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政治思想総合スレ

1 ■とはずがたり :2002/12/07(土) 02:10
ウヨ・サヨ・保守・リベラル何でもありで且つ冷静に。思想史なんかも歓迎で。

587 とはずがたり :2016/09/27(火) 20:07:42
在特会に賠償命令=在日女性に差別発言―大阪地裁
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-160927X338.html
15:41時事通信

 インターネット上の民族差別発言で精神的苦痛を受けたとして、在日朝鮮人のフリーライター李信恵さん(45)が、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)と元会長の桜井誠氏に計550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、大阪地裁であった。増森珠美裁判長は人格権の侵害を認め、在特会側に計77万円の支払いを命じた。

 判決によると、桜井氏は2013年、ネットの動画サービスや街宣活動で「朝鮮人のババア」などと発言した。

 増森裁判長は、発言について「執拗(しつよう)に繰り返して李さんを攻撃し、社会通念上許される限度を超える侮辱行為」と指摘。李さんが虚偽の記事を執筆しているとの印象を与え、名誉毀損(きそん)に当たると判断した。

 その上で「ネット上などで名指しし悪質。在日朝鮮人に対する差別を助長、増幅させる意図が明らかだ」と述べた。

 判決後の記者会見で、李さんは「民族差別と認められたことは本当にうれしい。小さな勝利かもしれないが、積み重ねていきたい」と話した。

 在特会側は「在特会に対する社会的偏見に基づく一方的な判決で不当。控訴を検討中」とのコメントを出した。

588 とはずがたり :2016/10/16(日) 18:22:47
結局右翼って自分は死ななくてもいい立場に立ちながら国民にお国の為に死ねって云ふ連中と,自分が死ねと云われるとは思ってない想像力の欠如したバカからなってて,度しがたいなぁ。。
想像力の欠如した連中は稲田や曽野に美味い飯喰わせて自分は泥水啜りながら餓えててくれぃ。

稲田朋美議員語る「男子も女子も自衛隊に体験入隊すべき」
http://jisin.jp/serial/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84/POL/22048
投稿日: 2015年11月01日 06:00 JST

稲田朋美衆議院議員(56)は安倍総理の“側近”といわれ、“女性初の総理”候補と目されている。来年の参院選に向け党政調会長の続投が決まった彼女が、本誌記者の直撃インタビューを快諾してくれた。稲田議員が語る安保法制とは。

??9月に可決した安保法制について。安倍総理は「国民の理解が得られていない」と認めているが。

「まだ《戦争法案》とか、《徴兵制になるかもしれない》などという不安を持っている方たちには、しっかり説明を尽くすべきだと思います。どんな国でも自分の国を守るって必要。必要最小限の自衛権を行使できるようにしておくのは重要なことだと思います」

??自民党の憲法改正草案では、自衛隊を「国防軍」と表記していますが?

「うん、私は自衛軍であろうが国防軍であろうが、名称にはこだわりません」

??核保有に関しては、過去に《日本独自の核保有を、単なる議論や精神論ではなく国家戦略として検討すべき》(『正論』’11年3月号より)と発言していますが?

「っていうか、議論もしないというのは絶対おかしいと思います。ただ、いま核を持つということをわが国で考えるというのは、かなり非現実的だと思いますが……」

さらに自衛隊に関して言えば、次のような発言も過去に見られる。《教育体験のような形で、若者全員に一度は自衛隊に触れてもらう制度はどうですか……『草食系』といわれる今の男子たちも背筋がビシッとするかもしれませんね》(前出『正論』同号)

「……もう、かつてはすごく勇ましいよね(笑)。徴兵制というのは、まったく憲法に違反していると思いますし、徴兵制で集めて国を守るというのもナンセンスだと思う。でも、たとえば自衛隊に一時期、体験入学するとか、農業とか、そういう体験をすることはすごく重要だと思います」

??それは男子だけですか?

「(稲田議員はキッパリと)男子も女子もですね。『やれ』と言っているのではなくて、そういう教育制度として、たとえば農村体験であったり、ボランティアだったり(と同様に)するのは重要だと思います」

??徴兵制とは言わないまでも志願者を募る方法もありますが、若年層の貧富の格差が指摘される昨今、高い日当で募集されたりはしませんか?

「そういうことは考えないね、ぜんぜん。いま自衛隊の倍率は7倍ですよ。いろんな動機で入る人がいるでしょうが、基本的に災害から国民を守るとか平和活動をしたいと思う若者が多いと思います」

??安保法制で自衛隊の志願者は減っていくのでは?

「本当に7倍ですよ。息子の友人も、海上自衛隊の幹部候補生(の試験)を受けて、入りました。一線で国を守りたいという若者もいますから」

??最後に、“女性初の総理”候補として、今後のビジョンは?

「総理はなりたいと思ってなれるものでもないし、努力だけでなれるものでもない。日々の精進も必要だし、タイミング、運、人の輪も必要だと思う。私はいまの日々の仕事を一生懸命することに尽きるかなと思います」

589 名無しさん :2016/10/16(日) 19:32:52
http://www.sankei.com/west/print/161012/wst1610120042-c.html
2016.10.12 10:46
稲田防衛相「在特会に近い」報道、二審も敗訴

 稲田朋美防衛相が、週刊誌「サンデー毎日」(毎日新聞社発行)で「在日特権を許さない市民の会」(在特会)を支持しているような印象を与える記事を掲載され、名誉を傷つけられたとして、同社に550万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が12日、大阪高裁であり、田中敦裁判長は請求を退けた1審大阪地裁判決を支持、稲田氏側の控訴を棄却した。

 判決によると、同誌は平成26年10月5日号に「安倍とシンパ議員が紡ぐ極右在特会との蜜月」と題する記事を掲載。稲田氏の資金管理団体が在特会に近い人物らから計21万2千円の寄付を受けたと指摘した。

 判決理由で田中裁判長は見出しの「蜜月」という表現について「寄付を受けたという事実を基礎とする意見、論評に当たり、稲田氏への人身攻撃を意図したものとは認められない」と述べた。

 毎日新聞社は「当社の主張が認められた妥当な判決だと考える」とのコメントを出した。

c2016 The Sankei Shimbun & SANKEI DIGITAL All rights reserved.

590 名無しさん :2016/10/16(日) 19:36:17
http://news.livedoor.com/article/detail/12144773/
中韓反発の靖国参拝 稲田朋美防衛相は「心の問題」「適切に行動」
2016年10月14日 11時38分 産経新聞

 稲田朋美防衛相は14日の記者会見で、中国、韓国両政府が閣僚による靖国参拝に反対していることについて「いかなる国であっても、いかなる歴史観を持とうとも、自分の国のために命をささげた方々に追悼の意を表することは国民の心の問題だ」と語った。

 ただ、自身の参拝については改めて明言を避けた。

 17日から始まる靖国神社・秋の例大祭での自身の参拝に関しても問われ、「参拝するかしないかは心の問題で、行くか行かないということは言うべきではない。安倍晋三内閣の一員として適切に判断して行動していきたい」と述べるにとどめた。

591 とはずがたり :2016/11/03(木) 19:04:53
2014年の記事だけど”鉄板高視聴率アニメ『サザエさん』の視聴率低下”http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1265646497/322はその後どうなったのかな?

3100 名前:チバQ[] 投稿日:2016/11/03(木) 17:32:06
第二十四条
婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。[1]
配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161103-00000003-mai-soci
<日本会議>「理想はサザエさん一家」啓発 24条改正巡り
毎日新聞 11/3(木) 2:30配信

<日本会議>「理想はサザエさん一家」啓発 24条改正巡り
憲法改正を訴える日本会議や関連団体の頒布物=東京都千代田区で2016年11月2日撮影
 改憲運動を展開している保守団体「日本会議」(田久保忠衛会長)は、憲法24条を改正すべきだとの主張を強めている。背景には伝統的な家族を理想とする心情がにじむ。家族のあり方は憲法で定めるべきか--。

 「サザエさんが今も高い国民的人気を誇るのはなぜでしょう」。日本会議の関連団体が制作した啓発DVDの一場面。ナレーターは24条により家族の解体が進んだ結果、さまざまな社会問題が起きているとして、3世代同居のサザエさん一家を理想と持ち上げた。

592 とはずがたり :2016/11/03(木) 19:29:50
>放送開始から今年で48年目となる長寿番組「サザエさん」。ところが、その人気ぶりに異変が起きている。フジテレビの看板番組として、最盛期には40%近くあった視聴率が、今年5月、7月と2度も1桁台を記録してしまった。

>サザエが娘であることによって、『サザエさん』は、「家制度に抑圧される嫁」という現実の日本の家族がはらんできた問題と無関係な存在になったのだ。

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1265646497/525-527

人気が低落してるばかりか日本会議の論理も破綻してる様だ。同居する場合圧倒的に嫁取りであって婿取りでは無いしどうせ日本会議は嫁取りを理想としてるんだろうし。

593 名無しさん :2016/11/20(日) 14:41:04
http://www.asahi.com/articles/DA3S12650503.html
(日本会議をたどって:2)民族派で自治会を握る=訂正・おわびあり
2016年11月9日16時30分

 2人が長崎大学で出会わなかったら――。1965年入学の椛島有三(かばしまゆうぞう)(71)と、翌年入学の安東巌(あんどういわお)だ。安東の年齢は明らかでない。

 2人は新宗教「生長の家」を信仰していた。生長の家は当時、反共愛国をうたい、「生長の家学生会全国総連合」(生学連、66年結成)もまた、民族派学生団体として存在感を示していた。

 安東は69年、生学連新聞に「学園正常化への闘い」という回想文を寄せている。

 〈「てめえら、どういう考えでこんなビラ配るんだ!!」バシッと言う平手打ちと共に椛島さんの身体が横倒しになった。今朝まで徹夜して作った2千枚のビラがバラバラとなり踏みにじられる。昭和41年7月3日、長崎大学正門前での事である〉

 〈この日のことを僕は永久に忘れない。なぜなら、この事件こそが、僕等をして学生運動正常化に走らしめた直接の原因だからである。それは、学館問題で騒然としていた大学を憂え、椛島さんと僕の2人で学園正常化有志会を結成。「デモ反対・全学連反対」のビラを配ろうとした矢先のリンチであった。(中略)僕が全学連打倒を決意したのはまさにこの時である〉

 ここに書かれた「昭和41年」は1966年。ビートルズ来日公演が社会現象になる一方で、70年安保に向けた左右の闘争準備が進み、各地で小競り合いが頻発していた。長崎大もその一つだった。

 その模様を記した安東は、長い闘病の末、20代後半で大学生になった。民族派学生運動のカリスマとされ、その後、教団幹部に進んだ。

 一方の椛島は70年、生学連出身の仲間らとOB組織「日本青年協議会」を結成。97年の「日本会議」設立以来、事務方トップに立ち続ける。

 長崎大生だった2人は、リンチを受けた怒りをバネに、学生自治会の選挙に取り組んだ。10月の選挙では、仲間を委員長に擁立して364票を獲得し、293票の対立候補を破った。国立大初とされる民族派の自治会が誕生した。

 2人はこの勝利に満足しなかった。「原理研究会」(世界平和統一家庭連合=旧統一教会=の学生組織)などと協力して「長崎大学学生協議会」(長大学協)を結成。サークル横断の「学協方式」という戦術を編み出した。

 ビラ、新聞、講演会、学習会を駆使する学内マスコミの確立……。組織的な戦術は「ひな型」として、生学連ネットワークで全国に広がった。各地の大学で自治会掌握をめざす行動が相次いだ。

 現首相補佐官の衛藤晟一(69)、元自民党衆院議員の井脇ノブ子(70)、憲法学者の百地章(70)、安倍首相のブレーンとされる伊藤哲夫(69)たちだ。教育学者の高橋史朗(65)も後に続いた。

 そんな椛島と安東に、早くから注目する早大生がいた。後に新右翼「一水会」代表になる鈴木邦男(73)だ。当時、生学連書記長として、長崎大を何度も訪れた。「自治会選に勝つなんて思ってもみない。そこで勝った。戦略、行動力ともすごい人たちだった」と振りかえる。=敬称略

 (藤生明)

 <訂正して、おわびします>

 ▼9日付総合2面「日本会議をたどって(2)」で、「安藤の年齢は明らかでない」とあるのは「安東の年齢は明らかでない」の誤りでした。確認が不十分でした。

594 名無しさん :2016/11/26(土) 11:49:35
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161123-00020652-president-pol
『日本会議の研究』菅野完著
プレジデント 11/23(水) 11:15配信

 今年に入って、国内外のメディアが“現政権に強い影響力を持つ極右団体”として、国民運動団体「日本会議」を立て続けに特集した。安倍晋三首相を筆頭に多数の国会議員や団体がここに所属している。

 この団体を追った書籍で最も注目されたのが本書だ。

 「多様な人たちが日本会議で一緒に運動を続けられるのは、政策目標や綱領によるものではなく、単に“左翼が嫌い”の一点だけです。日本のオジサンやオバサンは権利や自由を主張する左翼が嫌いじゃないですか。新しいことも、よそ者も嫌い。それって、まさに“日本”でしょう?  よく考えられたネーミングです」

 著者の前職はBPOサービス企業の企画営業。受託業務の品質管理で磨かれた鋭い目配りが取材にも活きている。

 初版8000部が発売後わずか3週間で5刷、計12万6000部。発売当日に、当の日本会議から版元に出版停止の申し入れがあった。また参院選前には、宗教団体「生長の家」が「与党とその候補者を支持しない」との声明で、本書を梃子に日本会議が現政権に時代錯誤的な影響を与えている、と批判した。

 「日本会議は戦前・戦後の労働運動と創価学会の宗教運動の両方から人々を組織化する運動を学び、それを地方で地道に展開してきたのです」

 これは、安倍政権の支持基盤に対する新たな論点だ。

 シンジケートは各方面に要人を散らしてコネクションを広げ、互いを担保し保証しつつ、その影響力を拡張する。本書はまさしくその一端を担う組織の深奥を抉り出した。

 ただ、複数の組織や人脈が入り組む日本会議だけ凝視しても、見える事柄は限られる。反目関係も含め、全体の相関や構図はいまだ不明だ。

藤野光太郎=文 永井 浩=撮影

595 とはずがたり :2017/01/07(土) 09:57:18

販売禁止認める仮処分=扶桑社「日本会議の研究」―東京地裁
時事通信社 2017年1月6日 20時29分 (2017年1月6日 23時57分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170106/Jiji_20170106X441.html

 扶桑社が昨年5月に発売した新書「日本会議の研究」(菅野完氏著)で虚偽の記述をされ、名誉を毀損(きそん)されたとして、宗教団体の元幹部が同社に販売禁止などを求めた仮処分申請で、東京地裁(関述之裁判長)は6日、記述の一部を削除しない限り販売を禁止する決定をした。
 同書は、保守系団体「日本会議」の沿革や活動をまとめた内容で、元幹部について「(同団体を)支配する人物」などと記載している。
 関裁判長は、元幹部の宗教団体での活動に関する一部記述について「著者は元幹部に取材自体を行っていないと自認しており、第三者に取材したという資料も提出されていない」と指摘。真実ではない可能性が高く、元幹部が受ける損害を避けるために販売差し止めが必要だと判断した。
 扶桑社の話 一部削除を求められたことは誠に遺憾。今後の対応は決定内容を精査し決める。

596 とはずがたり :2017/01/07(土) 20:55:34
百田尚樹が千葉大医学部生レイプ事件で「犯人は在日」の無根拠ヘイトスピーチ! しかもその言い訳がヒドすぎる
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E7%99%BE%E7%94%B0%E5%B0%9A%E6%A8%B9%E3%81%8C%E5%8D%83%E8%91%89%E5%A4%A7%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E9%83%A8%E7%94%9F%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%97%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%81%A7%E3%80%8C%E7%8A%AF%E4%BA%BA%E3%81%AF%E5%9C%A8%E6%97%A5%E3%80%8D%E3%81%AE%E7%84%A1%E6%A0%B9%E6%8B%A0%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%81%EF%BC%81-%E3%81%97%E3%81%8B%E3%82%82%E3%81%9D%E3%81%AE%E8%A8%80%E3%81%84%E8%A8%B3%E3%81%8C%E3%83%92%E3%83%89%E3%81%99%E3%81%8E%E3%82%8B/ar-AAkOJYp#page=2
LITERA
株式会社サイゾー
2016/11/27

 百田尚樹がまたやらかした。千葉大医学部の学生が飲み会に参加していた女性を集団で暴行したとして、集団強姦致傷容疑で逮捕された事件で、氏名が公表されなかったことについて、「犯人の学生たちは大物政治家の息子か、警察幹部の息子か、などと言われているが、私は在日外国人たちではないかという気がする」とツイートしたのだ。

 当然ながら、これには「ヘイトスピーチだ」「人種差別だ」といった批判が殺到した。一般ユーザーだけではない。津田大介氏もツイッターで「この人この種の発言懲りずに何度も繰り返してるし、単にツイッターの利用規約違反なので、ツイッター社はしかるべき警告を発した上でそれでもやめないようなら、この人のアカウントを停止すればいいんじゃないかな」と厳しく批判した。

 ところが、こうしたときになんの反省の色もみせないのが百田センセイである。なんと、「私は犯人が公表されない理由の一つを推論したにすぎない。しかも民族も特定していない。こんな言論さえヘイトスピーチなのか」と反論したのだ。

 このおっさんは本気でこんな子どもみたいな言い訳が通用すると思っているのだろうか。どう考えても、百田が言ったことは、容疑者の氏名が公表されなかった原因の推論でもなんでもない。

 これまでの犯罪報道を見れば明らかなように、在日外国人が犯罪を犯した場合も実名は発表されるし、報道もされている。にもかかわらず、わざわざ「在日外国人たち」などといったのは、ようするに、レイプ犯罪イコール在日というイメージをふりまきたかっただけなのだ。

 あらためて言うまでもないが、ヘイトスピーチとは、ただの批判や悪口のことではない。人種、民族、国籍、性などの属性を有するマイノリティの集団もしくは個人に対し、その属性を理由とする差別的表現のことだ。そういう意味では、百田の発言は立派なヘイトスピーチである。いや、それどころか、百田の発言はなんの根拠もないまま在日外国人を犯罪者と決めつけるものであり、関東大震災の時に、朝鮮人が井戸に毒を入れたというデマを広め、朝鮮人の大量虐殺を扇動した行為とほとんど同じと言ってもいい。

 さらに、百田尚樹はこのツイートのあとも懲りずに、悪質なデマをふりまいている。

597 とはずがたり :2017/01/07(土) 20:55:53
>>596-597
〈沖縄高江のヘリパッド基地反対運動のデモ隊のメンバーの多くが、今、朴大統領辞任デモのために韓国に渡っていて、現在、高江のデモ隊はがらがらだという。 朴大統領を引きずり降ろそうとしている運動の背後にいるのは、北朝鮮と中国。つまりは、そういうこと。〉

 まったく、そのグロテスクな差別思想とおつむが煮えてるとしか思えない陰謀論には辟易するしかないが、しかし、恐ろしいのはこうしたヘイトデマがネトウヨや安倍政権支持者の間で、ほとんど真実として流通していることだ。彼らはこれまでも、相模原の障がい者大量殺人事件はじめ、重大犯罪が起きるたびに、ネトウヨたちは「容疑者は在日」というデマを信じ込んで拡散してきた。

 そして、この拡散に大きな役割を果たしてきたのが百田をはじめとする極右論客たちだ。たとえば、竹田恒泰は今年5月に小金井市のアイドル刺傷事件が起きた際、〈小金井ライブハウス殺人未遂事件で逮捕された人物は「自称・岩埼友宏容疑者」と報道されている。自称ということは本名でないということ。なぜ本名で報道しない?ここが日本のメディアのおかしいところ。臆する必要はない。本名で報道すべき。これは私の憶測だが、容疑者は日本国籍ではないと思われる。〉などとデマをツイートした。

 あるいは昨年のイスラム国日本人人質殺害事件では、田母神俊雄が後藤健二さんについて、〈イスラム国に拉致されている後藤健二さんと、その母親の石堂順子さんは姓が違いますが、どうなっているのでしょうか。ネットでは在日の方で通名を使っているからだという情報が流れていますが、真偽のほどは分かりません。〉とまったくのデタラメを拡散した。

 しかも、こうした人種差別発言、ヘイトは、一時、強い批判を浴びたり、ヘイトスピーチ規制法成立などで下火になるかと思われたが、ここにきて、完全に復活モードにある。

 つい最近も日本維新の会のネトウヨ、足立康史政調副会長がツイッターに〈国籍のことを言うのはポリコレに反するので本当は控えたいのですが、ストレスたまると午後の地元活動に影響するので書いてしまいます。普通、帰化した政治家は国への忠誠をオーバーなほど表現するものですが、民進党議員は反対で、蓮舫代表の言動は中国の、憲法審の白眞勲委員は朝鮮の代弁者のようです〉などという、帰化した人たちへの露骨な人種差別ツイートをしたが、おそらく、この傾向はドナルド・トランプの米大統領選に当選したことと無関係ではないだろう。

 トランプが支持を得たことで、人種差別が市民権を得たばかりか、ヘイトスピーチをがなることが大衆へのアピールにつながるなどと考えている頭の悪い連中が増えているのだ。

 おそらく、この先、日本でも国会議員や政府の閣僚が平気で人種差別発言をふりまき、その責任をまったく追及されないような状況が起きるのではないか。そして、一方では、こんな下劣な陰謀論と差別デマを平気でふりまく百田のような人間が政権と一体になって、憲法改正の国民運動を展開していく。

 この国はこれからますますグロテスクになっていく。

(編集部)

598 名無しさん :2017/01/15(日) 08:56:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170106-00000080-asahi-soci
「日本会議の研究」販売差し止め 地裁が扶桑社に命令
朝日新聞デジタル 1/6(金) 20:02配信

 憲法改正運動を進める「日本会議」の成り立ちなどを書いた書籍「日本会議の研究」(扶桑社)の記述で名誉を傷つけられたとして、宗教団体「生長の家」元幹部の男性が販売差し止めなどを求めた仮処分の申し立てで、東京地裁(関述之〈のぶゆき〉裁判長)は6日、同社に販売差し止めなどを命じる決定を出した。男性の代理人弁護士が明らかにした。

 同書は菅野完(すがのたもつ)氏が取材・執筆し、昨年5月に出版。男性側は、男性が学生運動をしていた当時の活動などについて書かれた6カ所について、真実ではなく、男性の社会的評価を低下させた、と申し立てた。

 決定は、このうち1カ所について、「裏付ける客観的な資料が存在しない。著者は男性に取材をしておらず、真実でない可能性が高い」と判断。この部分を削除しない限り販売しないよう扶桑社に命じた。

 同社は「当社の主張がほぼ認められたが、一部削除を求められたことは誠に遺憾」とする談話を出した。

朝日新聞社

599 名無しさん :2017/01/22(日) 23:43:14
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170121-00010001-jindepth-int
EUを生んだカトリック左派 しぶといヨーロッパの左翼 その2
Japan In-depth 1/21(土) 23:00配信

EU(欧州連合)の初代委員長で、共通通貨ユーロの導入はじめ現在の「統合されたヨーロッパ」の実現に大きな功績を残したジャック・ドロールは、1925年パリ生まれ。
14歳の時に第二次世界大戦が勃発し、パリもナチス・ドイツ軍に占領された。年上の友人の多くは、対独レジスタンスに参加して命を落としたという。

実は農民だった彼の父親も、第一次世界大戦に動員され、ドイツ帝国軍の砲撃で瀕死の重傷を負わされた。その戦傷が直接の原因だったのかどうかまでは明確な記録や証言がないが、戦後すぐ離農して、パリの労働者街に移住している。このため、終生ドイツ人を憎んでいたそうだ。

ジャック・ドロール(以下ドロール)自身も、思春期に上記のような体験をしていることを思えば、大のドイツ嫌いになっても不思議ではなかった。しかし、そうはならなかった。

シャルル・ドゴール将軍率いるフランス亡命政府は、戦争に勝った後も、復讐からはなにも生まれないとし、ソ連の脅威に対抗する意味もあったとは言え、「ドイツとの歴史的和解に基づくヨーロッパの平和的連帯」を模索するようになったからで、ドロールはこの思想に共鳴したのである。

その一方、熱心なカトリック信者であった両親の影響で、13歳の時にCFTC(フランス・キリスト教労働者同盟)に加入している。

いわゆるカトリック左派の全国組織だ。カトリック左派と言われても、一般の日本人にはいささかイメージしにくいであろうが、キリスト教の教義に照らせば、貧富の差は悪に他ならないので、これを正してゆくべきである、とする思想は、結構古くからあるらしい。

中南米のカトリック教会の中からは「解放の神学」と呼ばれる思想が台頭し、ニカラグアでは左翼政権誕生に寄与するなど、国際的な注目を集めた。フランスのカトリック左派もまた、労働者や零細農民を貧困から解放するためには、教会を中心とした慈善活動だけでは限界があるとして、政治活動に力を入れ、この結果「第二の左翼」の別名を授けられるまでになっていた。

ドロール自身、自分の政治的な立ち位置が左翼であると自認しながらも、「マルクス主義に心惹かれたことは一度もない。フランスの左翼でこういうことを公言するのは、私くらいなものだろう」

と語っている。そんなドロールだったが、社会党(第一の左翼?)の方では彼を放っておかなかった。

1974年の大統領選挙で、左翼統一候補となったものの、中道右派のジスカールデスタンに敗れたミッテラン社会党主は、CFTCの中心的存在となっていたドロールを、社会党ナンバー2として迎え入れたのである。

ドロール自身、いつかフランスの首相になりたい、という野心を抱くようになっており、ミッテランの勝利を見越して、勝ち馬に乗る決心をしたものと衆目が一致している。ドゴール派にも近い左翼という特異な人脈を持っていたのも、これで説明が付く。

1970年代後半から、ヨーロッパで左翼勢力が大きく伸び、相次いで政権を奪取した背景については次回に述べるが、ミッテランも1981年の大統領選挙に勝利し、左翼連合政権を誕生させた(その後、共産党は離脱)。しかしながら、ドロールは首相の座にはつけなかった。彼は生粋の左翼とは見なされず、したがって左翼政権支持者の間で人気がなかったので、ミッテランとしても指名を躊躇せざるを得なかったのだ。そこでドロールは、「首相が無理ならEC(当時)の委員長に」という交換条件を持ちかけ、ミッテランも受け容れた。

その後フランスは、1986年の議会選挙で社会党が大敗したのをきっかけに、保革共同(保守派のシラク首相が就任)を経て保守政権へと変遷するのだが、ECの機能を強化してEUへと発展させる上で、ミッテランとドロールが果たした役割は非常に大きい。

とりわけ1989年に冷戦が終結すると、フランス社会党は、党是をそれまでの社会主義国家建設からヨーロッパ統合へと大きく舵を切ることになるのだが、この原動力となったのも、ドロールを筆頭に「第二の左翼」から社会党政権に合流してきた面々であった。

EUについては、その拙速な拡大主義とともに、社会主義的政策の数々も、しばしば批判の対象と成ってきたのだが、その当否はひとまず置いて、成り立ちと思想的背景から見たならば、さほど奇異なことではないとご理解いただけるであろう。

林信吾(作家・ジャーナリスト)

600 とはずがたり :2017/01/25(水) 20:22:11
変わりゆく「右翼」 “愛国”の現場から
http://news.yahoo.co.jp/feature/422
2016/11/9(水) 10:41 配信

日本の右傾化が言われて久しい。ただ、「街宣車」「戦闘服」といった“右翼スタイル”をあまり見かけなくなったな、と感じる人も多いのではないか。実は、右翼団体のメンバーは高齢化が進み、若い世代はほとんど活動に参加していないのだという。ネット上では右翼的で過激な言論が飛び交い、街頭でも極端な「ヘイトスピーチ」が目立つ時代。そんな現在を右翼団体はどんな思いで見詰めているのだろうか。古くから「愛国」を掲げてきた右翼は、いま―。(Yahoo!ニュース編集部)

六本木で「中国との国交断絶せよ!」
9月29日の木曜日。もうすぐ10月だというのに、東京の気温はこの日、27度を超えた。時折、雨もぱらつく。暑苦しさも感じる中、六本木の街路に100人近くのデモ隊が現れた。「日中国交を断絶せよ!」「中国共産主義を打倒せよ!」。そんなシュプレヒコールを響かせながら、六本木ヒルズの前を進む。先頭には横断幕を掲げた「街宣車」があった。
この日は、右翼団体の間で「反中共デー」と呼ばれる日だった。日本と中国の国交正常化は1972年の9月29日。共産党が実権を握る中国との国交を許さない、との理由で、右翼団体は毎年この日に中国との国交断絶を訴え、デモなどを続けてきた。

冷めた視線に「自分のことしか考えてない」
六本木では、シュプレヒコールに耳を傾ける人はほとんどいない。手で耳を塞ぎながら足早に通り過ぎる人もいた。ショッピングに来たという若い女性は「人に迷惑をかけるのは、恥ずかしい。日中国交? どうでもいいです」と立ち去った。

大日本愛国党(愛国党)の総本部長、舟川孝さん(55)は、そんな様子を意に介していないようだった。
「みんな問題意識が低いんだよ。そういう人は自分のことしか考えてないの。仕事とかね。問題意識が低いから、けげんそうな顔をするんだと思いますよ」。舟川さんの周囲には「守れ尖閣諸島!」と書かれたのぼりを持った人が、何人も歩いている。「今これだけ日中間の問題がクローズアップされている。そんな中で、このスローガンを見れば何か思うはず。この活動は世論の喚起をしているわけですからね」

「国土をどう守るのか。それが趣旨」
デモの解散後、いくつかの右翼団体は近くの中国大使館に向かった。大使館前で宣伝活動するためだ。ところが、はるか手前で道路は警官隊によって封鎖され、街宣車は大使館に近づくことができない。すぐ、双方のにらみ合いが始まった。「ふざけるな、警視庁! 日本を守らず中国を守るのか! ここを通せ!」。メンバーの大声が響く。

経済規模が格段に大きくなった中国には今、日本や米国などから膨大なカネ、ヒト、モノが流れ込む。その逆の流れもある。「共産主義の脅威」など、もう無いのではないか。愛国党の榎本隆生さん(45)にそこを聞くと、こんな答えが返ってきた。
「共産主義だから、っていうわけじゃなくて、『守れ尖閣諸島』とここに書いてあるように、日本の国土を守るためにどうしたらいいの、って。共産主義国家による侵略を阻止しよう、というのが趣旨。国土があって、そこに人が住んで、産業が生まれて、文化が生まれて、国になっていく。国土を守るために何をすればいいのか、ってことです」

「テロは抑止力」の発想
街宣車を用いる活動スタイルは、愛国党の総裁だった赤尾敏氏が始めたとされる。
戦前に国会議員だった赤尾氏は、1951年に党を結成し、「日本はソ連・中共を叩くために、米英と組むべき」と主張。街宣車に日の丸とともに星条旗、ユニオンジャックを掲げた。1990年に91歳で没する前まで、ほぼ毎日、一説には3万回を超す演説を行ったといわれ、特に銀座・数寄屋橋には頻繁に足を運んだ。

愛国党の総本部は、下町の風情を残す東京・田端にある。居酒屋や工具店が並ぶ通り沿いの一角だ。中に入ると、神棚と並んで故・山口二矢氏のデスマスクがあった。
山口氏は1960年、東京・日比谷公会堂で行われていた3党首演説会の会場で、演説中だった日本社会党(現社民党)委員長の浅沼稲次郞氏を刺殺したことで知られる。当時、彼は17歳。自身の行動が党に迷惑をかけるなどと判断し、愛国党を離れた身だった。聴衆として会場に入った右翼団体メンバーが「売国奴、浅沼!」といった激しいヤジを浴びせる中、「愛国少年」は突然、短刀で浅沼氏を突き刺す。多くの報道陣も見守る中でのテロは当時、社会に大きな衝撃を与えた。
この事件に限らず、政財界の要人を相次いで狙った戦前の「血盟団事件」のように、かつての右翼には「要人テロ」を否定しない考えがあった。

601 とはずがたり :2017/01/25(水) 20:22:26

今も右翼はテロを容認するのだろうか。
事務所で向かい合った榎本さんは「正当化できるかできないかで言うと、(テロは)正当化できない」と言った後、「ただし」と続けた。
「それがなかったら誰も議員さんを止められなくなるでしょう? 悪政に対する抑止力として、僕らはいなきゃいけない。必要悪。(そういうものが無いと政治家は)言いっぱなし、やりっぱなし。思い付きで政治をやっていると、苦しむ人がいっぱい出てくる」

「僕が(総本部長の)舟川から愛国党に誘われた時、『愛国心なんかないですよ』と話した。そしたら『いや、愛国党は愛国心を持つ人の団体じゃない。全ての人民が自ずと愛せる国に変えていこうという党なんだ』って。ああ、そうなんだ、って……。こんなこと、できることならやりたくないけど、(世の中が)まともじゃないから世直しするわけで」

活動家の減少と高齢化、止まらず
時代は大きく変わり、右翼の活動も荒波に揉まれている。何よりも高齢化が進んだ。
愛国党の榎本さんも「俺は45歳だけど、『貴重な40代』って言われる。20代なんて『幻の20代』。若い人が、政治に興味を失っている」と話す。毎年9月29日の「反中共デー」も参加者の減りが目立つ。今年の約100人は、昨年の半分だったという。
「警察白書」は1981年版まで、右翼の数を12万人と記載していた。それが2015年には「8000人」(警察庁広報室)。正確な数は把握できていないにしても、大幅な減少は疑いない。

「日本の右翼」「評伝・赤尾敏」の著書を持つジャーナリストの猪野健治さんによると、1960?70年代は左翼の力が大きく、その対抗勢力として右翼の活動も活発だった。衰退が決定的になったのは、1990年代初めの冷戦崩壊。ソ連や東欧などの社会主義国が消えて「反共」は敵を失った。その後は全国各地の自治体で騒音を規制する条例ができたり、強化されたりと、法的な規制も厳しくなった。「法律的な締め付けで外堀が埋められて、自由に発言できなくなっている。牙を抜かれた状態。(右翼活動家も)何かやったら、すぐ逮捕される」

日本最大の右翼団体「街宣はしない」
時代が変化する中、日本最大の右翼団体と言われる日本青年社(東京)は、2008年から都内での街宣活動をやめている。それが功を奏したのか、会員の減少や高齢化はない、と言う。
総本部室長の山﨑誠さんは「右翼=街宣車=特攻服というイメージを国民に持たれている。果たして、それでいいのか、と。一般市民から耳を塞がれる運動は、見直さないといけない。その代わり、ホームページに主張を掲載している」と話す。
もっとも、日本青年社はそれ以前から、街宣とは違う活動を続けていた。1978年と96年の2度にわたり、尖閣諸島に灯台を建設し、2005年にはその一つを日本政府に無償提供した。2009年にはロシア側の招きに応じてモスクワを訪問し、元首相らと会談して北方領土問題で意見交換を行ったこともある。
山﨑さんは言う。
「政府がやりたくてもできないものに、我々はレールをひく。道筋をつける。あとは政府同士(の交渉)になる。彼らが動きやすい道筋をつけるのは大事な運動です」

602 とはずがたり :2017/01/25(水) 20:22:49
>>600-602
「ヘイト」に対しては「卑怯」「ただの差別」
伝統的な右翼活動は最近、別の環境変化にも遭遇している。
韓国人や中国人などに対し、「日本から出ていけ!」「ゴキブリ」などと差別的な言葉や罵声を投げつけ、街頭を集団で練り歩く人々の群れがそれだ。ネット上での呼び掛けに応じて集まり、若い世代も多く参加する。ヘイトスピーチ規制法の制定などによって、風向きは変わりつつあるものの、そうした活動に対し、伝統的な右翼活動家は辛らつだ。
日本青年社理事長の山本正實さんは「もともと日本の文化に『満座の場面で、大声で、声なき人をののしる』という卑怯な文化はない」と言い切る。
30年前から愛国党の活動に参加する男性の意見はこうだ。「僕らは中国共産党“政府”に対しては文句を言うけど、中国人に文句を言うわけじゃない。ネットの人たちは個人的なこともあげつらって差別的なことを言う。僕らは今度、そっちを是正していかなくてはいけない」

愛国党の榎本さんは、さらに手厳しい。「あなたたち(メディア)が右翼と言うから、彼らは右翼になっちゃう。ネットにあふれているのは、ただの差別的な発言。人種を一括りにして『劣っている』という発言などあり得ない」
そうした団体と愛国党の活動を一緒くたにされた経験が、榎本さんにはある。その日、愛国党が訪れた場所では、直前まで別の団体がヘイトスピーチをしていた。その団体は、在日朝鮮人に対して「あらゆる差別的な言葉」を投げつけていたという。愛国党もその団体と同列に見なされ、「差別主義者」と批判されたのだ、と。
「『天皇陛下を中心に団結せよ』って宣伝カーに書いてあるだけなのに…。僕らは差別しに行ったわけじゃない。朝鮮総連の解体を訴えに行ったんだ。在日朝鮮人すべてが悪いなんて、僕らは言わない」

「日の丸が泣いている」
政治団体「一水会」元最高顧問の鈴木邦男さん(73)も、今の日本の“空気”に危機感を抱いているという。鈴木さんは以前、「対米自立」を訴えるなど、既存の「親米右翼」とは違った活動を展開し、「新右翼」と呼ばれた。

「今は何か違ったことをすると、すぐ『北朝鮮に帰れ』と言われる」
3年前、在日朝鮮人に対してヘイトスピーチを繰り返す団体の動画を見たことがある。先頭に日の丸。鈴木さんには、その旗が「泣いている」ように見えたという。
「日の丸はもともと、対話の精神を表現するもの。日本は古来、大陸から人が自由に入ってきた。漢字もそう。そういう外国の文化や人に助けられて発展してきた。なのに、日の丸を先頭にして差別運動するのはおかしいじゃないか? 今の日本は“ストーカーに狙われている国”だと感じる。『俺はお前が好きなんだ、だからお前も俺を認めてくれ』と」
鈴木さんはこうも続けた。
「作家の三島由紀夫は自決する2年前、『私は「愛国心」という言葉が好きではない』と書いています。『この言葉は官製のにおいがする』と。『どことなく押しつけがましい』と。当時は全然、分からなかった。でも、今やっと分かるよ」

[制作協力]
オルタスジャパン

603 とはずがたり :2017/01/29(日) 10:20:36
保守陣営は日本がコミンテルンに踊らされたバカ扱いしてるのか。なんと自虐的な連中だろうか。…と読んでて思ったがこの筆者も同じ意見だった。

アパホテル問題の核心〜保守に蔓延する陰謀史観〜
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/01/post-6822.php
2017年1月27日(金)15時00分
古谷経衡(文筆家)

<アパホテルが南京大虐殺などを否定した本を客室に置いていたことで中国政府からも批判を浴びているが、問題の書籍にみられるような「コミンテルン陰謀史観」はネット右翼などにとってもはや「史実」。こうした歴史観を信奉する日本人の存在が無視されている>

アパ=右、は業界内で常識
 大手ホテルチェーンAPA(以下アパ)が運営する同ホテルの客室に、同ホテル代表の元谷外志雄氏(ペンネーム・藤誠志)による「南京大虐殺の否定」などのオピニオン書籍(『本当の日本の歴史 理論近現代史学2』)が置かれたことが、大きな問題になっている。中国側の「炎上」に対し、当のアパは「本は(客室から)撤回しない」と断固とした主張を自社サイトに掲載した。…

 結論から言って、私企業であるアパが元谷氏の著書を同ホテル室内に置くことは、言論の自由であり問題はない。仮に元谷氏が左翼・リベラル思想の持ち主で、自社の客室に「憲法9条を世界遺産に」とか「大陸への侵略を子々孫々まで懺悔し続けるべし」という内容の書籍を設置したとしてもそれは許容されるべきである。まさに「私はあなたの意見には反対だ。しかし、あなたがそれを主張する権利は死守する」というヴォルテールの名言の適用が適当であろう。

 更に元来アパグループが、2008年より懸賞論文「真の近現代史観」を主催していることや、私塾「勝兵塾」などの運営を通じて、保守界隈、保守言論界隈に「喰い込んで」いることは、少しでも保守界隈の事情に触れたことがあるものなら、誰でも知る「常識」といえることなのである。つまり私がこのニュースに触れた第一印象は「いまさら何を言っているのだ」というものである。「アパ=保守・右、元谷氏=保守界隈のパトロン」的性格は、すわ10年近く前からこの界隈で常識であった。それをいまさら「発見」され、問題視されるのは、やや遅きに失した「発見」のような気もする。

問題の核心=コミンテルン陰謀史観
 ところが私が指摘したいこの「アパホテル問題」の核心というのはこの部分ではない。アパホテルは1月17日に自社グループの公式サイトにて、問題になった件の元谷氏による書籍の一部を引用して、次のように反論を展開している。その一部を引用する。

日本を激怒させ国民党政府軍と戦争をさせる為に、中国保安隊によって日本人婦女子を含む二百二十三人が残虐に虐殺された「通州事件」や、「大山大尉惨殺事件」、更には、国民党政府軍に潜入していたコミンテルンのスパイである南京上海防衛隊司令官の張治中の謀略によって、上海に合法的に駐留していた日本海軍陸戦隊四千二百人に対して、三万人の国民党政府軍が総攻撃を仕掛けた第二次上海事変を起こすなど、中国は日本に対して次々に挑発を繰り返し、それまで自重し冷静な対応を取っていた日本も、中国との全面戦争を余儀なくされたのであり、不当に日本が中国を侵略したわけではない。(中略)そもそも既に南京を攻略した日本軍にとって、南京で虐殺行為をする理由はない。一方、通州事件や大山大尉惨殺事件、第二次上海事件などでの日本人に対する残虐行為には、日本軍を挑発し、国民党政府軍との戦争に引きずり込むというコミンテルンの明確な意図があったのである。
(出典:アパグループ・客室設置の書籍について*一部筆者による要約あり、強調筆者)

 つまり元谷氏は、日中戦争は一連のコミンテルンによる陰謀によるものであり、日本側はむしろ被害者であった、と一貫して主張しているのである。コミンテルンとはソ連時代の「第三インターナショナル(共産党国際団体)」を指すが、この「コミンテルンの明確な意図」、つまり日中戦争の勃発と、そして日米戦争への進展はすべて「コミンテルンの陰謀」である、というニュアンスが元谷氏の著書の中に繰り返し強調されている。それが南京事件を否定する元谷氏の精神世界の根本になっている。

604 とはずがたり :2017/01/29(日) 10:21:12

 しかしこの「コミンテルン陰謀史観」というのは、何も元谷氏固有の思想ではない。日中戦争もひいては日米戦争(彼らは大東亜戦争と呼称したがる)は、すべて「コミンテルンによって引き起こされた謀略」であり、当時の日本はその被害者であるという史観は、元谷氏のみならず、この国の保守界隈、そしてその保守界隈の言説を無批判に信奉するネット右翼(保守)界隈には、もはや普遍的に通底する「正史」なのである。

 要するに「アパホテル問題」とは、保守界隈に蔓延する「コミンテルン陰謀史観」の氷山の一角が、たまたまアメリカ人と中国人2名によるユーチューバーによって「発見」されただけで、その氷山の下には元谷氏と全く同じような「コミンテルン陰謀史観」を信じる人々の無数の群れが存在することが無視されていることにこそ、私は問題の根深さを感じるのである。

田母神論文と陰謀史観
 2008年、アパが主催する「真の近現代史観」懸賞論文の第一回「最優秀藤誠志賞」を飾ったものこそ、いわゆる「田母神論文」であり、その筆者・元航空幕僚長田母神俊雄が一躍時の人になった。田母神が書いた「論文」こそ、現在保守界隈に広く流布されている「コミンテルン陰謀史観」の根底を見事にトレースしたものとなっている。「論文」と銘打っておきながら、出典の引用箇所の明示が全くないこの田母神の論文を「論文」と呼んでよいのかは兎も角としても、当時の田母神の「論文」には、今回の元谷氏の「南京否定」の背景にある「コミンテルン陰謀史観」が、まったく同じ調子で登場する。

この日本軍に対し蒋介石国民党は頻繁にテロ行為を繰り返す。邦人に対する大規模な暴行、惨殺事件も繰り返し発生する。(中略)これに対し日本政府は辛抱強く和平を追求するが、その都度蒋介石に裏切られるのである。実は蒋介石はコミンテルンに動かされていた。1936年の第2次国共合作によりコミンテルンの手先である毛沢東共産党のゲリラが国民党内に多数入り込んでいた。コミンテルンの目的は日本軍と国民党を戦わせ、両者を疲弊させ、最終的に毛沢東共産党に中国大陸を支配させることであった。
(出典:田母神論文(アパ公式サイト)、強調筆者)

 更に田母神は、「実はアメリカもコミンテルンに動かされていた」(同)などといって、日米交渉の「最後通牒(-実際にはそれ以前に日本は対米開戦を決意していたのだが)」たるハル・ノートの起草も、コミンテルンのスパイ分子によるものだと断定して、日中戦争から日米戦争までの15年戦争の流れの背景にあるものを一貫して「コミンテルンの陰謀」に求めている。田母神はその根拠として、以下3冊の書籍を「引用部分を示さないまま」に、列挙している。3冊の書籍とは「マオ 誰も知らなかった毛沢東(ユン・チアン)」、「黄文雄の大東亜戦争肯定論(黄文雄)」、「日本よ、"歴史力"を磨け(櫻井よしこ編)」である。

「コミンテルン陰謀史観」を信じた時系列は、元谷氏が先か田母神が先かは、鶏が先か卵が先かの堂々巡りと同じで不毛であるが、いずれにせよ元谷氏と田母神ははるか以前から「コミンテルン陰謀史観」なるものを共通して信奉し、そしていつしかこの「コミンテルン陰謀史観」は広く保守界隈と、それに寄生するネット右翼(保守)界隈にとって「正史」として広く受け入れられていく。

 2016年に田母神は公選法違反で逮捕・起訴され、保守界隈内部での地位は揺らいだが、依然として元谷氏が自書の中で述べているのでわかる通り、「ポスト田母神」以降の保守界隈でも「コミンテルン陰謀史観」は「日本が中国を侵略したわけではない」ことの根拠として平然と用いられ、それが延伸して「日米戦争もコミンテルンの陰謀」と、あの戦争の肯定の根拠として広範に用いられているのである。

 保守系言論人の言説を「オウム返し」する傾向が強いネット右翼(保守)の中にも、この「コミンテルン陰謀史観」は必ずと言ってよいほど頻出する精神世界である。日本はコミンテルンの謀略によって「嵌められた」被害者であり、よって南京事件も日本のイメージを失墜させるためにコミンテルンが計画した謀略だ、というのがその世界観の骨子である。これはつまり冒頭にあげた元谷氏の精神世界と全く同一といってよい。

605 とはずがたり :2017/01/29(日) 10:21:36
コミンテルン陰謀史観は正しいのか?秦郁彦氏による分析
 はてさて、この「コミンテルン陰謀史観」とは歴史学的にはどの程度正しいといえるのだろうか。「コミンテルン陰謀史観」を、一刀両断のごとく喝破したのが歴史学者の秦郁彦氏である。秦氏はその著書「陰謀史観」(新潮社)の中で、田母神が2008年にアパの「真の近現代史観」論文の中で開陳した「コミンテルン陰謀史観」を「田母神史観」と命名し、以下のように鋭利にこの「史観」のトンデモ性を指摘している。

くだんの田母神論文は「ソ連情報機関の資料が発掘され......最近ではコミンテルンの仕業という説が極めて有力になってきている」と書いた。根拠としてあげられているのは、『マオ 誰も知らなかった毛沢東』のほかに『黄文雄の大東亜戦争肯定論』と櫻井よし子編『日本よ、「歴史力」を磨け』だが、後の二冊は『マオ』の受け売りだから、同じ周り灯篭を眺めたに過ぎないともいえる。(中略)田母神俊雄は「盧溝橋事件にしても、中国軍が最初に発砲したことは今では明らかになっている」と述べた後、「侵略どころかむしろ日本は戦争に引きずり込まれた被害者である」と断じる。さらに飛躍して「実は蒋介石はコミンテルンに動かされていた...目的は日本軍と国民党を戦わせ、両者を疲弊させ、最終的に毛沢東共産党に中国大陸を支配させることであった」と結論づけた。「シナ事変をはじめたのは中国側で、泥沼にひきづり込んだのはアメリカとイギリスでした」と論じる渡辺昇一史観と同工異曲かもしれない。因果関係を説明するのに、結果から原因へさかのぼる安直な論法だが、コミンテルン陰謀論者の間では珍しくない。蒋介石ばかりかルーズベルトや東条英機でさえも被害者に仕立てられるのだが、さすがに直取引は説得性が弱いと考えてか、側近や部下たちのシンパやスパイに踊らされたという構図にする例が多い。
(出典:秦郁彦著『陰謀史観(新潮社)』P.158、P.170〜171、一部書籍名を補足、強調筆者)

 この他にも秦氏は明確な歴史的根拠を分析して「田母神史観=コミンテルン陰謀史観」なるものをことごとく撃砕している。そして上記引用でも述べたように、田母神の根拠とした3冊の書籍は、ユン・チアンによる『マオ 誰も知らなかった毛沢東』(日本刊行2005年)の受け売り(黄文雄、櫻井よし子)であることを見抜いている。ユン・チアンによる『マオ 誰も知らなかった毛沢東』を黄氏や櫻井氏や或いは田母神がどのように「受け売りしたのか」の詳細な分析は「学問的に無意味」と考えて秦氏は記述していないが、あえて私が書くとすると、まず最初にユン・チアンの、

計画(上海事変)の首謀者が蒋介石ではなく、ほぼ間違いなくスターリンだった、という点である。(中略)スパイは張治中という名の将軍で、(中略)モスクワは国民党軍の高い位置にスパイを送り込もうという確固たる意志を持っていた。
(出典:『マオ 誰も知らなかった毛沢東』戦争拡大の影に共産党スパイ P.341、一部要約あり)

 などがあり、それを黄(2006年)、櫻井(2007年)が追認していった、というのが時系列的に正しい説明であろう。そして2008年の田母神論文(2008年)と結実する。つまりユン・チアン(2005年)→1年後に黄、さらにその1年後に櫻井、そして3年越しに田母神と、この「コミンテルン陰謀史観」は培養されていったのである。

 このような保守界隈で「正史」となっていったゼロ年代後半の「コミンテルン陰謀史観」の総決算が田母神論文であり、今回の「アパホテル問題」は、現在でも根強く残る、何ら歴史的根拠のないこの時期に培養された「コミンテルン陰謀史観」の残滓たる、「氷山の一角」なのである。

素人でもおかしいと分かるコミンテルン陰謀史観
 仮に歴史の素人でも、ソ連のスパイが毛沢東や蒋介石などを通じて日本を意のままに操り、やがてそれが日米戦争にまで進展するという歴史観は、裏返すと「ソ連のスパイに騙されて大戦争をするほど、当時の日本人は馬鹿だった」と言っているのに等しく、これこそ自虐史観の総本山のように思えるのではないか。「コミンテルン陰謀史観」を採用すればするほど、当時の日本や日本人は、ソ連のスパイに騙されて操られるくらい、馬鹿で愚鈍であったと自虐しているに等しいであろう。

606 とはずがたり :2017/01/29(日) 10:22:08

 1936年から1938年にかけて、ソ連はスペイン内戦に介入し、多数の共産党員や軍事顧問団をスペイン政府軍側に送った。しかし、ソ連が支援したスペイン政府軍は、反乱軍たるフランコ将軍に勝てなかった。あるいは1941年6月、独ソ不可侵条約を侵犯してドイツ軍がソ連領に殺到した。ソ連軍は散々蹂躙され、すわモスクワ陥落寸前にまで戦局は悪化した。コミンテルンが毛沢東や蒋介石を意のままに動かし、ひいてはルーズベルトまでを操って日本に戦争を仕掛けるように差し向けるほどの実力を持っているのだとしたら、どうしてフランコに勝てないのだろうか。どうしてドイツ軍に対して独ソ戦緒戦で完全敗北を重ねたのだろうか。このように「コミンテルン陰謀史観」とは、単純な教科書知識のみであっても、簡単に撃砕することのできる、歴史学的根拠の全くない、出鱈目・トンデモの類なのである。
>>603-606
 問題は、このような何ら歴史的根拠のない陰謀論が、元谷氏をはじめ保守界隈に地下茎のように行き渡り、それに寄生するネット右翼(保守)をはじめ、多くの保守界隈の人々がいまだにこの「コミンテルン陰謀史観」を信奉しているということだ。今回の「アパホテル問題」は、単にアパホテルの経営者の個人的思想の開陳というお話ではなく、保守界隈に蔓延する「コミンテルン陰謀史観」から出発した「日本被害者史観」の培養、そして南京事件の完全否定や慰安婦の全否定などの、歴史的根拠のない「間違った」歴史観の先端が世界に露呈したという点だ。

「史学」を名乗れぬトンデモ陰謀史観
 本稿冒頭で述べた通り、たとえ間違いとはいえ、自らの信じる歴史観を本にまとめ、それを私企業が客室に置く行為は言論の自由である。しかし、その内容は到底「真の近現代史観」とか「理論近現代史学」などと、苟も「史学」を冠するには到底ふさわしくない俗流にも劣る、根拠なき「陰謀史観」に他ならないのである。糾弾されるべきなのはアパグループとか元谷氏ではなく、このようなトンデモ「陰謀史観」を正史として疑わず、そのまま界隈の常識として運用し続ける保守界隈全般の知的堕落に向かうべきではないだろうか。

 なぜなら、すでに書いたように、仮に元谷氏の著作を客室から撤去したにせよ、この手の陰謀論は次から次へと、また別の場所で沸き起こるからである。誰かがこのような陰謀論の歴史学的根拠の無さを指摘しようにも「反日だ」「左翼だ」の一言で、逆に被糾弾者間の結束が強まるだけだからである。

 すでに述べたように「コミンテルン陰謀史観」は、保守界隈に根深く浸透しており、専業作家ではない元谷氏は、すでに先行していた黄氏や櫻井氏の言葉を転用したに過ぎないと容易に推察できる。そしてその黄や櫻井すら、秦氏が鋭利に指摘したようにその「元ネタ」はユン・チアンの本にすぎない。まさに秦氏の指摘通り「同じ周り灯篭を眺めたに過ぎない」といえるのである。

 秦郁彦氏は、陰謀史観の本質を次のように評している。

(陰謀史観にある)この種の矛盾や疑問を問いただしても、仕掛け人たちはびくともしない。論証をされても「参った」とは言わないし、予言が外れても平気で手直しするだけに終わる。読者も苦にしないどころか、逆に「トリック破り」を白眼視する傾向さえある。だからこそ、陰謀論と陰謀史観はいつの時代でも栄えていくのだろう。
(出典:前掲書、P.248、括弧内筆者)

 第二、第三の「アパホテル問題」は、またすぐに発生するだろう。

古谷経衡(ふるやつねひら)文筆家。1982年北海道生まれ。立命館大文学部卒。日本ペンクラブ正会員、NPO法人江東映像文化振興事業団理事長。主な著書に「草食系のための対米自立論」(小学館)、「ヒトラーはなぜ猫が嫌いだったのか」(コアマガジン)、「左翼も右翼もウソばかり」(新潮社)、「ネット右翼の終わり」(晶文社)、「戦後イデオロギーは日本人を幸せにしたか」(イーストプレス)など多数。

607 とはずがたり :2017/01/29(日) 19:28:46

2016年12月20日 08時27分 更新
スピン経済の歩き方:
「日本の鉄道は世界一」という人がヤバい理由
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1612/20/news045.html

「鉄道が時間通りに到着するのはスゴい!」といった声を耳にすることがあるが、筆者の窪田氏はこのような自慢をし始めると「ヤバいのでは」と警鐘を鳴らしている。なぜ、ヤバいのか。
[窪田順生,ITmedia

… そうそう、こういうところは日本人が世界一なんだよ、と誇らしげな気持ちになっている方たちには申し訳ないが、個人的には「運行ダイヤの正確さを世界に誇る国」とみられているのは、あまり喜ばしいことではないと思っている。

 なぜか。実はあまりにも度を越した「電車の正確さ」というのは、ファシズム(全体主義)に陥った社会特有の現象だからだ。

 何を言っているのだ、この反日ライターはとお怒りになる方も多いかもしれないが、実は過去にも鉄道の正確さをファシズムと結びつけたジャーナリストがいる。

 その人は、ヒトラーにインタビューを行い、「ナチ党なんてポピュリズム集団だろ」と多くの知識人が鼻で笑っていた時代から、欧州を覆いはじめたファシズムの台頭に警鐘を鳴らしていた。

 もうお分かりだろう、ピーター・F・ドラッカーだ。

戦後の「自信の取り戻し方」に大きな問題

 ドラッカーは、1933年、ヒトラーが政権をとった日の数週間後に書き始めた『「経済人」の終わり』(ダイヤモンド社)の中で以下のように書いている。

 『イタリアの印象を聞かれて、「乞食がいなかった。汽車が時間通りに走っていた」と答えた老婦人を馬鹿にしてはならない。なまじの論文よりも、よほどファシズムの本質をついている。ファシズムにおいては、汽車が時間通りに走り、乞食が大通りから追い払われる。南大西洋で最高速の船を運航し、世界一道幅の広い道路をつくる。組織と技術の細部それ自体が目的と化す。技術的、経済的、軍事的な有用性さえ、二の次となる』(経済人の終わり)

 どうだろう、今の日本社会と妙にシンクロしないか。

 「日本の鉄道は世界一」をうたうわけだから普通に考えれば、「世界一快適な通勤ラッシュ」とか「世界一安全な鉄道」とか「交通機関としての有用性」に注目があたるはずだ。しかし、なぜか「運行ダイヤの正確さ」という「技術の細部」にフォーカスがあてられ、いつの間にやらそれを追求すること自体が目的化してしまう。

 技術や組織力なんてどうでもいいなどと言っているわけではない。本来、人間を幸せにする目的のために「組織」や「技術」があるはずのに、いつの間にやらそこにいる人間をすっ飛ばして、「組織」や「技術」が最も優先されるという本末転倒な事態に、日本人は陥りがちだと申し上げたいのだ。

608 とはずがたり :2017/01/29(日) 19:28:58
>>607-608
 人間という「個」をすっ飛ばしてしまう傾向はいろんなところからもみてとれる。先ほどの内閣府の調査で、日本の若者たちが「自信がない」と述べていたが、それはあくまで「個」に限定される。実は「自国民であることに誇りを持っている」と70%以上が回答をしており、米国(76.2%)、英国(72.7%)らに次ぐ高い水準となっている。また、「自国のために役立つと思うようなことをしたい」というのでは、なんと54.5%でトップ。つまり、日本の若者たちは個人としての自信はないが、日本という「組織」の話になると、他国の若者と比較にならないほどの自信をもっているというのだ。

 「いや、日本人は集団行動が好きだからだよ」とか「日本人は個人よりも公を重んじるからだ」とかいろいろ言う方がいるが、個人的にはそういう生来(せいらい)ものではなく、戦後の「自信の取り戻し方」に大きな問題があると思っている。

 …50〜60代が、まだ若者だったころからバブル崩壊くらいまでに、「退却神経症」という病気が注目された。聞きなれない言葉だと思うが、当時の日本経済新聞で、その「病」にかかったと思しき山本(仮名)という若者が上司とともに、病院を訪れた様子が描かれている。

 『場所は都内の精神科の病院。母親ともども山本を連れて来た上司は「能力はあるのに、自分中心主義で無気力。退社時刻の五時になると、残業を命じても、帰ってしまう」と山本の「病状」を医師に訴えた。

 カルテには「いわゆる退却神経症か?」と書き込まれた。会社のために二十四時間戦う――そうしたビジネス最前線から逃げ出す「病」というわけだ』(日本経済新聞 1991年11月10日)

自分たちは重い「病」にかかっている

 今の若者の感覚すれば、いったい何がいけないのだと思うかもしれないが、当時は組織に貢献をしない若者は「病」とされたのだ。「ファシズム」と聞くと、「確かに戦時中は日本もそういうところがあったかもしれないけど今はこんなに自由じゃない」と思う人がほとんどだが、現代にいたるまで日本は一貫としてファシズム的社会が続いているのだ。… 日本はこういう「個」で自信に満ちて生きる若者を徹底的に排除してきた。「日本はスゴい!」「日本は世界一!」と声高に叫ぶ人はたくさんいるのに、「俺はスゴい!」と言える人が少ないのは、そういう理由だ。

… かつてドラッカーがファシズムの本質だと述べた「運行ダイヤの正確さ」を誇らしげに感じてしまう我々に問題はないのか。そろそろ自分たちが重い「病」にかかっていることを自覚したほうがいい。

609 とはずがたり :2017/02/03(金) 11:21:25

alt-right(オルタナ右翼)とはようするに何なのか
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/09/alt-right.php
2016年9月5日(月)17時10分
八田真行(駿河台大学経済経営学部専任講師、GLOCOM客員研究員)

<米大統領選の中で、alt-right(オルタナ右翼)と呼ばれるもう一つの右翼・保守思想が注目を集めている。その思想は、既存の保守主義とどのように違うのか、どのように生まれたのか考える...>

現行の右翼・保守思想に対するオルタナティヴ
 alt-right(オルタナ右翼)について日本語で読めるまとまった紹介がまだ無いようなので、私なりに書いてみることにした。政治学は専門ではないし、そもそも私の関心はalt-right全般ではなく前に取り上げた新反動主義だけなのだが、一応様々な文献を読んだり(ここしばらくアメリカのメディアはalt-right関係の記事を量産している)、alt-rightな人々が集う掲示板やチャット、Twitterのハッシュタグを覗いたりはしてみた。といっても、あくまで個人的な解釈と考えてもらいたい。

【参考記事】アメリカの「ネトウヨ」と「新反動主義」

 まず、「alt-」rightというくらいなので、rightすなわちアメリカにおける現行の右翼・保守思想に対するオルタナティヴ(別の選択肢)がalt-rightということになる。一言で言えば、スタンダードなrightでは手ぬるい、と考える人々がalt-rightなわけだ。ちなみに、alt-rightというのは彼らが自分で名乗った自称(alt-rightの代表的論客の一人であるリチャード・B・スペンサーという人が名付け親だと言われている)であって、反対派が勝手に貼ったレッテルではない。

 で、ここで言うrightとは具体的に言えば米共和党が現在掲げる保守主義である。米共和党の主張というのも時代によって相当変化しているのでなかなか一概に言えないのだが、ブッシュ(息子)政権以来のこの十数年くらいだと、大きく分けて3つの党派がせめぎ合ってきたように思われる。

1. ネオコンサバティズム(新保守主義)

 いわゆる「ネオコン」で、アメリカでも「ネオコン」という略称のほうが通りが良い。「小さな政府」や経済的・個人的自由の称揚、大企業優遇、自由貿易やグローバリゼーション(もちろん移民も)の推進、そしてイラク戦争のような海外への(軍事行動を含む)積極関与など、米共和党と言われてすぐ思い浮かぶような政策はだいたいネオコン的である。ブッシュ政権でいわゆるネオコン人脈が要職を占めたこともあり、現在でも共和党の主流派においては、ネオコン的な思想が(かつてほどではないにしても)支配的のように思われる。

2. ペイリオコンサバティズム(旧保守主義)

 秩父でパレオエクスプレスというSL列車が走っているが、あのパレオと同じで、パレオというのは「旧」を意味する(本来の発音は「ペイリオ」だが)。「ペイリオコン」とも呼ばれ、ネオコンに対する旧来型の保守を意味する。

 ペイリオコンは「小さな政府」を志向し、経済的自由を重視して福祉国家を敵視する。この点ではネオコンとだいたい同じだが、後はほとんど全ての点でネオコンとは逆である。ネオコンのような海外への介入主義ではなく、国外には出来るだけ手を出さないという孤立主義が強い(イラクやアフガンの泥沼化がこの傾向に拍車をかけている)。キリスト教の伝統に強く支配されているので、同性婚や妊娠中絶など個人的・社会的自由に関しては非常に保守的である。グローバリゼーションにも反対で、移民に反対だし、多文化主義を拒否して西洋的な慣習を重視する。

 ペイリオコンは、そもそもネオコンが保守だと思っていないのである。実際、初期のネオコンは大体が共産主義者から転向した人々で、特にいわゆるトロツキストが多かった。トロツキーは世界に共産主義を輸出するという世界革命論を唱えていた人だが、ネオコンは共産主義の代わりに(腕ずくでも)自由を世界に広めようとした。これは過去との継続性や漸進主義を重視するオーソドックスな保守の立場からすれば、ずいぶん変な考え方なわけだ。

610 とはずがたり :2017/02/03(金) 11:22:00
3. リバタリアニズム

 リバタリアニズムは、私的財産権の不可侵を基本に経済的な自由も個人的・社会的な自由も最大限に重視するという、自由至上主義である。国家や政府は個人の自由を侵害するものと見なし、その最小化・民営化を目指す。一方で全ては自己責任であり個人の自由なので、当事者が望む以上同性婚もOK、ドラッグもOK、なんでもOKである。伝統的な価値や宗教などは重視しないし、無神論者も多い。リバタリアニズムをさらに徹底させた政党として、リバタリアン党というのもある。

 共和党とリバタリアニズム、あるいはペイリオコンを考える上で厄介なのがティーパーティ運動である。そもそもティーパーティ運動は、名付け親がリバタリアニズムの旗頭だったロン・ポールだったくらいで、リバタリアニズムの流れを汲んでいる。しかしある時点から、ペイリオコンの支持基盤である宗教保守派の影響力が非常に強くなり、どちらかといえばペイリオコンの色彩が強くなった。宗教右派の支持が強いテッド・クルーズやベン・カーソンがティーパーティ運動の代表的な候補とされることがその象徴だ。

alt-rightは既存の保守主義とどのように違うのか
 では、alt-rightはこの3派とどのように違うのか。

 alt-rightの統一されたイデオロギーは存在しないのではっきりしたことは言えないのだが、とりあえず注目すべき点は、alt-rightがネット発の運動だということである。伝統的な右派政治運動、あるいはNational Reviewのような保守思想とつながりの深い雑誌等ではなく、保守系とされるウェブメディアや掲示板、チャットルーム、TwitterやFacebook等における議論から育ってきた。また、ミームの拡散のようなソーシャル・メディアの活用やネット荒らし(trolling)、果てはサイバー攻撃など、良きにつけ悪きに付けネットの使い方が洗練されている。だから、「アメリカのネトウヨ」なわけだ。ちなみにalt-rightは若者による運動と言われることもあるが、平均年齢は3?40歳程度と比較的高めであるとも言われている(ただし、これには諸説ある)。

 さらに、インディアナ大学の研究チームがハッシュタグ#AltRightMeansの付いたツイート約5万件の分析をしていて、それによればalt-rightで頻出するテーマは3つに大別されるとのことである。

1. 反フェミニズム、反多文化主義、反ポリティカル・コレクトネス、白人の罪悪感と特権

 反フェミ、反多文化主義(ようするに移民排斥)、反PCはalt-rightの根幹であり、相互に関連している。これは、一言で言えば「自分が言いたいことを言えない」ということへの不満なのだと思う。言うとリベラルに言葉狩りされ、人非人のごとく糾弾される(と、少なくとも当人たちは思っている)。こうしたことへの不満がalt-rightを駆動する最大のエネルギーなのだ。ちなみに、こうした自分たちに批判的なリベラルのことをalt-rightではSJW(Social Justice Warrior)と呼び、攻撃対象としている。SJWは直訳すれば「社会正義の闘士」「正義の味方」ということで、別に悪い意味ではないのだが、alt-right的には、むしろ独りよがりの抑圧的な糾弾者、くらいの蔑称となっている。

 更に言えば、alt-rightはいわゆるアイデンティティ・ポリティクスから多くを学んだのである。アイデンティティ・ポリティクスとは、女性や黒人など社会的に抑圧されている集団が、マイノリティであることをてこに政治的な目標を達成しようとする活動のことだが、その手法が多くalt-rightに取り入れられている。よって、自分たちが批判されると、白人差別だ!ヘイトスピーチだ!などと反撃するようになったのだ(実際、そう言われても仕方が無いようなアホなリベラルというのも結構いるのだが)。裏を返せば、白人を中心とするalt-rightは、すでに自分たちがマイノリティだと思っているのである。これが、移民や多文化主義への嫌悪、排外主義につながっている。

 なお、最後の白人の罪悪感と特権(white guilt and privilege)というのは、ようするに白人は特別であるということと、それとは裏腹に白人が不当に迫害されているという考え方である。黒人が黒人であることに誇りを持つと言っても誰も批判しないのに、白人が白人であることに誇りを持つなどと言うとすぐレイシスト扱いされる(そしてアメリカでレイシスト扱いされるということは社会的な破滅である)、というような。

611 とはずがたり :2017/02/03(金) 11:23:11

2. レイシズム、ミソジニー

 1とかぶる部分もあるが、露骨なレイシズムやミソジニー(女性嫌悪)的言説もよく見かける。レイシズムに関しては、素朴な白人至上主義や陰謀論的反ユダヤ主義もあれば、いわゆるレイシャリズム(racialism)、あるいはレイス・リアリズム―人種間、あるいは個々の人間の間において遺伝子レベルで知的・身体的能力に違いがあり、平等は幻想である―といった、疑似科学的、優生学的な装いをまとったものもある。アメリカのレイシズムというと黒人差別という印象が強いのだが、私が見たところ、むしろ「平等の否定」あるいは「格差の肯定」のほうに力点が置かれているように思う(ので、黒人やユダヤ人のalt-rightというのも皆無ではない)。先に書いた新反動主義の一部のように、人種差別というよりは能力差別、知能差別に力点を置く派もある。

 alt-rightにおけるミソジニー、あるいはマノスフィア(manosphere、男性中心世界とでも訳すべきか)に関してはいろいろとややこしいので、詳しい話は別稿に回したい。とりあえず、もてない男、性的弱者がalt-rightに走る、というような単純な話ではないと思う。

 一応強調しておくと、日本ではalt-rightにはアニメオタクが多い、あるいはアニオタがalt-rightになる、というような言説が見られるが、これは違うと思う。何人かの著名なalt-rightがアニメ好きであることは間違いないし、Twitter等でアニメアイコンを使う人がいるのも事実だが、他のウェブメディアのコメント欄等を見ると大多数というほどではないし、アニメ・ヘイターもいる。そもそも女性のalt-rightも相当数いる(alt-rightのミソジニーは強烈なので、これはこれで意味がよく分からないのだが)。ただ、日本に関して、移民を入れない同質的な日本はもめ事が少なくて豊かで平和でうらやましい、というような肯定的な言説は散見される。

3. ヒラリー・クリントンへの嫌悪というか憎悪

 ヒラリーへの攻撃もまたすさまじい。ヒラリーはパワフルな女性でリベラルで、おまけに長年ワシントンを牛耳ってきたエスタブリッシュメント、インサイダーだ。alt-rightに叩かれる要素が揃いすぎているわけである。

 加えて、そもそも民主主義や現在のアメリカの政治体制そのものへの懐疑のようなものがあり、それが新反動主義のような形で噴出している。こうした一派も、一般にはalt-rightの一部とされる。

alt-rightと3派の関係は
 さて、大ざっぱに言えば、alt-rightと3派は以下のような関係にあると思われる。

 ・まず、そもそもレイシズムを全面に押し出すと、それだけで共和党内では(少なくともオフィシャルには)受け入れられない。なにせ痩せても枯れても奴隷を解放した「リンカーンの党」なのである。また、共和党内で神格化されているレーガン大統領は、レイシズムを嫌っていた。

 ・alt-rightはネオコンとは非常に食い合わせが悪い。移民反対、(自国産業や文化を破壊する)グローバリゼーション反対、自由貿易反対、ワシントンのエスタブリッシュメント反対、大企業反対(先にも述べたように、オキュパイ運動などとも実は接点がある)なので、ほとんど全てにおいてネオコンとは敵対する。

 ・alt-rightはペイリオコンとは比較的相性が良い(なので、人によってはペイリオコンの後継者がalt-rightだという見方をする人もいる)。移民の問題、あるいはジェンダーというか男らしさ女らしさの問題、リベラル嫌悪などでは共闘できる。しかし、alt-rightは宗教的戒律を重視しないので、多くがLGBTQ支持、同性婚支持、妊娠中絶支持、ドラッグ合法化支持であり、快楽的なライフスタイルを好んでいる。この点でペイリオコンとは同調できない。

 ・alt-rightはリバタリアンとは共通する要素が多い。ホンネを剥き出しにしたリバタリアニズムがalt-right、という感もある。新反動主義のようなものは、堕落したリバタリアニズムと捉えることもできよう。しかし自由貿易や移民問題においては、リバタリアンとalt-rightに大きな意見の相違がある。

 ゆえに、3派のどれとも重なる部分もあれば、全く相容れない部分もある、というのがalt-rightになる。

612 とはずがたり :2017/02/03(金) 11:23:18
>>609-612
 2016年の共和党大統領候補予備選では、3派を代表する候補が出馬していた。ネオコンがジェブ・ブッシュやマルコ・ルビオ、ペイリオコンがテッド・クルーズやベン・カーソン、リバタリアニズムがランド・ポールである。

 しかし今までの話からも明らかなように、彼らはalt-rightとは相容れない部分が多すぎる。そこに政治の世界では全くのアウトサイダーながら、alt-rightにぴったりの候補が現れたのである。彼は移民に反対し(国境に壁)、自由貿易を否定し、ワシントンやウォール街に巣くう既得権者をやっつけた。強い男性(のイメージだけはなんとなくある)であり、女性を軽蔑し(しかし嫁さんは美人)、ポリティカル・コレクトネスをものともしない下品なホンネを語った。

 alt-rightが嫌うネオコンに支持されたジェブやルビオを完全に打ちのめし、宗教右派が支持するテッド・クルーズも退け、リバタリアンのランド・ポールを寄せ付けなかった。それがドナルド・トランプだ。トランプの政策は支離滅裂と称されることが多いが、alt-rightの政策も(都合の)良いとこ取りというか十分支離滅裂なので、ちょうど良かったのである。

 トランプの台頭は、もう一つの興味深い事実も示唆している。それは、共和党支持者の大多数は、実のところ別に共和党の主流思想の支持者ではなかった、ということだ。彼らはなんとなく民主党がイヤなので共和党、という程度で投票していたのであって、自分たちの嗜好によりマッチする候補者が出てくれば、そちらに投票する。トランプはこうした共和党支持層の中のサイレント・マジョリティをうまくつかんだのである。

 そしてこのサイレント・マジョリティこそが、alt-rightの培地ともなっているわけだ。さらに言えば、リベラルのほうでもバーニー・サンダースは、民主党、あるいはアメリカ人の少なからぬ数が、今まで蛇蝎のごとく嫌われているとされてきた社会民主主義的な志向を持っていることを明らかにしたという点で、トランプと似通った立ち位置と言えるのである。

613 とはずがたり :2017/02/05(日) 22:52:34
何所のスレに投下するか迷ったけど右翼スレ化してたけど政治論そのものとして此処へ投下。

アメリカ
トランプ政権は必ず行き詰まる!いまこそ問われる民主主義の「限界」
【連載】たそがれる国家(4)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50878
内山 節哲学者

民主的に生まれた「独裁権力」

1804年、ナポレオン・ボナパルトは国民投票によってフランスの皇帝となった。フランス革命後の混乱やヨーロッパ諸国のフランス包囲網との戦いのなかで、ナポレオンはその前から完全に権力を掌握していたが、ついにこの年、独裁権力を完成させたのである。

1933年には選挙結果を受けて、ドイツでヒトラーが首相に就任している。翌年には総統となり、ナチスによる独裁権力を確立した。

このふたつの政権がおこなった政治の内容は、もちろん大きく異なっている。だが国民投票や選挙によって独裁権力を確立したという点では共通性をもっている。

国民の投票という「民主的」方法で権力を確立し、しかしその結果生まれた権力は、「民主的」な政権とはほど遠いものであった。このような政治権力のあり方を、私は「民主王朝制」と呼ぶことにする。民主的な手段で、王朝を確立したということである。

ヒトラーは民主的な方法で独裁権力を確立した〔PHOTO〕gettyimages
それとは逆に、「王朝民主制」というかたちも成立しうるだろう。王朝としての絶対権力を揺るがさないかぎりで、民主的な手法を取り入れるということである。

民主主義は政治権力が民主的に選ばれるだけではなく、政策の成立過程やその実行過程もまた民主的におこなわれることによって完成する。だがこのような完全な民主主義は成立したためしがない。実際には程度の差こそあれ、民主王朝制のような性格をもちながら現実の政治はおこなわれてきたといった方がいい。

ただし古い王朝制と民主王朝制には、国民投票や選挙によって王朝が生まれるか否かという相違だけではなく、次のような違いがある。

古い王朝制は特定の階級、階層を基盤にして成立していた。近代以前の王朝は、その多くは領主権力を基盤にしている。

それに対して民主王朝制は、「全人民」のための権力という性格をもつことになる。

ナポレオンはフランスの「全人民」の皇帝であったし、それがゆえにこのような権力のかたちはボナパルティズム権力といわれるようになった。ナチズムも全ドイツ人の権力としてみずからを位置づけている。決して特定階級の権力ではないのである。

そしてそれがゆえに、民主主義と民主王朝制は区別がつきにくくもなる。

トランプ政権の行方

たとえば、まだはじまったばかりではっきりとはしないが、アメリカのトランプ政権の方向性は、いまのところより強権的な民主王朝制に向かっているように思われる。

あたかも絶対権力をもった王様であるかのように、大統領令の連発やツイッターによる攻撃、閣僚の任命をおこないながら、いわば独裁的な大統領になろうとしているかのごとくである。

614 とはずがたり :2017/02/05(日) 22:52:45

ところがトランプは、「全人民」の大統領になる基盤を失っている。彼を支持する人たちの大統領なのである。

そしてそうである以上、彼を支持しない人たちとの軋轢を生みつづけることになるだろう。この対立があるかぎり民主主義は維持されるのであり、彼の政策のいくつかは法的にも否定されることになるかもしれない。

とすると民主王朝制的な権力が生まれた結果、民主主義が維持されるということになる。

民主王朝制の国・韓国(とは註:この辺http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1440116307/2673-2674も参照)

もっとわかりやすいのは韓国である。

韓国でも大統領は選挙によって選出される。ところが当選した大統領は、あたかも王朝の王様であるかのごとく一族や側近を優遇し、近づいてくる資本家などに便宜を与える。まさに民主王朝制なのである。

だから政権が変わると、敗北した王朝のように不幸な日々がもたらされてしまう。

そういう構造だから、王朝は権力を維持しなければならないし、他の政治家たちは権力の獲得のためには何でもするという行動にでる。一方は王朝を維持しようとし、他方は新王朝を確立しようとするのである。

ところがそのために必要なことは選挙で勝つことだ。とすると「国民の意志」に迎合することや国民を扇動することが必要になってくる。典型的なデマゴーグの政治が発生するのである。ポピュリズムは大衆迎合だが、デマゴーグは人々の支持を得るためには何でもやる扇動政治家である。

だが韓国の状況も、そう言って片づけてしまうこともまたできない。なぜなら選挙へと向かう国民のプロセスのなかには、政策の確立過程やその執行過程の民主的な運営を求める意志が内包されているからである。

民主主義を内包しながら、民主王朝制が展開してきた、それが李承晩独裁政権が終わってからの韓国の歴史だったといってもよい。

民主主義の危機?

近代になって生まれた政治制度には、つねにこのような問題がつきまとってきたのである。

その原因は、国家があまりにも大きな権力をえてしまったことにある。

大統領制であれ議院内閣制であれ、選挙に勝ってしまえば強大な権力を手に入れることができる。

もちろん制度としては行政と立法、司法は別だ。立法府の同意がなければ行政は法律や条約をつくることはできないし、司法は憲法にしたがってそれを監視することになる。

だがこの三権分立も理想どおりに展開したことはない。

行政と立法の関係でいえば大統領制の方が大統領と国会の対立を生みやすく、内閣と国会が一体化してしまう議院内閣制よりはましだということもできるが、実際にはさまざまな懐柔や選挙への思惑などがあって、立法府による行政府への批判が正当なものである保証もまたないのである。

さらには司法の独立性が十分に機能している国を探すことの方が困難なのが現実である。

すなわち、選挙に勝てばあまりにも大きな権力を手に入れることができるがゆえに、つくられた権力は民主王朝制的な性格を大なり小なり帯びることになり、選挙に勝つことが絶対化されるためにポピュリズムやデマゴーグの政治が跋扈することになる。

それは民主主義の危機というものではなく、民主主義がもつ属性だと考えた方がいい。

615 とはずがたり :2017/02/05(日) 22:53:06
>>613-615
完全な民主主義などない

中国などは、独裁権力を維持しうる範囲で民主的な制度を取り込もうとする。ある程度民主的な制度を取り入れないと、独裁権力を維持できないからである。

そういうあり方を王朝民主制と呼べば、他方では民主王朝制が生まれてくる。現代世界は、このような構図のなかでとらえることもできる。

ただし民主王朝制には、ソフトな民主王朝制とハードな民主王朝制があると考えておいた方がいい。ハードな民主王朝制としてはナチス・ドイツがあった。それは批判を許さない独裁権力として成立した。

だが自由な批判が許されている国でも、批判する過程での意思表示の過程などで民主主義が機能しているだけであって、政治権力としては強大な権力が維持されていることに変わりはない。

かつてマックス・ウェーバーは『職業としての政治』のなかで、「『すべての国家は暴力の上に基礎づけられている』。トロツキーは例のブレスト―リトウスクでこう喝破したが、この言葉は実際正しい」(岩波文庫 脇圭平訳)と述べていたが、国家は暴力を独占することによってその機能を維持している。

ウェーバーは、ゆえに高い倫理性を政治を職業とする者たちに求めていたのだが、そう提起するほかないほどに、国家は権力を集積させているのである。

そしてそのことがひとつの王朝を成立させてしまうことになる。ただし王朝の成立のためには選挙に勝つことが必要になる。それがポピュリズムやデマゴーグを発生させることになる。

比較的民主的だと思われている国にあるのはソフトな民主王朝制であり、強権的だと思われているのはハードな民主王朝制であるという違いはあっても、国家が強大な権力をもつ以上、完全な民主主義は成立しようもないのである。

トランプ政権のジレンマ

とすると現在世界で争われているのは、ソフトな民主王朝制を維持するのか。ハードな民主王朝制が必要なのかという対立だということになる。

前者は自由、平等、友愛、民主主義といった近代の理念、近代の建前の維持を求め、後者は何よりも自分たちの利益を重視する。強い国家をつくることによって、自分たちの利益を守ってもらおうとするのである。

トランプ政権は、後者の立場を支持する人たちを基盤にして成立した。そしてそれがゆえにジレンマに陥るだろう。

後者の人たちの希望に応じなければ支持基盤を失うし、その路線だけで動けば「全人民」の大統領としての強い王朝をつくることはできないからである。それだけでは、絶えず強い批判を受ける政権になってしまう。

完全な王朝をつくるためには「全人民」の支持が不可欠なのである。たとえそれをポピュリズムやデマゴーグによって成立させるとしても、その技術に長けている必要がある。だがいままでの過程でみえてきていることは、トランプ政権にはその能力がないようだということである。

ただし私たちに突きつけられている課題は、近代の民主主義が民主王朝制を生んでしまうことをどう克服するかにある。

この問題が克服されないかぎり、私たちはソフトな民主王朝制の下で管理されるか、ハードの民主王朝制の下で縛られるかという選択しかなくなってしまうからである。

そしてそのことがみえてきた時代のなかに、私は黄昏れる近代、黄昏れる近代国家の時代を感じている。

(*連載バックナンバーはこちら http://gendai.ismedia.jp/list/author/takashiuchiyama

616 とはずがたり :2017/02/05(日) 22:56:34
>>613-615

日本哲学
安倍政権が「強い国家」を目指すほど、国家は結局弱くなる単純な理由
【連載】たそがれる国家(3)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50570
内山 節哲学者
プロフィール
1950年、東京生まれ。哲学者。1970年代より東京と群馬県上野村を往復して暮らしている。主な著書に『労働過程論ノート』『哲学の冒険』『時間についての十二章』『森にかよう道』『貨幣の思想史』『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』などがある。主要著作は『内山節著作集』(全15巻、農文協)に収録されている。

国家というもののとらえ方

国家のとらえ方は、時間幅の設定の仕方によって変化する。

それはこういうことである。

たとえば今日の私たちは電気のない生活など考えられない。ところが長い人類史のなかでは、人間が電気とともに暮らしたのはせいぜいこの100年間くらいのことであり、何をするにも電気が必要な生活をするようになってからは、まだ50年くらいしかたっていない。

人類史全体をみれば、電気のない生活の方がはるかに長いが、いまの私たちにはそんなことは想像することもできない。

国家も同じような面をもっている。50万年近い人類史をみれば、国家のない社会で人々が生きていた時間の方が圧倒的に長かった。

* * *

日本で国家の形成がはじまるのは律令制に向けた整備がはじまる頃で、乙巳の変(いっしのへん)、大化改新を起点としても、その前の冠位十二階の制定あたりを起点としたとしても、まだ1500年もたっていない。

その前の「日本」は、権力者が発生してから以降も、朝鮮半島と結んだ豪族たちが存在していただけであって、「日本」という国家が意識されていたわけでもないし、彼らは国家の統治者でもなかった。

しかも律令制の整備がすすめられてからも、国家を意識していたのは支配階層の人たちだけであって、普通の庶民たちにとっては国家は縁のないものであった。

江戸時代までの日本では、人々は自分の暮らす地域を「くに」と表現していたのであって、それもまた確定された地域のことではなかった。遠方の人たちに対しては藩を「くに」として語ったが、同じ藩内の人に対しては自分の暮らす村や町、その周辺が「くに」になる。

明治時代に入ると日本は近代国家の建設に向かうが、といっても多くの人たちは国民意識などはもっていなかった。それが芽生えてくるのは日清戦争以降であり、定着したのは日露戦争の頃だと考えてよい。

現在の私たちは日本国民であることを意識しながら暮らしているが、その歴史は電気の歴史とあまり変わらないのである。

にもかかわらず、電気のない生活を経験した人がほとんどいなくなったように、現在の人間たちは国家のない暮らしを経験したことがない。だから国家は絶対的に必要な基盤のように感じる。

だが、もしも電気に変わる便利なエネルギーが開発されれば、次第に電気は衰退していくのと同じように、国家を必要としない時代や、国家の下で暮らすメリットよりもデメリットの方が大きい時代が生まれれば、国家もまた衰退へと向かうかもしれないのである。

617 とはずがたり :2017/02/05(日) 22:56:52
国家は本質的に無根拠である

ところでいま私は、「国家もまた衰退に向かうのかもしれない」と曖昧な言い方をしたのだけれど、なぜ曖昧なのかといえば、国家とはそもそも無根拠性を基盤にした創造物だからである。

たとえば律令制を整備する過程で、日本の支配層は、日本という国家を形成しようとしている。しかしその動機は日本における支配権の確立であり、当時の朝鮮半島の混乱のなかで、中国とも朝鮮の国々とも違う自立した支配圏をつくりだすことにあった。

つまりそれは、どのような統治権を確立するかという問題であり、その推進が国家を生みだしただけなのである。国家自身に成立根拠があったわけではない。統治権の確立が、結果として国家を生みだしたのであって、国家自体は無根拠性の上に成立している。

江戸時代になれば幕府を軸にした武家国家が生まれてくるが、これもまた幕府による統治権の確立が日本という武家国家を生みだしたのであって、国家自体はやはり根拠なく形成されている。

そしてそれは明治になっても変わることはなかった。

欧米がもっている近代的な技術、経済、軍事力などを目にして、日本も近代国家を形成する方向にむかう。日本を取り巻く当時の国際情勢や日本の社会変化のなかで、より強力な中央集権国家として近代国家を形成する方向に、当時の日本はむかった。

だがここでも、国家自体がそれを求めたわけではない。当時の政治に国家をよりどころにする必要性があったということであって、国家自体が近代国家をつくる根拠をもっていたわけではないのである。

国家は、本質的に、無根拠な成立物なのである。

それは諸外国においても変わらない。ただし私たちは成立したものの内部で暮らしているがゆえに、それが根拠のある産物であるかのように感じるだけである。

根拠がないという「強さ」

だがこのことは、国家の弱さを意味しているわけではない。むしろ逆に、そのことにこそ国家の強さがあるといってもかまわない。

根拠があって生まれたものは、その根拠が崩れれば存続する理由がなくなる。ところが根拠なく生まれたものは、ある種の超越的な基盤をもっている。根拠を超えているという超越性である。

すなわち、その無根拠性がゆえに国家は超越的に必要なもののように感じられてくる。

とすると、国家はその根拠を明確にしてはいけないものだということになる。つまり、曖昧性をもっていなければならないのである。そして曖昧なものである以上は、それが衰退していくときがあるとしても、それもまた曖昧にすすむことになるだろう。

逆に述べれば、国家に明確な根拠をつくろうとする試みは、国家を弱体化させることになるだろう。

たとえば昭和初年代、10年代の日本をみてみよう。このとき日本は明確な国家の根拠をつくろうとした。

国民は天皇の赤子として位置づけられ、天皇のために命を捨てることは最大の「親孝行」であり、国民の美徳であるとされた。皇居遙拝が義務づけられ、皇民化教育が強化された。

そして日本人はアジアの人々を欧米の支配から解放する任務をもった優れた民族であるとされた。国内的にも対外的にも、日本が日本である根拠が明確にされたのである。

それは、一瞬、すべての国民がひとつの方向性に向かって団結する強固な国家をつくったかにみえた。

だがわずか20年もたたないうちに、その結果は明らかになる。国家の崩壊というかたちで。

根拠の明確化は国家の弱体化を招いていたのである。なぜそんなことが起こるのかといえば、国家の強さはその無根拠性にあるからである。根拠の明確化は、国家が誕生したそもそもの原理に反する。

同じことがドイツやイタリアなどのファシズム政権下でも起こった。

ナチズムがおこなったことは、ゲルマン民族の国家という根拠の明確化であり、優れたゲルマン民族を柱とする世界の確立という、これもまた国家の根拠の明確化である。だがそれらもまた、20年ももたないうちに崩壊した。

618 とはずがたり :2017/02/05(日) 22:57:20
>>616-618
安倍政権がはまる落とし穴

逆に述べれば、戦後の日本は強い国家を形成していたといってもよい。

1950年代後半からの日本の指針は、ひたすら経済発展におかれていた。経済発展が人々の所得をふやし、そのことが豊かな暮らしを実現する。この論理が日本を支配していた。国家よりも経済だったのである。

この雰囲気のなかでは、国家の根拠も曖昧なままにおかれた。もちろん国民は税を納めなければならなかったし、税の使い道が妥当だとみんなが思っていたわけではない。だがそういうこと以上に、経済が戦後日本の根拠だったのである。

それは国家に根拠を求めない時代をつくりだし、その雰囲気にある程度政治も対応することによって、無根拠性がつくる強靱さを成立させていたのが戦後の日本の国家だったといってもよい。何となくつづく国家が成立していたのである。

とするといまの日本の政権は、自分たちの意志とは逆の政治を進めようとしていることになる。

なぜ憲法九条を改正したいのか。それは国家の姿を明確化したいからであろう。

なぜ国家への忠誠心を高めようとするのか。国家あっての国民であることをはっきりさせたいのであろう。

そしてそれらの先に描かれていくのは、国家としての日本の根拠の明確化である。それを成し遂げなければ戦後レジュームからの脱却はできないと考えているのだろうが、この道は国家の弱体化でしかない。

なぜなら、くり返すが、そもそも国家は根拠があって生まれたものではないのである。ゆえに無根拠性という強さを最大限に活かすことしか、持続的な国家はつくれない。

このような視点からみれば、今日の世界は、国家の黄昏に向かっているようにみえる。

強い政治、根拠のある国家を求める動きが広がり、扇動政治家たちがそれをあおり立てている。その姿のなかに、私はむしろ、黄昏れる国家をみている。

619 とはずがたり :2017/03/03(金) 06:27:36
言いたい訳ないやろがw
千葉麗子こんなんなっちゃってたのか。
そんなに愛国したいならお国の為に自分の息子を戦争で殺してから言え( ゜д゜)、 Peッ

教育勅語を否定する人は「家庭内暴力をどんどんしましょう」「じゃんじゃん浮気しましょう」と言いたいの?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170223-00004705-besttimes-soci
BEST TIMES 2/23(木) 6:00配信

620 とはずがたり :2017/03/10(金) 16:07:29
2017年2月11日 紙面から
この国のかたち 3人の論者に聞く
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/1792-1793

「平等に貧しくなろう」上野千鶴子女史の記事炎上から何を学び考えるべきか
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/1794
山本一郎 | 個人投資家・作家
2/14(火) 20:15

2017.02.21 Tue
脱成長派は優し気な仮面を被ったトランピアンである――上野千鶴子氏の「移民論」と日本特殊性論の左派的転用
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/1797-1806
北田暁大 / 社会学

621 とはずがたり :2017/03/18(土) 16:12:50
日本の教育が狂い始めた! 森友学園騒動に潜む、根が深い“本当の問題”
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20170318/Shueishapn_20170318_81823.html
週プレNews 2017年3月18日 06時00分 (2017年3月18日 16時02分 更新)

籠池理事長が小学校の申請を取り下げたことで、事態は収束に向かうと思われた「森友学園騒動」。

しかし、稲田朋美防衛相が同学園との関係について虚偽答弁したり、岡山の加計学園に「第2の森友疑惑」が浮上したり…。

* * *

幼稚園児に教育勅語を暗唱させたり、「安倍首相がんばれ」と宣誓させたり、そんな教育内容も話題となった森友学園。3月10日に開かれた同学園の会見は、籠池泰典(かごいけ・やすのり)理事長のブチ切れシーンが繰り返しテレビで流された。会見の場にいた作家の菅野完(たもつ)氏はこう語る。

「彼の立場からすれば『小学校をつくるためずっと市民運動をしてきた。ついに実現しかけた寸前で突然、夢がついえた』ということ。その無念さをまだ言葉にできていない感じでした」

そして今、森友学園と近い思想をアピールしてきた“お仲間”たちは、一斉に距離を置き始めている。

だが、気になるのは、同時に「籠池はバカだが、教育勅語は悪くない」というアピールが目立ってきたことだ。元“お仲間”の稲田朋美防衛大臣は「教育勅語の精神は親孝行、友達を大切にする、夫婦仲良くする、高い倫理観で世界中から尊敬される道義国家を目指すこと」と国会で答弁し、『産経新聞』も「『非常事態の発生の場合は、真心をささげて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません』という部分もある。だが、(中略)過激な主張だとは必ずしも思えない」(3月13日)とした。だが、ここで驚きの事実を。実は稲田大臣が言及したり、森友学園がホームページに転載していた教育勅語は、元の教育勅語とは別モノだったのだ!

『「日本スゴイ」のディストピア―戦時下自画自賛の系譜』などの著書がある編集者の早川タダノリ氏が解説する。

「稲田さんは教育勅語の本質として、世界に誇れる『道義立国』を目指したもの、と言いますが、教育勅語の原典に『道義立国』なんて言葉はないんですよ。

今の保守系の人たちが使っているのは、昭和40年頃に国民道徳協会の佐々木盛雄という政治家(1908〜2001年。元衆議院議員)が現代語訳したもの。佐々木氏は、この訳をつくる際、原典からかなり飛躍した解釈をした。例えば原典の『以テ天壌無窮(てんじょうむきゅう)ノ皇運ヲ扶翼(ふよく)スヘシ』はざっくり言うと“永遠に続く天皇の盛運を助けなさい”なんですが、佐々木氏は『国の平和と安全に奉仕しなければなりません』と訳して、天皇に奉仕せよという部分を消した。こういった形で、教育勅語を戦後っぽく洗練されたものに“捏造”(ねつぞう)し、使いやすいものにした」

では、50年前の“超訳”が、今また人気となっているのはどういうこと?

95年くらいからの動きですが、特に第1次安倍政権の頃から、教育勅語や論語を読ませるNPOや教職員団体などの運動が活発化した。また、広島や沖縄などには、教育勅語を基に道徳授業を行なう公立学校や幼稚園がすでに複数あります」(早川氏)

でも、「親を大切に」というメッセージは正しいけど、そんな当然のこと、わざわざ教育勅語を持ち出さなくても、ヒップホップでもなんでもよくない?

「やはりそこは、天皇の権威があるから。これが軍人の山本五十六(いそろく)の言葉だったら、彼らも使わないでしょう」(早川氏)

では、彼らは“超訳”教育勅語を広めて何をしたいのか?

「よく戦前回帰といわれますが、彼らは想像上の『戦前』に憧れているにすぎません。ただ、オウム真理教の事件や阪神・淡路大震災があった95年くらいから、『少年犯罪が増えている。社会が乱れてきた』といった不安が広がり始める。そもそも戦前のほうが治安は良かったなんて大嘘なんですが、そんな思い込みの上に『それは今、教育勅語のような道徳の指針がないからだ』と考える人が増え始めた。彼らは『若者は戦前のように秩序を守り、目上の人を敬え』と訴えるわけです」

◆教育勅語は捏造されている? 森友学園問題の本質とは? 3月18日発売『週刊プレイボーイ』14号「日本の教育が狂い始めた!!」では、「第2の森友疑惑」なども紹介!

622 とはずがたり :2017/03/20(月) 06:04:02
関西だか大阪の支部長だかなんだかだったんちゃうの?

【森友学園問題】籠池泰典氏は6年前に日本会議退会
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%80%90%E6%A3%AE%E5%8F%8B%E5%AD%A6%E5%9C%92%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%80%91%E7%B1%A0%E6%B1%A0%E6%B3%B0%E5%85%B8%E6%B0%8F%E3%81%AF%EF%BC%96%E5%B9%B4%E5%89%8D%E3%81%AB%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E9%80%80%E4%BC%9A/ar-AAokk56
産経新聞
5日前

 民間政治団体「日本会議」は14日までに、学校法人「森友学園」(大阪市)の籠池泰典理事長が平成23年1月に同団体を退会していたことを明らかにした。13日付で超党派の保守系議員でつくる「日本会議国会議員懇談会」に加盟する各議員に通知した。

 日本会議は1日付でも「森友学園への国有地払い下げと日本会議は無関係です」との見解を同懇談会に伝えていた。

623 とはずがたり :2017/03/21(火) 13:35:17
プロ市民にプロウヨ,プロマスゴミとプロしか居ないのはそれだけ偏向した主義・主張に対する大衆の需要が旺盛で喰っていけるからだよな。。
輿論の分断は深い。。右派・タカ派の民社党は大嫌いだったが今こそ「左右の全体主義に対決」しなくてはならない時なのかもしれない。

【群馬「正論」懇話会】「沖縄県民も我慢の限界」 我那覇真子氏、偏向報道や独立論を批判
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%80%90%E7%BE%A4%E9%A6%AC%E3%80%8C%E6%AD%A3%E8%AB%96%E3%80%8D%E6%87%87%E8%A9%B1%E4%BC%9A%E3%80%91%E3%80%8C%E6%B2%96%E7%B8%84%E7%9C%8C%E6%B0%91%E3%82%82%E6%88%91%E6%85%A2%E3%81%AE%E9%99%90%E7%95%8C%E3%80%8D-%E6%88%91%E9%82%A3%E8%A6%87%E7%9C%9F%E5%AD%90%E6%B0%8F%E3%80%81%E5%81%8F%E5%90%91%E5%A0%B1%E9%81%93%E3%82%84%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E8%AB%96%E3%82%92%E6%89%B9%E5%88%A4/ar-AAo5aqj#page=2
産経新聞
2017/03/09

【群馬「正論」懇話会】「沖縄県民も我慢の限界」 我那覇真子氏、偏向報道や独立論を批判: 講演した我那覇真子氏© 産経新聞 提供 講演した我那覇真子氏
 「沖縄県民も我慢の限界を超えました」。前橋商工会議所会館(前橋市日吉町)で9日、開かれた群馬「正論」懇話会の第44回講演会(「故郷は反日にあらず 沖縄最前線」)で、専門チャンネルキャスターの我那覇真子氏は基地問題反対派の暴力性や地元紙の偏向報道、さらに琉球独立論まで訴え始めた反対派の動きを映像や資料を交えながら示し、批判した。沖縄の赤裸々な現状報告に、産経新聞の「正論路線」と雑誌「正論」に共鳴する会員らは耳を傾けた。

 我那覇氏は反基地派が道路を違法駐車の車で埋めて走行を妨害したり、違法テントを張っての座り込み、防衛局職員を挑発するなどの暴力や迷惑行為を連日のように繰り返す様子を、映像を使いながら紹介した。権限もないのに勝手に検問を実施し車両走行を規制する横暴ぶりも指摘した。

 地元紙の「琉球新報」や「沖縄タイムス」が一切、報じない中、東京MXテレビが「ニュース女子」で実態を取り上げ、これに市民団体が人権侵害として批判していることに「どこが沖縄ヘイトなのか。論点をずらしているだけ」と批判。市民団体の共同代表、辛淑玉(シンスゴ)氏には「(沖縄戦で)祖国を守るために沖縄の人間は戦ったのに、彼女は沖縄を日本の植民地呼ばわりし地元紙で独立をけしかけている。いい加減、県民も我慢できない」と訴えた。

 反対派に不都合な点を一切報じない地元紙の偏向報道にも矛先を向け、「彼らは紙面を使って情報を操作し、沖縄の言論を一定方向に持っていこうとしている」と批判。ただ「2紙は県内シェアの98%を占め、信じている人がたくさんいる」と危惧した。

 また「辺野古の人たちはほとんどが基地移設を容認している」とし、北部訓練場などが徐々に返還され政府は負担軽減方針を実行しているが、そうした成果も報道されないとした。

 一方で「反対運動は行き詰まりを見せており、その中で沖縄独立論も提唱されだした」とし、その真意を「独立すれば沖縄は琉球のものだから日米の基地を追い出せるという論法。今、その先頭に立った格好なのが翁長知事だ」とした。

 我那覇氏は「いつも沖縄県民は取り残されている。基地の問題でも、沖縄の人は誰も文句を言っていないのに、よそからやってきた人たちが割って入ったり情報をゆがめたりして、問題でないものを勝手に問題にしている」と主張した。

 高崎市の上原弘子さん(75)は「まさに沖縄のジャンヌダルク。日本という国を守るため沖縄の基地問題について多くの人に伝えていってほしい」と話した。茨城県日立市の公務員、渡部史子さん(45)は「沖縄の基地問題について本土では報道されない問題点を知ることができた。ネットで情報を得ていたが、今日の講演で真実だと再認識した」と語った。

                   ◇

【プロフィル】我那覇真子

 がなは・まさこ 平成元年、沖縄県名護市出身。早稲田大を卒業後、地元に戻り普天間基地の辺野古移設問題などで発言を開始。平成27年4月、沖縄の言論をゆがめているとして地元2大紙を批判し「正す会」を設立。同年9月、スイスの国連人権理事会で翁長雄志知事が基地問題を「日本政府による沖縄県民への人権侵害」と批判したことに「真実ではない。政治的プロパガンダにだまされないで」と訴え、注目された。

624 とはずがたり :2017/05/08(月) 16:05:44
H神社は日枝神社かな?

極右の女神"櫻井よしこは「神社」に住んでいた! 神社本庁と改憲運動の一方、神社の所有地に520㎡の豪邸
リテラ 2017年5月6日 12時00分 (2017年5月8日 14時56分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170506/Litera_3135.html

 櫻井よしこといえば、安倍首相応援団の筆頭で、様々な民間右派組織の顔をつとめる"極右のマドンナ"。脂ぎった保守オヤジやネット右翼たちから絶大な人気を誇っているが、最近、その櫻井氏を丸ごと一冊特集した雑誌が発売されたのをご存知だろうか。

 産経新聞発行の「正論」の姉妹誌「別冊正論」。表紙には〈一冊まるごと櫻井よしこさん。〉、コンサバティブな白のジャケットに身を包んだ櫻井氏が、支持者たちを悩殺するおなじみの微笑みを浮かべている。

 その内容はまさに"アイドル本"と呼ぶにふさわしい。櫻井氏の論文や対談記事のまとめはもとより、櫻井氏の私生活にもスポットライトを当てているのが特徴だ。たとえば、巻頭特集である一週間「密着取材」レポでは、海苔を食べるときには醤油をつけた面を外側にしてご飯を巻くなど、櫻井氏のどうでもいい一面が明かされている。さらには「あなたは気付いているか 進化する『よしこヘアー』」なる専属美容師へのインタビューまで収録。たしかに、あの独特なボリューミーヘアの秘密は、ファンならずとも気にならなくもない。

 しかし、そんな〈一冊まるごと櫻井よしこさん〉の大特集にはひとつだけ、不自然にも書かれていないことがある。それは、櫻井よしこが"どこに住んでいるのか"ということだ。

 一つだけそれらしき記述はある。〈東京都心ながら静かで緑の多い住宅地〉。前述の一週間密着レポではそう書いているが、これは事実ではない。実は、櫻井氏は住宅地でなく、"神社のなか"に住んでいるのだ。

 東京・港区の一等地にあるH神社。素盞嗚尊(すさのおのみこと)などを御祭神とする有名な神社だが、そんなH神社の木々茂る東側入り口から境内に入ると、社殿の方へと向かう道脇に、衝立で囲われた一軒家がある。白を基調とした外観の巨大な鉄筋コンクリート造の建物。表札こそ見当たらないが、ここが「櫻井良子」の自宅である。

 登記簿によれば、地上2階地下1階、総床面積約520平方メートルに及ぶ、個人の邸宅とは思えないような超のつく豪邸。ちなみにこの建物には建築した2004年の翌年、2005年に1億7000万円の根抵当権がついているが、わずか6年で抹消されている。

 いやはや、極右言論活動って儲かるんだなあ、と改めて感心するが、問題はその豪邸が建っている土地だ。こちらも登記簿をみてみると、なんとH神社の所有なのである。つまり、櫻井氏はH神社の境内の一角を借りて、この巨大な建物を建てた、そういうことらしい。

 となると、頭をよぎるのは、櫻井氏の政治活動と神社の関係だ。周知のように、櫻井氏は少し前から、全国で約7万9000の神社を統括している宗教法人・神社本庁とタッグを組んで、改憲や歴史修正主義的活動に取り組んできた。

 たとえば、そのひとつが、本サイトでも昨年1月レポートした、神社の境内で行われた憲法改正実現のための「1000万人」署名運動。これは神社本庁が、改憲団体「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の運動の一環として行っていたものだ。同団体は神社本庁も参加するあの日本会議のフロント団体だが、櫻井よしこはその共同代表をつとめている。

 その際一昨年、改憲署名活動が行われた神社には、櫻井氏の顔が大きく写し出されたポスターが貼られ、「国民の手でつくろう美しい日本の憲法」「ただいま、1000万人賛同者を募集しています。ご協力下さい」なる文言とともに笑みを浮かべていた。

 そんな櫻井氏が、神社の敷地内で生活しているなんて、これはちょっと生臭い匂いがしてくるではないか。実際、一昨年には、櫻井氏が住んでいるH神社でも改憲署名活動が行われ、拝殿や社務所に通じる門には櫻井氏のポスターがババーン!と貼られていた。

 櫻井氏のこうした神社界(神社本庁)と一体化した政治言論活動と、神社の土地を借り、巨大な建物を建てているということは何か関係があるのではないか。

625 とはずがたり :2017/05/08(月) 16:06:06
>>624-625
 もちろん、寺社が敷地を借地にしているケースは珍しくはないが、借地上の建物は「非堅固建物に限る」「木造家屋に限る」という条件が付いているケースも多く、個人にこんな巨大なコンクリート造の建物を建てさせるというのは珍しい。しかも、櫻井氏の周辺からは「土地はただではないが、かなり格安で借りているらしい」という情報も入ってきた。

 そこで、まず、土地を貸しているH神社に電話で問い合わせてみた。すると、電話口の担当者は、櫻井氏の自宅の土地が神社の所有物であることは認めたが、「櫻井先生の自宅以外にも境内に3つのお家が建てられております。いずれも地代をいただいています」と無償提供ではないという。また、櫻井氏の言論活動と関係があるのではないか?という質問については「当神社と櫻井さんに個人的なつながりがあるからとか、櫻井先生が神社界に力をいれているから土地を貸しているということではない」と強く否定した。

 ところどころ、櫻井氏のことを「櫻井先生」と呼んでいることが気になるが、H神社は櫻井氏を敷地内に住まわせていることと櫻井氏の活動は無関係だというのだ。

 しかし一方で、櫻井氏は、自らの言論活動のなかで、H神社とその国家神道礼賛の主張を、土地を借りていることは隠したまま、PRしたことがある。

 櫻井氏が連載している「週刊新潮」(新潮社)のコラム「日本ルネッサンス」で、このH神社のことを大々的に取り上げ、元旦に開かれる歳旦祭で、H神社の宮司が「天皇陛下は、私たちよりずっと早く、陽も上がらない時間に、国民全員のために祈って下さっています。有難いことだと感謝せずにはいられません」とあいさつしたことを紹介。そのうえで、GHQが「神社神道を国教とする制度を廃止し、政教分離の原則を確立し、宗教と教育から軍国主義と超国家主義を除去」したと批判し、宮司のあいさつが「皇室の祈りは天皇家の私的行事に矮小化されて現在にいたっている」ことを嘆くものだと解説していた。

 また、櫻井氏の言論が地主への利益誘導ではなかったとしても、思想的な影響はどうなのか。櫻井氏はかなり前から改憲を主張していたし、タカ派的な論客ではあったが、90年代頃まではここまで戦前回帰、国家主義的な思想を声高にがなりたててはいなかった。むしろ、薬害エイズ事件などでは、国家犯罪を追及する姿勢も見せていた。

 それが、2000年代に入ると、GHQによる神道指令は誤りだったとの論陣を張って、極端な国家主義や歴史修正主義を声高に叫び始め、その思想をどんどんエスカレートさせていった。H神社の敷地に家を建てたのは、その極端な右傾化のまっただなかのことだ。ここに何かしらの"縁"がなかったと、はたして言い切れるのだろうか。

 ここはやはり、櫻井氏本人に聞いてみるしかないと、以下のような内容の質問状(略)を送った。…

 しかし残念ながら、締め切り期限を過ぎても、櫻井氏からの返事はなかった。

 ただ、少なくとも櫻井氏が神社の境内の土地を借りるというある種の利害関係にあること、その言論や活動がこの十数年の間に急速に右傾化し、いまや神社本庁と完全に歩調を一にしていることはまぎれもない事実だ。

 新右翼団体「一水会」元顧問の鈴木邦男氏が、ウェブマガジン「マガジン9」の連載コラムで、「櫻井よしこさんの思い出」と題して、その思想の変化を書いたことがある。80年代初期、鈴木氏が他の新右翼過激派とともに運動に没頭していたころ、当時「クリスチャン・サイエンス・モニター」の記者だった櫻井氏から外国人記者仲間との飲み会に誘われた時の思い出をひきながら、こう書いている。

〈「この人が鈴木さん。日本の過激な新右翼なのよ。怖いんです」と皆に僕を紹介する。「オー、ノー」とか、「テリブル」という声が上がる。それだけを覚えている。他は全て忘れたが。しかし、30年経った今、櫻井さんの方が怖いし、過激だ。〉
〈あの頃は、櫻井さんは中立だったし、やや左だったかもしれない。それなのに今は僕を飛び越えて右に進み、保守陣営の女神さまだ。〉
(「マガジン9」第123回 13年4月17日より)

 新右翼の鈴木氏が〈怖いし、過激だ〉といういまの櫻井氏の思想はどこからきているのか。なぜ、ジャーナリストが神社本庁や日本会議と濃密な関係を築き、極右の女神的存在になってしまったのか。少なくとも、その主張がいったい誰を利するのかを、われわれはよく見定める必要があるだろう。
(編集部)

626 とはずがたり :2017/05/17(水) 10:22:35
政治
まやかしの保守 ついに「日本会議」政治が沈没す=伊藤智永
https://mainichi.jp/sunday/articles/20170327/org/00m/010/006000d?inb=ys
2017年3月28日
サンデー毎日

「森友疑惑」とは、保守ネットワークを温床とする構造的な腐食ではないか。「保守業界」をえぐり続ける異能記者が、安倍政権が利用した「日本会議」の空疎な正体を明らかにし、まやかしの愛国蜜月政治の落日を論証する。

「安倍晋三先生に敬愛以上のものを持っていた。昭恵夫人ともども、小学校開設にご助力頂いていると認識していた。多くの皆さんの期待に舞い上がっていた。国有地取得では神風が吹いた、見えない力が働いたのかなと感じた。昭恵夫人に助けを頂こうと考えたが、8億円もの想定外の値引きには当時びっくりした。何らかの政治的関与、口利きがあったのだと思う。九分九厘できていたのに、応援してくれていた人が手のひらを返すように離れていく。安倍首相も国会で私を『しつこい人だ』と言い出した。私だけを悪者にする政府や大阪府のやり方に、おかしいぞ、これはどうなっているのかな、不可思議な力が働いているのかなという心境になり、何もかもお話しすることにした」

「森友学園」の籠池泰典理事長が国会の証人喚問で語った証言は、今後「事件」に発展するのかという観点から見れば、カネの授受など真偽の確かでない部分が多かった。だが、なぜこんなスキャンダルが起きたのかという世相や政治潮流への関心で見るなら、安倍首相夫妻をシンボルとする「保守」ネットワークが問題の温床だった構図が、かなり生々しく飲み込めた。

 籠池氏は自ら認めたように、「安倍流保守」の人脈と影響力をもってすれば、殊更に刑事犯罪を問われかねない賄賂を贈ったり、請託をしなくても、行政が特別の配慮や手心を加えてくれて当然と思い込んでいたと言うのだ。

 了見違いも甚だしいが、呆(あき)れたことに、そんな了見違いが第2次安倍政権の4年間に(国有地の取得要望書提出は政権発足の9カ月後)、籠池氏自身も「驚き舞い上がる」ほどのスピード感で、あれよあれよと取り運ばれ、「九分九厘」成就する寸前だったというのだ。「事件」になるかどうかに関係なく、これだけですでに政治腐敗と言わずして何であろう。

 これが氷山の一角でないとは思いにくい。古典的なカネの介在した「疑獄」とは異質の「保守」思想が媒介する構造腐食が進行していると考えるべきではないのか。

「森友問題」の背景を考える時、草の根右派組織「日本会議」の存在を避けて通ることはできない。籠池氏は、「保守業界」で日本会議大阪の幹部(運営委員)として知られていた。日本会議によると、小学校の用地問題が始まる前の2011年1月に退会届を出していたので「関係は絶たれていた」というが、籠池氏を知る人々は会員資格のあるなしに関わらず、「愛国教育に熱心な日本会議系の籠池氏」と認識していた。「瑞穂の國記念小學院」の勧誘パンフレットには、「森友学園にお越しいただいた方々」として過去に講演したことのある安倍昭恵氏や鴻池祥肇(こうのいけよしただ)元防災担当相をはじめ「保守」論客20人の顔写真が掲載されていた。ほとんどが日本会議「系」だ。小学校建設計画に関わった人々は、そこに政治力の影を感じ取っていた。その中には、大阪府や政府の役人たちも含まれていたはずだ。

「保守の名刺代わりになると思って」
 日本会議について論じる時、この「空気感」は大事なポイントである。なぜなら、日本会議は誰がメンバーで、どういう役職者たちが、どこで、いつ、何を、どうやって決めているのか、はっきりしないところに組織の特徴があるからだ。むしろ意図的にあいまいにして、正体不明な雰囲気を強みにしているフシがある。隠されれば、なお知りたくなる。だから昨年来、日本会議の解説本がちょっとしたブームになった。

627 とはずがたり :2017/05/17(水) 10:22:45

 日本会議に関するデータは、ギョッとするような数字が並ぶ。与野党の国会議員約290人が「日本会議国会議員懇談会」(会長=平沼赳夫(たけお)元経産相、特別顧問=安倍晋三首相、麻生太郎副総理・財務相)メンバーで、安倍内閣では閣僚19人のうち15人を占める。全47都道府県に地方本部、その下に240超の支部があり、所属する地方議員は約1800人超、憲法改正の早期実現を求める1000万人署名運動を展開し、全国の8割に相当する37都道府県議会で同趣旨の決議を採択の予定……。

 海外メディアが「日本最大の右翼団体」「安倍右派政権を操る巨大勢力」などとおどろおどろしく形容するゆえんだが、実情を取材してみると、国会でも地方でも自覚のある熱心な会員議員はほんの一握りで、大半が「皆が入っていて誘われたから」「保守の名刺代わりになると思って」「多少なりとも票集めの足しになれば」といった動機のあやふやな「会員」らしいと気づく。名簿に載っているのに「私も入っているの?」「よく知らない」「退会した」と答える議員も少なくないので拍子抜けする。

 戦後70年の一昨年、いくつかの土地(群馬県高崎市、長野市、大阪府茨木市、奈良県天理市、福岡県飯塚市、長崎市など)の自治体や地方議会で、戦前・戦中の朝鮮人強制連行に関する史跡の説明板や碑文が「反日的だ」として撤去や書き換えを求める動きが起きた。そうした碑や史跡は全国に何百もある。そのごく一部について、偏った地域で、一斉に同じテーマの同じ要求が、同じ手法で起きた。その傾向と現地の顔ぶれから、日本会議の「組織的キャンペーン」と疑われた(日本会議広報担当者は否定)。

 飯塚市の事例を取材した。市議会で質問した議員は日本会議系だったが、内容に事実誤認があり、迫力に欠け、市側の説明でおとなしく引っ込んだ。その後も質問は繰り返されたが、議員は気乗りしない様子で、地元の事情通は「市内に本家がある麻生家とつながりの深い熱心な日本会議メンバー2人から強く促されたやらせ質問だから」と苦笑していた。断っておくが、まさか麻生氏がやらせたというわけではない。麻生氏の周辺に近づき、その盛名をかたる右派活動家がおそらく独自に動いた。しかし、権勢を誇る副総理の名前が背後にちらつき、よそでも同じ動きがあると報じられれば、事情をよく知らない人々には権力と結びついた「組織」や「勢力」を想像させずにおかない。同じように各地の地方議会で質問や決議を重ねて「量」を大きく見せかけ、実態は空疎な「質」を偽装する、それが日本会議の手法なのだ。

こんな組織で日本国の黒幕?
 そうした外見に引き寄せられる人たちもいて、神奈川県など一部地域で会合は盛況だが、全国会員数は公称約3万8000人。小さくはないが、参院議員を単独で当選させられる集票力はない。1万人規模の全国大会を開く時は、「新宗教」と呼ばれる教義も主張もまちまちな宗教団体の信者で埋め尽くされる。会場をのぞくと、聴衆はまじめそうだが驚くほど熱気がなく、文字通り「動員」されただけとすぐ分かる。選挙の時はそれぞれの推薦候補を抱えているので、集会用の「サクラ」である。

 言わば「張りぼて」だが、それでも1997年の創立以来、国旗国歌法制定(99年)と「愛国」「道徳」を盛り込んだ教育基本法改正(2006年・第1次安倍政権)の実績が、官界に一定の政治力を認知させた。想定外の第2次安倍政権の発足で「ついに政権まで握った」という「黒幕神話」を生んだ。しかし、知れば知るほど理念も実体も空疎なのに当惑するのだ。こんな組織で日本国の黒幕なのか?

 これまで一番腑(ふ)に落ちた分析は、日本会議設立に深く関与し、初期の活動に少なからず力を貸してきた村上正邦・元労相の評価だ。

「日本会議自体にそんな力はない。ビラや集会や地方議会決議といった昔の左翼のやり方をまねて大きく見せかけているだけだ。力を失ったオールド左翼の連中が昔の自分たちの幻影に怯(おび)えている。その幻影の力を安倍が利用しているんで、日本会議が安倍を操っているんじゃない。逆なんだ。安倍は賢い。自分には人を畏怖(いふ)させるものがないと分かっていた。最初は日本会議が安倍を教育しようと近づいたんだが、そのうち安倍は自分に大きな背後勢力が付いていると見せることが政官界への隠然たる影響力になると気づいた。日本会議はいつの間にか立場が逆転したと気づいているし、憲法改正でも靖国参拝でも安倍の日和見路線に不満があるけど、こうなっては利用されるしかない」

628 とはずがたり :2017/05/17(水) 10:22:57
>>626-628
 一昨年6月、現在病気療養中の日本会議国会議員懇談会長の平沼氏に永田町の事務所で取材した際、「日本会議の中に外には出せない安倍首相への不満が溜(た)まっているのでは」と率直に尋ねたところ、平沼氏はゆっくり二度うなずいてから、厳しい表情で「それでもしっかり支えていきますよ」と言葉を発したのを思い出す。

 ねじれを抱えながらも「日本会議幻想」は「安倍流保守政治」を支える基盤であり続け、官僚機構はデータの数字とあやふやな伝聞を元に、政治力の幻影を実像と見なして、恐らくは「便宜」や「忖度(そんたく)」を計らい、結果的に幻影に実体を肉付けしてしまった。それが「森友問題」なのではないか。「事件」化に拘(こだわ)るなら、このまま誰が悪者なのか藪(やぶ)の中で終わる可能性もあるが、政治腐食の温床と構図はかなり分かってきた。日本会議系につながっていれば、昭恵夫人と親しくしていたら、この政権では何かおいしいことにありつけそうだという歪(ゆが)んだ政治の風潮があり、「第2、第3の森友問題」もあるのだろうと皆が知ってしまった。

 これをきっかけに、日本会議は安倍政治の柱石から弾(はじ)き出されていくだろう。理由は行政の腐敗だけではない。安倍首相が政権延命を優先し、実は憲法改正や靖国参拝に慎重だからばかりでもない。もっと本格的な政策の根幹で、日本会議と安倍政権にはひびが入っており、これまでフタをされていた「期待外れだ」「迷惑だ」という相互不信が増幅されていくと予見できるからだ。

政権長期化で「目障りな支持層」に
 日本会議は、愛国教育・あるべき家族像・歴史認識といった一見伝統的な理念問題を運動の柱に掲げる。これに対し、安倍内閣はグローバリゼーションを勝ち抜くための経済産業省的ナショナリズムを政権運営の軸に据える。つじつまを合わせようにも、ずれが出る。

 たとえば日本会議の「忠君愛国」「歴史美化」には、ヘイト・スピーチまがいの「排外主義」が紛れ込んでも自浄力が弱い。「あるべき家族像」では女性の立場や役割が従属的になりがちで、経済成長に不可欠な「輝く女性」政策としばしば相容(あいい)れない。そもそも日本会議には本格的な経済政策・国家経営ビジョンがないので、安倍政権が長期化すれば次第に「目障り」で「面倒な」支持層へ追いやられていくのは避けがたい。

「ブレグジット(英国のEU離脱)、トランプ(米政権)・ショック」後の国際情勢に対応した外交政策の転換も、日本会議と安倍政権では発想が異なる。中国・韓国・北朝鮮に対するプライド以外に日本会議の外交政策は不明だが、国際政治学者の田久保忠衛会長は時事通信ワシントン支局長を経験したベテランジャーナリスト出身らしく、「トランプ米大統領ともプーチン露大統領とも仲良くしていれば、中国を牽制(けんせい)できる」と言わんばかりの楽観的な安倍外交に最近、方々で公然と警告を発している。

 田久保氏は日中戦争時代の米中関係、ニクソン米大統領が電撃訪中した米中接近の歴史的教訓から、トランプ政権が習近平・国家主席の「新型大国関係」(米中2大国=G2で太平洋をはじめとする国際関係を仕切ろうという戦略的互恵関係)路線に同調する可能性は否定できないと指摘。最悪の展開を避けるため、今こそ日本が先に中国との融和・協調路線をとるべきだと主張している。領土問題棚上げの日露交渉進展にも大反対だ。

 経済・外交政策の骨格で不協和音が大きくなりつつある時、「森友問題」は起きた。スキャンダルはウヤムヤにできたとしても、長期政権の路線問題は簡単に溝が埋まらない。遅かれ早かれ「日本会議政治」の地盤沈下はあらわになる。「森友問題」は、その思いがけない呼び水となる。

いとう・ともなが
 1962年東京生まれ。毎日新聞政治部、ジュネーブ特派員を経て、編集局編集委員。毎月第1土曜日の朝刊にコラム「時の在りか」を執筆。著書に『靖国戦後秘史―A級戦犯を合祀した男』(角川ソフィア文庫)、『靖国と千鳥ケ淵』(講談社+α文庫)ほか

(サンデー毎日4月9日号から)

629 とはずがたり :2017/07/10(月) 08:52:16
>「朝日新聞は国家の恩恵を受けているんだから、国益にかんする報道をしっかりしてもらいたい」「反日的な報道、捏造報道、これだけはやめてもらいたい」と、朝日新聞批判に話題を移したのだった。
朝日新聞は国から便宜を図って貰いながらちゃんと反日的な報道してるなら問題ないじゃ無いか。便宜を図ってもらって提灯記事を書く方は問題だけえが。

リテラ > 社会 > オピニオン > 百田など森友学園大好き文化人の醜態
百田尚樹、青山繁晴、竹田恒泰…森友学園を賞賛し協力してきた極右文化人たちが見苦しい開き直りと話のスリカエ
http://lite-ra.com/2017/03/post-2964.html
2017.03.04

 ようやくテレビでも連日取り上げられるようになった学校法人森友学園への国有地格安売却問題。…安倍首相の「嘘」がどんどんと暴かれている状態だ。

 そんななか、同じように醜態をさらしているのが、森友学園が運営する塚本幼稚園を礼賛してきた極右文化人たちだ。塚本幼稚園で開かれる講演会には、昭恵夫人以外にも、さまざまなネトウヨの神とも言うべき“極右芸人”たちが揃いも揃って登場、HPでも熱烈な推薦文を寄せていたが、その彼らがいま、ある者は「俺は無関係!」と強調したり、ある者はなんとか問題をすり替えようと必死になっているのである。

 その筆頭は、昨年11月19日に塚本幼稚園で講演をおこなった作家の百田尚樹センセイだろう。2月28日放送の『真相深入り!虎ノ門ニュース』(DHCシアター)では、国有地払い下げ問題を、国会で日本維新の会の丸山穂高議員が主張した「国有地の格安払い下げは朝日新聞や読売新聞、朝鮮学校にも行われている」という質疑を取り上げるかたちで紹介。その上で百田は、「たかだか一小学校の払い下げを問題とするなら、こういう問題もひっくるめて問題にせなあかんのですね、本当はね」と、問題をすり替え。「朝日新聞は国家の恩恵を受けているんだから、国益にかんする報道をしっかりしてもらいたい」「反日的な報道、捏造報道、これだけはやめてもらいたい」と、朝日新聞批判に話題を移したのだった。

 たしかに、朝日新聞社や読売新聞社だけでなく、百田センセイの大好きな産経新聞社も含め、ほとんどの大手新聞社、テレビ局が国有地を時価の半分以下という格安の価格で払い下げてもらっている。こうしたマスコミの行為は報道の自立を妨げるもので、当サイトでもしばしば批判してきたが、かといって森友学園の不正は別次元の話。そんなことを理由に森友学園の不正が肯定できるはずもない。
 そもそも、新聞社の国有地払い下げはほとんどが40年以上前の話であり、売却価格も最初から明らかにされ、とりあえず言論機関の公共性を考えて優先的に土地を提供するという大義名分もあった。しかし、森友学園の問題は、たったいま起きていることであり、価格の隠ぺい、新聞社やテレビ局の比ではない値引きがおこなわれ、かつ、政治家への口利き依頼までが明らかになっているのだ。

 つまり、百田は自分が絶賛してきたトンデモ学校法人をかばうために、昔の話をもち出して、ごまかしているにすぎないのだ。橋下徹も同じ論法で、森友学園からの要望を受けて私立小設置基準の規制を緩和した自分たちの責任を回避しようとしていたが、見苦しいとしか言いようがない。

 しかも、百田は、これだけでは飽き足らず、こんなデマまで語っていた。
「『サンデーモーニング』でしたっけ。TBSの。あんなかで岸井ナントカという人がですね、『教育勅語はヘイトだ』と言ったらしいですね。教育勅語がヘイトって、頭おかしいんちゃうかと思いますね」
 念のため指摘しておくが、『サンデーモーニング』で、岸井はそんなことを語っていない。教育勅語を暗唱させている場面につづいて、幼稚園が「よこしまな考え方を持った在日韓国人や支那人」と書いた文書を配布していたことをVTRで紹介。それを受けて岸井は「幼稚園児に教育勅語を暗唱させるなんて、いまどき考えられない上に、ちょっとヘイト的なあれがある」と語っただけだ。つまり「教育勅語がヘイト」と言ったのではなく、配布された差別文書を指して「ヘイト的」と指摘したに過ぎないのだ。
 このデマを見ると、以前から囁かれていた“百田センセイはネトウヨまとめサイトをネタ元にしている”説がにわかに信憑性をおびてくるが、いずれにせよ、天皇に命を捧げよと洗脳する軍国教育の象徴たる教育勅語を「素晴らしい」などと褒めあげるあんたの頭こそ「おかしいんとちゃうか」という話だろう。

630 とはずがたり :2017/07/10(月) 08:52:57

 だが、こうして問題のすり替えをおこなっているのは、百田だけではない。やはり塚本幼稚園で講演をおこなったことがある参院議員の青山繁晴は、百田と同じ『真相深入り!虎ノ門ニュース』において、塚本幼稚園が教育勅語を暗唱させていることを「それ(教育方針)とこれ(国有地売却問題)とを一緒にするのはまったくおかしい」と報道を批判し、こう述べた。
「(テレビ局は)よく言うよ、洗脳なんて。いままで日本軍は悪いことばっかりしましたって洗脳を放送でやってきて」
「教育勅語だから悪いという根拠は一体何なんですかね」
「教育基本法に基づいての歴史教育が結局、中国、韓国の嘘を生んだ」「どれだけ嘘を教えられてきたか」
 しかも青山議員は、“日教組が優遇されてきたんだから教育勅語を教える学校は逆に排除されるはず。だから森友学園は特権的な扱いは受けていない”などと持論を展開させたのだ。ネトウヨ脳ここに極まれり、である。

 また、青山議員と同様に「国有地問題と教育方針は別問題だ!」と主張したのは、塚本幼稚園の愛国教育を〈超ユニークな教育〉などといち早く喧伝した産経新聞に所属する久保田るり子編集局編集委員だ。
 久保田編集委員は2月28日放送『みんなのニュース』(フジテレビ)に出演、同番組では前述の選手宣誓で園児が「日本を悪者として扱っている中国・韓国が心改め、歴史教科書で嘘を教えないようお願い致します」と言わされていたことに対し、中国・韓国メディアが批判的に紹介していることを伝えたのだが、これを受けて久保田編集委員はこんな発言をおこなった。
「中韓の批判は自分たちの国絡みでですね、虚構の歴史観に基づいてる教科書をつくってる国にこんなこと言われる筋合いまったくなくて、プライベートの学校でどんな教育しようとそれは勝手だと思うんですね」
 幼稚園児がこんなグロテスクな宣誓をさせられていることが問題になっているのに、久保田編集委員は中韓批判に話をスライドさせたのだ。しかも「(私立という)プライベートの学校でどんな教育しようと勝手」とは、この新聞記者は、教育基本法を読んだことがないのか。
 少なくとも、教育基本法は「特定の党派支持」を禁じており、これは私立学校にも適用される。あの選手宣誓は明らかに教育基本法違反だろう。
 さらに閉口してしまうのは、塚本幼稚園の推薦の声をHPに寄せていた田母神俊雄だ。田母神はTwitterで、塚本幼稚園の元園児の保護者らが同園の教育実態を訴えていることについて〈私はこの人が本当に保護者であるのかわからないと思っています〉などと、あろうことか保護者らを標的に。また、〈国会では相変わらず安倍内閣倒閣運動が行われています。左翼偏向マスコミもこれに加担しています〉〈国会議員が入学予定の児童や父兄のことはそっちのけで権力闘争に明け暮れている〉と、当然の疑惑追及を「安倍内閣倒閣運動」と言い出す始末なのだ。
 選挙資金を不透明なかたちで処理し、運動員を買収したとして公職選挙法違反で起訴されている御仁がいったい何を偉そうに語っているのだろうか。
 ほかにも、やはり同園HPに推薦の声が掲載されていた竹田恒泰は、〈講師として招かれたので講演したことはありますが、小学校設立に当たって推薦した事実はありません。安倍さんも勝手に名前を使われていたようですね〉とTwitterに投稿。同じく推薦人だった日本のこころを大切にする党の中山成彬も〈私も園児に教育勅語を斉唱させている幼稚園ということで視察したことがあるが、経営者自身が勅語の精神を理解していないようだ〉と、同じように逃げ腰の投稿をおこなっている。

631 とはずがたり :2017/07/10(月) 08:53:07
>>629-631
 このように、塚本幼稚園を絶賛してきた応援団たちは、無関係を装いつつ問題の核心をはぐらかし、この期に及んでも「教育勅語の何が悪い!」「中韓の教育も一緒だろ」などと塚本幼稚園の教育を擁護するのである。
 そして、櫻井よしこ、曽野綾子、渡部昇一など塚本幼稚園を絶賛し協力してきた文化人・知識人は他にもまだまだいる。きっとこういう連中がこれから、「月刊Hanada」「WiLL」「正論」などで見苦しい話のスリカエと開き直りを展開するのだろう。
 いや、それは文化人・知識人だけではない。現に、3月1日の参院予算委では、共産党の小池晃議員が塚本幼稚園の件の選手宣誓を取り上げると、自民党議員の席からは「素晴らしい!」「正しい!」などというヤジが飛んだ。さらに、教育勅語の暗唱に対しても、「いいじゃないか!」と声があがったからだ。
 既報の通り、明治初期に発布された教育勅語は、皇国史観を植えつけ、いざ戦争があれば公に身を捧げ永遠に続くべき皇室の運命を助けよと命じる軍国主義的イデオロギーそのものであり、このなかでは基本的人権は認められていない。こんなものを幼稚園児に叩き込むことは洗脳以外の何物でもないが、国会の場でおいてさえ、自民党議員たちはそれを肯定してみせるのである。
 いま、多くの国民が塚本幼稚園の教育に異常さを感じているが、現在の安倍首相率いる自民党はあれを異常とはまったく感じていない。このことの恐ろしさを、いまこそあらためて考えるべきだろう。
(編集部)

632 とはずがたり :2017/07/10(月) 08:53:44

『朝生』初出演の百田尚樹があらゆるテーマで無知さらけ出し大恥! 改憲派学者からも「本当に右なのか」と
http://lite-ra.com/2017/06/post-3215.html
2017.06.03

633 とはずがたり :2017/07/10(月) 08:54:17

百田尚樹の韓国ヘイト本がヒドい!「韓国は不潔」「朝鮮にハングルを広めたのは日本」など差別デマと歴史修正のオンパレード
リテラ 2017年6月25日 20時30分 (2017年7月1日 19時56分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20170625/Litera_3272.html

634 とはずがたり :2017/07/10(月) 09:02:51
面白いw

産めよ増やせよ大和撫子((旧日本の独立を目指して)))
http://blog.ap.teacup.com/applet/jiritu/archive?ap_protect=a9zht66qdww

日本民族とその文化は消滅過程にあります。この状況は世界の最先端でもあります.このブログはその打開の可能性を探る思考実験を目的としていますのでなんでもあり。

635 とはずがたり :2017/07/10(月) 12:40:38
マルヤス水軍
ランチ500円から おまかせ漁師丼+漁師汁
なかなか

636 とはずがたり :2017/07/13(木) 15:13:58

青山繁晴が閉会中審査で大恥! 質問は悉く前川氏に論破され、出会い系通い問題はデマがばれて質問できず
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170711/Litera_3306.html
リテラ 2017年7月11日 09時44分 (2017年7月13日 14時56分 更新)


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