労働省やマスコミは医師が都会に集まることを問題視する。一体、どうなっているのだろうか。問題は医療システムを一面的にしか見ていないことだ。医療システムは複雑系だ。さまざまな物事が有機的に結びつく。

拙著『病院は東京から破綻する 医師が「ゼロ」になる日』(朝日新聞出版)では、この点について、データに基づいて議論し、患者はどう対応すればいいか提言した。今回、拙著のポイントを2回にわけて解説していく。第1回は「名門病院」の経営危機を取り上げたい。


昨年、医療界に衝撃が走った。名門の「聖路加国際病院」(東京都中央区)の夏のボーナスの支払いが遅れ、1割程度カットされたというのだ。月刊誌「選択」の2016年10月号が伝えたもので、同誌のサイトでもみることができる(https://www.sentaku.co.jp/articles/view/16256)。

きっかけは昨年5月頃の労基署の監査。サービス残業の常態化が指摘され、未払いの残業代を支払ったところ、財務状態が悪化したらしい。

聖路加国際病院を経営する聖路加国際大学の財務状況は、一見盤石だ。2015年度の財務報告によると、純利益は130億円。人件費率は45%で、総資産は851億円。自己資本比率は88%で、長期・短期の借入金はそれぞれ2億円、3300万円しかない。

ところが、実態は、この報告とはかなり違う。「選択」の2017年1月号によると、黒字になったのは、聖ルカ・ライフサイエンス研究所を解散し、その資産を病院の経営母体である聖路加国際大学に譲渡したためだという。これを除くと、実質は約8億円の赤字。ボーナスが遅配となったのも納得がいく。

4868とはずがたり:2017/05/14(日) 23:36:49

聖路加国際病院は、首都圏(以下、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県を指す)きっての名門病院だ。マスコミの病院ランキングでは、常に上位に位置し、同院での治療を望む患者は多い。

あまり知られていないが、聖路加国際病院が赤字になるのは、医療制度が構造的な問題を抱えているからだ。問題点を簡単にご紹介しよう。

高齢化が進むわが国で、医療費の伸びは急速だ。2015年度の国民医療費は41兆5000億円。前年より3.8%増加した。政府は、増大する医療費を抑制するために、2年に1回の診療報酬改定で診療単価や薬価を引き下げている。国民医療費は患者数と一人あたりの治療費を掛け合わせたものだ。高齢化に伴い、患者数が増えるので、診療単価を引き下げるという理屈だ。

この理屈は、一見もっともだ。ただ、このやり方は永久には続けられない。診療単価を下げ続ければ、やがて経営できない医療機関が出てくるからだ。実は、最初に破綻するのは首都圏の病院だ。

我が国の医療費は厚労省が全国一律に決めている。我が国では、田舎で治療をうけても、東京で治療を受けても、医療費は同じなのだ。勿論、土地代や人件費などのコストは全く違う。医療費を下げ続ければ、首都圏の病院から破綻する。

特に弱いのは総合病院だ。専門病院と比較して、小児科や産科のような患者の少ない診療科を揃えなければならない総合病院は、どうしても赤字体質になってしまう。聖路加国際病院は、その典型例だ。もちろん、氷山の一角である。

首都圏の病院が赤字になるわけ
首都圏の総合病院の代表は大学病院だ。あまり報じられないが、多くの大学病院が赤字経営となっている。例えば、日本医科大学(東京都文京区)が発表した財務諸表によれば、2014年度の売上高利益率はマイナス19.4%で、158億円の赤字だった。約600億円の有利子負債があり、総資本を自己資本で割った財務レバレッジは349%と大幅な借金超過だった。流動比率(流動資産と流動負債の比)は70%だ。

流動比率は、負債の返済能力を見る指標の一つだ。税理士の上田和朗氏は「企業の経営状態を判断する際のもっとも重要な指標」と言う。流動比率は、流動資産が流動負債より多いか否かを示し、通常は120%以上あるのが望ましいとされている。日本医大の経営危機が如何に深刻かご理解いただけるだろう。

経営が悪化しているのは、日本医大だけではない。神奈川県の聖マリアンナ医大(神奈川県川崎市)、北里大学(神奈川県相模原市)なども赤字だ。

首都圏の総合病院は生き残りに懸命だ。そのためには、コストを下げなければならない。弱い立場になるのは若手医師だ。サービス残業が常態化しているところが珍しくない。

また、彼らの給与は安い。都内の大学病院に勤務する30代の外科医は「給与の手取りは20万円くらいです」という。生活するためには、アルバイトに行かねばならない。この医師は「平日は外来とオペ室に医師は出払い、病棟は『無医村』になります」という。首都圏の大学病院で医療事故が続くのも宜なるかなだ。

こうなると、経営者の努力で何とかなるというレベルを超えている。内部留保を使い尽くせば、倒産するしかない。

必ず起きる「患者激増」と「医師不足」
首都圏の病院が経営難に陥る一方で、これから患者は激増する。

図1(略)は、関東地方の75歳以上の人口を2015年と2025年で比較したものだ。医療ガバナンス研究所の研究員である樋口朝霞氏が、国立社会保障・人口問題研究所の地域別将来人口推計のデータを利用して作成した。

この図を見ると、関東地方で急速に高齢化が進むことがわかる。特に、首都圏の高齢化は著しい。大部分の地域で、わずか10年間の間に後期高齢者が3割以上も増加する。

4869とはずがたり:2017/05/14(日) 23:37:06
>>4867-4869
患者は増えるのに、彼らが頼る病院は倒産の瀬戸際にある。

首都圏が抱える問題は、病院の経営難だけではない。経営難はあくまで金の問題だ。診療報酬体系の規制緩和などで、対応できる側面もある。深刻なのは、首都圏で医師が不足していることだ。医師の養成には時間がかかる。早急に対応しないと手遅れになる。

読者の多くは「東京には医者が多いので、埼玉県、千葉県、神奈川県で多少不足しても問題ない」とお考えかもしれないが、この考えは間違っている。首都圏では医師の絶対数が足りないからだ。人口10万人あたりの医師数は230人にすぎない。四国は278人、九州北部は287人だ。実に2割以上の差がある。

さらに、首都圏は医師の偏在が著しい。人口10万人あたりの医師数は東京都314人に対し、埼玉県155人、千葉県179人、神奈川県202人だ。東京だけは医師が多いが、他の3県は南米や中東並みの数字だ。

首都圏は広い。全ての患者が東京の病院を受診できるわけではない。

このため、現在でも首都圏では救急車のたらい回しなどが頻発している。2013年3月には、埼玉県久喜市で救急車を呼んだ75才の男性が、県内外の25病院から合計36回、受け入れを断られ、最終的には県外の病院で死亡した事件があった。これも氷山の一角だ。

今後、状況は益々悪化する。図3は首都圏の75才人口1000人あたりの60歳以下の医師数の推移だ。情報工学を専門とする井元清哉教授(東大医科研)との共同研究である。

団塊世代が亡くなる2035年ころに一時的に状況は改善するが、その後団塊ジュニア世代が高齢化するため、再び医療ニーズは高まる。多くの県で、2050年の高齢者人口当たりの医師数は、現在の3分の2程度になる。そのころの東京の状況は、現在の千葉県や埼玉県とあまり変わらない。

「看護師不足」も発生する
首都圏の問題は医師不足だけではない。看護師も不足しているのだ。

医師と違うのは、東京でも不足していることだ。2014年末現在、東京都の人口10万人あたりの就業看護師数は727人で、埼玉県(569人)、千葉県(625人)、神奈川県(672人)、茨城県(674人)、愛知県(724人)についで少ない。

看護師が多いのは高知県で人口10万人あたり1314人。ついで鹿児島県(1216人)、佐賀県(1200人)、長崎県(1182人)と続く。高知県は東京都の実に1.8倍である。

既に弊害が出ている。2007年7月、東京都保健医療公社荏原病院の産科病棟の一つが閉鎖した。原因は看護師の欠員だった。当時、荏原病院の看護体制は定数316人に対し、欠員が58人もあった。これでは、病院機能は維持できない。

最近、厚労省は在宅診療などを強化した地域包括ケアシステムの確立を目指しているが、その際、重要な役割を果たすのは看護師だ。現状では、首都圏で地域包括ケアシステムを立ち上げるなど、机上の空論と言わざるをえない。

首都圏では医師と看護師が不足し、おまけに病院経営のコストも高い。このまま無策を決め込めば、早晩、首都圏の医療は崩壊する。

患者はどうすればいいのだろう。次回、この点を解説したい。

上 昌広(かみ・まさひろ)
医学博士。1968年兵庫県生まれ。1993年東京大学医学部医学科卒業、1999年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。虎の門病院血液科医員、国立がんセンター中央病院薬物療法部医員、東京大学医科学研究所特任教授など歴任。2016年4月より特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所を立ち上げ、理事長に就任。医療関係者など約5万人が講読するメールマガジン「MRIC」編集長。

4870とはずがたり:2017/05/18(木) 18:49:25
歳をとらない遺伝子?サーチュイン遺伝子のウソとホント
https://matome.naver.jp/odai/2141036229817133201

過去に話題となった、カロリーを制限することによって活性化するサーチュイン遺伝子、サーチュイン遺伝子が活性化することによって老化しないからだになる、ダイエットにも効果的といわれていたけど、本当なのかどうか調べてみました。 更新日: 2015年04月21日

4871とはずがたり:2017/05/19(金) 10:27:16

哺乳類はみんな「おしっこ21秒」の不思議
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20170502/med/00m/010/023000c
2017年5月4日 堀江重郎 / 順天堂大学教授

体重3kg以上の哺乳類 意外な共通点
 動物種によって、排尿に要する時間は異なるのか--。こんなことを検討した愉快な研究が、2015年のイグノーベル賞(物理学賞)に選ばれました。イグノーベル賞には、ユーモラスでありながらも、しっかりとした科学的な研究が選ばれています。この研究によると、体重が3kg以上ある哺乳類は、どれも約21秒で排尿しているというのです。つまり、ゾウもキリンもヤギもトラもチンパンジーも、みんな排尿時間は、おおむね21秒なのです。
 体の大きな動物の方が、排尿時間は長いような気もします。でも、体が大きくなれば、当然ぼうこうの容量も大きくなるのですが、おしっこを出す尿道も太くなり、勢いよくおしっこが排出されます。そのため、体が小さくてぼうこうの容量も小さい動物と排尿時間は変わらないのです。

謎の臓器「ぼうこう」
 なぜ、哺乳類は、一様に21秒という排尿時間になったのでしょうか?
 例えば、心拍数、寿命、酸素消費量は動物種によって異なります。生存に有利な形質を持った者が生き残っていくというダーウィンの進化論の自然淘汰説(しぜんとうたせつ)で考えると、「21秒」には何か理由があるはずです。
 そもそも、爬虫(はちゅう)類や鳥類にはおしっこをためるぼうこうという臓器はありません。総排泄腔(そうはいせつくう)と呼ばれる器官から、おしっこが作られるたびに排泄しています。一方で、哺乳類はぼうこうにおしっこをためて、まとめて排出しています。ということは哺乳類にとっては、ぼうこうを持つことが生存に適していることになります。
 ぼうこうを持つメリットは何でしょう? おしっこの臭いから天敵に存在を知られて捕獲される危険を減らすとか、縄張りを主張するマーキングには、まとまった量のおしっこが必要などの理由が想像できます。しかし、実はぼうこうの進化の理由はあまりよく分かっていません。一方、なんらかの遺伝子群がぼうこうの形成に関わっていることは分かっています。哺乳類がぼうこうを持つようになった理由は、これらの遺伝子群が、いつ、どのように現れたのかが解明されて、初めて理解されるのでしょう。
21秒が「若返り」の鍵?
 もちろん、ヒトも生殖年齢では、ほぼ21秒で排尿しています(厳密にいえば女性は男性よりも排尿時間は短い)。しかし高齢になると、男女ともぼうこうの筋力が低下することで、男性はさらに前立腺の肥大によって、排尿を21秒で終えることが難しくなります。見方をかえれば、排尿時間が21秒を超えるようになった人を高齢者と言ってよいかもしれません。
 しかし、前立腺がんで前立腺を手術で摘出した男性は、排尿時間が21秒以下に一気に減少します。海外の研究では、前立腺を摘出した男性は、一般の男性よりも長生きであることが知られています。前立腺は、尿の切れに関わり、精子のクオリティーをあげる役割があります。しかし、高齢者にとっては車の速度を制限するリミッターのようなもので、排尿をしにくくする煩わしい存在になりがちです。リミッターを外した車が、爆音をあげて猛スピードで走っているのを見ると、男性も前立腺を摘出して21秒の排尿に戻ることで、「若返る」のかもしれないと考えています。
 前立腺肥大症の手術のひとつに、レーザーで肥大した部分をくりぬいてしまう、経尿道的ホルミニウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)という手術があります。この手術を受けた方は「おしっこの出方が高校生の時に戻ったようだ」と喜ばれます。加えて、男性の元気度のバロメーターである「男性ホルモン」テストステロンの値が上がり、起床時の勃起が回復してくる方もいます。
 気持ち良いおしっこをする「快尿」という言葉を、旭川医科大学の松本成史先生が提唱されています。快尿を取り戻すことが、アンチエイジングになるというのは面白いですね。
【医療プレミア・トップページはこちら】
堀江重郎
堀江重郎
順天堂大学教授
ほりえ・しげお 順天堂大学大学院教授、泌尿器科医。1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得し、国立がんセンター中央病院などを経て、42歳で帝京大学医学部主任教授に就任。日本初の男性外来であるメンズヘルス外来を開設。2012年より現職。手術ロボット・ダヴィンチを駆使した前立腺、腎臓手術のトップランナーであると同時に、アンチエイジングと男性医学、腎臓学の研究に没頭している。中高年男性をハツラツとさせるのが生きがい。日本メンズヘルス医学会理事長、日本抗加齢医学会副理事長。著書に「ヤル気がでる!最強の男性医療」(文春新書)、「男性の病気の手術と治療」(かまくら春秋社)ほか。

4872とはずがたり:2017/05/19(金) 10:29:07
「おしっこの回数」と寿命の関係
2015年11月2日 堀江重郎 / 順天堂大学教授
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20151030/med/00m/010/015000c

本当は怖い頻尿の話
 さわやかな秋となりました。食欲の秋、運動の秋。勉学の秋でもありますね。というわけで今回は、肌寒くなってきた秋らしい話題として「おしっこの回数」について考えてみます。たかが尿の回数、と侮ってはいけません。寿命や健康に大きく関わっているのです。
夜中に3回トイレに行くと…
 朝晩は冷えるこのごろ、「どうもおしっこが近くて」とか、「就寝中にトイレに起きるようになった」という方が外来に多く来られます。

 そもそも日本人は就寝中(夜中)に何回トイレに行くのでしょう? 統計を見ると50歳以上の方の過半数は、夜中に1回はトイレに行きます。だから、夜中1回というのは、中年以上では「標準的」と言えますね。私たち泌尿器科医は、夜中に3回以上トイレに起きるのを「夜間頻尿」と呼んでいます。頻尿とは、トイレの回数が頻回であることの医学用語です。
 夜中1、2回起きるだけでも眠りが中断されて、翌日ぼんやりしてしまいます。3回ともなると、大変つらい。では、この夜間頻尿の方はどのくらいいるのか--というと、70代の男性で30%くらい、女性では15%くらいでしょうか。多くの人が悩まされているのです。
高齢者の夜間頻尿は寿命に関係する
 「おしっこの回数が多いのは不便だけれど、老眼と同じで体に悪いわけではないでしょう」と思われた方もいるかもしれませんね。ところが、夜中のトイレの回数は高齢者の方では寿命に関係するのです!
 北欧での有名な研究で、高齢者の集団を4年間追跡したところ、夜間頻尿の方はそうでない方よりも、なんと2倍多く亡くなっていた、という衝撃的な結果があります。つまり、夜中にトイレに行く回数が少ないほうが、長生きするということになります。
 また、高齢の方が夜中に何度も起きてトイレに行くようになると、転倒して骨折する危険性が高くなることが知られています。高齢者の骨折は、肺炎など重篤な状態に陥りやすいです。だから、夜間頻尿の方は治療をするメリットが十分にあります。「年のせい」と言わずに、「転ばぬ先のつえ」と考えてぜひ泌尿器科医にご相談ください。
夜間頻尿は病気のサイン
 一方、若い方ではというと、「睡眠時無呼吸症候群」との関連が注目されています。眠っている間に呼吸が止まる病気です。いびきが大きく、30代なのに必ず夜中にトイレに行く、という方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。さらに、夜間頻尿は他の重大な病気のサインであることも。夜中のトイレは、日中よりも尿量が少ないのが普通です。しかし糖尿病、心臓病、腎臓病があると、夜中の尿の回数のみならず、尿量が多くなってきます。
 後編は、尿が「たまる」、「出る」仕組みから、夜間頻尿などの排尿障害が起きる要因を詳しく解説し、「最近トイレが近い人のためのアンチエイジング3カ条」を紹介します。

 何気なく尿意を感じて何気なく終わる排尿ですが、「正常」な排尿は、
<1>尿が十分にたまる
<2>尿がスムーズに出る
という二つの要素から成り立っています(当たり前ですよね)。

「楽しくない排尿」
 では、尿意を急に感じたり、人より回数が多かったり、夜中にトイレに起きてしまったり、排尿に時間がかかる……言わば「正常でない」排尿はどうでしょうか。
<1>尿が十分にたまらないうちに尿意がある(尿が近い、間に合わない気がする)
<2>尿の出方が悪い(尿が細い、おなかに力を入れないと出ない、残尿感がある)
ということになります。専門的には「排尿障害」と呼びます。排尿が楽しくない状況です。

4873とはずがたり:2017/05/19(金) 10:29:31
>>4872-4873
動脈硬化、ストレス、気温の変化で感じやすくなる尿意
 まずは、尿が十分にたまらないうちに尿意がある、ということについて考えてみましょう。尿のたまり具合は、膀胱(ぼうこう)のやわらかさと、尿意を感じる神経に影響されます。尿意は基本的には、膀胱の中の圧力を感受しています。膀胱は筋肉の袋ですので、軟らかいと、尿が十分(おおむね150ccくらい)たまるまで、中の圧力は高くならず、尿意は感じません。一方、膀胱が硬くなってくると、ちょっと尿がたまっただけで圧力が高くなり、尿意を感じてしまいます。
 最近の私たちの研究で、この膀胱の硬さは、膀胱の血液の流れと関係があることが分かりました。心臓も脳も、血液の流れが悪くなると心筋梗塞(こうそく)、脳梗塞といった重大な病気になります。膀胱も、動脈硬化によって血液の流れが悪くなると、尿が近くなるのです。また、糖尿病で血液の流れと、神経の伝導が悪くなると、神経が過敏になって尿意を感じやすくなります。
 さらに、尿意を感じやすくする要因があります。それは、ストレスです。学生時代「あと5分で試験が終わるのに、問題がたくさん残っている……」という時、泣きたい気持ちと同時に、強烈な尿意を感じた記憶はないでしょうか? 人間は強いストレスを感じると、交感神経という自律神経が働きます。この交感神経は、尿意を感じさせると同時に、膀胱の尿の出口と尿管を締めてしまいます。排尿には大変マイナスに作用する神経です。最近トイレで起きるようになった、という方は身近なストレスがないかを考える必要があります。
 交感神経は、興奮したり、怒ったり、心配したり、という大きな感情の動きだけでなく、車の運転や人混みを歩くこと、スマートフォンやパソコンを見ること、そしてなんと寒いところにいることでも活性化します。気温の変化にも敏感に応答するのです。だから、秋が深まってきて、肌寒くなった夜にトイレに行く回数が増えたとしたら、それは交感神経のせいかもしれません。夜間頻尿の方は、布団を厚くして、部屋の温度を保っておくことでも治療効果があります。

交感神経を抑え、一酸化窒素を増やそう
 次に、尿の出方が悪い、ということを考えてみましょう。ここで関係するのも、まずは、先ほどの交感神経です。先ほど、交感神経は尿の出口を締める作用があると言いました。駅や会社のトイレで、「隣の人は早く終わったのに、なんだか緊張すればするほど尿が出ない」ということがありませんか? また、前立腺の肥大で交感神経が発達したり、血圧の上昇で交感神経の勢いが強くなったりすることでも、尿がスムーズに出にくくなります。このため、男性で「尿が出にくい」「時間がかかる」「尿の間隔が近い(頻尿)」という方には、交感神経の尿の出口を締める働きをストップする、「α1阻害薬」というお薬が処方されます。
 逆に、尿の出口を緩める作用があるのが一酸化窒素(NO)という物質です。NOは、血管や神経でアルギニンというアミノ酸から作られるガス(気体)で、全身の平滑筋を緩める重要な作用があります。体内のNOが減ってしまうと、「緩み」のない体となってしまいます。

 実は、生活習慣病と呼ばれる高血圧、糖尿病、動脈硬化症、さらにはうつ病、そして排尿障害では、すべてこのNOが減ることが分かっています。NOが減る原因は、大きく二つあります。活性酸素による酸化と、糖化です。いわゆる“老化”ですね。活性酸素は、カロリー過多の食事、喫煙、紫外線、放射線により増えます。糖化は、高血糖、高果糖、揚げ物など「茶色い」食べ物の過剰で起きてきます。
 交感神経を抑えて、NOを増やすのに有効なのが運動です。最近の報告では、15分の早歩き程度、つまり汗ばみ心拍が上がる程度の運動でも、効果があると言われています。ストレッチや、ゆっくり入浴することも交感神経を抑えてくれます。
最近トイレが近い人のためのアンチエイジング3カ条
<1>食欲の秋、ですが腹7分目に。野菜と果物をたくさん取って、揚げ物のような茶色い食べ物、パンやごはんのような白い食べ物は控えめに。
<2>運動の秋、週1回の運動だけでなく、毎日15分の早歩き。ストレッチ。汗をかくこと
<3>芸術の秋、心を豊かにしてストレスを減らす。そしてスマホ、パソコンは就寝前には見ないで、ゆっくり入浴。
 勉学の秋、おしっこのメカニズムも深いです。

4874とはずがたり:2017/05/19(金) 14:48:33

<陶生病院汚職>参事の医師 治験委託料でキャバクラ
毎日新聞社 2017年5月19日 01時23分 (2017年5月19日 09時03分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170519/Mainichi_20170519k0000m040197000c.html

 ◇会議費の名目で流用

 新薬などの臨床試験(治験)の補助事業者選定を巡る贈収賄事件で、第三者供賄容疑で逮捕された公立陶生病院(愛知県瀬戸市)参事の医師、谷口博之容疑者(63)は、製薬会社から病院に支払われる治験委託料の一部を飲食代などに私的流用していたことが、捜査関係者などへの取材で分かった。愛知県警は、委託料を差配できる立場を利用し、積極的に治験を引き受けていたとみている。

 名古屋地検特捜部は18日、谷口容疑者を第三者供賄罪で、治験補助会社「ASOCIA(アソシア)」(東京都)の実質経営者、小曽根秀明容疑者(53)を贈賄罪でそれぞれ起訴した。第三者供賄罪は、公務員が職務に関して依頼を受けた見返りに、第三者に賄賂を受け取らせることを罰する。直接金品を受け取らなくても実質的に利益を得たとみなされ、5年以下の懲役が科される。

 陶生病院によると、治験委託料は半分を病院収入とし、残りを治験を担った診療科に支給している。谷口被告は2014、15の2年間に28件の治験で統括する責任医師を務め、自身が部長の呼吸器・アレルギー疾患内科に委託料計5000万円ほどが配分された。

 病院関係者や捜査関係者によると、谷口被告は診療科に配分された委託料を差配する立場にあり、会議費の名目でキャバクラを頻繁に利用したりして、委託料の一部を飲食代などに費やしていたという。陶生病院は医師側に配分された委託料の使途に制限を設けておらず「谷口被告が何に使ったか把握していない」としている。…

4875とはずがたり:2017/05/22(月) 20:28:55
医師が警告!「月曜日は、ここまで危険だ」 「突然死、自殺、病気も多い」どうすればいい?
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/life/toyokeizai-171557
08:00東洋経済オンライン

「大事な予定や仕事は『月曜日』ではなく、『木曜日』か『金曜日』に入れたほうがいい」「糖尿病の人がおやつを食べるなら、『午後3時ごろ』がおすすめ」――。

世の中には意外に知られていないが、私たちの健康を決定づける「正しい時間の使い方」が存在する。

裏返すと、世の中には「健康を損ねやすい『魔の時間帯』が存在」し、その「魔の時間」を医学博士の石黒源之氏は「ブラックタイム」と呼んでいる。

石黒氏が臨床医として37年間の知識と経験を基に執筆した『「正しい時間の使い方」が、あなたの健康をすべて左右する』が発売されるやいなや話題になり、「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)への著者出演まで決まった。

では具体的に、「何曜日」の「何時」の時間に気をつければ、「まさかの事故と病気」からあなたと家族を守ることができるのか。本記事では、「月曜日」の危険性と対処法について解説する。

精神的にも肉体的にも危険な「月曜日」
「月曜日の朝、なかなか起きられない。気分が乗らない」「通勤や通学で電車に乗っていると、月曜日ほどお腹が急に痛くなってくる」

そんな症状になったことはないでしょうか。

これは、「マンデー症候群」と呼ばれる症状で、主にストレスからくるものです。

意外に知られていない事実ですが、「心筋梗塞」や「脳梗塞」などに加えて、実は「子どものおねしょ」も、1週間の中で月曜日に多いことがわかっています。

また、「男性の自殺」が1週間で最も多いのも、月曜日の朝です。

「月曜日」は精神的にも肉体的にもストレスが大きく、とにかく「危険」がいっぱいです。

具体的に、「月曜日」は何がどう危ないのか? どう乗り切ればいいのか? 本記事で解説したいと思います。

「月曜日」は、どれほど危険なのか。まずは具体例を紹介しましょう。

ストレスが働き盛りの世代の心臓を直撃
【1】「心筋梗塞」は、月曜日がいちばん多い

ある医療機関で心筋梗塞の発症日時を過去10年間分調べたところ、働いている世代の人が発症した曜日は、仕事始めの「月曜日」が最も多いことがわかっています。

休み明けの月曜日、「仕事に向かうストレス」が、働き盛りの世代の心臓を直撃するのだと考えられます。

【2】「自殺」も、月曜日がいちばん多い

日本人の死亡原因は全体で見れば、がんが第1位ですが、働き盛りの男性20?44歳までに限ってみると死因の第1位は自殺です。

特に男性の場合は、月曜日は「自殺リスク」がはっきりと高くなる傾向にあることがわかっています。

また、1日の中で自殺しやすい時間帯を見ると、ピークは午前5?6時です。

つまり、自殺に関しても「月曜日の朝」は最も危険な時間帯なのです。

4876とはずがたり:2017/05/22(月) 20:29:12
>>4875-4876
【3】「人工透析・血液透析の人」も、月曜日に要注意

透析は1日おきに行うのが理想なのですが、平日の月・水・金というように、曜日ごとで決められることが多くあります。

しかしそうなると、土・日は人工透析を受けることができません。2日間透析ができないので、月曜日には水分やカリウムや尿毒素などが体内にたまった状態になります。

そのため月曜日には、患者さんの体に大きな負担がかかり、透析患者の死亡率も月曜日がいちばん高いことがわかっています。

では、「ブラックタイム」である月曜日を上手にやり過ごす秘訣は何か。ポイントは3つあります。

「月曜日を上手に乗り切る」3ポイント
【1】「“サザエさん症候群”は当たり前」と知る

日曜日の夕方ごろになると、明日からの仕事の段取りを頭の中で無意識に考えてしまったり、予想できる心配事に頭を悩ませたりして、寝つきが悪くなってしまう人が少なからずいます。

「サザエさん症候群」といわれる症状ですが、それはある意味、当たり前のことなのです。「日曜の夕方ごろから気分が沈むのは、当然」と知ることで、少しは気がラクになるのではないでしょうか。

【2】「日曜日の夕方から」は、特にリラックスする

次に大切なのは、日曜の夕方以降は、無理をせず、いつも以上に意識してリラックスすることです。

日曜日の夕方は、多くの人にとってとても大きな憂鬱、プレッシャーとなる時間帯。予定を無理して入れず、できるだけ仕事のことは考えずにリラックスする工夫をしてみましょう。

【3】「大事な仕事や予定」は月曜日に入れない

もうひとつ大切なのは「仕事の始めの月曜に、大事な予定を入れない」ことです。

月曜日に大事な仕事や予定が入っていると、それが大きなストレスになります。なるべく気をラクにして取り組める内容の仕事から、1週間を始めることをおすすめします。

大きい仕事は、週の半ばの「水曜日」か「木曜日」に入れると、ストレスを感じにくくなります。

「月曜日がちょっと憂鬱」という人ほど、月曜日の仕事の負担の軽減をぜひ、実践してみてください。

今回解説したように、人生には「事故や病気になりやすい危険な時間帯」が存在します。その「危ない時間帯」を、私は「ブラックタイム」と命名しました。

「ブラックタイム」を知り、上手に避けることができれば、まさかの「事故や病気」からあなたと家族の命を守ることができます。

ぜひ「ブラックタイム」と「上手なコツ」を知ることで、「人生のブラックタイム」を上手にやり過ごしてください。

4877とはずがたり:2017/05/22(月) 20:30:36
遅めの夕食・夜食が常態化! 危険すぎる夜食症候群
https://news.goo.ne.jp/article/allabout/life/allabout-21535
05月21日 20:45All About

■夕食は遅めでも仕方ない? 夜食症候群のメカニズム
名前の通り、夜遅くに多くの量の食事をとってしまう「夜食症候群」。1日の摂取カロリーのうち、25%以上を夕食および夜食で摂ることを言います。さらに、夜食症候群の状態になると、睡眠中に起きて、何かを食べたくなることもあり、実際に食べてしまうことも。習慣化してしまうと、肥満などのメタボリックシンドロームの原因にもなるため、厚生労働省も注意を呼びかけています。

体の中には、脂肪を溜める脂肪細胞があり、この脂肪細胞は、体の現状を維持するために、食欲を抑制したり、エネルギー代謝を促進させるレプチンというホルモンを出したりしています。しかし夜遅い食事が習慣化すると、レプチンの作用が低下してしまいます。レプチンの作用が低下すると食欲が増し、さらに夜食が食べたくなってしまいます。一方でエネルギー代謝は低下し、肥満になりやすくなってしまうのです。睡眠中は体の代謝が低下するため、寝る前の食事による余分なエネルギーは脂肪として蓄積されてしまいます。さらに夜間は、消化管の吸収もよくなります。

■飲み会、晩酌も多い人は注意! お酒と夜食の負の関係
さらに気をつけたいのが晩酌などの習慣がある場合。お酒などのアルコール飲料は、胃への血流がよくなり、消化酵素が多く分泌され、動きもよくなるために、胃の内容物は腸に流れます。胃が空になると、当然ながら食欲が増します。さらにアルコールは、血液中の糖分を減らすインスリンの作用を強めますので、血液中の糖分が少なくなります。つまり、ただ空腹を感じるだけでなく、甘い物や炭水化物を食べたくなってしまうのです。

炭水化物を中心とした夜食を取ってしまうことで、高血糖を起こし、これは糖尿病の危険性につながります。寝る前の高血糖状態は睡眠中も続いてしまうために、睡眠障害も引き起こします。夜寝る前にお酒と一緒につまみなどを食べてしまうのも夜食症候群の一因になります。

■増加している夜食症候群……その原因は?
今、私たちの身の回りには、24時間営業や深夜営業の店、コンビニが当然のようにあります。そうした店舗で深夜に働いている人も増えているということですし、それらの店やコンビニの利用者も増え、生活時間のボーダレス化が進んでいます。

朝食欠食者を対象にした国の調査によると、40代男性の36.6%、女性の19.2%が、21時以降に夕食を摂っていることがわかりました。さらに、男性全体では、10.8%もの人が23時以降に夕食を摂っているのだそうです。つまり、遅い夕食を摂る人が多く、その傾向は男性に強いと言えます。女性がやや少ないのは、ダイエットを意識している割合が男性より多いからかもしれません。

いつでも、食べ物を買うことができる環境、夜遅くまでの仕事をすることで、全体的に夜食症候群が増えていると言えます。

■習慣化すると危険! 夜食症候群が招く病気
肥満からメタボリックシンドローム、高血糖などから糖尿病、高コレステロール血症などから動脈硬化、高血圧など、まさに生活習慣病になり、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞などの心血管の病気を起こすことになります。夜食症候群と思ったら、まずは、食生活を見直す必要があります。

■太らない夜食の取り方に似ている? 夜食症候群の対策法
まずは、食事時間を早くすることができないかどうか生活を見直しましょう。できれば、寝る2時間前には食事を終えておきたいものです。夜食として食べるにしても低脂質、低炭水化物で消化に良い良質なタンパク質を含むものを選ぶようにし、カロリーを抑えておきましょう。1日の食事バランスも、できれば、朝食をしっかりと摂るようにしましょう。

残業が避けられない時には「残業前に軽食を摂っておく」「残業後に食べるものは考えて選ぶ」ことが大切です。残業後に食事を取る場合、魚の練り物、豆腐、おでんなどタンパク質を中心とした食材、春雨やコンニャクなどの満腹感が得られやすいカロリーの少ない食材を選ぶようにしましょう。遅い時間に食べ過ぎてしまうことを防ぐためにも、残業がある日には昼食をしっかりと摂っておくようにすることも大切です。生活習慣や仕事の時間はすぐには変えられないかもしれませんが、健康に直結する毎日の食生活、できることから自分でできる対策を取っていきましょう。

清益 功浩

4878とはずがたり:2017/05/22(月) 22:40:36

面倒くさいし読まないと思うけど出典明記してよ。

二人の絆を強くして、寿命も延ばすキスの効用
https://allabout.co.jp/gm/gc/450208/
恋人たちのコミュニケーションとして重要な「キス」。そもそも人はどうしてキスをするのか、その目的と「キスの効用」をご紹介いたします。「キスの効用」を知ることで、最近キスが減ってきたというカップルがキスをするきっかけになるかもしれません。

恋愛ガイド 桜井 結衣

突然ですが、彼女のいる男性に質問です。彼女とキスしてますか? 付き合い始めは頻繁にしていたのに、月日の流れとともにおろそかになるというカップルも多いようです。実は、キスには様々な効用があります。「キスの効用」を知れば、頻繁にキスをしたくなるのではないでしょうか。

そもそも、人間がキスをする理由とは?

唇の写真
キスをするのには、理由があった!
キスは、ただ唇と唇が触れるだけのものでも、単なる愛情表現でもありません。キスをすると、互いの唾液を交換することになりますよね。当然ですが、唾液には細菌が含まれます。そして、細菌を交換することには、ある二つの重要な目的があります。

一つは、自らの免疫力を高めることです。もう一つは、相手のDNAや生殖状態を探り、自分にとって必要なDNAを持っているかどうか本能的に判断することです。自分と遠いDNAを持つ相手との子ほど、生命力が強く優秀な子になる可能性が高いと言われています。

このため、自分と近いDNAだったり、本能的に自分に合わない相手とキスをしたときには、妙な味がするなど何かしらの違和感を感じるようです。実際に、アメリカで行われた研究では59パーセントの男性と66パーセントの女性が、キスに関する不具合によって恋愛関係を築けなかったと証言しています。まさに、キスで交際相手を選別していると言えますね。

次のページでは、「キスをすると起こる素敵なコト」をご紹介いたします。

キスをすると起こる素敵なコトって?

キスをするカップル
「キスをするカップル」と「キスをしないカップル」には大きな差ができる!?
キスをすると、様々な素敵なコトが起こります。まず、キスをすると、「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。オキシトシンは、別名「幸せホルモン」「絆ホルモン」「恋愛ホルモン」などと呼ばれます。このホルモンは、ストレスを軽減したり、気分を安定させたり、信頼感を強くしたり、幸福感をもたらしたり、男女間の絆を深め浮気を防止する効果があるとされています。

また、イギリスで行われた研究では、キスを交わすことで、オキシトシン以外にも「エンドルフィン」というホルモンが分泌され、沈んだ気持ちを励ます抗鬱作用をもたらすと言われています。

そして、カナダの大学では、こんな研究が行われました。それは、出勤前にキスをしてから家を出るカップルと、キスをしないで出かけるカップルを比べたものです。この研究で分かったことは、出勤前にキスをしてから家を出るカップルのほうが、そうでないカップルに比べ欠勤率も交通事故に遭う確率も低いこと、収入が約25パーセント高いこと、寿命が約5年長いことです。なんだか、すぐにでもキスをしたくなるほど素敵なコトばかりですね。

情熱的なキスこそが二人の絆を強くする!

情熱的なキスは、興奮をもたらすドーパミンや、相手を求める気持ちを強くするセロトニンといった神経伝達物質の濃度を押し上げます。また、男性の唾液に含まれている「テストステロン」というホルモンが女性の口に入ると、女性の性欲が高まります。

つまり、キスをすることでセックスにつながりやすくなるのです。カップルにとってセックスは重要なコミュニケーションのうちの一つです。セックスをすることで、一緒にいることの安心感や幸福感が増し、絆が強くなります。

二人の絆を強くするためにも、キスを日常的にしてみてはいかがでしょうか。頻繁にキスをしているカップルの方が、「互いに愛情を感じている」「一緒にいると幸せを感じる」という声が多いのも事実です。パートナーに「キスの効用」を伝えることで、キスをするきっかけになるかもしれません。

4879とはずがたり:2017/05/26(金) 23:01:26
<名大>手術中の写真をFBに 大学院准教授を諭旨退職処分
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20170527k0000m040154000c.html
21:41毎日新聞

 ◇1回掲載 3月に依願退職、追加で処分

 手術中の写真をフェイスブック(FB)に1回掲載したなどとして、名古屋大は26日、大学院医学系研究科准教授だった60代男性を諭旨退職処分にしたと発表した。今年3月に依願退職しているが、追加で処分した。写真は手術室の全景で詳細は見えないという。

 名大によると、元准教授は2015年3月17日、名大医学部付属病院であった手術に立ち会い、その様子を撮影した写真1枚をFBに投稿した。この患者の磁気共鳴画像化装置(MRI)の画像1枚も一緒に載せた。手術の様子は離れて写し、患者も匿名でコメントは添えていなかった。

 16年2月にFBを見た人から指摘があり、名大は同年4月に調査委員会を発足させて調べていた。元准教授は「早く良くなってほしい一念だった。当時は悪いことをしている認識はなかった」と話しているという。

 このほか元准教授は15年8月5日、医学部の定期試験の問題を試験前に、文字が読めないようにしてFBに載せた。また、11年11月?16年2月の間、インターネット関係の備品を購入する際、1割増しの料金を記した請求書を自身で作成して名大に業者へ支払わせ、業者から計180万円を自身の銀行口座に還流させていたという。

 元准教授は医師でなく研究職。これらの行為を認めているという。【月足寛樹】

4880とはずがたり:2017/05/30(火) 19:56:23

“スーパードクター”の執刀かなわず死亡、遺族が埼玉医大を提訴へ
http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/170515/evt17051519020029-n1.html?obtp_src=www.iza.ne.jp
2017.5.15 19:02

 「心臓手術のスーパードクター」としてマスコミにたびたび取り上げられている埼玉医科大の心臓外科医、新浪博士(本名新浪博)教授に手術を依頼したのに別の医師が執刀したとして、手術から半月後の2014年5月に死亡した埼玉県の女性=当時(64)=の遺族が16日、大学と新浪教授らに総額1億円の損害賠償を求め、さいたま地裁川越支部に提訴することが15日、分かった。

 訴状によると、女性はかかりつけ医から大動脈弁の石灰化が進んでいる可能性があると診断され新浪教授を紹介された。

 新浪教授からは「手術が必要だが簡単な部類に入る。私が執刀する」と説明され、14年4月に入院。手術直前になり、別の医師から教授の指示を受けながら自分が執刀することになったと言われ、5月1日に手術を受けたが、同16日に心筋梗塞で死亡した。教授は手術に立ち会わなかった。

 埼玉医科大は「大学も新浪教授もコメントはしない」としている。

4881とはずがたり:2017/06/01(木) 14:40:13
<新潟市民病院>「過労が原因」女性研修医自殺、労災認定へ
01:40毎日新聞

<新潟市民病院>「過労が原因」女性研修医自殺、労災認定へ
木元文さん=遺族提供
(毎日新聞)
 ◇新潟労基署が方針 遺族「残業最多で月251時間」

 2016年1月、新潟市民病院(新潟市中央区)の女性研修医(当時37歳)が自殺したのは過労が原因だったとして、新潟労働基準監督署は31日、労災認定する方針を決めた。遺族に対しても、方針を通知している。【柳沢亮】

 亡くなった研修医は木元文(あや)さん。看護助手をしながら医師を目指して勉強を続け、2007年、新潟大医学部に合格。卒業後の13年から研修医となったが、15年4月に後期研修医として同病院に移ると、救急患者対応の呼び出し勤務が激増。16年1月24日夜、行き先を告げず一人で自宅を出たまま行方不明になり、翌朝、家族が自宅近くの公園で遺体を発見した。

 新潟県警によると、死因は低体温症で、遺体のそばには睡眠薬と飲み終えた酒が落ちていた。自殺前、家族に「人に会いたくない」と漏らしていたといい、県警は自殺と判断している。

 木元さんの夫は16年8月、「長時間労働による過労と精神疾患が自殺の原因」などとして同監督署に労災を申請した。木元さんの電子カルテの操作記録から月平均時間外労働(残業)時間は厚生労働省が「過労死ライン」と位置付ける80時間の2倍を超える約187時間、最も多い月では251時間に達していたと主張した。

 一方、病院側は木元さんが自己申告していた残業時間は月平均約48時間だったと反論。「電子カルテの操作記録の多くは医師としての学習が目的で、労働時間に当たらない」と説明していた。

 木元さんの夫は毎日新聞の取材に「労災認定され安心したが、亡くなった人は戻らない。過労死は病院による殺人に等しい」と話した。「全国過労死を考える家族の会」東京代表で、自らも医師の夫を過労死で亡くした中原のり子さんは「勤務医の過労死は全国的な問題。聖職者意識や犠牲的精神など個人の力で解決できるものではなく、社会的な支援をすべきだ」と話している。

4882とはずがたり:2017/06/01(木) 14:40:50
<新潟市民病院>「過労が原因」女性研修医自殺、労災認定へ
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20170601k0000m040187000c.html
01:40毎日新聞

 ◇新潟労基署が方針 遺族「残業最多で月251時間」

 2016年1月、新潟市民病院(新潟市中央区)の女性研修医(当時37歳)が自殺したのは過労が原因だったとして、新潟労働基準監督署は31日、労災認定する方針を決めた。遺族に対しても、方針を通知している。【柳沢亮】

 亡くなった研修医は木元文(あや)さん。看護助手をしながら医師を目指して勉強を続け、2007年、新潟大医学部に合格。卒業後の13年から研修医となったが、15年4月に後期研修医として同病院に移ると、救急患者対応の呼び出し勤務が激増。16年1月24日夜、行き先を告げず一人で自宅を出たまま行方不明になり、翌朝、家族が自宅近くの公園で遺体を発見した。

 新潟県警によると、死因は低体温症で、遺体のそばには睡眠薬と飲み終えた酒が落ちていた。自殺前、家族に「人に会いたくない」と漏らしていたといい、県警は自殺と判断している。

 木元さんの夫は16年8月、「長時間労働による過労と精神疾患が自殺の原因」などとして同監督署に労災を申請した。木元さんの電子カルテの操作記録から月平均時間外労働(残業)時間は厚生労働省が「過労死ライン」と位置付ける80時間の2倍を超える約187時間、最も多い月では251時間に達していたと主張した。

 一方、病院側は木元さんが自己申告していた残業時間は月平均約48時間だったと反論。「電子カルテの操作記録の多くは医師としての学習が目的で、労働時間に当たらない」と説明していた。

 木元さんの夫は毎日新聞の取材に「労災認定され安心したが、亡くなった人は戻らない。過労死は病院による殺人に等しい」と話した。「全国過労死を考える家族の会」東京代表で、自らも医師の夫を過労死で亡くした中原のり子さんは「勤務医の過労死は全国的な問題。聖職者意識や犠牲的精神など個人の力で解決できるものではなく、社会的な支援をすべきだ」と話している。

4883とはずがたり:2017/06/05(月) 18:26:46
うつ関与のタンパク質特定=新たな治療法期待-岡山理科大など
http://news.livedoor.com/article/detail/13140542/
2017年6月1日 3時7分 時事通信社

 熱や紫外線などから細胞を保護する役割を持つ「熱ショックタンパク質」(HSP)が、うつ病の発症に関与していることがマウスの実験で分かったと、岡山理科大と徳島大病院の共同研究グループが発表した。うつ病の予防や新たな治療法の開発に役立つ可能性があるという。論文は31日付の米科学誌サイエンス・アドバンシーズに掲載された。

 研究グループは、ストレスを与えてうつ状態にしたマウスの脳の海馬で、HSP105と呼ばれるタンパク質が著しく減少したことに着目。HSPを増やす薬剤テプレノンを投与すると、うつ行動が改善したという。

 ストレスを受けると、脳の神経細胞の維持に欠かせない神経栄養因子が減少するが、HSP105の働きによって増えることも分かった。

 テプレノンは胃薬として広く使われている。安全性も高く、研究が進めばうつ病患者への適用拡大が期待される。事前にHSPを高めるなどの方法で、予防につながる可能性もあるという。

 岡山理科大の橋川直也講師は「うつ病は多くの人が関心を持つ社会的な問題。より安全性の高い方法で治せるようにしたい」と話している。

4884とはずがたり:2017/06/10(土) 10:33:07

食育アンケート
ゲーム長時間は虫歯のもと? 富山大
https://mainichi.jp/articles/20170607/k00/00e/040/209000c
会員限定有料記事 毎日新聞2017年6月7日 09時17分(最終更新 6月7日 17時30分)

 テレビやゲームを長時間利用する子供ほど虫歯になりやすい--。4〜10日の「歯と口の健康週間」にちなみ、富山大地域連携推進機構地域医療保健支援部門(富山市杉谷)は、富山県高岡市内の小学生2109人を対象に昨年1月実施した食育に関するアンケート結果を発表した。部門長の関根道和教授(46)=社会医学=は「ゲームなどで興奮状態にあると唾液分泌量が低下し、虫歯になりやすいのでは」と説明している。【青山郁子】

 子供の虫歯と生活習慣に焦点をあてた研究は少なく、結果は5月末、福岡県で開催された日本小児歯科学会で…

4885とはずがたり:2017/06/10(土) 10:35:16

<食育アンケート>ゲーム長時間は虫歯のもと? 富山大
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170607-00000014-mai-soci
6/7(水) 9:17配信 毎日新聞

富山大地域連携推進機構地域医療保健支援部門長の関根道和教授

 テレビやゲームを長時間利用する子供ほど虫歯になりやすい--。4〜10日の「歯と口の健康週間」にちなみ、富山大地域連携推進機構地域医療保健支援部門(富山市杉谷)は、富山県高岡市内の小学生2109人を対象に昨年1月実施した食育に関するアンケート結果を発表した。部門長の関根道和教授(46)=社会医学=は「ゲームなどで興奮状態にあると唾液分泌量が低下し、虫歯になりやすいのでは」と説明している。【青山郁子】

 子供の虫歯と生活習慣に焦点をあてた研究は少なく、結果は5月末、福岡県で開催された日本小児歯科学会でも発表された。

 子供の虫歯は、乳幼児期からのフッ素塗布の普及などで近年、減少傾向にある。それでも虫歯がある子供の生活傾向を探るため、富山県教委と連携して調査。高岡市内の5小学校の全児童を対象に、食習慣や生活習慣、健康状態など50項目について尋ねた。回収率は94.2%。富山市の小児歯科医らとともに分析した。

 その結果、1日のメディア利用が「2時間未満」では虫歯があるのが8.6%だったのに対し▽「2〜4時間」9.8%▽「4時間以上」15.4%--と、長く利用するほど、虫歯の子供は増えた。

 睡眠時間は、「9時間以上」6.4%▽「8〜9時間」8.5%▽「8時間未満」14.2%--だった。さらに、▽朝食を「毎日食べる」8.6%▽「時々食べる」16.2%▽「ほとんど食べない」27.3%--と、生活習慣が乱れている子供に虫歯が多かった。

 関根教授によると、唾液は虫歯予防作用があり、リラックスしている状態ではサラサラで分泌量も多いが、緊張しているとネバネバで量も少なくなる。これらのことから「ゲームなどで興奮状態にあったり、睡眠不足や空腹ストレスにあると、分泌量が低下し、虫歯になりやすいのでは」と説明する。

 保護者も調査しており、さらに詳細な分析を進める。関根教授は「虫歯予防には、歯磨きなど口腔内の衛生に注意が向きがちだが、よく寝て食べるという望ましい生活習慣作りも重要だ」とアドバイスしている。

4886とはずがたり:2017/06/12(月) 17:27:27

週刊誌の「医者が出すクスリ批判」を鵜呑みにしてはいけない!
ダイヤモンド・オンライン 2017年6月12日 09時00分 (2017年6月12日 16時56分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20170612/Diamond_131332.html

『週刊ダイヤモンド』の6月17日号の特集は「エセ健康科学を見抜く クスリ・健康食品のウソ・ホント」。薬の本当のやめどき、健康食品と自然食材の本当の健康効果や安全性を明らかにしました。
 2016年に数ヵ月にわたり、薬や医療を批判する特集を組み続けた「週刊現代」が今年5月に再び薬特集を組んだ。昨年は「医者に出されても飲み続けてはいけない薬」など、今年は「あなたは薬を『誤解』している」と銘打った。
 その影響は医療現場に表れた。兵庫・尼崎で開業する長尾クリニックの長尾和宏院長の元には同誌を握り締めた患者が「先生、この薬は危険なん、知らんやろ!」と興奮しながらやって来て、飲んでいる薬が載っているからやめたいと訴えてきた。
 実は長尾院長は去年も今年も同誌の薬特集に登場している。医療を否定する過激な見出しが並ぶ特集だけに、「何でこんな取材に応じるんだ」と非難する医者仲間もいる。「センセーショナルを売りにするのは雑誌の宿命だから誇張した表現で医療を否定したんだろう」と苦笑する長尾院長は、「でもね、薬漬けはおかしいという大筋に賛同している」と続ける。
「自分はまっとうなコメントをしただけ。30種類もの薬を飲み続けている患者に出くわしたら、何とかしないとと思うよ。薬にはリスクとベネフィットがあり、リスクの部分が軽視されてきた。リスクを啓発するには、これくらい乱暴な方法も仕方がない」(長尾院長)
 とはいえ、薬の悪口を書き連ねる記事全体には文句もある。
「人間と同じで薬もいいところ、悪いところの両方がある。コレステロールを治療するスタチンという薬はまれに横紋筋融解症という重大な副作用があるとやり玉に挙がっているが、頻度は非常に少ないし、スタチンなしでは命に関わるハイリスク患者もいる。全否定しているのは非常に問題」(同)
 副作用はその重篤度とともに、発生する頻度も伝えなければ、リスクを正しく理解できない。
 長尾院長がもう一つ心配するのは「医者を悪者に仕立て過ぎて、患者との信頼関係にひびが入ること」。自身のクリニックでも、記事の影響か通院をやめてしまった患者がいる。必要なスタチンをやめたがる患者に飲み続けるよう説得するのには苦労した。一方で、記事が適切に薬を減らすきっかけになった患者は十数人に及ぶ。
 患者には、記事を機に適切な治療から遠ざかった者と、より適切な治療につなげた者がいるということだ。
「良い」「悪い」を断定する記事は分かりやすいが、「真実は極論と極論の間の『中庸』にある」と長尾院長は強調する。最適な中庸を見いだすには、健康や医療に関する情報を調べて理解し、その情報を使う能力「ヘルスリテラシー」を患者が身に付ける必要がある。

4887とはずがたり:2017/06/13(火) 12:39:27

煽って稼いでる臭いがするけど。
先発と後発があって後発の方が薬効高い場合は新しくそっちが特許取ったりする事もあるのかね?

安いなら「ジェネリック医薬品で…」
その選択があなたの寿命を決めている?
http://diamond.jp/articles/-/74985

クスリを処方されるときに、ジェネリック医薬品を勧められたことはありませんか? 中には「同じ成分で値段が安いなら……」と勧められるがままに、ジェネリック医薬品を選んでいる人も多いのではないでしょうか? 果たしてジェネリック医薬品は本当に安全なのか……。『「先生が患者ならどうします?」医師が自分のために選ぶクスリ・治療法』の著者であり医学博士の岡田正彦氏にジェネリック医薬品の安全性について伺いました。

安いなら……と安易にジェネリック医薬品を選んでいませんか?

 今、ジェネリック医薬品の品質を懸念する声が高まっています。なぜなら、新薬のように厳格な臨床試験を行う必要がなく、成分が同じだからという理由で簡単に発売が認可されているからです。
 成分が同じなら、わざわざ臨床試験をする必要はないのでは?というのが、大方の意見かと思います。ジェネリック医薬品とは、特許の切れたクスリを模したものです。製造・販売しているのは専業メーカー、大手製薬企業など合わせて約20社。一番の特徴は値段が安いことです。

 しかし、クスリを製品化するには、薬用成分の化学構造だけでなく、ほかにも大切な技術が必要となります。たとえば服用したあと、さっと効くクスリもあれば、徐々に吸収して一日中、ゆっくり効果を発揮するクスリもあります。胃では溶けずに腸から吸収するようにしたクスリもあるなど、高度なノウハウが結集されていて、それらは別途、特許が申請されています。その製法特許が切れていなければ、それまでのクスリをそっくりまねをすることができません。

 つまり、ジェネリック医薬品は、新薬と同じもの、ということは言えないのです。

ジェネリック医薬品の効果を追跡調査した結果……

 ジェネリック医薬品は、「後発医薬品」とも呼ばれますが、その発売後、新薬のほうも少し高い薬価で発売は続けられ、呼び方も「先発医薬品」と変わります。米国では、ジェネリック医薬品の製造・販売の認可を受ける際、次の諸点を証明しなければならないことになっています。

・先発医薬品と剤形、分量、服用方法、品質、効能、適応疾患が同じこと
・服用後の血中濃度変化を24〜36人の健康人で調べ、先発医薬品と80〜125%の範囲で一致していること

 日本でも、これに準じた基準があるようです。
 しかし、これだけの条件で先発医薬品とジェネリック医薬品が同等であるとは、とても言えません。長期間、服用を続けるとどうなのか、健康でない人が飲んでも同じなのか、などの疑問がいろいろ思い浮かびます。

 幸い、高血圧症の患者を2グループにわけ、それぞれ先発医薬品とジェネリック医薬品を服用してもらった追跡調査が多数行われています。それらの論文を集めて検証したレポートによれば、先発医薬品とジェネリック医薬品との間に、「血圧を下げる効果」と「心臓病、脳卒中を予防する効果」において、有意差はないと結論される、とのことでした。

本当にジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ効果をもたらすのか?

 しかし、これらのレポートには問題がいくつかあります。血圧のクスリについて行われた調査の多くが、数週間〜数ヵ月しか追跡が行われていなかったことと、対象者数が数十人程度でしかなかったことです。

 血圧のクスリのように、長期間にわたって服用するとコレステロール値や中性脂肪値が上昇する人がごくわずかに増える、など微妙な副作用のせいで「総死亡率が改善しない」という事実がありますから、もっと大規模に、もっと時間をかけて調査を行ってほしいものです。高血圧のクスリ以外では、このような調査さえ行われていないのが実情で、ジェネリック医薬品についてはわからないことだらけです。

 したがって安心して服用できるのは、新薬でもジェネリック医薬品でもなく、(発売後かなり時間が経っている)先発医薬品ということになります。

 もし私が患者さんに「ジェネリック医薬品は安全ですか?」と問われたら、「今のところ、不明です」とお答えするでしょうし、私自身、安いからという理由で、安易にジェネリック医薬品を選ぶことは決してしません。

(本連載は『「先生が患者ならどうします?」医師が自分のために選ぶクスリ・治療法』に、一部加筆したものです)

4888とはずがたり:2017/06/20(火) 22:24:18
「プール熱」感染拡大、患者数“過去最多”に
TBS News i 2017年6月20日 16時56分 (2017年6月20日 18時20分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170620/Tbs_news_94366.html

 「プール熱」と呼ばれる子どもに発熱などを引き起こす感染症の患者数が、過去最多を更新です。
 「咽頭結膜熱」は、主に子どもがアデノウイルスに感染し、発熱やのどの痛み、結膜炎などを伴う感染症で、夏場にプールの水や使用したタオルなどを介して流行することがあり、「プール熱」とも呼ばれています。

 国立感染症研究所によりますと、今月11日までの1週間に全国の医療機関から報告された患者の数は3週連続で増加し、過去10年で最も多くなっています。都道府県別では山梨県が最も多く、次いで、北海道、奈良県、鹿児島県の順でした。

 プール熱は夏にかけて感染のピークを迎えることから、厚労省は手洗いの徹底など予防を呼びかけています。(20日14:01)

4889とはずがたり:2017/06/21(水) 15:57:00
ほぼ商業スレが適当なんだけどいちおこちらに。
近くにあってクレカにポイントも付く俺のイチオシのスギ薬局は何番手だ?
確か愛知発祥だったな。マツキヨは松戸らへん。ウエルシアはイオン系。
関西はどの駅前にもあるダイコクが強い,関東だとコクミンかな。後はキリン堂辺りも関西地盤か?

最近増えてる印象なのがココカラファイン。Zipドラッグなんかも傘下に置いてるのか提携してるのか共通のポイントのシステムだ。

①ウエルシア 約6232億円
②ツルハ 約5770億円
③マツキヨ 
④何処だ? 5000億円台

ツルハ、マツキヨ抜いてドラッグストア業界2位に 売上高5770億円
https://news.goo.ne.jp/article/hokkaido/business/hokkaido-20170621122258691.html
12:19北海道新聞

北海道創業、全国チェーンに発展

 ドラッグストア大手ツルハホールディングス(HD、札幌)が20日発表した2017年5月期連結決算によると、売上高は前期比9・4%増の5770億8800万円となり、マツモトキヨシHD(千葉県松戸市)を抜いて業界2位に浮上した。本業のもうけを示す営業利益は同18・3%増の370億7100万円で、持ち株会社に移行する前のツルハの株式上場以来、18期連続の増収増益。

四国のチェーン子会社化が寄与
 純利益は同26・4%増の244億3300万円。四国最大手のレデイ薬局(松山市)を15年10月に子会社化したことが収益増に寄与し、自主企画商品の大幅入れ替えも奏功した。前期より12店多い125店を新規出店する一方で37店を閉め、全体の店舗数は業界首位の1755店。ドラッグストア業界は大手4社が年商5千億?6千億円台で競っており、首位ウエルシアHD(東京)の売上高は約6232億円(17年2月期)

4890とはずがたり:2017/06/22(木) 13:30:54

風邪薬成分、安価な中国産で水増し 国内最大手メーカー
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170622-00000009-asahi-soci
6/22(木) 5:01配信 朝日新聞デジタル

 多くの風邪薬で使われている解熱鎮痛剤のアセトアミノフェン(AA)製造で国内最大手の原薬メーカー「山本化学工業」(和歌山市)が、自社で作ったAAに安価な中国製AAを無届けで混ぜて水増しし、製薬会社に出荷していたことがわかった。医薬品医療機器法(薬機法)違反にあたり、厚生労働省が5月に立ち入り調査を実施。指導権限を持つ和歌山県が近く処分する方針だ。

 民間調査会社によると、国内でAAを製造しているのは2社で、山本化学が国内シェアの約80%を占めている。AAを仕入れた製薬会社が調合して風邪薬をつくり、病院で渡される薬や市販薬として広く販売している。厚労省の立ち入り後、同社はAAのほか全製品の出荷を自粛している。

 関係者によると、山本化学は、米国産の原料などを使い、和歌山市内の工場でAAを製造している。しかし、これとは別に中国で作られた安価なAAを輸入し、自社で作ったAAに混ぜて出荷していたという。費用を節減し、生産量を上げるためとみられる。

 山本化学の関係者は「少なくとも数年前から、中国製を1〜2割混ぜていた」と話している。

朝日新聞社

4891とはずがたり:2017/07/06(木) 16:26:34
やっと早稲田大が綜合大学になれるかな!?現金用意しときや〜♪♪

大病院の危機的状況は日本の危機的状況の一断面で有るけど,稲作農家と土建屋と並んで日本を殺しているのが開業医なのである。開業医偏重の医療制度が大病院の経営を危うくしているのである。ちゃんとこのことを解ってる記事である。

更に医療事故に派閥争いとくれば最早当事者能力無しと云わざるを得ない。

赤字22億円「東京女子医大」の危機的状況
プレジデントオンライン 2017年7月6日 09時15分 (2017年7月6日 15時40分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20170706/President_22523.html

都内の名門私立病院が、次々と経営難に陥っている。東京都新宿区にある「東京女子医科大学病院」は、医療事故を境に、2年間で19万人も外来患者が減った。その結果、3年連続の赤字に陥り、医師への給与も満足に払えない状況となっている。だが、これは女子医大だけの問題ではない。背景には医療制度の構造的な問題がある――。

■賞与は「本給部分の1.6カ月」
東京の医療が崩壊するのは、もはや時間の問題のようだ。前回、聖路加国際病院の苦境を紹介したが、(http://president.jp/articles/-/21994)最近になって、『週刊現代』(7月8日号)が「赤字22億円このままでは名門東京女子医大(以下、女子医大)が潰れる」という記事を掲載した。私もコメントした。
この記事を読んだ友人(女子医大OB)から「以前から聞いていましたが、ここまでひどい状況になっているとは驚きです」とメールが来た。医療関係者の間で話題となっているようだ。この記事は、女子医大の吉岡俊正理事長が、6月7日に教職員へ送った文書から始まっている。
「平成28年度の収支差額は22億円の赤字で3年連続の赤字となりました」
「3年連続の赤字により、現在の本学には現預金の余裕は全くありません」
「これ以上、医療収入が減少しますと、法人存続にかかわる危機的な事態になります」
こうした理由から上半期の賞与は「本給部分の1.6カ月」(前年度は2.35カ月+扶養手当2カ月)だという。職員宛の文書で、吉岡理事長は「大変厳しい決定ですが、本学の現状を踏まえた判断です」「現状に対する職員の意識を高め、改善・改革のための具体的な行動が必要です。患者さんが戻り、医療収入増加に貢献する、あるいは経費削減により収支改善に貢献することがないか、各職員一人一人が当事者意識を持ち、真摯に考え、行動をしてください」と呼びかけている。

■2歳児に麻酔薬を大量投与
女子医大の転落のきっかけは、2014年2月、2歳の男児が麻酔薬「プロポフォール」を大量投与されて亡くなった医療事故がきっかけだ。
事故を受けて、厚生労働省は特定機能病院の承認を取り消した。事故の前、女子医大の収入に占める補助金の割合は9.3%だった。15年度の決算では4.1%にまで減っている。患者も減った。過去2年間で外来患者は約19万人、入院患者は約7万3000人減った。
だが、女子医大の幹部の危機意識は希薄で、派閥抗争に明け暮れた。吉岡俊正理事長一派は、この事故の責任を問うとして笠貫宏・学長、高桑雄一・医学部長(いずれも当時)を解任し、法廷闘争を仕掛けた。
前出の女子医大OBは「患者を紹介しようとしても、理事長派と学長派の対立が医局の内部部にまでおよんでいるのか、手術をしてもらえませんでした。これじゃ患者も減ります」と嘆く。
女子医大の「身から出たさび」という見方も可能だが、事態はそれほど単純ではない。なぜなら、昨今の医療費の抑制政策が続く限り、都内の総合病院が破綻するのは避けられないからだ。女子医大は、医療政策の被害者という側面もある。背景を解説しよう。
高齢化が進むわが国では、医療費の抑制は喫緊の課題だ。政府はさまざまな政策を打ち出している。
患者は増えるのに、医療費の総額が抑制されれば、医療機関の利幅は薄くなる。この政策が続けば、やがて破綻するところがでてくる。

4892とはずがたり:2017/07/06(木) 16:27:18

■女子医大は例外ではない
意外かもしれないが、もっとも「被害」を受けやすいのは首都圏の病院だ。それは、我が国の医療費は厚労省が全国一律に決めているからだ。田舎で治療をうけても、東京の銀座で治療を受けても、医療費は同じなのだ。もちろん、土地代や人件費などのコストは違う。医療費を下げ続ければ、真っ先に破綻するのは、首都圏の病院だ。
私の知る限り、この問題を初めて取り上げたのは、情報誌『選択』の2015年9月号だ。<私大医学部で「経営危機」が続々 破綻寸前の「首都圏医療」>という記事を読めば、女子医大が例外でないことがわかる。
もちろん、この記事でも女子医大は取り上げられている。だが、それ以上に経営状態が危険とされたのは日本医科大学付属病院(以下、日本医大)だ。

■日本医大の経営危機の深刻さ
日本医大は、1876年(明治9年)に越後長岡藩医であった長谷川泰が設立した済生学舎を前身とする、日本最古の私立医大だ。慶應大、慈恵医大とともに戦前に設立された3つの医学部の一つである。現在も東京を代表する医療機関で、都立墨東病院などと並び、脳卒中や交通事故など一刻を争う救急患者を治療する三次医療機関の中心を担っている。日本医大が公開している財務諸表によれば、2014年度の売上高利益率はマイナス19.4%で、158億円の赤字。総資本を自己資本で割った財務レバレッジは349%と大幅な借金超過で、流動比率(流動資産と流動負債の比)は70%だ。
流動比率は、負債の短期的な返済能力を見る指標のひとつだ。税理士の上田和朗氏は「企業の経営状態を判断する際のもっとも重要な指標の一つ」と言う。流動比率は、流動資産が流動負債より多いか否かを示し、通常は120%以上あるのが望ましいとされている。日本医大の経営危機がいかに深刻かご理解いただけるだろう。
日本医大は経営再建に懸命だ。2016年度の財務諸表によれば、医療収入は747.7億円で対前年比2.4%%(17.6億円)の増だった。支出は賞与や時間外勤務を減らし、予算対比で12.5億円も減らした。この結果、決算は黒字となった。
ただ、それでも固定比率は292%もあり、有利子負債は629億円だ。前出の上田氏は「人件費を削り、医療収入を増やしている。経営は改善されつつあるものの、借り入れ体質は変わらない」という。日本医大の苦戦は続きそうだ。
なぜ、最近になって、首都圏の一流病院が経営難に陥ったのだろう。
きっかけは2014年の消費税増税だ。病院は医薬品などを仕入れる際、病院は消費税を負担するが、患者には請求できない。このため消費税が「損税」となってしまうのだ。

■開業医が優遇され、病院が割を食う
これは、自動車など輸出企業の置かれた状況とは対照的だ。輸出品は海外での販売時に課税されるため、消費税が免除されている。多くの企業は仕入れなどで消費税を負担しているため、その差額を政府から還付される。2015年8月24日の朝日新聞に掲載された<病院経営「8%」ショック>の記事の中で、税理士で元静岡大学教授の湖東京至氏は、大手自動車メーカー5社が14年度に受け取った還付金の総額を約6000億円と推計している。
もちろん、厚労省も損税問題を認識している。損税を補填するため、2014年に診療報酬を全体で1.36%引き上げた。しかしながら、これでは不十分だ。特定の診療行為の値段を上げるだけで、損税問題を解決できるはずがない。必ず不公平が生じる。一般論だが、日本医師会の中核を占める開業医が優遇され、病院が割を食う。
19年10月には消費税が10%に上がる。財務省は診療報酬の減額を目指している。今後、診療報酬が大幅に増額されるとは考えにくい。生き残るには、必死にコストをカットするしかない。
病院経営での最大のコストとは何だろうか。それは人件費だ。多くの病院でコストの50-60%を人件費が占める。その中でも、特に問題となるのは看護師の人件費だ。看護師は、病院スタッフでもっとも多い職種であり、一般的に高給取りだからだ。

■都内看護師の平均年収は約523万円
『看護師になる2016』(朝日新聞出版)によれば、都内の総合病院に勤務する25歳の看護師の給与は、額面で37.1万、ボーナスは約100万円だ。年収にすると約550万円となる。ちなみに日本人の給与所得者の平均年収は420万円(平成27年分民間給与実態統計調査結果)だ。
看護師の給与には大きな国内格差がある。「都道府県・看護師税込推定給与総額(円)」という図をご覧いただくと、関東から近畿地方にかけて高く、東北地方や九州・四国・中国地方が安いことがわかる。
日本看護協会によると、東京都の看護師の平均年収は523万円。全国平均の473万円より1割ほど高い。病院の利益率は通常数%程度だ。看護師のコストがこれだけ違うと勝負にならない。このデータは2008年のもので少し古いが、この傾向は現在も変わらないだろう。

4893とはずがたり:2017/07/06(木) 16:28:31

なぜ首都圏の看護師の人件費が高いのだろうか。それは首都圏で看護師が不足しているからだ。「都道府県別物価補正後の看護師月給と看護師数」という図では、人口当たりの看護師数と看護師の給与の関係を示している。なお看護師の給与は都道府県の物価で補正している。
病院経営は工場経営に似ている。首都圏のように人件費の高いところは不利だ。最近、九州や東北地方の病院が首都圏に進出しているが、これは地方病院のほうが財務力に余裕があるためだ。
では、首都圏の病院は、どのようにしてコストを切り詰めているのだろうか。実は、もっとも切り詰めているのが医師の人件費だ。東京には大勢の医師がいる。特に大学の場合、教授や准教授になりたい医師は掃いて捨てるほどいる。供給が多ければ、価格は下がる。
ここにも経済原理が働く。

■准教授の手取りは30万円代
東京大学医学部の後輩の40代の医師で、現在、都内の大学病院の准教授を務める人物は「手取りは30万円代です」とこぼす。彼の妻は専業主婦で、2人の子供がいる。家賃、食費、教育費を稼がねばならない。
彼は生活のために、アルバイトにあけくれている。毎週1日は都内のクリニックで外来をこなし、週末は当直を務める。これで月額50万円程度を稼いでいる。
こんなことをしていると、肝心の診療がおろそかになる。最終的に、そのツケは患者が払うことになる。前出の医師は、「昼間、病棟には研修医しかいません。スタッフは外来、手術、そしてアルバイトに行かないといけないからです」と言う。これでは、入院患者の治療は二の次になる。
その結果が、2014年2月に女子医大で起こった医療事故だ。頸部リンパ管腫の摘出手術を受けた2歳の男児が、3日後に急性循環不全で亡くなった。その後の調査で、人工呼吸中の男児が暴れないように、小児への使用が禁止されている麻酔薬プロポフォールを用いたことが判明した。成人用量の2.7倍も投与されていたそうだ。女子医大が依頼した第三者委員会は「投与中止後すぐに人工透析をしていれば、男児の命は助かった可能性があった」と指摘している。

■組織改革では医療事故はなくならない
さらに、女子医大では、小児に対するプロポフォールの過量投与が常態化していたことも明らかになった。
14歳未満の55人に対し、合計63回投与されていた。今回の医療事故は氷山の一角だったのだ。
女子医大は、医療安全体制を見直し、2015年2月6日には「平成26年2月に発生いたしました医療事故の件」という声明を発表した。この中で、「法人組織での『医療安全管理部門』の設置」や「病院長直属の外部委員により構成する病院運営諮問委員会の新設」などの15項目の提言を行っている。だが、事態を重くみた厚労省は、女子医大の特定機能病院の承認を取り消した。
私は、このような組織改革や厳罰では、医療事故はなくならないと思っている。むしろ、ますます医療安全体制は損なわれるだろう。承認の取り消しは、女子医大の経営を悪化させるだけだ。
実は女子医大では2002年にも特定機能病院の承認を取り消されている。2001年3月、12歳の患者が人工心肺装置の操作ミスで死亡するという医療事故を起こしたからだ。この事故は、操作を担当した医師が逮捕されるという刑事事件にもなった。女子医大は、今回と同様に安全管理体制の改善に努め、遺族の理解も得られたため、2007年8月に再承認を受けている。ところが、この時に議論された安全対策は、その後、有効に機能しなかった。
私は当たり前だと思う。女子医大に限らず、首都圏の私大病院において、医療安全対策の最大の課題は「アルバイトの合間に診療する無責任体制」だからだ。ところが、これは女子医大の経営を考えれば、やむを得ない。医師の給与を下げるかわりに、アルバイトを許可しなければ、やっていけない。

4894とはずがたり:2017/07/06(木) 16:28:47
>>4891-4894
■東京の高度医療を担う私大病院の危機
女子医大は名門病院だ。普通に診療していれば、スタッフ医師が今回のような過量投与を見落とすはずがない。「患者の安全性よりアルバイト」という医師の都合が優先されたため、急変時の対応が後手に回ったのだろう。この問題は、組織論や職業倫理だけでは改善しない構造的な問題だ。解決するには医局員の立場にたった実効性のある対策が必要だ。
東京の医療の中核を担っているのは、私立の大学病院だ。東京都に本部を置く医学部は13あるが、このうち11は私立医大だ。
こんなに私大病院が多い地域は東京だけだ。東京の次に私大病院が多いのは神奈川県と大阪府だが、いずれも3つだ。東京の高度医療は、私大病院が担っていると言っても過言ではない。だが、私大病院は、経営が悪化すれば「倒産」するしかない。女子医大や日本医大は、その瀬戸際にある。
このまま無策を決め込めば、いくつかの東京の医大は必ず破綻に追い込まれる。経営者の責任追及だけでなく、患者保護の視点から建設的な議論が必要だ。
(医療ガバナンス研究所 理事長 上 昌広)

4895とはずがたり:2017/07/07(金) 12:39:33
STAP騒動で一躍有名、若山教授の画期的“精子&卵子”研究
https://www.dailyshincho.jp/article/2017/06100559/?all=1

 とあるマウスが注目を集めている。といっても、相次いで出現する大口の深海鮫でも、浦安に生息するアイツでもない。

 国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」で9カ月間、フリーズドライ状態で保存されていた精子から、正常な繁殖能力を持つマウス73匹が誕生したのだ。

 科学部記者が解説する。

「宇宙空間では強い放射線が常に飛び交っているので、当然、精子のDNAもダメージを受けます。今回の実験で使われた精子も損傷を受けていたのですが、地球に持ち帰って受精させ、生まれたマウスを調べたところ、なんの問題もなかった」

 その理由はというと、

「卵子が本来持っているDNAの修復力でカバーされたのです。宇宙での哺乳類の生殖活動に関する、世界で初めての報告です」(同)

 この研究成果を米科学アカデミー紀要に発表したのは、若山照彦山梨大学教授。STAP細胞問題で一躍“有名”になった御仁である。

 科学ジャーナリストの緑慎也氏が言う。

「あの件で変な印象がついてしまいましたが、もともと若山さんは、世界で初めてクローンマウスの作製に成功した、発生生物学の世界的権威。STAP細胞問題の際も、“あの若山さんが関わっているなら間違いない”と信じてしまった研究者はかなりいました。今回の研究がうまくいったのも、若山さんが持つ高度な人工授精技術あってのこと」

“宇宙マウス”の誕生は、今後科学の発展にどのように寄与するのか。

「例えば遠い将来、宇宙船で旅に出る際、食糧として船内で家畜を繁殖させることも必要になってくる。その可能性が少し開けたわけです。宇宙空間で人類の生殖活動が可能かどうかの研究にもつながります」(同)

 とはいえ、

「今回の研究結果は、あくまで小さな第一歩。これから、もっと長期間放射線にさらされた精子での実験や、無重力状態における受精など、研究を積み重ねていくことになるでしょう」(同)

“マウスの達人”の面目躍如となるか。

週刊新潮 2017年6月8日号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

4896とはずがたり:2017/07/07(金) 14:40:51

2016年12月21日
世界史を変えた新素材
動物が生み出した最高傑作――コラーゲン
佐藤健太郎
http://kangaeruhito.jp/articles/-/1902

■ヒトはなぜ旅をするのか

… ここではないどこかへ、時間を忘れて旅をしたいという思いを持つ人は、何も筆者だけではあるまい。人間という生き物は、みな遺伝子のどこかに漂泊の旅への思いが刻まれているのだと思う。でなければこんなにも、人類が世界の隅々まで広がることはなかっただろう。灼熱の砂漠から南極の果てまで、かくも生息範囲を広げた動物は人間の他に一種もいない。


人類の伝播ルート

 なぜヒトは旅するのだろうか。普通に考えればわざわざ旅などせず、どこか安全なひとところにじっと留まって暮らす方がよさそうなものだ。筆者の勝手な考えを書くなら、あちこち出歩くことを好む人は、新しいものに出会いやすいからではないだろうか。今までになかった優れたものを見つけ出し、活用することが、文明の進展には不可欠であった。

… マット・リドレー著「繁栄」には、その実例としてタスマニア島のケースが挙げられている。この島はかつてオーストラリア大陸と地続きであったが、海面の上昇によって1万年ほど前に本土から切り離された。すると、よそで開発された新技術は入ってこず、持っていた技術も継承者がいなくなるたびに消えていく。結局タスマニアからは、ブーメランや骨製の釣り針、魚とりの罠や衣服などを作る技術が、わずか数千年で失われてしまったという。外部との交流を断たれて自給自足の状態に追い込まれると、進歩が止まるどころか衰退さえ起きてしまうのだ。筋力ではなく頭脳を武器として生きる人類には、過酷な旅のリスクを冒してでも、移動と交流、交易を行なうことが決定的に重要なのだ。

マット・リドレー『繁栄』(早川書房)

 もちろん、好むと好まざるに関わらず、長い旅をしなければならないことも多かった。その証拠として、アメリカ先住民族はほとんど血液型がO型であるという事実がよく挙げられる。彼らは、当時まだ地続きであったベーリング海峡を渡って、アジアからアメリカ大陸に移り住んだ人々の子孫だ。この時の厳しい旅で、たまたまA型やB型の遺伝子を持つ人が減少してしまい、現在に至っていると考えられている。

 なぜ彼らは、こうした過酷な旅に出なければならなかったのだろうか?彼らがアメリカ大陸に渡った約2万5千年前は、地球が経験した(今のところ)最後の氷河期であったのだ。食糧のある新天地を求め、彼らは長くあてのない旅に出るほかはなかったのだ。

 人類はこの他にも、寒冷化による食料危機に何度も襲われており、それを裏付ける証拠もある。人類は、その個体数の割りに、驚くほど遺伝的特徴が均質であることが知られている。数百万年の歴史を経て、70億以上の個体がいる以上、もっと遺伝子に多様な変化が起きていてもよいはずなのだ。

 その原因として、トバ・カタストロフ理論という説が唱えられている。今から7万5千年ほど前、インドネシアにあるトバ火山が巨大噴火を起こした。その溶岩の量は、1980年に起きたセント・ヘレンズ火山大噴火の約3000倍という、途方もない大噴火であった。この時巻き上げられた火山灰は、以後数千年にわたって全地球に激烈な寒冷化をもたらす。人類は、わずかな食料と陽光を追い求め、あちこちさまようはめになったことだろう。

 この時かろうじて生き延びたわずか数千組の夫婦が、現代に生きる全ての人類の祖先になったと考えれば、先に述べた遺伝子の均一性が説明できるという。人類は真に絶滅ぎりぎりの、際どいところまで追い込まれていたのだ。

4897とはずがたり:2017/07/07(金) 14:41:01


■人類を救った毛皮

 このように、人類は何度も氷河期を経験してきたし、そうでない時期にも、寒冷な地域を旅せねばならぬことも多かった。そうした人類にとって、長らく唯一の防寒着であり続けたのが、動物の毛皮であった。

 毛皮の利用は、旧石器時代には始まっていたとみられ、洞窟や墳墓に残された当時の絵画もそのことを裏付ける。狩猟生活を営んでいた我々の祖先にとって、毛皮は何より手に入りやすく、優れた防寒着であった。強力な獣の皮をまとうことで、その力を我が身に取り入れようという、霊的な意味合いも強かったことだろう。そして様々な色や模様の動物の毛皮を身にまとうことは、服飾文化の記念すべき第一歩でもあった。

 毛皮を採取するには、動物の丈夫な皮膚を切り裂き、余分な肉や脂肪を削り取る必要がある。得られた皮は、柔らかくするために「なめす」加工をすることで初めて、使いやすい「革」となる。いずれの工程も、想像以上に熟練を必要とするし、石器や縫い針など用いる道具の製造も高い技術を要する。毛皮作りは、人類最初の「職人芸」を育む場ともなったであろう。こうして作り出された毛皮の衣服が、人々を寒さから守り、多くの命を守ってきたであろうことは想像に難くない。旅する宿命にある人類にとって、過酷な環境から身を守ってくれる毛皮の存在は、この上なく心強い味方であったのだ。

■コラーゲンの秘密

 皮革は柔軟性・保温性に富み、丈夫で軽い。様々な代替材料が現れた今もなお、革製品が人気を集めるのも当然と思える。この秘密は、皮の主成分であるコラーゲンの性質に依るところが大きい。

 コラーゲンというと、一般には化粧品など美容関連製品をイメージする方が多いと思う。しかし実際には、我々の体にたくさん含まれるタンパク質の一種だ。コラーゲンは細胞と細胞の隙間を埋め、互いに貼り合わせる役割を持つ。

 骨もまた、コラーゲンを重要な成分としている。コラーゲン繊維の間をリン酸カルシウムの結晶が埋めた、鉄筋コンクリートに似た構造であるため、非常に頑丈なのだ。要するに、我々の体を支え、形を保たせているのはコラーゲンであるといっても差し支えない。このため、人体のタンパク質のうち、3分の1はコラーゲンだといわれる。

骨や皮膚に大量に含まれるI型コラーゲン

 しかし圧倒的多数派のコラーゲンは、タンパク質としては異端児でもある。タンパク質は、20種あるアミノ酸が一定の配列で長くつながったものだ。しかしただスパゲッティのように長く伸びているのではなく、決まった形に折り畳まって球状になっている。タンパク質は必要な化合物を作り出したり、情報を伝えたりなどそれぞれ機能を持っているが、こうして一定の形に折り畳まっていないと、機能を発揮できない。

 しかしコラーゲンは、長く伸びた鎖が3本絡まり合った、三重らせんの長い繊維として存在している。また、多くのタンパク質は細胞内ではたらくが、コラーゲンの仕事場は細胞の外だ。このようなタンパク質は、他に類を見ない。

 さらにコラーゲンは、他のタンパク質にはほとんどみられない、奇妙なアミノ酸を持っている。プロリンやリジンというアミノ酸に、ひとつ余計に酸素がくっついたものだ。他の何万種というタンパク質のほとんどが、20種のアミノ酸の組み合わせだけで驚くほど多彩な機能を引き出しているというのに、コラーゲンは全くの掟破りをやってのけている。

 わざわざ掟破りをしただけのことはあり、この余分な酸素は重要な役目を演じる。先ほど、コラーゲンは3本の鎖が絡み合った三重らせん構造をとると述べた。プロリンについた余分な酸素は、隣の鎖の水素と「水素結合」という力で結びつき、より合わせられた3本の鎖がほどけぬようにロックをかける役目を負っているのだ。

 このロックがかからないと、実に悲惨な運命が待っている。ビタミンCの摂取が不足すると、酸素の取り付けがうまく行なわれなくなり、水素結合のロックがかからなくなる。すると丈夫なコラーゲンができなくなり、全身の血管がもろくなるなどの症状が出る。これが壊血病で、現在ではほとんど見られないが、大航海時代の船乗りたちの間で猛威を振るった。人体を支える重要物質なればこそ、少しの欠陥が生命活動全体に大きなダメージを与えてしまうのだ。

4898とはずがたり:2017/07/07(金) 14:41:18

 コラーゲンの特別な仕組みはこれだけではない。架橋結合という、コラーゲンの三重らせんの繊維同士を、橋架けするようにつなぐ特殊な結合があるのだ。これまた他のタンパク質ではほとんど見られない、掟破りの構造だ。これにより、鎖同士がところどころでつながり合って網の目のようになり、極めて丈夫なネットワークが出来上がる。

 橋架けの数が増えれば全体に丈夫になるが、柔軟性を失うことにもなる。実は、人間の皮膚のコラーゲンでは、加齢に従ってこの架橋が増えていくことが知られている。ヒトの皮膚が加齢とともに柔軟性を失い、しわができてくるのは、この架橋の増加が原因の一つだ。

 女性のみなさんにとっては架橋結合は憎んでも余りある存在であろうが、この結合が強靭なコラーゲン繊維を作り、毛皮の丈夫さ、保温性のもとともなったことを思えば、なかなか足を向けて寝られない存在でもある。コラーゲンがなければ、人類はとうの昔に寒冷化によって滅んでいただろう。植物が創り出した材料の最高傑作がセルロースなら、動物の生み出した最高傑作はコラーゲンをおいて他にない。

武器としてのコラーゲン

 コラーゲンは、皮膚を作るばかりではない。前述のように、骨もコラーゲンを主要成分として含んでいるし、腱などはほぼ純粋なコラーゲンの塊といってもよいほどだ。これらもまた、我々の祖先にとっては重要な材料となった。 …

 もちろん、骨は単純な棍棒として使われただけではない。たとえば長野県の野尻湖からは、旧石器時代のものと見られる、動物の骨製のナイフやスクレイパー、尖頭器などが出土している。青銅など金属の仕様が普及するまで、骨は貴重な硬質材料であり続けた。

 骨は、記録媒体ともなった。19世紀末、清の学者・王懿栄(おう いえい)は、持病の治療のために「竜骨」と呼ばれる漢方薬を買い求めたところ、何やら文字らしきものが刻まれていることに気づいた。これこそが甲骨文字で、漢字の原型となったものであった。

 殷王朝の時代には、牛や鹿の肩甲骨に熱した金属棒を押し当て、そのヒビの形で吉凶を占っていた。その結果をそのまま骨に刻み込んだのが甲骨文字であり、3000年後に掘り出されて正体のわからぬままに漢方薬として用いられていたのだ。古代の漢字に造詣が深い王懿栄の目に触れていなければ、さらに多くの貴重な史料が、粉末となって人々の胃袋に消えていたことだろう。骨という、硬く劣化の少ない媒体に刻まれていたおかげで、漢字のルーツが現代の我々の目に触れることになったのは、もっけの幸いというものであった。

弓矢の時代

 コラーゲンの兵器への応用としては、弓矢なども重要な用途のひとつだった。弓の素材として、コラーゲンをたっぷり含んだ弾性の高い骨や腱が使われたのだ。

 最古の弓矢は、ヨーロッパで出土した約9000年前のものだが、実際にはさらに古くから使われていたとみられる。それまでにも石刃などの武器は使われていたが、遠距離から正確に標的を狙い射つことができる弓矢の出現は画期的であり、これによって筋力にもスピードにも劣る人類が、強い獲物を安全に狩れるようになった。弓矢の出現により、人類は一挙に食物連鎖の頂点へと駆け上ったのだ。

 弓矢は広く用いられ、更に長い飛距離と速射性を求めて改良が加えられていった。当初は材料として主に木材が用いられていたが、これだけでは弾力と剛性に限界がある。そこで、弓の裏に動物の骨や腱を貼り付けた「複合弓」が開発された。小型で軽量なので、馬に乗ったままでも扱いやすい複合弓は、騎兵にとって格好の武器となった。モンゴル帝国の世界征服においても、複合弓は主要な役目を演じている。

 強力な弓のためには、弾性の高い骨や腱に加え、これらをしっかりと木材に貼り付ける接着剤が必要不可欠となる。このために利用されたのが、膠(にかわ)であった。

 前編で述べた通り、コラーゲンは三重らせん構造を取る。しかしこれを水中で煮込むと、鎖がほどけてばらばらになり、たっぷりと水分を取り込んでふやけた塊になる。これがゼラチンで、ゼリーや煮凝り、グミなど食材として重要だ。

4899とはずがたり:2017/07/07(金) 14:41:52
>>4896-4899

 膠もまた、ゼラチンを主成分とした素材だ。コラーゲン(collagen)という言葉は「膠」を語源とし、絵画技法の「コラージュ」(collage)と同根の言葉だ。日本語でコラーゲンのことを「膠原」というのはこのためだ。

骨や腱もコラーゲンなら、膠もコラーゲンが元になっているわけで、要するに複合弓はコラーゲンでコラーゲンを貼り付けた武器であったわけだ。優れた材料を真に活用することが、世界を制する力になったよい例といえる。

コラーゲンの今

 金属や陶器などの普及により、骨器などは活躍の場を減らしていく。一方で、毛皮は相変わらず人々の憧れであり続けた。エジプトのファラオたちは、ヒョウやライオンの毛皮を身にまとうことで神性を表現したし、ヨーロッパの王や貴族も豪奢な毛皮を着ることで贅を競い合った。有名なナポレオンの戴冠式を描いた絵にも、白貂(しろてん)の毛皮をたっぷり使ったマントが描き込まれている。毛皮は長い歴史の中を通して、権力と富の象徴の地位を保ち続けてきた数少ない素材だ。


 このため、特に近代以降、世界中で組織的な毛皮獣の猟が行なわれた。美しい毛皮を持つ動物たちにとっては、これは災難以外の何物でもなかった。多くの動物が毛皮狩りの対象となり、絶滅または絶滅寸前に追い込まれている。日本でも、明治に入って外貨獲得のためにニホンカワウソが乱獲され、あっという間に生息数は激減した。1979年以来確かな目撃例はなく、2012年ついに「絶滅種」の指定を受けることとなった。

 近年野生動物への保護意識が高まり、毛皮着用に対する反対運動が起きたこと、合成皮革(布地に合成樹脂を塗布して作る)の進歩によって、見た目も保温性も天然のものに劣らない製品が登場したことにより、ようやく毛皮獣の減少には歯止めがかかりつつある。その他の皮革製品も、以前に比べれば目にする機会は少なくなっている。

 しかしコラーゲンという材料自体は、まだまだお役御免とはなりそうにない。生体とのなじみがよいコラーゲンは、再生医療や生体材料開発において、欠かせぬ素材であるからだ。特殊な構造であるコラーゲンは、他のタンパク質に比べてアレルギーを引き起こしにくいし、細胞培養の足場としてもこれ以上ないほど好適なのだ。

 単純には、外科手術の際にコラーゲンで作った糸で傷を縫えば、やがて糸はゆっくりと分解吸収されるため、抜糸の必要がない。美容整形の際にコラーゲン注入が行なわれるのも、これと同じ理由だ。コンタクトレンズや歯周病の治療にも、コラーゲン製品が用いられているものがある。

 自分の細胞を培養し、皮膚や臓器などを人工的に作って移植する再生医療においても、コラーゲンは欠かせぬ役割を担うだろう。生命が生み出した最高のスーパーマテリアルであるコラーゲンは、今後も人類の伴走者として、文明の最先端を走り続けていきそうだ。

佐藤健太郎

さとうけんたろう 1970年、兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。医薬品メーカーの研究職、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教等を経て、現在はサイエンスライター。2010年、『医薬品クライシス』(新潮新書)で科学ジャーナリスト賞。2011年、化学コミュニケーション賞。著書に『炭素文明論』(新潮選書)『「ゼロリスク社会」の罠』(光文社新書)『世界史を変えた薬』(講談社現代新書)『国道者』(新潮社)など。

Webでも考える人 2016年312月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

4900とはずがたり:2017/07/11(火) 15:12:51

<日銀報告>6地域で景気「拡大」 7月、過去最多
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20170710/Mainichi_20170711k0000m020073000c.html
毎日新聞社 2017年7月10日 20時10分 (2017年7月10日 21時03分 更新)

 日銀は10日、全国9地域の景気情勢をまとめた7月の「地域経済報告」(さくらリポート)を公表した。経済が活況であることを示す景気「拡大」の表現が、関東甲信越や近畿など過去最多の6地域で使われ、全国的な景気の持ち直しが鮮明となった。

 「拡大」の地域は、前回4月調査の2地域から急増し、2005年のリポート創刊以来最多だった06年の3地域を大幅に上回った。前回から総括判断を引き上げた地域は、北海道、関東甲信越、近畿、中国、九州・沖縄の5地域となり、14年1月以来、3年6カ月ぶりの多さだった。

 項目別では、北陸、関東甲信越、近畿など5地域で「生産」の判断が上方修正された。IoT(モノのインターネット)の普及などに伴う電子部品の需要増加を背景に、関東甲信越で半導体製造装置の生産が増加したほか、海外での建設機械生産の増加などを受け、近畿で粗鋼、鋼材の生産が増加した。

 また、「個人消費」も関東甲信越、近畿、中国の3地域で判断を引き上げた。関東甲信越、中国地域では、燃費を向上させた新型車を中心に、自動車販売が好調だった。近畿では、外国人客による化粧品や雑貨の売り上げが増加し、ホテルの客室稼働率も好調に推移した。

 「雇用・所得」は九州・沖縄で改善した以外は8地域で判断を据え置いたが、中小企業や派遣労働者などを中心に賃上げの動きも目立っており、日銀は「人手不足感は前回より強まり、賃金上昇圧力は高まっている」(幹部)とみている。

 一方で、消費者の節約志向やネット通販との競合で、東北などでは、スーパーや衣料小売店の売り上げの伸び悩みを指摘する声もあった。報告では「人件費が上昇しているが、顧客離れを懸念して販売価格への転嫁は行っていない」(札幌のスーパー)との声や、「(値上げではなく)食材の使用量を見直して、実質的な値上げを行っている」(前橋の飲食業)との声も紹介され、デフレ意識の根強さも依然目立った。

 日銀は「輸出を中心とする生産拡大を基点に、所得増から支出への好循環が強まっている」とみているが、米トランプ政権の経済・外交政策の動向などの不透明要因もあり、目標とする物価上昇にどこまでつながるかが課題となりそうだ。【宮川裕章、松本尚也】

4901とはずがたり:2017/07/11(火) 19:01:38

小林麻央さん通ったクリニックが「無届け医療」で業務停止命令
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20170704/Jisin_29588.html
女性自身 2017年7月4日 00時00分 (2017年7月6日 10時13分 更新)

6月22日に逝去した小林麻央さん(享年34)。その壮絶な死から約1週間後の6月28日、驚きのニュースが飛び込んできた。他人のさい帯血を投与する医療を無届けで行ったとして、全国11のクリニックに業務停止命令が下った。そのうちの1施設が、麻央さんの昨年から何度も通っていたAクリニックだったのだ。

「11カ所の民間クリニックではがん治療などの目的で、妊婦さんのへその緒の中にある血液、いわゆるさい帯血を投与していました。'14年11月に施行された再生医療法ではさい帯血など他人の幹細胞を使った医療を行う場合、専門委員会に計画書を提出し、安全性などの審査を受ける必要があります。しかしAクリニックは届け出を出しておらず、厚生労働省から再生医療を一時停止せよという命令をうけたのです」(医療関係者)

さかのぼること5カ月前。今年2月上旬の朝10時半、ショートのウイッグに顔の半分を覆うマスクとファー付きのコートで“厳重装備”をした麻央さんが向かったのがAクリニックだ。タクシーでクリニック前に降りた麻央さん。姉の小林麻耶(37)も一緒だった。

麻央さんがAクリニックで受けていたというのは「水素温熱免疫療法」。業務停止命令の原因となったさい帯血治療とは別の治療法だ。だが水素温熱免疫療法にはこんな指摘もある。

「この療法はまだ10年ほどの歴史しかない、医学的な根拠が乏しいものです。あと10年、20年たたないと、有用性はわかりません」(別の医療関係者)

この療法は保険のきかない自由診療。1回数万円になる。少しでも効果が期待できるならと、麻央さんはわらにもすがる思いで他にもさまざまな民間療法を試していた。

「食事の代わりにオーガニックの野菜や果物のみを使ったジュースを飲む『ジュースクレンズ』や、酵素を加えたヒノキのおがくずや米ぬかに体を埋める『酵素風呂』も試していました。夫の市川海老蔵さん(39)がさまざまな人に相談し、この治療法がよいと聞くとすぐに連絡をとっていました」(歌舞伎関係者)

鹿児島のがん専門医院や、ニューヨーク在住の日本人医師にも相談したという。

「先進医療も民間療法も、保険適用外です。海老蔵さんが負担した治療費の総額は1億円を超えていると聞いています」(別の歌舞伎関係者)

愛する妻のためにありとあらゆる手を尽くした海老蔵。家族のために“わずかな希望”にかけた麻央さん。Aクリニックの業務停止令のニュースを聞いた家族の“無念”はどれほどだったろうか――。

4902とはずがたり:2017/07/12(水) 17:24:02
市川海老蔵・小林麻央夫妻への「なぜ標準治療を受けなかったか」という視線
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20170705/Messy_49131.html
messy 2017年7月5日 00時15分 (2017年7月8日 11時55分 更新)

歌舞伎役者・市川海老蔵(39)の妻・小林麻央(享年34)さんが2017年6月22日に亡くなった。昨日7月3日に初日を迎えた東京・歌舞伎座公演の「七月大歌舞伎」では、夫妻の長男である勸玄くん(4)が、史上最年少の宙乗りを成功させた。今朝の情報番組やネットニュースはその話題でもちきりであった。

海老蔵が妻の病を公にしたその約3カ月後の16年9月から、麻央さんは新たなブログ「KOKORO.」を開設。病床にありながらもいくつものポジティブなワードを並べ、ときには楽しげに子供のこと、夫のこと、治療法や体調など日々を綴ってきた。「必ず治る」という彼女の強い信念を感じさせるものだったが、幼い子供ふたりを残してのあまりにも早すぎる死に、歌舞伎界のみならず、多くの人が悲しみにくれた。

麻央さんの没後1週間以上経ったいま、夫妻には語られることのない「空白の1年8ヵ月」があったことを複数の週刊誌が話題にしている。

6月29日発売の「週刊新潮」(新潮社)は「海老蔵は三度過ちを犯した 小林麻央の命を奪った忌まわしき民間療法」のタイトルで、かなり手厳しい記事を掲載した。記事によると、海老蔵が犯した3つの過ちとは、<1・しこりが見つかっていながら再検査を急がなかったこと><2・標準治療を拒否したこと><2・気功などの民間治療に頼ったこと>だという。

2014年2月、人間ドッグを受けた麻央さんの胸にしこりが見つかった。この段階で細胞を調べるなどの精密検査は行われず、医師は半年後の再検査をすすめた。麻央さんが次に検査を受けたのは8カ月後であるが、ガンはすでに脇のリンパ節に転移していたという。このときすぐに治療に取りかかれば5年生存率は90%超であり、病院は当然標準治療をすすめるも、麻央さんは首を縦にふらなかった、という。標準治療とは、手術、抗がん剤、放射線、ホルモン療法、分子標的治療薬を組み合わせた治療のことで、ガンになったと聞けば恐らく誰もが思い浮かべる一般的な治療方法のことである。

4903とはずがたり:2017/07/12(水) 17:25:18
>>4902-4903
なぜ夫妻は標準治療を拒んだのか。それについては6月30日発売の「女性セブン」(小学館)が、麻央さんが脇のがん転移を告知された都内A病院の関係者の話として「麻央さんと海老蔵さんは切らない治療を模索していた。女性にとって乳房にメスをいれるというのは大きな抵抗がある。だがそれは病院の方針とはあわず、結局病院を移ることに」との経緯があったと説明。さらに同誌は麻央さんが3人目の妊娠をのぞんでおり、そのため抗がん剤の投与や手術後のホルモン治療などを受けることで今後の妊娠への影響を懸念、標準治療に踏み切ることができなかったのではないかと推測している。

標準治療を拒否した夫妻はその後のいわゆる「空白の1年8カ月」の間、気功などの民間の代替医療を施していた、と「週刊新潮」は伝える。同誌は海老蔵がこれまでに風水師や占い師に傾倒していることをあげ、そうしたスピリチュアル傾向が標準治療を拒否し、気功に頼るという選択をさせたのではないかと推測している。「気功でがんが小さくなりました」とのwebページをアップする人物にも取材を試みているが、その主催者が語った気功の内容とは「ベッドに仰向けになった患者さんに私の掌をかざし、気を通していきます。大きなエネルギーが通る背骨の真中をめがけて――」……つまりは気を通して免疫力をアップさせがん細胞の増殖を抑え込むという仕組みらしい。気功にまったく詳しくない筆者でも、いや、詳しくないからなのか、コメントを読んだ瞬間「怪しい」と呟いてしまった。むろん、海老蔵夫妻が通ったとされる気功と同じ場所ではないのだが、おそらくどこでも理論はそう変わらないだろう。「新潮」は気功に頼るうちに病状はどんどん悪化し、気づいたときには乳房から膿が出る状態になってしまっていた――としている。

ここから先の経緯については、海老蔵、そして麻央さん自身もたびたびブログで発信している通りである。大学病院でのQOL手術の結果、麻央さんは今年6月まで懸命に生きた。

また7月4日発売の「女性自身」(光文社)には、麻央さんが5カ月前にも足繁く通っていたという表参道にある完全予約制のクリニックが無届医療で業務停止となったことを報じ、このクリニック名は瞬く間にツイッターの検索ホットワードに名前があがることとなった。麻央さんはここで<水素免疫温熱療法>と名付けられた治療法に取り組んでいたのだという。水素水に20分浸かるというこの治療法、クリニックホームページによると「水素水を体内に取り込むことで、がん周囲の異常血管の増殖を抑制する」とのことなのだが……(現在クリニックのホームページは閲覧できない状態)。QOL手術後も、麻央さんは様々な民間療法を試していたとされている。

筆者としては、代替医療そのものをすべて悪だと決め込む気持ちはない。だが、それはあくまで標準治療を受けたうえで併用するならば、の話だ。ゆえにQOL手術後、病院で治療を受けながらの温熱療法通いや酵素風呂やジュースクレンズに関しては、効果の有無はともかくとしても、否定するようなことではない。ただし、若くして思い病にかかってしまった海老蔵夫妻の無念と哀しみにつけこんで悪質な民間療法をそそのかす輩がいたのだとしたら、それはまったくもって許せない。スピリチュアルを一概に悪だとも言えないものの、先進医療との併用を認めず、医療を否定し患者を苦しめるような業者もゼロではない。

それにしても、これら一連の報道を耳にして、筆者がまず疑問に思うのは、麻央さんと海老蔵は本当に標準治療を全面的に拒否し、代替医療のみに頼ってしまったのだろうか、というところだ。そのことについては彼らから公表されてないため、わからない。ただ、もし彼らが週刊誌記事通りの選択をしていたのだとしたら、その無念はいかばかりか。無念だからこそ公表などしたくないのではないか。そっとしてあげてほしいと思えてならない。この「なぜ」という視線を浴びせること自体、今の遺族に対してあまりにも酷なのではないだろうか。いまはただ麻央さんのご冥福をお祈りしたい。

(エリザベス松本)

4904とはずがたり:2017/07/19(水) 12:33:33
この人でも死ぬんだなぁw
もう随分前に(90歳で出版した本がベストセラーとなったそうだから15年前なのかな?)存在を知った時点で半分鬼籍に入った感じだったけど。

ご冥福をお祈りします。

日野原重明さん死去 105歳 聖路加国際病院名誉院長
http://www.asahi.com/articles/ASK3R7QBZK3RULBJ01T.html?iref=com_rnavi_srank
2017年7月18日08時54分

 「生涯現役」として著作や講演など幅広く活動してきた聖路加国際病院名誉院長の日野原重明(ひのはら・しげあき)さんが、18日午前6時33分、呼吸不全で死去した。105歳だった。通夜・お別れの会は関係者で行う。葬儀は29日午後1時から東京都港区南青山2の33の20の東京都青山葬儀所で。

特集:日野原重明さん
 1911年山口県生まれ。京都帝大医学部卒。41年から聖路加国際病院に勤めた。同病院内科医長、聖路加看護大学長、同病院長などを歴任。02年度朝日社会福祉賞。05年に文化勲章を受章した。

 専門は内科学。成人病と呼ばれていた脳卒中、心臓病などを「習慣病」と呼んで病気の予防につなげようと1970年代から提唱してきた。旧厚生省は96年になって成人病を生活習慣病と改称し、今では広く受け入れられている。

 87年からは小学生を対象に「いのちの授業」を続けた。多数の著書があり、90歳で出版した「生きかた上手」がベストセラーになった。

4905とはずがたり:2017/07/19(水) 20:02:53
アトピー、薬塗り続ける新治療 「見えない炎症」抑える
http://www.asahi.com/articles/ASK7B4HWNK7BUBQU00X.html?iref=com_favorite_01
川村剛志2017年7月19日15時00分

「見えない炎症」抑えるアトピー治療
http://tohazugatali.web.fc2.com/medical/AS20170714004523.jpg

 アトピー性皮膚炎の新たな治療法が定着しつつある。ステロイド剤など抗炎症薬で湿疹を抑えた後も薬を使い続け、「見えない炎症」を抑えるもので、学会が昨年、強く推奨した。抗炎症薬で症状が改善しない患者向けの新薬の開発も進み、期待が集まっている。

 乳児期からアトピー性皮膚炎に悩まされていた東京都葛飾区の莉央(りお)ちゃん(4)は2014年12月、全身の湿疹がひどくなり、かかりつけ医の紹介で同区の東京慈恵会医科大葛飾医療センターを受診した。

 アトピーの治療では、抗炎症薬で湿疹をおさえる。湿疹が治ると薬を塗るのをやめ、再発した時に再び使うのが一般的だった。

 子どもの薄い皮膚にステロイドを塗ることに抵抗があるという母親(33)に同センター小児科の堀向健太・助教は「今しっかり塗ってスキンケアを丁寧に続ければ、塗る量を減らしていける」と説明。納得した母は1日3回、入浴後の娘の全身にステロイドと保湿剤を混ぜたクリームを塗った。母は「最初は1回で2時間ぐらいかかったが必要だと認識できたので続けられた」と語る。

 1カ月後には見た目の湿疹はほぼ治まり、皮膚はきれいに。だが症状が出ていない時にも薬を使う「プロアクティブ療法」を実践し、1日、2日おきと間隔を空けて薬を使い続けた。見た目はきれいでも皮膚の下に炎症が残っていると、再び湿疹が出やすいために薬を使い続けるものだ。

 堀向さんは「炭火をおこした後、くすぶる炭に風を送れば再び燃え上がるようなイメージ」と説明する。「見えない炎症」を抑え、湿疹の再発を予防するもので、堀向さんは「薬の回数を減らし、保湿剤だけでのケアに軟着陸させるための治療法」と説明する。莉央ちゃんは一昨年末には夜だけ週2回、昨春には週1回と塗る回数が減った。今は見た目でアトピーとわからないほどきれいな状態だ。母は「このまま保湿剤のみのスキンケアになれば」と話している。

 日本皮膚科学会は昨年、7年ぶ…

4906とはずがたり:2017/07/24(月) 14:59:27

難病の英乳児、入院先に数千件の脅迫 医師らへの殺害予告も
http://news.livedoor.com/article/detail/13378162/
2017年7月24日 10時49分 CNN.co.jp

(CNN) 先天性の難病で尊厳死論争の渦中にある乳児が入院しているロンドンの病院に対し、医師らの殺害予告を含む脅迫が大量に送り付けられていることが24日までに分かった。

生後11カ月のチャーリー・ガードちゃんは先天性の難病「ミトコンドリアDNA枯渇症候群」と診断され、生命維持装置をつけた状態でロンドンのグレート・オーモンド・ストリート病院に入院している。

病院側がチャーリーちゃんの尊厳死を提案したのに対し、両親は米国で実験的な治療を受けさせることを望んでいる。

同病院の責任者が22日に発表した声明によると、病院のスタッフは外出先やインターネット経由で脅迫を受けてきた。小児科の医師や看護師に対し、殺害予告などのメッセージが何千件も送られている。

入院中のほかの子どもたちを見舞う家族がいやがらせを受けたり、病院内でも「容認できない行動」が報告されたりしている。病院側はロンドン警視庁と緊密に連携して対応を図っているという。

チャーリーちゃんの両親も声明で脅迫行為を非難し、「病院には深く感謝している。医師団の優れた治療がなければ息子は今生きてさえいないはず」と強調した。両親自身もまた、身元が公表されてから心ない言葉を投げ付けられてきたという。

両親の代理人は声明で同病院を高く評価し、病院側と家族側のいずれに対しても攻撃的な発言は慎むべきだと主張した。

欧州人権裁判所は6月の判断で、生命維持装置の取り外しを認めている。英高等法院では25日に判断が下される見通し。専門家によれば、チャーリーちゃんにとって現状は苦痛なのかどうかが鍵になるとみられている。

4907とはずがたり:2017/07/24(月) 21:55:27
塩野義のインフルエンザ新薬、来年にも販売へ タミフルより症状を早期に改善
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-wst1707240076.html
20:09産経新聞

 塩野義製薬は24日、1回の服用でインフルエンザに効くという新薬の臨床試験(治験)で、十分な効果が認められたと発表した。今年度中に厚生労働省に製造販売の認可申請を行う。世界初の画期的な医薬品になる可能性が高いため、厚労省は優先的に審査する方針で、平成30年度中にも発売される見通しだ。

 新薬は、口や鼻から体内に入ったインフルエンザウイルスが細胞内に侵入したさい、ウイルスの遺伝子に働きかけて増殖できなくさせる。日本と北米、アジアで計1500人を対象に行った治験では、患者に投与して30時間後にはウイルスが減少し、大きな副作用もなかったという。

 インフルエンザ治療薬で効果の高い「タミフル」は、細胞内で増殖したウイルスが他の細胞に広がるのを防ぐもので、5日程度服用を続ける必要がある。これに対し、塩野義の新薬は症状を早期に改善し、他者への感染を減少させる効果もあるという。

 厚労省は、世界に先駆けて優れた新薬を発売するために優先的に審査する「先駆け審査指定制度」を使って、通常1年程度かかる審査を半年程度に短縮する。塩野義は昨年、この薬の世界販売などでスイス製薬大手のロシュと提携しており、日本以外でも各国の審査を経て売り出す。

4908とはずがたり:2017/07/30(日) 19:37:15
社会保障・雇用・労働医療・健康・食ライフ
小林麻央報道の「印象操作」にザワつく乳がん女子の胸の内
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52200
CAに転身・結婚、そんな「病後」もある
松 さや香文筆家
プロフィール
1977年東京都生まれ。日台ハーフ。29歳のとき、若年性乳がんに罹患。治療中に編集者、国際線客室乗務員を経験し、現在寛解。ハースト婦人画報社ELLE JAPON公式サイト『ELLE ONLINE』でブログ、小学館Oggi公式サイト『Oggi TV』でコラムを連載中。著書に『彼女失格-恋してるだとかガンだとか-』(幻冬舎刊)。秋に待望の新刊書籍を出版予定。

乳がんの告知をたった1人で受ける

2013年12月20日午前11時57分、非通知でかかってきた電話は「客室乗務員訓練生として内定」の報せだった。

嬉しさと驚きで叫びたい気持ちを抑えられたのは、わたしが36歳のそこそこ自制の利く大人であったことと、「乳がんに罹患してもカスタマーフロントの仕事に寄与出来る事、病後の女性の人生でも豊かな選択が可能な事を証明したい」とエントリーシートに書き、数回の面接で大口叩いたわたしに本当に内定を出してきた航空会社に正直ビビったからだ。マジですか!?

photo by iStock(写真はイメージです)
わたしは今から10年前、29歳の時に左の乳房に約3cmの腫瘍が2つあるのが見つかった。9ヵ月前に父を肝臓がんで亡くしたばかりのタイミングだった。診断はステージⅡb期、5年以内の再発率は40%。温存手術は不可。脇に若干の転移が認められ進行している。

治療は半年の抗がん剤、左乳房全摘出手術、その後5年のホルモン治療。医師からはただ淡々と説明された。家族を呼べとも言われず、たった1人で告知を受けた。あれ?なんか、テレビと違う。相応のショックを受けながら、そんな風にも思った。

乳がんの衝撃以上に恐ろしかったのはお金についての不透明さだった。若さにかまけて医療保険に未加入だったので、治療費の一切を自分で賄わなくてはいけない。

しかし書店には、全く役に立たない愛と絆をうたった闘病記ばかりが並び、治療全体でいくらかかるのか明文化されたものは一切なかった。医師・看護師に聞いてものらりくらりとかわされて要領を得ない。転職したての会社で治療と仕事を両立することを理解してもらえるか考え出すと、心細さに叫び出しそうだった。

脇の甘さ、見通しの甘さ、自分自身への甘さ、その全てが乳がんをきっかけに露呈し始めた。若さゆえに進行が速く、若さゆえに自分を守る基盤を築けていない。こんなものが呪いのようにうらやましがられる若さなのか。親を頼るほど未熟でもなければ、自分を信じられる成熟からも程遠かった。

それでもおいおいと泣いている背中をさすってくれた彼氏の存在は大きく、家族にも支えられ、気持ちを鼓舞して治療に向かっていった。再発しなければ、治療が終わるのは36歳。それからだって結婚も、子どもも……きっと、あきらめなくても大丈夫!

抗がん剤の副作用の嘔吐を繰り返し、発熱しながらトイレの床にしゃがみ込む度に、何度も心に誓い直した。こんな吐しゃ物と脱毛にまみれた賃貸マンションの狭小ユニットバスから、絶対這い上がってみせる。だってわたしはまだ、何者にもなれていないし、まだ何一つやり遂げていないのだから。

劣等感プロレスとマウンティング

わたしは治療費の為に働いた。懸命に頭を働かせていると、一瞬だけがんの恐怖から離れられた。そして仕事に時間と力を投じれば、対価として報酬だけではなく感謝と信頼までもが返ってきて、承認欲求が満たされた。

これは、うれしい誤算! 仕事を辞めてがんだけに向き合う生活をしていたら、お金の不安や自己承認の満たされなさで、きっとくじけてしまっていただろう。

がんになっても誰かの役に立てている、お金を生み出すことが出来ている。その手応えはどんな薬よりも効いた気がした。

没頭できる仕事があったのは、実際に功を奏した。抗がん剤とハーセプチンの投与で、2つあった腫瘍が消失したのだ。これは主治医も驚いて、急きょ、全摘出の予定だった手術は温存手術に変更になった。…

4909とはずがたり:2017/07/31(月) 20:09:54

漢方の主原料「カンゾウ」国産化に成功 脱中国依存へ、武田薬品
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-wst1707310011.html
07:19産経新聞

 武田薬品工業は、漢方薬の主要な原料である生薬「カンゾウ」の量産に日本で初めて成功したと明らかにした。平成32年までに同社製品に使うカンゾウをすべて国産に切り替える方針。現在は中国からの輸入に頼っているが、価格高騰などで安定調達に不安があり、国内での栽培研究に取り組んでいた。

 カンゾウは漢方薬の7割以上に使われる中国原産の植物。日本では厚生労働省が定める有効成分の基準量を満たして量産するのが難しく、年間1600トン近くが中国から輸入されている。日本企業は国産を含むほかの生薬と配合して漢方薬に仕上げている。

 しかし近年、中国では生薬が漢方だけでなく化粧品や食品にも使用されるようになって需要が増え、乱獲もあって価格が高騰。日本漢方生薬製剤協会によるとカンゾウの価格は18年から26年までの間に2・4倍以上になったという。

 武田薬品は安定調達に向け、12年から日本での量産化に適した品種改良を行い26年、厚労省の基準を満たすことに成功した。北海道で量産を始めており、製品化の準備を進めている。

 ドラッグストアなどで販売される一般用医薬品を製造販売する子会社、武田コンシューマーヘルスケアは32年までに、主力製品「タケダ漢方便秘薬」など同社が販売する漢方薬に使うカンゾウをすべて中国産から国産に切り替える方針。同社は「トレーサビリティー(生産履歴管理)が強化される。国内産という安心安全もアピールできる」としている。

背景に需要増

 日本漢方生薬製剤協会によると、一般用医薬品を含む漢方製剤の26年の生産額は22年に比べて16%増の1581億円となった。医薬品市場の2%程度だが、全体が伸び悩む中では成長分野となっており、生産態勢を強化する動きが広がっている。

 漢方薬の需要が伸びているのは、効果が科学的に実証されるようになり、ここ十数年で医学部の講義でも取り上げられるようになったからだ。この結果、医療現場での処方が増えているという。抗がん剤の副作用を抑えるのに使用するなど、化合物の医薬品との併用で評価されている。

 武田薬品工業がカンゾウの量産化にめどをつける一方で、漢方薬大手のツムラは、日本に6拠点ある生薬の栽培地の面積を拡大する計画。主要な栽培地である北海道での年間調達量を、将来的に現状の3倍程度の2000トンに増やしたいという。

 製紙大手の王子ホールディングスは25年、製紙原料の植物研究で培った技術を用いる「医療植物研究室」を設置。国内産カンゾウの開発などを進めている。

 農林水産省は、生薬栽培を成長分野と位置づけ26年から農家などへの支援制度を開始。今年度予算には約5億6千万円を計上した。

4910とはずがたり:2017/08/03(木) 12:07:01
「もの忘れ」と「認知症」の境界線は○○ これを忘れるとヤバい…
https://dot.asahi.com/wa/2017080200010.html
更新 2017/8/3 07:00

もの忘れと認知症の見分け方(週刊朝日 2017年8月11日号より)

すべてがわかる認知症 2017
朝日新聞出版
定価:980円(税込)
978-4022775337

…老化によるもの忘れと認知症の境界線はどこにあるのだろうか。

 両者とも記憶に不具合が起こっている点は同じだ。その違いは、ヒントによって思い出せるかどうか。老化によるもの忘れならば、通帳を「どこにしまったか」を忘れても、「書斎の机の中だったよね?」と言われると思い出せる。しかし認知症は、「しまったこと」自体を忘れているので、人に教えられても思い出せないのが特徴だ。

 この差は、記憶のどの段階に問題が起こるかによるものだ。記憶には、1.覚える→2.保持する→3.引き出す、という三つの過程がある。加齢によるもの忘れは、3の引き出す機能が衰えることで起こる。頭の中にある膨大な情報から的確な内容を呼び出せなくなるのだ。ただし記憶自体は残っているので、きっかけがあれば「あ、そうだった!」と思い出せる。しかし認知症は、1.2にも障害が起こるので、記憶自体がなくなる。

“忘れる対象”にも違いがあると、認知症専門医であるお多福もの忘れクリニックの本間昭医師は話す。

「テレビで見たタレントの名前を忘れるなど、人の名前や地名といった『固有名詞』を忘れるのは老化なので心配いらないでしょう」

 しかし、テレビを見たという「体験」を忘れると認知症の可能性が高くなる。表で違いをチェックしてみてほしい。たとえば、手紙に書いた内容を忘れるというような記憶の一部を忘れるのは老化だが、手紙を書いた記憶をまるごと忘れるのは認知症の可能性がある。「もの忘れの度合いが自分で客観的にわかる段階は健康な状態です。認知症は忘れている自覚がないので、独居の方は気づきにくいのです。ただし記憶は、ストレスや飲酒、体調などによっても影響されます。もの忘れがあったからといって過度に心配しすぎずに、まずは生活に支障があるレベルかどうかで判断しましょう」(本間医師)

 もの忘れは誰にでも起こり得る。「もしかして」に備える判断基準を持っておきたい。

<もの忘れ>
・ドラマに出ていた俳優の名前を忘れる
・小説の主人公の名前を忘れる
・知人の名前を思い出せないが、ヒントをもらえば思い出せる
・財布をしまった場所を思い出せない
・買い物に行って卵を買い忘れる
・友人との待ち合わせで、時間や場所を忘れる
・洗濯機に洗剤を入れ忘れる
・手紙に書いた内容を忘れる
・電話で聞いた内容を忘れるが、メモを見れば思い出す
・買い物に自転車で行き、置いた場所を忘れる
・夫婦で旅行に行った年や場所が思い出せない

<認知症>
・ドラマを見たことを忘れる
・小説を読んだことを忘れる
・知人の名前を思い出せず、ヒントをもらっても思い出せない
・財布をしまったことを忘れている
・買い物に行ったことを忘れて、卵を何度も買ってしまう
・友人と待ち合わせしていることを忘れる
・洗濯機の操作方法を忘れる
・手紙を書いたことを忘れる
・電話で聞いた内容を忘れ、メモを見ても思い出せない
・買い物に自転車で来たことを忘れて家に帰る
・夫婦で旅行に行ったことを忘れている

※週刊朝日 2017年8月11日号

4911とはずがたり:2017/08/03(木) 19:02:18

全盲者、2050年には3倍に 研究
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170803-00000014-jij_afp-int
8/3(木) 11:28配信 AFP=時事

【AFP=時事】世界の全盲の人々の数は、人口増加と高齢化に伴って、現在の約3600万人から2050年には1億1500万人と約3倍に増加する可能性があるとする研究論文が3日、発表された。

 眼鏡やコンタクトレンズ、手術などによる視力矯正が行われていない中程度から重度の視覚障害者の数も、同期間に約2億1700万人から5億8800万人と3倍近くなる可能性があるという。

 ランセット・グローバルヘルス(The Lancet Global Health)に掲載された論文は、影響を受ける大半は、アフリカやアジアで暮らす人々だと指摘している。

 世界188か国から収集したデータを基に調査を行った研究チームは、各人口集団あたりの全盲の人々の割合は、1990年の0.75%から2015年には0.48%に減少したと結論付けた。また、中程度から重度の視覚障害者の割合も、同期間に3.83%から2.90%に低下した。

 だが、人口増加や高齢化が進む中、視覚障害を抱える人の数は増え続けている。視覚障害の大半は、高齢者にみられるからだ。

 今回の推計は、国連(UN)による人口予測を基にした。調査では、診断や治療、医療制度の向上による影響は考慮していない。【翻訳編集】 AFPBB News

4912名無しさん:2017/08/06(日) 06:04:27
体調が悪くなれば、誰もがいつでも自由に医療機関において少ない負担で検査を受け、必要な薬を処方してもらえる。
すべての国民が、なんらかの公的な医療保険に加入するという「国民皆保険制度」のお陰だ。

私たちにとっては当たり前のことだが、世界に目を向けるとそうではない。
先進国でも「民間保険」中心の国もあれば、「無保険」の国民が多い国も存在する。
日本の医療保険制度は非常に恵まれているのだ。
しかし、現在医療の現場で働く医師たちの半数が「この制度は維持できない」と危機感を覚えていることが、最近の調査で明らかになった。

■ 医師の52%が「国民皆保険は破綻する」

これは日本経済新聞と、10万人の医師が登録する情報サイト「メドピア」が共同で、全国の医師に対して行った調査の結果だ。
インターネットを通じて1030人の医師から回答を得た。
その中で「現状の皆保険制度に基づく医療は、今後も持続できると思うか」と聞いたところ、「そうは思わない」との回答が539人(52%)に達した。
その理由としては「高齢者の医療費の増大」や「医療の高度化」を挙げる医師が多かったという。
 
一方、「持続できる」と答えた医師261人(25%)でも、その多くが「患者負担の増加」「消費税の増税」など、財源を確保できることを条件として追記している。
どちらにせよ、現状のままでは維持が難しいとの認識が大半を占めた。
国民医療費は1990年度に20兆円を超え、2015年度は概算で41.5兆円。
国民が支払う健康保険料と患者負担でまかなえているのはその6割にすぎず、残りの4割は税金などから補填されている状態だ。

しかも政府の推計によれば、2025年度には国民医療費は54兆円に達するという。
日々現場を見続けている医師達の危機感は、想像以上に大きい。
対策としては「支払い能力のある人の負担増」「紹介状なしでも受診できる『フリーアクセス』に一定の制限を」という回答のほか、「医療の効率化」「過剰医療を見直すべき」という医療側の意識改革を求める声もあったという。

■ アメリカでは500もの過剰医療をリスト化

近年、現代医療における過剰医療は日本だけでなく多くの先進国で議論されてきた問題だ。
本来、医療行為にはそれを行うに値する科学的なエビデンスが伴う。
しかし現実には「患者が要求する」「お金が儲かる」「患者に訴えられたくない」といった理由で、科学的な根拠に乏しい「無駄な医療」が行われている。
たとえば、本来は必要のない検査や手術、抗生物質の使いすぎ、高齢者への多剤処方などだ。

アメリカでは医療費高騰のかなりの部分を「過剰な治療」や「医療連携のミス」などの過剰医療が占めており、その割合は低く見積もっても「医療費全体の20%を超える」との報告もある。
「医療費支出」と「患者の身体」の両方に負担をかける過剰医療は改めるべき--。

そうした声が高まったアメリカの医療界では、2012年に「Choosing Wisely(賢明な選択)」というキャンペーンが立ち上げられた。
具体的には、臨床系の医学会に呼びかけ、「考え直すべき医療行為」をエビデンスと共に具体的に5つずつ挙げてもらったのだ。
たとえば「ウイルスが原因の風邪やインフルエンザに抗生物質は効かず、逆に耐性菌の増加につながる」「75歳以上がコレステロール値を下げても死亡リスクが下がるという明確な証拠はない」といった内容だ。
最終的に70を超える学会が参加し、500近くにのぼる項目がリストアップされた。
これらはすべて、科学的根拠と合わせてインターネットで公開されている。

■ 患者も適切な治療を選ぶ意識を

この活動には各国が注目し、現在では、カナダ、イタリア、英国、オーストラリアなど10カ国以上に広まっている。
日本でも昨年10月に「チュージング・ワイズリー・ジャパン(CWJ)」が発足。
今年6月1日には日本医学会がシンポジウムで取り上げた。
CWJ代表で佐賀大学名誉教授の小泉俊三医師は、「医療費削減が目的と誤解しないでほしい。
大事なのは患者と医師がじっくり考え、望ましい医療を一緒に決めること」と語る。

それでも、医師と患者が協力して適切な治療を選ぶことが、結果として医療費削減に少しでも寄与するならば、運動を進める意義はさらに大きくなるだろう。
国民皆保険制度を維持するためには、自己負担の増加や増税など、なんらかの財源の手当が必要になる時が来る。

.http://biz-journal.jp/2017/08/post_19829.html

4914とはずがたり:2017/08/14(月) 08:53:35
2017.08.12 SAT 19:00
飲酒すると記憶力が向上する? 英研究チームの実験から明らかに
https://wired.jp/2017/08/12/drinking-promotes-memory/

お酒を飲むと「飲む直前の情報」をよりよく覚えていられるようになる、という研究結果を英エクセター大学の研究チームによる実験から明らかになった。その驚きのメカニズムとは──。

TEXT BY MARTA MUSSO
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI

今後は、わたしたちの記憶のためにも乾杯ができるかもしれない。何か新しいことを学んだあとでお酒を飲むと、脳がよりよく情報を記憶に定着させられる可能性があるからだ。

これは、英エクセター大学の研究者たちの興味深い研究によって示されたものだ。彼らは『Scientific Reports』において、記憶と飲酒がどのように関連しているかを説明している。

関連記事:脳とは「記憶そのもの」だった──「記憶のメカニズム」の詳細が明らかに

セリア・モーガン率いる研究者チームは、まず18��53歳の88人の被験者(男性31人、女性57人)にアルコールを摂取してもらってから、彼らに新しい言葉を学習する課題を行ってもらった。

続いて研究者たちは、被験者を2つのグループに分けた。1つ目のグループには、思うままにお酒を飲んでもらい(最大で1人約4杯)、2つ目のグループはアルコールの摂取が禁じられた。そして翌日、参加者たちには前日と同じ課題を行ってもらった。

「飲む直前」のことはよく覚えていられる?

その結果、前の夜により多く飲酒した参加者たちが、前日に学んだことをよりよく記憶していることがわかった。

原因はまだ明らかではないが、研究者チームは、アルコールを得ることによって、その直前に得た情報の記録能力が向上したのではないかと考えている。アルコールは、体内を循環し始めると情報の学習プロセスを停止させるが、それによって学習したばかりの情報がよりよく定着したのではないかということだ。

「アルコールが新しい情報の学習を妨げるので、脳は直前に学習した情報を固定化するためにより多くのリソースを使えるのかもしれません」と、研究者たちは説明する。

しかし、今回の研究で観察されたような小さなポジティヴな効果があるからといって、アルコールがわたしたちの健康にもたらす数多くの有害な影響を忘れるべきではないだろうと、研究者たちは述べている。

4915とはずがたり:2017/08/20(日) 10:42:48
治療用装具、不正請求相次ぐ 安眠枕・オーダーメイド靴
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170819-00000054-asahi-soci
8/19(土) 19:32配信 朝日新聞デジタル

 病気の治療で使う装具の作製費をめぐり、全国で健康保険組合に不正請求が相次いでいることが、朝日新聞の調べでわかった。首を固定する装具を装って安眠枕を作ったり、靴店が健康保険でオーダーメイド靴を安く作れると宣伝したり。健保組合への請求には医師の証明書類が必要で、医師が加担しているケースもあった。

 治療用装具の作製には、健保組合から毎年多額の費用が支払われているが、不正請求による支出が一定程度潜在化しているとみられる。大手企業の健保組合で組織する健保組合連合会は「断じて許されず厳正に対処する」としており、実態調査に乗り出している。

 装具は医師が治療のために必要と判断すれば作製される。医師の指示で装具業者が患部の型を取るなどして作り、完成後に医師がチェックする。健保組合への申請には、病名・装具名を書いた医師の証明書や業者の領収書が必要だが、装具の現物や写真を示す義務がない。このため、不正な請求であっても健保組合のチェックをすり抜けていた。

 健保組合の内部資料などによると、安眠枕を作ったうえで請求していたのは、首の痛みなどで名古屋市内の整形外科に通っていた患者ら。装具業者は「夜間用の頸椎(けいつい)装具」と主張し、医師は枕と知りつつ証明書類を出していた。

 東京都内の装具業者はホームページなどで「10万〜14万円のオーダーメイド靴が健康保険で7〜9割引きになる」と宣伝。通院していない客が店を訪れ、まず靴を作り、事後的に提携の医療機関が証明書類を出していた。医師は完成後のチェックもしていなかった。

朝日新聞社

4916とはずがたり:2017/08/20(日) 19:21:57
塩分、たばこ、カップ麺も…“短命県”に顕著な生活習慣
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170818-00010002-jisin-soci
8/18(金) 11:01配信 女性自身

特に青森といえば“朝ラーメン”という習慣もありますが……
日本は現在、世界第2位の長寿国だという。厚生労働省が7月下旬に公表した'16年の日本人の平均寿命は、女性が87.14歳、男性は80.98歳と、過去最高となった。医療技術が進歩しているいっぽう、米を主食に、魚や大豆製品を食べるという和食が健康に貢献しているともいわれている。

しかし、もちろん日本人全員が長寿というわけでもなく、地域差も大きい。日本人の死因1位の“がん”も、かなりの地域差がある。がんの死亡率・罹患率には食生活が与える影響が大きいと話すのは、医学博士で白澤抗加齢医学研究所所長の白澤卓二先生だ。

「'15年度の厚生労働省の調査によれば、47都道府県で死亡率が最も高いのが青森県、そして最も低いのは長野県でした。この2つの県の差は、がん死亡率の差によるものだと思われます」(白澤さん)

たとえば肺がん死亡率は青森県が4位に対し、長野県は47位、胃がん死亡率は青森県1位に対し、長野県は43位という結果だった。

「現在では、がん治療の地域差はほとんどないため、発症率が高いほど死亡率も高い傾向にあります。がん発症の要因は、食生活、運動、ストレスの3つです。特に、その地域の特有の食生活によって野菜や塩分、脂肪などの摂取量の差が生じてきます。がんができるメカニズムは複雑なので、因果関係を特定することはできませんが、そういった要素が長年のうちに積み重なって、青森県と長野県のように大きな差になるのでしょう」(白澤さん)

青森県はがん死亡率以外にも、糖尿病死亡率や脳梗塞死亡率も高い“短命県”だ。'15年・女性「死亡率ランキング」(都道府県別年齢調整死亡率〔人口10万人〕の推移〔全死因〕厚生労働省調べ)を見てみると、上位10県のなかに、1位の青森県を筆頭に、福島県(2位)、岩手県(6位)、秋田県(7位)、北海道(8位)と、北海道・東北地方から5つが含まれていた。

各都道府県の生活習慣などの県民性に詳しい、ナンバーワン戦略研究所代表の矢野新一さんは、次のように語る。

「東北地方は塩分を多く使った“漬け物文化圏”です。特に青森といえば“朝ラーメン”という習慣もありますが、インスタントラーメンの消費量は全国1位、またテレビの視聴時間が1位という統計もあります。食後に15分ぐらいのウオーキングをすれば血糖値の上昇を抑えることができるといわれていますが、外出するよりテレビを見てしまうのでしょうか」(矢野さん)

死亡率を押し上げる要因として“喫煙率”も見逃せない。喫煙率が1位の北海道は、肺がん死亡率1位でもある。

「たばこの煙に含まれている化学物質は4000種類以上で、このうち約60種類が発がん物質か発がん促進物質です。また私は日照時間にも注目しています。紫外線はビタミンDの生成に関わっており、骨の健康を保つだけでなく、大腸がんや乳がんを予防するという研究報告もあります。日照時間の短さと、死亡率の高さは、少なからず関係しているように思います」(白澤さん)

4917とはずがたり:2017/08/22(火) 00:15:05
経歴
1991年4月 - 1992年3月 東京医科歯科大学歯学部附属病院補綴科医員
1992年4月 - 1995年3月 名古屋大学医学部附属病院歯科口腔外科医員
1995年6月 - 2002年7月 名古屋大学医学部非常勤講師
2002年8月 - 2004年5月 名古屋大学大学院医学系研究科細胞情報医学専攻頭頸部感覚器外科学講座咀嚼障害制御学講師
2004年6月 - 2007年3月 名古屋大学 医学部附属病院 遺伝子・再生医療センター 再生医療プロジェクト 助教授

みたいだが。。

傷害容疑で名大教授逮捕=長女の顔など殴る―愛知県警
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170821/Jiji_20170821X085.html
時事通信社 2017年8月21日 19時58分 (2017年8月21日 23時57分 更新)

 長女の顔などを十数発殴り、けがをさせたとして、愛知県警瑞穂署は21日、傷害容疑で名古屋大大学院教授の××容疑者(54)=名古屋市瑞穂区川澄町=を逮捕した。「殴ったことは間違いないが、十数発も殴っていない」と一部否認しているという。
 逮捕容疑は20日午後9時55分ごろ、自宅で同居している会社員の長女(23)の頭部や顔面などを十数発殴り、約2週間のけがをさせた疑い。長女が同日、交番に届け出た。
 長女が無断で母親の実家に泊まっていたことを××容疑者がとがめ、暴力に発展したという。同署が家庭内暴力(DV)などの背景がないか調べている。

4918とはずがたり:2017/08/27(日) 11:39:38

【速報】無届け臍帯血、医師ら6人逮捕
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170827-00000007-kyt-l26
8/27(日) 10:37配信 京都新聞

 他人の臍帯血(さいたいけつ)を無届けで投与したとして、愛媛、京都など4府県警は27日、再生医療安全性確保法違反容疑で、東京都渋谷区のクリニックの医師や販売業者ら計6人を逮捕した。逮捕者には大津市の団体役員(60)も含まれている。

4919とはずがたり:2017/08/27(日) 11:40:07

臍帯血事件、複数クリニック告発
破綻バンクからの流通捜査
http://www.kyoto-np.co.jp/country/article/20170825000208

 各地の民間クリニックが他人の臍帯血を国に無届けで投与していた問題で、厚生労働省は25日、再生医療安全性確保法違反容疑で、愛媛県警に複数のクリニックを告発した。愛媛など4府県警の合同捜査本部は同法違反の疑いで販売業者ら数人を近く逮捕する方針で、流通ルート解明を急ぐ。同法違反容疑で立件するのは初めて。

 茨城県つくば市の臍帯血販売業者が、2009年に経営破綻した同市の民間バンク「つくばブレーンズ」が取り扱っていた臍帯血の流通に関与している可能性があることも捜査本部関係者への取材で判明した。

【 2017年08月25日 20時07分

4920とはずがたり:2017/08/29(火) 11:22:57
60で親爺を亡くしたけど最期何もしてくれないのか?とおもったぞ。
>家族からの要望は、病気によっても違います。がんだと、結局亡くなるのだから延命処置は意味がないと、家族は思っています。

2015年6月4日
ニュース・解説
宮本顕二・礼子夫妻(1)寝たきり老人がいない欧米、日本とどこが違うのか
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20150604-OYTEW52562/?from=yhd

 世界一の長寿を誇る日本は、医療技術が進歩したばかりに、高齢者が意識のない状態で何年間も寝たきりになる国でもある。読売新聞の医療サイト「ヨミドクター」でそんな状況に疑問を投げかけ、反響を呼んだブログ「今こそ考えよう 高齢者の終末期医療」。このブログに大幅加筆して、『欧米に寝たきり老人はいない―自分で決める人生最後の医療』(中央公論新社、税抜き1400円)を6月10日に出版する内科医、宮本顕二・礼子夫妻に話を聞いた。(ヨミドクター編集長・岩永直子)

 ――なぜこのテーマで書かれたのですか?

 夫妻「日本では高齢者が終末期に食べられなくなると、点滴や経管栄養(鼻チューブ、胃ろう)で水分と栄養が補給されます。本人は何もわからないだけでなく、とても苦しいたんの吸引をされ、床ずれもできます。栄養の管を抜かないように手が縛られることもあります。人生の終わりがこれでよいのだろうかとブログで発信すると、多くの読者から体験に基づいた切実な意見が寄せられました。これを本にして多くの人に紹介し、高齢者の延命問題を一緒に考えたいと思いました」

――終末期の高齢者に延命治療が普通に行われる背景に、どんな状態でも延命すべきと思い込んでいる医師が多数いると書かれています。先生方は問題意識を持つ前は、どのような対応をしていましたか。


 礼子「医学生時代は終末期医療の教育を受けませんでした。医療現場では終末期医療について、先輩や同僚と話をすることはありません。そのため、延命に対して問題意識を持つまでは、点滴や経管栄養を減らすとか、行わないとかは考えもしませんでした。むしろ、脱水状態や低栄養にしてはいけないと思っていました。終末期の高齢者だからといって、医療の内容を変えることはしませんでした」

――患者の家族の方でも、延命医療を望む人はいるのではないですか?

 礼子「最近はいないですが、以前は、家族の中には、『他の家族が着くまでは生かしておいてほしい』と言う人がいて、心臓マッサージを家族が来るまで続けたことがありました。また、最近でも『生きているだけでいいから』とアルツハイマー病の終末期の患者に、経管栄養を希望する家族もいます」

 顕二「家族からの要望は、病気によっても違います。がんだと、結局亡くなるのだから延命処置は意味がないと、家族は思っています。問題はがん以外の病気です。がん以外の病気で亡くなることに納得できない家族が多く、延命処置を望む人は多いですね」

 ――2007年にスウェーデンに終末期医療の視察に行かれて、先生方の意識も変わられたのですね。何が一番印象的でしたか。

 礼子「スウェーデンが初めての海外視察だったのですが、食べなくなった高齢者に点滴も経管栄養もしないで、食べるだけ、飲めるだけで看取みとるということが衝撃的でしたね。脱水、低栄養になっても患者は苦しまない。かえって楽に死ねるとわかり、夫と私の常識はひっくり返ったのです。そして施設入所者は、住んでいるところで看取られるということも、日本の常識とは違うので驚きました。視察先の医師も、自分の父親が肺がんで亡くなった時に、亡くなる数日前まで普通に話をしていて、食べるだけ、飲めるだけで穏やかに逝ったと言っていました」

 顕二「日本では、高齢で飲み込む力が衰えた人は、口内の細菌や食べ物が肺に入って起きる『誤嚥ごえん性肺炎』を繰り返して亡くなることが多いです。誤嚥性肺炎の論文もほとんど日本人の研究者が書いているのです。当時も今も誤嚥性肺炎対策が高齢者医療の重要なテーマです。この誤嚥性肺炎について、スウェーデンで尋ねたら、『何それ?』ときょとんとされたのが衝撃でした。スウェーデンでは、誤嚥性肺炎を繰り返すような悪い状態になる前に亡くなっているので、あまり問題にならないのです。延命処置で病気を作って、かえって患者を苦しめている日本の現状を強く認識しました」

4921とはずがたり:2017/08/29(火) 11:23:15
>>4920-4921
 ――日本の終末期医療とは全く違うと感じたのですね。

 礼子「180度違いました。日本は終末期の高齢者であっても、医療の内容を変えることはありません。一方スウェーデンでは、緩和医療に徹しています」

 顕二「肺炎でも点滴も注射もしない。それは日本とは全く違うので驚きでした。スウェーデンは、当初、認知症治療がどうなっているのかを見るのが目的だったのです。しかし、終末期医療の違いにびっくりして、次のオーストラリア視察は、終末期医療の視察に目的が変わりました」

 礼子「オーストラリアに行った理由は、緩和医療に熱心に取り組んでいる国と聞いたからです。しかし正直なところ、スウェーデンがあまりにも日本と違うことをしているので、スウェーデンだけが特殊な国ではないかと思い、他の国の実態を確かめに行ったのです。そうしたら、日本のほうが特殊な国だった。ただ、よく考えてみると、日本も昔はスウェーデンと同じで、食べられなくなった高齢者はリンゴの搾り汁を口に含む程度で、家で穏やかに亡くなっていました。昔の日本の終末期医療は、今のスウェーデンやオーストラリアと同じであったことに気がつきました」

 顕二「スウェーデンに行った時、研修医の時にお世話になった、ベテランの副院長のことを思い出しました。僕ら研修医はがんがん延命処置をするわけですが、副院長は当時の僕から見たらのらりくらりで何もしない。しかし、僕ら研修医が手を尽くした患者さんが亡くなった時、その患者さんの状況はというと悲惨なのです。血が飛び散って、点滴によるむくみもひどい。だから、看護師が家族をいったん外に出し、患者さんの体をきれいにしてから対面させたものです。一方、副院長が看取った患者さんは皆きれいで穏やかでした。当時の副院長の思いが、今になってわかりました」

 礼子「帰国後に、以前勤めていた病院で報告会をしたんです。その病院は、99歳でも胃ろうを作るし、終末期であっても人工呼吸器をつけたり血液透析をしたりする、スウェーデンとは正反対の病院でした。点滴や気管に入っている管を抜かないように、体がベッドに縛り付けられる患者さんの姿に、『年を取るのが恐ろしい』、『このようなことが許されるのか。医療が高齢者を食い物にしている』と怒っていた看護師もいました。そのためか、私の報告に対して、現場の看護師から称賛の声が上がりました。『私も年を取った時に、こういう亡くなり方をしたい』と。海外視察で、日本の高齢者の終末期の悲惨さは許されないことであることに気づき、この現状を変えるために何かしようと思い始めたのです」

 ――スウェーデン、オーストラリア、オーストリア、オランダ、スペイン、アメリカと6か国の終末期医療を視察し、その様子が本の中で詳しく紹介されています。無意味な延命治療をしないというプラス面も書かれていますが、必要な治療が受けられないなどの、マイナス面も書かれています。


 礼子「医療は過少でも過剰でもないことが理想ですが、その国の医療制度が反映されるので、その実現はなかなか難しいです。良いことばかりではないです。日本ならば助かる肺炎の患者さんも、この国では亡くなるだろうと思いました。そのため、諸外国のまねをするのではなく、日本の終末期医療のあり方を模索することが大事だと思います。

 ――海外に比べ、日本は終末期の緩和医療はおろそかにされていますか?

 顕二「海外では、がん以外の患者にもモルヒネを使い、痛みや苦しさを緩和することを重視していますが、日本ではあまり使いません。また、日本では延命処置をしないことが緩和医療につながると理解している医療者は少ないです。点滴の針を刺したり、尿道にカテーテルを入れて、つらい思いをさせます。水分も過剰に投与するので、痰たんが多く、痰を吸引する苦しみを与えています。ストレスから消化管出血もよく起こします。誤嚥性肺炎を繰り返し、発熱や呼吸困難が起きます。問題は濃厚な延命処置を行って、患者を苦しめていることに気がついていない、あるいは気がついても目をつぶっていることと思います。その視点に立つと、日本では緩和医療がおろそかにされていると思います」

4922とはずがたり:2017/09/05(火) 12:46:12
親父は教師だったが教頭や校長なんかにはなりたくないタイプだった。

医師の職業的態度を批判する*
大段智亮
『医学教育』第8巻・第1号 昭和52年2月

「「ちなみに,わたくしの印象では子供を分裂病者に育て上げてしまう親のうち,小・中学校の教師,それも教頭とか校長とかいった高い地位にまで昇進するような,教師として有能視されている人の数がめだって多いようである.ヨーロッパでは一般に,牧師の子供に問題が起きやすいということがいわれているようであるけれども,形式的なモラルを自分自身で遵守するだけでなく,それを身近かな人間にまで押しつけがちな職業として,牧師と教師との間には共通点があると考えてよいだろう」(『異常の構造』,講談社現代新書,p.102.).


12,3年まえわたくしは1つの私立男子高校を設立する仕事をまかされたことがあった.そのとき最初に入学してきた200人の生徒のなかに,何人もの"知能の高い問題児"がいたのだが,それらのほとんどが医師,歯科医,警察官,牧師といった家庭の子供だったことである.われわれ学校当局者がこうした生徒たちに大変手を焼いたのはもちろんだが,その親たちもまた,大変むずかしい人たちだったことを憶えているのである.

わたくしが一番重視したいことは,人間関係のもち方において,医師がどこか深く歪んでいる点である.
いま眼の前にいる人と自分とのあいだに,いちはやく"意義ある""ほんものの"人間関係をつくりだす能力をかりに"人間関係創造力"とでも呼ぶとすれば,医師はこういった能力において重大な歪みをもつ,というふうに感じられるのである.

4923名無しさん:2017/09/07(木) 06:43:49
山尾しおりの父親は東京で開業医やってる
https://www.yamaoshiori.jp/blog/2008/04/post-34.html
https://doctorsfile.jp/h/29932/df/1/?page=2


山尾しおりの父親は東京医科歯科大学医学部医学科卒なので、
東大文一、東大理一、京大法、京大理より優秀。

4924とはずがたり:2017/09/08(金) 09:52:14

厚労省に執刀医ら処分要請=遺族「保身に終始」と非難―群馬大病院事故
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-170907X269.html
09月07日 19:56時事通信

 群馬大医学部付属病院で腹腔(ふくくう)鏡などの手術後に患者が相次ぎ死亡した問題で、死亡患者9人の遺族と弁護団は7日、執刀した男性医師=退職、懲戒免職相当=と、上司だった元教授=諭旨解雇=について、注意義務違反と職業倫理に反する行為を理由に、医師免許の取り消しを含めた行政処分を求める要望書を厚生労働省に提出した。

 要望書では、男性医師について、日本外科学会や弁護団の各調査で「手術手技の拙劣は明らか」とし、術前は「99%成功」などと手術ありきで説明は不十分だったと指摘。カルテの記載はずさんで、病理解剖も「普通しない」などと行わなかった点などを問題視した。

 元教授についても手術件数を増やす方針の下、適切な指導監督を行わず悪質だとした。

 これまでに両医師は遺族に対し、手術の選択や手技などは問題ないとの見解を示したほか、事前説明は1時間行い、解剖も勧めたと主張。遺族らは「反省もなく自己保身に終始した」と非難した。

4925とはずがたり:2017/09/08(金) 09:56:38
京大医学部教授に巨額で不明瞭な資金
https://news.goo.ne.jp/article/jbpress/nation/jbpress-50987
09月06日 07:00JBpress

 臨床研究不正が止まらない。『選択』8月号に掲載された「『カネまみれ』医学界との癒着はつづく中外製薬が抗がん剤で『研究不正』」という記事を読んで暗澹たる気持ちとなった。

 この記事が取り上げたのは、6月1日に戸井雅和・京都大学教授(乳腺外科)を中心とした日韓の多施設共同研究グループが、世界最高峰の医学誌である「New England Journal of Medicine (NEJM)」に発表した論文だ。

 HER-2陰性のハイリスクの乳がん患者を対象に、カペシタビン(中外製薬、商品名ゼローダ)のアジュバント(薬物の作用を増強する目的で併用される物質・成分の総称)としての有効性を評価した。結果は衝撃的だった。

衝撃的な論文に資金疑惑
 2015年3月に行われた中間解析で、カペシタビン群の予後が良好なため、試験は早期打ち切りとなった。カペシタビンは乳がんのアジュバントとして注目されてきた。

 ただ、多くの臨床試験では有効性を示せなかった。だからこそNEJMも注目してこの論文を掲載した。

 ところが、この論文に資金に関する疑惑が持ち上がった。

 論文によれば、一般社団法人JBCRGと特定非営利活動法人先端医療研究支援機構(ACRO)によって助成されたことになっている。論文の記載は以下の通りだ。

“Funded by the Advanced Clinical Research Organization and the Japan Breast Cancer Research Group”

 論文の「方法」のところには、「JBCRGは研究に関わっていない」と明記されている。論文での記載は以下の通りだ。

“The funders and sponsors had no role in the trial design, data collection and analysis, or the interpretation of the results”

 戸井教授たちは、JBCRGとACROからは資金を受け取ったが、研究には関与していないことを明かした。ここまでは、極めて常識的な記載だ。

 ところが、戸井教授はJBCRGの創設者という別の顔を持つ。奇妙なことに、JBCRGの代表理事・常任理事6人中、5人が今回の論文の著者に名を連ねる。

 日本人著者12人中、9人がJBCRG関係者だ。現在、代表理事を務める大野真司・癌研有明病院乳腺センター長も、その1人だ。

 これは普通の人には理解できない理屈だ。なぜ、頭の良い人たちが、あえてこんなことを言うのだろうか

2012年以降3億円を超える資金提供
 『選択』によれば、製薬企業が医師への資金提供を開示し始めた2012年度から2014年度までの間に中外製薬からJBCRGには1億円が寄附されていた。

 ACROにも、2012年から2015年度までに2億円以上が中外製薬から提供されていた。2012年度以降だけで、3億円を超える資金が中外製薬からJBCRGとACROに寄附されていたことになる。

 この研究で使う薬剤は中外製薬が販売する抗がん剤だ。営利企業である中外製薬が、特段の目的もなく寄附する金額ではない。

 さらに『選択』では、プロトコールファイルをみると、作成者は6桁の数字と紹介している。研究者は、PDF作成ソフトは自分で買うから、通常、こんな番号はつけない。企業がまとめて購入し、社員に配る際にする方法だ。何やらきな臭い。

 JBCRGのオフィスは日本橋。ここは製薬企業の本社が集まるところだ。中外製薬もある。このあたりは家賃も高く、好き好んで研究者がオフィスを構えることはない。最初から製薬企業が丸抱えだった可能性が高い。

 誤解がないように申し上げたいが、私は製薬企業が臨床研究に関与するのを否定しているのではない。臨床医と製薬企業が、それぞれの専門性を生かし、患者のために研究することは素晴らしい。

 ただ、そうならはっきりとそのことを明示すればいい。

4926とはずがたり:2017/09/08(金) 09:56:59

 余談だが、『選択』の指摘は、戸井教授たちにも効いたようだ。8月24日にNEJMに掲載された読者からの質問への回答で、自らがJBCRGの理事であることを認めた。具体的な記載は以下だ。

“Drs. Toi and Masuda, and other authors of the June 1 article, report being members of the board of the Japan Breast Cancer Research Group.”

 ただ、この文章を書いている9月5日現在、「JBCRGは研究に関与していない」という原著での記載は訂正していない。

公にしたくないカネの授受
 以上をまとめると、「自分たちはJBCRGの理事で、JBCRGから金をもらったが、JBCRGは研究には一切関与していない」と主張していることになる。もちろん「中外製薬から巨額の資金が提供された」とは書いていない。

 彼らの主張は、全く矛盾しているし、その対応もあまりにもせこい。「堂々と製薬企業から金を貰いました。一緒にやりました」と言えばいい。

 なぜ、研究者たちは、このような手の込んだことをするのだろうか。

 中外製薬から戸井教授にカネを渡したければ、京都大学に寄附金や業務委託として支払えばいい。この場合、大学が事務処理を一切引き受ける。個人の賞金なら、税金は年末調整で処理してくれる。

 ただ、この場合、大学が資金の管理をすべてチェックする。面倒だ。このようなルートを介さないのは、使い勝手の良い金を手に入れるためと考えるのが妥当だ。

 例えば、ACROを例に説明しよう。この組織は製薬企業の社員が独立して立ち上げた。現在の理事長は国立がん研究センター(国がん)の元部長が務める。私が国がん在籍中に、上司としてお仕えした経験のある人物だ。

 ACROの機能は研究のサポート。そのうち、最も大きいのは製薬企業から資金を集め、研究者に分配することだ。研究者は、ACROに多少の手数料を抜かれるが、「大学や病院の事務を介さずにすむ使い勝手の良いカネ」を手に入れることができる。

 もし国がんや京大に直接カネを入れれば、事務方の厳しいチェックを受ける。そのためACROは研究者にとって有り難い“財布”となる。

 大学の事務方と比べ任意団体はチェックが緩いので、私的流用されやすい。戸井教授を知る人物は「戸井教授は『JBCRGは一般社団と任意団体の2つあり、今回の研究は任意団体が行った』と説明している」と言う。 

 JBCRGという団体が2つあるとすれば、前述の戸井教授の説明も理屈が通る。

 「自分たちは『一般社団法人』JBCRGの理事で、『一般社団法人』JBCRGからカネをもらったが、(研究を実施したのは任意団体JBCRGで)、『一般社団法人』JBCRGは研究には一切関与していない」というロジックだ。

 これは、かつて政治家がよく使った手だ。

政治の世界では遺物となった手法
 「自発的」に立ち上がった後援会が、会員から「自主的」に会費を集める。この組織は任意団体だが、政治家の政治資金管理団体と名前は同じ。多くの有権者は区別がつかない。

 このようにして集めた金を政治家は政治資金に流用する。任意団体だから、収支の報告義務がない。もちろん、この方法は資金の使い方次第で違法となる。刑事事件になったことも少なくない。

 今回のケースで、私が関心を抱いているのは、ACROから研究者にどのようにカネが渡っていたか、そして、そのカネをどのように使っていたかだ。

 前者については、京大やJBCRGに振り込まれた可能性も否定できないが、おそらく違うだろう。それなら最初から京大やJBCRGに入金した方がいい。ACROを介した分だけ、手数料を取られるからだ。

 私は任意団体に入れていた可能性が高いと考えている。かつて、よく使われた手だ。

 BCRGは任意団体として立ち上がり、その後、一般社団法人へと改組した。研究費助成金を支払ったACROが両者の区分がついていなかったとしても不思議ではない。

4927とはずがたり:2017/09/08(金) 09:57:19
>>4925-4927
 一方、ACROのような第三者機関を介して、研究者に渡った資金の使途については、これまで、医療界では、ほとんど議論されてこなかった。

 私は昨年4月に東京大学から独立し、NPOの理事長と個人事業者となった。オフィスを借り、4人の常勤スタッフを雇用している。彼らが経理を担当し、税理士がチェックする。

 私の経験から言えるのは、2億円の経費を使うことは極めて難しい。任意団体JBCRGは、オフィスを借り、専属のスタッフを雇用していたのだろうか。

 支出が少なく、「利益」が出れば、納税義務が発生する。あまり知られていないが、学術研究に対する賞金や研究助成金にも納税義務が生じる。例外はノーベル賞だけだ。

 研究や教育など非営利事業に関しては、NPO法人は免税される。その代わり、情報開示義務を負う。研究支援を本務とするACROがNPO法人となったのは、このためだろう。

 JBCRGは一般社団、任意団体を選択した。このような団体は動きやすいが、納税の義務がある。

重加算税などを加えて7000万円の納税義務
 中外製薬からACROに渡ったのは2億円。もし、これが戸井教授らに渡っていたなら、経費を差し引いても、当時の最高税率である40%の所得税がかかるだろう。

 税理士の上田和朗氏は「もし、申告していなければ過少申告加算税、重加算税、延滞税、さらに住民税などがかかる。平均的な経費が認められたとしても7000万円程度を支払うことになるでしょう。悪質と捉えられると起訴される可能性がある」と言う。

 2012年のノバルティスファーマの臨床研究不正をきっかけに、今春、臨床研究法が施行された。製薬企業から医師への資金提供に関する情報開示が義務化された。

 立法化の過程でも、第三者を介した資金提供が問題視された。日本医学会は利益相反として報告するように勧告した。

 ところが、臨床研究法は第三者機関を介した資金提供は規制しなかった。内部告発でもない限り、迂回寄附であることを証明できないからだ。

 そのような疑惑が持ち上がっても、関係者に問い合わせれば「適切に対応しました」とお茶を濁すので、それ以上の追及は難しい。

 ただ、こんなことを続けていれば、社会からの信頼を失う。『選択』の記事を読んだ医師の中には「ノバルティスファーマ事件で医療界は信頼を失った。今回のケースを見ていて、「抗がん剤は信頼できない」と言って、民間療法に走る人がいるのも理解できる」と言う人もいる。

 昨今、マスコミはがんに対する民間療法叩きに懸命だ。記事の中には国立がんセンターの元幹部など有識者が出て来て、「エビデンスがない治療を推奨するのは怪しからん」と批判する。

 今回の疑惑は、彼らが尊重するエビデンスの信頼性を根底から揺るがすことになる。ところが、この疑惑に対して、誰も批判しない。これでは同じ穴の狢と言われても仕方ない。

 さらに、このまま黙りを決め込めば、将来の医療へも悪影響を及ぼす。それは今回のやり方がフェアではないからだ。医学生や若手医師などの、若手がもっとも嫌う。次世代が育たなければ、日本の臨床研究のレベルは低下する。ツケは患者が払うことになる。

 戸井教授は矛盾を放置せず、何がどうなって、こんな記載になったのか、社会に説明していただきたいと思う。それが京大教授というリーダーの「責務」ではなかろうか。

(上 昌広)

4928とはずがたり:2017/09/12(火) 19:25:07
<くらて病院>医師6人辞職表明 病院側「町長が人事介入」 毎日新聞社 2017年9月12日 17時30分 (2017年9月12日 17時57分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170912/Mainichi_20170913k0000m040013000c.html
 福岡県鞍手町の地方独立行政法人「くらて病院」の内科医6人が来年3月末で辞職することを表明した。病院には「来年4月には診療に支障をきたす可能性が高く、近隣の病院、医院を紹介する」旨の張り紙が出され、深刻な事態となっている。

 病院側は、背景として、徳島真次町長が人事に介入するなど逸脱した権限行使があるとして、「職員一同」名で徳島町長に要望書、町議会に嘆願書を提出した。11日の議会一般質問の答弁で、病院側の指摘について、徳島町長はすべて否定した。

 同病院は17診療科、224床で、2013年度に町立から独法に移行した。8月に就任した河野(こうの)公俊理事長は「後任医師探しは難航しており、このままでは病院の存続も危ぶまれる」と話す。徳島町長は「患者に迷惑がかかるのが一番の問題で、設置者として地方独立行政法人法に基づき、病院に改善命令を出すことも考えている」としている。【武内靖広】

4929とはずがたり:2017/09/16(土) 20:22:41
HIVが「事実上治癒」した常識破りの南アフリカ9歳児
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/08/hiv9.php
2017年8月1日(火)16時41分
ニューズウィーク日本版編集部

世界最大のHIV感染者を抱える南アフリカ(本文の9歳児とは関係ありません) Siphiwe Sibeko-REUTERS
<感染すれば一生治療から逃れられない、とのHIVの常識を覆し、8年以上治療をせずにHIVウイルスが検出されない事例が発表され、研究者たちを驚嘆させている。カギを握るのは何か?>

ひとたびHIVに感染すれば、エイズ発症や症状を抑えるために一生治療を続けなければならない――それが常識だ。だが7月24日、世界の研究者たちを驚嘆させる事例が発表された。

出生時にHIV感染者の母親から母子感染した南アフリカの9歳の子供が、8年以上治療をしていないのにHIVウイルスが検出されない「寛解」の状態であることが明らかにされたのだ。

この9歳児は生後9週で臨床試験に参加。複数の抗HIV薬を同時に内服する「強力な抗ウイルス療法(ART)」を40週間受けた。当時、生後間もないHIV感染児にARTを実施するのは一般的ではなかったが、143人の無作為抽出の被験者の1人として臨床試験に加わった。

40週後に血液中からウイルスが検出されなかったため、この子供は治療を中止。以来9歳になった現在まで、ウイルスのない状態が続いている。BBCは「事実上の治癒」と報じた。

パリで行われた国際エイズ学会でこの事例を発表したヨハネスブルクの研究者エイビー・ビオラリは「私の知る限り、早期に無作為抽出ARTを受けた中で世界初の事例だ」としている。

【参考記事】Picture Power エイズと生きる 過酷な現実と希望

同様の過去2例と共通する「超早期の集中的治療」
HIVウイルスは体内の免疫システムを攻撃し、感染者をさまざまな病気にかかりやすくする。HIV感染者の免疫機能が低下し、指標である23の合併症のうちいずれかを発症した状態がエイズ(後天性免疫不全症候群)だ。

その治療法として、最近では早期のARTが主流になっている。以前に比べて副作用などが飛躍的に改善され、多くの感染者に取り入れられているが、それでも吐き気や不眠症、貧血などに苦しむ患者は多い。

今回の南アフリカの子供の事例について、英国HIV協会を代表して取材に応じた英インペリアル・カレッジのサラ・フィドラー教授は「専門的な観点からは完治とは言えない」としながらも「血中にHIVウイルスがなく、同年代の子供たちと比較して免疫状態も正常だ」と言う。

実はこれまでにも、HIV感染者が長期間治療せず、ウイルスも検出されずに過ごしたケースは、世界で2例だけ存在した。

1人は2010年にミシシッピ州で誕生した女児で、母親から母子感染し、生後間もなく高レベルの抗ウイルス治療薬投与を開始。1歳半で治療を中止したが3歳までウイルスが検出されない状態が続いた。ただ、2014年に再びHIVウイルスが検出され、もはや寛解ではないと医師が判断。ARTを再開することになった。

もう1人は、フランスで1996年に生まれた女性。母親の胎内か出生時にHIVに感染し、6歳までARTを続けたが、その後は両親の希望で治療を停止した。2015年の国際エイズ学会では、この女性がその後12年にわたってHIV治療を受けずに寛解の状態が続いていることが発表されており、「最長記録」とされている。

研究者たちは過去2例を含め、今回の南アフリカの子供も非常にまれな事例であり、他の感染者に単純に当てはめることはできないと口をそろえるが、超早期の集中的なHIV治療の効果を示したことは確かだ。全世界3670万人のHIV感染者に希望を見せたことも。

4930とはずがたり:2017/09/18(月) 20:49:59
レコチャイじゃあない記事で読みたいんじゃが(;´Д`)

ノーベル医学賞級!?韓国人夫妻の共同研究論文を「ネイチャー」が絶賛=「ついに韓国がやってくれた!」「彼らは韓国人じゃなくて…」―韓国ネット
レコードチャイナ 2017年9月18日 18時10分 (2017年9月18日 20時33分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20170918/Recordchina_20170918022.html

2017年9月14日、韓国・中央日報は、米国の名門大学で教授を務める韓国人科学者夫婦が自閉症児が産まれる原因を明らかにしたと伝えた。

記事は、英学術誌「ネイチャー」14日号に掲載された研究論文2編に共同研究者として韓国人夫婦の名前が載っていると紹介した。米国ハーバード大医学部のホ・ジュンニョル教授とマサチューセッツ工科大(MIT)のグロリア・チェ教授夫妻だ。2つの論文の第1著者は、それぞれイム・ヨンシンMIT博士と、マサチューセッツ大医学部のキム・サンドゥ、キム・ヒョンジュ両博士(共同1著者)だ。

彼らが発表した論文には、妊娠中にウイルスに感染したマウスが自閉症の症状を示す子を出産する過程が具体的に示されており、消化管の特定の腸内細菌が原因で免疫細胞が作られ、この免疫細胞が胎児の脳細胞の発達に影響を与えるタンパク質を作り出すことが明らかにされた。抗生物質により腸内細菌をなくす実験では、マウスは自閉症の症状を示さない子を産んだという。

ネイチャーは今回発表された論文を「14日号の最も重要な研究成果」として紹介、テキサス大サウスウェスタン医学センターのクレイグ・パウエル教授は同誌の論評で「腸内細菌と免疫システム、脳の発達の複雑な相互作用に対する貴重な手掛かりを提供するもの」と評価した。



4931とはずがたり:2017/09/19(火) 19:07:45
「危機的状況」九州でエイズ感染急増 16年福岡は61%増 佐賀、熊本過去最多
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00010000-nishinpc-soci
9/19(火) 9:43配信 西日本新聞

 福岡県を中心に、九州でエイズ患者やエイズウイルス(HIV)感染者が増えている。東京や大阪など都市部を含めて全国的には減少か横ばい傾向にあるだけに、九州の増加が目立つ。専門家は、感染者の多いアジアとの往来が増えてウイルスが持ち込まれるケースや、予防啓発活動の不十分さが一因とみており「危機的状況で、より効果的な予防啓発が必要だ」と警鐘を鳴らしている。

 国のエイズ発生動向調査によると、2016年の福岡県のHIV感染者、エイズ患者の新規報告者数は、いずれも46人で計92人と過去最多。15年と比べて61%増えており、特に40代や50歳以上が増加している。佐賀計9人、熊本計19人も過去最多となった。16年の地域別では九州が計169人で32%増。これに対し、関東・甲信越は695人で4%増と横ばい、近畿は265人で11%減など、5地域は前年より減少していた(福岡県以外は速報値)。

 新規報告者数(15年)で全国の感染者・患者の内訳は、日本人男性が約9割、感染原因は同性間性的接触が最多の約6割だった。福岡県も全国と同様の傾向だが、患者が3割程度の全国データに対して、福岡県の患者比率はほぼ半数で、発症してから報告されるケースが際立っている。

 エイズ治療の九州ブロック拠点病院、国立病院機構九州医療センター(福岡市)のAIDS/HIV総合治療センターの山本政弘部長は「福岡での感染の広がりが九州全体に広がっている印象。患者の比率から、実際の感染者は報告よりもかなり多いはずだ」と指摘する。

 各自治体では無料検査を定期的に実施。山本部長は「感染、発症が分かっても、今は薬でウイルスの増殖を抑えられる。検査を受けて早期に発見・治療できれば、感染者自身の健康も維持でき、感染拡大のリスクも減らせる。心当たりがある人は早く検査に行ってほしい」と呼び掛けている。

=2017/09/19付 西日本新聞朝刊=

4932とはずがたり:2017/09/19(火) 19:07:57
HIV 細胞間感染の仕組み解明 熊大など研究班 新薬開発に期待
https://www.nishinippon.co.jp/feature/photo/show/146215/
2016年02月27日 14時14分

4933とはずがたり:2017/09/19(火) 22:12:08

「無痛分娩で死産は医師の過失」 順天堂病院を提訴
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170919-00000013-ann-soci
9/19(火) 11:57配信 テレ朝 news

 無痛分娩で死産になったのは医師に過失があったからだなどとして、女性とその夫が東京・文京区の順天堂医院を運営する学校法人と担当医師らを訴えました。

 おととし2月、順天堂大学医学部附属順天堂医院に無痛分娩を希望して入院した女性とその夫は医師の説明がないまま、陣痛促進剤を投与されたために死産になり、子宮を摘出することになったなどと主張しています。夫婦は先週、医師らと病院を運営する学校法人順天堂を相手取り、約1億4000万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました。順天堂医院は「訴状を見ていないので、コメントできない」としています。また、原告の代理人は順天堂医院に対する高度な医療を提供する「特定機能病院」としての承認について、取り消しを求める要望書を厚生労働省に提出しました。

4934とはずがたり:2017/09/21(木) 17:10:23
黒い縦線が出たら要注意! 爪でわかる健康チェック法〈週刊朝日〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170920-00000010-sasahi-life
9/21(木) 11:30配信 AERA dot.

 爪を、見てみよう。縦に線は入っていないだろうか。あれ? 前はこんなに筋はなかったのに。いつのまに縦線が……。それは「老化」の証拠。その線が黒ければ注意が必要だ。

 爪には体の状態が反映される。爪からどう健康をチェックするのか。それが知りたくて、慶応義塾大学病院皮膚科を訪れた。ここでは、毎週水曜午後を「爪外来」の診療日とし、爪のトラブル全般に対応している。深爪、巻き爪、陥入爪、爪白癬(つめはくせん)から、爪に生じる皮膚がんまで、難治性の爪の病気を幅広く診察。爪から、どんな病気の予兆がわかるのか。

 専任講師の齋藤昌孝氏は「成人になってから出た黒い縦線(色素線条)は、注意が必要です。最初は細くても、放っておくとだんだん太くなることがある。爪のメラノーマ(皮膚がんの一つ)の可能性があります。悪性度が高く、ごく初期でないと、指の切断ですまなくなる」と話す。

 横線は問題ないが、縦線には注意が必要。色が不均一なこともある。気づいたら迷わず受診を勧めるという。

 爪にできるがんは、どのように出てくるのだろう。

「多くの場合は爪母(そうぼ)から出ます。三日月状の白い部分の奥に爪を作っている場所があり、そこから、がんが出ます。それが爪の線として表面化し、徐々に広がります。症状は人によって違いますが、黒い線には要注意」(齋藤氏)

 いつの間にか黒い塊がある、線が見えたなどというときは、「血豆かな」と放っておかないほうがよい。がんになると進行が速いのが、メラノーマの特徴だ。

 診察室を訪れた40代の女性患者で、初期のメラノーマの人がいた。爪を全部とって植皮するなどの治療を施し、指を切断せずにすんだという。「転移しておらず今のところ順調ですが、初期の方でも半年〜年1回の経過観察が必要です。メラノーマは、がんの中でも非常に悪性度が高いからです」と齋藤氏。

 最初は目に見えないほどの細い線だが、いつしか太くなって、がんとして進行する。患者に「いつごろから線が出たのか」と聞いても、「覚えていない。そういえば色がついていたかな。3〜4年前かな」といった反応が多いという。

 とはいえ、縦線に過敏になる必要もない。すべての指の爪に細い線があるときはたいてい、がんとは無関係だ。根元が軽い炎症を起こしたときや、抗がん剤を投与している場合も縦線が出るという。

子供は多少の線があっても心配無用。成人になってから、一つの指に黒い線が出たときに気をつけよう。

「全身の皮膚に発疹がないのに、爪だけに症状が出る場合もあります。例えば、爪の乾癬(かんせん)。比較的頻度の高い皮膚病ですが、爪にしか症状が出ない人もいます。診断がつかず、最終的に爪外来に来る方が多い」(同)

 爪乾癬になると爪が変形したり、はがれたりすることもある。良性でも、患者は不便なことが多くなる。

 がん以外だと、爪がもろく薄くなった場合に、貧血や甲状腺機能異常などの恐れがある。肝機能や腎機能の障害でも、爪の色などに影響が出ることがある。色で病気をくくるのは難しいが、「全体的に色調が変わったら、要注意」という。

 爪のトラブルは、手より足が多いだろう。高齢になれば自分で足の爪を切るのが難しくなる。齋藤氏は「足は深爪をしないこと。陥入爪になり、痛みでつらい思いをすることになりかねない。将来変形するリスクも高まります」と指摘する。

…  次に東洋医学の観点からみてみよう。鍼灸師を育てる東京医療専門学校の船水隆広氏に話を聞いた。…

 表面がザラザラしているところがあれば押してみよう。痛い箇所があれば、どこか悪いところがあるサイン。

「風邪や気管支ぜんそくの人は、親指の爪を押すと痛いですよ」と船水氏。

 体の末端の小さな部分に体の状態が表れるとは。ならば、爪を刺激すれば、体にも良い気がする。

「そのとおりです。爪周りのツボを刺激すれば、気の巡りが良くなります。空いた時間に爪を押すのを習慣づけると違いますよ。押すときは上から爪全体に圧をかけつつ、挟む。爪の角にツボがあります」(同)

 押してみて、ある部位だけ痛いと、体からの何らかの危険信号だ。早めに察知したい。
 積極的に押したいのは、「薬指」。押すと、他の指より刺激を感じる人が多いのでは。ストレスや気血とも関係する指だからだ。

「薬指を押して痛かったら、ストレスがたまっている証拠。免疫力を上げるには薬指を押すといいです。中指はリラックスのツボ。面接前などに押すとよいでしょう」(同)

 爪は面白い。爪を整えると、歩き方も変わり、病気も予防できて健康維持につながる。爪って、やはりすごいのだ。

※週刊朝日 017年9月29日号

4935とはずがたり:2017/09/21(木) 17:14:04
がん死亡率改善度1位 なぜ広島県の人は死ななくなったのか
https://dot.asahi.com/wa/2016022400191.html
2016.2.26 11:30週刊朝日#がん#病気

 昨年、国立がん研究センターが、都道府県のがんに関する状況を示すデータを発表した。そこでは広島が“がんにかかっても死なない”県であることがわかった。

 がん死亡率が1995年の39位から2014年の8位へと大きく順位を上げた広島。これは全国一の改善率で、この勢いが続けば長野を追い越すのも時間の問題だ。平均寿命は男性12位、女性6位、喫煙率(男性)は41位、野菜摂取量は23位(男性)、36位(女性)、食塩摂取量は25位(男性)、35位(女性)と、平均的な県のどこに、がんで死なないヒントが隠れているのだろうか。

 広島駅に降り立った記者。タクシーに乗ると、さっそく運転手(60代・男性)に話を聞く。男性は大手企業を退職後に運転手に。妻には先立たれ、娘は結婚。男おひとりさまだ。酒は飲まないが、たばこは1日2、3箱。がん検診は「受けたことがない」と話す。

「健康なので必要ない。がんになったら、病院で診てもらえばいいだけのこと」

 と笑う。ん? がん死亡率改善度1位からくる印象とはほど遠い。疑問を抱えながら県庁を訪ね、健康福祉局がん対策課課長の佐々木真哉さんに聞いた。

「確かに、広島県のがん検診の受診率は、平均かそれより下が続いていました」

 10年以降は受診率向上の取り組みを強化し、12年からはデーモン閣下が県のがん検診啓発特使に“就任”。インパクトのある情報発信を試みる。

「それが功を奏しており、関心を持つ人が増えてきました」(佐々木さん)

 広島県のがん医療の拠点、広島大学病院の杉山一彦さん(がん治療センターセンター長)は、「医療機関へのアクセスと連携の良さ」を指摘する。県内には16のがん診療連携拠点病院があり、連携する診療所の数は全国8位。「何かあったらすぐに診てもらう」。その県民の意識が連携する拠点病院への紹介につながり、がんの早期発見、早期治療をもたらす。

 受診のハードルが低い背景には、被爆地である広島の特性もあるという。

「被爆体験を持つ祖父母世代と医療の関わりは深く、かかりつけ医との信頼関係ができています。次世代も同じ医療機関を受診する傾向があります」(杉山さん)

 夕食のために立ち寄った広島の名物料理を提供する居酒屋「四季や」の店長(39)は、「確かに病院の数は多い」と話す。「何かあったら、仕事終わりの夜間でも、診てもらいますね」

 県はがん診療を専門としない医師が、患者のがん相談に乗る「がんよろず相談医」を12年から開始した。特定の研修を受け認定された相談医は、現在658人が活動している。

 勝谷・小笠原クリニック(廿日市市)院長の小笠原英敬さんも相談医の一人。こんな経験を話す。

「高血圧と高コレステロール血症の治療で長年診ている男性患者さん(60代)との雑談の中で、がん検診の話が出たんですね。一度も受けたことがないというので、超音波検査を受けてみたらと勧めました」

 かかりつけ医の後押しもあって、男性が検診を受けると、なんとすい臓にがんが見つかった。早期発見で手術ができたため、1年ほど経った今も元気だ。ほかにも、胃がんや大腸がんが見つかった例もある。

 広島市の特徴は、全国に先駆けて「がん登録」が行われている点だ。原爆の放射能によるがんの影響を調べることを目的に、広島市医師会が1957年から実施。「医療者のがんに対する意識が高い」と話すのは、広島市立広島市民病院副院長の二宮基樹さんだ。

「市内にはがん拠点病院が多い。お互いに切磋琢磨し、それが医療の質の高さにつながっている。大病院が一つしかないというような、お山の大将でないのが、いいのかもしれない」

 湯崎英彦知事は選挙公約で「がん対策日本一」を謳(うた)う。長野を越える日はくるのだろうか。

※週刊朝日 2016年3月4日号

4936とはずがたり:2017/09/24(日) 09:04:39
男女14人からサルモネラ菌 80代女性死亡 山形
09月23日 23:54NHKニュース&スポーツ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011153931_20170924.html

今月上旬から中旬にかけて山形県鶴岡市の医療機関を受診した14人からサルモネラ菌が検出され、このうち80代の女性が死亡しました。これまでのところ14人が食べたものに共通点はなく、県が感染経路の特定を進めています。

4937とはずがたり:2017/09/24(日) 20:01:52
抗菌剤程度で知らん間に直ってるものなのか!?

梅毒が「急増している」本当の理由
2017年8月13日 谷口恭 / 太融寺町谷口医院院長
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20170810/med/00m/010/009000c

 梅毒が増えていることを伝える報道が目立ちますが、私の実感は少し違います。世界中で増加の報告があり「増えている」ことは事実だと思いますが、私が院長をつとめる太融寺町谷口医院(以下「谷口医院」)では梅毒の新規感染は過去10年間でほとんど変わっていません。結論から言えば、最近になって急増しているのではなく以前から少なくなかった、というのが今回のポイントです。
 これを説明するために興味深い症例を紹介したいと思います。2000年代後半の話です。

【症例1】20代男性〜大学病院でも診断がつかなかった
 上肢(腕)と下肢(脚)を中心に皮疹が出現。痛くもかゆくもないが次第に目立つようになってきたため近隣の医療機関を受診。そこでは診断がつかず、紹介状をもらって大学病院の皮膚科を受診したが、やはり視診では診断がつかず、皮膚の細胞の一部を取って顕微鏡で調べる生検が実施されました。しかしそれでも診断がつかず「することがない」と言われ途方に暮れることに。どこに行っていいか分からなかったために総合診療を実践している谷口医院を受診。
 私はこの患者さんを診てすぐに梅毒を疑い、実際に梅毒陽性でした。と書くと、なんだか「自慢話」のようになってしまいますが、私がすぐに診断できたのには二つの理由があります。
 一つは「後医は名医」という言葉があるように、後から診察する方が有利だからです。つまり「大学病院で生検まで実施され診断がつかなかった」という情報から、湿疹に属する疾患や膠原(こうげん)病、悪性腫瘍、リンパ腫などがすでに否定できます。これで鑑別すべき疾患が随分と絞られるのです。
 もうひとつは「恩師の言葉」です。私はタイのエイズ施設にボランティアに行く前、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)を含む性感染症を学ぶために、当時大阪市内にあった「大国診療所」で修業をさせてもらいました。院長の大国剛(おおくに・つよし)先生は現在は引退されていますが、当時から感染症の大家であり、私は大国先生から実に多くのことを学びました。HIVや梅毒はもちろん、大国先生を頼ってハンセン病の患者さんが遠方から訪れることもありました。私は現在、研修医に対して「咽頭(いんとう)痛を訴えるすべての患者さんにグラム染色をやりなさい」と指導していますが、これは大国先生から学んだことです。
診断のつかない皮膚疾患は梅毒の可能性を考慮
 その大国先生から梅毒について学んだこと。それは「診断のつかない皮膚疾患を見た時は必ず梅毒を鑑別に入れよ」ということです。この「恩師の言葉」を大切にしている私の前に「大学病院で診断がつかなかった皮膚疾患」の患者さんが訪れたわけですから、見逃すわけにはいきません。
 そして、このような症例が以前は少なくありませんでした。数年前までは、谷口医院で梅毒が発覚した症例のうち少なく見積もっても半数以上は、前医で診断がつかなかった、あるいはドクターショッピングを繰り返していたケースでした。ところがここ2〜3年、こういう症例は激減しています。
 しかし、これだけでは梅毒が「増えている」理由の説明になっていません。もう一つ症例を紹介しましょう。

【症例2】30代女性〜いつの間にか感染、そして治癒
 妊婦健診で「梅毒に過去にかかったことがあるが、今は治っている」と言われたが、説明をしてくれた産科の先生の話がよく分からない、とのことで谷口医院を受診。「これまで梅毒にかかったなんて言われたことがないし、治療も受けていない。何かの間違いではないでしょうか」と訴えられました。妊婦健診時の採血結果を見せてもらい、産科の先生の言われていることが正しいこと、そして今は何も心配ないことを説明しました。
 こういう症例、実はとてもたくさんあります。前回述べたように、梅毒は現代でも「死に至る病」と思っている人がいますが、実際には「治癒する病」であり、本人が気付かないうちに自然治癒する例も少なくありません。また「意図せぬ治療」をしていることもあります。【症例2】の患者さんとのやりとりを再現してみましょう。
医師(私):過去に股のしこり(リンパ節)が大きくなったことや、かゆみのない皮疹が生じたことはありませんでしたか。
患者:そういえば数年前に股のリンパ節が腫れました。病院で抗生剤をもらってしばらくしたら引きました……。

4938とはずがたり:2017/09/24(日) 20:02:21
>>4937-4938
 確定はできないものの、これが梅毒による症状だった可能性があります。このように、診断はつかないものの抗菌薬が投与されて梅毒が治癒した例はかなり多いと思われます。また、梅毒は無症状のことも多々あります。その人が、例えば細菌性扁桃(へんとう)炎を起こし、医療機関で抗菌薬が処方され、扁桃炎のみならず梅毒も同時に治癒した、ということも十分にあります。
 この連載で繰り返し述べているように、日本(だけではありませんが)では抗菌薬がいとも簡単に処方され、また個人輸入や海外の薬局で購入している人も少なくありません。その結果として、知らない間に感染していた梅毒が知らない間に治っていた、ということもありうるのです。

報告数は大幅に増えているが…
 ここで梅毒がどれくらい増えているのか、数字を見てみましょう。国立感染症研究所の報告によれば2016年の「梅毒の患者数」は4559人(注1)です。10年前の06年から5年分(02〜06年)をさかのぼって合計し、1年あたりの平均を出すとおよそ559人(5年合計2797人)です、つまり単純計算で実に8倍以上。大幅に増えていることになります。しかし、年平均559人というこの数字、実態を反映していないことは明らかです。HIVの新規感染は年間約1500人で推移しています。梅毒の新規感染がHIVの半分以下なんてことは到底考えられません。これは感染症をある程度診ている医師であれば全員がうなずくことだと思います。
 梅毒は感染症法で、5類感染症に分類されています。診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出なければなりません。しかし届け出を怠っている医師や、届け出義務を知らなかった医師がいたこともまず間違いありません。届け出を怠るとか、届け出義務を知らないなんて、信じられない。それは医師の怠慢ではないのか、と腹立たしい気持ちになる人も多いと思います。ですが、届け出が必要な感染症は数多く、どの感染症が必要かということをすべて覚えている医師はまずいません。また届け出基準というのが非常に複雑で、届け出が必要ということが分かっていても基準の解釈が誤っていることもあります(注2)。
 ところで、新聞報道などで「梅毒が増えている」と聞いた時、ドキッ!とするのは誰でしょうか。自分も梅毒に感染しているかも……と思った人もそうでしょうが、それ以上に焦り始めるのは他ならぬ、医師です。なぜなら自分が診た症例を「見逃したかもしれない」「誤診したかもしれない」と考えるからです。梅毒が「増加している」最大の理由は、「医師が見逃さなくなったから」ではないか。私はそう考えています。

私が考える「梅毒急増」の理由
 私が考える、梅毒が「急増している」理由をまとめます。
・実数が増えているのは事実(世界的にも増えています)。
・症例1や2のように症状が出現しても診断できなかった例が過去には多かったが、梅毒が増えているという情報を聞き、積極的に梅毒を鑑別に入れる医師が増えた。
・梅毒が増えているという情報を聞いて、きちんと届け出しようと考える医師が増えた。また、届け出が必要であることを知るようになった医師が増えた。
・梅毒が増えているという情報を聞いて、自分もかかっているかもしれないと考え、検査を受ける人が増えた(実際、梅毒は無症状のことも多い)。
 ここで、私が言いたいことは「当局が発表する数字が正しくない」ということではありません。言いたいのは、「梅毒は今に始まったことではなく以前から珍しい疾患などではなかった。そして『治癒する病』だ」ということです。けれども、できることなら感染を防ぎたいものです。次回は梅毒を防ぐ「ただ一つの方法」について述べます。
   ×   ×   ×
注1:厚生労働省「性感染症報告数」より。
注2:届け出を怠ると罰則義務があるのですが、これが実行されたという話は聞いたことがありません。

谷口恭
太融寺町谷口医院院長
たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト

4939とはずがたり:2017/09/24(日) 21:07:38
葡萄ジュース飲みたくなってきたw

ぶどうのポリフェノール がんの増殖・転移も抑制 信州大
ハザードラボ 2017年9月23日 06時00分 (2017年9月24日 21時05分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/health/20170923/Hazardlab_22044.html

 ぶどうのシーズン真っ盛り。果物売り場には、ヒスイ色やルビー色をしたさまざまな品種が並べられている。ぶどうや赤ワインに多く含まれるポリフェノールには、抗酸化作用があり、心筋梗塞や心不全などのリスクを低減させる効果が知られるが、信州大学の研究チームは、がん細胞の増殖や転移を抑制する効果があることもつきとめた。


 信州大バイオメディカル研究所の藤井博教授は2012年、ぶどうの抽出物にがん細胞の増殖や転移を抑制する効果がある物質が含まれている事実を発見。しかし、当時はどの物質かは特定できなかった。


 農学部の真壁秀文教授との共同で分析を進めた結果、がん抑制物質は、ぶどうに含まれる渋味成分で、ポリフェノール化合物の一種「エピカテキンオリゴマー」だと判明した。


 エピカテキンオリゴマーは、ぶどうだけではなく小豆やソバの実、リンゴなどにも含まれていると言う。


 前立腺がんの細胞にエピカテキンオリゴマーを混ぜて効果を検証した結果、エピカテキンを5つ以上連結させたオリゴマーでは、がん細胞の数が減少し、がんの転移を促進する遺伝子の活性化が抑制されることが裏付けられた。


 研究チームは「今後は、食材に含まれるエピカテキンオリゴマーからがんの予防法の開発につなげる研究を進めたい」と期待を寄せている。なおこの研究成果は、科学誌『ネイチャー』の姉妹誌『サイエンティフィック・リポーツ』電子版に掲載された。

4940とはずがたり:2017/09/25(月) 22:31:52

黄砂が飛来した翌日は「急性心筋梗塞」の発症リスク大 熊本大
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/1/21781.html
2017年09月05日 07時00分

 熊本県で2015年までの5年間に急性心筋梗塞を発症した患者約3700人を調べた結果、中国大陸から黄砂が飛来する翌日に発症する確率が高くなるのを熊本大学が突き止めた。黄砂が引き起こす健康被害の可能性を示したのは世界で初めて。

 黄砂は、中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠から季節風にのって運ばれる途中で、PM2.5などの大気汚染物質などを付着しながら日本に飛来する現象で、黄砂が飛来すると地球環境や生態系に影響を及ぼす以外にも、さまざまな健康リスクがあると考えられている。

 熊本大の小島淳特任准教授と国立環境研究所の道川武紘主任研究員らのグループは、熊本県内の21の医療機関で診察を受けた急性心筋梗塞の患者について、黄砂との関係を解析。

 グループによると、2010年4月から2015年3月までの調査期間中に、急性心筋梗塞を発症した3713人の患者について詳しく解析した結果、気象台が黄砂の飛来を観測した翌日に発症するリスクはその前日までと比べて、オッズ比にして1.46と高くなることが判明した。

 さらに患者を年齢や性別、高血圧や持病の有無などで調べたところ、75歳以上の高齢者で男性、高血圧、糖尿病、慢性腎臓病の持病がある人は、ない人に比べて黄砂の影響を受けて急性心筋梗塞を起こしやすいことも明らかになった。

 研究グループは、「心筋梗塞に黄砂がどう関係するのかは不明だが、慢性腎臓病患者の体内では、炎症や酸化ストレスが進んでいるので、黄砂にさらされることが、これらの症状を悪化させ、心筋梗塞を起こしやすくしている可能性がある」と指摘したうえで、今後は因果関係の解明を進め、予防法に結びつけたいと話している。

 なおこの研究成果は、欧州心臓学会で発表されるとともに循環器の専門誌『European Heart Journal』に掲載された。

4941とはずがたり:2017/09/27(水) 14:47:17

市川海老蔵・小林麻央夫妻への「なぜ標準治療を受けなかったか」という視線
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20170705/Messy_49131.html
messy 2017年7月5日 00時15分 (2017年7月8日 11時55分 更新)

歌舞伎役者・市川海老蔵(39)の妻・小林麻央(享年34)さんが2017年6月22日に亡くなった。昨日7月3日に初日を迎えた東京・歌舞伎座公演の「七月大歌舞伎」では、夫妻の長男である勸玄くん(4)が、史上最年少の宙乗りを成功させた。今朝の情報番組やネットニュースはその話題でもちきりであった。

海老蔵が妻の病を公にしたその約3カ月後の16年9月から、麻央さんは新たなブログ「KOKORO.」を開設。病床にありながらもいくつものポジティブなワードを並べ、ときには楽しげに子供のこと、夫のこと、治療法や体調など日々を綴ってきた。「必ず治る」という彼女の強い信念を感じさせるものだったが、幼い子供ふたりを残してのあまりにも早すぎる死に、歌舞伎界のみならず、多くの人が悲しみにくれた。

麻央さんの没後1週間以上経ったいま、夫妻には語られることのない「空白の1年8ヵ月」があったことを複数の週刊誌が話題にしている。

6月29日発売の「週刊新潮」(新潮社)は「海老蔵は三度過ちを犯した 小林麻央の命を奪った忌まわしき民間療法」のタイトルで、かなり手厳しい記事を掲載した。記事によると、海老蔵が犯した3つの過ちとは、<1・しこりが見つかっていながら再検査を急がなかったこと><2・標準治療を拒否したこと><2・気功などの民間治療に頼ったこと>だという。

2014年2月、人間ドッグを受けた麻央さんの胸にしこりが見つかった。この段階で細胞を調べるなどの精密検査は行われず、医師は半年後の再検査をすすめた。麻央さんが次に検査を受けたのは8カ月後であるが、ガンはすでに脇のリンパ節に転移していたという。このときすぐに治療に取りかかれば5年生存率は90%超であり、病院は当然標準治療をすすめるも、麻央さんは首を縦にふらなかった、という。標準治療とは、手術、抗がん剤、放射線、ホルモン療法、分子標的治療薬を組み合わせた治療のことで、ガンになったと聞けば恐らく誰もが思い浮かべる一般的な治療方法のことである。

なぜ夫妻は標準治療を拒んだのか。それについては6月30日発売の「女性セブン」(小学館)が、麻央さんが脇のがん転移を告知された都内A病院の関係者の話として「麻央さんと海老蔵さんは切らない治療を模索していた。女性にとって乳房にメスをいれるというのは大きな抵抗がある。だがそれは病院の方針とはあわず、結局病院を移ることに」との経緯があったと説明。さらに同誌は麻央さんが3人目の妊娠をのぞんでおり、そのため抗がん剤の投与や手術後のホルモン治療などを受けることで今後の妊娠への影響を懸念、標準治療に踏み切ることができなかったのではないかと推測している。

4942とはずがたり:2017/09/27(水) 14:47:35
>>4941-4942
標準治療を拒否した夫妻はその後のいわゆる「空白の1年8カ月」の間、気功などの民間の代替医療を施していた、と「週刊新潮」は伝える。同誌は海老蔵がこれまでに風水師や占い師に傾倒していることをあげ、そうしたスピリチュアル傾向が標準治療を拒否し、気功に頼るという選択をさせたのではないかと推測している。「気功でがんが小さくなりました」とのwebページをアップする人物にも取材を試みているが、その主催者が語った気功の内容とは「ベッドに仰向けになった患者さんに私の掌をかざし、気を通していきます。大きなエネルギーが通る背骨の真中をめがけて――」……つまりは気を通して免疫力をアップさせがん細胞の増殖を抑え込むという仕組みらしい。気功にまったく詳しくない筆者でも、いや、詳しくないからなのか、コメントを読んだ瞬間「怪しい」と呟いてしまった。むろん、海老蔵夫妻が通ったとされる気功と同じ場所ではないのだが、おそらくどこでも理論はそう変わらないだろう。「新潮」は気功に頼るうちに病状はどんどん悪化し、気づいたときには乳房から膿が出る状態になってしまっていた――としている。

ここから先の経緯については、海老蔵、そして麻央さん自身もたびたびブログで発信している通りである。大学病院でのQOL手術の結果、麻央さんは今年6月まで懸命に生きた。

また7月4日発売の「女性自身」(光文社)には、麻央さんが5カ月前にも足繁く通っていたという表参道にある完全予約制のクリニックが無届医療で業務停止となったことを報じ、このクリニック名は瞬く間にツイッターの検索ホットワードに名前があがることとなった。麻央さんはここで<水素免疫温熱療法>と名付けられた治療法に取り組んでいたのだという。水素水に20分浸かるというこの治療法、クリニックホームページによると「水素水を体内に取り込むことで、がん周囲の異常血管の増殖を抑制する」とのことなのだが……(現在クリニックのホームページは閲覧できない状態)。QOL手術後も、麻央さんは様々な民間療法を試していたとされている。

筆者としては、代替医療そのものをすべて悪だと決め込む気持ちはない。だが、それはあくまで標準治療を受けたうえで併用するならば、の話だ。ゆえにQOL手術後、病院で治療を受けながらの温熱療法通いや酵素風呂やジュースクレンズに関しては、効果の有無はともかくとしても、否定するようなことではない。ただし、若くして思い病にかかってしまった海老蔵夫妻の無念と哀しみにつけこんで悪質な民間療法をそそのかす輩がいたのだとしたら、それはまったくもって許せない。スピリチュアルを一概に悪だとも言えないものの、先進医療との併用を認めず、医療を否定し患者を苦しめるような業者もゼロではない。

それにしても、これら一連の報道を耳にして、筆者がまず疑問に思うのは、麻央さんと海老蔵は本当に標準治療を全面的に拒否し、代替医療のみに頼ってしまったのだろうか、というところだ。そのことについては彼らから公表されてないため、わからない。ただ、もし彼らが週刊誌記事通りの選択をしていたのだとしたら、その無念はいかばかりか。無念だからこそ公表などしたくないのではないか。そっとしてあげてほしいと思えてならない。この「なぜ」という視線を浴びせること自体、今の遺族に対してあまりにも酷なのではないだろうか。いまはただ麻央さんのご冥福をお祈りしたい。

(エリザベス松本)

4943とはずがたり:2017/09/28(木) 21:41:21
>また「線維筋痛症」には発症しやすい性格があり、「几帳面」「完璧性」「強迫性」の3タイプとされています。

レディー・ガガ告白の「激痛」難病 原因は思春期の“ある”こと?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170924-00010001-houdouk-hlth&pos=3
9/24(日) 11:30配信 ホウドウキョク

活動休止を発表していた人気歌手・レディー・ガガさん(31)が、「現在、線維筋痛症(せんいきんつうしょう)を患っていて、闘病中だ」と明かしました。

激痛が走るも、検査では「異常なし」
「線維筋痛症」は、全身に激しい痛みが起こる原因不明の病気です。
しかも、確かに痛みは存在するのに体のどこにも異常は見られません。血液や尿検査、脳波、心電図、X線検査、CT、MRI画像などでは異常がないのです。
では、患者数の少ない、まれな疾患かというとそうでもありません。
厚生労働省の研究班による住民調査によって、「線維筋痛症」患者数は一般人口当たり1.7%、約200万人と推計されました。
これは、一般人口当たり2%前後の欧米の患者数とほぼ同じです。

わずかな刺激が大きな痛みに!
症状としては、思い当たる原因がないのに、体のある部位のしつこい痛みから始まります。
やがてその痛みが全身のあちこちに広がり、さらに全身のこわばり、しびれ、口や目の渇き、頭痛など多彩な症状を伴なっていきます。
爪や髪への刺激、服のこすれ、気圧、気温、光、音などあらゆる外的刺激を、時に激痛として感じるため、外出が苦痛になるなど社会生活が困難になります。
また、痛みに対する不安から「うつ病」の合併率は30〜50%、ストレスを我慢して内在化させる「失感情症」も44%と高くなっています。

特異な2つのステップで発症!
「線維筋痛症」の原因ははっきりしていません。
ただ発症には、非常に特異な2段階のステップがあると考えられています。
1ステップ目は、思春期に受けた虐待やトラブル、手術や事故などによる外傷、PTSD(心的外傷後ストレス障害)です。
2ステップ目は、それから一定の時間経過後に、さらに外傷、手術、身内の不幸や離婚など、新たな外傷やストレスが加わることです。
それらがトリガーとなり、脳が外部刺激の処理をミスしてしまい、実際に受けた何倍もの刺激を感じて発症すると考えられています。

日本の場合、男女比は1対5〜8。年齢30〜50代と中年女性にシフトしていますが、10代での発症もあり、全年齢層にわたっています。
また「線維筋痛症」には発症しやすい性格があり、「几帳面」「完璧性」「強迫性」の3タイプとされています。

自殺予防の対策も重要
「線維筋痛症」は原因不明のため、現状では残念ながら根治療法はありません。
治療はそれぞれの症状に合わせた対症療法が中心となり、鎮痛剤「リリカ」や抗うつ剤などが使われることがあります。
薬物療法によって痛みを和らげ、適度な運動を組み合わせていきます。
しかし、患者さんにとっては月に15,000円〜25,000円かかる医療費も大きな問題です。
また、欧米では「線維筋痛症」は長期経過とともに自殺率が増加するため、その対策も重要とされています。
日本でも2007年、出産後に「線維筋痛症」を発症し、全身の疼痛に悩まされていた女性アナウンサーが自殺をするという痛ましいニュースが報じられました。

新たな治療薬開発に期待!
明るいニュースもあります。
横浜市立大学と長崎大学などの研究チームは、「線維筋痛症」の原因物質の候補となる<NRSF>というたんぱく質を見つけたと発表しました。このたんぱく質の働きを抑える化合物を、似た症状のマウスに投与すると痛みの症状が改善したのです。
研究チームは、改良して治療薬の開発を目指すということです。

ガガさんも、相当に苦労し、痛みに耐えながら、ステージ活動等を行っていたと推測されます。
大スターでなくとも、子育て、仕事、家事、介護と、女性の日常は多忙で、大きな負荷がかかっています。痛みや不調があっても、休みことも出来ず、我慢している人が多いのではないでしょうか。
しかし、長く続く体の痛みには要注意です。
体幹部や肩関節に痛みを感じる。それが全身に広がり、痛みが強くなる。
このような症状が3か月以上続く場合は、早目にリウマチ内科等で診察を受けましょう。

高山哲朗先生 監修
平成14年 慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院、北里研究所病院、埼玉社会保険病院等を経て、平成29年 かなまち慈優クリニック院長。
医学博士。日本内科学会認定医。日本消化器病学会専門医。日本消化器内視鏡学会専門医。日本医師会認定産業医。
東海大学医学部客員准教授。予測医学研究所所長

4944とはずがたり:2017/10/02(月) 20:21:20

「ADHDと睡眠障害は表裏一体である」との見解が明らかに
2017年10月2日(月)17時40分
松岡由希子
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/adhd-1.php

<アメリカの子どものうち約11%がADHDと診断されているが、その原因は解明されていない。欧州神経精神薬理学会の会議で、「ADHDと睡眠障害とは表裏一体のような関係である」との見解を発表された>

ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは、不注意(集中力がない)、多動性(落ち着きがない)、衝動性(考える前に実行してしまう)という3つの症状を持つ行動障害である。米国では、2012年時点で、4歳から17歳までの子どものうち約11%にあたる640万人がADHDと診断され、その割合は、2003年時点の7.8%から増加している。

ADHDの原因については、これまでに、遺伝子や脳の発達、早期教育など、様々な要因が挙げられているが、まだ完全に解明されていないのが現状だ。

「ADHDと睡眠障害とは表裏一体のような関係である」との見解
蘭アムステルダム自由大学医療センター(VUmc)の准教授であるサンドラ・コーイ博士は、2017年9月、仏パリで開催された欧州神経精神薬理学会(ECNP)の会議において、「ADHDと睡眠障害とは表裏一体のような関係である」との見解を発表した。この見解が立証されれば、今後のADHDの研究方法や治療法にも大きな影響を与えるとみられている。

ADHDの症状に似た行動障害と睡眠との関係については、米アルベルト・アインシュタイン医学校のKaren Bonuck教授も、6ヶ月から7歳までの子どもを対象に実施した2012年の研究結果において「いびきや口呼吸、無呼吸などの睡眠呼吸障害(SDB)がみられる子どもは問題行動を起こしやすい」ことを明らかにし、子どもの睡眠呼吸障害に幼少時から注意を向けるよう警告した。

2015年からは、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の助成のもと、教師や保護者、子どもたちに睡眠についての知識を伝える『睡眠教育プログラム』に取り組んでいる。

ADHDとヒトの体内時計との相互関連性
一方、コーイ博士の研究結果は、ADHDと睡眠との関連についてさらに踏み込んだものだ。これによると、ADHD患者の75%は、睡眠のためのホルモンであるメラトニンの分泌変化など、睡眠に関連して現れる生理的兆候が、健常者に比べて1.5時間遅く、これに伴って、睡眠中の体温変化も遅れることがわかった。

コーイ博士は「昼夜のリズムが乱れるために、睡眠のみならず、体温や行動パターンや食事のタイミングなども乱れ、これが不注意や問題行動をもたらしているのではないか」と考察している。

今後は、身体および精神の双方の観点からADHDと睡眠障害との関連性をさらに解明するべく、ビタミンDレベルや血糖値、血圧、心拍変動などを調べていく方針だという。

コーイ博士の研究活動を含め、ADHDとヒトの体内時計との相互関連性について様々な研究が行われることで、ADHDの発症メカニズムの解明がすすんでいきそうだ。

4945とはずがたり:2017/10/06(金) 23:26:53

歯ブラシで落ちる汚れはたった6割! 間違いだらけの歯磨き
https://news.goo.ne.jp/article/dot/life/dot-2017100400009
10月05日 07:00AERA dot.

 虫歯にならないために、食後30分以内に──。そんな心がけで、歯磨きを続けている人は多い。ただ、もしこれが無意味どころか、歯に悪い影響を及ぼしていたとしたら……。“お口のケア”にまつわる常識・非常識を歯科医らに取材し、今すぐ実践すべき歯磨きの正しい方法をまとめた。

 毎日の習慣になっている歯磨き。その目的は、毎回食事でついた食べかすを取り除くためだと思っていないだろうか。実は、そこから間違っているという。

「いわゆる歯磨きで、大事なのは『歯を磨く』ことではなく、『口の中の細菌を取り除く』ことなのです」

 このように説明するのは、歯科衛生士の豊山とえ子さんだ。歯は磨いてこそ、虫歯予防ができると思っていた人には衝撃だろう。豊山さんは著書『歯は磨かないでください?歯周病を治すと、全身が健康になる』の中でも、その“誤解”について記している。

 歯磨きの本来の目的は、食後に歯についた食べかすが歯垢(プラーク)にならぬように、「プラークをコントロールする」ことだと豊山さんは指摘する。

「多くの人は、歯垢=食べかす、と考えているようですが違います」

 プラークは、漢字で歯の垢と書くが単なる「かす」のことではなく、細菌のかたまりのことだ。プラークをほうっておくと、口の中で細菌が増殖し、これが虫歯の原因になる。それを取り除くために、歯磨きが必要というわけだ。

 一般にプラークは食後8時間ほどで作られ、48時間で歯石になるといわれている。いったん硬い歯石になると、歯ブラシなどでは容易にとることができなくなる。つまり、食後48時間以内に歯磨きなどでプラークをコントロールすれば虫歯や歯周病の予防になる。48時間を、24時間と言う人もいるが、いずれにしても「食後すぐ」は誤解。そんなに急ぐ必要はないのだ。

 竹屋町森歯科クリニック院長の森昭歯科医師はこう話す。

「『歯磨き』とは食べかすをとることではなく、プラークをコントロールすることなのです。だから、毎食後の必要はありません。食べかすは直接虫歯にはなりません。直接関係するのはプラークですから」

 森さんは、『やっぱり、歯はみがいてはいけない 実践編』(共著)を出版。その中で、「私が考える歯磨きに関する『勘違い』」の一つとして、「一日3回の食後すぐ(タイミング)」と指摘している。

 ならば、効果的な歯磨きのタイミングはいつなのだろうか。

「プラークが爆発的に増えるのは唾液の少ない夜、眠っているときです。ですから私は最低でも、1日に2回、寝る前と朝にプラークコントロールをすべきだと思います」(森さん)

 さらに、食後すぐに歯磨きをすることには弊害もあるという。それは「唾液」の効能を、口をゆすぐなどして打ち消してしまうからだ。

 東京医科歯科大学大学院生涯口腔保健衛生学分野の荒川真一教授によると、虫歯の第1段階は、口の中の酸によるエナメル質の破壊だ。脱灰(歯の成分が溶け出すこと)と呼ばれ、歯に虫歯菌がたまりやすくなり虫歯が進行する。その初期の段階で有効なのは「唾液」だ。

 私たちが「おいしい」と感じるものは、酸性のものが多い。そのため、食事の後は口の中が酸性に傾いている。食後に、酸による脱灰から回復させる(再石灰化)ためには、唾液をしっかり出すと良い。

 どうしても食後は口の中がスッキリしないという人でも、せめて食後30分ほどしてから歯磨きを行うのがいいだろう。十分な唾液のパワーを活用するためだ。

 そのほか、歯磨き剤に含まれる界面活性剤による歯や身体へのダメージを指摘する声もある。

 歯磨きの目的やタイミング以外にも、歯の磨き方や使う道具で誤解はある。

 前出の歯科医師の森さんが著書の中で指摘する間違いは、「歯ブラシと歯磨き剤を使ってゴシゴシみがく(方法)」こと。

 海外では「プラークコントロール」という言葉を使うが、日本では「歯磨きする」という言葉で口のケアが表現されている。この「磨く」という表現が問題なのかもしれない。ゴシゴシと歯の表面だけを磨く人が多いからだ。

 歯磨きは、「プラーク」のコントロールにターゲットをしぼらないと意味がない。これまで歯磨きは、歯ブラシ1本でしっかり時間をかけて丁寧にやっているから十分と思っていた人も、ぜひこの機会に、歯科医らが推奨する「本当に正しい歯磨き法」を知っておこう。

4946とはずがたり:2017/10/06(金) 23:27:08
>>4945-4946
 前出の歯科衛生士の豊山さんは、

「大事なのは、歯と歯肉の境目の細菌のかたまりを取り除くこと。歯の平らな表面だけを磨くのはもう卒業しましょう」

 と話す。豊山さんによると、「歯と歯の間」と「歯と歯肉の境目」、この二つのケアは歯周病予防には絶対必要。「奥歯の噛み合わせの溝」とあわせて、最低でもこの三つのケアは怠らぬようにしたい。

 豊山さんオススメの方法は、洗面所にいすを置いて座り、手鏡を用いて、歯や歯肉を見て、時には肘をついてブラッシングをすること。歯ブラシの柄をペンをもつように握り、力を入れず、ブラシの毛先が軽く歯の面に触れたか触れないか、ギリギリのやさしいタッチで行おう。

 前出の、東京医科歯科大教授の荒川さんは、次のようにアドバイスする。

「歯ブラシはなるべくヘッドの小さいものを選びましょう。歯ブラシは奥歯のだいたい1、2本しか当たりません。ゴシゴシこすらずに、当てたところだけ1、2ミリ動かし、ずらします」

 残念ながら、一般に使われている「歯ブラシ」だけでは、汚れは6割しか落ちない。「歯間ブラシ」や「デンタルフロス」も取り入れて、歯の隙間や、奥に詰まった汚れを都度流す習慣をつけると良い。

 歯科衛生士の豊山さんは、歯と歯の隙間はフロスで、歯肉に近い部分は歯間ブラシでのケアを勧める。ただ歯間ブラシを内側から入れるのは難易度が高い。隙間のある奥歯だけで良さそうだ。ちなみに隙間のない前歯にはNGと豊山さんは助言する。

「どこにどんなふうにブラシを当てたらいいのかわかってくると、口の中のケアが上手になって、スッキリ。気持ち良くなりますよ」

 歯科医師の森さんも、

「歯に何か詰まっていると唾液が到達しないので、口腔ケアは最初にフロスを使うと良いでしょう」

 とフロスの使用を勧める。 こうした道具を使いこなすのに、歯磨き剤は必須ではないという。東京医科歯科大教授の荒川さんは説明する。

「ブラシが当たらなければ汚れはとれませんから、泡がたくさん出る歯磨き剤を使うと、ブラシがどこに当たっているかわかりません。まずは何もつけずに磨くのが理想です。すっきり感がほしくてどうしても使いたかったら、磨いた後にほんの少し使うといいでしょう」

 電動歯ブラシの場合は、専用の歯磨き剤を使おう。(本誌・大崎百紀)

※週刊朝日 2017年10月13日号

4947とはずがたり:2017/10/10(火) 08:18:05
1 Charlotte ★ 転載ダメ���2ch.net sageteoff 2015/11/10(火) 17:02:49.38 *
正露丸、実は危険な薬です 一家にひとつはあるといわれる正露丸は、安全な薬でしょうか?実は危険な薬です。

 正露丸の成分は、クレオソートと言い、木酢液もくさくえきとほぼ同様です。成分はフェノール・クレゾールなどですが、これらはいずれも消毒薬として用いられるものです。
年配の人は昔よくトイレにクレゾールという茶色のとても臭い消毒薬をまいたことを覚えていることでしょう。

 そもそも、正露丸は昔の日露戦争時に、兵隊が下痢をしないように用いられたことから、ロシア(露)を征するという意味で、征露丸と名づけられたのです。
作用は『神経毒』であり、腸の神経を麻痺させて腸の動きを止め下痢をさせないことで、寒さからの下痢対策をして戦わせるためでした。

下痢を止めてはいけないのです 下痢について言えば、細菌性腸炎(食中毒)やウイルス性腸炎(嘔吐下痢症)での下痢は、
原因となる細菌やウイルスを排泄するための下痢ですから、下痢を止めてはいけないのです。どんどん下痢をさせて排泄するための下痢です。

ですから、腸の動きを止めて下痢をさせないようにすることは、病気を長引かせることとなります。

 そもそも、クレオソートは、薬学的には「歯に詰め神経を麻痺まひさせて、痛みをとるためにのみ用い、粘膜ねんまくに付着した場合腐食ふしょくすることがあるので直ちに洗い流すこと」となっています。
これが内服薬になっている訳ですから、一体どうなっているのでしょうか?

 クレオソートの成分  フェノール14.5% クレゾール16.8% グアヤコール23.8% メチルグアヤコール
  (クレオソール)19.1% エチルグアヤコール6.4%総称してphenols, phenolic compoundsという 

■正露丸を服用し腹痛がひどくなった

 おそらく、ずっと以前から大衆薬として用いられているために、"何をいまさら”ということなのでしょう。今でも正露丸の内服により、
「腸壊死ちょうえし」・「麻痺性腸閉塞まひせいちょうへいそく」などが引き起こされていますが、販売は続いています。

特に最近コマーシャルが多くなっていると思いませんか。いつ販売が禁止されるか分かりませんから、それまでに「国民的支持・・・・・」を取り付けようということなのでしょうか?

 こんなことを書くことになったのは、正露丸を服用してから腹痛がひどくなったというこどもが数人見られたからです。
腹痛は腸の過剰な動きから起こりますから、それを一時的に正露丸で麻痺させてもその後に反動でもっと過剰な動きが起こりますからかえってひどい痛みになるわけです。

 こどもに正露丸は内服させないようにお願いしたいものです。さらに、急性の下痢は体のために下痢状態になっているわけですから
無理に止る必要がないことも知っておいてください。

 かどの三条こども診療所長 奥原賢二 

http://www.kyoto-hokenkai.or.jp/child-data/image1.gif

http://www.kyoto-hokenkai.or.jp/child-data/seirogan.htm

4948とはずがたり:2017/10/11(水) 07:48:18
歯ブラシで落ちる汚れはたった6割! 間違いだらけの歯磨き
https://news.goo.ne.jp/article/dot/life/dot-2017100400009
10月05日 07:00AERA dot.

 虫歯にならないために、食後30分以内に──。そんな心がけで、歯磨きを続けている人は多い。ただ、もしこれが無意味どころか、歯に悪い影響を及ぼしていたとしたら……。“お口のケア”にまつわる常識・非常識を歯科医らに取材し、今すぐ実践すべき歯磨きの正しい方法をまとめた。

 毎日の習慣になっている歯磨き。その目的は、毎回食事でついた食べかすを取り除くためだと思っていないだろうか。実は、そこから間違っているという。

「いわゆる歯磨きで、大事なのは『歯を磨く』ことではなく、『口の中の細菌を取り除く』ことなのです」

 このように説明するのは、歯科衛生士の豊山とえ子さんだ。歯は磨いてこそ、虫歯予防ができると思っていた人には衝撃だろう。豊山さんは著書『歯は磨かないでください〜歯周病を治すと、全身が健康になる』の中でも、その“誤解”について記している。

 歯磨きの本来の目的は、食後に歯についた食べかすが歯垢(プラーク)にならぬように、「プラークをコントロールする」ことだと豊山さんは指摘する。

「多くの人は、歯垢=食べかす、と考えているようですが違います」

 プラークは、漢字で歯の垢と書くが単なる「かす」のことではなく、細菌のかたまりのことだ。プラークをほうっておくと、口の中で細菌が増殖し、これが虫歯の原因になる。それを取り除くために、歯磨きが必要というわけだ。

 一般にプラークは食後8時間ほどで作られ、48時間で歯石になるといわれている。いったん硬い歯石になると、歯ブラシなどでは容易にとることができなくなる。つまり、食後48時間以内に歯磨きなどでプラークをコントロールすれば虫歯や歯周病の予防になる。48時間を、24時間と言う人もいるが、いずれにしても「食後すぐ」は誤解。そんなに急ぐ必要はないのだ。

 竹屋町森歯科クリニック院長の森昭歯科医師はこう話す。

「『歯磨き』とは食べかすをとることではなく、プラークをコントロールすることなのです。だから、毎食後の必要はありません。食べかすは直接虫歯にはなりません。直接関係するのはプラークですから」

 森さんは、『やっぱり、歯はみがいてはいけない 実践編』(共著)を出版。その中で、「私が考える歯磨きに関する『勘違い』」の一つとして、「一日3回の食後すぐ(タイミング)」と指摘している。

 ならば、効果的な歯磨きのタイミングはいつなのだろうか。

「プラークが爆発的に増えるのは唾液の少ない夜、眠っているときです。ですから私は最低でも、1日に2回、寝る前と朝にプラークコントロールをすべきだと思います」(森さん)

 さらに、食後すぐに歯磨きをすることには弊害もあるという。それは「唾液」の効能を、口をゆすぐなどして打ち消してしまうからだ。

 東京医科歯科大学大学院生涯口腔保健衛生学分野の荒川真一教授によると、虫歯の第1段階は、口の中の酸によるエナメル質の破壊だ。脱灰(歯の成分が溶け出すこと)と呼ばれ、歯に虫歯菌がたまりやすくなり虫歯が進行する。その初期の段階で有効なのは「唾液」だ。

 私たちが「おいしい」と感じるものは、酸性のものが多い。そのため、食事の後は口の中が酸性に傾いている。食後に、酸による脱灰から回復させる(再石灰化)ためには、唾液をしっかり出すと良い。

 どうしても食後は口の中がスッキリしないという人でも、せめて食後30分ほどしてから歯磨きを行うのがいいだろう。十分な唾液のパワーを活用するためだ。

 そのほか、歯磨き剤に含まれる界面活性剤による歯や身体へのダメージを指摘する声もある。

4949とはずがたり:2017/10/11(水) 07:48:35
>>4948-4949
 歯磨きの目的やタイミング以外にも、歯の磨き方や使う道具で誤解はある。

 前出の歯科医師の森さんが著書の中で指摘する間違いは、「歯ブラシと歯磨き剤を使ってゴシゴシみがく(方法)」こと。

 海外では「プラークコントロール」という言葉を使うが、日本では「歯磨きする」という言葉で口のケアが表現されている。この「磨く」という表現が問題なのかもしれない。ゴシゴシと歯の表面だけを磨く人が多いからだ。

 歯磨きは、「プラーク」のコントロールにターゲットをしぼらないと意味がない。これまで歯磨きは、歯ブラシ1本でしっかり時間をかけて丁寧にやっているから十分と思っていた人も、ぜひこの機会に、歯科医らが推奨する「本当に正しい歯磨き法」を知っておこう。

 前出の歯科衛生士の豊山さんは、

「大事なのは、歯と歯肉の境目の細菌のかたまりを取り除くこと。歯の平らな表面だけを磨くのはもう卒業しましょう」

 と話す。豊山さんによると、「歯と歯の間」と「歯と歯肉の境目」、この二つのケアは歯周病予防には絶対必要。「奥歯の噛み合わせの溝」とあわせて、最低でもこの三つのケアは怠らぬようにしたい。

 豊山さんオススメの方法は、洗面所にいすを置いて座り、手鏡を用いて、歯や歯肉を見て、時には肘をついてブラッシングをすること。歯ブラシの柄をペンをもつように握り、力を入れず、ブラシの毛先が軽く歯の面に触れたか触れないか、ギリギリのやさしいタッチで行おう。

 前出の、東京医科歯科大教授の荒川さんは、次のようにアドバイスする。

「歯ブラシはなるべくヘッドの小さいものを選びましょう。歯ブラシは奥歯のだいたい1、2本しか当たりません。ゴシゴシこすらずに、当てたところだけ1、2ミリ動かし、ずらします」

 残念ながら、一般に使われている「歯ブラシ」だけでは、汚れは6割しか落ちない。「歯間ブラシ」や「デンタルフロス」も取り入れて、歯の隙間や、奥に詰まった汚れを都度流す習慣をつけると良い。

 歯科衛生士の豊山さんは、歯と歯の隙間はフロスで、歯肉に近い部分は歯間ブラシでのケアを勧める。ただ歯間ブラシを内側から入れるのは難易度が高い。隙間のある奥歯だけで良さそうだ。ちなみに隙間のない前歯にはNGと豊山さんは助言する。

「どこにどんなふうにブラシを当てたらいいのかわかってくると、口の中のケアが上手になって、スッキリ。気持ち良くなりますよ」

 歯科医師の森さんも、

「歯に何か詰まっていると唾液が到達しないので、口腔ケアは最初にフロスを使うと良いでしょう」

 とフロスの使用を勧める。 こうした道具を使いこなすのに、歯磨き剤は必須ではないという。東京医科歯科大教授の荒川さんは説明する。

「ブラシが当たらなければ汚れはとれませんから、泡がたくさん出る歯磨き剤を使うと、ブラシがどこに当たっているかわかりません。まずは何もつけずに磨くのが理想です。すっきり感がほしくてどうしても使いたかったら、磨いた後にほんの少し使うといいでしょう」

 電動歯ブラシの場合は、専用の歯磨き剤を使おう。(本誌・大崎百紀)

※週刊朝日 2017年10月13日号

4950とはずがたり:2017/10/13(金) 20:28:22
なにこの香ばしい方は?!(;´Д`)

大爆笑に包まれたあの「事件」思い出す人も ネットで超有名だった群馬大学教授が解雇
http://news.livedoor.com/article/detail/13743672/
2017年10月13日 16時47分 J-CASTニュース

群馬大学が2017年10月11日に同大大学院保健学科研究科の江本正志教授(56)を5日付で懲戒解雇処分にした、と発表するとネット上でどよめきが起こった。

解雇の理由はSNSを使った大学や学生への誹謗中傷と論文の実験データの改ざんだ。元教授はネットでは一時期、超有名人物だったため、大爆笑に包まれたあの「事件」を思い出す人も多くいる。それから5年以上が過ぎていて、「解雇までが遅すぎる」という声もあがっている。

「私は学長です」
元教授を超有名にしたのは12年2月19日のツイッターでのこんなやり取りだ。放送大学について論陣を張り、この大学は「本当の大学」ではなく、ここを卒業した大学教授から教わる学生はかわいそうだと切り出した。すると、本当の大学という定義は何なのか、というリプライがあり、

「放送大学は正式の大学ですが...」
と書き込まれたため、元教授が、
「それが分からないということは、貴方は放送大学出身ですか?そういう質問をすること自体が、放送大学なんですよ。違いがわからない人間が大学の教授にはなってはいけないということです」
とバカにしたところ、その相手は、
「私は学長です」
と返した。東大名誉教授で、当時の放送大学学長の岡部洋一さんだったのだ。元教授はそれに対し何の返答もすることなく、ツイッターのアカウント自体を削除してしまった。このやり取りでネット上は大爆笑となり、岡部さんは一躍ヒーローに。岡部さんにやり込められアカウントを消して「逃亡」した人物は何者だという詮索が始まって、ペンネーム「矢吹樹」として大学の悪口を書いた単行本「大学動物園」を自費出版している元教授だということが分かった。

過去のツイートには、
「殺したいと思う人間の数が30人を遥かに超えてしまった・・・。ど、どうしよう・・・」
「僕も今いる大学のあまりに酷いやり方をマスコミに売ろうかな〜。みなさ〜ん!僕のいる大学の実態を知りたくありませんか?」
「全く、うちの大学の学生はどうしてこうもバカばっかりなんだろう?がり勉はするけど、バカで点数が悪いってやつばかり・・・」
などがあると話題になり、趣味は芸能活動だとし、
「テレビ局のみなさ〜ん。僕の無茶苦茶な人生をドラマにしてもらえませんか?友達からはちょっとない人生だから、テレビドラマになるって言われているんですが・・・」
「つんくさん。明けましておめでとうございます。つんく先生にプロデュースして戴きたい曲があるのですが、お引き受け戴けませんか?」
といったものも見つかった。

そして、元教授が超有名になったことで、ある疑惑が発見されることになる。それが、論文の実験データの改ざん問題だ。

群馬大学「裁判の結審を待っていた」
元教授を告発するまとめサイト「群馬大学 論文捏造疑惑」はまだネット上に存在し見ることができる。12年2月27日の消印で群馬大学研究行動規範委員会委員長に宛てた申立書のコピーも掲載されている。分かったのは11年から12年にかけ発表された4本の免疫機能に関する論文で、二つの画像を繋ぎ合わせるなど画像編集の痕跡が12か所にわたって行われているなどというものだった。

ネット上では即刻解雇になるだろうという予想が出ていたが、解雇は17年10月5日と知り、「まだいたのか?」「群馬大は5年以上も何をやってたんだ!」といった批判も出た。

J-CASTニュースが17年10月13日に群馬大学に取材したところ、12年2月に外部から大学や学生を誹謗中傷し、しかも論文のデータ改ざんまでやっているとの報告が来て、すぐに調査を始めたと説明した。結果的にクロだということが分かり、解雇を言い渡そうとしたところ、元教授は13年12月に群馬大学を相手取り、前橋地裁に損害賠償請求訴訟を起こした。訴訟の中身は10数項目あり、その一つが論文の実験データの改ざんに関するものだったため、解雇は結審後に行うことを決めたのだという。

「データの所在を明らかにする、という結審で元教授がそれを持っていることが今月に入り判明したため、5日付けで解雇になりました」
と同大学の人事部は話している。

4951とはずがたり:2017/10/19(木) 00:17:35
うつ病リスク、魚介で減=1000人追跡調査-国立がんセンターなど
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092700030&g=soc

 国立がん研究センターなどのチームは27日までに、青魚などの魚介をよく食べる人は、あまり食べない人よりうつ病になる危険性が低いとの調査結果を米医学誌に発表した。青魚などの魚介には、炎症を抑えるなどさまざまな作用を持つn-3系脂肪酸が含まれることから、うつ病のリスクを下げると考えられるという。

 チームは長野県に住む40〜59歳の男女1181人を、1990〜2015年の間、追跡調査した。食生活のアンケートを行い、魚介の摂取量を算出するとともに、14〜15年にうつ病かどうかを診断した。
 1181人を魚介の摂取量に応じて4群に分類したところ、各群の摂取量は平均して1日57グラム、84グラム、111グラム、153グラムだった。うつ病になる確率は、魚介が最も少ない57グラムの群に比べ、111グラムの群では56%減っていた。他の2群も、統計上意味のある差ではなかったものの、最も少ない群より危険性は低かった。
 チームはまた、魚介の量から、エイコサペンタエン酸とドコサペンタエン酸などのn-3系脂肪酸の摂取量を計算。これらの成分を適度に取っている群は、うつ病が少ないことも確認された。
 チームの松岡豊・国立がん研究センター健康支援研究部部長は「サンマであれば1日1尾弱を食べるといい。不足する場合は加工食品や缶詰、サプリメントで補っても構わない」と話している。 (2017/09/27-00:28)

4952とはずがたり:2017/10/26(木) 19:55:39

服用1回で済むインフルエンザ新薬、実用化に向け申請
10:45ヨミドクター(読売新聞)
https://news.goo.ne.jp/article/yomidr/business/20171026-052-OYTET50008.html

 塩野義製薬は25日、服用が1回で済むインフルエンザ治療薬の実用化に向けた承認を国に申請した。スムーズに承認されれば世界に先駆け、2018年夏までに日本で医療機関向けに発売する見通し。5日程度続けて飲む必要のある既存薬「タミフル」と比べ、手軽に利用できる。

 この新薬は、体内に入ったインフルエンザウイルスの増殖を抑える仕組みだ。これに対してタミフルは、細胞内に増殖したウイルスが、他の細胞に広がるのを抑えるという。塩野義製薬は新薬について、臨床試験ではタミフルより高い抗ウイルス効果があったとしている。他人への感染を抑える効果も期待できるという。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板