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【秀逸】 鳩物語 【読め】

1KL:2003/02/07(金) 00:42
とっても笑える鳩に纏わるエピソード

2名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:43
小学生の頃
公園にハトがめちゃくちゃいるのが気に入らなくて
釣具店でサビキ(針が10本程一つの糸に付いてるヤツ)と
公園前のペットショップでハトの餌(コーンとか入ってた)を購入
ハリに一つ一つ丁寧にコーンを付けてその作業が完了した後に撒き餌をしてハトを集めました
相当数のハトが集まった所で
おもむろに先程のサビキを団体の中にほうりこみ
様子をうかがうこと数秒・・・・・
一部のハトが大暴れを開始し
30匹ほどいたハトは慌ててちりじりになりました
そしてその場には6匹ほどの口から糸をたらして転げまわるハトどもの姿がありました
互いが別方向に逃げようとして、あげく仲間に引きまわされ失神するハト・・・
飛んで逃げようとして数メートル飛ぶが仲間の重さに耐え切れず墜落して強打するハト・・・
口から内臓?みたいなのを吐き出してキョトンとしているハト・・・
まさに地獄絵図でした
幼いながらもその光景を見て自分の行った行為に恐怖したものです
そういう事があってから翌日はその公園には行けませんでした

とはいえ、好奇心に打ち勝つことができず
数日後に公園まで出向いていく事となるの訳ですが
・・・・

公園に到着して周りを見渡すと
そこにはいつも集団で居座るハトの姿はなく
あるのは公園横大通りのアスファルトにある無数の羽とシミ・・・
ハトは見事アスファルト上ににプレスされて肉片となっていました

おわり(実話)


・・・数ヶ月後
公園にはまたハトが集まっていました
それを見て再び釣り具店へ足を運ぶ好奇心旺盛な若いころのボク
ハトとの戦いはまだ始まったばかりなのです

3名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:44
最初のハト事件から3ヶ月ほど立ったある日・・
今回で3回目となるサビキによるハト釣りを決行しに公園まで出向きました。
公園には相変わらずハトが我が物顔で集まっており幸い人もおらず
まさに釣りには絶好のチャンスでした。
早速ハトの集団に撒き餌をなげこんだ所、電線に止まっていたハトなどもす
べて降りてきてまたたくまにハトの塊ができました。
「今回もすごい数だなぁ。ププ」
と毎回学習能力のないハト供を嘲笑い
ボクはおもむろに公園の隅っこで仕掛の用意を開始しました。
・・・・誰かに自分が見られてる事にも気づかずに。
そして仕掛の用意ができた所で、一握りの撒き餌と供に仕掛をハトの集団に
ほうり込みました。

4名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:45
その時!

「コラァ!○△や□○××ッッ!!」
奇声とも罵声ともなんとも言えない叫び声が後ろから聞こえています。
よく見るとジジイがボクの後ろからすごい形相で走ってくるではないですか。
ホントおったまげましたよ。心臓止まるかと思いました。
ジジイの声が驚かしたのはボクだけではなくて、餌食ってたハトも逃げてし
まった訳ですがなんとか3匹程のハトが釣れていました。
いや、それよりもジジイ。
ただフィッシング?に興じているボクに殴らんばかりに近づいてきます。
「これはヤバイ」
そう直感したボクは慌てて逃げましたが・・・腕をつかまれました。
もう終わりだ・・・と思った訳ですが目の前にありました。武器が。
3匹の口から糸をたらし、のたうち回っているハト君です。
(見つけた・・ボクを救うアイテム達・・)

無我夢中でジジイの手を振り解くと
ボクは目の前にいる一羽の転げまわるハトを両手でつかみました。

5名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:45
「グブゥ・・・ケ」

妙な声を出すハト。なんかぬるぬるしていました。
(余談ですがこの時の声トラウマになってます)
そのハトを持ち上げてジジイに力のかぎり投げつけました。
ハトはサビキに繋がれてた為、2匹目も引きずられてジジイめがけて飛んで
いきました。しかし3匹目は投げる時の勢いで針からはずれてしまい、明後日
の方向にダイブして、その後どうなったかはしりません。
ジジイに向かって美しく弧を描いて飛んでいったハト達は、最初の1匹がジジイ
の腕に命中し、2匹目は肩から首の間を通りすぎて背中の方に落ちました。
ハトバズーカは不発の様に見えました。
しかし次の瞬間ジジイの絶叫が聞こえたのです。

6名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:46
「イタッイタタタタッ!イテェ!」

ハトバズーカについてる無数の針がジジイの服に食い込んでいました。
慌ててはずそうとするジジイ。
腕に当たったハトもジジイの服にいつのまにか食い込んでいます。
ジジイは慎重にハトをはずそうとしていました。
その時奇跡が起こりました。
服についているハトがいっせいに飛び立とうとしてるのです。

「うわ!ヤメロこら!飛ぶなコラ!」

叫びまくるジジイを横目にボクは公園をゆっくりと後にしました。
そして公園の出口にさしかかった時、一枚のハリガミがみえました。
「最近この公園にて動物に対する悪質なイタズラが行われています。不審な者を
発見された方は下記まで連絡して下さい。○○公民館 ℡ xx-xxxx」

親切なボクは隣の電話ボックスに10円を入れると通報してあげました。
「今、ハトをいじめてるおじさんいるよ!白いシャツで眼鏡かけた・・・・・」
電話を切ったあと思いました。
この釣り場はもうおしまいだなぁ。次は何をしようかな。

この後のハトとの戦いはますますエスカレートしていきます。

7名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:47
【第1章 ハト補完計画】

ある日S公園で友人と二人で遊んでいる時、
公園でパンくずを食べるハトの集団がいる事に気が付きました。
「おい。ハト捕まえようぜ」
ボクは友人にそう言うと、持参していた筒に入った食べかけのマーブル
チョコレートを手渡し、砕いてハト供をおびき寄せるように言いました。
友人がハトに餌をやり、ハトの背後から背を低くしてしのびより捕まえる。
この作戦は難しそうでしたが意外に簡単に捕まえられます。
(難なく誰でも簡単捕獲です。ほっといても手に乗ってくるくらいだし)
無言で素早くハトの首根っこを掴む事に成功しました。
その時ハト供は慌てて一斉に逃げますが
また餌を与える事で即座に戻ってきます。かわいいハトたん。
とりあえずそんな事を繰り返して5匹のハトを捕獲しました。
集めたハトはすべて自動販売機横のゴミバコをカゴ代わりに入れました。
さてこれから実験開始です。
以前から疑問になっていた事
「ハトってなんで首を前後させて歩くんだろ?。なんかムカつく」
「あれを止めたいなぁ」
「そうだねぇ。実験する価値あるね。うんうん。」
これを実験するのに最適なアイテムがありました。
そう。筒状のマーブルチョコの空き箱です。

8名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:48
【第2章 コンドルのジョー】

マーブルチョコの空き箱は少し長すぎます。
ハトの首の長さに合わせて切るには道具もありません。
しょうがないので公園横に止めてあったスクーターのナンバープレートを
利用してうまく切断しました。
それを1羽のハトの首にかぶせると。なんとぴったり!!
首長族ばりのハトが完成です。
こんなにワクワクしたのは久しぶりでした。地面にハトを置いたらどうな
る事だろう。期待は膨らむばかりです。
「ストッ」
ハトを地面にはなしてあげました。
最初は飛ぼうとするのですがなんか飛べない。
羽をバタつかせるが飛ばない。
面白いのでそのまま観察していると足を一歩前に出しました。
がしかし。一歩出した状態で固まってしまいました。
首の可動に制限を設けられたハトは歩けないのです(ププ〜
笑いすぎてハラが痛かったのですが、ボクはハトに近づき頭にデコピンをし
てあげました。
その途端、ハトは羽を慌ただしく動かし飛ぼうとしています。そして・・・
「あ、飛んだ」
がしかし、飛んだと思った瞬間にすぐ墜落し頭を思いっきり強打しています。
そして地面に頭をこすりつけながら猛ダッシュで歩いて行くではないですか。
「プ、プププ〜ヒィィ!腹いてぇぇぇぇ」
その滑稽な姿に友人と二人で笑いころげました。
ハトはそのまま公園横の水の流れる排水溝に落ちるとそのまま流されました。
「彼の新たなる船出を祝して敬礼!!」
ボクらはその根性に敬意をこめてハトを見送ってあげました。
排水溝を流れる彼と、先日最終回で死んでしまったガッチャマンのジョーとが
ザッピングしてなんとも切ない気持ちになりました。

「さて、のこりのガッチャマンはどうします?南部博士」
ボクは友人にそう言うと友人は
「うむ。残りの諸君は敵基地に突入してもらおう」
「了解!ではすぐゴッドフェニックス発進ですね」
「早急にな」
ボクらは残りのメンバーのいるゴミバコへ足をはこびました。

9名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:49
【第3章 潜入!楽園(エデン)】

ボク達は今ゴミバコを抱えている。
赤いコカコーラのゴミバコだ。中には当時ボク達のヒーローだったあこがれの
勇者が4人がはいっているのです。
この公園はアーケードを隔てた所にあるS公園。当然人通りも多い。
だが既にハトは補完してあるし何より今は公園に人はいない。
ボクは無言で友人の目をみつめる。
友人は静かにうなずく。
ゴミバコを持った二人が目指すは公園にある・・・・公衆トイレ
トイレの裏にまわりゴミバコから科学忍者隊のメンバーを2人づつ回収しました。
彼らはフタを開けると一斉に光に向かって飛び出そうとしていましたが
あいにくとそんなのは考察済。あまいあまい。
ボク達はあたりを見渡しそそくさと女子トイレに駆け込みました。
トイレの中にはいると和式が2つあり、両方とも個室汲み取り式の「ぽっとん」
便所です。さぁここから根くらべのはじまりです。
個室の片方に入りドアを閉めて待ってました。
夏場の汲み取り式は臭いです。いやほんとに臭い。
ただただ我慢して待ちました。我ら科学忍者隊のメンバーも待っています。
・・・どれくらい待ったでしょうか。
だれかが女子トイレに入ってきました。
「敵襲!」
心の中で警報がなります。高鳴る鼓動。震えるぞハート。燃え尽きるほどヒート。
「カツカツ」と意外に早い足取りで敵はボク達のとなりの個室に入ってきました。
ガサガサとなにやら服を脱ぐ音。
そして
「ジョロジョロジョロ〜」
ゴッドフェニックス発進!!
ボク達は勢いよく自分らが入っているトイレのドアを足で開けて飛び出しました。
2人の両手にはバードミサイル(って言うかガッチャマン?)

ショータイムの始まりだ!!!

10名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:50
【最終章 必殺!科学忍法火の鳥】

時は一刻を争う。血で血を洗う大決戦の舞台。
和式トイレ下のほう
ドアの小さな隙間から
登場我らのガッチャマン!
「せ〜の」
「科学忍法火の鳥!!(ハモリ)」
予めトイレで打ち合わせたように2人で合唱しました。
そしてハト計4羽を一斉に中へ送り込みました。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
すごい絶叫と共に聞こえる妙な音(汗
「ブリリリリッ!」
たぶん叫んだ拍子に出ちゃったのだと思います。すごい音でした。
「バサバサッ。ガン。ゴン。バサバササッ。ボチャン」
もうトイレはものすごい修羅場と化しているようです。
「イヤァァァァァ!!」
(戦場で後ろから撃たれても文句は言えないよね・・・・)

正面から出るとまずいので、ボク達はそのまま女子トイレ奥の窓から外にでました。
そしてスベリ台の裏から、どういう人があの強烈な音を出していたかが知りたくて
しばらく待つ事にしました。
すると
スカートのファスナーが壊れたらしく、そこを押さえながら出てきたのは
公園横の交番勤務の婦警さんでした。(はうう!)

 ボク達は取り返しのつかない事をしてしまった・・・
 婦警さんを・・婦警さんを巻き込んでしまった
 ・・・・
 ま、いいか楽しかったし(藁

婦警さんの顔は真っ赤になって泣いてたようにも見えます。
それよりも使命をまっとうしてくれた科学忍者隊の彼等はどうなったのかが気になり
しばらくゲーセンで時間をつぶしてからトイレに行ってみる事にしました。
個室に入るとそこにはハトの姿はなく、無数の羽と便器からはみでた太いウンチ。
・・・諸君君らの功績は忘れないよ。そしてトイレを後にするボク達。その時
「バサバサッ」トイレの中から音が・・・恐る恐る中をのぞくと
「クルック〜」・・・・・・( ゚Д゚)<…ハトタン

11名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:51
【エピローグ 明日へ向かって走れ】

トイレのハトたんをボクらはどうする事もできませんでした。
勇敢に戦いそして我が身をトイレに投じた勇敢なる戦士達に敬意を示す為、
ボク達は黄金水による勝利のシャンパンをかけてあげました。
そしてトイレを後にすると、交番の中でなにやら泣いている婦警さんを横目に家路
を急ぎました。

※一部脚色はありますが大筋は事実を基に構成しております

ハトとの戦いはこの後も私が中学生に上がるまで続きます。
他にもツバメプレス事件、イモリ風呂事件等子供ならではの珍事件がありますが
板ちがいなのでここでは伏せておきます。

終わり

12名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:52
消防の頃、同じクラスに整骨院の息子(W君)がいました。
ボクとB君(ハト仲間)ともどもそのW君とは親しく付き合ってました。
・・・そう・・・見かけだけは。

【カナダからの手紙編 第1章】

W君は金回りが良く、消防のくせにほぼ毎日一万円を学校に持ってきていました。
そして学校の帰りなど散財の限りを尽くし、当時流行したゲームウォッチなどは新製
品発売の度に購入していました。一度も貸してくれませんでしたが・・・。
また、一緒にゲーセンなどに行っていましたが、彼はけっしてボクらにその大金から
物をおごってくれたりとかしてくれず、ただボクらにその散財加減を見せるだけ。
こんなW君が学校で皆に好かれる訳はなく、誰もが一歩下がって距離を取っているよ
うにも見えました。
しかもゲームが下手でゼビウスなどコインを山積みでプレイしているにも関わらず、
3分と持たないようなプレイをして連続でコインを投入する物量作戦を慣行するなど
の暴虐無尽さ。ボクらの少ないお小遣いで彼の散財に付き合うには、とてもついて行
ける訳もなくほとんどギャラリーとなるのが毎日の日課でした。
そのような次期がある程度続いて、さすがにボクとB君は徐々にW君に対してのイラ
イラが積もっていく事になります。

そして夏休みに入る直前の日曜日、W君からボクとB君に突然の告白がありました。
W「俺さぁ、明日から家族でカナダへ1週間も旅行に行くんだよねぇ」
僕「へぇ〜すごいなぁ」
W「かなりお金かかるみたいだから君達の家庭レベルじゃあ行けないね」
僕「・・・・(カチーン)」

この一言が僕とB君の心に黒い火をともしました。
そしてW君は夏休みに入ると同時にカナダへの10日間の旅に出発して行きました。
僕「カナダかぁ・・・遠いね」
B「そうね。長い間家を留守にするらしいよ」
僕「ああ〜まずいね。ハトなんかが住みついたりしないかな?(ププ」
B「ありえる〜。ちゃんとカギ閉めとかないとねぇ」
B「でも、玄関マットの下にカギ置くようじゃいけないよね(ククク」

気が付くとボク達はリュックを背負いS公園へ向かっています。
「ラ〜ブレタ〜フロ〜ム キャナ〜ドォウワ〜」
流行歌を口ずさむその足どりは軽くまるで遠足気分です。
セミの鳴く声が激しくこだまする、ある暑い夏の日でした。

13名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:53
【カナダからの手紙編 第2章 家宅捜査】

S公園についたボク達は予め買っておいた「チョコバット3本」を砕きはじめました。
当然ハトの餌にする為です。しかし相変わらずこの公園のハトは馬鹿で苦労せずに捕ま
える事ができそうです。
「ハトは平和のシンボルです。脅かしたりイタズラはやめましょう」
の看板なんて知った事じゃあない。
(自分らのせいでこの看板が立ったのは言うまでもないですね)
今回は何しろ数を捕獲したいので虫アミも近所で買ってきました。
しかしこれがなかなか難しい。最初の1匹を虫アミで捕獲したまではいいんだけれど、
虫アミを警戒してるのか全然寄り付かなくなってしまいました。
結局手で捕獲する事になって1時間で入手したのは2匹だけ・・・・。
しょうがないのでこの日は2匹をリュックに詰めると公園を後にしました。
そして・・向かうはW君の家。

公園から自転車で10分ほど行った所がW君の家。
確認の為に玄関のチャイムを鳴らします。「ピンポーン」(誰もいない)
家の側面にまわりこみ電気メーターも見ます。少しだけ動いてる。
そこまで確認した時点でB君玄関前のマットをめくると・・・・・あった「鍵」
B「ボス!鍵がありました!」(スニーカーが叫ぶ)
僕「うむ。今から家宅捜査にはいる。」
僕「七曲署の諸君は速やかに突入後、各自の判断において捜査を開始してほしい」
ボクは2匹しかいないハトに向かい指令を与える。気分は石原裕次郎
僕「スニーカー。準備はいいか?」
B「周囲よし、行きます!・・・ガチャリ」
(バサッ・・バサバサバサ・・・・・ガチャン・・パリーン!!)
早速ロッキー(ハト)が何かを壊してしまったらしい・・・七曲署の刑事は勢いが良い。
ヤマさん(ハト)も続くはずだったが、御老体の為か板張りの玄関から動こうとしない。
B「うらぁ!! (げしっ)」
B副本部長がヤマさんを思いっきり蹴っ飛ばした。ヤマさんは側にあった電話台にぶ
つかりそのまま殉職してしまったようだった。
こうして我が忠実なる捜査班(1匹になってしまった)はW君の家宅捜査を開始しました。
また長期捜査を考慮してチョコバットを砕き床一面に置いたのは言うまでもありません。

このようなイベントを3日ほど続け、その時点で追加捜査員として派遣したハトはゆうに
10匹を越えていた事を憶えています。

14名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:54
【カナダからの手紙編 第3章 永遠のヤマさん】

夏休みに入って8日目の早朝。
ラジオ体操の広場でボクはB君から話しかけられました。
B「あのさぁ〜W君もうすぐ帰って来るよねぇ」
僕「そうだね。帰ってきたらびっくりするよね〜なんせハト屋敷だもん。」
B[いやね、昨日”太陽に吠えろ”見てたらね指紋とかで犯人解っちゃうみたいなんだ]
僕「あ、いっぱいドア触っちゃったね」
僕&B「指紋拭きにいかにゃきゃ!」
こうしてボク達は隠ぺい工作に向かいました。

W君の家へ向かう途中、ゴミ捨て場にで「ミー・・ミー・・」と言う泣き声がしました。
その声の方に向かうと、あるアパートの非常階段横にあるダンボールの中に小猫が4匹入
っており、あまりの可愛さにしばらくそこで遊んでいました。
するとどこからか親猫らしき黒猫が「ミャアー」と擦り寄ってきてボクらに甘えてきます。
B「カワイイねぇ。」
僕「うん。カワイイねぇ」
B「誰が見てもカワイイよねぇ」
僕「そうだねぇ〜たとえばW君とかが見てもカワイイと思うかなぁ?」
B「カワイイと思うに決まっているよ(藁」
僕達は猫たんをダンボールに押し込めて猫たん一家を全員をW君家に招待する事にしました。

・・・いつもは鍵をマット下から出すとそのままドアノブを回すのですが今日は違います。

ラジオ体操で使うタオルで鍵とノブを十分に拭いて中に進入しました。
(進入後、当然今まで手で触れたものはすべて拭き取ってます)
「バサバサバサッ!」
玄関にいたハトが一斉に逃げたようです。少しビビリましたが元気そうでなによりです。
でもそう思ったのも束の間、次の瞬間劣悪なニオイがボク達を包み込みました。
なんと、ヤマさんの御遺体が腐敗しているではありませんか。
ウジこそ湧いてませんでしたが、夏のクソ暑い中ヤマさんの体をはった張り込みには脱帽
しまいた。

とりあえずニオイを我慢してダンボールから猫たん一家を糞だらけの廊下に出してあげま
した。小猫は背伸びをしたあと嬉しそうにしています。
親猫は「ミャーン」とボクの方を見たあと、背後のハトに気づき「フーーー!」と威嚇し
ています。これで準備は整いました。
これから3日間このネコたん一家の別荘生活が始まるのです。

「ラヴレットア〜フロ〜ム コリ〜ア〜ン 貴方のいない一人旅です〜」
今日はW君の帰国予定日です。本人は1週間と言ってたけど実は都合10日間の旅行です。
・・しかも行き先はカナダでなく韓国。だってW君の家にパンフレットあるんだもん(藁
しかも旅行プランを1週間から10日に伸ばしてある。Wたん一家カワイイ。

15名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:55
【カナダ(X)韓国からの手紙編 最終章 こんにちはネコたん】
パンフレットを見るとW君の帰宅は13時すぎになりそうです。
彼の家にはネコたん一家を招待してから一度も行っていません。さてどうなってるやら。
朝のラジオ体操(皆勤賞)を終えるとボクとB君は自転車でセミ取りに向かいました。
本当はW君の家に直接行きたかったのですが、時間がまだあるのと付近住民に顔を見られる
のを避ける為に今日はセミ爆破で時間をつぶす事にしました。そろそろいい時間・・・・
昼食をデパートの試食品ですませ13時になるのを見計らってW君宅へ向かいました。
まつこと2時間位だったかな、予定より大幅に遅れてW君宅前に一台のタクシーが止まりま
した。中から最初にでて来たW君のお母さんでした。
W君のお母さんは自営業をやっているボクん家のお得意さんで、W君とは違い妙にはぶりが
いいおばさんでした。だけどボクの事は嫌いだったらしく「○○さん所のA君(ボク)とは
遊んじゃダメヨ」などとW君家に遊びにいった色々なクラスメイトに伝えていました。
ボクは全然きにしてないけどね(糞
続いてW君が降りてきました。お父さんは料金を払っているみたいです。
そして・・お母さんがついに鍵を差込ました。(余談ですがマット下のカギは予備だった)
その一部始終をボク達はとなりのアパートからのぞいていました。
「ガチャリ」
ドアを開け中に一歩W君のお母さんが踏み込んだ時、お母さんは無言のまま手荷物を下にボ
トリと落としそのまま座り込んでしまいました。
「ニャーン」
忠犬ハチ公よろしくそこにはネコたんがW君の帰りを待っていたみたいです。
玄関には散乱したハトの骨とか羽とかぐっちゃぐちゃになってありましたが・・・。
すると、はんば放心状態のお母さんの所にネコたんが擦り寄ってきて
親猫「ニュァァァァン(すりすり)」 小猫「ミーミー」
この時点でボクらの我慢は限界に達していました。
B「プーーー! ニ、ニヤ〜ンだ、だってよ、ウップ、ププ、プ」
僕「す、擦り寄ってるがな、プ、プ、プ、クフゥ」
B「た、助けて・・は、腹い・・たい。ひ〜っひっ」
あまりのできごとに顔を真っ赤にしてボク達は絶えていました。
それを開放してくれたのが玄関でのW君の一言。
W「な、なにこれ・・・か・・カワイイッ!」
玄関に散乱するハトの死骸、腐敗したハト、糞まみれの廊下、可愛いネコたん、放心状態の母親、
色々な要素が絡み合い、そして奏でるハーモニーは海原雄山真っ青な午後の出来事でした。
僕&B「ブブブブブブブーーーーッ ヒ、ヒ、ヒィ(もうたまらん)」
ボク達は自転車まで走りより、真っ赤にした顔でその場を撤収しました。

16名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:55
【韓国からの手紙編 エピローグ 未来への遺産】

その後・・・W君とは夏休み中一度も合わなかったのですが、
新学期が始まりW君と一緒に学校から帰る日がありました。

僕「W君カナダ楽しかった?」
W「うんロッキー山脈がとても奇麗だったよ」
僕「へぇそっか〜(ロッキーはネコたんに食われただろうがナー)」
B「カナダの食事おいしかった?」
W「あ、ああ。おいしかったよ」
B「たとえば?」
W「ん、んと・・・」
僕&B「キムチとか?」
W「え・・・あ・・・あ!?」
B「ぷぷぷぷっ」
W「・・・・・・・そ・・・それよりも俺の家すごいよ〜」
B「何がすごいの?」
W「カナダからペット貰ってきて家で飼う事にしたんだ〜」
僕「(もしや)」
B「な、なに?」
W「黒猫とその子供〜カナダ生まれだよ」

・・・カナダ生まれのネコたん達はこのままW君宅で飼われる事になりました。
今はもう死んでその猫ではないとは思いますが、W君の家の前を通るとよく猫がいます。
僕はそのたびに今でも思い出すのです。
ロッキー・・ヤマさん・・・(藁

おわり

17名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:56
【クリスマスキャロル編 第1章 絶体絶命!罠(トラップ)】

小学校最後のクリスマス。
ボクのクラス6−2でもクリスマスパーティをする事になりました。
来週土曜日の放課後にみんなでプレゼント交換会をやろうと担任のT先生が計
画を立てたのです。一人予算は最高500円までで何かプレゼントを買ってき
てみんなで歌を歌いながら順番にプレゼントを回すあれです。
今日は金曜日、学校の帰りに班でプレゼントを買いに行く予定でした。
班の構成は、ボク、B君(ハト仲間)、W君(整骨院)と女の子3人でした。
(この女の子3人の中にボクが密かに恋心を抱いていたHさんがいました)
計6このプレゼントを買いに行く予定でしたが、女子が男女別れて買いに行こ
うと言い、しょうがないのでボク達男3人で一緒に行く事になりました。
さて、プレゼントを買いに町まで出たまではいいのですが、W君が持ち前の散
財っぷりを早速発揮しゲーセンで先に遊ぼうといい出しました。
ボクとB君は断ったものの、ゲーセン前のポスターに「忍者プリンセス入荷」
のポスターがはってあり見事ボク達はゲーセンにゲットされてしまいました。
・・・そして1時間ほど遊んで気が付くとプレゼント用のお金を全て使い込ん
でいる自分に気が付きました。
僕「お金使っちゃったよぉ」
W「全部使ったの?馬鹿じゃない?」
僕「うん(いつか殺す)」
B「お金貸してよ〜お願いW君」
W「やだ。じゃあ俺、塾があるから帰んね」
そういうとW君は文房具店でノートと鉛筆をセットで購入し、プレゼント用に
梱包してもらうとそそくさと帰って行きました。
僕「60円・・・ボクの全財産だ」
B「80円・・・僕の全てだ」
2人で真剣に悩みました。140円で買えるもの・・・
僕「140円・・・何が買える?プレゼント用にさ」
B「カップラーメン位しか買えないね〜」
僕「う〜ん。あとはハトの餌くらいかぁ・・・」
B「ハト?・・ハト?・・いいんじゃねぇの・・ハト」
B「ハト絶対カワイイってば」
僕「そうだよねぇ。ハト可愛いよねぇ」
2人は迷わずM公園に向かい公園前の小鳥店でハトのエサ(100円)を購入
し、そして公園で餌をまきハトが来るのをじっと待ちました。
この時・・この行動が後にとんでもない事になるとは思いもしませんでした。

18名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:57
【クリスマスキャロル編 第2章 坊やだからさ】

B君の両親は夜の仕事で帰ってくるのが遅い、いわゆるB君はカギっ子でした。
ボク達は公園で捕まえた2匹のハトをB君宅にそのまま持ってきました。
B君の家には当時大流行のガンダムプラモデルがきちんと着色して飾ってあり、
彼の性格のまめさを表しているようでした。
僕[とりあえずどうする?ハト」
B「そうだなぁ、そこのガンプラの箱にとりあえず入れといて、後は・・・」
B「ビデオを見てから考えよう」
そういうとB君は今週録画分のガンダムのビデオを再生しだしました。
B「やっぱグフはかっこいいよなぁ、ムチがでるしな。」
僕「は?何言ってるの。シャア専用ザクが一番かっこいいよ」
B「馬鹿いえ!青い機体がシブイのがわかんねぇの?」
僕「赤のほうがカッコイイって!!」
ボク達はしょうがない事が原因で口喧嘩をはじめてしまいまいした。数分後・・
B「じゃあハトに色つけてみっか?絶対青が似合うって」
僕「いいだろう。赤のパワーをみせてやる。スプレーかして」
僕達はお互いがハトを1匹づつハコから出すと、ベランダにでてハトの体にスプ
レーで着色を開始しました。赤と青、不気味なカラーのハトがベランダで製造さ
れるのは時間の問題でした。
箱から首だけを出したハトが乾燥するまでの間、またガンダムネタがもとで喧嘩
をしていたのは秘密です。
乾燥後、仕上げにハトの背中に「シャア専用」という字と、「ランバラル」とい
う字をラッカー系塗料で書き込んだのは言うまでもありません。
なかなか筆がのらなくてなんかキタナイ字になってしまいましたが・・・。
そしてガンプラの箱にハトとパンくずを押し込み、軽く包装(家が自営業なんで
包装用紙は多量にある)し、裏側に空気穴を空けてラッピング完了です。
そして翌日それを手に2人で学校へ通学しました。
(朝方ハコを軽く振ると元気に動いていたので大丈夫だと確信しました)
教室に入ると隅の方にプレゼントの山があります。
みんなが持ってきた箱をそれぞれ重ねて置いているみたいです。
僕とB君はお互いの箱をなるべく後ろ側にそっと置くようにして、目立たないよ
う工作も怠りませんでした。
4時間目の授業中「ガサガサ・・クルックー」と箱が鳴いた時は、慌てて咳ばら
いをしてその場をごまかすという事も必要とされ、授業終了まですごく長い時間
と感じていた事を忘れません。
そして、掃除も終わりついにプレゼント交換会の時間になりました。
「ガンペリー発進!」

19名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:58
【クリスマスキャロル編 第3章 敗戦】

机を全て教室の端に寄せ、クラス全員のイスを教室の中心から円上に並べ
みんなが着席した時点でいよいよプレゼント交換会の始まりです。
T先生が全員に山積になったプレゼントを一人づつ配ります。
途中ボクの箱をT先生が手にした時、箱から音がしてヤバイと思ったのですが
T先生は気づかずそのまま配ってしまいました。
そして全てのプレゼントを配り終えた後いよいよ交換会の始まりです。
T「みなさん。プレゼントは行き渡りましたか?」
T「それでは歌を歌いながらプレゼントを順番に回して下さいね」
こうしてチープなクリスマスソングをBGMにプレゼント交換会がスタートしました。
2つの箱は皆の周りをぐるぐる回っています。誰もがそのハコを手にした時、その
不快な感触にハコを手元でまじまじと見ているようです。
そして演奏が終わり交換ストップの号令がかかりました。
ボクの箱はクラスでも存在感がなく、いつも一人で孤立している引き篭り予備軍
のK君の所に行き渡ってしまいました。
B君のハトは・・・事もあろうか同じ班のHさんの所へ・・カワイソHタン(;_;
T「さぁみなさん。プレゼントを開けてね」
プレゼント開封の時がやってきました。
みんなが一斉に箱を開け出し・・そしてすぐHさんの悲鳴が教室中に広がりました。
「キャァァアァァァァ」
HさんはB君の箱を開封してそのまま床に落としていました。
箱からは硬くなった青いハトが仰向けになって床に転がっています。
みんなの視点がそのハトに釘付けです。
T「・・・誰ですこんな可哀相な事をする人は!」
T先生が激怒してクラス全員を見渡しました。
思わず目を伏せるB君とボク。
その時、クラスで一番おとなしいはずのK君が大声を上げて叫びました。
右手には真っ赤なハトを、その首を捕まえて持っています。バタつくハト・・。
K「報復のつもりかよ!お前ら知ってたんだろ?俺がやってたのを!」
K「くそっ!」 ・・・その叫びは意味不明でした。
K君はそう言い残すと先生の制止を振り切り教室を走って出て行きました。
彼の座っていた席のにはきっちり〆られた赤いハトたん・・・南無。
そしてみんなが騒然としている中、ボクは自分に回ってきた箱を開封して驚きました。
ボク「あ”!?」
中からは血で真っ赤に染まった布にネコたんの首が・・・・ヒィィィ (;゚Д゚)//

モビルスーツの性能差が戦力の決定的な差である事を思い知らされた瞬間でした。

20名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 00:59
【クリスマスキャロル編 最終章 思い出の中で】

ネコの首はどうやらK君の仕業だったみたいです。
彼は自分の行った行為(ネコ殺害)を誰かが見ていてプレゼント交換会で自分に対し
嫌がらせをしていると勘違いをしていたようでした。

その日は一応全部のプレゼントを先生が確認した後で解散という形になりました。
結局この日、プレゼントとして出てきた異質なもの・・・
「猫の首」「ハト2匹」「ハムスター」「さぶ(藁」「志村けんのサイン」・・・

翌日は休日でしたが職員の緊急会議が学校であったみたいです。
そして月曜日の全校集会では、学校長より全生徒に向けた生き物マンセー的な演説が
ありました。(ちなみに校長の趣味はフィッシング・・・偽善者め)
K君は土曜日を堺に学校へ全く来なくなってしまった(結局卒業式も来る事はなかった)
彼が学校へ来なくなってから飼育小屋のウサギが殺されたり、花壇の花が全部捨てられ
たりする事件が頻繁に起こったような気がします。
ボクらのハト達も最終的にK君の責任にすりかえられました。と言うのはK君が日ごろ
から動物を虐待していたと言う事実がクラスメイトの口から明るみになった為です。
K君・・・君とは本当の友達になれたかもしれなかったね。

それとHさん。月曜日には普通に学校へ来ていました。
土曜日は例の一件でかなりヘコんでいましたがボクは同じ班だったのでやさしく接して
あげ、それがきっかけとなりHさんとは交際をするまでに至りました。
ボクに彼女まで持ってきてくれたハトたん。アリガトウ。

・・・・私のハト関連の事件は小学校卒業と同時に終わりました。

21名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 01:00

中、高、大学と普通の生活を送り、そして結婚・・・
(今の嫁は高校からの付き合いです。Hさんドコイッタノヨ〜)
幼なじみのKは現在九州でペットショップを開いています(藁
W君は整骨院を継いでいるがあんまりいい噂をききません。申告漏れがあったとか(藁
私は現在しがないリーマン生活を送っています。
子供にも恵まれ公園に行く機会もあり、そんな時公園にいるハトを見るたび思うのです。
「サビキ・・・持ってくればよかったな」
嫁は笑いながらこちらを見て言います。
「変な事件おこしたら即離婚ね。」
勝てねぇYO!

おわり

22名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 01:01
【外伝1:放課後だよハトミントン編 序章「絶対服従」】

ある梅雨の一日・・・
授業が終わりボクとB君はいつものように一緒に学校を後にしていました。
いつもより少し早い足取りです。この日は二人にとって特別な日でした。
前日に担任のT先生からボク達にお誘いがあったのです。
T「貴方達放課後ひま?よかったらバトミントン部に入らない?」
T「先生、バトミントン部の顧問になったのよ。部員まだ殆どいなくって・・」
T「貴方達いつも元気そうだから、頑張ってみないかな?」

突然のお誘いにボクとB君は少し戸惑いました。
しかしT先生の次の一言がボク達に選択の余地を与えませんでした。

T「いつも公園で動物いじめてるでしょ。ご両親悲しむわよ。」
ボク&B「あ”!?」
それはボクとB君だけしか知らないはずの出来事でした。
T「その元気を他の方向にぶつけなさいよ。ね。」
・・・こうしてボク達はバトミントン部に入る事を交換条件に、
T先生には永遠の沈黙を約束して頂いたのでした。
T「明日、お金あげるから貴方達のラケットと羽を買ってきて頂戴ね。」

そしてボク達は今日、先生より預かったお金を持って学校下のスポーツショップ
に向かっている・・・・・途中・・・でした

ボク達はT先生から預かった部費を片手にスポーツショップへと足を早めます。
途中駄菓子屋さんがあり、部費を片手に持ったボク達を誘惑していました。
「誘惑には負けないさ」この時はたしかにそう思っていたのです。

23名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 01:01
【放課後だよハトミントン編 「磁石の力」】

数分後、先生から預かっていた\3,000は見事に\900程度になっていました。
当時ブームだったスーパーカー消しゴムを箱買いしたのと、B君が鋼鉄ジーグの
メンコを箱買いしたのが原因でした。
・・・さすがに二人とも散財した後に冷静になりました。
ボク「どうするよ〜これじゃあラケット買えないよ〜」
B君「う〜怒られるね〜・・・・・あ・・・お?」
B君は困った表情で駄菓子屋店内を見回した時、何かに気がついたようでした。
B君「・・おい、ここにもラケット売ってるよ2本セットで」
それは、いかにも安っぽいおもちゃのバトミントンセットでした。
ボクとB君はしばらく考えましたが、もはや選択の余地はありません。
ボク&B「おばちゃん。その\680のラケット頂戴!!」
こうしてボク達はなんとかラケットを入手する事ができたのでした。
B君「あとは羽だね〜(藁」
ボク「もう\100位しか残ってないよぉ(藁」

ボク達はお菓子をボリボリ食べながら歩きます。しかし、その足取りは公園の方・・・
B君「ハニワ原人捕獲しますかぁ」
ボク「そうだね。」
二人とも分かっているのです。羽の無料入手方法を・・・。

B君「俺がやらなきゃ(バンババン)♪」
ボク「誰がやるのさ(バンババン)♪」
B君「今に見ていろハニワ原人♪」
ボク「全滅だ〜♪」

鋼鉄ジーグのメンコを二人で見ながら・・公園に向かう二人のその歩みは
とても力強いものでした。

公園についたボク達は、駄菓子屋で購入したベビースターラーメン(当時\20)をばらまきました。
大量に飛来してくるハトたん。B君はさっき購入したラケットを開封して素振りをしています。
B君「宗像コーチ・・・ひろみは・・サービスエースなら負けない!!」

24名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 01:02
【放課後だよハトミントン編 「熱い情熱」】

ハトたんがある程度集まった頃合いを見て、ボクはB君に伝えました。
ボク「ひろみ・・よくてよ。好きなだけおやりなさいな。」
B君「お蝶婦人・・・ありがとうございます!」
B君は片手にエサを持ち、後ろ手にはラケットを持ったままハトたんの方へと歩いて行きました。
そして彼は真横にラケットを構え・・・渾身の力で・・・
B君「うらぁぁぁ!!・・・スパーーーーン!!!」
バサバサバサッ!!一斉にハトが逃げました。そして舞う大量の羽・・
B君「宗像コーチやりました!!」
しかし、宗像コーチは既にB君のサービスエースをモロに食らってその場にはいません。
しばらくして銀杏の木の根本にコーチを発見したのですが、時すでに遅くご臨終を迎えられていました。
宗像コーチの頭は恥ずかしそうに通常曲がらぬ方向を向いており、
それはたくましく育った弟子に無言で何かを伝えているようでもありました。
「ひろみ・・よくやった」
きっとコーチはB君にそう伝えたかったに違いありません。
ボク達はそっと亡骸をお菓子の袋に入れ、学校で手厚く埋葬してあげる事にしその場を離れました。
もちろん散らばっている大量の羽も回収する事も忘れません、
そしてボク達は学校へと来た道を後にしました。 

学校へ戻ると体操服に着替えて中庭に向かいました。
バトミントン部はボクとB君含めても部員4名、まだ誰も来ていないらしく中庭にはボク達
2人以外の人影はありません。

25名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 01:03
【放課後だよハトミントン編 「必死だなヲイ」】

とりあえず部室の鍵を用務員から預かり部室内に入りました。内部を物色してるとお目当て
のラケット補修用のボンドが出てきたので、公園で拾ってきたハトの羽をや付属の安っぽい
シャトルにボンドで一つずつ丁寧に接着していきます・・・とその時T先生が部室に入って
きました。あわててメンコとスーパーカー消しゴムを隠すボク達。
T「どう?ラケット買えたの?」
ボク「・・・・うん買えました。」 B君「でも・・・」 
何かを言い出そうとしたB君を制してボクはT先生に話します。ある事無い事を・・・。
結局・・・必死な言い訳で、お金はラケットを購入した後に落としてしまった事になりました。
T「もう!何やってんのよ!・・・まぁいいわ中庭に行きましょう。」
T「ラケットとシャトル持ってきて」 先生は先に中庭まで歩いて行きます。
ボクとB君は二人顔を見合わせ、この都合の良い展開に感謝しました。
が、しかし! そこでボクは思い出しました。
中庭のベンチにお菓子の袋に入れたハトたんと、自分達のランドセルを置いている事を。
しかし時すでに遅く先生はベンチの上にあるランドセルに不信感を感じ歩み寄っていました。 


「貴方達・・ランドセルは部室に置きなさい」
先生は自分のラケットをベンチの上に置いて、ボク達のランドセルを無作為に持ち上げました。
そのランドセルをボク達に渡したあと、再びベンチに目を向けます。

26名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 01:04
【放課後だよハトミントン編 「大乱闘スマッシュブラザ−ズ」】

T「・・・これ・・・買い食いしていたの?_」
ポテトチップスの袋を見ながらボク達に話しかけました。
そして封の開いたポテトチップを鷲掴みにした瞬間、T先生は見た目と違うその重さに・・
T「何・・これ」 そう語ると袋の中に手を差し込んで中身を掴み出してしまいました。
取り出される首の骨が折れたハトたん(ぷらーん・・・ぷらーん)
T「ひ・・・ひっ」
ボクとB君はT先生の手のひらで、首をプラプラさせるハトたんを見て顔を真っ赤にさせてしまいました。
ハトを片手に持って硬直する先生、先生の掌の動き合わせて首をプラプラさせる
ハトの動きが滑稽で・・・笑いをこらえるボク達(グブッ・・プッ・プププ)
T「うわ・・」 小さな悲鳴と共にT先生はハトをそのまま放りなげてしまいました。
その時を待ちかねた様に、
B君が右手に持っていたラケットを一歩前に踏みだし渾身のフルスイングを行っていました。
B君「スマーーーーッシュ!! スパーーーーン」
それは、飛び散る羽が・・まるで雪の様にボク達をやさしく包んでいた午後の出来事でした。
本当はボクもやりたかったのに・・・。                    

ハトたんは中庭の記念碑に命中し、そのまま中庭の池に落ちてその場所を新たな住居としたみたいです。
先生は池で泳いでいるハトたんや、スマッシャーなB君よりも自分の手の臭いが酷く気になる
ようで、しきりに手をハンカチで拭っていました。

27名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 01:05
【放課後だよハトミントン編 「パンチドランカー」】

T「先生、手を洗ってくるから・・・それと貴方達、そのまま職員室に来なさい。」
・・・数分後・・・
ボク達は先生の前で事情を話しました。
毎年この次期にうちの小学校には知的障害者の方(あだ名:カルロス)が校内に乱入して、
歌を歌いながら勝手にゴミ拾いをして行くという珍事が発生しており、
今回のハト入りポテトはカルロスから貰ったことにしてその場をごまかす事に成功しました。
もっともスマッシュの件は激怒されましたが・・そしてその日そのまま帰宅となりました。
翌日、給食を食べていると友人のW君が
W君「おい、あいつまた来たぜ」
ボク&B君「お・・・・っく・・・・ッブブブブー」 ボクは牛乳を吐いてしまいました。
食事中の2F教室より中庭を見下ろせば、そこには首の折れたハトを右手で抱えたカルロスが・・
カルロス「あ”〜あ”〜、ぽっぽ〜 ぽっぽ〜 ハトさんぽっぽ〜ぽぉ♪」
左手をバタつかせながらカルロスはにこやかに羽ばたいていました。彼は翼を手に入れたのです。
必死で捕まえようとする体育教師。
笑顔で羽ばたくカルロス。それはまるで海辺を追いかけっこする恋人同士のようでした。

28名無しさん@ペット大嫌い:2003/02/07(金) 01:05
【放課後だよハトミントン編 エピローグ 「翼をもつ天使」】

それからカルロス(推定年齢40歳台)は2日間連続して学校に遊びに来ていました。
もちろん片手には首がプラプラしているハトたん。

・・・それから、最後にカルロスが学校に姿を見せてから2週間ほどたったある日。

給食を食べている時、窓の外より聞き覚えのある声・・・
「ぽっぽ〜ぽっぽ〜♪」
恐る恐る窓から中庭を見るボクとB君。
そこにはボロボロになった黒い、元ハトらしい首のない物体を持つカルロス。
そして、すごい勢いで駆けつける体育教師。

(まて〜カルロス〜・・・・あはは〜捕まえてごらんなさ〜い)

生き物の腐ったような臭いが、長い夏の始まりを予感させていました。

終わり

29名無しさん@ペット大嫌い:2003/10/04(土) 19:45
 ( (パラッパラッパ〜ラ♪パラッパラッパ〜ラ♪) ドッドッDQNで大爆笑〜♪
    `ー‐―V―――――――――――――――――――――――――――――
           ;:'´ (   クソスレ立ててる>>1さんを♪
        _....._{{ 〃`ー―――――V―――――――――――――――――――
      , - ' ,..、、.ヾ{{フ'⌒`ヽ、        (   藁ってちょうだい今日もまた♪
    /  ,:', -‐‐` ´ '´⌒ヽ ヾ:、   _....、、、、`ー――――V―――――――――――‐
.   ,'   ,'´ ,ィ ,ィ ,' ,   `ヽ',  ',-<´ ,     `ヽ.      ______        ..._
    ,'   .i  /|. /.| { i,  i,  }.  }_,,)) lニ二二ミヽ.、 ':, ,.: '´ ,_.....__`ヽ、    ,..-‐-、),...._
   ! |  ! .,'-.{ ! !|; |`、.}゙!.! |.  ! ヽ.l ./ ,!  ,,`ヾ:、 ':,  ./'´ ̄`ヾ、、ヽ,.:'´ ,:‐:、 ,.-、 ヽ.
   ', ', |Vァ=、゙、 `゙、!-_:ト,リ', l ! |   ゙レ__,〃_/リ  !.'; .} ./l_|___ノ! l `、 ',  / //`''} }.'; ',
    ヽ、', l:!Kノ}.     f:_.)i゙i: リ ! l ル' ̄`` ´-、,ノノ l l .!,;:=、`:.`:>=、.j,} |__人(( _ノノノ  |
     | l!iヾ- ' ,   .!__:ノ ゙ ,リ l リ'´ .|' ̄ヽ   __ `><ノ | {;:'ノ ノtrテ;、.Y ! ,--、   __`彡 ノ
.     ',|!!、    r‐┐   ` ノ' /,イ  !   __ , ⌒'/!| |  !.`ー‐'´, ゙じ' ノ ! h.   ._: ´ ソ).(
      'i!゙、ヽ、 ゙ー'  _, ィ,:',:''´ !  !、  ー'  ノイ ! | | !、  !フ `フ'リ ! ル'ヽ.._ _..、(ン ノ )
      ゙:、ィ、jヾー::: 'iヘ ノ',リ./! .| |ー`┬、' ´ 〃 l. トヾ、.゙`ィ'' ´ヽ、/// \二|`\ー‐‐'´
   ,、- '´ ヽ、゙、   { `>"、  !  ! !   | `>-、 | |、 ________∧______
  /\\    ',   }   //`ヽ|  ',.!゙、 !// ゙!/  ! ( 誰に〜も遠慮はいりません♪

30名無しさん@ペット大嫌い:2004/02/18(水) 03:13
激おもしろいです。ぜひ続編を!

31としあき:2004/05/22(土) 23:42
・・・なあ、こんな滅多に人が来ないような掲示板に、こんなバカみたいな
長文書いてるスレ主って、よっぽど暇人なのか?何が目的なんだ?


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