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Sa\msk$rt文法備忘(文字と音韻編)
24
:
近藤 貴夫
:2004/06/09(水) 00:20
さて、前から述べているように、/y/は、日本語の拗音はもちろん、英語の
[j]と比べても、非常に硬くて長さを持つ、子音的な音だったと考えられる。
一歩進めて、これはおそらく、地域や音韻的環境によっては、[j]や[ij]と
発音されるだけでなく、より摩擦の聞こえる"%z"にも読まれていたのでは
ないかと私は想定する。
一つには、同じ調音法の音として分類される/v/の字が、子音の後などで
[w]と読まれる一方、独立にはしばしばより摩擦の強い[v]と読まれるので、
/y/も同様だったと考えて不自然ではないということ。
二つには、同系統の母音が続く/yi/,/y@i/という綴りや、同音重複の/yy/と
いう綴りが、文法的な活用の一部として頻出する(英語などよりも出現の
頻度が高いと思われる)一方、/y/や/j/から区別される"%z"の音素を持た
ないため、/y/が母音の/i/とは十分区別できる摩擦性を持っていたと考え
られること。
三つには、動詞語根/$R/の活用に端的に現れる。/$R/の現在組織弱語幹、
/iy$r/の存在は、</y/が、母音/$r/よりも子音性が強いことはもちろん
(/iy$ry@am/(私は行きたい)などを見よ!)、その次にもう一つ母音が
続くと、子音/r/と同程度以上の子音性を示す(/iyrati/(彼らは行く)は、
*/@irati/などとはならない!)>を示しているのだ。
四つには、/v/を/b/と区別せず、すべて[b]にしてしまった現代ベンガル語等
では、/y/も/j/と発音を区別せず、すべて破擦音の[J]で読んでいる事実が
ある。発音というのは一般に楽になるほうに変わりたがる傾向があるので、
閉鎖や摩擦は弱くなりたがるものだが、ベンガル語のような結果があると
いうことは、少なくとも/y/が強い摩擦を伴っていた地方があったことを
示唆していると思える。
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