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農業総合スレ

223とはずがたり:2005/06/08(水) 11:46:36
花粉症は植林政策と貿易摩擦のせい!?
http://www.asahi.com/housing/amano/TKY200504240058.html
2005年04月24日

 今年の春はいつになく花粉がひどく、さすがの私も目がしょぼしょぼしました。昔は話題にもならなかった花粉症に、今なんでこんなに多くの人が悩まされているのでしょう?

 実はこれがかつての住宅ブームと植林政策、さらには日米の経済摩擦による輸入住宅政策にかかわりがあるというのです。国産の木材は使われず、山から切り出されることもなく、伐採の手を入れられることもなく、放置されたスギたちは茂りに茂って成人ならぬ成木し、あの花粉をまき散らして人々に大迷惑を掛けているのです! なんと次はヒノキが成木し、もっと強烈な花粉をまき散らすと言われています。

 もともとは戦後の住宅ブームで木材が切り出されて山々が丸裸になり、水害を招いたため、その後の植林政策でスギとヒノキが熱心に植えられました、今、わが国の山はどこに行ってもスギやヒノキが生い茂り、青々としています。ところが、皮肉にも日本の経済成長による住宅政策と貿易摩擦の代償として、外材が大量に輸入されるようになりました。熱帯雨林やジャングルはどんどん伐採されて砂漠化し、まるで地球温暖化はわが国のせいのようにも言われているのです。

 ジャングルの巨大な原木が切り出され、安い労働力によって現地で製材され、あるものはベニヤ板などの部材やパネルに、ついには住宅にまで製品化されて輸入されるようになったのです。貿易摩擦解消に貢献し、しかも確かに安いのです。

 答えは簡単です。起伏の激しい山々の中から昔のように手間ひま掛けて伐採し、川の流れを利用して町まで運んでくることなどは今はできず、割高にもなるのです。なるほど洪水そして治水のためにダムをつくり堰(せき)が造られ、あちこちに橋もでき、あの昔懐かしいいかだ流しなどは夢のまた夢です。こうしてわが国の木材は立派に育っても、誰も切り出そうともせずに“放置”され、花粉をまき散らし続けているのです。

 実はこのコラムの前身「元気の出るいい家朝日」時代に、読者の方から素晴らしいご意見をいただきました。京都の加藤曠之さんからのものですが、花粉の多いこの春、改めてその要約をご紹介させていただきます。

 「京都北山で林業を営んでいますが、木材がもっと使われなければならないと考えます。日本文化がどうなるのかも心配です。茶道、華道、漆器、陶器、書道、日本画、仏壇、それから育まれた日本の行儀作法が、日本間や床の間の無くなった住宅ばかりになれば、どこへ行くのでしょう……」と始まり、「それに伴って、建築職人の撃滅と将来の技術力のある技術者不足問題が目に見える」としています。

 「CO2の一番大きな原因を作っている自動車やエネルギー関連にCO2税を創設し、この税で住宅の建主に国内産の使用木材量に応じて協力金(戻し税)を支払う。日本の政策の一番悪い点は、川上に予算をつける点である。消費者に、目的に合ったお礼の意味での予算を付け、経済活動の中で川上に影響が出るようにすべきである」

 「国は建築廃棄物の中で木材部分のリサイクル・リユースを積極的に進めようとしているが、木材は石油、石灰石、アルミなどとは違い再生産可能な資源であり、ドイツのようにはっきり焼却処分をすべきで、余分なエネルギーコストをかけて何故リサイクルしなければいけないのか? 林業を回していれば若い元気な森林がCO2を吸収してくれ、水資源貯留・水質浄化や洪水緩和・地球表面浸食崩壊の防止をも果たしているのです」

 「林業家が植林手入れを放棄し、花粉問題まで発生している。手入れの行き届いた森林では考えられない。“国産材の利用がすべてを解決する”ことをもっと考えてください。どこか、この国の行政は間違っていませんか?」

 以上は加藤曠之さんのご意見とご提案ですが、いかがですか? 今も新鮮ですねえ。確かに貿易摩擦は自動車輸出、電化製品の好調のせいでもありました。“中央の川上”のお偉い方々も、“花粉症に悩む”読者の皆さんも、このゴールデンウイークに青々と茂る(あるいは放置された)スギ山を見て、ご一緒に考えていただき、ご意見やアイデアをいただきたく思います。


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