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( ^ω^)ヴィップワースのようです
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数の上では有利なこちらだが、それでも、臆することなくククリナイフを携えるこの男は、
やはり明らかな凄腕。依然こちらへ牙を向いてくるのも、プロの暗殺者としてのプライドだ。
だからこそ、自分やデルタの命が脅かされるたった僅かなリスクも、見過ごす事は出来ない。
現在の盗賊ギルドの支柱として欠いてはならない存在は、自分よりもデルタの方なのだ。
フォックスやデルタにとって、もはや故郷と言ってもいいこの街の人々。
今は貧しさに身を寄せ合うこの街の皆が、いつか笑って暮らせるようにしたかった。
だからこれから、リュメの盗賊ギルドはより成長し、発展に貢献しなければならない。
豪族気取りのゴードン=ニダーランなんかに今ここで自分達の尻尾が捕まえられて
しまえば、その日々が訪れるのも遠い先の事になってしまうだろう。
いつしか自分達の中に生まれていた、故郷を想うという気持ち。
それは、貧民窟で置き去りにしてしまった親達の姿を、
圧制に苦しむ街の人々に投影していたからなのかも知れない。
男が、やがて長らくつぐんでいた口を開いた。
('A`)「まぁ、悪くない」
内心、聞きたかったその言葉。
しばしの長考の後、男はそう言ってククリナイフをふところへしまった。
リスクとプライド、そして金を天秤に掛けて、納得がいくだけの交渉内容だったようだ。
爪'ー`)y-「ご納得、頂けたかな?」
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