したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

鉄道貨物輸送研究スレッド

40■とはずがたり:2003/02/16(日) 00:10
http://www.yomiuri.co.jp/00/20030215i208.htm
速度抑制装置が今秋義務化、輸送業者に危機感

大型トラックの交通事故防止のため、国土交通省が今年9月から、
アクセルを踏んでも時速90キロ以上は出せないようにする「速度抑制 装置(スピードリミッター)」の装着を義務付けたことに対し、トラック業 界などが「運送が遅れて、荷物が着かなくなる」と危機感を強めてい る。国会議員の一部には装着反対の動きも出ているが、国交省は「あくまで法定速度(高速道で大型トラックは時速80キロ)を守ってもらうための措置」として1歩も引かない構えだ。

リミッター装着の対象は、総重量8トン以上または最大積載量5トン 以上のトラック。国交省は一昨年8月に省令を改正し、今年9月から 新車はすべてに、既存車も3年以内にリミッターを取り付けるよう義務付けた。上限を90キロにしたのは、緊急時の危険回避用に10キロ分の余裕を持たせたため。設置費は新車が約5万円、既存車が約20万円で、費用は事業者が負担する。

高速道路の死亡事故の4分の1は大型トラックによるもので、その半数は追突事故だ。このうち、法定速度を守っていたのは15%しかなく、時速120キロを超えていた“暴走トラック”も11%あった。国交省 は、リミッター装着によって、死亡事故は20―40%減り、二酸化炭素の排出量も年間約80万トン削減できると見ている。

こうしたリミッター装着の義務化をめぐり、とりわけ生鮮食料品などを 一定時間内に配送する業界は対応に苦慮している。

本州有数の漁港を抱える宮城県気仙沼市。県トラック協会気仙沼支 部長の奥山勝徳さん(52)は「このままではセリに間に合わなくなる」と 頭を抱える。

東京・築地市場には、午前2時ごろまでに到着しなければならないが、気仙沼から最寄りのインターまで1時間半、さらに、東北道と首都高で休憩時間も含めて4時間半ほどかかるので、前日の夜8時には出発しなければならない。水揚げが多い夏から秋にかけては現在でもギリギリ間に合う状態という。

「リミッターを付けると高速道で1時間以上余計にかかる。発送をもっと早める工夫をしなければ……」と奥山さんは話す。

自民党の一部有志議員は昨年末、この問題を議論する「トラック物流と経済を考える懇談会」を発足させた。先月末の会合では、約20人の出席議員から「事故が減るメリットより、経済に与えるデメリットの方がはるかに大きいのではないか」「車の流れに乗れば時速100キロ以上出てしまう。リミッターで規制すると渋滞も増える」といった批判が相次いだ。

懇談会は、今後も会合を開き、省令の見直しを求めていくという。

これに対し国交省は、すでに欧州連合(EU)加盟の15か国や韓国、シンガポールなどがリミッターを装着して事故防止に成果を上げていることを強調。「悲惨な事故が多発している中、健全な物流体系を築くことが重要で、速度違反を前提にした議論には応じられない」としている。
(2月15日14:51)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板