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繊維スレッド

555荷主研究者:2017/11/19(日) 12:14:41

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00451096?isReadConfirmed=true
2017/11/17 05:00 日刊工業新聞
高機能繊維・成長への道筋(1)東洋紡、エアバッグで4番打者に

高強力ポリエチレン繊維「イザナス」

 日本のお家芸ともいえる高機能繊維。低コストを武器に汎用製品を展開する海外勢に対抗し、国内の繊維メーカーが開発力を生かし競争力を維持できる分野でもある。エアバッグを筆頭に自動車向けなど産業用途が堅調に推移する中、高機能繊維にかける各社の動向を追う。

【エアバッグ】
 エアバッグ事業を4番打者に―。東洋紡は2020年度までに同事業で100億円を投じ、エアバッグ用ナイロン原糸や基布の生産能力を拡充する。さらに5拠点目となる基布工場がドイツで19年に稼働する予定だ。飯塚康広執行役員・機能材本部長は「ようやくグローバル供給体制が整った」と安堵(あんど)の表情を浮かべる。

 東洋紡のエアバッグ用原糸の供給量は、14年にタイの繊維大手と共同で買収した独PHPと合わせ、世界市場で4割を占める。ただ基布のシェアでは現状10%前後。「20年までには“織り”でも20%ぐらいまではシェアを取り込んでいく」と飯塚氏の鼻息は荒い。

 グローバル生産を強化してきたことで「日系のモジュールメーカーだけでなく、海外メーカーにも供給している」(飯塚氏)。18、19年度の自動車の新型モデルへ採用も進み、着実に足腰を鍛えて“ホームラン”を狙う。

【“スーパー繊維”】
 高強度、高弾性率といった性能を持つ“スーパー繊維”。東洋紡はスーパー繊維事業の拡大を狙い、16年に高機能ポリエチレン繊維を生産する敦賀事業所(福井県敦賀市)で、20億円の増産投資を行った。

 高機能ポリエチレン繊維が使用される用途は、船舶係留ロープや球場の防球ネットなど。耐切創性に優れているため、最近では安全手袋用途が伸びている。「日米欧に加え、安全意識が高まっているアジア圏でも安全手袋が広まっている」と飯塚氏は期待を寄せる。

 同繊維の用途開拓に向け、飯塚氏は「ニッチなところだけでなく“量”が出る分野を探している。高強力繊維なので、コンポジット(複合材料)系が狙い目だ」とし、川下分野も含めた調査も進めていくという。

【スパンボンド】
 東洋紡は産業資材に使われるポリエステル(PET)スパンボンド不織布を61年から手がける。「土木建材関係で築いてきた高い国内シェアをしっかり押さえつつ、自動車向け用途を伸ばしたい」(飯塚氏)。16年からは中国の現地自動車メーカーへの新規採用も始まっている。

 高機能繊維で競争力を維持するため、飯塚氏は「顧客に“これを使って下さい”ではダメ」で、「顧客と一緒に商品を開発していく姿勢が大事」と強調する。価格の安い中国品などとは徹底し差別化することも必要だ。価格競争とは距離を置き、「特性を上げて東洋紡の製品が“使える”と言われるようにしていく」姿勢を貫く。(大阪・日下宗大)

(金曜日に掲載)

(2017/11/17 05:00)


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