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化学・薬品産業総合スレッド

1825荷主研究者:2017/03/12(日) 19:17:30

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00418726?isReadConfirmed=true
2017/2/27 05:00 日刊工業新聞
大陽日酸、金属ナノ粒子を4億円事業へ 20年度めどに接合材用途を提案

金属ナノ粒子を生産する山梨事業所(山梨県北杜市)

銅ナノ粒子

 大陽日酸は2020年度をめどに、酸素燃焼による独自の連続合成技術で仕上げる金属ナノ粒子を4億円規模の事業に育てる。18年度までに、パワー半導体の接合材用途などで銅ナノ粒子を事業化。シート状の試作品や、銅・銀ナノ粒子を使った複合ペーストの量産にもめどを付けた。山梨事業所(山梨県北杜市)も月産2―5トンに増強する。ニッケルなど他の金属ナノ粒子も提案し、事業拡大に弾みを付ける。

 大陽日酸は産業ガスの生産・供給技術を基に、14年に独自の合成方式を確立した。バーナーで液化天然ガス(LNG)などを酸素不足の環境で燃焼させ、還元雰囲気に制御した火炎を発生。そこに粉体の金属酸化物を投入し加熱・還元・蒸発・再凝縮させて、銅やニッケル、銀などの金属ナノ粒子を合成する。粒径は30ナノ―150ナノメートル(ナノは10億分の1)で、接合材や積層セラミックコンデンサーの電極に使われる。

 金属ナノ粒子の製造は、プラズマ方式による物理的蒸発法や化学気相成長(CVD)方式を用いた塩化物の水素還元法が普及している。だが、プラズマ方式は電力を大量消費するため規模拡大が難しい。CVD方式も塩素系ガスが発生するため、洗浄・乾燥させて塩素を取り除く工程が欠かせない課題があった。大陽日酸の製法はすべて乾式で電力消費量も少なく、生産コストを3、4割抑えられる。

 大陽日酸は第1段階として、パワー半導体の接合材向けに銅ナノ粒子を提案する。100ナノメートル程度と小さい粒径や、表層を2ナノ―5ナノメートルの亜酸化銅で被膜し、大気中でも扱いやすい点を強調。従来のハンダからの置き換えを促すほか、実用化段階ながら高コストな銀の焼結材に対する優位性を訴求する。山梨事業所にある銅ナノ粒子の専用ラインも増強を検討する。

 さらにプリンテッドエレクトロニクス技術を用いた微細配線向けに展開する。今月、従来の同社開発品より50度C低い120度Cで焼結・導電性を備える銅ナノ粒子を完成した。ニッケルナノ粒子の拡販も加速。一般的な同粒子に比べ約44%小さい100ナノメートルの粒径を前面に押し出し、主に積層セラミックコンデンサーの内部電極向けに提案する。

(2017/2/27 05:00)


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