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2016年上半期第6期レビュー投稿掲示板(6月20日締め切り)

1やっすん:2016/05/25(水) 10:58:03
2016年度レビューワー制度詳細はコチラ

http://blog.livedoor.jp/worldrubber-ten/archives/1399519.html

2バルサミコ:2016/06/09(木) 01:14:39
V15エキストラ バルサミコ
●自己紹介
普段はALCに粘着を使っていますが、前々からV15シリーズに興味があったもののレビューが少なく、知り合いのラケットで打ちこんだ感想を書いていきます。

使用時組み合わせ
ラケット:剛力
Fラバー:V15エキストラ 2.0
Bラバー:LSD
プラボール(ニッタクJトップ)使用

●おおまかなイメージ
ラザントシリーズ、ラクザシリーズ、ファスタークシリーズ、オメガシリーズとドイツラバーは数多く打ってきましたが、どれにも似つかわない独特の打球感、独特の性能があります。オリジナリティー溢れる逸品。よくじゃじゃ馬といわれるが、2.0で使用したのもあってか使いやすく、スピード卓球をしたい前陣向け。
●詳細レビュー
フラット系:直線的な弾道。ボールを持つ感覚があるものの、もっこりと弧線を描くドイツ系の感覚とは違う。シートに食い込む感じがあり、狙ったコースに向かってネット近くを低弾道で飛び出し、コントロールしやすい。また、軽打〜強打のスピード幅は大きいが、スピード帯としては早め。強打は硬いスポンジも相まってか、エネルギーロスもなくスピードに直結する。ドライブや、微妙な回転に対しても回転の影響を受けづらく、叩きやすい。前陣で早い打点でブロックやカウンター、プッシュを多用するプレイヤーにオススメ。
ドライブ系:フラット同様の感想。フォアドライブでも突き刺さるように低い弾道で、回転もシートで持ってから放すため十分な回転が乗る。ラバーも2.0なのもあるかもしれないが安定して強いボールを打てる。連打が非常にやりやすく、前で打ち始めたら適当に振ってもあたりさえすれば入る印象。
バックドライブに関しては真逆の印象で、エネルギーロスを感じた。シートで食い込んでからスポンジの弾性で飛び出す感覚が少なくネットミスが多い。食い込ませて打つよりかは回転をかけて飛ばすようにバックドライブをするプレイヤーにオススメ。一発強打スタイルよりかは、回転をかけるバックバックで先手をとり、プッシュでチャンスボールを狙うスタイルの卓球にはこのラバーの特性が合うだろう。
サーブ系:長短つけやすく、回転差もつけやすい。速いロングサーブも比較的出しやすい。
レシーブ系:
フリック系は前述したように、バックフォア共にやりやすい。
ツッツキは食い込ませても飛距離が出づらく安定してすることが可能。
ストップも早い打点でとれるならぶっとびにくい。
チキータはスピード系なら私の感覚としてはやりづらかったが、回転系ならば食い込ませずに擦るようにすれば安定して回転量のあるボールを出すことができる。
●まとめ
フォアで使いたいラバーで、いつもは球が弱い人でもこのラバーさえ使えば、県の上位高校生のようなギュンギュンしたボールが簡単に出せる。エネルギーロスが少ないため、ボールの質としては重めになる。また、回転に鈍感でなんでもかんでも強打しやすい。バックで使いたい性能であるが、ドライブ強打をしたい場合は弾性のあるラケットの使用は必須と考える。
弾道が低いのもあって下がるプレイヤーよりかは前陣プレイヤー向けで、スピードボールで決めたい方、これからそうしたスタイルを目指したい方にオススメ。
セルロイド時代のテナジーのドーピング効果を彷彿とさせるような、使用者の卓球を明らかに変える性能がこのラバーにあります。といってもいきなり厚さMAXの使用は薦めません。無難に2.0など簡単に扱える厚みがおすすめです。このラバーを使ったら誰もが、嫌でも現代卓球をすることになります。ラバーに卓球が支配されるというのも一興かもしれませんよ。

3お卓流:2016/06/12(日) 19:14:15
ファスタークG-1 (ニッタク)

・自己紹介
卓球歴 1年 まだ卓球歴はすくないですが、頑張って書いてみます。
戦型 中ペン 前陣速攻型ですが、時々中陣にさがってドライブを打ちます。

・試打時の用具
ラケット 馬林エキストラオフェンシブ
ラバー フォア ファスタークG-1 赤(特厚)
    バック オメガⅤプロ 黒(厚)

・ドライブ
上回転に対するドライブでは軽い力でしっかりとシートにボールを食い込ませることができ、前陣での速いテンポのラリーや中陣でのドライブの引き合いで相手コートにのびるような回転のかかったボールをスリップせずに打つことができます。
ツッツキに対するドライブではスピードドライブで相手をうちぬいたり、ループドライブで次へのつなぎ球にしたりすることが可能。カットに対してのカットうちでは、シートによくボールを食い込ませることでぶちぎれたカットでも持ち上げることができるため次につなげることができます。
この中で僕が注目して欲しいと思うポイントはツッツキに対するドライブです。
これは初心者に特に多いことだとは思いますが、誰でも1回は下回転に対するドライブで頭を悩ませることがあると思います。ですが、このラバーにはスポンジ硬度37.5度というやわらかめのスポンジとグリップ力のあるシートが組み合わさっています。そのため初心者でも気軽に下回転サーブを出してから3球目攻撃というパターンで攻めても大丈夫なほどに上達の過程としていいラバーだと思います。

・スマッシュ
スマッシュでは安定性のあるラバーだけあって、ボールを打つ瞬間はボールをラバー全体でつかむような感覚で前にとばすということが可能になります。なので、是非気軽に1回打ってみてください。

・ブロック
ブロックは先ほど紹介したスマッシュと同じようにしっかりボールをラバーにしっかりと食い込ませ、相手のドライブを止めることが可能です。

・台上技術
フリックや台上ドライブでは、やわらかいラバーですので、少し相手の回転を受けやすい分ミスが多くなります。ですが、相手コートに入れることができればとてもいい隙をつくることができるのでいいと思います。
ストップやツッツキでは安定したよく回転のかかったボールを打つことができるので安心してドライブのミスが多い人でもツッツキやストップをすることができます。

・サーブ、レシーブ
サーブではシートでボールをつかんで回転をかけると、よくぶちぎれたサーブが出せます。また、グリップ力があるのでサーブミスが多い人でもサーブミスを恐れず、いいサーブをたくさんうつことができるようになると思います。
レシーブでは回転の影響をうけやすいためレシーブミスには十分に注意してください。ですが、サーブと同じように回転をかけることが可能です。

・まとめ
ファスタークG-1はとても高性能なラバーです。ですが、誰でも年齢、実力関係なく幅広く対応していてとても使いやすいラバーでもあります。なので、まだ卓球を始めたばかりの方でも卓球歴の長い方でもいろんな人におすすめしたいラバーです。
今回は僕の初めてのラバーレビューを読んでいただきありがとうございました。このラバーに興味のある方は是非使ってみてください。本当にありがとうございました。

4しん:2016/06/17(金) 06:17:28
太陽プロ極薄皮付きブルー

シェークのバック面に使用
使用ラケット レッドローズ マリンエキストラOF
使用球 ニッタク プラボール


最初ラバーを触ってみて、かなりカチコチな感じがして、どんな打球感になるのだろうかと思っていましたが、ブルースポンジの効果か、実際打ってみたら、そうカチコチでもなかったですね。

とりあえず最初は、自分が極薄ラバーを使用する時の定番ラケット、アンドロの5枚合板の焼きラケット、テンプテックOFF+に貼ってみると、重量が極薄とは思えない51g。
打ってみたら飛びすぎ感があったので、重量が軽いレッドローズに貼りかえると、しっくりいきました。

(ツッツキ)
ボンバード極薄は板の影響を受けますが、太陽プロブルー皮付きはラバーの力で、球も持って切れていきます。これは他の極薄ラバーにはない打球感の特徴です。
金星2極薄に近いですが、低く行きやすいですね。
金星と同じように、中途半端なタッチでも切れます。プラボールでの切れは極薄シリーズの中でも、ブッツリいった時は1番ではないかと思います。
球を持ってくれるのが、ゆっくり感があるし、切れるし、ぶつけるようにするとツッツキのスピードもでるしいいのですが、切れる分、相手のボールの影響も受けやすいので、慣れないうちは、こちらもミスが出やすいです。これは太陽プロのシート全般に言える事ですね。意外だったのが、ラバーに弾力がある割に、オーバーミスが少ない。

(ブロック)
極薄の中ではドライブのブロックの安定度はかなり高いです。
太陽プロ皮付きブルーは上に上がりやすいですが、金星2よりは低いです。
ラバーの力で抑え込んでいますね。
球質はボンバード極薄ほどは自然な変化がなく、微ナックルで何発も止めまくるという感じですが、浅いボールは普通に弾く事ができ、そしてナックルがやや強くなるという、この点は応用がききます。プッシュ気味に打つと、ナックルは強くなります。
ブロックの安定感はかなり高いのですが、やはり極薄ですので、思わぬ方向に行くミスがないわけではありません。だいぶ克服はされているのですが。


(バックドライブ)
ツッツキに対してのバックドライブを、食い込ませたほうがいいのかなと最初思い、試みましたが、軽く持ち上がるのですが、回転もそう多くなく、直線的だったり、オーバーミスも出たりで安定しなかったので、擦り打ちに切り替えて、バックドライブをやってみたら、かなりいいです。
シートで回転、スポンジで上に持ちあげるという役割分担ができたような打球感で、これはレッドローズとの相性の良さかもしれませんが、振り抜きの良さとマッチして、回転量も多く、弧を描く弾道で、安定感も抜群で、浅くなりにくいです。
何でも入る感じで、これは打ってて楽しいです。
ボンバード極薄の擦り打ちドライブも非常に好きなのですが、それとは一味違う、安定した弾道と回転量です。
苦し紛れの、擦り打ちバックドライブも、浮きますが、入ります。

バックにきた、つまらせられるようなツッツキや流しレシーブなんかは、角度を合わせてボールをラケットに乗せて打つようにすると(ペンのA面でのバックの角度打ちのようなもの)簡単につなぐ事ができました。

中陣からのつなぎドライブも問題なくでき、振れば、やや硬めの高弾性ラバーくらいの威力が出ます。

台上フリックは、やはり極薄のやりやすさが出ていますが、UFO極薄ほど速くはありません。

5しん:2016/06/17(金) 06:20:20
※太陽プロ極薄皮付きブルー 続き

(サーブ)
極薄の中でも、ラバー自体で持つ感触があるので、サーブの変化量は極薄の中でもありますね。切れは極薄シリーズトップクラスです。
バックサーブも研究次第で可能性が広がりそうです。

(フォア)
試しにフォア面で使用しましたが、うーん、使えない訳ではありませんが、やはり難しい。
ロビングなどの浮いたボールに対して、スマッシュするとナックル系で強打ができ、テンション系だとオーバーミスが出たりしますが、太陽プロ皮付きブルーだと、ミスが出にくく、連打可能です。
相手の下回転をドライブしてみましたが、思い切り打つと、低弾道で、回転が少なかったり、多少あったりと自然に変化が出ました。
まともに擦ると落ちるだろうと、少し乗せてドライブすると、ボーンと上に上がったりと、面白いのですが、シェークがフォアに主戦として使用するには難しいのではないかと感じました。
従来の極薄ラバーよりフォア面での使用の可能性は広がっており、練習次第では面白そうですが・・。
サーブとか、反転してスマッシュ、「最強スピンフリック」の時など、限定的な使用なら、フォア面にも有りですね。
ラケットはレッドローズのようにソフトで、ある程度弾きがるというのが条件です。

(まとめ)
という事で、極薄の最高傑作を打ってみましたが、確かにツッツキ、ブロック、ドライブと極薄ラバーの個性を最大限残しつつ、バランスよく進化したのがうががえます。

ただし、重量がテンションラバーの特厚並みに重くなったことで、ラケット重量の軽量化というのをメリットとしてとらえているユーザーには難しいかもしれません。
数本のラケットと合わせましたが、合うラケットも選ぶと思います。

逆に、極薄のデメリットであった、フォアとバックの重量バランスが崩れて使用しにくいといった方には、かえって重量のバランスが取れて、フォアの威力も出るようになって、いいのではないかと思います。それにしても重い・・。

フォアのラバーを軽くする必要もあったので、フォアにプラクソン350を貼りましたが、バックの極薄ラバーとの球質の差に相手がやりにくそうでした。

ニッタクのプラボールに、極薄で挑むには、「太陽プロ極薄皮付きブルー」くらいの、重量が重く、尖った性能が必要なのかもしれません。

6しん:2016/06/19(日) 08:48:30
フライアットスピン

バックに使用
ラケット 和の極み蒼
比較ラバー プラクソン350

ニッタクのパッケージには、「スピン重視設計シートと粗気泡スポンジを組わせる事で、回転系技術に威力を発揮」となっています。スポンジはブルースポンジ。
シートはプラクソンより粘着があり、ひっかかりはありそうです。

ショートをしてみると、やや上には上がりますが、後は直線的に飛んでいくので、しやすいです。スピードはそこまで速くなく、プラクソン350のように勝手に弾けて飛ぶのではなく、球を持つ感じがあります。スピードが速くない分、コントロールはしやすいです。
ただ引っかかりがある分、やや相手のボールの影響は受けますね。

浅いボール、浮いたボールを弾く時は、弾きやすく、振れば振った分威力がでます。
それでもスピードはプラクソン350より遅いですが、直線的に飛ぶ分オーバーミスは少なく、きっちり打ったミート感があります。

ツッツキは、切っていけば、かなり切れますね。飛び過ぎず、低くやったり、深くやったりもしやすいです。これはこのラバーのいいポイントの一つですね。
レシーブはその分、プラクソン350より回転の影響をうけます。
ただ飛びすぎるラバーではありませんので、レシーブがやりにくいという事でもありません。

ドライブも引っかかるのですが、ボールは上に上がりすぎるわけでもなく、台の収まります。回転量はしっかりかければ出ます。プラクソン350より、回転量は多いですね。山なりにはなりにくいのでカウンターをくらいにくいです。
相手の下回転に負けない感じがあり、台から出るかでないかのボールにも、しっかり回転をかける事ができ、安定感もあります。オーバーミスをあまり気にせずに振っていけます。

まとめ
ブロック、ツッツキ、ドライブと、安定性、実用性に優れたラバーですね。
スピードが速くない分、ツッツキの切れ、コントロールに自在性があり、引っかかりはプラクソンよりあるものの、引っかかりすぎず、ブロックや弾きもしやすい。
ドライブも弧線が高すぎず、安定性があるという、バック面に使用するのはいいラバーだと感じました。

7なお:2016/06/21(火) 01:33:53
太陽pro極薄【皮付き】ブルー レビュー

太陽pro極薄【皮付き】ブルー

■レビュー環境

 ・戦績 県大会ベスト16

 ・所有ラケット 水谷隼superZLC
         水谷隼
         王道04
         コルベル 
         馬林エキストラオフェンシブ
         バーサル
         サムソノフフォースプロ
         松下浩二
         天王星Uranus3
         フォルティウスFT

■第一印象
 スポンジが極薄ということで打球感はかなり硬く、ラケットで弾ませてみるとあまり弾みません。
しかし、ボンバード極薄と比べてみると柔らかく感じると思います。
このブルースポンジがどんな影響を与えているのか楽しみに思いながら試打をしてみました。

■ドライブ
 柔らかくなったので大分ドライブをし易くなったと感じました。
ボンバードのようにボール落ちたりするのはほとんどなく、ループドライブなどの擦るドライブは回転が結構掛かってくれました。
スピン系テンションのような安定感はありませんが、前陣でのプレーではほとんど困らないのではないでしょうか。

■ミート打ち  
ボールがナックルになり易く、なかなか相手が慣れることが出来ていないような気がしました。
回転の影響は受けやすいですが、打球感の硬さのおかげで弾くプレーが大変し易いと思いました。
弾きの良さから裏ソフトではなく表ソフトの方でも使いやすいと感じました。
 
■台上技術
 このラバーの一番の魅力ですね。
抜群の安定感を誇ります。
確かにボンバードよりは回転の影響を受け易いですが、最近のスピン系テンションよりは遥かにし易いと思います。
ツッツキやストップ、フリックなど何でもござれといった感じですね。
ピタッと止まり、しかも回転はブチ切れといったように台上では負ける気がしません。
ただチキータは硬いので少し技術がいるかなと思いました。

■ブロック、カウンターなど
ボンバードと比べると格段に落ちないと思いました。
これには感動しましたね。
ボンバードの場合、少しでも強いボールが来るとすぐ落ちてしまうので角度を気にしてしまうことが多かったのですが、太陽極薄プロ皮付きブルーはかなり解消されたように感じました。
ただ、回転の影響は受け易くなってるのでそこは注意しないといけない思いました。

■サーブ
ボンバード同様、非常によく切れます。
粘着+硬い+球持ちということでかなりの回転量を誇ります。
シェークならバックに貼る方が多いと思いますが、バックサーブが武器になりますね。
ロングサーブは弾みがイマイチなため普通ですが、ショートサーブは非常にやり易く回転がかけ易いです。

■まとめ 
 前陣ではかなりの猛威を振るうラバーではないでしょうか。
下がると厳しいですが前陣では台上技術で先手を得ることができると思います。
ボンバードと比べると食い込みがアップしており回転がかけ易くなっていて、より幅広い方に使えるようにぬったと感じます。
特に進化したと思ったのは、ボールが落ちなくなったということです。
これにより、さらにいろんなプレーがし易くなったと思います。
攻撃型だけでなくカットマンにもぜひ使ってみてほしいですね。
また、弾きの良さから表ソフトの方にもオススメできます。
裏ソフトの方がプレーの幅が広がりますし。
なかなかラバーの特性から万人に受け入れられるラバーではないですがスピン系テンションラバーばかりの現在の卓球界だからこそ使ってみるべきラバーではないでしょうか。

■備考
 ファインジップ二度塗り  

8なお:2016/06/21(火) 01:35:00
書き込みが遅くなってしまい申し訳ありません。
よろしくお願い致します。

9ザーシー:2016/06/21(火) 02:53:31
ブライスハイスピード(Butterfly)

◆自己紹介
・卓球歴 10年
・戦型 普段はペンドラ+粒高ですが、時々シェークも使います。

◆試打環境
・使用ラバー
ブライスハイスピード アツ 赤

・使用ラケット
吉田海偉
馬琳エキストラオフェンシブ-中国式
サイプレスMAX
ブロックマン-中国式
ティモボルT5000-ST
インナーフォースZLC-ST
キョウヒョウ龍-FL
キョウヒョウ王-FL
松下浩二-ST
カトラス-FL

◆第一印象
ブライスハイスピードはプラボール化以降にButterflyが発売したスピード系テンション裏ソフトラバーです。
スピン系テンションのテナジーが値上がり以降も人気が衰えない中、Butterflyからスピード系テンションの新作が発売されたのは意外でした。
ブライスと言えば40mmボール時代に向けてリリースされた史上初のテンション系ラバーです。
その後ノングルー化が現実味を帯びてきた頃にブライススピードがリリースされ、この度プラボール化を迎えた卓球市場にブライスハイスピードが投下されました。
卓球市場の節目節目にバージョンアップを重ねてきたブライスシリーズですが、ブライスハイスピードの場合はテナジーがButterflyの主流裏ソフトとなってからの発売なので、どのような位置付けのラバーになるかこれから楽しみです。
トップシートは透明感のある鮮やかな赤色で艶があります。
シート表面を指で軽く触るとしっかりと引っかかりが感じられ、スピード系ながらやはりブライスは日本製だなと改めて思いました。
スポンジはブライスシリーズに共通する特徴的なホワイトスポンジで気泡は小さいですが弾力がかなり強いです。
個人的なことですがブライスシリーズは過去にしばらく使用していた時期がありましたが、最近はテナジーを含めすっかりスピン系テンション寄りになっていました。
前回のラウンデルや以前レビューしたプラクソンシリーズなど、この頃はスピード系テンションを試打する機会に恵まれているので、スピン系とのギャップをあまり意識せずにブライスハイスピードを試打することが出来ました。

◆攻撃系技術
・基本打ち
基本打ちでのラリーの時点でラバーの性能に驚くことはあまりないのですが、今回のブライスハイスピードは1打目から度肝を抜かれました。
弾みが強すぎです。
打球が速すぎます。
相手とフォアラリーを続けようとしても、2、3打くらいからボールが勝手に速くなってしまってラリーのテンポがズレてしまいます。
またラリーをしていたはずがいつの間にか相手がブロックでの返球になってしまって、気が付くと軽めの強打練習になってしまいます。
ここまでスピードが出るラバーは初めてでした。
また弾道はかなり直線的で、ボールが飛んでいくというよりも突き刺さるという表現の方が相応しいと思いました。
ラリーの段階でこれだけのスピードが出ることに驚く反面、まもなく予想されるのは制御できずなかなか使いこなすことが難しいという点です。
このラバーは軽く打っただけでもボールを吹っ飛ばすことが可能なので、なかなか手懐けることは難しそうです。

10ザーシー:2016/06/21(火) 02:54:52
・ドライブ
ミートするドライブは軽く被せただけでボールがググッとシートに食い込み、とてつもないスピードでボールが飛び出します。
またドライブながら弾道は極端なほど直線的で相手コートにボールが突き刺さります。
その様はまさにスピード系らしいドライブなのですが、加えてスピン系テンションに匹敵するほど強烈なスピンがかかっていて、相手コートでバウンドした後もボールがグングン伸びていきます。
ブライススピードやプラクソン、ラウンデルなどもミートドライブはとても優秀でしたが、ブライスハイスピードはスピードとスピンの両面でこれらのスピード系テンションラバーよりも頭1つ抜けている印象を受けました。
しかし基本打ちでも感じたようにその反面コントロールは難しいです。
弾道がドライブとは思えないほど直線的なので、少しでも打点が落ちたりスイングが遅れるとネットミスをしてしまいます。
また少しフォームが崩れると制御できずにオーバーミスをしてしまいます。
擦るドライブでは回転は強烈にかかるものの、何とか山なりの弾道になるといった感じでやや安定性に欠けます。
他のテンション系ラバーのイメージでループドライブを打って相手ボールを持ち上げても、弾道が山なりの弧線を描けずに吹っ飛んでしまいます。
ほぼ垂直にラケットを振り上げるようにスイングすればかろうじて山なりの弧線を描きますが、スピン系テンションのような安定性は難しいです。
それでもブライスハイスピードでのドライブは、スピード系テンションらしい弾道からは想像出来ないほどスピンが強烈にかかります。
強烈な回転+山なりの弾道で安定したドライブを求めるならテナジーなどのスピン系テンションが適していますが、強烈な回転+直線的な弾道でやや安定性を犠牲にしても威力のあるドライブを求めるならブライスハイスピードが適していると思います。

・スマッシュ
ラバー表面に食い込んで一気に吹っ飛ぶようなスマッシュになります。
弾みが非常に強く木材ラケットやカットラケットでも、まるで特殊素材ラケットで打ったようなスピードが出ます。
またコースを外してしまい相手にブロックされたとしても、相手ラケット表面でボールが予想外に吹っ飛ぶのでブライスハイスピードのスマッシュは返球するだけでもかなり難しいです。
しかし基本打ちの段階で軽いスマッシュのようなボールになるほど弾みが強いので、始めのうちは高確率でオーバーミスをしてしまいます。
ノングルー化以降のラバーでは恐らく最速のスピードが出ると言っても過言ではない強烈なスマッシュは、その威力故に普段スピード系テンションを使用している方でも制御が難しいらしくまさに諸刃の剣です。
ブライスハイスピードでのスマッシュを使いこなすにはかなりの練習が必要ですが、体得すれば最強の武器になること間違いなしです。

11ザーシー:2016/06/21(火) 02:55:32
◆守備系技術
・ブロック
基本打ちが軽いスマッシュになるのと同様に、ブロックは相手強打を打ち返すだけでも軽いカウンターのようなボールになります。
相手が強打を打ってもカウンター気味のブロックで形成を逆転しラリーの主導権を奪い返すことが可能です。
また強い引っかかりによりブロックはスピードがありながらも安定するので、ペン粒やシェーク粒の方の裏ソフトラバーとしてもおすすめです。

・カウンター
相手のボールの威力をそのままカウンターで打ち返すことが可能です。
ブロックしただけでも軽いカウンター気味のボールになりますが、カウンターとして打ったボールはより威力があり形成逆転を狙うことが可能です。
ブライススピードやブライスはノングルーの影響でカウンターに威力不足を感じましたが、ブライスハイスピードはその部分をうまく改良してあると感じました。
またブライスハイスピードはブロックやカウンターなど相手強打を跳ね返し形成逆転を狙うパターンが得意だと感じました。

・ロビング
弾みが強くボールの飛距離が出しやすいので下げられた後の粘りもこのラバーは強いです。
ロビングで繋いで前進し、カウンターやブロックでラリーの主導権を取り返すプレーはブライスハイスピードの優れた魅力だと思います。

・カット
弾み過ぎてしまい守備重視やラリー重視のカットには向きません。
弾みを抑えた守備重視のカットラケットでもボールが飛び出してしまうのでカットで粘るスタイルには厳しいです。
しかし裏ソフト攻撃+異質カットのカットマンの裏ソフトとして使用するにはブライスハイスピードは適していると思います。
弾みが強く、中〜後陣からの攻撃も可能で、ブロックやカウンターも得意なのでラリーの中でたまにカットを混ぜる程度ならばブライスハイスピードでも十分にカットマン用ラバーとして使えると思います。
カットは難しいですが、攻撃を多様するカットマンの方のラバーとしては優秀だと思いました。

◆台上系、サーブ、レシーブ
・ストップ、ツッツキ
ストップはボールが弾んでしまい止めることは難しいです。
ツッツキも短く切ることは難しいので深くブチ切るツッツキの方がやりやすいです。
台上で短く抑える技術はこのラバーの鬼門です。

・ショート、プッシュ
ショートやプッシュは軽く押すだけでかなりのスピードが出るのでコースを突くだけで得点することも可能です。
しかし直線的な弾道で速いボールになるので慣れるまではネットミスも多いです。
ペンのバックプッシュはスマッシュのような威力のボールを打つことも可能なのでペンバック対シェークバックのラリーでも主導権を握ることが可能です。

・フリック、チキータ
フリックは威力はありますがインパクト時に吹っ飛びやすく、やや安定性に欠ける印象を受けました。
少しの力の入れ具合でボールが飛んでしまったりネットにかかってしまう為、力の微調整が難しいです。
チキータは回転を強くかけることができれば安定性が増すので台上ではチキータが重宝します。

・サーブ
ショートスピン系サーブはこれまでに無いほど難しいです。
引っかかりが強いので回転はかかりますが、ショートサーブとして弾みを抑えるのが難しいです。
反対にスピードロングは威力あり非常に強力です。
スピン系サーブもロングで相手の体勢を崩すサーブが向いていると思います。

・レシーブ
短く止めることが難しく浮いてしまうのでストップや短いツッツキは相手に打たれやすいです。
深く切れたツッツキやチキータなど強い回転をかけたレシーブが向いていると思います。

12ザーシー:2016/06/21(火) 02:56:13
◆おすすめプレーヤー・ラケット構成
スピン系テンションよりもスピード系テンションを好むユーザーにおすすめです。
驚くほど強い弾みに加え前作ブライススピードとは比べものにならないほど回転がかかります。
強力な弾みに回転が加わることでスピン系テンションと互角以上に渡り合うことが可能になった進化したブライスをぜひ試して頂きたいです。
木材ラケットに組み合わせれば木材特有のソフトな打球感に加え特殊素材のような強い弾みを両立することが可能です。
カットラケットに組み合わせれば、裏ソフト攻撃+異質カットの攻撃重視プレーが可能です。
またペンホルダーでは、ブロックやカウンター、プッシュやロビングなどバックや後陣での弱さを補うことが可能です。

◆まとめ
ブライスハイスピードを試打したことでテナジー主流の時代に敢えてブライスの進化形をリリースした理由が少しだけ分かったような気がしました。
高級志向且つ進化が飽和した印象があるスピン系テンションに比べ、スピード系テンションは比較的リーズナブルながら進化は目覚ましいものがあります。
そんなラバーの進化をあらゆる面で実感できるブライスハイスピードをぜひ1度試打して頂きたいです。
ブライス時代に終わりを告げたラバーがテナジーなら、テナジー時代に終わりを告げるラバーもまたブライスなのかもしれません。

13ザーシー:2016/06/21(火) 02:56:43
書き込みが遅くなってしまい申し訳ありません。
よろしくお願い致します。


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