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歴史バラエティ番組

5紋章官:2017/03/25(土) 21:53:25
3月もいよいよ最終週。なのに寒さがもどり、桜の開花もすすまない。数年前は確か、早すぎて満開を迎え、散り始めていたこともあったような。なんとも毎年かわるものです。

さて先日、久々の歴史大実験「桶狭間合戦」をNHK-BSでやっていました。見ましたか?
いろいろな検証でいつも面白いですが、中でも小札重ねの袖を用いた、矢、刀、槍での威力検証と長い槍の実験は注目しました。
槍については豊臣秀吉で逸話が残されています。槍の名人の武士と長短の槍の効果を競うため、それぞれ部隊で模擬戦を行う話がありますが、その際、秀吉は長い槍の使い方を部下たち説明、そして槍名人の指揮する部隊を打ち負かしています。槍名人は短い槍の効用を主張していますが、その理由は実験でも長すぎる槍は持つのも大変、仕立てるのも大変なので、短い方が力を込めることもでき、使いやすいという理由。まさにその通り、戦国期の有名な槍や槍使いの槍、蜻蛉切、日本号など武将たちがたばさみ用いた槍の柄の長さは2mないのが普通。一方で長柄槍は4〜6m、にわか仕立ての足軽たちが使用する。
このあたり、欧州のテルシオで用いられた長槍と同じ発想といえます。こちらも傭兵団による俄か編成の兵士たちを動かすのに容易なように集団化、それも長い槍を持つことで恐怖心を抑え、集団行動で安心感を与える陣形で、スコットランドのスキムロール、古代ギリシャのファンラクスなど多くの例がみられるものです。
また槍の長さはともかく、幕末に勝海舟が武田家の流れをくむ八王子千人同心の槍の集団戦術を目にして、その合理性に合点した話から、他の戦国大名たちも同じ道を取り入れていた事がわかります。そもそも槍というものは南北朝時代の菊池氏による菊池槍で知られるように、にわか仕立ての兵に使わせるものとして誕生したことを考えれば、当然なのかもしれません。もちろん律令制古代軍隊までは鉾がありましたが、これが武士団登場時代に姿を消し、長刀か太刀の時代がしばらく続くこととなります。
また槍の展開について研究が少ないところ、これは槍が実践用の武器で、損耗率が高く、絶えず作り直されたので、古いものがほとんどないところ。槍のコレクターの人にききましたところ、槍の研究書と言える本は2,3冊くらいしか思い浮かばないとか。厳しいですねえ〜その人に頼んで戦国時代の槍(もちろん穂先だけ)を見せてもらいたいところなんですがね。それでは


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