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一四九〇
:2012/10/27(土) 18:06:26
名古屋はええよ! やっとかめ
東京はまああかん〜♪
黄色い歌声が生徒会室に響いた。生徒会室での作戦会議が一段落したところで、シャチホコを思わせるツインテールの少女・名古山しゃちほ子が椅子の上に立ち、歌い出したのだ。
なんだなんだと困惑する生徒会役員共を無視して、しゃちほ子は歌い続ける。
これからのパフォーマーは名古屋が主役!
「ううっ……な、なんだこの強烈な違和感は……」
「頭痛がする……! 吐き気もだ……」
苦しみだす生徒会役員共
ジャイアンリサイタルのようにあまりの音痴ぶりが皆にダメージを与えたのか!?
否! 歌自体はむしろ上手いレベルであった。
だが歌っている最中、突如謎の体調不良にその場にいる者達が襲われたのだ。しゃちほ子のみがノリノリで歌い続けている。
「ううっ……助けてくれ」
頭を抑えながらよろよろとドアまで歩いて行き、生徒会室を脱出せんとする一四九〇。
そしてドアを開けた瞬間、彼の目に飛び込んで来たのは廊下ではなく、予想だにしない光景であった。
「えっ何これ……? ううっ!」
生徒会室の外に広がるのは、どこかの都市であった。そびえる高層ビル、大通りを行き来するたくさんの車や人々はそこが大都市であることを思わせる。そしてドアを開けた瞬間、四九〇はより激しく苦しみ出す。立っていられなくなり、その場にへたり込んだ。数秒遅れて、奥にいた他の役員達もさっきまで以上に苦しみだした。相変わらずしゃちほ子は元気だ。
待ってりゃあよ! 見てりゃあよ! 天下を取るでよ!
そこまで歌ったところで彼女は歌をやめ、ひょいと床へ飛び降りた。
床に這いつくばってうめき声をあげる仲間たちを避けながらドアへと向かい、そして外の、街へと一歩踏み出した。
「なごや……」
「そう、名古屋! 四九〇君当たり! 名古屋行ったことあるん?」
「……?」
四九〇が、息も絶え絶えといった様子で外へ出たしゃちほ子の名を呼ぼうとしたときのことであった。途中まで聞いてしゃちほ子が四九〇の方を向きニッコリと微笑む。
大都市を思わせる眼前の光景ではあるが、多くが東京育ちである生徒会役員達はその光景に見覚えが無い(そんなことを考えている余裕は無いが)。ならば眼前の都市は大阪? 否!
「名古屋! 未来の首都名古屋や!」
無い胸を張り、しゃちほ子がそう宣誓する。その言葉を聞いた直後、生徒会役員共は苦痛に絶えられず意識を失った。
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