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文芸部楠 4月11日リレー小説

1おきみやげ:2010/04/11(日) 23:36:24
 私は草原に寝転がり、空を仰いでいる。
普段、何も考えなくても生活する上では支障がない。
空。日々、私は習慣的に行っているとそれと融け込み、一体化するような気がしてきた。
そして次第に、私は空に興味を持ち始めた。
空には二つの顔がある。その中で私は夜の顔に惹かれた。あの深く深く吸い込まれる闇。まるで、こちらを受け入れてくれるような優しさに、私の心は震えた。

2柳田健太朗:2010/04/11(日) 23:37:46
 それに対して朝の空はまるで違った。
天空に輝く太陽は満遍なく大地に降り注ぎ、そして影に隠れた後ろめたい部分でさえ照らしだし、白日の下に晒してしまう。
影日向に生きる「私達」はひどく臆病だった。
さらけ出された自らの弱い部分を隠すために、私達は闇へ逃げようとする。
だから私は空の持つ夜の優しい光景が好きだったし、そこに混ざり合う自分に憧れていた。

3たすく:2010/04/11(日) 23:38:35
 静まり返った闇の中で、私達は草の匂いを嗅ぎながら、いつやってくるとも知れない朝の光に怯えていた。その焦燥に追い詰められながら、それでも私達を晒す光に抵抗する事のみを生きる糧として、全てを包み込む闇の暖かさに安心していた。ああ、あの光は、地平の向こうに浮かぶ、透き通るような朝の白色は、いつか私達を、見知らぬ世界へと導くのだろうか。草の上でじっと、考えていた。

4おきみやげ:2010/04/11(日) 23:39:34
 だから私は朝になる時を心待ちにしている。
いや、朝日が昇り、辺りが白光で照らされていく瞬間が好きなのかもしれない。この世界の歪みを明らかに照らして出してくれるかのように。地平線から流れていくあの光で私の心も映し出してくれる。
それを私は恐れながらも待っているのだ。

5柳田健太朗:2010/04/11(日) 23:40:21
 仄かな希望。それは朝焼けの黎明にも似ている。
だが私はその黎明の先にあるものを知ることはできない。
そして、黎明があるという事は黄昏があるという事を同時に示している。
私の恐怖とはそういった事に起因するのだ。
だから私は夜明けが来なくても良いと思う。見知らぬ希望に身を任せ、虚空を仰ぐのなら、いっそ見果てぬ夜に私は憧れるのだ。

6たすく:2010/04/11(日) 23:42:15
 それでも終わりは当たり前のようにやってくる。ばれない嘘などないように、定められた運命のように、確実に夜明けはやってくる。
向こうの方で、始まりの光が射した。
私はゆっくりと身を起こした。

「終わりの夜明け」 (了)

7幸村:2010/04/12(月) 20:11:36
おぅ、リレーやってる。いきなりやらせるとは……なんと鬼畜な!w

でも、物語になってないぞぅ。がんばれ二年w


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