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とはずがたり日本語総研

819名無しさん:2018/08/29(水) 09:41:50
>>818

真田名誉教授は昭和62年に「ネオ方言」という概念を提唱した。関西弁では、「ネオ関西弁」と表現する。東京弁の影響を受けながらも完全に東京化せずに独自に変化した新関西弁のことで、こちらも兵庫県西宮市や同県宝塚市、北摂地域が発信基地となった。従来は大阪や京都、神戸で微妙に異なっていた関西弁の共通語的な役割も果たしている。

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 たとえば、本来の関西弁「ゆ(言)うた」が東京の「いった」の影響を受け「ゆった」に変化。また大阪では「せなんだ」「せえへなんだ」と表現していたが、「しなかった」の影響を受け「せんかった」「せえへんかった」に変化し、「〜なんだ」はほぼ使われなくなった。「行かなんで」が「行かなくて」の影響を受けた「行かんくて」という表現も生まれた。

 さらに「来ない」を、大阪では「けーへん」、京都では「きーひん」と言い表していたが、「こーへん」という言い方が広がった。

 ただ「〜ちゃう」の大阪弁、関西弁での使用について、真田名誉教授は、「〜てまう」の代わりに当てはめているだけで、東京の影響を受けながらも独自に変化した「ネオ関西弁」とはいえず、「借用に近い」と指摘する。

「けったいな」「なんぎや」は消えていく?

 いずれにしても、大阪弁、関西弁に対する東京弁の影響は大きい。大阪人や関西人は、マスメディアやインターネットなどあらゆる媒体を通して東京弁と接触している。大阪弁、関西弁は生き残るのだろうか。

 真田名誉教授は「東京弁に対応する関西弁は今後も残るだろうが、東京弁に対応しない独自の言葉は消えていく」と予想する。「対応する」とは「翻訳できる」と言ってもよく、ネオ関西弁の例のほか、「だめ」「あかん」、「捨てる」「ほかす」、「面倒くさい」「じゃまくさい」などの関係だ。

 真田名誉教授が挙げる独自の言葉は「はんなり」「けったいな」「なんぎや」などで、東京弁、標準語に翻訳できないニュアンスがある。真田名誉教授は「アクセントは大阪弁、関西弁でも、東京弁か東京弁で言い換えられる言葉で話をするようになり、東京弁に対応しない言葉は使われず、その概念は消えていく。そして考え方も東京と同じになり、関西的な思考様式は消えていくだろう」と展望している。


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