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2月20日リレー小説用スレッド

1師走:2012/02/20(月) 22:32:16
リレー小説はこちらのスレッドで進行して下さい。
投稿し終わったら、チャットルームの方に次の人を呼びに行って下さい。
目安は掲示板で六行です。
上手いのが出来たらサイトに載せるかも?

2師走:2012/02/20(月) 22:38:25
「以上で終了だ。という訳で諸君、」
壇上に立つ中年女性が、ファイルを机でトンと音を立てて揃える。
「飲酒・喫煙・不純異性交遊などに決して近寄らないようにしながら、夏休みを楽しんで下さい」
眼鏡をついっとあげて、宣言する。
声になっていないだけの歓声が教室に満ちた。
僕の「起立、礼、着席」とお決まりの号令も声が上擦った。

3山付き:2012/02/20(月) 22:57:58
そう。これから夏休みが始まるのだ!
今学期最後のHRが終わった喜びに、僕は小さくガッツポーズをした。
そこへ、トントン、と誰かが肩を叩いてきた。
振り返ると、そこには前川さんがいた。
彼女は、怪しく微笑んでいる。
「ねぇ谷川クン、今日このあと空いてる? 私とちょっとイイトコ、行かない?」

4かにかま:2012/02/20(月) 23:08:49
「行かない」
僕はきっぱりと断った。そんな余裕はない。僕にはやるべきことがあるのだ。
松川さんは舌打ちをして去って行った。下品な女だ。
急いで家に帰った。汗まみれになった制服を着替える。
計画を頭の中で確かめる。必要なものは昨日のうちにチェックしておいた。
よし、準備は万端だ。

5かにかま:2012/02/20(月) 23:09:34
訂正松川さんではなく前川さんです。

6サトル:2012/02/20(月) 23:23:29
「おい我が愚弟。何処へ行こうと言うのかね。そんな大荷物で」
「姉貴……、人の部屋には入るときはノックしてくれっていってるだろいっつも」
目の前の、身長140センチで小学生にしか見えないちんちくりんは、なんと三つ上の我が姉君である。
「バイトだよ、バイト。夏休みの間泊まり込みでバイトしてくるんだ。ついてくんなよ」
「なになに? 学生バイトと同時に、仲居も募集中?」
俺の足元に転がるバイト募集のチラシのはしに書いてある文字を見た姉が、にぃやりと唇を吊り上げた。

7有内:2012/02/20(月) 23:42:15
「泊まり込みのバイト? 私が許す訳ねーだろ、我がボンクラ息子よ?」
浮かべた笑顔を微塵も変えることなく、母は告げた。
「いや、そこをなんとか。マジで。今回だけは行かせてくれ」
「小中学校の修学旅行で極度のホームシックでバックホームを余儀なくされた青二才が笑わせるわ」
母の笑顔は全く崩れない。

8如月:2012/02/20(月) 23:55:04
「大体何でそんな事したいのさ? あんた欲しい物無いでしょ?」
床に届かない足をぶらぶらさせ、顔を机と密着させながら姉貴が言った。
「いや……それは……」
言いよどんだ俺の姿に何かを察したのか姉貴は、
「え、なになに? 女……!? 女でしょー!」
などと一人で高ぶっている。違う、俺の本当の理由はそんな事ではなく――。


9師走:2012/02/21(火) 00:05:38
「は、我が娘ながら勘のニブい事ニブい事。リカちゃぁん、お前の目は節穴なんでちゅかーぁ?」
母はわざわざ中腰になって姉に目線を合わせ、その額にデコピンを叩きこんだ。
「っつあ!」とかなりマジな悲鳴を上げて後ろにすっころぶ。僕がそれに気を取られている隙に、母は俺のベッドの下に手を突っ込んだ。
「ッ! やめろぉぉぉぉぉ!!!」
「お前は……コレだろ?」
母の手に、Vを逆さにして先を長く伸ばしたようなシルエットが逆光を浴びて掲げられていた。フライングVだ。……段ボール製の。

10山付き:2012/02/21(火) 00:23:25
「まあ、あんたも男の子だからねぇ。仕方ない、行ってきなさい」
姉は「つまんないのー」と、母は「大きくなったわねぇ」とそれぞれいいながら俺の部屋を出て行った。
ふぅ……。危ないところだった。母の手があと数十センチ深くまでいっていたら死ぬ所だった。俺はベッドの奥へ手を入れ、あるものを取り出した。
『ジュピター写真集』。男性アイドルユニットの写真集だ。俺は男が好きだ。異性交遊?クソくらえ。俺はこれから、男のところへ行くのだ。

11かにかま:2012/02/21(火) 00:31:58
もう俺を止める者は誰もいない。
家から飛び出て、自転車に駆け乗りペダルを踏む。
俺は今、黄金の風を感じている。
姉の叫び声を聞いたような気がするが、気のせいだろう。
さあいざ向かおう天国へ。
そう思っていたら人影が飛び出してきた。誰だ?

12サトル:2012/02/21(火) 00:52:58
ぶつかる。反射的に目一杯ブレーキを踏み込んだ。
耳障りな甲高い音を立てて、自転車は急停止。それでも間に合わず、前輪がわずかにその誰かに当たった。
「だ、だいじょぶですか?」
これは俺の台詞ではない。目を開けると、そこに天使が居た。
ふんわり柔らかなカーブのかかった癖っ毛。くりくりとした瞳には、小動物的な怯え。腕も脚も細く、肩は薄い。
だが俺の勘があることを告げていた。こんな可愛い娘が女の子のはずがない

13有内:2012/02/21(火) 01:08:56
そうである。この俺が女子なぞを良いと思うはずがない。
そう、つまりそれらから導き出される答えは――
「……君、男だろ?」
「え?」
「男なんだろ、正体を見せなさい」
「え、いや、ちょっ、なにするんですかっ!?」

14如月:2012/02/21(火) 01:16:34
ここからの顛末は簡潔に述べられる。
その子が出した100デシベルに及ぶのではないかという叫びにより近所の人が、
「小学生女子を脱がせようとしている男子高校生A」(もちろん俺だ)を発見し警察に通報。
その結果、俺は警察署に連行された。「男だと思った。本当だ」などと述べても聞いてもらえるはずもなく……。
今回の事例から言えることはただひとつ。幼女に手を出してはいけないということである。


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