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天使

1カトリックの名無しさん:2014/10/28(火) 04:47:08
天使

2カトリックの名無しさん:2014/10/28(火) 04:48:06
純粋の霊である諸天使の不思議な偉大な働きについては、
聖書にさまざまな事実が述べてあります。
その名を明白に記されている天使は、ただ3位しかいない。

それは、すなわち、
聖ミカエル、聖ガブリエル、そして、本日お祝いする
聖ラファエルです。

読者も御承知のとおり、天使には、わたしたち人間を守護する
職務がありますが、それについて聖書に最も詳しい説明が
でているのは、聖ラファエルに関するくだりです。

そこを一読すれば、何人も、守護の天使に対する信頼が固くなる
とともに、大天使ラファエルに対する尊敬を深めずには
いられません。

われわれの主イエズス・キリスト御生誕の前722年、
アッシリアの捕虜としてその首都ニネヴェに連行された
ユダヤ人たちの中に、トビアという義人がありました。

極めて熱心な信心家で、かつ慈悲深く、困っている人を
見過ごしにするようなことは一度もなかったから、
異教徒のあいだでも、有徳の人と尊敬されていました。

ところが、アッシリアに捕われのユダヤ人たちは、
最初こそ圧迫を受けることも少なく、比較的自由でしたが、
数年を経過すると、センナケリブ王は次第に彼らを
迫害するようになり、ときには多数を虐殺することもありました。
でも、トビアはその犠牲者の屍を、深夜にひそかに行って
ねんごろに葬ったので、国王の逆鱗に触れ、
身を隠さなければならなくなりました。

3カトリックの名無しさん:2014/10/28(火) 04:49:06

そのうちに、トビアは盲目になりました。
くらしむきも、非常に難渋するようになりました。
ですから、遠いメジアのラゲスという町に住む親せきに
以前貸した金をわが子トビアに取りにやることとしました。

しかし、小トビアは、ラゲスへまだ一度も行ったことが
ないので、道もわからず、たいへん心細く思っていました。

するとある日、ふとした旅姿の青年を見かけ、たずねてみると
その人もメジアのラゲスまで行くと言います。
で、小トビアは、天にも昇る心持で同行を願い、快諾を
得ました。

この若い旅人こそは、実は、にわかに姿を現した
大天使聖ラファエルだったのである。
したがって、その旅路には、彼の守護の下、
さまざまな不思議が行われました。

4カトリックの名無しさん:2014/10/28(火) 04:50:31
それから、天使は、トビアに勧めて、
その魚の心臓と肝臓と胆汁を取らせたが、
これがまた、後になって非常に役立つことになった。

すなわち、トビアはそのちの親せきラグエルの娘
サラを娶るように天使に命じられたが、
その娘はこれまで7度も結婚したがその都度
相手の男が死んでしまい、悪魔つきとか
夫を死なせる女とか、良からぬ噂のある女なので、
トビアは自分もそうなっては大変とちゅうちょの色を
みせました。

でも、天使が説明するには、

「いや、悪魔にとり殺されるのは、
 天主のことを少しも考えず、
 ただ、劣情の満足に結婚する者どもだけです。
 だから、あなたは、3日間、娘とともに祈り、
 例の魚の肝臓を焼いてごらんなさい。
 そうすれば、娘に憑いている悪魔が落ちます。
 それから、主の御旨を第一として
 夫婦の道を守るならば、少しも心配はありません」

とのことであったから、それに従ったところ、
なるほど悪魔を追い払うことができて、
つつがなく婚礼をすまし得たのでした。

5:2014/10/28(火) 04:50:54
まず、チグリス川についたときのことである。
トビアが川の水で足を洗おうとすると、いきなり
巨大な魚が現れて、彼を呑もうとしました。
驚いて、思わず叫ぶと、天使がそのエラを捕まえて
引きよせろというので、そのとおりにしたところ、
魚は難なく岸に引き上げられ、トビア危うく
生命を助かりました。

6カトリックの名無しさん:2014/10/28(火) 04:53:58
大天使は、さらに、トビアのために大きい働きを
してくれました。
それは、彼が結婚の祝賀をしているあいだに、
メジアのラゲスまで行って、貸金を取り立て、
トビア夫婦をまた、ニネヴェにいる両親のもとまで
送り届けてくれたことである。

彼の家では、盲目の父が息子の帰りを案じつつ
待ちわびていた。母は、毎日近所の丘に登っては、
もしやわが子の姿が見えはせぬかと北の空をのぞんで
いた。するとある日のこと、とうとう懐かしのトビアが
帰ってきた。

それを見るや、母はすぐさま父に知らせ、2人して出迎え、
久しぶりのわが子と抱き合ってうれし涙に暮れた。
それから、小トビアはあらかじめ大天使に教えられたとおり、
父の目にかの魚の胆汁を少し塗り、半時間ほど待ったところ、
不思議なことに父の目は開いて以前に勝る視力を得た。

一同の喜びは言うまでもない。

このようにして、子のトビアは、旅行中親切な道づれにより
恵まれた天主の御恩の数々を両親に語り、お礼のしるしとして
自分のお金の半分を彼に与えてはどうかと相談しました。

このとき、聖ラファエルは彼らにむかって、はじめて
自分が大天使であることを打ち明けたから、トビアたちは
驚き恐れてひれ伏し、容易に顔もあげることができませんでした。

しかし、ラファエルは彼らをなぐさめ、

「恐れることはありません。
 わたしがあなたたちと共にいたのは、
 天主の御旨であるから、
 主をほめたたえるがよい」

7カトリックの名無しさん:2014/10/28(火) 04:54:23
と言ったかと思うと、その姿はもはやそこになかった。

トビアたちは、それから3時間ほど熱烈な感謝の祈祷をささげ、
これよりのちは、ますます正しい生活をするよう心掛けて
人々の模範となったということである。

そもそも、ラファエルとは、天主の良薬、あるいは
天主の医者という意味であるが、まことに、大天使聖ラファエルが
小トビアの危険を救い、サラの悪魔を追い払い、父トビアの
目を癒したことの事実は、その名に恥じないと言えるでしょう。

ですから、カトリック教会は、あらゆる旅人に、
大天使聖ラファエルを保護者にあおぐように勧めているのも
偶然ではありません。

そして、小トビアのように素直に聖ラファエルのいましめに
従う人は、同様にすべての善、ことに霊魂の危険から救われる
ことは、少しも疑いがありません。

8カトリックの名無しさん:2014/10/28(火) 04:55:02
教訓
われらは、天国を目指して危険な浮世の道をたどっていく旅人である。
天主はわれらの身の上を案じてくださり、
一人ひとりに守護の天使をつけてくださいました。

守護の天使は、トビアに対する聖ラファエルのように、
姿をわたしたちに示さないかもしれません。
でも片時もわたしたちの傍らを離れず、危険を警告し、善事を
すすめる点においては、彼の場合とまったく同様である。

ですから、心してその導きに従うならば、
トビアが聖ラファエルによって財宝を勝ち得て父の家へ無事
帰りついたように、わたしたちも豊かな功勲を積んで
天の御父のみもとに赴くことができるでしょう。


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