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【破ァッ!!】寺生まれのTさんスレ
747
:
八尺様とTさん
:2018/12/24(月) 22:04:02 ID:qfDbLwgQ
そんな状態でもいつのまにか眠っていたようで、
目が覚めたときには、何だか忘れたが深夜番組が映っていて、自分の時計を見たら、午前一時すぎだった。
(この頃は携帯を持ってなかった)
なんか嫌な時間に起きたなあなんて思っていると、窓ガラスをコツコツと叩く音が聞こえた。
小石なんかをぶつけているんじゃなくて、手で軽く叩くような音だったと思う。
風のせいでそんな音がでているのか、誰かが本当に叩いているのかは判断がつかなかったが、必死に風のせいだ、と思い込もうとした。
落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり落ち着かず、テレビの音を大きくして無理やりテレビを見ていた。
そんなとき、じいちゃんの声が聞こえた。
「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」
思わずドアに近づいたが、じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。
また声がする。
「どうした、こっちに来てもええぞ」
じいちゃんの声に限りなく似ているけど、あれはじいちゃんの声じゃない。
どうしてか分からんけど、そんな気がして、そしてそう思ったと同時に動悸が上がった。
ふと、隅の盛り塩を見ると、それは上のほうが黒く変色していた。
次に衣擦れの音が聞こえ…ねえ、見たいと悩ましい声が聞こえて来た。
窓を開け雀卓の前に座り、是非お願いしますと思わず答えてしまった。
そのとき、
「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽ…もう、遅いからすぐに始めるよ」
あの声が聞こえ、スッと長身でかわいい感じの女性が対面に座っていた。
「破ぁい!お願いします」
よく見ると着崩れた感じはない。しまった嵌められたと思っていると
「そこまでだ!」
その時だった。部屋の戸が勢いよく蹴り開けられ、Tさんが入ってきた。
Tさんは女性に対し年頃の男の子を惑わすんじゃないよと叫ぶ。
アンタは打ちに来たんだろ。打ってやるよと卓に着くTさんと、何時の間にか卓に着き前の借りを返すと息を巻いている爺さん。
空が白染む頃、ハコにされ燃え尽きた俺と爺ちゃんを置いて「これで安心だな……」そう呟いて八尺様を連れて去っていくTさん。
その後、あの女が現れることも、声が聞こえてくることもなかった。
Tさんが何者なのか気になりばあちゃんに聞いてみると、彼女は高校で麻雀部の監督で強い雀士を探し、各地を回っていて、そのついでに無償でお祓いをしているらしい。
麻雀ってすげえ……あの晩、何が有ったのか気付いている婆さんの白い視線に気づかない振りをして、そう思う事にした。
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