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( ^ω^)ヴィップワースのようです

56以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/08(水) 19:36:17 ID:8708vJ0A0

(;´・ω・`)「ハァッ…ハァッ…」

たどり着いた場所は、頭の中で思い描いていた場所と寸分の誤差もなかった。
賢者の塔の麓…近くには鬱蒼と緑が生い茂り、森林に囲まれた場所である。

詠唱を行わずとも、転移方陣を精神力だけで自動発動し、あの場から逃れた。

事前に魔力を篭めておく事で、場所を記憶する事が出来る”転移石”を用いた。
最初の手順さえ踏んでおけば、魔術の心得の無い人間でも扱う事の出来る道具だ。

無用の長物だと思っていたそれだが、今回は救われた。
ショボンは手の中の小さな石を眺めながら、安堵のため息を漏らす。

(;´・ω・`)「なんという奴だ……同じ魔術師達の目を欺きながら、あんな研究を……」

最後には自分の口を封じようともしていた、モララー=マクベイン。
奴の企みを、白日の下に曝け出す。そうすれば奴の異端審問は避けられない。
何しろ禁術に定められている死霊術を研究しているのだ、

ふと、先ほどモララーによって胸へと刻まれた烙印の事を思い出し、手で触れてみた。

(;´・ω・`)「……詠唱の必要は無い術だ、問題は……なさそうか?」

自分の身体に直接焼き付けられたその烙印自体に、不思議と痛みは感じない。
だが、安心しかけたのもつかの間。一瞬遅れて、それはやって来た。

思わず、息が止まる程の。




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