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( ^ω^)ヴィップワースのようです
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一瞬の火花を伴って、轟音が少年の耳を劈いた。
振り下ろされる瞬間に横を向いて目を瞑ったロベルトの、その眼前へとつき立てられた剣。
ζ;ゝ) 「……あ……ひぐっ」
彼の目には、本気の殺意を持って振り下ろされたものに見えただろう。
ブーンの剣は、確かに力強く突き立てられた───だが、それは頭一つ分方向を外れた、地面にだ。
それでも、年端もゆかぬ少年の下半身を、只ならぬ恐怖が湿らせていた。
静寂の中で堰を切ったようにして響き渡るのは、ロベルトの嗚咽。
それは、確かに彼がまだ人間である事。
恐怖を覚える人としての感情が残っている事を、証明してくれた。
たとえ人里に彼の身がうつされようとも、妖魔に育てられた彼だ。
受け入れられるどころか、周囲の人間達からは迫害されるかも知れない。
しかしそんな心配事も、彼の泣き顔を見た瞬間にどこかへと飛んでいってしまった。
この子供らしい元気な泣き声を聞いている内、きっとすぐに元の生活に溶け込める、そう感じたのだ。
それに─────たとえ周囲が白い目で見ようとも、この子の帰りを待ち望んでいる、両親が居る。
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