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レーティングハンドブック
1
:
事務局
:2015/05/16(土) 04:09:39
レーティングハンドブック
2
:
事務局
:2015/05/16(土) 04:10:07
1 名前:松田[] 投稿日:2002/12/27(金) 09:45:00 ID:
レーティング制度を分かりやすく解説するスレッドです。
2 名前:松田[] 投稿日:2002/12/30(月) 09:23:00 ID:
●レーティング計算早見表(アマ連の場合)
点差 勝 者 敗 者
上位 下位 上位 下位
0〜12 +16 -16
13〜37 +15 +17 -17 -15
38〜62 +14 +18 -18 -14
63〜87 +13 +19 -19 -13
88〜112 +12 +20 -20 -12
113〜137 +11 +21 -21 -11
138〜162 +10 +22 -22 -10
163〜187 + 9 +23 -23 - 9
188〜212 + 8 +24 -24 - 8
213〜237 + 7 +25 -25 - 7
238〜262 + 6 +26 -26 - 6
263〜287 + 5 +27 -27 - 5
288〜312 + 4 +28 -28 - 4
313〜337 + 3 +29 -29 - 3
338〜362 + 2 +30 -30 - 2
363〜 + 1 +31 -31 - 1
3 名前:アマ連[] 投稿日:2002/12/31(火) 10:54:00 ID:
公認レーティング段級位換算表(目安)
点 数 段級位(目安)
2500 六段 GC戦優勝又は日本一(2〜3回以上)
2400 五段 日本一(1回以上)及び全国大会ベスト4常連者
23〜2200 四段 全国大会ベスト8経験者(2〜3回以上)大都市の県代表常連者
21〜2000 三段 大都市以外の県代表常連者・大都市以外の県代表経験者
19〜1800 二段 初段の人に勝率7割くらい……3勝1敗(30局)
17〜1600 初段 1級の人に2勝1敗の成績(30局)
1500 1級
1400 2級 初段の人に香落 +100
1300 3級 初段の人に角落 +250
1200 4級 初段の人に飛落 +350
1100 5級 初段の人に飛香落 +450
1000 6級 初段の人に二枚落 +600
900 7級
800 8級
700 9級
600 10級
500 11級
400 12級
300 13級
200 14級
100 15級 入門者
3
:
事務局
:2015/05/16(土) 04:10:29
4 名前:ごん[] 投稿日:2003/02/08(土) 11:44:00 ID:
レーティング制度のもとになる考え方(確率論の話)
私が提案する「勝率理論」と言うのは、チェスや将棋でのゲームではなく、「ブラックボックスから玉を取り出すゲーム」です。
つまり、Aさんは玉を1個(赤)持っている、Bさんは3個(青)持っており、外から中が見れない箱の中に玉を全部入れて、「公平な」審判員が、玉を箱の中から1個取り出す。
A:B=1:3
A・・・○ B・・・●●●
赤が出ればAの勝ち、青が出ればBの勝ちです。
このようなゲームをくりかえせば、A:Bの勝率は1:3になります。
B:Cも同様なゲームをして、1:3になるとすると、Cは玉を9個(黄)持っていることになります。
B:C=1:3
B・・・●●● C・・・○○○○○○○○○
すると、A:Cが玉取りをすると、以上のことから、
A・・・○ C・・・○○○○○○○○○ ということになりますから、A:Cが玉取りゲームをすると1:9になることが推測されます。
結論 A:C=1:9
5 名前:事務局[] 投稿日:2004/05/01(土) 21:35:00 ID:
将棋教室運営マニュアル
〜レーティング運営にかかわって〜
将棋教室の運営にあたっては、若年層が参加するので、決して安易に持点を級位に換算するような運営をしてはならない。
運営者は次の手順で計算を進めていく。
①参加者のポイントを決定する。
②ポイントにより「級位」を決定する。
③級位により持点を設定、または修正する。
④持点を計算する。
⑤さらに持点を修正し、参加者に公表する。
(1)ポイントは級位と連動できるように、数が多ければ低級者、数が少ないほど上級者とし、駒落ち戦での手合いは、このポイントで決定する。
理想的には、「ポイント=級位」であるのが良い。
しかし、実際の運営にあたっては、教室への参加者層や参加人数によって、かなり異なってくる。
例えば、将棋のルールを覚えた年少の子どもを対局に参加させるととなると、初心者は「玉を詰ます」ことができないので、どんなに駒落ちでハンディキャップを与えても、ポイントは低く設定しないといけない。
しかし、多人数をかかえる教室では、1回の教室で超初心者同士の対戦を多く組めるので、駒落ち戦の機会が減り、それにともなって、ポイントの上下の幅を減らしたとしても十分に運営が可能である。
6 名前:事務局[] 投稿日:2006/05/28(日) 21:38:00 ID:
100m競技など走力を絶対評価するには、ストップウオッチで測ります。
走り幅跳びなどの跳躍力を絶対評価するには、巻尺で測ります。
でも、テニスとか野球とか、チェスとか囲碁・将棋などの実力は「総合力」ですよね。
ですから、適当な測定器具がありません。
それで、棋力測定として考え出されたのが、レーティングです。
その競技種目に合致したレーティング制度を構築すれば、プレイヤーの棋力を測定(「絶対」評価)できます。
しかし、Rを計算するためには、どの種目であっても、他人との試合結果が必要です。
したがって、レーティングは「純粋な絶対評価」になりません。
どうしても、「相対的な絶対評価」とならざるを得ません。
強力な将棋ソフトが完成した暁には、将棋の棋力も絶対評価ができる時代が来るかも知れませんが、・・・。
4
:
事務局
:2015/05/16(土) 04:10:47
7 名前:名無しさん[] 投稿日:2006/07/07(金) 22:50:00 ID:
それの元となる得点はある意味絶対的な評価である。
しかし、それらは相対的に算出されている。
8 名前:事務局[] 投稿日:2007/01/16(火) 13:39:00 ID:
●「点差dr」と「勝率We」を変換する式(76%方式で説明)
▽点差→勝率
We=1/(10^(-dr/400)+1)
▽勝率→点差
dr=400*log(W/L)
dr=400*log(p/(1-p))
W:勝数 L:敗数 p:勝率
▽尺度
0 100 200(点)
|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|
0% 64% 76%
5
:
事務局
:2015/05/16(土) 04:11:05
9 名前:事務局[] 投稿日:2007/01/17(水) 13:47:00 ID:
●「点差dr」と「勝率We」を変換する式(75%方式)
▽点差→勝率
We=1/(3^(-dr/200)+1)
▽勝率→点差
dr=200*log3(W/L)
dr=200*log3(p/(1-p))
W:勝数 L:敗数 p:勝率
▽尺度
0 100 200(点)
|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|
0% 63% 75%
6
:
事務局
:2015/05/16(土) 04:11:24
10 名前:事務局[] 投稿日:2014/11/28(金) 17:14:05 ID:ca17264b7
(話題)2014
将棋の羽生善治がチェス元世界王者とチェス対決 結果は完敗
将棋の羽生善治棋聖(44)=名人・王位・王座=が11月28日、東京都内で来日中のチェスの元世界王者、ガルリ・カスパロフさん(51)とチェスで対戦。先手と後手を入れ替えて2局戦い、羽生棋聖が連敗した。羽生棋聖は「実力の差をまざまざと見せつけられました」と完敗の弁。
カスパロフさんは1997年、IBMのコンピューター「ディープブルー」に歴史的敗北を喫したことで知られる。一方の羽生棋聖は、将棋の合間にしばしば趣味のチェスで海外に遠征するなどして腕を磨いており、現在は日本ランキング1位。
この日の対局は持ち時間各25分、ハンデなしで行われた。エキシビションとはいえ、両者とも両ヒジを突いて両手をほほに当てて熟考する真剣さ。チェスの実力はレーティングで評価される。引退して10年になるカスパロフさんは2800超、羽生棋聖は2400、解説の元日本チャンピオン、塩見亮さんによると「400差は絶望的なんですけど、羽生さんがツボにはまれば一発はある」と番狂わせを期待していた。
今回の対局は、プロ棋士とコンピューターソフトが戦う「将棋電王戦」の記念イベントとして実施された。
▽産経新聞より
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141128-00000537-san-cul.view-000
元チェス世界チャンピオンのガルリ・カスパロフ(左)とチェスの対決をする羽生善治=28日午前、東京都港区のニコファーレ(写真:産経新聞)
7
:
事務局
:2015/05/16(土) 04:11:43
11 名前:事務局[] 投稿日:2014/11/29(土) 10:15:02 ID:b1bbbf475
>>10
上記の記事中「レーティング400点差は絶望的なんです」ということですが・・・
このことに、説明をしておきます。
国際チェス連盟のレーティング制度は、理論的には
400点差・・・下位者が勝つ確率=1:10となっています。
これは、もちろん理論的な確率で、実際に羽生さんとカスパロフさんが対戦してみないと実際の勝率がどうであるかは分かりません。
アマチュア将棋連盟はチェスに倣ってレーティング制度を取り入れましたが、アマ連の場合は、
400点差・・・下位者が勝つ確率=1:9(アマ連)
と、なっています。
なぜ、国際チェス連盟とアマ連理論勝率が違うかと言うと、簡単に言えば、1:9のほうが、参加者の点数計算するのに楽だからです。
8
:
事務局
:2015/05/16(土) 04:12:07
12 名前:無名棋士さん@chs[] 投稿日:2014/12/01(月) 17:29:48 ID:aaf49ceb3
情報処理学会の以下の論文によると羽生・大山のレーティング差は230ということだが、230点差だと下位者が勝つ確率はどうなるのだろう。
https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=106492&item_no=1&page_id=13&block_id=8
実際の対局結果だと6:4ぐらいで羽生のようだが。
13 名前:事務局[] 投稿日:2014/12/03(水) 16:09:51 ID:1fa599e84
>>12
>230点差だと下位者が勝つ確率はどうなるのだろう。
【簡易計算】
230点÷400=0.575
1+0.575=1.575
1.575÷2=0.7875
勝率に換算すると、羽生さんの78.75%ですね。
勝敗比率だと、約3.7:1(約11勝3敗ペース)ですね。
あくまでも、簡易計算だけど。
9
:
事務局
:2015/05/16(土) 04:13:05
14 名前:無名棋士さん@chs[] 投稿日:2014/12/05(金) 00:24:58 ID:ec07e225e
>>13
計算、ありがとうございます。
ところで、このスレッドの書き込み6で
>>強力な将棋ソフトが完成した暁には、将棋の棋力も絶対評価ができる時代が来るかも知れませんが、・・・。
と書かれていますよね。2006年の書き込みです。
現在2014年、その時代が来ているような・・・。
その人が指した棋譜をいくつか読み込ませると
棋譜解析して棋力を診断してくれるソフトは
今でもつくれるはず。
10
:
事務局
:2015/12/28(月) 10:14:41
レーティングの計算式について問い合わせがあったので、掲示板で紹介しておきます。
レーティングの計算式(アマ連式の場合)
▽1局だけの計算
○勝った場合
(新持点)=(旧持点)+16+0.04×((相手の持点)―(旧持点))
●負けた場合
(新持点)=(旧持点)+16-0.04×((相手の持点)―(旧持点))
ただし、小数点以下は四捨五入
また、((相手の持点)ー(旧持点))が、388点以上の場合は、387点として計算する。
11
:
事務局
:2017/11/12(日) 13:36:59
アマチュア将棋連盟発行の「アマレン」で、レーティング制度に関することでの連載を始めましたので、掲示板にも掲載しておきます。
【2017年11月掲載分】
●レーティング制度の考察●
レーティングの歴史(一)
レーティングとは、将棋などの二人で行う競技における実力の測定値を算出する制度である。もともとの発祥はチェス界であり、現在は、チェス愛好家の強さを示す指標として公式レーティングが世界中で採用されている。
日本国内では、1977年に日本アマチュア将棋連盟が設立された際に、将棋のレーティングが始まっている。
以下、簡単なレーティング制度の歴史を紹介する。
チェス界の記事を参考にすると、1891年にブラムフィット(Brumfitt)という人物が英国チェスマガジンにレーティングの必要性を説いたのが始まりだそうだ。
だが、当初は散発的に試みられただけで、本格的にレーティングが発展したのは第二次大戦後の事である。
1948年に、アントン・ホスリンガー(Anton Hoesslinger)という人物が彼の出身地であるババリア地方の町インゴルシュタットに因んで「インゴ・システム」を発案した。
彼は郵政官吏として各地を歴訪し、仕事ついでにチェスも楽しんだ。
行く先々で常に未知の棋力の対戦者と出会っても、自分の相対的棋力を計る方法はないものかと模索し、インゴ・システムを開発したという。
ドイツのレーティング制度はインゴを基礎に発展し、長らく普及した。
1950年代に入るとケン・ハークネスがアメリカ連盟用にハークネス・システムを開発する。
実は、ほぼ30年後にこのシステムを参考にしてアマ将棋連盟が将棋のレーティングを始めることになる。
英国ではリチャード・クラーク卿のレーティングが使われ、米国ではグリックマン教授開発のグリッコ(Glicko)システムが採用されている。
このような時に登場したのが、ハンガリー生まれでアメリカの大学教授であるアルパド・イロ(Arpad E. Elo)である。
12
:
事務局
:2017/12/11(月) 19:53:43
2.イロの登場(アマレン12月号掲載分)
イロはチェス界で信望が厚く、本人不在のまま1935年にアメリカチェス連盟の会長に選出されている。そして、1959年にハークネス・システムより精度の高いレーティング制度の開発を依頼され、イロの発案したシステムは1960年に採用された。彼の提唱したシステムはハークネ・スシステムより正確で公平だという事ですぐに認知され、1970年には国際チェス連盟もイロ・システムを採用している。
イロは1980年ごろまでは、なんと当初は紙と鉛筆で、後には卓上計算機で国際チェス連盟のレーティングの計算を一手に引き受けていたという。
1978年には著書を著し、イロ・システムを発表した。この本の中で、彼は棋力算出に正規分布曲線から得られる数値を使い、過去からその当時に至るまでに輩出した世界の476人の偉大なチェスプレイヤーの格付けをした。
ところがその後、イロ・システムは統計的な解析をみると、チェスの技量・実力は正規分布しているとの確証は得られず、イロのモデルに比べてより弱い人が勝つ確率が高い事が分かったのである。
その結果アメリカ連盟も国際チェス連盟も計算が簡明にできるロジスティック分布に基づいた計算方式に移行した。
しかし、それでもレーティング制度の中でイロの果たした功績は大きく、両機関ともそれを称え、基本的な面ではイロ・システムを継承し発展させてきている。
現在は、アメリカ連盟では、レーティングの計算に際しては、各種のデータ、つまり、選手の年齢とか未対局の期間の長さとかトーナメントの対局様式などを加味することで、さらに精度を増した計算方式が開発されている。
国際的なレーティングシステムの普及で、2003年には国際的な競技会で活躍する2000点以上を中心としたFIDEのレーティング保持者は4万人を超え、日本チェス協会でもこの国際レーティングに合致させると同時に、より下位の初級者までを網羅する日本国内のレーティング制度を発足させ、現在に至っている。
13
:
事務局
:2017/12/31(日) 16:33:39
3.日本国内の将棋レーティング
チェス界でレーティング制度が19世紀後半に始まったレーティング制度が、1960年にイロシステムの採用により、国際的に普及し、日本国内でもJCAのレーティングの採用で、国内のレーティングが始まった。
そして、日本の将棋界ではアマチュア将棋連盟を設立し、1979年将棋界でもレーティングが全国的に普及することになる。
① アマチュア将棋連盟
日本の将棋界では、1977年にアマチュア将棋連盟が関則可さんらにより設立された。
都内の立川将棋センター内に事務局を置き、月刊誌「将棋ジャーナル」を創刊。一般書店でも販売を行いユニークな誌面を提供していた。
同年、朝日新聞社主催にて、アマチュア初の挑戦制の棋戦「朝日アマ名人戦」を開始する。
そして1979年「レーティング」を基本とした棋戦「全国レーティング選手権」が開始されたのである。アマ連設立と同時に、運営の目玉としてレーティング制度を取り入れた。
イロシステムの登場後、約20年で将棋界に導入されたことになる。
ただし、アマ連の採用したレーティング制度は、イロシステムを簡略化して模倣したもので、参加者の持点計算はイロシステム以前のハークネスシステムと同じ旧式の制度であった。
制度が整っているチェス界に比べて、旧式の制度を導入した将棋界では、新たな参加者についての計算式が採用されないまま現在に至っており、参加者の初期点はレーティング大会を開催する世話役の申告に頼っている。
しかし、将棋の対局の参加者の実力を数値化し、毎月ランキングが発表され、数年の間にアマ連主催のレーティングは全国に広がった。
② 東京将棋連盟
その後東京将棋連盟が東京地区でレーティング制度を発足させた。
アマ連とは別名称(ランキング)で点数基準も違う。
通常の計算は12点式で、参加者の初期点は一律1500点スタートだった。
計算される棋戦の棋戦が限られており、十分に普及しないまま現在に至っている。
③インターネット将棋道場倶楽部24
1990年代からは、インターネットでレーティングを導入されることが盛んに行われるようになり、特に1998年に開始された「インターネット将棋道場倶楽部24」のレーティングは「アマチュア将棋連盟公認」という銘を冠し、現在でも莫大な人気を呼ぶインターネット道場に成長している。
計算式はアマ連と同じだが、初期点は自己申告であり、申告後は1局ごとに自動計算が繰り返されるわけだから、トップの点数が制御できず、点数がインフレになっているのは大きな課題である。
また、倶楽部24の中には、2002年から近代将棋道場も併設されていた時期もあり、実名のレーティングも行われていたが、近代将棋の休刊とともに、道場も閉鎖された。
(以上、アマレン1月号へ掲載したものに、加筆してUPしました)
14
:
事務局
:2018/07/16(月) 16:30:51
レーティングの定義
レーティングとはいかなるものかを整理しておく。
●レーティング
1対1で対戦する競技での選手の実力を4桁の数値で表す制度。日本語に訳せば「格付け」である。レーティングはもともとが競技者のランキングを得るための制度であり、個々の選手のレーティングを点数順に並べるとランキングが得られる。
●イロレーティング
選手の対戦結果をもとに、200点差=上位勝率76%を基準として、勝率を点数に換算して実力を表示する制度のこと。競技の種類は問わない。ランキングは順位だけが有効なのに比べ、イロレーティングは点数順に並べれば選手のランキングを得られると同時に、お互いの選手同士の点差から、期待勝率が算出できるのが特徴である。
持点計算のしくみは、ある選手が複数の対戦相手から5割の勝率を挙げれば、対戦相手の持点の平均値が選手の持点になる。選手の勝率が偏る場合は、対戦相手の持点に対戦相手から得られた勝率分の点数を加算して算出する。例えば50人と対戦し、仮に対戦相手の持点の平均点が1800点とする。50局で仮に38勝すれば(勝率76%)平均値より200点が加算されて2000点がつき、12勝(勝率24%)しか勝ちが得られなかったら200点減算されて持点は1600点と「格付け」されるというのが基本的な計算方式である。
●将棋レーティング
イロシステムを簡略化したもので、最初の持点は主催者が与え、通常の点数計算は、選手同士が対戦して勝てば点数が上がり、負ければ点数が下がるという計算方式である。通常の計算では、同じ点数の相手だと±16点のやりとり。200点差の対戦だと、8点:24点(25%対75%)の点数のやりとりが常時行われている。
棋界全体の点数幅は、初心者が「0点」程度、羽生永世七冠などの棋界のトップが2800点とする将棋界専用のレーティング制度である。
選手全体の上下の点数は、その主催する競技団体が運用しながら適切な目安を設定することになる。常識的には、2000点を一流選手と一般選手の区切り目とするのが、運営する側にとっても、参加する側にとっても分かりやすい。そして、基準から上方のアマ選手やプロ棋士の持点を位置づけ、下方に向かっては初心者までを網羅できれば上出来の制度ということになろうか。(アマレン2月号掲載分)
15
:
事務局
:2019/12/18(水) 20:54:56
200点差勝率76%の謎
●イロシステムは、なぜ、200点差を上位勝率76%としているのだろうか。
結論から言うと、イロシステムは10進法を採っているからだ。
つまり、200点差での対戦では下位:上位の勝率比が24%:76%となるのだが、その出所は「勝率比1:√10」なのであり、これが実力測定の基本的な尺度となっている。手元に電卓があれば1:√10は百分率では24:76になることを確かめられたら良い。イロレーティングで200点差を上位76%と設定しておけば、200点差の2倍の400点差ではちょうど1:10、800点差では1:100という勝敗比率となり、とても計算に便利である。
>>14
で説明したように、2000点を一流選手の基準とし、1:10の勝率差を持つプロ棋士が2400点、さらに400点上位の羽生永世七冠は、アマ一流選手から見れば1:100の勝率差にある実力の持ち主と言うことになる。
アマ連採用のレーティングでは200点差の対戦は、上位が勝てば+8点、下位が勝てば+24点と32点を1:3で分配するしくみになっている。日常的な計算では、点差の離れた対戦では概数にまるめるから良いとしても、このままの比率で点差を勝率に換算したら、400点差では1:9、800点差では1:81となり、分かりにくいことになってしまう。
点差と勝敗比率の関係は下位に向かっても同じことで、A級上位者の2000点者から見て、B級1600点者とは10:1の勝率差、C級1200点者とは100:1、800点者とは1,000:1ということになる。実際には、各県での中級者や初級者は全国的には交流しにくく、直接対決の場はないかと思う。しかし、各県ごとに県代表者を中核にして、下方に向かってこの「200点差=1:√10」の勝率比で区切っていけば、将棋界全体のレーティング制度が出来上がるということなのである。
実際には、このような点差の離れた計算が、全国の道場や将棋教室までうまく当てはまるとは到底思えないし、羽生七冠が超初心者との勝敗比率が10,000,000:1というのも、現実離れしていて、証明することは不可能なことなのだが、将棋界全体の実力分布についてはおおよそのイメージがわいてくると思う。
16
:
事務局
:2020/04/17(金) 15:58:36
●アマチュア棋界のレーティング
以前に比べて、2400点を突破している方の人数が減ってきているように思う。
もちろん、これはアマトップの実力が下がっているのではなく、長年のアマ連の点数計算の仕方に関わったことではある。
現在、2400点を超えているのは5人だけ。
ベスト5を掲載する。
以下、アマ全国29位が2300点。
88位が2200点。
女性については、2019年度中にアマプロ戦6勝3敗の好成績の野原未蘭さん(富山)が、レーティングは2026点と目立っている。
アマチュアレーティング(アマ連)
1 中川慧梧(東京) 2445
2 井上輝彦(愛知) 2440
3 清水上徹(埼玉) 2433
4 小山怜央(神奈川) 2424
5 田中佳久(山口) 2409
2300点台・・・24名
2200点台・・・59名
17
:
事務局
:2020/04/20(月) 14:36:18
●プロ棋士のレーティング
プロ棋士の持点はあくまでも推計である。
推計するのに、アマプロ戦のデータを使ったので、計算方法を簡単に説明する。
昨年度に行われたアマプロ戦は43局。
結果はアマの14勝29敗。この勝率を1式で点差に換算すると、約130点差。
アマ側のアマ連のレーティングの平均値は2265点であるので、プロ棋士のレーティングは、単純に計算するとプロの出場者の平均値は約2400点ということになる。
それにプロのトップは400点上積みするので、トップは2800点辺りということなのだ。
プロ棋士は現在167名で、その平均は2500点辺りか。
平均点より300点上がトップだから、その反対に2200点辺りがプロの最下辺だと推計している。
18
:
事務局
:2020/04/21(火) 10:47:22
プロ棋士レーティング
1 藤井聡太七段 2815
2 渡辺明三冠 2805
3 永瀬拓矢二冠 2800
4 豊島将之竜王名人 2794
5 菅井竜也八段 2720
6 千田翔太七段 2715
7 羽生善治九段 2705
8 広瀬章人八段 2685
9 斎藤慎太郎八段 2675
10 佐々木大地五段 2665
2020年4月1日現在
勝率8割を維持する藤井聡太七段がトップに立ったようだ。
掲載にあたって、現在のアマ連のアマチュアの点数に合致させるように、最近のアマプロ戦の出場者の持点を参考にして、アマ連の持点にかぶさるようにプロを乗せてみた。
プロ棋士レーティングをアマ連の持点を基準にしたとすれば、次の尺度があてはまる。
アマのトップは2400点で、プロのトップとは約400点差。
勝率に換算すると約10対1である。
持点2000点のアマから見るとプロトップまで800点差、つまり、100対1の勝率差と言うことになるのである。
19
:
事務局
:2020/04/23(木) 11:49:35
●女性プロのレーティング
里見香奈プロと西山朋佳プロの2強が断トツ。
昨年度は男性棋士を相手に、二人で17勝15敗の成績を挙げている。
よって、理屈上、男性出場棋士の平均より、二人のレーティングは上まわっていることになる。
二人は、男性棋士の平均点から推計で2400点と2385点である。
▽女流プロ(推定値)
1 里見香奈四冠 2400
2 西山朋佳三冠 2385
20
:
事務局
:2020/05/19(火) 11:10:22
●全国女子アマ公認レーティング10傑
女子アマについては、アマ連公認の対局を30局以上消化している人を抽出した。
2000点台は2人のみ。
奨励会退会後、好調を維持する磯谷祐維さん(岐阜)が断トツ1位で2149点。
前年度アマプロ戦6勝3敗の好成績の野原未蘭さん(富山)が2026点と目立っている。
アマ公認レーティング 全国女子10傑 30局以上
順位 氏名 住所 持点 対局数
1 磯谷祐維 岐阜 2149 379
2 野原未蘭 富山 2026 369
3 森本理子 愛知 1983 242
4 吉川惠 広島 1855 861
5 堀綾乃 東京 1848 33
6 木村野乃花 愛知 1831 509
7 川西彩遥 広島 1813 708
8 岩佐美帆子 岐阜 1799 65
9 酒井彩花 香川 1766 31
10 石井萌夢 広島 1751 434
2020年5月10日現在
21
:
事務局
:2023/10/10(火) 21:29:12
「チェス、将棋…ボードゲーム界に「男女格差」が残る理由・・・」
大谷百合絵さんの論説の一部に、レーティングに関連する記事がありましたので、参考までにUPしておきます。
▽日本チェス連盟の説明
「チェスは、すべてのプレーヤーの実力を“レーティング”という統一された数値指標で把握する仕組みが確立されています。
各国の男性トップ選手10名と、女性トップ選手10名のレーティングの平均を比較すると、ほとんどの国において約300点の差がある。
これは理論上、男性の勝率が約80%となる点数差です。
今回のFIDEの決定は、数値上明らかになっている男女の実力差を踏まえたものだと捉えています」
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