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【政権交代選挙】200X次期衆院選スレ

1622とはずがたり:2009/07/30(木) 02:56:02
>>1614-1622

【福島】
〈まちで、むらで・5〉物流の拠点、いわき市小名浜
http://www2.asahi.com/senkyo2005/local_news/fukushima/TKY200509090266.html
2005年09月09日

 総選挙公示から4日目の今月2日、いわき市の小名浜を訪ねた。午前7時、ビジネスホテルや金融機関の支店が並ぶ中心部で、歩道の草むしりをしている人たちがいた。いわき信用組合職員のボランティア。吉田淳一さん(58)は、ネクタイにワイシャツ姿で腕まくりをして作業していた。

 「いま気になるのは雇用の問題。若い人の働く場がない。ハローワークに、若い人があふれているでしょう。若者が政治に無関心なのも仕方がない」

 ハローワーク磐城に行ってみた。午前8時前、開所まで30分以上あるのに、駐車場に4人の男性がしゃがんでいた。

 コウサクさん(52)=仮名=は3年前の冬、勤めていた製材所をリストラされた。それまで23人いた従業員が半数になった。その後は会社勤めを経験したが、6月にまた失業。以後毎日、ハローワークに通っている。

 「求人票に『年齢不問』と書いてあったって、若い人から採用される。年を取ると仕事には就けないんだ」

 月に13万円程度の失業保険と妻のアルバイトが頼り。それで高校生の息子を含む家族3人が暮らす。家のローンも月5万円ある。

 「苦しいさ、もちろん。政治に期待なんかしていない。おればっかりじゃないだろ?」

 近くの県道を、タンクローリーや大型トラックが頻繁に行き交う。午後、埋め立て地の工場群に足を運んだ。

 住宅解体会社の作業場で、3人の作業員が一服していた。午後2時。ユウサクさん(38)=仮名=が、たばこの煙を吐き出す。

 「休憩中。…というより、仕事がないから、やることないんだ。景気は下がりっぱなし。給料も。今の小名浜は、魚もダメ、工場もダメ」

 7、8年前は、月に4、5軒は解体の発注があった。今はまったくない月もある。

 午後3時過ぎ。金属精錬を親会社から請け負っている工場を訪ねた。休憩室で、体格のいい男性たちがランニングシャツや作業着姿で談笑している。3交代の勤務を終えたケンジさん(43)=仮名=が入ってきた。

 「うちはクビを切られはしないけど、給料は最低。親会社が何%カットと言ってきたら従うだけ。上から『親会社の方針だから』と言われたら、仕方ない。辞めても行くとこないからね」

 組合活動は活発だ。今は夜勤作業の安全対策を会社に求めている。

 「小泉さんにはおれたちみたいな低所得者の生活を見てほしい。所得税も消費税も、年金の掛け金も上がるだろう。妻は障害者認定を受けている。医療費は控除されているが、小泉さんは医療費控除もなくしそうな気がする。これがなくなったら、やっていけない」

 午後4時、工場街から離れ、すぐ近くの水族館「アクアマリンふくしま」に行った。駐車場には県外ナンバーの車が並び、手をつないだカップルが歩く。埠頭(ふとう)には釣り人たち。波の音と、竿(さお)のしなる音だけが響く。

 ワイシャツ姿の男性がベンチに座って海を見ていた。城所(きどころ)満幸さん(67)。市税滞納者を訪ね、督促するアルバイトをしている。これから近くの鉄工所に行くという。

 かつて東京で社会保険事務所に勤めていた。自民党の若手改革派議員に共感し、10年間ほど秘書を務めたこともある。5年前に退職後、妻の実家がある小名浜に来た。

 「道路整備などをうたって票を集めるここの政治は、利益誘導型。そんな政治のせいで生活に苦労している実感が、市民にはないのでしょうか」

 宵闇が迫ってきた。午後6時前、工場街で働く人たちが多く暮らす雇用促進住宅を訪ねてみた。開け放たれた玄関口から、夕げのにおいが漂ってくる。

 団地内の公園で、佐藤沙耶香さん(26)が、夜勤前の夫と一緒に娘のなつみちゃん(2)を遊ばせていた。お腹には2人目の子どもがいる。

 「独身の時は1回しか選挙に行ったことがなかったけど、なつみが生まれてからは行くようにしています。この子のために、いい世の中を残してあげたい。そういうことを一番に考えるようになりました」

 さまざまな人々の思いは、どんな形で選挙に表れるのだろう。投開票日まで、あと2日。(おわり)


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