この件について、米国はほとんど役に立たない。米国の不能性は今回、トランプが軍産に譲歩してロシアと敵対してしまったことで、いっそう強くなった。軍産は本来、親イスラエルだが、イスラエルがロシアに近づくほど、ロシア敵視が不可欠な軍産は、イスラエルにとって迷惑な存在になっている。最近では、軍産との結託を強めている米民主党が、以前のごますりをやめて、イスラエル批判を強めている。イスラエルは、ロシアに頭が上がらなくなっている。イスラエルの右派閣僚が「化学兵器を使ったのはアサドだ。100%間違いない」と豪語したところ、その後の電話会談で、ネタニヤフがプーチンに強く叱られた。こんなのは一昨年ぐらいまでありえないことだった。 (Putin to Netanyahu: Unacceptable to Make 'Groundless Accusations' on Syria Chemical Attack) (イスラエルがロシアに頼る?)
トランプがなぜ習近平がいるときにシリア攻撃を挙行したのかという点も書き忘れた。たぶん北朝鮮との絡みだろうが、これもあらためて考察する。 (What Will the Chinese Make of Trump Bombing Syria Over Dinner With Xi?) (Syria Attack Throws U.S.-China Summit Off Balance)