ファティマの聖母(ファティマのせいぼ、葡: Nossa Senhora de Fatima)は、カトリック教会が公認している、ポルトガルの小さな町ファティマでの聖母の出現譚の一つ。ローマ教皇庁は奇跡として認めたが、第三の予言は長年にわたり秘匿した。何万もの群衆を前に太陽が狂ったように回転して見えたり、水源のないところから水が湧き、飲む者に奇跡的な治癒があったりしたことから、1930年10月13日現地管区レイリア司教によってこの出現は公認され、同年教皇ピオ12世は同地に巡礼する者への贖宥を宣言した。1967年には教皇庁により最初の聖母の出現のあった5月13日がファティマの記念日に制定され、歴代ローマ教皇が巡礼に訪れたり、この出現のメッセージに基づき幾人かの教皇が世界を奉献する式を行った。